JPS6040989Y2 - 磁気テ−プ走行ガイド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気テープ走行ガイド装置、特にテープレコー
ダ、ＶＴＲ等磁気テープを用いる記録再生装置に用いる
のに適した走行ガイド装置の改良に関するものである。

従来より用いられていた磁気テープの走行ガイド装置は
、おおむねテープを上下方向から規制するものであった
。

この従来装置は、第１図乃至第３図に示しである。

第１図は、磁気テープ１０を用いた録再装置１２の概略
図である。

磁気テープ１０は、一対のリールハブ１４．１６に巻か
れ、その途中に消去ヘッド１８、録再ヘッド２０等が配
しである。

この消去ヘッド１８と録再ヘッド２０との中間、及び両
側には前面ガイドピン２２が設けである。

なお図中２４は固定ガイドピン、２６はガイドローラー
、２８はキャプスタン軸、３０はピンチローラ−である
。

又、消去ヘッド１８、録再ヘッド２０には、コの字形の
規制ピン３２が設けである。

第２図は、前面ガイドピン２２の詳細てあり、スプリン
グ３４の弾発力によってスライダ部３６を案内面３８側
に押圧し、このスライダ部３６と案内面３８との間に磁
気テープ１０を規制するものである。

第３図は、消去ヘッド１８及び録再ヘッド２０に設けた
規制ピン３２の詳細であり、磁気テープ幅Ｗよりも広い
ガイド幅すを有する側面コの字形に形成しである。

次にこの従来装置の作動を説明する。

まず左右一対のリールハブ１４．１６に巻き付けられた
磁気テープ１０を走行させる。

この磁気テープ１０は、固定ガイドピン２４、ガイドロ
ーラー２６を経て、録再ヘッド２０に至る。

更に、キャプスタン軸２８、ピンチローラ−３０で駆動
されて、リールハブ１６に巻き取られることとなる。

この磁気テープ１０走行中、前面ガイドピン２２ではス
プリング３４の弾発力により、又規制ピン３２ではガイ
ド幅すにより、各々磁気テープ１０の規制が行なわれる
。

この様な従来の録再装置１２に用いられていた走行ガイ
ド装置には、以下の様な欠点があった。

即ち、スプリング３４により規制する手段にあっては、
使用する磁気テープ１０の強度、特に厚さによっては、
テープエツジや、テープ面を損傷させる危険があった。

又、コの字形の規制ピン３２を用いる手段にあっては、
（ｂ−Ｗ）の範囲内で、磁気テープ１０が暴れる可能性
が存在していた。

ここで例えガイド幅すを出来るだけテープ幅Ｗに近づけ
たとしても、磁気テープ幅Ｗ自体が一定の変動幅を有す
る事により、磁気テープ１０の暴れの完全防止は図れな
いものであった。

又更に、ガイド幅すとテープ幅Ｗとを略一致させると、
磁気テープ１０の互換性から考えて、テープ幅Ｗがガイ
ド幅すよりも大きくなる場合が生じ得ることとなり、磁
気テープ１０が彎曲し、テープエツジ損傷の危険があっ
た。

又、規制ピン３２を高精度に製作することは成形上の困
難性が伴うだけでなく、磁気テープ１０のテープ幅すの
高精度での均一化は更に困難でアリ、コストアップにも
結び付くものであった。

一方、高密度記録再生にあっては、トラック幅が狭くな
っていく事が考えられ、磁気テープ１０の幅方向変動を
出来るだけ小さくする必要が生じる。

又、使用される磁気テープ１０に関しても、長時間化の
要求から薄肉化する傾向にあり、それに伴って強度も小
さくなっていくこととなる。

それ故、従来から用いられていたテープ規制の為の手段
では、テープを損傷せず、しかも十分テープ規制を行な
うことが出来なくなって来ている。

本考案は前述した従来の課題に鑑み為されたものであり
、その目的は、テープ損傷がなく、しかも案内面に沿っ
てテープが安定して走行する磁気テープ走行ガイド装置
を提供することにある。

上記目的を遠戚するために、本考案は、磁気テープのエ
ツジの少なく共一方を案内面に沿わせて走行するように
形成したテープガイド装置において、上記案内面に沿っ
たテープエツジ側に、テープの幅方向の負圧を発生する
機構を設けたことを特徴とする。

以下第４図乃至第７図に基づいて、本考案の好適な実施
例を説明する。

なおここで、第１図乃至第３図に示した部材と同一部材
には同一符号を付し、説明を省略する。

第４図はガイドピン４０の斜視図、第５図は同断面図で
ある。

このガイドピン４０は、その一方に案内面３８が設けて
あり、この案内面３８から上方に摺動面４２が立設しで
ある。

又案内面３８上には小孔４４が穿設してあり、この小孔
４４は、内部の空気の流路４６に連結されて負圧発生機
構４８を形成しており、空気の流れによって小孔４４で
は外部から空気が吸い込まれることとなる。

従って、ガイドピン４０に磁気テープ１０が巻き付いて
走行している時に、流路４６に空気が送られると、小孔
４４付近で負圧が発生し、小孔４４の外部の空気と共に
磁気テープ１０が小孔４４側に引き寄せられ、その結果
、磁気テープ１０が案内面３８に沿って霜行することと
なる。

更にこのガイドピン４０を適数個設けることによって、
走行する磁気テープ１０が一定の走行高さを保つことに
なる。

第６図は、負圧発生機構４８を、２つのガイドピン４０
．４０間に設けた例を示す斜視図である。

この様にすると、ガイドピン４０に直接負圧発生機構４
８を設ける場合に比べて、簡単に製作できる。

又、カセットテープへの応用も容易に類推できるもので
ある。

以上述べた様に本考案は、磁気テープの上端又は下端で
ある一方のテープエツジを案内面に沿って走行させるの
で、常に所定の走行高さて走行させる事が可能であり、
安定したテープ走行が図れるだけでなく、テープエツジ
の損傷も防げる等多くの実用的効果を奏するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の録再装置の概略図、第２図は従来のガイ
ドピンの正面図、第３図は従来の規制ピンの斜視図、第
４図は本考案に係るガイドピンの斜視図、第５図は同断
面図、第６図は他の実施例を示す斜視図、である。 各図中同一部材には同一符号を付し、１０は磁気テープ
、３８は案内面、４８は負圧発生機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気テープエツジの少なく共一方を案内面に沿わせて走
   行するように形成したテープガイド装置において、上記
   案内面に沿ったテープエツジ側に、テープの幅方向の負
   圧を発生する機構を設けたことを特徴とする磁気テープ
   走行ガイド装置。