JP2859992B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JP2859992B2 JP2859992B2 JP4067407A JP6740792A JP2859992B2 JP 2859992 B2 JP2859992 B2 JP 2859992B2 JP 4067407 A JP4067407 A JP 4067407A JP 6740792 A JP6740792 A JP 6740792A JP 2859992 B2 JP2859992 B2 JP 2859992B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気テープを高速度で
走行させ、磁気テープ上に高密度の信号を高転送レート
で記録再生する磁気記録再生装置に関する。
走行させ、磁気テープ上に高密度の信号を高転送レート
で記録再生する磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速で走行する磁気テープに対して高密
度の信号を記録・再生する磁気記録再生装置において、
磁気テープと磁気ヘッドの摺動面の間で良好な接触状態
を保つための有効な方法がたとえば特公昭63−493
08号公報に開示されている。
度の信号を記録・再生する磁気記録再生装置において、
磁気テープと磁気ヘッドの摺動面の間で良好な接触状態
を保つための有効な方法がたとえば特公昭63−493
08号公報に開示されている。
【0003】この開示内容について図16を参照して説
明する。磁気記録再生装置の磁気ヘッド101の頂部に
は、磁気ギャップ100が設けられ、磁気テープ110
は摺動面102で磁気ヘッド101に摺動しながら接触
する。図中αは摺動面102の両端部104,105を
結ぶ弦方向と端部104,105における接線方向との
なす角度、βin,βoutは前記弦方向と摺動面10
2の両端部104,105より流入出する磁気テープ1
10とのなす角度を表わす。以下上記角度βin,βo
utを総称して巻付角と呼ぶ。
明する。磁気記録再生装置の磁気ヘッド101の頂部に
は、磁気ギャップ100が設けられ、磁気テープ110
は摺動面102で磁気ヘッド101に摺動しながら接触
する。図中αは摺動面102の両端部104,105を
結ぶ弦方向と端部104,105における接線方向との
なす角度、βin,βoutは前記弦方向と摺動面10
2の両端部104,105より流入出する磁気テープ1
10とのなす角度を表わす。以下上記角度βin,βo
utを総称して巻付角と呼ぶ。
【0004】ここで巻付角βinは磁気テープ110流
入側(端部104側)の巻付角(以下流入側巻付角と呼
ぶ)を、βoutは磁気テープ110流出側(端部10
5側)の巻付角(以下流出側巻付角と呼ぶ)を表わして
いる。なお、巻付角βin,βoutはたとえばテープ
ガイド108,109の位置によって定められる。上記
の構成において、βin/α,βout/αの値を1よ
り大きく設定することにより、摺動面102の両端部1
04,105に磁気テープ110の規制力が発生する。
入側(端部104側)の巻付角(以下流入側巻付角と呼
ぶ)を、βoutは磁気テープ110流出側(端部10
5側)の巻付角(以下流出側巻付角と呼ぶ)を表わして
いる。なお、巻付角βin,βoutはたとえばテープ
ガイド108,109の位置によって定められる。上記
の構成において、βin/α,βout/αの値を1よ
り大きく設定することにより、摺動面102の両端部1
04,105に磁気テープ110の規制力が発生する。
【0005】上記の規制力の磁気テープ110の単位幅
あたりの大きさをFin,Fout(gf/mm)とす
ると(添字in,outはそれぞれ流入側,流出側を表
わす)、これらの値は、磁気テープ110の単位幅あた
りのテープテンションT(gf/mm)に対して Fin=Tsin(βin−α) …(1) Fout=Tsin(βout−α) …(2) で与えられる。
あたりの大きさをFin,Fout(gf/mm)とす
ると(添字in,outはそれぞれ流入側,流出側を表
わす)、これらの値は、磁気テープ110の単位幅あた
りのテープテンションT(gf/mm)に対して Fin=Tsin(βin−α) …(1) Fout=Tsin(βout−α) …(2) で与えられる。
【0006】また、摺動面102上には、上記単位幅あ
たりのテープテンションTによって f=T/R …(3) (R:摺動面102の曲率半径)なる押付力が発生す
る。
たりのテープテンションTによって f=T/R …(3) (R:摺動面102の曲率半径)なる押付力が発生す
る。
【0007】ここで、磁気テープ110を図中矢印A方
向に走行させると、規制力Fin,Foutおよび押付
力fが磁気ヘッド101の摺動面102と磁気テープ1
10との間に発生する空気膜圧力と釣合ったところで磁
気テープ110が安定に走行する。
向に走行させると、規制力Fin,Foutおよび押付
力fが磁気ヘッド101の摺動面102と磁気テープ1
10との間に発生する空気膜圧力と釣合ったところで磁
気テープ110が安定に走行する。
【0008】図17は上記βin/α,βout/αの
値を特公昭63−49308号公報中に記載の値1.2
〜2.5に設定したときのスペーシング分布を表わす模
式図である。なお、スペーシング分布とは、磁気ヘッド
101の摺動面102上における磁気テープ110の摺
動面102の間の隙間(以下スペーシング量と呼ぶ)の
分布のことを言う。
値を特公昭63−49308号公報中に記載の値1.2
〜2.5に設定したときのスペーシング分布を表わす模
式図である。なお、スペーシング分布とは、磁気ヘッド
101の摺動面102上における磁気テープ110の摺
動面102の間の隙間(以下スペーシング量と呼ぶ)の
分布のことを言う。
【0009】図17に見られるように、スペーシング量
は摺動面102上でほぼ一定になっており、その値も小
さい。このことは、磁気ヘッド101の摺動面102上
の磁気ギャップ100におけるスペーシング量が磁気テ
ープ110の走行方向や、振動などの外乱の影響をほと
んど受けず、磁気ギャップ100において良好な電磁変
換特性が得られることを示している。
は摺動面102上でほぼ一定になっており、その値も小
さい。このことは、磁気ヘッド101の摺動面102上
の磁気ギャップ100におけるスペーシング量が磁気テ
ープ110の走行方向や、振動などの外乱の影響をほと
んど受けず、磁気ギャップ100において良好な電磁変
換特性が得られることを示している。
【0010】なお、上述の効果は上記規制力Fin,F
outによって得られるものである。
outによって得られるものである。
【0011】また、上記βin/α,βout/αの値
を適切に設定するためのガイド手段がたとえばUSP
4,888,657、USP4,875,129、特開
昭59−16119号公報等に開示されている。
を適切に設定するためのガイド手段がたとえばUSP
4,888,657、USP4,875,129、特開
昭59−16119号公報等に開示されている。
【0012】上記公報等によれば、磁気ギャップを有す
る摺動面と同一円周上に空気軸受面が形成される。
る摺動面と同一円周上に空気軸受面が形成される。
【0013】従来技術の代表例としてUSP4,88
8,657における磁気ヘッドの形状を図18に示す。
8,657における磁気ヘッドの形状を図18に示す。
【0014】図18において、磁気ヘッド101は磁気
ギャップ100を備える円筒形状摺動面102を有して
おり、さらに摺動面102上には磁気テープ110走行
方向に対して直角方向に延びる溝部103a、103b
がそれぞれ磁気ギャップ100の両側に形成されてい
る。溝部103a,103bにより、摺動面102は3
つの凸面102a,102b,102cに分割される。
ギャップ100を備える円筒形状摺動面102を有して
おり、さらに摺動面102上には磁気テープ110走行
方向に対して直角方向に延びる溝部103a、103b
がそれぞれ磁気ギャップ100の両側に形成されてい
