JP2646377B2 - ワイヤカット放電加工用手動z軸位置検出装置 - Google Patents

ワイヤカット放電加工用手動z軸位置検出装置

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JP2646377B2 JP63201043A JP20104388A JP2646377B2 JP 2646377 B2 JP2646377 B2 JP 2646377B2 JP 63201043 A JP63201043 A JP 63201043A JP 20104388 A JP20104388 A JP 20104388A JP 2646377 B2 JP2646377 B2 JP 2646377B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ワイヤカット放電加工用手動Z軸位置検出
装置の改良に関する。特に、Z軸の高さを検出する工程
を単純にし、その工程に要する時間を短縮し、かつ、そ
の検出精度を向上する改良に関する。
〔従来の技術〕
ワイヤカット放電加工機の概略構造について、その機
構を出来るだけ明瞭に表すようにすることに力点をおい
て模式的に表した第2図を参照して、説明する。図にお
いて、11はX−Yテーブルであり、被加工物支持台15を
介して乗せられる被加工物16を平面部に移動する。12は
コラムであり、図示するように、柱部分と腕部分とより
なる。13はアームであり、コラム12に支持され、加工液
槽14を貫通して加工領域に伸延し、下部ワイヤ電極ガイ
ド17を支持する。ワイヤ電極19は下部ワイヤ電極ガイド
17と上部ワイヤ電極ガイド18との間に伸張されるが、上
部ワイヤ電極ガイド18は、コラム12に支持されるZ軸ベ
ース21にそって上下方向に移動可能であるZ軸22の下端
に支持される。このZ軸22は、Z軸ベース21に固着され
ているガイドベアリング22′に左右方向を支持され、
又、Z軸22にそって設けられ、把手24を回転することに
よって回転するリードスクリュウ23によって支持されて
上下に移動する。第2図に図示する機構は、上記のとお
り、その機構を出来るだけ明瞭に表すようにすることに
力点をおいて模式的に表したものであるから、実際の機
構とはかなり相違するが、原理的に表したものである。
上下のワイヤ電極ガイド18・17相互間の距離を正確に測
定するための手段25としては、Z軸を手動で上下する方
式の場合、従来、バーニャ方式が使用されることが一般
でありこのバーニャ方式においては、スケール25aとバ
ーニャ25bとよりなり、スケール25aはZ軸ベース21に、
バーニャ25bはZ軸22に、それぞれ取り付けられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の従来技術に係るワイヤカット放電加工用手動Z
軸位置検出装置は、機構は単純であるが、その測定に長
時間を要し、かつ、いくらかの熟練を要し、精度上も限
界があり、特に、手動操作方式においては、よりすぐれ
たワイヤカット放電加工用手動Z軸位置検出装置の開発
が望ましい。
本発明の目的は、この欠点を解消することにあり、測
定工程が単純であり、測定に要する時間が短く、しか
も、測定精度が向上しているワイヤカット放電加工用手
動Z軸位置検出装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的は、下記のいづれの手段によっても達成さ
れる。
第1の手段は、放電加工用ワイヤ電極(19)を支持・
伸張する上部ワイヤガイド(18)を支持し、コラムに支
持されるZ軸ベース(21)に対して、上下方向に手動操
作をもって移動されるZ軸(22)の高さを検出する手段
(25)を有する、ワイヤカット放電加工用手動Z軸位置
検出装置に、前記Z軸(22)の高さを検出する手段(2
5)として、マグネスケール式位置検出装置(3)を使
用したワイヤカット放電加工用手動Z軸位置検出装置で
ある。
また、第2の手段は、放電加工用ワイヤ電極(19)を
支持・伸張する上部ワイヤガイド(18)を支持し、コラ
ムに支持されるZ軸ベース(21)に対して、上下方向に
手動操作をもって移動されるZ軸(22)の高さを検出す
る手段(25)を有する、ワイヤカット放電加工用手動Z
軸位置検出装置に、前記Z軸(22)の高さを検出する手
段(25)として、回転角検出式位置検出装置(3)、例
えば、ロータリーエンコーダ(4)を使用したワイヤカ
ット放電加工用手動Z軸位置検出装置である。
〔作用〕
本発明は、従来広く使用されていたバーニャ方式に代
えて、マグネスケール(リニアエンコーダ)または回転
角検出手段(ロータリーエンコーダ)を使用することゝ
したものであり、いづれも、自動読み取り手段を有して
いるので、測定工程は単純であり、また、測定に要する
時間は極めて短く、測定精度も十分が満足すべき程度に
高い。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつゝ、本発明の一実施例に係るワ
イヤカット放電加工用手動Z軸位置検出装置について、
さらに説明する。
第1例 マグネスケールを使用する例(請求項1に対応) 第1a図参照 この図面においては、ワイヤカット放電加工機の概略
構造について、その機構を出来るだけ明瞭に表すように
