JP3305387B2 - ボーリング加工機の刃先位置計測装置 - Google Patents
ボーリング加工機の刃先位置計測装置Info
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- measuring device
- cutting edge
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ボーリング加工機に関
し、特にチップホルダーに取付けた交換直後のチップの
刃先の突出量を計測するボーリング加工機の刃先位置計
測装置に関するものである。
し、特にチップホルダーに取付けた交換直後のチップの
刃先の突出量を計測するボーリング加工機の刃先位置計
測装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術として、図６に示すものがあ
った。図６において、１はボーリング加工機（図示省
略）から取外したチップホルダーであり、左端部１ａ
（下端部）の外周部にチップ２を着脱可能に取付ける。
このチップ２はその刃先２ａがチップホルダー１の外周
から半径方向外方に突出されて取付けられる。上記チッ
プホルダー１はその右端部（上端部）でボーリング加工
機の主軸に偏心調節可能に連結された偏心補正軸（図示
省略）に着脱可能に取付けられる。上記チップ２の刃先
２ａの突出量を計測する際には、図６に示すように、チ
ップホルダー１を上記偏心補正軸から外して所定の治具
（図示省略）に取付け、このチップホルダー１の側部に
ダイヤルゲージ３が取付けられたマグネットライダーゲ
ージ４を載置するとともに、上記ダイヤルゲージ３の測
定子３ａをチップ２の刃先２ａに当接させ、指針３ｂが
指示した目盛を読み取ることによって上記刃先２ａの突
出量を計測し、規定の刃先外径にチップ突出量を調整す
る。次いで上記チップホルダー１を偏心補正軸に取付け
て所定の加工径に偏心補正後、ボーリング加工が実施さ
れ、加工したワークを計測し、その計測結果に基づいて
主軸の回転軸心に対するチップホルダー１の偏心量を調
節して次に加工するワークの加工半径を所定値に設定す
るようにしていた。
った。図６において、１はボーリング加工機（図示省
略）から取外したチップホルダーであり、左端部１ａ
（下端部）の外周部にチップ２を着脱可能に取付ける。
このチップ２はその刃先２ａがチップホルダー１の外周
から半径方向外方に突出されて取付けられる。上記チッ
プホルダー１はその右端部（上端部）でボーリング加工
機の主軸に偏心調節可能に連結された偏心補正軸（図示
省略）に着脱可能に取付けられる。上記チップ２の刃先
２ａの突出量を計測する際には、図６に示すように、チ
ップホルダー１を上記偏心補正軸から外して所定の治具
（図示省略）に取付け、このチップホルダー１の側部に
ダイヤルゲージ３が取付けられたマグネットライダーゲ
ージ４を載置するとともに、上記ダイヤルゲージ３の測
定子３ａをチップ２の刃先２ａに当接させ、指針３ｂが
指示した目盛を読み取ることによって上記刃先２ａの突
出量を計測し、規定の刃先外径にチップ突出量を調整す
る。次いで上記チップホルダー１を偏心補正軸に取付け
て所定の加工径に偏心補正後、ボーリング加工が実施さ
れ、加工したワークを計測し、その計測結果に基づいて
主軸の回転軸心に対するチップホルダー１の偏心量を調
節して次に加工するワークの加工半径を所定値に設定す
るようにしていた。
【０００３】上記従来のものは、チップ２の刃先２ａの
突出量を計測する際に、チップホルダー１をボーリング
加工機から取外して計測するようにしていたので、この
計測に時間および熟練を要する欠点があった。特にチッ
プ２の摩耗が激しくなるワークを加工する際には、上記
計測頻度が増大し、生産性が低下する欠点があった。ま
た、マグネットライダーゲージ４による刃先外径の計測
調整結果に基づいて最初のワークは加工されるため、、
作業者の計測ミスは高価なワークの損失につながり、作
業者の心労を招く欠点があった。本発明は上記欠点を解
消した新規なボーリング加工機の刃先位置計測装置を得
ることを目的とする。
突出量を計測する際に、チップホルダー１をボーリング
加工機から取外して計測するようにしていたので、この
計測に時間および熟練を要する欠点があった。特にチッ