る。溝部103a,103bにより、摺動面102は3
つの凸面102a,102b,102cに分割される。
【0015】ここで磁気テープ110がテープガイド1
08,109により摺動面102の凸面102b,10
2cまで巻付けられると、磁気テープ110は磁気ギャ
ップ100を有する凸面102aの両端部104,10
5および空気軸受面となる凸面102b,102cの端
部106,107によって規制される。その結果、凸面
102aにおける磁気テープ巻付角は図中βin,βo
utなどのように安定に設定される。すなわち、凸面1
02bの端部106、凸面102cの端部107がガイ
ド手段となり、それぞれ図16のテープガイド108,
109に対応することになる。
08,109により摺動面102の凸面102b,10
2cまで巻付けられると、磁気テープ110は磁気ギャ
ップ100を有する凸面102aの両端部104,10
5および空気軸受面となる凸面102b,102cの端
部106,107によって規制される。その結果、凸面
102aにおける磁気テープ巻付角は図中βin,βo
utなどのように安定に設定される。すなわち、凸面1
02bの端部106、凸面102cの端部107がガイ
ド手段となり、それぞれ図16のテープガイド108,
109に対応することになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
(図16、図18)においてβin/α、βout/α
の値を1.2〜2.5に設定しても、テープテンション
によっては必ずしも良好なスペーシング特性が得られな
い。なおスペーシング特性とはスペーシング量および分
布の特性のことを言う。
(図16、図18)においてβin/α、βout/α
の値を1.2〜2.5に設定しても、テープテンション
によっては必ずしも良好なスペーシング特性が得られな
い。なおスペーシング特性とはスペーシング量および分
布の特性のことを言う。
【0017】この従来技術の第1の問題点を図19を用
いて説明する。図19は、図16、図18において巻付
角をβin/α=βout/α=1.2〜2.5に設定
して磁気テープ110を矢印A方向に走行させたときの
テープテンションに対するスペーシング分布模式図を示
している。
いて説明する。図19は、図16、図18において巻付
角をβin/α=βout/α=1.2〜2.5に設定
して磁気テープ110を矢印A方向に走行させたときの
テープテンションに対するスペーシング分布模式図を示
している。
【0018】図中実線はテープテンションを最適化した
とき、一点鎖線はテープテンションが低めのとき、点線
はテープテンションが高めのときのスペーシング分布を
表わす。すなわち、テープテンションが低いときは、図
16における摺動面102あるいは図18における摺動
凸面102aの端部104における磁気テープ110規
制効果が小さいために、流体潤滑作用による磁気テープ
110の浮上がりが発生する。また、テープテンション
が高いときには、図16の摺動面102あるいは図18
の凸面102aの両端部104,105におけるテープ
規制力が大きく、磁気テープ110の剛性により磁気ギ
ャップ100の位置で磁気テープ110の変形による浮
き上がりが発生する。
とき、一点鎖線はテープテンションが低めのとき、点線
はテープテンションが高めのときのスペーシング分布を
表わす。すなわち、テープテンションが低いときは、図
16における摺動面102あるいは図18における摺動
凸面102aの端部104における磁気テープ110規
制効果が小さいために、流体潤滑作用による磁気テープ
110の浮上がりが発生する。また、テープテンション
が高いときには、図16の摺動面102あるいは図18
の凸面102aの両端部104,105におけるテープ
規制力が大きく、磁気テープ110の剛性により磁気ギ
ャップ100の位置で磁気テープ110の変形による浮
き上がりが発生する。
【0019】次に従来技術の第2の問題点について説明
する。この問題点は図16、図18において流入側巻付
角βinと流出側巻付角βoutが異なるために発生す
るものである。
する。この問題点は図16、図18において流入側巻付
角βinと流出側巻付角βoutが異なるために発生す
るものである。
【0020】図20は流出側巻付角βoutを一定とし
て流入側巻付角βinを変化させたときのスペーシング
分布の変化を模式的に示した図である。ここで、βin
/α、βout/αの値はともに1.2〜2.5の範囲
内に設定している。なお、この場合のスペーシング分布
はテープテンションによって異なるものである。図中実
線はβin=βoutのとき、一点鎖線はβin<<β
outとのき、点線はβin>>βoutのときを表わ
す。
て流入側巻付角βinを変化させたときのスペーシング
分布の変化を模式的に示した図である。ここで、βin
/α、βout/αの値はともに1.2〜2.5の範囲
内に設定している。なお、この場合のスペーシング分布
はテープテンションによって異なるものである。図中実
線はβin=βoutのとき、一点鎖線はβin<<β
outとのき、点線はβin>>βoutのときを表わ
す。
【0021】すなわち、設定テープテンションによって
は、流入側巻付角βinと流出側巻付角βoutに大き
な差があるときに、磁気テープ110と磁気ヘッド10
1の摺動面102との間(図16)あるいは、磁気テー
プ110と磁気ヘッド101の摺動凸面102aとの間
(図18)で良好な接触状態が得られない。
は、流入側巻付角βinと流出側巻付角βoutに大き
な差があるときに、磁気テープ110と磁気ヘッド10
1の摺動面102との間(図16)あるいは、磁気テー
プ110と磁気ヘッド101の摺動凸面102aとの間
(図18)で良好な接触状態が得られない。
【0022】次に従来技術の第3の問題点について説明
する。この問題点は巻付角βin、βoutを設定する
ガイド手段の間隔に関するものである。ガイド手段の間
隔がたとえば図16に示すテープガイド108、109
の間隔のように、比較的広い場合と、図18の凸面10
2bの端部106と、凸面102cの端部107の間隔
のように狭い場合とではスペーシング特性が大きく変わ
ってくる。
する。この問題点は巻付角βin、βoutを設定する
ガイド手段の間隔に関するものである。ガイド手段の間
隔がたとえば図16に示すテープガイド108、109
の間隔のように、比較的広い場合と、図18の凸面10
2bの端部106と、凸面102cの端部107の間隔
のように狭い場合とではスペーシング特性が大きく変わ
ってくる。
【0023】図21は上記の問題点を模式的に示した図
である。ここでは、ガイド手段の間隔が狭い場合に良好
なスペーシング特性が得られるようにテープテンショ
ン、巻付角を設定している。図中実線はガイド手段の間
隔が狭い場合、一点鎖線はガイド手段の間隔が広い場合
のスペーシング分布を表わしている。
である。ここでは、ガイド手段の間隔が狭い場合に良好
なスペーシング特性が得られるようにテープテンショ
ン、巻付角を設定している。図中実線はガイド手段の間
隔が狭い場合、一点鎖線はガイド手段の間隔が広い場合
のスペーシング分布を表わしている。
【0024】図示のように、ガイド手段の間隔によって
スペーシング特性が異なるので、良好なスペーシング特
性を得るには上記間隔に応じてテープテンション、巻付
角を適切に設定しなければならない。
スペーシング特性が異なるので、良好なスペーシング特
性を得るには上記間隔に応じてテープテンション、巻付
角を適切に設定しなければならない。
【0025】以上、第1、第2、第3の問題点はスペー
シング特性がテープテンション、ガイド手段間隔、テー
プ流入側巻付角βin、テープ流出側巻付角βoutの
それぞれの相関により決まるものであり、これらのパラ
メータの設定が不適切であれば良好なスペーシング特性
が得られなくなることを示している。この場合、磁気ヘ
ッド101の磁気ギャップ100は十分な電磁変換特性
を発揮できなくなる。なおこのことは、磁気テープ11
0上の記録波長が短いほど顕著になってくる。
