JP2818061B2 - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

Info

Publication number
JP2818061B2
JP2818061B2 JP3325717A JP32571791A JP2818061B2 JP 2818061 B2 JP2818061 B2 JP 2818061B2 JP 3325717 A JP3325717 A JP 3325717A JP 32571791 A JP32571791 A JP 32571791A JP 2818061 B2 JP2818061 B2 JP 2818061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machining
tank
electric discharge
processing tank
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3325717A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05162018A (ja
Inventor
隆史 金谷
敏也 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3325717A priority Critical patent/JP2818061B2/ja
Priority to US07/987,796 priority patent/US5264676A/en
Priority to CH376892A priority patent/CH686346A5/de
Priority to DE4241708A priority patent/DE4241708C2/de
Publication of JPH05162018A publication Critical patent/JPH05162018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2818061B2 publication Critical patent/JP2818061B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H11/00Auxiliary apparatus or details, not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H1/00Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加工液を貯留する昇
降式加工槽を備え、前記加工槽の上下方向の高さを可変
できる放電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、一般的な放電加工装置のうち、
側面からみてC形状の放電加工装置の概略斜視図であ
る。この従来例では形彫り放電加工装置を示しており、
放電加工装置1は、ベッド2の上に設けられたサドル3
及びテーブル4を有し、該テーブル4上には加工槽5が
取り付けられている。上記ベッド2から延びるコラム6
にはヘッド7が取り付けられており、加工用電極8が電
極取付定盤9を介して上記ヘッド7に固定されている。
また、10はY軸駆動用モータ、11はX軸駆動用モー
タであり、12は加工槽5の内部に貯留された加工液、
13は被加工物(図示せず)を固定するためのテーブル
定盤であり、一般的に板状の部材である。
【0003】図10は、例えば、特開平2−48113
号公報に開示された従来における加工槽5の一部概略断
面図であり、ここでは、入れ子状に昇降する加工槽5の
うち3段式の例を示している。14,15,16は各々
加工槽5における第1段目の外壁,底面,内壁であり、
17,18は各々加工槽5における第2段目の外壁,内
壁であり、19,20,21は各々加工槽5における第
3段目の外壁,上面,内壁である。
【0004】また、22はテーブル定盤13と加工槽5
における第1段目の底面15との間のシール、23は加
工槽5における第1段目の内壁16と加工槽5における
第2段目の内壁18との間のシール、24は加工槽5に
おける第2段目の内壁18と加工槽5における第3段目
の内壁21との間のシールである。加工槽5における第
1段目の底面15が加工槽5全体の上面を、加工槽5に
おける第3段目の上面20が加工槽5全体の上面を、各
々構成している。
【0005】図11は、従来における放電加工装置が備
えた加工槽昇降装置を示した概略側面図であり、図10
に示したものを左側から見たものである。加工槽5にお
ける第2段目の外壁17には支持軸25が固定されてい
る。該支持軸25に支持されたアーム26と、その先端
に設けられたガイドピン27の案内溝を有した案内部材
