JP2858522B2 - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JP2858522B2
JP2858522B2 JP5143617A JP14361793A JP2858522B2 JP 2858522 B2 JP2858522 B2 JP 2858522B2 JP 5143617 A JP5143617 A JP 5143617A JP 14361793 A JP14361793 A JP 14361793A JP 2858522 B2 JP2858522 B2 JP 2858522B2
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型彫放電加工機及びワ
イヤ放電加工機等の放電加工装置に関し、特に、加工槽
が昇降自在な放電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の放電加工装置を示す概略図
である。図7において、1はC字型架台、2は加工機台
を形成するベッド、3はベッド2上に固定されるコラ
ム、4はサドル、5はラム、6はヘッド、7は工具電極
である。前記C字型架台1は、加工機台を形成するベッ
ド2とそのベッド2上に固定されるコラム3とX−Y軸
方向に送り移動自在なX−Y軸駆動手段を達成するサド
ル4及びラム5と工具電極7を保持しZ軸方向に送り移
動自在なZ軸駆動手段を達成するヘッド6とを有してい
る。8は固定テーブルであり、支持台22によりベッド
2上に支えられている。23はパッキンであり、このパ
ッキン23は加工槽9の底面と支持台22との間のシー
ルを行うと共に加工槽9を支持台22に対して上下に摺
動自在とする。このため、支持台22の摺動表面は研削
加工してある。加工槽9の底面外周にはボールネジ24
が取付けられ、そのボールネジ24の下端にはスプロケ
ット15が取付けられている。また、ギヤードモータ1
6の回転軸にはスプロケット25が取付けられ、そのス
プロケット25と上記スプロケット15との間にはチェ
ーン14が掛けられている。さらに、加工槽9の側面の
一部には加工液のオーバーフロー分を回収するための加
工液回収口17が設けられ、その回収口17には加工液
回収用ホース26が取付けられ加工液タンク27に接続
されている。
【0003】次に、その動作について説明する。放電加
工を行うにはサドル4及びラム5により固定テーブル8
上のワーク21の加工点上にヘッド6を移動させる。次
に、加工槽9を上昇させ、その加工槽9内に放電加工の
ための加工液を貯める。その後、ヘッド6の駆動により
工具電極7はワーク21に接近され、この工具電極7に
よりワーク21が放電加工される。このとき、サドル4
及びラム5によりヘッド6に保持された工具電極7をX
−Y軸方向に移動できワーク21に対して揺動加工を行
うことができる。加工槽9の昇降を行うにはギヤードモ
ータ16によりスプロケット25を回転させチェーン1
4を介してスプロケット15を回転させる。このスプロ
ケット15はボールネジ24の一端に固定されており、
ギヤードモータ16の回転によりボールネジ24が回転
される。このボールネジ24のナット部分は加工槽9の
底面の一部に固定されておりボールネジ24が回転され
ることによりボールネジ24のナット部分が上下に移動
され加工槽9が昇降される。この加工槽9はボールネジ
24の回転により無段階に異なる高さとされ拘束され
る。以上述べたような放電加工装置では加工槽9の四方
の壁全てが垂直方向に移動自在なほぼ共通の枠にまとめ
られているため、装置への作業者らの接近性が良い。ま
た、加工槽9が昇降するため自動化が容易であった。
【0004】図8は従来の他の放電加工装置を示す概略
図である。なお、図7と同様の構成を有するものには同
符号を付して示す。6はヘッド、3はヘッド6を支える
コラム、2はコラム3を支えるベッド、31はテーブ
ル、32,33はそれぞれX軸駆動機構及びY軸駆動機
構、9は加工槽であり蛇腹で構成されている。加工槽9
の側面にはリンク機構34が設けられ、そのリンク機構
34の上端は加工槽9の上端に前後にスライド自在に固
定され、下端はボールネジ35により、開閉自在に構成
されている。このボールネジ35の軸端にはモータ36
が接続されている。