シング特性がテープテンション、ガイド手段間隔、テー
プ流入側巻付角βin、テープ流出側巻付角βoutの
それぞれの相関により決まるものであり、これらのパラ
メータの設定が不適切であれば良好なスペーシング特性
が得られなくなることを示している。この場合、磁気ヘ
ッド101の磁気ギャップ100は十分な電磁変換特性
を発揮できなくなる。なおこのことは、磁気テープ11
0上の記録波長が短いほど顕著になってくる。
【0026】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、装置の仕様に応じて上記パラメ
ータを適切に設定し、磁気ヘッド配置位置等の設計を容
易に行うことを目的とする。
ためになされたもので、装置の仕様に応じて上記パラメ
ータを適切に設定し、磁気ヘッド配置位置等の設計を容
易に行うことを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る磁気テープを高速度で走行させる磁気記録再生装置
は、弦方向の長さが150μm以下の円筒状の磁気テー
プ摺動面上に磁気ギャップを設けた磁気ヘッドと、摺動
面への磁気テープ巻付状態を規定するガイド手段とを備
えた磁気テープを高速度で走行させる磁気記録再生装置
であって、摺動面の両端部を結ぶ弦方向と摺動面に流入
および流出する磁気テープの走行方向とのなす角度をβ
inおよびβout(度)、磁気テープの単位幅あたり
のテンションをT(gf/mm)、およびガイド手段の
間隔に応じて設定される角度をθとするとき 0.5{(βin−θ)−a}≦(βout−a)≦2{(βin−θ)−a} かつ(βin−θ)+βout≦2×a+4.0゜ ここで、a=−0.2(deg・mm/gf)×T(gf/mm)+0.6゜ なる関係を満足するように構成されたことを特徴とす
る。この発明の請求項2に係る磁気テープを高速度で走
行させる磁気記録再生装置は、弦方向の長さが150μ
m以下の円筒状の磁気テープ摺動面上に磁気ギャップを
設けた磁気ヘッドと、摺動面への磁気テープの巻付状態
を規定するガイド手段とを備えた磁気テープを高速度で
走行させる磁気記録再生装置であって、摺動面の両端部
を結ぶ弦方向と摺動面に流入および流出する磁気テープ
の走行方向とのなす角度をβinおよびβout
(度)、磁気テープの単位幅あたりのテンションをT
(gf/mm)、およびガイド手段の間隔に応じて設定
される角度をθとするとき、 0.5{(βin−θ)−a1}≦(βout−a1)
≦2{(βin−θ)−a1} かつ(βin−θ)+βout≦2a1+5.4゜ ここで、a1=−0.2(deg・mm/gf)×T
(gf/mm)+0.25゜ なる関係を満足するように構成されたことを特徴とす
る。
る磁気テープを高速度で走行させる磁気記録再生装置
は、弦方向の長さが150μm以下の円筒状の磁気テー
プ摺動面上に磁気ギャップを設けた磁気ヘッドと、摺動
面への磁気テープ巻付状態を規定するガイド手段とを備
えた磁気テープを高速度で走行させる磁気記録再生装置
であって、摺動面の両端部を結ぶ弦方向と摺動面に流入
および流出する磁気テープの走行方向とのなす角度をβ
inおよびβout(度)、磁気テープの単位幅あたり
のテンションをT(gf/mm)、およびガイド手段の
間隔に応じて設定される角度をθとするとき 0.5{(βin−θ)−a}≦(βout−a)≦2{(βin−θ)−a} かつ(βin−θ)+βout≦2×a+4.0゜ ここで、a=−0.2(deg・mm/gf)×T(gf/mm)+0.6゜ なる関係を満足するように構成されたことを特徴とす
る。この発明の請求項2に係る磁気テープを高速度で走
行させる磁気記録再生装置は、弦方向の長さが150μ
m以下の円筒状の磁気テープ摺動面上に磁気ギャップを
設けた磁気ヘッドと、摺動面への磁気テープの巻付状態
を規定するガイド手段とを備えた磁気テープを高速度で
走行させる磁気記録再生装置であって、摺動面の両端部
を結ぶ弦方向と摺動面に流入および流出する磁気テープ
の走行方向とのなす角度をβinおよびβout
(度)、磁気テープの単位幅あたりのテンションをT
(gf/mm)、およびガイド手段の間隔に応じて設定
される角度をθとするとき、 0.5{(βin−θ)−a1}≦(βout−a1)
≦2{(βin−θ)−a1} かつ(βin−θ)+βout≦2a1+5.4゜ ここで、a1=−0.2(deg・mm/gf)×T
(gf/mm)+0.25゜ なる関係を満足するように構成されたことを特徴とす
る。
【0028】この発明の請求項3に係る磁気記録再生装
置においては、請求項1または請求項2に記載の磁気記
録再生装置においてガイド手段の間隔が1mm以下のと
き、角度θは0゜に設定する。
置においては、請求項1または請求項2に記載の磁気記
録再生装置においてガイド手段の間隔が1mm以下のと
き、角度θは0゜に設定する。
【0029】この発明の請求項4に係る磁気記録再生装
置においては、請求項1または2に記載の磁気記録再生
装置において、ガイド手段の間隔が10mm以上のと
き、角度θを0.6゜に設定する。
置においては、請求項1または2に記載の磁気記録再生
装置において、ガイド手段の間隔が10mm以上のと
き、角度θを0.6゜に設定する。
【0030】この発明の請求項5に係る磁気記録再生装
置においては、請求項1または2に記載の磁気記録再生
装置において磁気ヘッドの摺動面は間隔を隔てて設けら
れた複数の溝によって複数個のヘッド部に分割され、磁
気ギャップを有するヘッド部の両側に隣接するヘッド部
はガイド手段として作用する。この発明の請求項6に係
る磁気記録再生装置は請求項1または請求項2の磁気記
録再生装置の磁気ヘッドが複数個互いに隣接して設けら
れる。
置においては、請求項1または2に記載の磁気記録再生
装置において磁気ヘッドの摺動面は間隔を隔てて設けら
れた複数の溝によって複数個のヘッド部に分割され、磁
気ギャップを有するヘッド部の両側に隣接するヘッド部
はガイド手段として作用する。この発明の請求項6に係
る磁気記録再生装置は請求項1または請求項2の磁気記
録再生装置の磁気ヘッドが複数個互いに隣接して設けら
れる。
【0031】
【作用】この発明に係る磁気記録再生装置においては、
弦の長さが150μm以下の円筒状の摺動面に磁気ギャ
ップを設けた磁気ヘッドへの、その摺動面上を走行する
磁気テープの巻付角が流入側と流出側で特定の範囲内に
あるように設定される。
弦の長さが150μm以下の円筒状の摺動面に磁気ギャ
ップを設けた磁気ヘッドへの、その摺動面上を走行する
磁気テープの巻付角が流入側と流出側で特定の範囲内に
あるように設定される。
【0032】磁気テープと磁気ヘッドとの摺動面の長さ
が短く、かつ磁気テープの流入側と流出側の巻付角がテ
ープテンション、ガイド手段間隔を考慮した適正な許容
範囲に選定されているため、磁気ヘッドの磁気ギャップ
部におけるスペーシング量およびその変動が小さい。
が短く、かつ磁気テープの流入側と流出側の巻付角がテ
ープテンション、ガイド手段間隔を考慮した適正な許容
範囲に選定されているため、磁気ヘッドの磁気ギャップ
部におけるスペーシング量およびその変動が小さい。
【0033】
(1) 第1の実施例 この発明の第1の実施例を図1〜図6および図10を参
照して説明する。
照して説明する。
【0034】図1は第1の実施例における磁気ヘッド周
辺の構成を示す図であり、その概略構成は先に示した従
来例(図16)と同じであり、同一部分には同一符号を
付してその説明を省略する。ここで巻付角βin,βo
utを設定するガイド手段としては間隔がLなる1対の
テープガイド108・109を使用しており、磁気ヘッ
ド101はほぼその中央に位置している。
辺の構成を示す図であり、その概略構成は先に示した従
来例(図16)と同じであり、同一部分には同一符号を
付してその説明を省略する。ここで巻付角βin,βo
utを設定するガイド手段としては間隔がLなる1対の
テープガイド108・109を使用しており、磁気ヘッ
ド101はほぼその中央に位置している。
【0035】図1において、磁気テープ110は図示し