28が加工槽5における第3段目の外壁19に取り付け
られている。加工槽5における第1段目の外壁14に
は、ボールネジ29及びナット30が取り付けられ、ア
ーム26を保持している。
【0006】次に、動作について説明する。図9におい
て、サドル3はベッド2の上をY軸駆動用モータ10に
よってY軸方向に移動する。テーブル4はサドル3の上
をX軸駆動用モータ11によってX軸方向に移動する。
電極取付定盤9はヘッド7内のZ軸駆動用モータ(図示
せず)によってZ軸方向に移動する。従って、テーブル
定盤13上に取り付けられた被加工物(図示せず)はX
・Y方向に、電極取付定盤9に取り付けられた加工用電
極8はZ軸方向に移動することができる。そして、加工
槽5内に加工液12を貯留し、加工用電極8と被加工物
との間において加工液12を介して放電加工が実行され
る。
【0007】図10において、加工槽5における第1段
目の外壁14,底面15,内壁16はシール22を介し
てテーブル定盤13上に固定されており、上下方向には
移動しない。一方、加工槽5における第2段目の外壁1
7,内壁18は、一体となって、図11に示した加工槽
駆動装置により上下方向に移動する。また、加工槽5に
おける第3段目の外壁19,上面20,内壁21も同様
に上下方向に移動する。従って、加工槽5全体の上下方
向の高さを任意に可変することができる。
【0008】図11において、支持軸25,アーム2
6,ガイドピン27,案内部材28,ボールネジ29,
ナット30によって、所謂“リンク機構”を形成し、こ
れによって加工槽昇降装置を構成している。上下方向に
移動しない加工槽5における第1段目の外壁14に設け
られたボールネジ29が加工槽昇降用モータ(図示せ
ず)により回転し、ナット30が各々別方向に移動する
ことにより、ナット30に保持されたアーム26を開閉
させる。その結果、支持軸25、即ち、加工槽5におけ
る第2段目の外壁17と加工槽5における第3段目の外
壁19が上下移動し、加工槽5全体の上下方向の高さを
任意に可変させることができる。
【0009】更に、図10に示したように、シール2
3,24によって、加工槽5における第1段目と第2段
目とが密封構造となっているため、加工槽5の内部に加
工液を供給すれば、加工槽5とテーブル定盤13によっ
て形成される空間の内部に加工液12を貯留することが
できる。また、一般的に、加工槽5の内部に貯留する加
工液12の量、即ち、液面高さは、加工槽5の上下方向
における高さを変えることにより行われる。そして、加
工槽5を所望の位置まで上げ、内部に加工液12を貯留
して放電加工を行い、電極/被加工物の取り付け、取り
外し等の段取り作業は、加工槽5を下げて行うのが通常
である。
【0010】図12に、図11に示した加工槽昇降装置
におけるリンク機構の概念図を示す。図中Fは加工槽昇
降装置が鉛直方向に支える荷重で、加工槽5の自重に相
当する。通常の加工槽昇降装置には、このリンク機構が
加工槽5の前後或いは左右に2組設置されており、この
場合、荷重Fは加工槽5の自重の半分となる。lはアー
ム26の長さ、θはアーム26と水平線のなす角度、H
は加工槽5の高さ、Tは荷重Fをリンク機構によって支
えるための水平方向の保持力である。図11において、
この保持力Tは、ボールネジ29,ナット30,加工槽
昇降用モータ(図示せず)によって構成される加工槽昇
降用駆動装置によって支えられている。また、各々の間
には下記の関係がある。
【0011】
【数1】 H=l・sinθ
【0012】
【数2】 T=F/(2・tanθ)
【0013】図13は、以上の関係をグラフにしたもの
で、縦軸は保持力T、横軸は角度θと高さHを併せて示
した。なお、ここでは代表的な例として、荷重F=50
kgf、長さl=300mmとしている。
【0014】また、図14は、放電加工装置の他の従来
例を示す説明図である。図において、41は加工液50
を貯留する加工槽であり、板金で構成された側面及び底
面を有する。42はテーブルであり、支持台43により
ベッド44上に支えられている。45はパッキンであ
り、加工槽41の底面と支持台43との間のシールを行
うと共に上下に擦動し、このため、支持台43の表面は
研削加工されている。また、46はボールネジであり、
加工槽41の底面外周に取り付けられる。47はスプロ
ケットであり、ボールネジ46の下端に取り付けられて
いる。48はチェーンであり、スプロケット47に取り
付けられている。更に、49はチェーン48を駆動する
ギヤードモータである。
【0015】次に動作について説明する。加工槽41を
最下限に下げると図14の左側部分に示すようにテーブ
ル42が加工槽41に貯留されている加工液50から露
出し、テーブル42上にワークを取り付けることが可能
な状態となる。テーブル42上にワークを取り付けた後
ギヤードモータ49を起動する。該ギヤードモータ49