【0005】次に、その動作について説明する。放電加
工を行うには先ず、X軸駆動機構32及びY軸駆動機構
33により、テーブル31上に取付けられたワーク21
の加工点上にヘッド6が対向するようにワーク21を移
動させる。次に、加工槽9を上昇させ、加工槽9内にお
いて、工具電極7によりワーク21が放電加工される。
加工槽9はモータ36にて回転されるボールネジ35に
てリンク機構34の下側を開閉させることで昇降され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
放電加工装置の昇降自在な加工槽9では、四方の壁を含
む枠が固定テーブルの周囲に延びており、加工位置にお
いて加工槽9が固定テーブル8上に達するような高さを
持つ支持台22上にその固定テーブル8を設けなければ
ならない。上述したように、放電加工装置は通常、C字
型架台1からなり、このC字型架台1は、個々の容器壁
の範囲に例えば、開き戸又は引き戸を有する加工槽9の
架台よりその寸法だけ高くしなければならない。C字型
架台1をこのように高くすることによってその剛性が低
下し、また、同じ剛性を得ようとすると大きな支柱断面
積が必要となる。さらに、固定テーブル8は支持台22
により保持されるため、この固定テーブル8は放電加工
装置のベッド2上に直接載置される固定テーブル8より
軟弱に取付けられることとなる。このように、昇降自在
な加工槽9を有する放電加工装置は作業者らの加工箇所
などへの接近性が良く、自動化が容易であるという利点
は有するものの、放電加工装置の剛性が小さくなるとい
う問題点があった。
【0007】図9は、図7に示す放電加工装置のラム5
のY軸方向への変位を表す模式図である。Lはコラム3
のベッド2接続部とラム5中心との距離、lはコラム3
中心とヘッド6中心との距離、Wはヘッド6重量と工具
電極7重量との和、MO はコラム3中心とラム5中心と
の交点に生じる曲げモーメント、Eはヤング率、Iは断
面二次モーメントとするとき、変位δは、 δ=WlL2 /3EI により求められる。したがって、コラム3、ベッド2接
続部30の断面積が小さく、その剛性が低い放電加工装
置においては、工具電極の移動に伴う変位が大きく加工
精度が劣化するという問題があった。
【0008】また、図7に示すように、昇降する加工槽
9から放電加工のための加工液が溢れないようにそのオ
ーバフロー分を回収するための加工液回収口17を加工
槽9に設けてあり、この回収口17から加工液タンク2
7へは柔軟性のある加工液回収用ホース26で接続して
ある。この回収用ホース26が、加工槽9昇降時に抵抗
となるという問題点があった。また、図8の放電加工装
置においてもテーブル31の回りに加工槽9が構成され
ている。この加工槽9は蛇腹を用いその加工槽9のテー
ブル31から下へ延びる距離を短くするように工夫され
ている。しかし、加工槽9に蛇腹を用いない放電加工装
置と同様にベッド2の上下方向の距離寸法が短くなるた
め装置の剛性が小さくなるという問題点を有していた。
【0009】そこで、この発明は、かかる問題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、放
電加工装置における昇降自在な加工槽の構成により接近
性が良好で自動化が容易であることに加えて剛性が小さ
くなることを防止することである。また、放電加工のた
めの加工液が加工槽から溢れないようにすることであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる放電加
工装置は、先端に工具電極を保持してZ軸方向に送り移
動自在なヘッドと、ワークが取付け自在な固定テーブル
を配設したベッドと、前記ベッドに立設されたコラムに
支持され、前記ヘッドをX−Y軸方向に送り移動自在な
X−Y軸駆動手段と、側壁の垂直方向延長面が前記ヘッ
ド及び前記コラムの周囲を取囲み、前記ベッドに対して
昇降自在な加工槽とを具備するものである。
【0011】請求項2にかかる放電加工装置は、ワーク
が取付け自在なテーブルをX−Y軸方向に送り移動自在
なX−Y軸駆動手段と、前記テーブルを配設したベッド
と、前記ベッドに立設されたコラムに支持され、先端に
工具電極を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘッド
と、側壁の垂直方向延長面が前記ヘッド及び前記コラム
の周囲を取囲み、前記ベッドに対して昇降自在な加工槽
とを具備するものである。
【0012】請求項3にかかる放電加工装置は、先端に
工具電極を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘッド
と、ワークが取付け自在な固定テーブルを配設したベッ
ドと、前記ベッドに立設されたコラムに支持され、前記
ヘッドをX−Y軸方向に送り移動自在なX−Y軸駆動手
段と、側壁の垂直方向延長面が前記ヘッド及び前記コラ
ムの周囲を取囲み、前記ベッドに対して昇降自在であり
予め設定された最上昇位置まで到達したときにも前記側
壁の下側が前記ワークが取付けられる前記固定テーブル
より低い高さを保持する加工槽と、前記加工槽の底面と
前記固定テーブルの底面とを放電加工のための加工液に
対して密封状態とする伸縮自在な蛇腹とを具備するもの
である。
【0013】請求項4にかかる放電加工装置は、先端に
工具電極を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘッド
と、ワークが取付け自在な固定テーブルを配設したベッ
ドと、前記ベッドに立設されたコラムに支持され、前記
ヘッドをX−Y軸方向に送り移動自在なX−Y軸駆動手
段と、側壁の垂直方向延長面が前記ヘッド及び前記コラ
ムの周囲を取囲み、前記ベッドに対して昇降自在な加工
槽と、前記ベッド及び前記コラムの放電加工のための加
工液と接する部分を覆うカバーとを具備するものであ
る。
【0014】
【作用】請求項1においては、加工槽はベッドに対して
昇降自在であるため接近性が良く自動化が容易であるこ
とに加えて、その加工槽の側壁の垂直方向延長面がヘッ
ド及びコラムの周囲を取囲んでいるため、放電加工装置
の剛性が小さくなることが防止される。
【0015】請求項2においては、加工槽の側壁の垂直
方向延長面がヘッド及びコラムの周囲を取囲み、ベッド
に対して昇降自在であるため接近性が良く自動化が容易
であることに加えて、放電加工装置の剛性が小さくなる
ことが防止される。
【0016】請求項3においては、加工槽の側壁の垂直
方向延長面がヘッド及びコラムの周囲を取囲み、ベッド
に対して昇降自在であるため接近性が良く自動化が容易
であることに加えて、放電加工装置の剛性が小さくなる
ことが防止される。また、加工槽の側壁の下側は予め設
定された最上昇位置まで到達したときにもワークが取付
けられる固定テーブルより低い高さであり、加工槽の底
面と固定テーブルの底面とを放電加工のための加工液に
対して密封状態とする伸縮自在な蛇腹としている。この
ため、昇降される加工槽の構造が簡素化される。
【0017】請求項4においては、加工槽の側壁の垂直
方向延長面がヘッド及びコラムの周囲を取囲み、ベッド
に対して昇降自在であるため接近性が良く自動化が容易
であることに加えて、放電加工装置の剛性が小さくなる
ことが防止される。また、ベッド及びコラムの放電加工
のための加工液と接する部分がカバーで覆われている。
このため、放電加工装置の加工中に発生する熱の影響が
低減され加工精度が向上する。また、ベッド及びコラム
の構造が簡素化され、それらベッド及びコラムの塗装が
省略できコストが低減される。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。 〈実施例1〉 図1は本発明の第一実施例にかかる放電加工装置を示す
概略図である。なお、この構成は請求項1の実施例に対
応し、前述の従来装置と同様の構成からなるものについ
ては同じ符号を付して示す。図1において、1はC字型
架台、2は加工機台を形成するベッド、3はベッド2上
に固定されるコラム、4はサドル、5はラム、6はヘッ
ド、7は工具電極である。上記C字型架台1は、加工機
台を形成するベッド2とそのベッド2上に固定されるコ
ラム3とそのコラム3に支持され、ヘッド6をX−Y軸
方向に送り移動自在なX−Y軸駆動手段を達成するサド
ル4及びラム5と工具電極7を保持しZ軸方向に送り移
動自在なヘッド6とを有している。8は固定テーブルで
あり、ベッド2上に固設されている。21はワークであ
り、固定テーブル8上に取付けられる。9は加工槽であ