ない磁気テープ駆動機構によって図中矢印A方向に一定
速度、一定テープテンションで走行するように制御され
ている。
ない磁気テープ駆動機構によって図中矢印A方向に一定
速度、一定テープテンションで走行するように制御され
ている。
【0036】図2〜図4は上記の構成(図1)において
テープ流出側巻付角βoutを一定とし(テープガイド
109を固定し)、テープ流入側の巻付角βinを変化
(テープガイド108の位置を図中矢印B方向に変化)
させたときの再生出力測定結果を示している。
テープ流出側巻付角βoutを一定とし(テープガイド
109を固定し)、テープ流入側の巻付角βinを変化
(テープガイド108の位置を図中矢印B方向に変化)
させたときの再生出力測定結果を示している。
【0037】上記測定にあたっては、円筒形状をなし、
曲率半径Rが約5.0mmで、弦方向長さmが約100
μmで、磁気テープ110との摺動面102および摺動
面102の中央部に位置する磁気ギャップ100を有す
る磁気ヘッド101を使用した。
曲率半径Rが約5.0mmで、弦方向長さmが約100
μmで、磁気テープ110との摺動面102および摺動
面102の中央部に位置する磁気ギャップ100を有す
る磁気ヘッド101を使用した。
【0038】また、磁気テープ110は曲げ剛性(ヤン
グ率×断面2次モーメント)が0.08gf・mm
2 で、記録波長が0.9μmにて既に記録済のものを用
い、90ips(inch per second )の速度で走行させ
た。
グ率×断面2次モーメント)が0.08gf・mm
2 で、記録波長が0.9μmにて既に記録済のものを用
い、90ips(inch per second )の速度で走行させ
た。
【0039】図2はテープ流入側巻付角βinに対する
再生出力変化をテープ流出側巻付角βoutが1.0°
と1.7°のときについて示したものである。なお、単
位幅当りのテープテンションTは4.5gf/mmに、
ガイド手段間隔Lは10mm以上に設定されている。
再生出力変化をテープ流出側巻付角βoutが1.0°
と1.7°のときについて示したものである。なお、単
位幅当りのテープテンションTは4.5gf/mmに、
ガイド手段間隔Lは10mm以上に設定されている。
【0040】ここで再生出力の変化は図1における磁気
テープ110と磁気ギャップ100の間のスペーシング
によるスペーシングロスの変化に起因している。図示の
ように、βinの変化に伴い再生出力が変化している。
また、その変化の様子はβoutの値によって異なって
いる。このことは、良好な出力値を得るために(スペー
シング量を低減するために)、βoutの値によってβ
inの値を適正な範囲に設定しなければならない、ある
いはβinの値によってβoutの値を適正な範囲に設
定しなければならないことを示している。
テープ110と磁気ギャップ100の間のスペーシング
によるスペーシングロスの変化に起因している。図示の
ように、βinの変化に伴い再生出力が変化している。
また、その変化の様子はβoutの値によって異なって
いる。このことは、良好な出力値を得るために(スペー
シング量を低減するために)、βoutの値によってβ
inの値を適正な範囲に設定しなければならない、ある
いはβinの値によってβoutの値を適正な範囲に設
定しなければならないことを示している。
【0041】上記のように、出力値(ギャップ部100
におけるスペーシング量)は巻付角βin,βoutの
相関によって決まるものであるから、巻付角βin、β
outの設定指針として良好な出力値を維持する巻付角
βin,βoutの存在範囲をマップ化して表現するこ
とは非常に有効である。以下、良好な出力値を維持する
巻付角βin,βoutの存在範囲のことを巻付角適正
範囲と呼ぶことにする。また、巻付角適正範囲はテープ
テンション、ガイド手段間隔によって異なるものである
から、マップはテープテンション、ガイド手段間隔に対
して作成する必要がある。この必要性については、図
3、図4より明らかである。
におけるスペーシング量)は巻付角βin,βoutの
相関によって決まるものであるから、巻付角βin、β
outの設定指針として良好な出力値を維持する巻付角
βin,βoutの存在範囲をマップ化して表現するこ
とは非常に有効である。以下、良好な出力値を維持する
巻付角βin,βoutの存在範囲のことを巻付角適正
範囲と呼ぶことにする。また、巻付角適正範囲はテープ
テンション、ガイド手段間隔によって異なるものである
から、マップはテープテンション、ガイド手段間隔に対
して作成する必要がある。この必要性については、図
3、図4より明らかである。
【0042】図3はテープテンションによって、また図
4はガイド手段間隔によってそれぞれβinに対する出
力変化の様子が異なっていることを示す図である。な
お、図3中の2本の曲線においてテープテンション以外
の実験条件は同一で、また図4中の2本の曲線において
ガイド手段間隔以外の実験条件は同一である。以上の観
点から巻付角適正範囲を示すマップをテープテンショ
ン、ガイド手段間隔に対して作成し、さらに上記範囲を
テープテンション、ガイド手段間隔を含めた形で定式化
することによって汎用性を高めた。ここで適正範囲のマ
ップ化に際し、良好な出力値としてある目標出力レベル
を設定した。
4はガイド手段間隔によってそれぞれβinに対する出
力変化の様子が異なっていることを示す図である。な
お、図3中の2本の曲線においてテープテンション以外
の実験条件は同一で、また図4中の2本の曲線において
ガイド手段間隔以外の実験条件は同一である。以上の観
点から巻付角適正範囲を示すマップをテープテンショ
ン、ガイド手段間隔に対して作成し、さらに上記範囲を
テープテンション、ガイド手段間隔を含めた形で定式化
することによって汎用性を高めた。ここで適正範囲のマ
ップ化に際し、良好な出力値としてある目標出力レベル
を設定した。
【0043】図5、図6は記録波長0.9μmに対して
スペーシングロスが1dB以内になる出力値を目標出力
レベルとしたときのマップの例であり、図10はスペー
シングロスが2dB以内になる出力値を目標出力レベル
としたときのマップの例である。ここで、スペーシング
ロスが1dB以内になることは図1における磁気テープ
110と磁気ギャップ100のスペーシング量が15n
m以下程度になること、またスペーシングロスが2dB
以内になることはスペーシング量が30nm以下程度に
なることに相当する。
スペーシングロスが1dB以内になる出力値を目標出力
レベルとしたときのマップの例であり、図10はスペー
シングロスが2dB以内になる出力値を目標出力レベル
としたときのマップの例である。ここで、スペーシング
ロスが1dB以内になることは図1における磁気テープ
110と磁気ギャップ100のスペーシング量が15n
m以下程度になること、またスペーシングロスが2dB
以内になることはスペーシング量が30nm以下程度に
なることに相当する。
【0044】図5、図6中の各プロットはスペーシング
ロスが1dBなる出力値(目標出力レベルの下限値)を
与える巻付角βin,βoutの値を示しており、図1
0中の各プロットはスペーシングロスが2dBなる出力
値(目標出力レベルの下限値)を与える巻付角βin,
βoutの値を示している。なお、各プロットは図2〜
図4のデータより作成されたものである。また、各図に
おいて実線あるいは点線はそれぞれ同一条件(テープテ
ンション、ガイド手段間隔が同一条件)のプロットの近
似線を示しており、同一条件の近似線で囲まれた範囲が
その条件における巻付角の適正範囲となる。
ロスが1dBなる出力値(目標出力レベルの下限値)を
与える巻付角βin,βoutの値を示しており、図1
0中の各プロットはスペーシングロスが2dBなる出力
値(目標出力レベルの下限値)を与える巻付角βin,
βoutの値を示している。なお、各プロットは図2〜
図4のデータより作成されたものである。また、各図に
おいて実線あるいは点線はそれぞれ同一条件(テープテ
ンション、ガイド手段間隔が同一条件)のプロットの近