にはチェーン48が取り付けられており、該チェーン4
8はボールネジ46の下端に取り付けられているスプロ
ケット47を回転させることにより、この場合には、4
本のボールネジ46の同期を取りながら回転させる。回
転させたボールネジ46のナット部分は加工槽41の底
面に取り付けられているので、ボールネジ46を回転さ
せることにより、加工槽41は4本のボールネジ46に
て加工槽41の底面の4箇所を同一の高さに保ちなが
ら、且つ、加工槽41の底面に付けられたパッキン45
と表面が研削加工された支持台43とのクリアランスを
一定に保ちながら図14の右側部分に示すように上昇さ
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来における放
電加工装置は以上のように構成されているので、加工槽
昇降装置が大型化し、装置の製造コストが高価となり、
また、放電加工装置を使用する際の作業性が悪くなると
いう問題点があった。
【0017】この問題点を上記図13を参照して更に詳
細に説明する。即ち、図13によると、加工槽昇降装置
が本来支えるべき荷重Fは50kgfであるのに対し
て、加工槽昇降用駆動装置が支えている保持力Tは、角
度θ>26.6deg(高さH>134mm)では50
kgfよりも小さいが、角度θ<26.6deg(高さ
H<134mm)では50kgfよりも大きくなってい
る。例えば、加工槽5を最も下げた状態での角度θをθ
L =10deg(高さHL =52mm)とすると、その
ときの保持力TはTL =142kgfにも達し、これは
加工槽昇降装置が本来支えるべき荷重Fの3倍近いもの
である。一般的に、ボールネジ,ナット,加工槽昇降用
モータによって構成される加工槽昇降用駆動装置は、そ
の支えるべき最大保持力TL に基づいて設計されるの
で、加工槽昇降用駆動装置が大型化し、その結果、加工
槽昇降装置全体の大型化を招き、装置の製造コストを引
き上げるという問題点があった。
【0018】更に、加工槽昇降装置が大型化すると、そ
れを収納する加工槽も大型化し、加工槽が大型化する
と、電極取付定盤に取り付けられた電極やテーブル定盤
上の被加工物に対する接近性が悪くなり、放電加工装置
を使用する際における作業性が悪くなるという問題点も
あった。
【0019】また、第2の従来における放電加工装置の
加工槽は上述の如く構成されているので、加工槽と支持
台とのシールを行うためには、支持台の表面を研削する
必要があり、また、加工槽と支持台との相対距離を一定
に保つ必要があることなどに起因して、装置が非常に高
価になると共に装置の信頼性を低下させるいう問題点が
あった。
【0020】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、加工槽昇降装置を小型化し、
安価で、且つ、使用する際の作業性を向上させた放電加
工装置を得ることを第1の目的とする。
【0021】また、支持台の表面を研削する必要がな
く、加工槽と支持台との距離を一定に保つように加工槽
を昇降させる必要もなく、昇降する加工槽のシール機構
や昇降機構を単純に構成でき、安価で、且つ、信頼性の
高い放電加工装置を得ることを第2の目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放電加工
装置は、加工物を取り付けるテーブルと、加工液を貯留
する昇降可能な加工槽とを有する放電加工装置におい
て、前記加工槽の底面と前記テーブルの下面とを伸縮自
在な隔離部材により加工液に対し密封状態に接続すると
共に前記隔離部材と加工槽との間隔を十分に確保し、且
つ、前記加工液を排出することなく前記加工槽を昇降可
能としたものである。
【0023】この発明に係る放電加工装置は、加工物を
取り付けるテーブルと、加工液を貯留する昇降可能な加
工槽とを有する放電加工装置において、前記テーブルが
支持台により支持され、前記支持台の下部と前記加工槽
の下面とが伸縮自在な隔離部材により放電加工液に対し
密封状態に接続され、且つ、前記加工液を排出すること
なく前記加工槽を昇降可能としたものである。
【0024】この発明に係る放電加工装置は、上記放電
加工装置において、さらに、加工液を貯留する加工槽の
昇降手段としてリンク機構を用い、且つ、昇降する加工
槽の全ストロークにわたり加工槽を保持する主たる加工
槽昇降用駆動手段と、ストロークの全部または一部にお
いて作動する補助駆動手段とを用いた加工槽昇降手段を
具備するものである。
【0025】この発明に係る放電加工装置は、上記放電
加工装置において、前記加工槽上昇時の駆動力を低減さ
せる制御部材を備えたものである。
【0026】この発明に係る放電加工装置は、上記放電
加工装置において、前記制御部材をバネ或いはバランス
ウエイトとしたものである。
【0027】
【作用】この発明に係る放電加工装置では、テーブルに