プ２の摩耗が激しくなるワークを加工する際には、上記
計測頻度が増大し、生産性が低下する欠点があった。ま
た、マグネットライダーゲージ４による刃先外径の計測
調整結果に基づいて最初のワークは加工されるため、、
作業者の計測ミスは高価なワークの損失につながり、作
業者の心労を招く欠点があった。本発明は上記欠点を解
消した新規なボーリング加工機の刃先位置計測装置を得
ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の如く構成したものである。即ち、ボ
ーリング加工機の主軸に装着したチップホルダーの先端
部にチップを着脱可能に設けるとともに、該チップの刃
先をチップホルダーから半径方向外方に突出させ、チッ
プの刃先が突出する側のチップホルダーの外周面に計測
基準面を形成し、主軸を支持するハウジングに揺動可能
に連結されかつ揺動端部が前記計測基準面に対して接離
方向に移動するアームを設け、該アームの揺動端部に計
測装置を設け、該計測装置は、予め容易された零基準マ
スターによって零セットされアームの揺動端部が前記計
測基準面に接近した状態において、第１ばねにより前記
計測基準面方向に移動付勢される計測ヘッドと、該計測
ヘッドに固定されて前記計測基準面に当接する固定接触
子と、計測ヘッドに摺動可能に支持されかつ第１ばねよ
りも弾発力の小さい第２ばねによりチップの刃先方向に
移動付勢される可動接触子と、該可動接触子の移動量を
電気信号に変換する電気計測部とを有する構成にしたも
のである。
するために、以下の如く構成したものである。即ち、ボ
ーリング加工機の主軸に装着したチップホルダーの先端
部にチップを着脱可能に設けるとともに、該チップの刃
先をチップホルダーから半径方向外方に突出させ、チッ
プの刃先が突出する側のチップホルダーの外周面に計測
基準面を形成し、主軸を支持するハウジングに揺動可能
に連結されかつ揺動端部が前記計測基準面に対して接離
方向に移動するアームを設け、該アームの揺動端部に計
測装置を設け、該計測装置は、予め容易された零基準マ
スターによって零セットされアームの揺動端部が前記計
測基準面に接近した状態において、第１ばねにより前記
計測基準面方向に移動付勢される計測ヘッドと、該計測
ヘッドに固定されて前記計測基準面に当接する固定接触
子と、計測ヘッドに摺動可能に支持されかつ第１ばねよ
りも弾発力の小さい第２ばねによりチップの刃先方向に
移動付勢される可動接触子と、該可動接触子の移動量を
電気信号に変換する電気計測部とを有する構成にしたも
のである。
【０００５】また前記チップの刃先回転半径を調節する
加工径補正装置を設け、該加工径補正装置を前記電気計
測部の信号によって駆動制御する制御装置を設ける構成
にしたものである。
加工径補正装置を設け、該加工径補正装置を前記電気計
測部の信号によって駆動制御する制御装置を設ける構成
にしたものである。
【０００６】
【作用】本発明は上記構成にしたものであるから、主軸
をチップホルダの計測基準面およびチップが計測装置と
対面する側に回転位置決めさせ、この状態でアームをそ
の先端部が主軸の先端部に接近する方向に揺動させる
と、計測装置の固定接触子がチップホルダの計測基準面
に当接して第１ばねが圧縮され、計測ヘッドがチップホ
ルダーの先端部に対して所定の間隔に保持される。同時
に可動接触子がチップの刃先に当接し、第２ばねが圧縮
されて該可動接触子が計測ヘッドに対して没入方向に移
動する。そして、上記可動接触子の計測ヘッドに対する
移動量が電気計測部によって計測される。また、制御装
置が上記電気計測部の電気信号を入力して加工径補正装
置を駆動制御し、チップの刃先回転半径が所定値に調節
される。
をチップホルダの計測基準面およびチップが計測装置と
対面する側に回転位置決めさせ、この状態でアームをそ
の先端部が主軸の先端部に接近する方向に揺動させる
と、計測装置の固定接触子がチップホルダの計測基準面
に当接して第１ばねが圧縮され、計測ヘッドがチップホ
ルダーの先端部に対して所定の間隔に保持される。同時
に可動接触子がチップの刃先に当接し、第２ばねが圧縮
されて該可動接触子が計測ヘッドに対して没入方向に移
動する。そして、上記可動接触子の計測ヘッドに対する
移動量が電気計測部によって計測される。また、制御装