似線を示しており、同一条件の近似線で囲まれた範囲が
その条件における巻付角の適正範囲となる。
【0045】以下、巻付角適正範囲について具体的に説
明する。まず、スペーシングロスが1dB以内になる出
力値を目標出力レベルとしたときについて説明する。図
5はガイド手段間隔Lが10mm以上で、単位幅当りの
テープテンションTが4.5gf/mmおよび6.3g
f/mmなる場合について示したもの、図6は単位幅当
りのテープテンションTが4.5gf/mmでガイド手
段間隔Lが10mm以上、1.0mm以下の場合につい
て示したものである。図示のように巻付角適正範囲はテ
ープテンション、ガイド手段間隔によって異なってお
り、このことは上述のとおりである。そこで、前記プロ
ットの近似線を単位幅当りのテープテンションT(gf
/mm)、ガイド手段間隔Lの関数として表わすことに
より、巻付角適正範囲を汎用性の高い一般式で表わし
た。その関係式は以下に示すとおりである。 0.5{(βin−θ)−a}≦(βout−a)≦2{(βin−θ)−a} …(4) かつ(βin−θ)+βout≦2×a+4.0゜ …(5) ここで、a=−0.2(deg・mm/gf)×T(gf/mm)+0.6° …(6) θはガイド手段の間隔に応じて設定される角度である。
具体的には以下のようになる。 θ=0゜(L:1.0mm以下のとき) θ=0.6゜(L:10mm以上のとき) …(7) すなわち、ガイド手段の間隔Lに応じて(7)式より得
られる角度θと、単位幅当りのテープテンションT(g
f/mm)に対して(6)式より得られる角度aとを用
いて(4)、(5)式を満足するような巻付角βin,
βoutの設定を行なえばスペーシングロスを1dB以
内に抑えることができる。
明する。まず、スペーシングロスが1dB以内になる出
力値を目標出力レベルとしたときについて説明する。図
5はガイド手段間隔Lが10mm以上で、単位幅当りの
テープテンションTが4.5gf/mmおよび6.3g
f/mmなる場合について示したもの、図6は単位幅当
りのテープテンションTが4.5gf/mmでガイド手
段間隔Lが10mm以上、1.0mm以下の場合につい
て示したものである。図示のように巻付角適正範囲はテ
ープテンション、ガイド手段間隔によって異なってお
り、このことは上述のとおりである。そこで、前記プロ
ットの近似線を単位幅当りのテープテンションT(gf
/mm)、ガイド手段間隔Lの関数として表わすことに
より、巻付角適正範囲を汎用性の高い一般式で表わし
た。その関係式は以下に示すとおりである。 0.5{(βin−θ)−a}≦(βout−a)≦2{(βin−θ)−a} …(4) かつ(βin−θ)+βout≦2×a+4.0゜ …(5) ここで、a=−0.2(deg・mm/gf)×T(gf/mm)+0.6° …(6) θはガイド手段の間隔に応じて設定される角度である。
具体的には以下のようになる。 θ=0゜(L:1.0mm以下のとき) θ=0.6゜(L:10mm以上のとき) …(7) すなわち、ガイド手段の間隔Lに応じて(7)式より得
られる角度θと、単位幅当りのテープテンションT(g
f/mm)に対して(6)式より得られる角度aとを用
いて(4)、(5)式を満足するような巻付角βin,
βoutの設定を行なえばスペーシングロスを1dB以
内に抑えることができる。
【0046】なお、上記(4)〜(7)式は磁気ヘッド
101摺動面102の弦方向長さmが略100μm、磁
気テープ曲げ剛性が0.08gf・mm2 、ガイド手段
間隔Lが10mm以上および1.0mm以下なるときに
ついて示したものであるが、これと大きく異なる場合に
は(4)、(5)式に対応する以下の(4)′、
(5)′式が成り立つ。
101摺動面102の弦方向長さmが略100μm、磁
気テープ曲げ剛性が0.08gf・mm2 、ガイド手段
間隔Lが10mm以上および1.0mm以下なるときに
ついて示したものであるが、これと大きく異なる場合に
は(4)、(5)式に対応する以下の(4)′、
(5)′式が成り立つ。
【0047】 K×{(βin−θ′)−a′}≦(βout−a′)≦(1/K)×{(β in−θ′)−a′} …(4)′ (βin−θ′)+βout≦2a′+b …(5)′ ここで、K,bは定数であり、a′はテープテンション
によって決まる変数であり、θ′はガイド手段間隔Lに
よって決まる定数である。
によって決まる変数であり、θ′はガイド手段間隔Lに
よって決まる定数である。
【0048】次にスペーシングロスが2dB以内になる
出力値を目標出力レベルとしたときの巻付角適正範囲に
ついて説明する。ここでは図10のデータを用いて先と
同様にして巻付角適性範囲を定式化した。以下にその関
係式を示す。 0.5{(βin−θ)−a1}≦(βout−a1)≦2{(βin−θ)− a1} …(8) かつ(βin−θ)+βout≦2×a1+5.4゜ …(9) ここで、a1=−0.2(deg・mm/gf)×T(gf/mm)+0.2 5° …(10) θはガイド手段の間隔に応じて設定される角度である。
具体的には以下のようになる。 θ=0゜(L:1.0mm以下のとき) θ=0.6゜(L:10mm以上のとき) …(11) すなわち、ガイド手段間隔Lに応じて(11)式より得
られる角度θと、単位幅当りのテープテンションT(g
f/mm)に対して(10)式より得られる角度a1と
を用いて(8)、(9)式を満足するような巻付角βi
n,βoutの設定を行なえばスペーシングロスを2d
B以内に抑えることができる。
出力値を目標出力レベルとしたときの巻付角適正範囲に
ついて説明する。ここでは図10のデータを用いて先と
同様にして巻付角適性範囲を定式化した。以下にその関
係式を示す。 0.5{(βin−θ)−a1}≦(βout−a1)≦2{(βin−θ)− a1} …(8) かつ(βin−θ)+βout≦2×a1+5.4゜ …(9) ここで、a1=−0.2(deg・mm/gf)×T(gf/mm)+0.2 5° …(10) θはガイド手段の間隔に応じて設定される角度である。
具体的には以下のようになる。 θ=0゜(L:1.0mm以下のとき) θ=0.6゜(L:10mm以上のとき) …(11) すなわち、ガイド手段間隔Lに応じて(11)式より得
られる角度θと、単位幅当りのテープテンションT(g
f/mm)に対して(10)式より得られる角度a1と
を用いて(8)、(9)式を満足するような巻付角βi
n,βoutの設定を行なえばスペーシングロスを2d
B以内に抑えることができる。
【0049】以上(4)〜(7)式、(4)′,
(5)′式および(8)〜(11)式は本発明の請求項
1〜4に係る基本構成を第1の実施例として説明したも
のであるが、それらの関係式はさらに新たな条件を付加
することにより、より利用性の高いものになる。その例
を第2の実施例として以下に説明する。
(5)′式および(8)〜(11)式は本発明の請求項
1〜4に係る基本構成を第1の実施例として説明したも
のであるが、それらの関係式はさらに新たな条件を付加
することにより、より利用性の高いものになる。その例
を第2の実施例として以下に説明する。
【0050】 (2) 第2の実施例 ここでは代表例として先の(4)〜(7)式および図
5、図6(スペーシングロスが1dB以内になる出力を
目標出力レベルとしたときの巻付角適正範囲)を用いた
場合について説明するが、他の(4)′,(5)′式、
(8)〜(11)式についても同様の操作が可能であ
る。
5、図6(スペーシングロスが1dB以内になる出力を
目標出力レベルとしたときの巻付角適正範囲)を用いた
場合について説明するが、他の(4)′,(5)′式、
(8)〜(11)式についても同様の操作が可能であ
る。
【0051】まず(4)〜(7)式を参照して、これら
の関係式はあるβinに対してβoutの設定を行なう
場合、あるいはあるβoutに対してβinの設定を行
なう場合に適用可能なものである。一方、磁気ヘッド製
造工程や装置への磁気ヘッド取付工程を考慮した場合に
は、βin、βoutの相関によらずそれぞれに対して
個別に目標値と設定マージンが与えられ、その範囲内で