対して加工槽が昇降するが、加工槽の底面と前記テーブ
ルの下面とが伸縮自在な隔離部材により加工液に対し密
封状態に接続してある。また、隔離部材と加工槽との間
隔を十分に確保してある。このため、加工槽を下降させ
たときでも、隔離部材と加工槽との間隔を十分確保して
いるから、この部部に加工液が貯留されることになり、
当該加工槽から加工液を排出する必要がない。この結
果、再び加工槽を上昇させたときも、前記貯留していた
加工液を用いることができる。なお、加工液の交換は、
別手段により行えばよい。また、通常テーブルの周囲に
加工槽が位置しており、加工槽の昇降をするには、この
テーブルとの密着性を考慮する必要がある。加工液が漏
れるためである。しかし、この構成によれば、隔離部材
によりテーブルと加工槽とを接続してあるので、そのよ
うな密着性を考慮する必要がない。このため、装置を簡
略化することができる。
【0028】また、この発明に係る放電加工装置では、
テーブルに対して加工槽が昇降するが、加工槽の下面と
前記テーブルを支持している支持台の下部とが伸縮自在
な隔離部材により加工液に対し密封状態に接続してあ
る。このため、加工槽を下降させたときでも、当該加工
槽から加工液を排出する必要がない。すなわち、隔離部
材と加工槽との間で加工液が貯留されることになるの
で、再び加工槽を上昇させたときも、前記貯留していた
加工液を用いることができる。また、好ましくは、加工
槽が下降した状態で、加工槽と支持台との間に生じる空
間が大きく、これに対して、加工槽を上昇させた状態
で、隔離部材と支持台との間に生じる空間が小さくなる
ようにすれば、加工液の移動量が多くなる。また、密着
性を考慮しなくてよいのは、上記同様である。このた
め、装置の簡略化が可能となる。
【0029】また、この発明に係る放電加工装置は、上
記のように加工液を排出することなく加工槽の昇降を可
能とした構成に加え、加工槽を保持して昇降させる加工
槽昇降用駆動手段に補助力を与えようとするものであ
る。この補助力の与え方は、昇降のストローク位置が短
くなるにつれて大きくなるようにするか、ストロークの
一部においてのみ与えるようにする。リンク機構で加工
槽を昇降させた場合、そのストローク位置が短い部分で
大きな力を必要とするから、係る部分で補助力を与えれ
ば、その分、加工槽昇降用駆動手段の負担が軽減され
る。このため、加工槽昇降用駆動手段を構成する部材を
小型化することができ、製造コストを引き下げることが
できるようになる。
【0030】更に、この発明に係る放電加工装置は、例
えば、バネ或いはバランスウエイトを用いて加工槽上昇
時の駆動力を低減させる。
【0031】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。但し、放電加工装置全体の構成は、既に図9に示
した従来の放電加工装置と同様なので、その説明を省略
する。
【0032】図1は、この発明による加工槽昇降装置を
示した多段式加工槽5の一部分の概略断面図であり、こ
こでは3段の場合を示している。図中、31は主たる加
工槽昇降用駆動装置であるエアシリンダであり、エア制
御装置(図示せず)に接続されている。32は全ストロ
ークにわたって作動するが、外部からの制御を必要とせ
ずにストロークの位置によってその保持力が変化する補
助的な駆動装置としてのバネである。なお、ここにおけ
るバネ32は引張バネである。従来例における図11に
おいては、主たる加工槽昇降用駆動装置は、ボールネジ
29,ナット30,加工槽昇降用モータ(図示せず)に
よって構成されていたが、ここではエアシリンダ31を
用いた例を示した。なお、図1は加工槽5が最も上がっ
た状態を示している。
【0033】図2は、図1に示した加工槽昇降装置にお
けるリンク機構の概念図を示す。図中、実線は加工槽5
が最も上がった状態を、破線は加工槽5が最も下がった
状態を示す。θはアーム26と水平線のなす角度、Hは
加工槽の高さを示し、小さいH,Lは各々加工槽5が最
も上がった状態、最も下がった状態を示す。
【0034】図3は、この発明による放電加工装置の他
の実施例である加工槽昇降装置を示した多段式の加工槽
5の一部分の概略断面図であり、図3(a)は加工槽5
が最も上がった状態を、図3(b)は加工槽5が最も下
がった状態を示している。図3において、33はストロ
ークの一部分においてのみ作動する補助的な駆動装置で
あり、ここではエアシリンダを用いている。
【0035】次に、作用について説明する。図1におい
て、エアシリンダ31が伸縮するとアーム26が開閉
し、それにより支持軸25、即ち、加工槽5における第
2段目の外壁17と加工槽5における第3段目の外壁1
9が上下する。従って、加工槽5全体の上下方向の高さ
を任意に変えることができる。このとき、アーム26の
開閉と同時にバネ32も伸縮し、加工槽昇降用駆動装置