置が上記電気計測部の電気信号を入力して加工径補正装
置を駆動制御し、チップの刃先回転半径が所定値に調節
される。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図において、図１は本発明の実施例を示す多軸ボー
リング加工機のボーリングヘッド部の側面図、図２はチ
ップの刃先位置計測状態を示す要部側面図、図３は計測
装置部の断面図、図４はアーム駆動部の要部断面図、図
５は加工径補正装置を制御する制御装置のブロック図で
ある。図１において、５はボーリング加工機のコラムで
あり、このコラム５にＺ軸モータ（図示省略）によって
上下方向に駆動されるサドル６を介してボーリングヘッ
ド１０を取付ける。
る。図において、図１は本発明の実施例を示す多軸ボー
リング加工機のボーリングヘッド部の側面図、図２はチ
ップの刃先位置計測状態を示す要部側面図、図３は計測
装置部の断面図、図４はアーム駆動部の要部断面図、図
５は加工径補正装置を制御する制御装置のブロック図で
ある。図１において、５はボーリング加工機のコラムで
あり、このコラム５にＺ軸モータ（図示省略）によって
上下方向に駆動されるサドル６を介してボーリングヘッ
ド１０を取付ける。
【０００８】上記ボーリングヘッド１０は、公知のエキ
セントリックボーリングヘッドからなり、サドル６に固
定されたハウジング１１に主軸（外側スピンドル）１２
を回転自在に支持し、この主軸１２を主軸モータ１３に
より駆動し、主軸１２に加工径補正装置１４を介してチ
ップホルダー２０を取付ける。加工径補正装置１４は、
主軸１２に形成した偏心孔に偏心補正軸（内側スピンド
ル）１５を挿通し、この偏心補正軸１５をサドル６に取
付けた加工径補正モータ１６（サーボモータ）により主
軸１２に対して相対回転させ、これにより上記偏心補正
軸１５の下端に取付けたチップホルダー２０を主軸１２
の回転軸心に対して所定の範囲で偏心量を調節するよう
にしている。
セントリックボーリングヘッドからなり、サドル６に固
定されたハウジング１１に主軸（外側スピンドル）１２
を回転自在に支持し、この主軸１２を主軸モータ１３に
より駆動し、主軸１２に加工径補正装置１４を介してチ
ップホルダー２０を取付ける。加工径補正装置１４は、
主軸１２に形成した偏心孔に偏心補正軸（内側スピンド
ル）１５を挿通し、この偏心補正軸１５をサドル６に取
付けた加工径補正モータ１６（サーボモータ）により主
軸１２に対して相対回転させ、これにより上記偏心補正
軸１５の下端に取付けたチップホルダー２０を主軸１２
の回転軸心に対して所定の範囲で偏心量を調節するよう
にしている。
【０００９】上記チップホルダー２０は、図２および図
３に示すように、上端部を偏心補正軸１５の下端に連結
し、下端部（先端部）にチップ２１を着脱可能に取付け
る。このチップ２１はその刃先２１ａを半径方向外方に
突出させる。また、刃先２１ａが突出する側であってか
つチップ２１の至近上方に位置するチップホルダ２０の
外周部に平滑な計測基準面２２を形成する。
３に示すように、上端部を偏心補正軸１５の下端に連結
し、下端部（先端部）にチップ２１を着脱可能に取付け
る。このチップ２１はその刃先２１ａを半径方向外方に
突出させる。また、刃先２１ａが突出する側であってか
つチップ２１の至近上方に位置するチップホルダ２０の
外周部に平滑な計測基準面２２を形成する。
【００１０】前述したハウジング１１に、図１および図
２に示すように、支持部材２５を左方に突出させて固定
し、該支持部材２５の下部にアーム２７を支点ピン２６
を介して上下方向に揺動可能に取付ける。上記支点ピン
２６には、図４に示すように、ピニオン２８を固定し、
このピニオン２８を支持部材２５内でＸ（左右）方向に
移動可能のラック２９に噛合せ、該ラック２９は支持部
材２５の右部に取付けた油圧式のシリンダ３０のロッド
３０ａに連結する。これにより、シリンダ３０によりラ
ック２９を左右方向に移動させてピニオン２８を左右回
転させ、アーム２７を支点ピン２６を中心として下方お
よび左上方に揺動させる。アーム２７が下方に揺動した
際には、その揺動端部（下部）がチップホルダー２０下
部の左面に接近する如くする。
２に示すように、支持部材２５を左方に突出させて固定
し、該支持部材２５の下部にアーム２７を支点ピン２６