設定を行なうのが一般的である。また設定マージンの広
さはβin,βoutとも同じにされるのが普通であ
る。
の関係式はあるβinに対してβoutの設定を行なう
場合、あるいはあるβoutに対してβinの設定を行
なう場合に適用可能なものである。一方、磁気ヘッド製
造工程や装置への磁気ヘッド取付工程を考慮した場合に
は、βin、βoutの相関によらずそれぞれに対して
個別に目標値と設定マージンが与えられ、その範囲内で
設定を行なうのが一般的である。また設定マージンの広
さはβin,βoutとも同じにされるのが普通であ
る。
【0052】上記の観点より設定されるβin,βou
tの範囲を以下設定範囲と呼ぶことにする。ここで設定
範囲の広さを最大にするには(4),(5)式を用いて
導出される以下の関係式を満足するような設定にすれば
よい。
tの範囲を以下設定範囲と呼ぶことにする。ここで設定
範囲の広さを最大にするには(4),(5)式を用いて
導出される以下の関係式を満足するような設定にすれば
よい。
【0053】 {(a+1.5°)+θ}−0.5°≦βin≦{(a+1.5°)+θ}+ 0.5° …(12) (a+1.5°)−0.5°≦βout≦(a+1.5°)+0.5° …(13) なお角度a,θは(6)、(7)式で得られるものと同
じである。
じである。
【0054】図7は図6の2条件におけるβin,βo
utの適正範囲((4)〜(7)式)とともに(1
2),(13)式で表わされるβin,βoutの設定
範囲を示たもので図中の正方形で囲まれた2つの斜線領
域がそれに当る。すなわち、単位幅当りのテープテンシ
ョンTが4.5gf/mmなるとき、ガイド手段間隔L
が10mm以上であれば 1.8°−0.5°≦βin≦1.8°+0.5° 1.2°−0.5°≦βout≦1.2°+0.5° すなわち、1.3°≦βin≦2.3° …(14) 0.7°≦βout≦1.7° …(15) ガイド手段間隔Lが1.0mm以下であれば 1.2°−0.5°≦βin≦1.2°+0.5° 1.2°−0.5°≦βout≦1.2°+0.5° すなわち、0.7°≦βin≦1.7° …(16) 0.7°≦βout≦1.7° …(17) なるβin,βoutの設定を行なうことにより、スペ
ーシングロスを1dB以内に抑えかつ、βin,βou
tの設定マージンをともに1.0°と最大限に取ること
ができる。
utの適正範囲((4)〜(7)式)とともに(1
2),(13)式で表わされるβin,βoutの設定
範囲を示たもので図中の正方形で囲まれた2つの斜線領
域がそれに当る。すなわち、単位幅当りのテープテンシ
ョンTが4.5gf/mmなるとき、ガイド手段間隔L
が10mm以上であれば 1.8°−0.5°≦βin≦1.8°+0.5° 1.2°−0.5°≦βout≦1.2°+0.5° すなわち、1.3°≦βin≦2.3° …(14) 0.7°≦βout≦1.7° …(15) ガイド手段間隔Lが1.0mm以下であれば 1.2°−0.5°≦βin≦1.2°+0.5° 1.2°−0.5°≦βout≦1.2°+0.5° すなわち、0.7°≦βin≦1.7° …(16) 0.7°≦βout≦1.7° …(17) なるβin,βoutの設定を行なうことにより、スペ
ーシングロスを1dB以内に抑えかつ、βin,βou
tの設定マージンをともに1.0°と最大限に取ること
ができる。
【0055】なお、(12)〜(17)式より明らかな
ように、βinの設定目標値はβoutの設定目標値よ
り角度θだけ大きくされる必要がある。このことは図5
〜図7に示した巻付角βin,βoutの適正範囲がβ
out=βin−θに対して線対称であることからも理
解される。
ように、βinの設定目標値はβoutの設定目標値よ
り角度θだけ大きくされる必要がある。このことは図5
〜図7に示した巻付角βin,βoutの適正範囲がβ
out=βin−θに対して線対称であることからも理
解される。
【0056】次に図1の構成において磁気テープ110
が往復に走行する場合について図8,図9を用いて説明
する。
が往復に走行する場合について図8,図9を用いて説明
する。
【0057】図8において、図中左側の巻付角をβA ,
右側の巻付角をβB とすると、同図のF方向に磁気テー
プ110が走行する場合には、βA はβin,βB はβ
outとなる。一方R方向に磁気テープ110が走行す
る場合には、βA はβout,βB はβinとなる。こ
の関係は次の表1に示されるとおりである。
右側の巻付角をβB とすると、同図のF方向に磁気テー
プ110が走行する場合には、βA はβin,βB はβ
outとなる。一方R方向に磁気テープ110が走行す
る場合には、βA はβout,βB はβinとなる。こ
の関係は次の表1に示されるとおりである。
【0058】
【表1】
【0059】図9は単位幅当りのテープテンションTが
4.5gf/mmでガイド手段間隔Lが10mm以上の
設定においてF方向走行時の巻付角βA ,βB の適正範
囲(図中実線で囲まれた範囲)およびR方向走行時の巻
付角の適正範囲(図中点線で囲まれた範囲)を(4)〜
(7)式を用いて示したものであり、これらがオーバー
ラップする範囲(図中斜線部分)が往復走行(F,R方
向走行)に対応できる巻付角βA ,βB の適正範囲とな
る。
4.5gf/mmでガイド手段間隔Lが10mm以上の
設定においてF方向走行時の巻付角βA ,βB の適正範
囲(図中実線で囲まれた範囲)およびR方向走行時の巻
付角の適正範囲(図中点線で囲まれた範囲)を(4)〜
(7)式を用いて示したものであり、これらがオーバー
ラップする範囲(図中斜線部分)が往復走行(F,R方
向走行)に対応できる巻付角βA ,βB の適正範囲とな
る。
【0060】この関係は(4),(5)式より導出さ
れ、以下の式で表わすことができる。 0.5{βA −(2×θ+a)}≦βB −(2×θ+a)≦2{βA −(2× θ+a)} …(18) かつβA +βB −θ≦2×a+4.0° …(19) なお、(18),(19)式において角度a,θは
(6),(7)式に示したものと同じである。また、磁
気テープ110の往復走行時についても先と同様に巻付
角βA とβB の設定マージンの広さが同じでかつ最大に
なるような設定範囲を求めた。これは(18),(1
9)式より導出される以下の関係式にて表わされる。
れ、以下の式で表わすことができる。 0.5{βA −(2×θ+a)}≦βB −(2×θ+a)≦2{βA −(2× θ+a)} …(18) かつβA +βB −θ≦2×a+4.0° …(19) なお、(18),(19)式において角度a,θは
(6),(7)式に示したものと同じである。また、磁
気テープ110の往復走行時についても先と同様に巻付
角βA とβB の設定マージンの広さが同じでかつ最大に
なるような設定範囲を求めた。これは(18),(1
9)式より導出される以下の関係式にて表わされる。
【0061】 {(a+1.5°)+(7/8)×θ}−{0.5−(3/8)×θ}≦βA ,βB ≦{(a+1.5°)+(7/8)×θ}+{0.5°−(3/8)×θ } …(20) 以上第1、第2の実施例にて述べてきたように、ガイド
手段間隔、テープテンションに応じて、テープ巻付角を
(4)〜(7)式に示す適正範囲に設定することにより
磁気テープ片側走行で、テープ巻付角を(18),(1
9)式に示す適正範囲に設定することにより磁気テープ
往復走行でそれぞれスペーシングロスが1dB以内にな
る良好な出力値(スペーシング特性)が得られる。ま
た、テープ巻付角の目標値と設定マージンとを予め設定
する必要がある場合には、(12),(13)式に示す
設定範囲にて片側走行で、(20)式に示す設定範囲に
て往復走行でそれぞれ良好な出力値が得られる。
手段間隔、テープテンションに応じて、テープ巻付角を
(4)〜(7)式に示す適正範囲に設定することにより
磁気テープ片側走行で、テープ巻付角を(18),(1
9)式に示す適正範囲に設定することにより磁気テープ
往復走行でそれぞれスペーシングロスが1dB以内にな
る良好な出力値(スペーシング特性)が得られる。ま