が支えている保持力Tを減少させるバネ力Sが発生す
る。上記バネ32のバネ定数をk、自然長をlO とする
と、バネ力Sは次式で表される。
【0036】
【数3】 S=K・(l・cosθ−lO
【0037】図13に角度θとバネ力Sの関係を示し
た。但し、上式において、バネ定数k=1.4kgf/
mm、アーム26の長さ1=300mm、バネの自然長
O =194mmとしている。図1に示した加工槽昇降
装置において、加工槽昇降用駆動装置によって支えられ
るべき力は、保持力Tとバネ力Sの差であり、図13に
おいて、その最大値は約60kgfになっている。これ
は、従来におけるバネ32がない場合に比べて約40%
になっている。従って、加工槽昇降用駆動装置を小型化
することが可能となる。
【0038】また、図3(a)において、加工槽5が上
がっているときには、補助的なエアシリンダ33はリン
ク機構に対して何ら効果を及ぼさないので、従来と同様
に保持力Tの全てをエアシリンダ31で支える。一方、
図3(b)のように加工槽5が下がっているときには、
補助的なエアシリンダ33がリンク機構に対して作用
し、力U(図13参照)を発生するので、エアシリンダ
31にかかる負担を小さくすることができる。
【0039】ここで、補助的なエアシリンダ33が角度
θ<20deg(高さH<100mm)の領域で力U=
75kgfを発生するとして図13に示す。前述したの
と同様に、加工槽昇降用駆動装置によって支えられるべ
き力は、保持力Tと力Uの差であり、その最大値は約6
0kgfになっており、従来の補助的なエアシリンダ3
3がない場合に比べて約40%になっている。従って、
加工槽昇降用駆動装置を小型化することが可能となる。
【0040】なお、図1においては、バネ32として引
張バネを用い、アーム26の開閉を補助するように水平
方向に取り付けた例を示したが、図4に示すようにバネ
32に圧縮バネを用い、支持軸25を持ち上げるように
鉛直方向に取り付けても良い。但し、この場合、バネ力
Sは次式によって表される。
【0041】
【数4】 S=K・(l・sinθ/2−lO
【0042】また、加工槽5の昇降機構として用いるリ
ンク機構も、例えば、図5に示すような2段式のリンク
機構であっても良いし、図6に示すような平行四辺形の
リンク機構であっても良く、特に限定するものではない
し、それに応じてエアシリンダ31やバネ32の取付方
法も各々変化する。
【0043】また、補助的な加工槽昇降用駆動装置とし
てのバネ32についても、主たる加工槽昇降用駆動装置
が支えている保持力Tを減少させる力を発生するもので
あれば良く、例えば、エアシリンダをもう1本追加して
も良く、特に、バネに限定するものではない。
【0044】更に、主たる加工槽昇降用駆動装置は、図
1においてはエアシリンダ31により構成され、従来例
における図11においてはボールネジ29,ナット3
0,加工槽昇降用モータ(図示せず)によって構成され
ていたが、例えば、ラックアンドピニオンのような機構
により構成しても良く、特に限定するものではない。
【0045】次に、この発明の他の実施例を図7を用い
て説明する。図7は、放電加工装置を示す説明図であ
り、図中、41は加工槽で、板金で構成された側面及び
底面を有する。42はテーブルであり、支持台43によ
り、ベッド44上に支えられている。51は蛇腹部材で
あり、テーブル42の底面にパッキン52を介してねじ
53により加工液50に対し密封状態に固定されてい
る。また、蛇腹部材51の他の一端はパッキン54を介
して加工槽41の底面にネジ53により加工液50に対
して密封状態に固定されている。また、55はチェーン
であり、加工槽41の底面の一部に固定されている。5
6はスプロケットであり、チェーン55を支持してい
る。49はギヤードモータであり、チェーン55を駆動
する。また、57はバネであり、ベッド44の上面と加
工槽41の底面との間に取り付けられている。
【0046】次に、動作について説明する。図7におい
て、テーブル42の上面にワークを固定するときは加工
槽41は最下限まで下げられる(図7の左側)。放電加
工液50は加工槽41と蛇腹部材51とで作られる空間
に貯留されている。蛇腹部材51と加工槽41の底面及
び、蛇腹部材51とテーブル42の底面との取り付け部
には各々パッキン52、パッキン54が取り付けられて
おり、放電加工液50が漏れない構造となっている。テ
ーブル42の上面にワークを固定したらギヤードモータ
49を起動させチェーン55を駆動する。チェーン55
はスプロケット56を介して加工槽41の一部に取り付
けられており、ギヤードモータ49によってチェーン5
5を駆動することにより加工槽41は上昇する(図7の
右側)。ベッド44と加工槽41との間にはバネ57が
取り付けられており、加工槽41の上昇を助ける。
【0047】図8は、図7に示した発明の変形例を示す