を介して上下方向に揺動可能に取付ける。上記支点ピン
２６には、図４に示すように、ピニオン２８を固定し、
このピニオン２８を支持部材２５内でＸ（左右）方向に
移動可能のラック２９に噛合せ、該ラック２９は支持部
材２５の右部に取付けた油圧式のシリンダ３０のロッド
３０ａに連結する。これにより、シリンダ３０によりラ
ック２９を左右方向に移動させてピニオン２８を左右回
転させ、アーム２７を支点ピン２６を中心として下方お
よび左上方に揺動させる。アーム２７が下方に揺動した
際には、その揺動端部（下部）がチップホルダー２０下
部の左面に接近する如くする。
【００１１】上記アーム２７の揺動端部に計測装置３５
を取付ける。この計測装置３５は、図３に示すように、
アーム２７の揺動端部が計測基準面２２に接近した状態
において、該アーム２７の下端に固定したブラケット３
６に計測ヘッド３７を左右方向に摺動可能に取付け、該
計測ヘッド３７を第１ばね３８によりチップホルダー２
０つまり計測基準面２２方向に移動付勢する。この第１
ばね３８は多軸ボーリング加工機において複数のチップ
ホルダー２０の計測基準面２２に各計測装置３５の計測
ヘッド３７を確実に当接させるためのものである。上記
計測ヘッド３７の上部に固定接触子３９を右方に突出さ
せて固定し、その右端を計測基準面２２に当接させる。
また計測ヘッド３７の下部に可動接触子４０を摺動可能
に嵌合させ、この可動接触子４０を第１ばね３８よりも
弾発力の小さい第２ばね４１により右方に向けて突出付
勢してその右端をチップ２１の刃先２１ａに接触させ、
該可動接触子４０の左面に電気マイクロメータからなる
電気計測部４２の測定子４２ａを弾圧接触させる。な
お、図２において３１，３２はアーム２７の揺動下限お
よび揺動上限位置を決定するストッパーピンである。ま
た図３において４３はチップホルダー２０の計測基準面
２２およびチップ２１の刃先に向けて圧縮空気を噴出す
るエアブロー口であり、切粉の噛み込みによる計測ミス
を防止するものである。
を取付ける。この計測装置３５は、図３に示すように、
アーム２７の揺動端部が計測基準面２２に接近した状態
において、該アーム２７の下端に固定したブラケット３
６に計測ヘッド３７を左右方向に摺動可能に取付け、該
計測ヘッド３７を第１ばね３８によりチップホルダー２
０つまり計測基準面２２方向に移動付勢する。この第１
ばね３８は多軸ボーリング加工機において複数のチップ
ホルダー２０の計測基準面２２に各計測装置３５の計測
ヘッド３７を確実に当接させるためのものである。上記
計測ヘッド３７の上部に固定接触子３９を右方に突出さ
せて固定し、その右端を計測基準面２２に当接させる。
また計測ヘッド３７の下部に可動接触子４０を摺動可能
に嵌合させ、この可動接触子４０を第１ばね３８よりも
弾発力の小さい第２ばね４１により右方に向けて突出付
勢してその右端をチップ２１の刃先２１ａに接触させ、
該可動接触子４０の左面に電気マイクロメータからなる
電気計測部４２の測定子４２ａを弾圧接触させる。な
お、図２において３１，３２はアーム２７の揺動下限お
よび揺動上限位置を決定するストッパーピンである。ま
た図３において４３はチップホルダー２０の計測基準面
２２およびチップ２１の刃先に向けて圧縮空気を噴出す
るエアブロー口であり、切粉の噛み込みによる計測ミス
を防止するものである。
【００１２】図１において、４５は主軸モータ１３、加
工径補正モータ１６、シリンダ３０等を制御する制御装
置であり、図５に示すようになっている。即ち、チップ
２１を交換した後に作業者によって計測スイッチ（図示
省略）がオン操作されると、計測指令手段４６からチッ
プホルダ原点復帰手段４７に復帰指令が発せられ、この
チップホルダ原点復帰手段４７により加工径補正モータ
１６を駆動制御して偏心補正軸（内側スピンドル）１５
を偏心原位置に復帰させるとともに、主軸モータ１３を
駆動制御してチップホルダー２０の計測基準面２２を図
１において左方に向ける。次いで計測装置位置決め手段
４８によりシリンダ３０を駆動制御してアーム２７を下
方に揺動させ、計測装置３５の固定接触子３９を計測基
準面２２に、また可動接触子４０をチップ２１の刃先２
１ａにそれぞれ接触させる。またこれらの接触の直前に
エアーブロー口４３から圧縮空気を噴出し、計測基準面
２２および刃先２１ａを清浄にする。次いでチップ計測
手段４９により電気計測部４２の信号を入力してチップ
２１の刃先２１ａの突出量を零セットマスターと比較計
測し、比較演算手段５０により上記計測値と予め設定さ
れた加工径設定手段５１の設定値とを比較して補正値を
演算する。次いで加工径補正手段５２により上記補正値
に基づいて加工径補正モータ１６を駆動制御し、偏心補
正軸１５を主軸１２に対して所定角度相対回転させ、交
換したチップ２１の刃先２１ａによる加工径が基準値に
なる如く補正する。
工径補正モータ１６、シリンダ３０等を制御する制御装
置であり、図５に示すようになっている。即ち、チップ
２１を交換した後に作業者によって計測スイッチ（図示
省略）がオン操作されると、計測指令手段４６からチッ
プホルダ原点復帰手段４７に復帰指令が発せられ、この
チップホルダ原点復帰手段４７により加工径補正モータ
１６を駆動制御して偏心補正軸（内側スピンドル）１５
を偏心原位置に復帰させるとともに、主軸モータ１３を
駆動制御してチップホルダー２０の計測基準面２２を図
１において左方に向ける。次いで計測装置位置決め手段
４８によりシリンダ３０を駆動制御してアーム２７を下
方に揺動させ、計測装置３５の固定接触子３９を計測基
準面２２に、また可動接触子４０をチップ２１の刃先２
１ａにそれぞれ接触させる。またこれらの接触の直前に
エアーブロー口４３から圧縮空気を噴出し、計測基準面
２２および刃先２１ａを清浄にする。次いでチップ計測
手段４９により電気計測部４２の信号を入力してチップ
２１の刃先２１ａの突出量を零セットマスターと比較計
測し、比較演算手段５０により上記計測値と予め設定さ
れた加工径設定手段５１の設定値とを比較して補正値を
演算する。次いで加工径補正手段５２により上記補正値
に基づいて加工径補正モータ１６を駆動制御し、偏心補
正軸１５を主軸１２に対して所定角度相対回転させ、交
換したチップ２１の刃先２１ａによる加工径が基準値に
なる如く補正する。
【００１３】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
よれば、計測装置をハウジングに揺動可能に連結したア
ームによりチップホルダに対して接離方向に移動させ、
計測装置がチップホルダに接近した際に、固定接触子を
チップホルダの計測基準面に接触させて計測ヘッドをチ
ップホルダに対して位置決めし、この状態で可動接触子
をチップの刃先に接触させ、該可動接触子の計測ヘッド
に対する移動量を電気計測部で計測するようにしたの
で、チップの刃先の突出量を迅速にかつ高精度に計測す
ることができる。また、電気計測部の信号によって加工
径補正装置を駆動制御するようにしたので、チップ交換
直後の加工ワークより合格ワークが加工できるととも
に、加工準備に要する時間を大幅に削減させることがで
きる等の効果を奏する。
よれば、計測装置をハウジングに揺動可能に連結したア
ームによりチップホルダに対して接離方向に移動させ、
計測装置がチップホルダに接近した際に、固定接触子を
チップホルダの計測基準面に接触させて計測ヘッドをチ
ップホルダに対して位置決めし、この状態で可動接触子
をチップの刃先に接触させ、該可動接触子の計測ヘッド
に対する移動量を電気計測部で計測するようにしたの
で、チップの刃先の突出量を迅速にかつ高精度に計測す
ることができる。また、電気計測部の信号によって加工
径補正装置を駆動制御するようにしたので、チップ交換
直後の加工ワークより合格ワークが加工できるととも
に、加工準備に要する時間を大幅に削減させることがで
きる等の効果を奏する。
【図１】本発明の実施例を示すボーリング加工機のボー
リングヘッド部の側面図である。
リングヘッド部の側面図である。
【図２】チップの刃先位置計測状態を示す要部側面図で
ある。
ある。
【図３】計測装置部の断面図である。
【図４】アーム駆動部の要部断面図である。
【図５】加工径補正装置を制御する制御装置のブロック
図である。
図である。
【図６】従来例を示すチップの刃先位置計測状態の要部
側面図である。
側面図である。