た、テープ巻付角の目標値と設定マージンとを予め設定
する必要がある場合には、(12),(13)式に示す
設定範囲にて片側走行で、(20)式に示す設定範囲に
て往復走行でそれぞれ良好な出力値が得られる。
【0062】 (3) 第3の実施例 第1、第2の実施例では、テープ巻付角βin,βou
tあるいはβA および,βB を設定するガイド手段とし
てテープガイド108,109を用いた場合について説
明したが、ガイド手段を磁気ヘッド101自身に備える
ことにより、巻付角の設定を容易に行なうことができ
る。このようなガイド手段を用いた例を第3〜第5の実
施例として図11〜図15に示す。
tあるいはβA および,βB を設定するガイド手段とし
てテープガイド108,109を用いた場合について説
明したが、ガイド手段を磁気ヘッド101自身に備える
ことにより、巻付角の設定を容易に行なうことができ
る。このようなガイド手段を用いた例を第3〜第5の実
施例として図11〜図15に示す。
【0063】図11は第3の実施例を示すヘッド部の模
式図である。磁気ヘッド101は磁気ギャップ100を
備える円筒形状摺動面102を有しており、さらに摺動
面102には磁気テープ110走行方向に対して直角方
向に延びた溝部103a,103bがそれぞれ磁気ギャ
ップ100の両側に形成されている。溝部103a,1
03bにより摺動面102は3つの凸面102a,10
2b,102cに分割される。ここで磁気テープ110
がテープガイド108,109により凸面102b,1
02cまで巻付けられると、磁気テープ110は磁気ギ
ャップ100を有する凸面102a(図1,図8におけ
る摺動面102に相当する)の両端部104,105お
よびガイド手段となる凸面102b,102c(図1,
図8におけるテープガイド108,109に相当する)
の端部106,107に規制される。その結果として、
凸面102aにおけるテープ巻付角は図中βA ,βB の
ように安定に設定されることになる。
式図である。磁気ヘッド101は磁気ギャップ100を
備える円筒形状摺動面102を有しており、さらに摺動
面102には磁気テープ110走行方向に対して直角方
向に延びた溝部103a,103bがそれぞれ磁気ギャ
ップ100の両側に形成されている。溝部103a,1
03bにより摺動面102は3つの凸面102a,10
2b,102cに分割される。ここで磁気テープ110
がテープガイド108,109により凸面102b,1
02cまで巻付けられると、磁気テープ110は磁気ギ
ャップ100を有する凸面102a(図1,図8におけ
る摺動面102に相当する)の両端部104,105お
よびガイド手段となる凸面102b,102c(図1,
図8におけるテープガイド108,109に相当する)
の端部106,107に規制される。その結果として、
凸面102aにおけるテープ巻付角は図中βA ,βB の
ように安定に設定されることになる。
【0064】なおテープ巻付角βA,βBは以下のよう
に表せる。 βA=Sin−1{(m+dA)/(2×R)} …(21) βB=Sin−1{(m+dB)/(2×R)} …(22) ここでRは摺動面102の曲率半径、mは凸面102a
の弦方向長さ、dAは溝部103aの幅、dBは溝部1
03bの幅を表わしている。
に表せる。 βA=Sin−1{(m+dA)/(2×R)} …(21) βB=Sin−1{(m+dB)/(2×R)} …(22) ここでRは摺動面102の曲率半径、mは凸面102a
の弦方向長さ、dAは溝部103aの幅、dBは溝部1
03bの幅を表わしている。
【0065】したがって、摺動面102の形状より(2
1),(22)式で与えられる巻付角βA ,βB を磁気
テープ110の片側走行、往復走行に対応して(4)〜
(7)式、(8)〜(11)式、(12),(13)
式、(18),(19)式、(20)式を満足するよう
に設定することにより、良好な出力値が得られる。
1),(22)式で与えられる巻付角βA ,βB を磁気
テープ110の片側走行、往復走行に対応して(4)〜
(7)式、(8)〜(11)式、(12),(13)
式、(18),(19)式、(20)式を満足するよう
に設定することにより、良好な出力値が得られる。
【0066】 (4) 第4の実施例 図12,図13はガイド手段に関する別の実施例を示す
図である。本実施例は磁気ヘッド201,301におい
て円筒曲面なる摺動面202あるいは302上に2本の
磁気ギャップ200a,200bあるいは300a,3
00bおよび磁気テープ110走行方向に対して直角方
向に延びた4本あるいは3本の溝部を形成することによ
り、磁気ギャップを有する摺動凸面202a,202b
あるいは302a,302bの磁気テープ110巻付角
を摺動面202あるいは302の形状にて設定するもの
である。
図である。本実施例は磁気ヘッド201,301におい
て円筒曲面なる摺動面202あるいは302上に2本の
磁気ギャップ200a,200bあるいは300a,3
00bおよび磁気テープ110走行方向に対して直角方
向に延びた4本あるいは3本の溝部を形成することによ
り、磁気ギャップを有する摺動凸面202a,202b
あるいは302a,302bの磁気テープ110巻付角
を摺動面202あるいは302の形状にて設定するもの
である。
【0067】 (5) 第5の実施例 以上、第3および第4の実施例ではガイド手段を備えた
磁気ヘッドとして単一の磁気ヘッドの場合を説明した
が、それらは複数の磁気ヘッドを複合化した場合にも適
用される。以下請求項6に対応する第5の実施例につい
て説明する。図14はその一例として実施例3に示した
磁気ヘッド101(図11参照)を複合化した場合につ
いて示したものである。また図15は単一の磁気ヘッド
401を複合化し、隣接した磁気ヘッドがガイド手段の
一部となる例を示したものである。
磁気ヘッドとして単一の磁気ヘッドの場合を説明した
が、それらは複数の磁気ヘッドを複合化した場合にも適
用される。以下請求項6に対応する第5の実施例につい
て説明する。図14はその一例として実施例3に示した
磁気ヘッド101(図11参照)を複合化した場合につ
いて示したものである。また図15は単一の磁気ヘッド
401を複合化し、隣接した磁気ヘッドがガイド手段の
一部となる例を示したものである。
【0068】図15は磁気ギャップ400および磁気テ
ープ110の走行方向に対して直角方向に形成された溝
部403a,403bを磁気ギャップ400の両側に備
えた円筒形状摺動面402を有する単一の磁気ヘッド4
01を磁気ギャップ400を有する摺動凸面402aが
隣り合うように複合化したものである。ここで凸面40
2aへの磁気テープ110巻付角は摺動面402の形状
および複合化の状態によって設定される。
ープ110の走行方向に対して直角方向に形成された溝
部403a,403bを磁気ギャップ400の両側に備
えた円筒形状摺動面402を有する単一の磁気ヘッド4
01を磁気ギャップ400を有する摺動凸面402aが
隣り合うように複合化したものである。ここで凸面40
2aへの磁気テープ110巻付角は摺動面402の形状
および複合化の状態によって設定される。
【0069】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る磁気記録再
生装置においては、磁気テープ、磁気ギャップ間で良好
な電磁変換特性(接触状態)が得られるように磁気ヘッ
ド摺動面への磁気テープ巻付角、テープテンション、ガ
イド手段間隔等のパラメータが適切な値になるように定
めているので、装置の仕様に応じて磁気ヘッド配置位
置、磁気ヘッド摺動面形状の設計が容易に行なえる。
生装置においては、磁気テープ、磁気ギャップ間で良好
な電磁変換特性(接触状態)が得られるように磁気ヘッ
ド摺動面への磁気テープ巻付角、テープテンション、ガ
イド手段間隔等のパラメータが適切な値になるように定
めているので、装置の仕様に応じて磁気ヘッド配置位
置、磁気ヘッド摺動面形状の設計が容易に行なえる。
【図1】この発明の第1および第2の実施例に係る磁気
ヘッド部の構成を示す図である。