説明図であり、51は蛇腹部材であり、蛇腹部材51の
上端、下端は各々パッキン52,54を介してネジ53
により加工液50に対し密封状態に固定されている。4
6はボールネジであり、加工槽41の底面の一部にナッ
ト部が固定されている。ボールネジ46の下端にはスプ
ロケット47が取り付けられている。48はチェーン、
49はギヤードモータであり、スプロケット47を介し
ボールネジ46を回転させる。60はスプロケット、6
1はワイヤ、62はバランスウエイトであり、ワイヤ6
1の両端は各々バランスウエイト62と加工槽41の一
部に接続されている。
【0048】図8において、放電加工液50は加工槽4
1と蛇腹部材51と支持台43とで作られる空間に貯留
される。加工槽41の上昇は従来装置と同様の構成とし
たが、ボールネジ46の取付は従来装置ほど精密でなく
ても良い。ワークを取り付けるため加工槽41を最下限
に下げた状態(図8の左側)において、ギヤードモータ
49にてチェーン48を駆動し、ボールネジ46の下端
に取り付けられたスプロケット47を回転させることに
よってボールネジ46を回転させ、加工槽41の底面に
取り付けられたボールネジ46のナットにより加工槽4
1を上昇させる(図8の右側)。加工槽41にはスプロ
ケット60を介してワイヤ61によりバランスウエイト
62が取り付けられ、加工槽41の上昇を助ける。
【0049】また、上記の各実施例においては、全て形
彫り放電加工装置を例にとって説明したが、ワイヤカッ
ト放電加工装置等の各種の放電加工装置に対しても、こ
の発明を応用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、この発明による放電加工
装置によれば、加工液を排出することなく、加工槽を昇
降させることができる。また、支持台の表面を研削する
必要がなく、加工槽と支持台との距離を一定に保つよう
に加工槽を昇降させる必要がないので、昇降する加工槽
のシール機構や昇降機構を単純な構成にでき、安価で、
且つ、装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による放電加工装置の加工槽昇降装
置における多段式の加工槽を示す説明図である。
【図2】 図1に示した放電加工装置の加工槽昇降装置
におけるリンク機構を示す概念図である。
【図3】 この発明による放電加工装置の他の加工槽昇
降装置における多段式の加工槽を示す説明図である。
【図4】 この発明による放電加工装置の他の加工槽昇
降装置におけるリンク機構を示す概念図である。
【図5】 この発明による放電加工装置の他の加工槽昇
降装置におけるリンク機構を示す概念図である。
【図6】 この発明による放電加工装置の他の加工槽昇
降装置におけるリンク機構を示す概念図である。
【図7】 この発明による放電加工装置の他の実施例を
示す説明図である。
【図8】 図7に示した放電加工装置の変形例を示す説
明図である。
【図9】 一般的な放電加工装置の概略構成を示す斜視
図である。
【図10】 従来における放電加工装置の加工槽を示す
一部断面図である。
【図11】 従来における放電加工装置における加工槽
昇降装置を示す説明図である。
【図12】 従来における放電加工装置の加工槽昇降装
置におけるリンク機構を示す概念図である。
【図13】 角度θと、保持力T/バネ力S/力Uの関
係を示すグラフである。
【図14】 従来における放電加工装置の他の構成例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 放電加工装置,5 加工槽,8 加工用電極,25
支持軸,26 アーム,27 ガイドピン,28 案
内部材,31 エアシリンダ,32 バネ,33 エア
シリンダ,41 加工槽,51 蛇腹部材,57 バ
ネ,62 バランスウエイト。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−234415(JP,A) 特開 平2−48113(JP,A) 特開 昭63−225100(JP,A) 特開 平2−88116(JP,A) 実開 平1−68390(JP,U) 実開 昭63−140324(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23H 7/00 - 7/36 B23H 1/00 - 1/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工物を取り付けるテーブルと、加工液
    を貯留する昇降可能な加工槽とを有する放電加工装置に
    おいて、前記加工槽の底面と前記テーブルの下面とを伸
    縮自在な隔離部材により加工液に対し密封状態に接続す
    ると共に前記隔離部材と加工槽との間隔を十分に確保
    し、且つ、前記加工液を排出することなく前記加工槽を