り、板金で形成された側面及び底面を有し、前方は固定
テーブル8及びベッド2、後方はコラム3及びベッド2
を取囲んでいる。11は蛇腹であり、この蛇腹11は加
工槽9の底面とベッド2の外周とをパッキン及び螺子を
用いて放電加工のための加工液に対して密封状態に保持
し固定している。また、14はチェーンであり、このチ
ェーン14は加工槽9の底面の一部に固定されている。
15はスプロケットであり、このスプロケット15はチ
ェーン14を支持している。16はギヤードモータであ
り、このギヤードモータ16の回転軸にはスプロケット
25が取付けられている。チェーン14はスプロケット
15に掛けられている。加工槽9の側面の一部にはオー
バフロー分を回収するための加工液回収口17が設けら
れ、この回収口17には加工液回収用配管18が取付け
られている。19は加工液タンクであり、この加工液タ
ンク19は回収用配管18の加工液出口の直下に加工液
回収口20を有している。
【0019】このように、請求項1の実施例の放電加工
装置は、ワーク21が取付け自在な固定テーブル8と、
固定テーブル8を配設したベッド2と、ベッド2に立設
されたコラム3と、先端に工具電極7を保持してZ軸方
向に送り移動自在なヘッド6と、コラム3に支持され、
ヘッド6をX−Y軸方向に送り移動自在なX−Y軸駆動
手段を達成するサドル4及びラム5と、側壁の垂直方向
延長面がヘッド6及びコラム3の周囲を取囲み、ベッド
2に対して昇降自在な加工槽9とを具備するものであ
る。
【0020】本実施例の放電加工装置においては、放電
加工を行う場合、サドル4及びラム5により固定テーブ
ル8上のワーク21の加工点上にヘッド6を移動させ
る。加工槽9を上昇させ、その加工槽9内に加工液を貯
める。この後、ヘッド6により工具電極7はZ軸方向に
移動されワーク21に接近しサドル4及びラム5により
X−Y軸方向に移動され揺動を行うことができる。加工
槽9の昇降を行うにはギヤードモータ16によりスプロ
ケット25,15を回転させチェーン14を駆動する。
このチェーン14は加工槽9の底面又は側面の一部に接
続固定されているため、加工槽9はチェーン14の垂直
方向の移動に伴い無段階に異なる高さに昇降され拘束さ
れる。
【0021】図2は本発明の第一実施例と従来の放電加
工装置の主要構造を比較した概略図であり、(a)は本
実施例にかかる放電加工装置の主要構造、(b)は従来
の放電加工装置の主要構造を示す。また、図3は本発明
の第一実施例と従来の図2に対応するコラム・ベッド接
続部を比較した概略図でありい、(a)は図2(a)、
(b)は図2(b)のコラム3とベッド2とが接続され
るコラム・ベッド接続部30をそれぞれ示す断面図であ
る。なお、実際の構造物においては各種リブが設けられ
断面形状は複雑となっているが、ここでは、厚みtで一
定の中空の矩形断面構造として示す。
【0022】つまり、本実施例の放電加工装置において
は、これらの図からも明らかなように、従来の放電加工
装置と比べ、コラム・ベッド接続部30の幅b1 を等し
くして高さをh1 >h11と高くできる。故に、放電加工
装置全体を大きくすることなく、コラム・ベッド接続部
30の断面積が大きくでき剛性が格段に向上されるとい
う効果がある。
【0023】〈実施例2〉 図4は本発明の第二実施例にかかる放電加工装置を示す
概略図である。なお、この構成は請求項2の実施例に対
応し、前述の実施例装置と同様の構成からなるものにつ
いては同じ符号を付して示す。図4において、2は加工
機台を形成するベッド、3はベッド2上に固定されるコ
ラム、6はヘッド、31はテーブル、32,33はテー
ブル31をX−Y軸方向に送り移動自在なX−Y軸駆動
手段を達成するそれぞれX軸駆動機構及びY軸駆動機構
である。9は加工槽であり、この加工槽9は板金からな
る側面及び底面を有し、その前方は先端に工具電極7を
保持してZ軸方向に送り移動自在なヘッド6、テーブル
31、X軸駆動機構32、Y軸駆動機構33及びベッド
2、その後方はコラム3及びベッド2を取囲んでいる。
10は板金カバーであり、この板金カバー10はベッド
2及びコラム3の加工液と接する部分を覆っている。3
5はX−Y軸方向に伸縮自在又は予めX−Y軸方向の送
り移動距離分の余裕を有するカバーであり、板金カバー