ヘッド部の構成を示す図である。
【図2】流入側巻付角βinに対する第1の出力特性の
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図3】流入側巻付角βinに対する第2の出力特性を
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図4】流入側巻付角βinに対する第3の出力特性を
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図5】巻付角(βin,βout)適正範囲の一例を
示す図である。
示す図である。
【図6】巻付角(βin,βout)適正範囲の一例を
示す図である。
示す図である。
【図7】巻付角(βin,βout)設定範囲の一例を
示す図である。
示す図である。
【図8】磁気テープの往復走行状態を説明する図であ
る。
る。
【図9】磁気テープ往復走行時の巻付角(βA ,βB )
適正範囲および設定範囲の一例を示す図である。
適正範囲および設定範囲の一例を示す図である。
【図10】スペーシングロスが2dB以内になる出力を
目標としたときの巻付角(βin,βout)の適正範
囲を示す図である。
目標としたときの巻付角(βin,βout)の適正範
囲を示す図である。
【図11】本発明の第3実施例の磁気ヘッド部を示す構
成図である。
成図である。
【図12】本発明の第4実施例のヘッド部を示す構成図
である。
である。
【図13】本発明の第4実施例のヘッド部を示す構成図
である。
である。
【図14】本発明の第5実施例のヘッド部の構成図であ
る。
る。
【図15】本発明の第5実施例のヘッド部の構成図であ
る。
る。
【図16】従来技術における磁気記録再生装置のヘッド
部を示す図である。
部を示す図である。
【図17】図16におけるスペーシング分布を示す図で
ある。
ある。
【図18】従来技術における磁気記録再生装置の第2の
例を示す図手ある。
例を示す図手ある。
【図19】従来技術における問題点を説明するための図
である。
である。
【図20】従来技術における問題点を説明するための図
である。
である。
【図21】従来技術における問題点を説明するための図
である。
である。
100 磁気ギャップ 101 磁気ヘッド 102 磁気テープ摺動面 110 磁気テープ βin 磁気テープ流入側巻付角 βout 磁気テープ流出側巻付角 βA ,βB 左右の巻付角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−124052(JP,A) 特開 平3−157854(JP,A) 実開 昭50−69906(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/64 G11B 15/60
Claims (6)
- 【請求項1】 弦方向の長さが150μm以下の円筒状
の磁気テープ摺動面上に磁気ギャップを設けた磁気ヘッ
ドと、前記摺動面への前記磁気テープ巻付状態を規定す
るガイド手段とを備えた磁気テープを高速度で走行させ
る磁気記録再生装置であって、 前記摺動面の両端部を結ぶ弦方向と前記摺動面に流入お
よび流出する前記磁気テープの走行方向とのなす角度を
βinおよびβout(度)、前記磁気テープの単位幅
あたりのテンションをT(gf/mm)、および前記ガ
イド手段の間隔に応じて設定される角度をθとするとき 0.5{(βin−θ)−a}≦(βout−a)≦2{(βin−θ)−a} かつ(βin−θ)+βout≦2a+4.0゜ ここで、a=−0.2(deg・mm/gf)×T(gf/mm)+0.6゜ なる関係を満足するように構成されたことを特徴とす
る、磁気記録再生装置。 - 【請求項2】 弦方向の長さが150μm以下の円筒状
の磁気テープ摺動面上に磁気ギャップを設けた磁気ヘッ
ドと、前記摺動面への前記磁気テープの巻付状態を規定
するガイド手段とを備えた磁気テープを高速度で走行さ
せる磁気記録再生装置であって、 前記摺動面の両端部を結ぶ弦方向と前記摺動面に流入お
よび流出する前記磁気テープの走行方向とのなす角度を
βinおよびβout(度)、前記磁気テープの単位幅
あたりのテンションをT(gf/mm)、および前記ガ
イド手段の間隔に応じて設定される角度をθとすると
き、 0.5{(βin−θ)−a1}≦(βout−a1)
≦2{(βin−θ)−a1} かつ(βin−θ)+βout≦2a1+5.4゜ ここで、a1=−0.2(deg・mm/gf)×T
(gf/mm)+0.25゜ なる関係を満足するように構成されたことを特徴とす
る、磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 前記ガイド手段の間隔が1mm以下のと
き、前記角度θを0゜に設定することを特徴とする、請
求項1または請求項2に記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項4】 前記ガイド手段の間隔が10mm以上の
とき、前記角度θを0.6゜に設定することを特徴とす
る、請求項1または請求項2に記載の磁気記録再生装
置。 - 【請求項5】 前記磁気ヘッドの前記摺動面は間隔を隔
てて設けられた複数の溝によって複数個のヘッド部に分
割され、 前記磁気ギャップを有するヘッド部の外側のヘッド部は
前記ガイド手段として作用することを特徴とする、請求
項1または2に記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項6】 前記磁気記録再生装置は、隣接して設け
られた複数の前記磁気ヘッドを含むことを特徴とする、
請求項1または請求項2に記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4067407A JP2859992B2 (ja) | 1991-08-06 | 1992-03-25 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-196511 | 1991-08-06 | ||
JP19651191 | 1991-08-06 | ||
JP4067407A JP2859992B2 (ja) | 1991-08-06 | 1992-03-25 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594655A JPH0594655A (ja) | 1993-04-16 |
JP2859992B2 true JP2859992B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=26408620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4067407A Expired - Fee Related JP2859992B2 (ja) | 1991-08-06 | 1992-03-25 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2859992B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7344902B2 (en) | 2004-11-15 | 2008-03-18 | Philips Lumileds Lighting Company, Llc | Overmolded lens over LED die |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP4067407A patent/JP2859992B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0594655A (ja) | 1993-04-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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