    昇降可能としたことを特徴とする放電加工装置。
  2. 【請求項2】 加工物を取り付けるテーブルと、加工液
    を貯留する昇降可能な加工槽とを有する放電加工装置に
    おいて、前記テーブルが支持台により支持され、前記支
    持台の下部と前記加工槽の下面とが伸縮自在な隔離部材
    により放電加工液に対し密封状態に接続され、且つ、前
    記加工液を排出することなく前記加工槽を昇降可能とし
    たことを特徴とする放電加工装置。
  3. 【請求項3】 さらに、加工液を貯留する加工槽の昇降
    手段としてリンク機構を用い、且つ、昇降する加工槽の
    全ストロークにわたり加工槽を保持する主たる加工槽昇
    降用駆動手段と、ストロークの全部または一部において
    作動する補助駆動手段とを用いた加工槽昇降手段を具備
    することを特徴とする請求項1または2に記載の放電加
    工装置。
  4. 【請求項4】 前記加工槽上昇時の駆動力を低減させる
    制御部材を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか一つに記載の放電加工装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部材がバネ或いはバランスウエ
    イトであることを特徴とする請求項4に記載の放電加工
    装置。
JP3325717A 1991-12-10 1991-12-10 放電加工装置 Expired - Fee Related JP2818061B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3325717A JP2818061B2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 放電加工装置
US07/987,796 US5264676A (en) 1991-12-10 1992-12-09 Electric discharge machining apparatus with a vertically movable tank
CH376892A CH686346A5 (de) 1991-12-10 1992-12-09 Einrichtung zur Funkenerosionsbearbeitung.
DE4241708A DE4241708C2 (de) 1991-12-10 1992-12-10 Elektroerodiermaschine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3325717A JP2818061B2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 放電加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05162018A JPH05162018A (ja) 1993-06-29
JP2818061B2 true JP2818061B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=18179908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3325717A Expired - Fee Related JP2818061B2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 放電加工装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5264676A (ja)
JP (1) JP2818061B2 (ja)
CH (1) CH686346A5 (ja)
DE (1) DE4241708C2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3337242B2 (ja) * 1992-08-13 2002-10-21 株式会社ソディック 浸漬式ワイヤカット放電加工機の加工タンクおよび浸漬式ワイヤカット放電加工機
US5786557A (en) * 1993-09-10 1998-07-28 Charmilles Technologies S.A. Electroerosion machine with a frame with a new structure
DE4330885C1 (de) * 1993-09-13 1995-02-09 Knecht Hans Funkenerosionsmaschine
CH689690A5 (de) * 1995-05-12 1999-08-31 Charmilles Technologies Elektroerosionsmaschine.