10とカバー35とは加工液が漏れないように構成され
ている。11は蛇腹であり、この蛇腹11は加工槽9の
底面と板金カバー10の下端とを螺子を用いてパッキン
により密封状態に固定されている。また、14はチェー
ンであり、このチェーン14は加工槽9の底面の一部に
固定されている。15はスプロケットであり、チェーン
14を支持している。16はギヤードモータであり、こ
のギヤードモータ16の回転軸にはスプロケット25が
取付けられている。チェーン14はスプロケット15に
掛けられている。
【0024】このように、請求項2の実施例の放電加工
装置は、ワーク21が取付け自在なテーブル31と、テ
ーブル31をX−Y軸方向に送り移動自在なX−Y軸駆
動手段を達成するX軸駆動機構32及びY軸駆動機構3
3と、テーブル31を配設したベッド2と、ベッド2に
立設されたコラム3と、コラム3に支持され、先端に工
具電極7を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘッド6
と、側壁の垂直方向延長面がヘッド6及びコラム3の周
囲を取囲み、ベッド2に対して昇降自在な加工槽9とを
具備するものである。
【0025】本実施例の放電加工装置において、放電加
工を行う場合、加工槽9の昇降を行うにはギヤードモー
タ16によりスプロケット25,15を回転させチェー
ン14を駆動する。このチェーン14は加工槽9の底面
又は側面の一部に接続固定されているため、加工槽9は
チェーン14の垂直方向の移動に伴い無段階に異なる高
さに昇降され拘束される。
【0026】つまり、本実施例の放電加工装置において
は、加工槽9がテーブル31の回りに設置されていない
ため、テーブル31、X軸駆動機構32及びY軸駆動機
構33を薄く構成することができる。故に、ベッド2の
高さを増しその断面積を大きくすることができ剛性が向
上されるという効果がある。
【0027】〈実施例3〉 図5は本発明の第三実施例にかかる放電加工装置を示す
概略図である。なお、この構成は請求項3の実施例に対
応し、前述の実施例装置と同様の構成からなるものにつ
いては同じ符号を付して示す。図5において、加工槽9
の側面の一部にはオーバフローする加工液を回収する加
工液回収口17が設けられ、その回収口17には加工液
回収用配管18が取付けられている。19は加工液タン
クであり、その加工液タンク19は回収用配管18の加
工液出口の直下に加工液回収口20を有している。
【0028】このように、請求項3の実施例の放電加工
装置は、ワーク21が取付け自在な固定テーブル8と、
固定テーブル8を配設したベッド2と、ベッド2に立設
されたコラム3と、先端に工具電極7を保持してZ軸方
向に送り移動自在なヘッド6と、コラム3に支持され、
ヘッド2をX−Y軸方向に送り移動自在なX−Y軸駆動
手段を達成するサドル4及びラム5と、ベッド2に対し
て昇降自在な加工槽9と、加工槽9の上部に配設され、
加工槽9内の加工液の循環によるオーバフロー分を回収
する加工液回収口17と、加工液回収口17の下流側に
配設された加工液回収用配管18と、加工液回収用配管
18の加工液出口に配設された加工液タンク19とを具
備するものである。
【0029】本実施例の放電加工装置において、放電加
工を行う場合、加工槽9内に加工液を貯えた状態で加工
を行う。放電加工を実施するとスラッジが発生し、この
スラッジが多量に極間に存在すると、ヘッド6先端に取
付けられた工具電極7とワーク21との間でアークを引
く原因となり易いため、加工中は常に加工槽9内の加工
液を循環させ、オーバフロー分に含まれるスラッジは排
出除去される。即ち、加工槽9に供給される加工液は、
加工槽9の加工液回収口17からオーバフロー分が加工
液回収用配管18を通って加工液タンク19に回収され
る。
【0030】つまり、本実施例の放電加工装置において
は、加工槽9の加工液回収口17と加工液タンク19と
を接続している加工液回収用配管18は加工槽9と一体
的に構成されており、加工槽9の昇降に連れて同様に昇
降される。故に、加工液回収用配管18は従来のように
加工槽9の昇降時に抵抗となることはなく、配管の抵抗
が低減されるという効果がある。
【0031】〈実施例4〉 図6は本発明の第四実施例にかかる放電加工装置を示す