５ コラム ６ サドル １０ ボーリングヘッド １１ ハウジング １２ 主軸（外側スピンドル） １３ 主軸モータ １４ 加工径補正装置 １５ 偏心補正軸（内側スピンドル） １６ 加工径補正モータ ２０ チップホルダー ２１ チップ ２１ａ 刃先 ２２ 計測基準面 ２５ 支持部材 ２６ 支点ピン ２７ アーム ２８ ピニオン ２９ ラック ３０ シリンダ ３０ａ ロッド ３１ ストッパーピン ３２ ストッパーピン ３５ 計測装置 ３６ ブラケット ３７ 計測ヘッド ３８ 第１ばね ３９ 固定接触子 ４０ 可動接触子 ４１ 第２ばね ４２ 電気計測部 ４２ａ 計測子 ４３ エアブロー口 ４５ 制御装置 ４６ 計測指令手段 ４７ チップホルダ原点復帰手段 ４８ 計測装置位置決め手段 ４９ チップ計測手段 ５０ 比較演算手段 ５１ 加工径設定手段 ５２ 加工径補正手段
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 健 福岡県京都郡苅田町新浜町一番地 日産 自動車株式会社九州工場内 (56)参考文献 特開 昭53−24187（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−195802（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B23B 49/00
Claims (2)
- 【請求項１】 ボーリング加工機の主軸に装着したチッ
プホルダーの先端部にチップを着脱可能に設けるととも
に、該チップの刃先をチップホルダーから半径方向外方
に突出させ、チップの刃先が突出する側のチップホルダ
ーの外周面に計測基準面を形成し、主軸を支持するハウ
ジングに揺動可能に連結されかつ揺動端部が前記計測基
準面に対して接離方向に移動するアームを設け、該アー
ムの揺動端部に計測装置を設け、該計測装置は、アーム
の揺動端部が前記計測基準面に接近した状態において、
第１ばねにより前記計測基準面方向に移動付勢される計
測ヘッドと、該計測ヘッドに固定されて前記計測基準面
に当接する固定接触子と、計測ヘッドに摺動可能に支持
されかつ第１ばねよりも弾発力の小さい第２ばねにより
チップの刃先方向に移動付勢される可動接触子と、該可
動接触子の移動量を電気信号に変換する電気計測部とを
有してなることを特徴とするボーリング加工機の刃先位
置計測装置。 - 【請求項２】 前記チップの刃先回転半径を調節する加
工径補正装置を設け、該加工径補正装置を前記電気計測
部の信号によって駆動制御する制御装置を設けたことを
特徴とする請求項１記載のボーリング加工機の刃先位置
計測装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34973392A JP3305387B2 (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ボーリング加工機の刃先位置計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34973392A JP3305387B2 (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ボーリング加工機の刃先位置計測装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06170627A JPH06170627A (ja) | 1994-06-21 |
| JP3305387B2 true JP3305387B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=18405741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34973392A Expired - Fee Related JP3305387B2 (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ボーリング加工機の刃先位置計測装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3305387B2 (ja) |
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1992
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