JPS632987Y2 - - Google Patents

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JPS632987Y2
JPS632987Y2 JP16301978U JP16301978U JPS632987Y2 JP S632987 Y2 JPS632987 Y2 JP S632987Y2 JP 16301978 U JP16301978 U JP 16301978U JP 16301978 U JP16301978 U JP 16301978U JP S632987 Y2 JPS632987 Y2 JP S632987Y2
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JP
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magnetic
tape
gap
magnetic head
core
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JP16301978U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気ヘツド、特にいわゆるヘリカルス
キヤンタイプのVTR(ビデオテープレコーダ)の
磁気ヘツドに適用して好適なものである。
VTRにおける磁気ヘツド装置において、第1
図に示すように、テープ案内用の上ドラム1及び
下ドラム2間に、回転体3の周辺にとりつけられ
た回転磁気ヘツド4が配置され、これらヘツド4
が、両ドラム1および2にわたつて斜めに案内さ
れる磁気媒体5(磁気テープ)に対し対接するよ
うになされるいわゆるヘリカルスキヤンニング方
式をとるものがある。
一方、VTRにおいては、益々長時間記録の要
求が高まつている。この長時間記録を達成する最
も簡単な方法は、磁気媒体、すなわち磁気テープ
の厚みを薄くするということである。ところが、
このようにテープの厚さを小さくすると、一般に
ステイフネスすなわちテープのいわゆる腰の強さ
が低下して、これによつて出力減少が生じてく
る。すなわち、テープのステイフネスは、Et3pに
比例する(但し、Eはテープのヤング率、tpはテ
ープの厚さ)。ここにテープのヤング率Eは、テ
ープの他の特性による制約によつて、これを大幅
に変えることはできない。したがつて、今、例え
ば20μmの厚さのテープを長時間記録のために
12μmの厚さに薄くした場合を考えると、この場
合、後者のテープのステイフネスは前者のそれの
約1/5になる。このため厚いテープと薄いテープ
とでは、磁気ヘツドに対するテープの当りが磁気
ヘツドの幅方向(コアの厚さ方向)に関して異
る。すなわち第2図および第3図に、テープ5が
厚い場合と、薄い場合との磁気ヘツド4の接触状
態を磁気ヘツド4の磁気ギヤツプgの中心を通り
ギヤツプの深さ方向に沿う断面で示すように、厚
いテープ5の場合は、そのステイフネスによつて
第2図で示されるように、比較的緩やかな曲率
(曲率半径大)を示すので、磁気ヘツド2の磁気
ギヤツプgが臨む前面(テープ対接面)との接触
は密接になされるが、薄いテープ5の場合は、第
3図で示されるように、曲率が急(曲率半径小)
になるのでギヤツプgが臨む前面とテープとの間
に間隙6が生じ、このスペーシングロスによつて
出力が減少する。そして、このスペーシングロス
は、第1図で説明したVTRにおいて特に問題と
なる。
なお、この種磁気ヘツド4は、例えば、第4図
および第5図に示すように、対のコア半体7およ
び8が対向合体され、両コア半体7および8の前
方端間に磁気ギヤツプgが形成されるようになさ
れている。そして、例えば一方のコア半体7に
は、磁気ギヤツプgの深さを規制すると共に、巻
線12が巻装される巻線溝13が設けられる。そ
して、高密度記録化のためには、この磁気ギヤツ
プgの、磁気トラツク幅を規定する幅Wg(以下
トラツク幅という)を小さくすることが要求さ
れ、これがため、例えばギヤツプgの両側にトラ
ツク幅規定溝9および10を設け、これにガラス
のような非磁性充填材11が充填されるようにな
される。すなわち、このようにして、コア半体7
および8の厚さtを比較的大にしてその機械的強
度は十分保持できるように、すなわち、信頼性が
得られるようにし、しかもギヤツプgの実質的な
トラツク幅Wgを、Wg=t−(H1+H2)(H1およ
びH2は溝9および10の深さである)によつて
決まる小さい幅に設定する。第6図に、磁気ギヤ
ツプgのトラツク幅Wgを一定の40μmに固定して
(H1+H2)を変えた場合、つまりトラツク幅Wg
が一定(Wg=40μm)でコア半体7及び8の厚さ
tを変化させた場合の、5MHzでの、厚いテープ
(tp=20μm)を用いた場合の出力に対する薄いテ
ープ(tp=12μm)を用いた場合の出力の比
(薄いテープの出力/厚いテープの出力)を示す。第6
図より明らか なように、(H1+H2)が大になるにつれ、つま
り、コアの厚さtが大になるにつれ薄いテープの
場合の出力が減少し、両テープ出力の差は大とな
る。そして、逆に(H1+H2)が小さくなると、
つまりコアの厚さtが薄くなると、両テープの出
力の差は小さくなり、両テープに対してほぼ均一
な出力が得られるつまり互換性に優れた磁気ヘツ
ドとなる。(因みに両テープに対して磁気ヘツド
の出力差が約3dB以内であれば、磁気ヘツドの両
磁気テープに対する互換性に問題がない。)とこ
ろが、このようにコアの厚さtを小さくすること
は、機械的強度が低下し、コアの加工時或いは磁
気ヘツドチツプの取付基板への取付け、組立時に
破損を来し易いとか、更に磁気ヘツドの使用動作
にも破損を来し易いなど信頼性の低下を来す。更
にコアの厚さtが小さくなると単位面積当りの接
触圧が高まることで摩耗が早まるものであり、ビ
デオヘツドの耐摩耗性は、ほぼt2lに比例する
(但し、lは磁気ヘツドのテープとの対接面にお
けるテープとの当り長である)。したがつてコア
の厚さt=(H1+H2)+Wgが小さくなれば、耐
摩耗性は急激に低下する。
このように、磁気ギヤツプのトラツク幅が一定
の状態で(H1+H2)を小さくすれば、すなわち
コアの厚さtを小さくすれば薄いテープにおける
出力低下を回避でき、厚いテープと薄いテープと
に対して特性の良い互換性にすぐれた磁気ヘツド
を得ることができるものの、機械的強度の低下、
信頼性の低下、耐摩耗性の低下を来す。
本考案は、信頼性および耐摩耗性の低下を来す
ことなく、しかも、薄いテープに対して出力減少
が生ずることがないようにした磁気ヘツドを提供
するものである。
第7図および第8図を参照して本考案の一例を
説明するに、図中、14は本考案による磁気ヘツ
ドを全体として示す。
本考案においては、前述したと同様に対のコア
半体15および16を対向合体し、その前方に磁
気媒体との対接面17を形成する。そして、両コ
ア半体15およ16の前方の端面間に作動磁気ギ
ヤツプgを形成する。このギヤツプgのトラツク
幅方向の両側には、夫々ギヤツプgのトラツク幅
を規定する溝18および19が設けられる。これ
ら18および19内にはガラス材等の非磁性充填
材20が充填される。そして、一方の溝18が設
けられる側には溝18より幅広の切欠部21が、
磁気媒体との対接面17に臨んで設けられて、ギ
ヤツプgがコア半体15および16の厚さt方向
に関して一方に片寄つた位置に配置されるように
する。
尚、本考案においては、両コア半体15および
16の厚さtは、その信頼性、すなわち、十分な
機械的強度を保持できる程度の厚さのt100μm
に選ばれるものであり、また磁気ギヤツプの幅
Wgは、前述した記録密度を上げるために小とな
されてスペーシングロスによる出力低下が問題と
なる場合の、Wg1/2tに選ばれるものとする。
またトラツク幅規定溝18および19の深さH1
およびH2は、5μm以上で0.7Wg以下に選定し、
H1+H21.1Wgとする。ここにH1およびH2
5μm以上0.7Wg以下とするのはt100μmとする
場合において5μm以上で信頼性が得られ、H1
0.7Wg以上では空隙の片寄りが不十分となること
を確かめたことによる。また切欠部21の長さ
(幅)l1は、tl11/2l(lは、磁気媒体との対 接面17の磁気媒体との当り長)に選ばれる。。
すなわち、切欠部21の幅l1は、コアの厚さtよ
り大にするとき、スペーシングロスの発生が小と
なり、耐摩耗性の上から1/2l以下に選ばれるこ とが望ましいことが確められた。
上述の本案構成によれば、切欠部21を設ける