概略図である。なお、この構成は請求項4及び請求項5
の実施例に対応し、前述の実施例装置と同様の構成から
なるものについては同じ符号を付して示す。図6におい
て、10は板金カバーであり、この板金カバー10はベ
ッド2及びコラム3の加工液と接する部分を覆ってその
加工液が漏れないように構成している。また、板金カバ
ー10は固定テーブル8とベッド2との間に熱を絶縁可
能なスペーサ36が配設されている。11は蛇腹であ
り、蛇腹11は加工槽9の底面と板金カバー10の下端
とベッド2の外周とを螺子を用いてパッキンにより加工
液との密封状態に固定されている。この蛇腹11は加工
液を貯蔵するための加工槽9の構成要素となっている。
【0032】本実施例の放電加工装置において、放電加
工を行う場合、放電加工の進行に伴う加工槽9の昇降に
より蛇腹11は伸縮するが、加工槽9高さが任意の位置
において加工槽9内に加工液が貯蔵可能である。このも
のでは、板金カバー10によりベッド2及びコラム3が
加工液と接する部分が覆われており、加工中に発生した
熱は直接ベッド2及びコラム3に伝達されることが防止
される。また、ベッド2及びコラム3には加工液漏れ防
止用の塗装が不要であるという効果がある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の放電加
工装置は、ワークが取付け自在な固定テーブルを配設し
たベッドに立設されたコラムと、先端に工具電極を保持
してZ軸方向に送り移動自在なヘッドと、コラムに支持
され、ヘッドをX−Y軸方向に送り移動自在なX−Y軸
駆動手段と、側壁の垂直方向延長面がヘッド及びコラム
の周囲を取囲み、ベッドに対して昇降自在な加工槽とを
具備しており、接近性が良く、自動化が容易であるとい
う利点に加えて、加工槽の上記構造により加工機側の剛
性が損なわれることがないという効果がある。
【0034】請求項2の放電加工装置は、ワークが取付
け自在なテーブルをX−Y軸方向に送り移動自在なX−
Y軸駆動手段と、テーブルを配設したベッドに立設され
たコラムと、そのコラムに支持され、先端に工具電極を
保持してZ軸方向に送り移動自在なヘッドと、側壁の垂
直方向延長面がヘッド及びコラムの周囲を取囲み、ベッ
ドに対して昇降自在な加工槽とを具備しており、ヘッド
側の剛性が高く操作性が良いという利点に加えて、加工
槽の上記構造により加工機側の剛性が損なわれることが
ないという効果がある。
【0035】請求項3の放電加工装置は、ワークが取付
け自在な固定テーブルと、その固定テーブルを配設した
ベッドと、そのベッドに立設されたコラムと、先端に工
具電極を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘッドと、
コラムに支持され、ヘッドをX−Y軸方向に送り移動自
在なX−Y軸駆動手段と、側壁の垂直方向延長面がヘッ
ド及びコラムの周囲を取囲み、ベッドに対して昇降自在
であり予め設定された最上昇位置まで到達したときにも
側壁の下側がワークが取付けられる固定テーブルより低
い高さを保持する加工槽と、その加工槽の底面と固定テ
ーブルの底面とを放電加工のための加工液に対して密封
状態とする伸縮自在な蛇腹とを具備しており、接近性が
良く、自動化が容易であるという利点に加えて、加工槽
の上記構造により加工機側の剛性が損なわれることがな
いという効果がある。また、昇降される加工槽の構造の
簡素化を図ることが可能である。
【0036】請求項4の放電加工装置は、ワークが取付
け自在な固定テーブルと、その固定テーブルを配設した
ベッドと、そのベッドに立設されたコラムと、先端に工
具電極を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘッドと、
コラムに支持され、ヘッドをX−Y軸方向に送り移動自
在なX−Y軸駆動手段と、側壁の垂直方向延長面がヘッ
ド及びコラムの周囲を取囲み、ベッドに対して昇降自在
な加工槽と、ベッド及びコラムの放電加工のための加工
液と接する部分を覆うカバーとを具備しており、接近性
が良く、自動化が容易であるという利点に加えて、加工
槽の上記構造により加工機側の剛性が損なわれることが
ないという効果がある。また、放電加工途中に発生する
熱の影響が低減され加工精度が向上できる。さらに、ベ
ッド及びコラムの構造が簡素化できると共にそれらには
加工液漏れ防止用の塗装が不要となるため、コストの低
減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一実施例にかかる放電加工
装置を示す概略図である。
【図2】 図2は本発明の第一実施例と従来の放電加工
装置の主要構造を比較した概略図である。
【図3】 図3は本発明の第一実施例と従来の図2に対
応するコラム・ベッド接続部を比較した概略図である。
【図4】 図4は本発明の第二実施例にかかる放電加工
装置を示す概略図である。
【図5】 図5は本発明の第三実施例にかかる放電加工
装置を示す概略図である。
【図6】 図6は本発明の第四実施例にかかる放電加工
装置を示す概略図である。
【図7】 図7は従来の放電加工装置を示す概略図であ
る。
【図8】 図8は従来の放電加工装置の他の構造を示す
概略図である。
【図9】 図9は図7の放電加工装置の構造におけるラ
ムのY軸方向への変位を表す模式図である。
【符号の説明】
1 C字型架台 2 ベッド 3 コラム 4 サドル 5 ラム 6 ヘッド 7 工具電極 8 固定テーブル 9 加工槽 11 蛇腹 17 (加工液)回収口 18 (加工液)回収用配管 19 加工液タンク 20 加工液回収口 21 ワーク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークが取付け自在な固定テーブルと、 前記固定テーブルを配設したベッドと、 前記ベッドに立設されたコラムと、 先端に工具電極を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘ
    ッドと、 前記コラムに支持され、前記ヘッドをX−Y軸方向に送
    り移動自在なX−Y軸駆動手段と、 側壁の垂直方向延長面が前記ヘッド及び前記コラムの周
    囲を取囲み、前記ベッドに対して昇降自在な加工槽とを
    具備することを特徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 ワークが取付け自在なテーブルと、 前記テーブルをX−Y軸方向に送り移動自在なX−Y軸
    駆動手段と、 前記テーブル及び前記X−Y軸駆動手段を配設したベッ
    ドと、 前記ベッドに立設されたコラムと、 前記コラムに支持され、先端に工具電極を保持してZ軸
    方向に送り移動自在なヘッドと、 側壁の垂直方向延長面が前記ヘッド及び前記コラムの周
    囲を取囲み、前記ベッドに対して昇降自在な加工槽とを
    具備することを特徴とする放電加工装置。
  3. 【請求項3】 ワークが取付け自在な固定テーブルと、 前記固定テーブルを配設したベッドと、 前記ベッドに立設されたコラムと、 先端に工具電極を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘ
    ッドと、 前記コラムに支持され、前記ヘッドをX−Y軸方向に送
    り移動自在なX−Y軸駆動手段と、 側壁の垂直方向延長面が前記ヘッド及び前記コラムの周
    囲を取囲み、前記ベッドに対して昇降自在であり予め設
    定された最上昇位置まで到達したときにも前記側壁の下
    側が前記ワークが取付けられる前記固定テーブルより低
    い高さを保持する加工槽と、 前記加工槽の底面と前記固定テーブルの底面とを放電加
    工のための加工液に対して密封状態とする伸縮自在な蛇
    腹とを具備することを特徴とする放電加工装置。
  4. 【請求項4】 ワークが取付け自在な固定テーブルと、 前記固定テーブルを配設したベッドと、 前記ベッドに立設されたコラムと、 先端に工具電極を保持してZ軸方向に送り移動自在なヘ
    ッドと、 前記コラムに支持され、前記ヘッドをX−Y軸方向に送
    り移動自在なX−Y軸駆動手段と、 側壁の垂直方向延長面が前記ヘッド及び前記コラムの周
    囲を取囲み、前記ベッドに対して昇降自在な加工槽と、 前記ベッド及び前記コラムの放電加工のための加工液と
    接する部分を覆うカバーとを具備することを特徴とする
    放電加工装置。
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