することに力点をおいて模式的に表してあり、実際の機
構とはかなり相違する。
図において、11はX−Yテーブルであり、被加工物支
持台15を介して乗せられる被加工物16を平面的に移動す
る。12はコラムであり、図示するように、柱部分と腕部
分とよりなる。13はアームであり、コラム12に支持さ
れ、加工液槽14を貫通して加工領域に伸延し、下部ワイ
ヤ電極ガイド17を支持する。ワイヤ電極19は下部ワイヤ
電極ガイド17と上部ワイヤ電極ガイド18との間に伸張さ
れるが、上部ワイヤ電極ガイド18は、コラム12に支持さ
れるZ軸ベース21にそって上下方向に移動可能である。
Z軸22の下端に支持される。このZ軸22は、Z軸22にそ
って設けられ、把手24を回転することによって回転する
リードスクリュウ23によって支持されて上下に移動す
る。
3が本発明の要旨に係るワイヤカット放電加工用手動
Z軸位置検出装置(リニアエンコーダ)であり、本例に
おいては、マグネスケールである。マグネスケール本体
31は可動部(Z軸)22に取り付けられ、マグネスケール
読み取り部32は固定部(Z軸ベース21)に取り付けられ
る。表示部33は操作盤(図示せず)等に取り付けられ
る。
第2例 回転角検出手段(ロータリーエンコーダ)を使用する例
(請求項2に対応) 第1b図参照 この図面においても、ワイヤカット放電加工機の概略
構造について、その機構を出来るだけ明瞭に表すように
することに力点をおいて模式的に表してあり、実際の機
構とはかなり相違する。
第1例との相違は、ワイヤカット放電加工用手動Z軸
位置検出装置としてのマグネスケールが回転角検出手段
(ロータリーエンコーダ)4に代替されていることであ
る。
本例においては、リードスクリュウ23の1端にロータ
リーエンコーダ本体41が取り付けられており、表示部42
は操作盤等(図示せず)に取り付けられる。
なお、ロータリーエンコーダ本体41は把手24とリード
スクリュウ23との間の減速歯車に取り付けてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明せるとおり、本発明に係るワイヤカット放電
加工用手動Z軸位置検出装置には、マグネスケール(リ
ニアエンコーダ)または、ロータリーエンコーダ等の回
転角検出手段が使用されているので、上下ワイヤガイド
相互間の距離、すなわち、上部ワイヤガイドの位置を測
定する工程が単純であり、その測定に要する時間が短
く、しかも、測定精度が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、本発明の一実施例に係るワイヤカット放電加
工用手動Z軸位置検出装置(マグネスケールを使用する
例)の構造図である。 第1b図は、本発明の他の実施例に係るワイヤカット放電
加工用手動Z軸位置検出装置(回転角検出手段(ロータ
リーエンコーダ)を使用する例)の構造図である。 第2図は、従来技術に係るワイヤカット放電加工用手動
Z軸位置検出装置の構造図である。 11……X−Yテーブル、 12……コラム、 13……アーム、 14……加工液槽、 15……被加工物支持台、 16……被加工物、 17……下部ワイヤ電極ガイド、 18……上部ワイヤ電極ガイド、 19……ワイヤ電極、 21……Z軸ベース、 22……Z軸、 22′……直動ガイド、 23……リードスクリュウ、 24……把手、 25……高さ検出手段、 3……位置検出装置(リニアエンコーダ)、 31……マグネスケール本体、 32……マグネスケール読み取り部、 4……回転角検出手段(ロータリーエンコーダ) 41……ロータリーエンコーダ本体、 42……ロータリーエンコーダ表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−102920(JP,A) 特開 昭61−21519(JP,A) 特開 昭59−182025(JP,A) 特開 昭61−173815(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電加工用ワイヤ電極(19)を支持・伸張
    する上部ワイヤガイド(18)を支持し、コラムに支持さ
    れるZ軸ベース(21)に対して、上下方向に手動操作を
    もって移動されるZ軸(22)の高さを検出する手段(2
    5)を有する、ワイヤカット放電加工用手動Z軸位置検
    出装置において、 前記Z軸(22)の高さを検出する手段(25)には、マグ
    ネスケール式位置検出装置(リニアエンコーダ)(3)
    が具備されてなる ことを特徴とするワイヤカット放電加工用手動Z軸位置
    検出装置。
  2. 【請求項2】放電加工用ワイヤ電極(19)を支持・伸張
    する上部ワイヤガイド(18)を支持し、コラムに支持さ
    れるZ軸ベース(21)に対して、上下方向に手動操作を
    もって移動されるZ軸(22)の高さを検出する手段(2
    5)を有する、ワイヤカット放電加工用手動Z軸位置検
    出装置において、 前記Z軸(22)の高さを検出する手段(25)には、回転
    角検出式位置検出装置(3)が具備されてなる ことを特徴とするワイヤカット放電加工用手動Z軸位置
    検出装置。
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