ことによつて、実質的なコア厚を小さくする効果
を得て耐摩耗性の向上をはかることができ、しか
も実質的にH1+H2を小さくすることができるこ
とによつてスペーシングロスの低下を回避でき
る。更にギヤツプが片寄つて設けられてているの
で、第3図で説明した薄いテープにおける急峻な
曲率によるヘツドよりの持ち上りが生じてもこの
最大の持ち上り部よりずれた位置にギヤツプgが
存在する形態をとり得ることによつてスペーシン
グロスの発生を効果的に回避できる。
また、切欠部21はコアの一側にのみ切欠部2
1を設ければよいので、その加工も容易となる。
因みに、第9図に示すようにギヤツプgのトラ
ツク幅Wgを、Wg1/2tとしたものにおいて切 欠部21をギヤツプgの両側に設けるものと、第
10図に示すように、同様の構造において、切欠
部21にガラスを充填したものと、第7図および
第8図で説明した本発明による磁気ヘツドについ
て、薄いテープと厚いテープの出力比や、信頼
性、耐摩性について測定比較した。第9図のヘツ
ドは、出力比は0dBであつたが500時間の走行で
破損を来し、信頼性に劣り、第10図のヘツドで
は出力比が−8dBで、互換性の問題で実用に供し
得なかつた。これに比し、本発明による磁気ヘツ
ド14は、出力比が−1dBとなり、互換性にすぐ
れ、また破損の問題もなく信頼性にすぐれ、耐摩
耗性にすぐれていることが確められた。
【図面の簡単な説明】
第1図はビデオテープレコーダの説明図、第2
図および第3図は夫々磁気テープと磁気ヘツドと
の接触態様を示す図、第4図および第5図は従来
の磁気ヘツドの拡大上面図およびその正面図、第
6図はトラツク幅規定溝の深さと、薄いテープお
よび厚いテープの出力比との関係を示す図、第7
図および第8図は夫々本発明による磁気ヘツドの
拡大上面図およびその正面図、第9図および第1
0図は夫々比較例としての磁気ヘツドの拡大正面
図である。 14は磁気ヘツド、15および16はそのコア
半体、gは磁気ギヤツプ、19はトラツク幅規定
溝、21は切欠部である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 対のコア半体が対向合体されて磁気記録媒体と
    の対接面に臨んで磁気ギヤツプが構成され、該磁
    気ギヤツプの両側に非磁性材が充填されたトラツ
    ク幅規定溝が設けられた磁気ヘツドにおいて、該
    磁気ギヤツプの1側に上記両コア半体に渡る切欠
    部が設けられて上記磁気ギヤツプが上記コア半体
    の厚さ方向に関して一方に片寄つて設けられて成
    り、上記両コア半体の厚さをt、上記切欠部の幅
    をl1、上記両トラツク幅規定溝の深さをH1及び
    H2、上記磁気ギヤツプの幅をWgとするとき、 tl1 5(μm)H10.7Wg(μm) 5(μm)H20.7Wg(μm) H1+H21.1Wg に選定した磁気ヘツド。
JP16301978U 1978-11-27 1978-11-27 Expired JPS632987Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16301978U JPS632987Y2 (ja) 1978-11-27 1978-11-27

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16301978U JPS632987Y2 (ja) 1978-11-27 1978-11-27

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Publication Number Publication Date
JPS5579430U JPS5579430U (ja) 1980-05-31
JPS632987Y2 true JPS632987Y2 (ja) 1988-01-25

Family

ID=29159285

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JP16301978U Expired JPS632987Y2 (ja) 1978-11-27 1978-11-27

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