JP3346983B2 (ja) * 1996-06-17 2002-11-18 松下電器産業株式会社 バンプボンディング装置及び方法
AU8125501A (en) * 2000-08-14 2002-02-25 Ortho Mcneil Pharm Inc Substituted pyrazoles
US20070105841A1 (en) * 2000-08-14 2007-05-10 Breitenbucher J G Method for treating allergies using substituted pyrazoles
ATE324372T1 (de) * 2000-08-14 2006-05-15 Ortho Mcneil Pharm Inc Substituierte pyrazole
JP2008222348A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Hiroshima Univ 昇降装置
JP5326024B1 (ja) 2012-05-09 2013-10-30 ファナック株式会社 放電加工機の加工槽の2段式連動スライドドア
CN103752968B (zh) * 2014-01-27 2016-04-06 东莞台一盈拓科技股份有限公司 一种用于大型电火花机床的油槽密封门板装置
IT201900015773A1 (it) * 2019-09-06 2021-03-06 Nuovo Pignone Tecnologie Srl Processo e apparecchio a scarica elettrica per la lavorazione di pezzi allungati.

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE570271A (ja) * 1957-08-13
DE2514899C3 (de) * 1975-04-05 1979-11-22 Bernhard 7233 Lauterbach Bock Funkenerosionsmaschine mit absenkbarem Dielektrikum-Arbeitsbecken
CH665376A5 (en) * 1985-04-03 1988-05-13 Charmilles Technologies Variable-level dielectric liq. tank for spark machining - with tool becoming immersed when level is raised by fluid injected into expansible bellows or balloons
DE3738251C2 (de) * 1986-11-17 1994-09-22 Inst Tech Precision Eng Funkenerosive Drahtschneidemaschine
JPS63140324U (ja) * 1987-03-04 1988-09-14
JPH07112920B2 (ja) * 1987-03-05 1995-12-06 セイフテック プロプライエタリー リミテッド 荷物昇降装置、荷物昇降装置用ばねおよび荷物昇降装置の高さ調整方法
JPS6468390A (en) * 1987-09-09 1989-03-14 Nippon Kayaku Kk Highly selective synthesis of alpha-glycoside
JPH0168390U (ja) * 1987-10-28 1989-05-02
DE3820686A1 (de) * 1988-06-18 1989-12-28 Aeg Elotherm Gmbh Funkenerosionsmaschine
DE3824006A1 (de) * 1988-07-15 1990-01-18 Schiess Ag Funkenerosionsmaschine mit feststehendem maschinentisch
JPH0248113A (ja) * 1988-08-05 1990-02-16 Sodick Co Ltd 放電加工機
JP2889896B2 (ja) * 1990-02-08 1999-05-10 株式会社ソディック 昇降式加工槽
JPH04164515A (ja) * 1990-10-30 1992-06-10 Makino Milling Mach Co Ltd 放電加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5264676A (en) 1993-11-23
CH686346A5 (de) 1996-03-15
DE4241708A1 (ja) 1993-06-17
DE4241708C2 (de) 1997-03-27
JPH05162018A (ja) 1993-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2818061B2 (ja) 放電加工装置
US4289441A (en) Industrial robot
US6973856B2 (en) Screw tightening apparatus
KR100401367B1 (ko) 방전 가공기 및 공작 기계 조립을 위한 모듈 세트
CN101683738A (zh) 工业用机器人
KR100526855B1 (ko) 그라인더 가압장치
WO2007099632A1 (ja) 工作機械用主軸バランサ
WO1996038252A1 (fr) Machine d'usinage par etincelage
JP2001009765A (ja) 昇降ユニット及びロボット装置
KR20190086356A (ko) 산업용 로봇
US5290987A (en) Electrical discharge machining apparatus
CN218611128U (zh) 一种人防门矫正装置
CN214394032U (zh) 一种航空航天零件的辅助装配装置
JPH1177435A (ja) 放電加工装置
JPH071240A (ja) 放電加工装置
JPH0871850A (ja) 放電加工装置
KR820002362B1 (ko) 산업용 로봇
CN111694404A (zh) 一种便于移动使用的大数据机房用终端显示装置
CN217990986U (zh) 一种有效防止金属料架工件位移的摇臂钻床
JP2000153418A (ja) 工作機械のバランス装置
JPH052818U (ja) 放電加工装置
JP2599235Y2 (ja) 駆動装置
CN210635364U (zh) 一种能够调节高度的数控式机械手臂装置
JPS6073433A (ja) 材料試験機
JP6731992B2 (ja) 工作機械

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees