JP2856225B2 - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

ブレーキ倍力装置

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JP2856225B2
JP2856225B2 JP3081467A JP8146791A JP2856225B2 JP 2856225 B2 JP2856225 B2 JP 2856225B2 JP 3081467 A JP3081467 A JP 3081467A JP 8146791 A JP8146791 A JP 8146791A JP 2856225 B2 JP2856225 B2 JP 2856225B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は自動ブレーキ装置として
の機能を備えたブレーキ倍力装置の改良に関する。
【従来の技術】従来、自動ブレーキ装置としての機能を
備えたブレーキ倍力装置として、密封容器内に摺動自在
に設けたバルブボデイと、バルブボデイに連結したパワ
ーピストンと、パワーピストンの背面に張設されて密封
容器内を定圧室と変圧室とに区画するダイアフラムと、
上記バルブボデイに設けられ、上記定圧室に連通する定
圧通路、変圧室に連通する変圧通路、および圧力流体源
に連通する圧力通路間の連通を制御する弁機構と、上記
定圧室内に設けられて、リヤ側の端部が上記定圧通路
に、またフロント側の端部が密封容器にそれぞれ連結さ
れ、かつ内部空間に負圧または大気が選択的に供給され
るベローズとを備え、さらに、上記密封容器に形成した
フロント側の壁部と該フロント側の壁部と対向させて形
成したリヤ側の壁部とによって上記ダイアフラムの外周
部を軸方向に挟持し、かつ上記リヤ側の壁部の内方にフ
ロント側に伸長させて形成した環状突起によって、上記
ダイアフラムの外周部が半径方向内方に脱落するのを防
止するように構成したものは知られている(例えば、特
開平1−127446号公報)。上記特開平1−127
446号公報のブレーキ倍力装置においては、所要時
に、上記ベローズ内に大気を供給することによって変圧
室内に大気を導入し、それによって、ブレーキペダルの
踏み込みがなくてもブレーキ倍力装置を作動させること
ができる。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
1−127446号公報のブレーキ倍力装置では、上記
ベローズのフロント側の端部を密封容器に連結するに当
たって、次のように構成していた。すなわち、密封容器
としてのシェルの内壁に環状溝を形成して、その環状溝
にベローズのフロント側の端部を自己の弾性によって嵌
着させてあり、それによって、その部分の気密を保持す
るようにしていた。そのため、自動ブレーキ装置として
機能させる際にベローズ内に大気を導入した時には、ベ
ローズ全体が半径方向外方にむけて膨張されるようにな
る。それに伴って、上記シェルの環状溝に嵌着したベロ
ーズのフロント側の端部は、軸方向および半径方向外方
に向けて引っ張られるようになる。したがって、特開平
1−127446号公報のブレーキ倍力装置では、ベロ
ーズ内に大気を導入した際にシェルの環状溝とベローズ
のフロント側の端部との間からシールが漏れる虞があっ
た。ところで、このような特開平1−127446号公
報の欠点を解決するためには、定圧室内に筒状の支持部
材を設けて、該支持部材のフロント側端部によってベロ
ーズのフロント側の端部をシェルの内壁に圧接させれば
よい。このような構成にすれば、ベローズのフロント側
端部からのシール漏れを良好に防止することができる。
ただし、この場合、上記支持部材におけるリヤ側の端部
をどのように支持するかが問題となるが、最も簡単な解
決手段として次のような構成が考えられる。つまり、支
持部材におけるリヤ側端部に半径方向外方を向けたフラ
ンジ部を形成し、そのフランジ部を、密封容器に形成し
たフロント側の壁部とダイアフラムの外周部との間に介
在させればよい。しかしながら、このような構成とした
場合においても、次のような問題が発生するようにな
る。つまり、ベローズ内に大気が導入されると該ベロー
ズが半径方向および軸方向に引っ張られることにより、
ベローズを支持した上記支持部材も軸方向リヤ側にむけ
て若干移動されるようになる。したがって、当然に、支
持部材のリヤ側端部となるフランジ部もリヤ側にむけて
移動されるようになり、それによって、該支持部材のフ
ランジ部と密封容器の環状突起の先端とによって、ダイ
アフラムの外周部分が軸方向に挟み込まれるようにな
り、したがって、その部分が損傷してシールが漏れる虞
がある。
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、密封容器内に摺動自在に設けたバルブボデイ
と、バルブボデイに連結したパワーピストンと、パワー
ピストンの背面に張設されて密封容器内を定圧室と変圧
室とに区画するダイアフラムと、上記バルブボデイに設
けられ、上記定圧室に連通する定圧通路、変圧室に連通
する変圧通路、および圧力流体源に連通する圧力通路間
の連通を制御する弁機構と、上記定圧室内に設けられ
て、リヤ側の端部が上記定圧通路に、またフロント側の
端部が密封容器にそれぞれ連結され、かつ内部空間に低
圧または高圧の圧力流体が選択的に供給されるベローズ
とを備え、さらに、上記密封容器に形成したフロント側
の壁部と該フロント側の壁部と対向させて形成したリヤ
側の壁部とによって上記ダイアフラムの外周部を軸方向
に挟持し、かつ上記リヤ側の壁部の内方にフロント側に
伸長させて形成した環状突起によって、上記ダイアフラ
ムの外周部が半径方向内方に脱落するのを防止するよう
に構成したブレーキ倍力装置において、上記定圧室内に
筒状の支持部材を設けて、該支持部材のフロント側の端
部によって上記ベローズのフロント側の端部を上記密封
容器に圧接させるとともに、上記支持部材のリヤ側の端
部に半径方向外方に伸びるフランジ状の位置決め部を形
成して、該位置決め部を上記密封容器におけるフロント
側の壁部とダイアフラムとの間に介在させ、さらに上記
位置決め部の半径方向外方部分に、該支持部材が軸方向
リヤ側に移動された際の移動端位置を規制するストッパ
部を設けたものである。
【作用】このような構成によれば、ベローズの内部空間
に大気を導入した際に、該ベローズのフロント側の端部
を支持した支持部材が軸方向リヤ側に移動されたとして
も上記ストッパ部によって、支持部材の移動端が規制さ
れるようになる。そのため、支持部材の位置決め部と密
封容器の環状突起の先端とによって、ダイアフラムの外
周部が挟み込まれることを防止できるようになる。した
がって、ダイアフラムの外周部が損傷してその部分から
シールが漏れることを良好に防止することができる。
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、タンデムブレーキ倍力装置のシェル
1は、概略カップ状に形成したフロントシェル2と、該
フロントシェル2の開口部を密封する概略皿状のリヤシ
ェル3とから構成している。上記カップ状のフロントシ
ェル2は、フロント側に小径筒状部2Aを、リヤ側に大
径筒状部2Bを有し、かつ両者間を半径方向に伸びる環
状壁部2Cとしている。そして上記大径筒状部2Bの開
口部側に、より大径の筒状掛止部2Dを形成している。
上記フロントシェル2の内部には、概略カップ状に形成
したセンタープレート4を嵌合してあり、該センタープ
レート4における端部壁面とフロントシェル2の端部壁
面との間にフロント室5を区画形成している。上記セン
タープレート4は、上記フロントシェル2の大径筒状部
2B内に密嵌される筒状部4Aを備えており、この筒状
部4Aの右端部には、半径方向外方に向けたフランジ状
の位置決め部4Bを形成している。そして、センタープ
レート4の筒状部4Aをフロントシェル2の大径筒状部
2Bに嵌合するとともに、上記位置決め部4Bを、フロ
ントシェル2における大径筒状部2Bと筒状掛止部2D
との間の段部端面に当接させるようにしている。それに
よって、上記フロントシェル2に嵌合したセンタープレ
ート4の軸方向の位置決めを行っている。リヤシェル3
の外周部には、半径方向外方を向けてフランジ部3Aを
形成してあり、そのフランジ部3Aをフロントシェル2
の筒状掛止部2Dに嵌合すると同時に、上述した状態の
センタープレート4における位置決め部4Bにリヤ側か
ら当接させている。そして、その状態のリヤシェル3の
フランジ部3Aを、上記筒状掛止部2Dに形成した複数
の係合爪2Eで係止することによって、上記フロントシ
ェル2、センタープレート4およびリヤシェル3を相互
に一体に連結している。このように連結したリヤシェル
3の壁面と上記センタープレート4の端部壁面との間で
リヤ室6を形成している。上記センタープレート4およ
びリヤシェル3の各中央軸部には、それぞれ貫通孔を穿
設してあり、それら各貫通孔内に段付筒状のバルブボデ
イ7を摺動自在に貫通させ、かつシール部材8によって
各貫通孔とバルブボデイ7と間の気密を保持している。
上記フロント室5およびリヤ室6のそれぞれにフロント
パワーピストン9およびリヤパワーピストン10を配置
するとともに、各パワーピストン9、10の内周部を上
記バルブボデイ7に連結し、さらに各パワーピストン
9、10のリヤ側面にフロントダイアフラム11および
リヤダイアフラム12をそれぞれ張設して各ダイアフラ
ム11、12の内周部もバルブボデイ7に連結してい
る。他方、フロントダイアフラム11の外周ビード部1
1aは、フロントシェル2の環状壁部2Cに対向させて
センタープレート4の筒状部4Aの左端外周部分に形成
した対向壁部4Cと、フロントシェル2の環状壁部2C
に当接させた後述する支持部材15の外周側の部分とに
よって軸方向に挟持してあり、その部分の気密を保持し
ている。そして、フロントダイアフラム11によって、
フロント室5をフロント側の定圧室Aとリヤ側の変圧室
Bとに区画形成している。また、リヤダイアフラム12
の外周ビード部12aは、リヤシェル3の外周部分に半
径方向外方に向けて形成した環状溝3B内に収容してあ
り、かつ該外周ビード部12aを環状溝3Bの外周面と
センタープレート4の筒状部4Aの内周面とによって半
径方向に挟持し、それによってその部分の気密を保持す
るとともに、リヤ室6内をフロント側の定圧室Cとリヤ
側の変圧室Dとに区画形成している。上記バルブボデイ
7内には従来周知の構成からなる弁機構16を設けてあ
り、後に詳述するベローズ17を設けない状態におい
て、この弁機構16によって上記2つの定圧室A、Cと
2つの変圧室B、Dとの間の流体回路を切り換えること
ができるようになっている。すなわち、上記弁機構16
は、バルブボデイ7に形成した環状の第1弁座18と、
この環状の第1弁座18よりも内側で上記バルブボデイ
7に摺動自在に設けた弁プランジャ19の右端部に形成
した環状の第2弁座20と、さらに両弁座18、20に
図1の右方からばね21によって着座される弁体22と
を備えている。上記第1弁座18と弁体22とが接触す
る環状のシート部よりも外周側の空間は、ベローズ17
を設けない状態において、バルブボデイ7に形成した軸
方向の第1定圧通路23を介して上記定圧室Aに連通さ
せている。定圧室Aはフロントシェル2に連結した負圧
導入管24を介して負圧源から負圧が導入されるように
なっており、また上記定圧室Aは、フロントダイアフラ
ム11の外周ビード部11aの外方側に設けた後述する
第2定圧通路25を介して定圧室Cに常時連通してい
る。したがって、上記定圧室Aに負圧が導入されている
時には、第2定圧通路25を介して定圧室Cにも負圧が
導入されるようになっている。他方、上記第1弁座18
と弁体22とが接触する環状のシート部よりも内周側
で、第2弁座20と弁体22とが接触する環状のシート
部よりも外周側部分、すなわち内外の環状シート部の中
間部分の空間は、バルブボデイ7に形成した半径方向の
変圧通路26を介して変圧室Dに連通させ、さらに該変
圧室Dをバルブボデイ7に形成した他の軸方向の変圧通
路27を介して変圧室Bに連通させている。さらに、上
記第2弁座20と弁体22とが接触する内側の環状シー
ト部よりも内周側の空間は、バルブボデイ7に形成した
圧力通路29とそこに設けたフィルタ28を介して大気
に連通させている。また、上記バルブボデイ7に摺動自
在に設けた弁プランジャ19の右端部は、図示しないブ
レーキペダルに連動させた入力軸31に連結してあり、
その左端部は、プッシュロッド32の基部に形成した凹
部32aに収容したリアクションディスク33の右端面
に対向させている。そして上記プッシュロッド32の左
端部は、フロントシェル2における軸部の開口2aに貫
通させたマスターシリンダ34のピストン34aに連動
させている。上記開口2aとピストン34aとの間は、
シール部材35によって気密を保持している。上記バル
ブボデイ7とフロントシェル2の軸部とにわたってはリ
ターンスプリング36を弾装しているので、上記バルブ
ボデイ7は通常では図示非作動位置に保持されている。
この非作動状態では、弁体22は第2弁座20に着座し
ているが、第1弁座18と弁体22との間にはわずかな
間隙が維持されている。然して、本実施例では、フロン
トシェル2の端部壁面とバルブボディ7のフロント側の
端部外周とにわたってゴム製のベローズ17を設けてあ
り、そのベローズ17におけるフロント側の端部を支持
部材15によってフロントシェル2の端部壁面に圧接さ
せている。すなわち、ベローズ17のリヤ側の端部は、
肉厚のリヤビード部17aとしてあり、該リヤビード部
17aはフロントパワーピストン9の内周部に形成した
環状凹部9a内に圧接させた後、そのフロント側からバ
ルブボディ7の外周部に嵌装したリテーナ37を上記リ
ヤビード部17aに当接させて、上記環状凹部9a内に
係止している。それによって、ベローズ17のリヤビー
ド部17aと環状凹部9aとの間の気密を保持してい
る。ベローズ17のフロント側の端部は、断面が略方形
となる肉厚のフロントビード部17bとしてあり、この
フロントビード部17bの外径は、上記リヤビード部1
7aの外径よりも大きく設定するとともに、フロントシ
ェル2の壁面に添設されて該フロントシェル2の一部を
構成する補強板38の外径よりも少し大きく設定してい
る。そして、上記フロントビード部17bは、そのリヤ
側を後述する支持部材15によって支持して、補強板3
8の外周筒状部38aの外方側となるフロントシェル2
の端部壁面に圧接させるようにしてあり、それによって
その部分の気密を保持するようにしている。なお、フロ
ントビード部17bにおけるフロントシェル2の壁面と
の当接部分の内方側はリップ状に形成して、フロントシ
ェル2の壁面に密着させてあり、それによって両部材の
間の気密がより確実となるようにしている。このように
して定圧室A内に配設したベローズ17の内部空間A’
は、補強板38の端面およびフロントシェル2の壁面に
穿設した各貫通孔と、フロントシェル2の壁面に取り付
けた第2の負圧導入管39によって、上記負圧源に連通
させている。第2の負圧導入管39の途中には、該負圧
導入管39を大気と負圧源とに選択的に連通させるソレ
ノイドバルブ40を設けている。このソレノイドバルブ
40は、図示しないコントローラによってON-OFF制御さ
れるようになっており、図1に示す作動されていない通
常の状態では、負圧導入管39を負圧源に連通させてい
る。したがって、そのときには負圧導入管39を介して
ベローズ17の内部空間A’に負圧が導入されている。
これに対して、コントローラによって所要時にソレノイ
ドバルブ40が作動されると、負圧導入管39を介して
ベローズ17の内部空間A’に大気が導入されるように
なる。そして、ベローズ17の内部空間A’に導入され
た大気は、上記第1定圧通路23、弁機構16および両
変圧通路26、27を介して両変圧室B,D内にも導入
される。したがって、本実施例では、図1に示したタン
デムブレーキ倍力装置の非作動状態から上記ソレノイド
バルブ40を作動させることにより、入力軸31に連動
する図示しないブレーキペダルの踏み込みがなくても、
タンデムブレーキ倍力装置を作動させることができる。
次に、ベローズ17のフロントビード部17bを支持す
る支持部材15について説明する。支持部材15は、概
略カップ状に形成した鋼材からなり、上記フロントシェ
ル2の小径筒状部2Aに嵌合される筒状部15aを備え
ており、その筒状部15aのフロント側は、半径方向内
方に向けた壁部15bとしている。この壁部15bの略
中央位置には、円周方向複数箇所に貫通孔15cを穿設
して、壁部15bの前後を連通させてあり、これにより
定圧室A全体に支障なく負圧を導入できるようにしてい
る。さらに、上記壁部15bの内周縁は、フロント側に
向けて伸長させた筒状の支持部15dとしてあり、この
支持部15dとそれに隣接する壁部15bとによって、
上記ベローズ17のフロントビード部17bをリヤ側か
ら支持するようにしている。さらに、図2に拡大して示
すように、支持部材15の筒状部15aにおけるリヤ側
の端部は、半径方向外方にむけて2段階に折り曲げてあ
り、筒状部15aに近い側の半径方向部分を位置決め部
15eとし、筒状部15aから遠い側の半径方向部分を
ストッパ部15fとしている。また、このストッパ部1
5fの外周縁円周方向全域は、ストッパ部15fよりも
若干軸方向リヤ側に膨出させた抜止め部15gとしてい
る。なお、図1に示すように、壁部15bの中央位置に
は、リヤ側にむけて膨出する複数のリブ15hを放射状
に設けてあり、これによって、壁部15bの強度を高め
ている。そして、タンデムブレーキ倍力装置の組立時に
は、支持部材15の支持部15dによって上記ベローズ
17のフロントビード部17bをリヤ側から支持した状
態において、フロントシェル2の小径筒状部2aに遊嵌
合するようにしている。そして、フロントダイアフラム
11の外周ビード部11aを支持部材15の位置決め部
15eにリヤ側から当接させた状態で、該位置決め部1
5eをフロントシェル2の環状壁部2Cに当接させるこ
とで、フロントシェル2に対する支持部材15の軸方向
の位置決めを行うようにしている。このように位置決め
した状態では、支持部材15の支持部15dに支持され
たベローズ17のフロントビード部17bは、フロント
シェル2の壁面に圧接されて、その部分の気密が保持さ
れる。また、上記フロントビード部17bは、支持部材
15の支持部15dとそれに隣接する壁部15bによっ
て保持されているので、半径方向内方にむけて変位でき
ないようになっている。また同時に、支持部材15の外
周縁となる抜止め部15gの先端と、上記フロントシェ
ル2の大径筒状部2Bとの間には、わずかな間隙が生じ
ている。そして、図2に示すように、本実施例では、上
記支持部材15における位置決め部15eから抜止め部
15gに至る部分と、それらと対向するセンタープレー
ト4とによって、フロントダイアフラム11の外周ビー
ド部11aおよびこの外周ビード部11aに連続させて
形成した外周シール部11bを保持するようにしてい
る。すなわち、フロントダイアフラム11の外周ビード
部11aにおけるリヤ側外周部は半径方向外方に向けて
伸長させてあり、その伸長させた先端部にビード状の外
周シール部11bを形成している。フロントダイアフラ
ム11の外周ビード部11aにおけるフロント側は、支
持部材15の位置決め部15eおよびその隣接位置の筒
状部分で保持し、他方、フロントダイアフラム11の外
周ビード部11aにおけるリヤ側は、センタープレート
4の対向壁部4Cおよびその内方端を折返して形成した
折返し部4Dとの間で保持している。またそれと同時
に、支持部材15の位置決め部15eとセンタープレー
ト4の対向壁部4Cとによって外周ビード部11aを軸
方向に挟持するようにしてあり、それによって、支持部
材15の位置決め部15eとセンタープレート4の対向
壁部4Cとの間の気密を保持している。上記外周ビード
部11aと外周シール部11bとの中間部は肉厚を薄く
して、センタープレート4の対向壁部4Cに重合させて
あり、また、中間部から外周シール部11bに至るフロ
ント側の表面には、円周方向等間隔位置にフロント側に
むけて膨出する直線状のリブ11cを設けている。そし
て、フロントダイアフラム11の外周シール部11b
は、フロントシェル2の大径筒状部2Bの内周面と、セ
ンタープレート4における対向壁部4Cと筒状部4Aと
接点に形成した小径部4Eの外周面とで、半径方向に挟
持するようにしている。このように挟持したフロントダ
イアフラム11の外周シール部11bによって、フロン
トシェル2の大径筒状部2Aとセンタープレート4の小
径部4Eとの間の気密を保持するようにしている。上記
フロントシェル2の大径筒状部2Aの内周面とセンター
プレート4の小径部4Eに密着する外周シール部11b
の各部は、それぞれリップ状に形成しているので、上記
フロントシェル2の大径筒状部2Aとセンタープレート
4の小径部4Eとの間の気密をより確実なものとするこ
とができる。また、外周シール部11bのフロント側の
表面に設けた各リブ11cは、上記支持部材15の抜止
め部15gに当接させてあり、これによって、外周シー
ル部11bが、フロントシェル2の大径筒状部2Aとセ
ンタープレート4の小径部4Eとの間から脱落すること
がないようにしている。そして、図2に示すタンデムブ
レーキ倍力装置の組み立て完了後の状態では、支持部材
15のストッパ部15fとフロントダイアフラム11の
リブ11cとの間には、わずかな間隙L1が形成されて
いる。本実施例では、この間隙L1は、支持部材15の
位置決め部15eとセンタープレート4の折返し部4D
の先端とが隔てた間隔L2から、それら両部材間に位置
するフロントダイアフラム11の肉厚を減じた寸法より
も小さな寸法に設定している。これにより、後述する支
持部材15全体がリヤ側にむけて変位された場合には、
支持部材15のストッパ部15fがフロントダイアフラ
ム11のリブ11cに当接して、支持部材15の軸方向
の移動が規制されるようになる。そのため、支持部材1
5の位置決め部15eとセンタープレート4側の折返し
部4Dの先端とによって、それらの間に位置したフロン
トダイアフラム11が挟み込まれることがない。次に、
図2によって、両定圧室A,Cを連通させる第2定圧通
路25について説明する。第2定圧通路25は、フロン
トダイアフラム11の外周ビード部11aおよび支持部
材15の筒状部15aの外方側に形成してあり、フロン
ト側の第1通路41と、リヤ側の第2通路42とから構
成している。第1通路41は、フロントシェル2の小径
筒状部2Aの一部と環状壁部2Cの一部とを半径方向外
方に膨出させて形成した複数の膨出部2Fと、その膨出
部2Fに対向した支持部材15側の筒状部15aから抜
止め部15gに至る部分とで構成している。この第1通
路41の軸方向フロント側の端部は、フロント室5の定
圧室Aに連通しており、第1通路41の軸方向リヤ側の
端部は、支持部材15の抜止め部15gとフロントシェ
ル2の大径筒状部2Aとの間隙を介して第2通路42に
連通している。第2通路42は、上記フロントダイアフ
ラム11の各リブ11cの隣接位置に形成される空間
と、この空間に連通してフロントダイアフラム11に設
けた複数の長穴11dおよび、その長穴11dと半径方
向の位置を合わせてセンタープレート4の対向壁部4C
に穿設した複数の貫通孔4Fとによって構成している。
図3は、上記フロントダイアフラム11に設けた長穴1
1dと、センタープレート4に穿設した貫通孔4Fとの
配置状態を示したものである。フロントダイアフラム1
1の長穴11dは、円周方向の12度ごとの30箇所に
設けてあり、他方、センタープレート4の貫通孔4F
は、円周方向の15度ごとの24箇所に設けている。し
たがって、タンデムブレーキ倍力装置を組み立てた状態
では、図3に示すように、センタープレート4の貫通孔
4Fのうち12箇所が、フロントダイアフラム11側の
長穴11dとそれぞれ重合するようになり、重合状態の
長穴11dと貫通孔4Fを介してその前後の空間が連通
している。このように、本実施例では、第2定圧通路2
5を介して両定圧室A,Cが直接に連通しており、フロ
ント室5の定圧室Aに負圧が導入されている時にはリヤ
室6の定圧室C内にも負圧が導入されている。 (作動)以上のように構成したタンデムブレーキ倍力装
置は、通常では図1に示すようにソレノイドバルブ40
は作動されていないので、第2の負圧導入管39を介し
てベローズ17の内部空間A’内に負圧が導入されてい
る。また、他方の負圧導入管24を介して定圧室Aにも
負圧が導入されており、したがって、すべての室A,
B,C,D、A’内に負圧が導入されている。この非作
動状態から図示しないブレーキペダルが踏み込まれると
入力軸31が前進(左行)され、それに伴って上記弁機
構16によって流体回路が切り換えられるので、両変圧
室B,D内に大気が導入される。これによって、従来周
知のタンデムブレーキ倍力装置と同様に、プッシュロッ
ド32から所定のサーボ比の出力を得ることができる。
上記通常のブレーキ作動時に対して、タンデムブレーキ
倍力装置を自動ブレーキ装置として機能させる場合に
は、図1に示す入力軸31が前進されない非作動状態か
らコントローラによってソレノイドバルブ40を作動さ
せればよい。これによって、ベローズ17の内部空間
A’には負圧の代わりに大気が導入されるようになる。
そのため、ベローズ17の内部空間A’に導入された大
気は、第1定圧通路23とそれに連通した状態の変圧通
路26および変圧通路27を介して両方の変圧室B、D
内に導入される。したがって、両定圧室A,Cと両変圧
室B、Dとの間に圧力差が生じるので、ブレーキペダル
が踏み込まれないにも拘らずプッシュロッド32から所
定の出力を得ることができる。ところで、上述のように
ベローズ17の内部空間A’に大気を導入した時には、
大気圧によってベローズ17全体が膨張されるようにな
る。それに伴って、ベローズ17のフロントビード部1
7bも半径方向および軸方向に引っ張られるようになる
が、フロントビード部17bは支持部材15の支持部1
5dによって支持されているので、半径方向に移動する
ことは出来ない。しかしながら、フロントビード部17
bを支持した支持部材15は、上記フロントダイアフラ
ム11の外周ビード部11aが軸方向に圧縮されること
で、軸方向リヤ側にむけて移動されるようになる。これ
により、支持部材15の位置決め部15eが、フロント
シェル2の環状壁部2Cから離隔した後、支持部材15
のストッパ部15fがフロントダイアフラム11のリブ
11cに当接することで移動が停止されるようになる。
本実施例では、このように支持部材15の移動が停止さ
れた時に、フロントシェル2の環状壁部2Cとセンター
プレート4の折返し部4Dによって、それらの間に位置
するフロントダイアフラム11が挟み込まれることがな
く、したがってその部分から損傷することを良好に防止
できる。なお、上述のように、支持部材15が軸方向に
移動されても、上記ベローズ17のフロントビード部1
7bおよびその部分に設けたリップ状の部分は、フロン
トシェル2の壁面に密着しているので、ベローズ17の
内部空間A’に導入された大気が定圧室Aに向けて漏れ
るようなことはない。また、本実施例では、支持部材1
5のストッパ部15fをフロントダイアフラム11のリ
ブ11cに当接させることで、該支持部材15の移動端
を規制するようにしているが、次のような構成であって
も良い。つまり、外周シール部11bおよびそれと外周
ビード部11aとを接続する薄肉の中間部分が省略され
た構成のフロントダイアフラム11の場合には、上記支
持部材15のストッパ部15fをセンタープレート4の
対向壁部4Cに直接当接させることで、支持部材15の
移動端を規制するようにしても良い。また、本実施例で
は、フロントダイアフラム11の外周ビード部11aと
一体に上記外周シール部11bを設けているので、組立
時におけるフロントダイアフラム11の取扱が容易なも
のとなり、組立作業性が良好なものとなる。つまり、従
来では、外周ビード部11aと外周シール部11bとは
分離されており、大径のOリングによって上記外周シー
ル部11bの機能を果たすように構成していたものであ
る。このような、外周ビード部11aと外周シール部1
1bとが分離された従来装置では、組立時に外周シール
部11bとしてのOリングがねじれたりするので、組立
時の作業性が悪くなっていたものである。これに対し
て、本実施例では、外周ビード部11aと外周シール部
11bとが一体となっているので、外周シール部11b
がねじれたりすることを良好に防止できるようになり、
したがって、組立時の作業性を良好なものとすることが
できる。なお、上述した実施例では、ベローズ17のフ
ロントビード部17bを補強板38の外周筒状部38a
の外方に位置させているが、次のような構成でもよい。
つまり、ベローズ17のフロントビード部17bの外径
を補強板38の外周筒状部38aの外径よりも小さく設
定し、そのベローズ17のフロントビード部17bを支
持部材15の支持部15dによって補強板38の端面に
圧接させるようにしても良い。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ダイア
フラムの外周部が損傷することを良好に防止することが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1の要部の拡大図
【図3】フロントダイアフラムの貫通孔およびセンター
プレートの貫通孔の配置状態を示す図
【符号の説明】
1 シェル(密封容器) 2C 環状壁部(フロン
ト側の壁部) 4 センタープレート 4C 対向壁部(リヤ側
の壁部) 4D 折返し部(環状突起) 7 バルブボディ 9 フロントパワーピストン 10 リヤパワーピスト
ン 11 フロントダイアフラム 12 リヤダイアフラ
ム 15 支持部材 15e 位置決め部 15f ストッパ部 16 弁機構 17 ベローズ 17b フロントビード部(フロント側の端部) 23,25 定圧通路 26,27 変圧通路 29 圧力通路 A,C 定圧室 B,D 変圧室 A’ ベローズ17の
内部空間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封容器内に摺動自在に設けたバルブボ
    デイと、バルブボデイに連結したパワーピストンと、パ
    ワーピストンの背面に張設されて密封容器内を定圧室と
    変圧室とに区画するダイアフラムと、上記バルブボデイ
    に設けられ、上記定圧室に連通する定圧通路、変圧室に
    連通する変圧通路、および圧力流体源に連通する圧力通
    路間の連通を制御する弁機構と、上記定圧室内に設けら
    れて、リヤ側の端部が上記定圧通路に、またフロント側
    の端部が密封容器にそれぞれ連結され、かつ内部空間に
    低圧または高圧の圧力流体が選択的に供給されるベロー
    ズとを備え、さらに、上記密封容器に形成したフロント
    側の壁部と該フロント側の壁部と対向させて形成したリ
    ヤ側の壁部とによって上記ダイアフラムの外周部を軸方
    向に挟持し、かつ上記リヤ側の壁部の内方にフロント側
    に伸長させて形成した環状突起によって、上記ダイアフ
    ラムの外周部が半径方向内方に脱落するのを防止するよ
    うに構成したブレーキ倍力装置において、上記定圧室内
    に筒状の支持部材を設けて、該支持部材のフロント側の
    端部によって上記ベローズのフロント側の端部を上記密
    封容器に圧接させるとともに、上記支持部材のリヤ側の
    端部に半径方向外方に伸びるフランジ状の位置決め部を
    形成して、該位置決め部を上記密封容器におけるフロン
    ト側の壁部とダイアフラムとの間に介在させ、さらに上
    記位置決め部の半径方向外方部分に、該支持部材が軸方
    向リヤ側に移動された際の移動端位置を規制するストッ
    パ部を設けたことを特徴とするブレーキ倍力装置。
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