JP2762805B2 - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

ブレーキ倍力装置

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JP2762805B2
JP2762805B2 JP3321130A JP32113091A JP2762805B2 JP 2762805 B2 JP2762805 B2 JP 2762805B2 JP 3321130 A JP3321130 A JP 3321130A JP 32113091 A JP32113091 A JP 32113091A JP 2762805 B2 JP2762805 B2 JP 2762805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ倍力装置に関
し、より詳しくは自動ブレーキ装置としての機能を備え
たブレーキ倍力装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動ブレーキ装置としての機能を
備えたブレーキ倍力装置として、シェル内に摺動自在に
設けたバルブボデイと、バルブボデイに連結したパワー
ピストンと、パワーピストンの前後に形成した定圧室と
変圧室と、上記バルブボディに形成されて上記定圧室と
流体回路を切り換える弁機構とを連通させ、該弁機構と
変圧通路を介して上記定圧室を変圧室に連通させる定圧
通路と、上記定圧室内に設けられて、リヤ側の端部を上
記定圧通路に接続し、フロント側の端部をシェルに連結
したベローズとを備え、上記ベローズの内部空間に負圧
または大気を選択的に供給可能としたものは知られてい
る(例えば、特開平1−127446号公報)。上記特
開平1−127446号公報のブレーキ倍力装置におい
ては、所要時に、上記ベローズ内に大気を供給すること
によって変圧室内に大気を導入し、それによって、ブレ
ーキペダルの踏み込みがなくてもブレーキ倍力装置を作
動させることができる。なお、このような自動ブレーキ
装置としての機能を備えたブレーキ倍力装置として、上
記特開平1−127446号公報の他に、特開昭60−
25840号公報も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開平1−127446号公報のブレーキ倍力装置では、
上記ベローズのフロント側の端部をシェルに連結するに
当たって、次のように構成していた。すなわち、シェル
の内壁に環状溝を形成して、その環状溝にベローズのフ
ロント側の端部を自己の弾性によって嵌着させてあり、
それによって、その部分の気密を保持するようにしてい
た。そのため、上述したように、ブレーキ倍力装置を自
動ブレーキ装置として機能させる際にベローズ内に大気
を導入した時には、ベローズ全体が半径方向外方にむけ
て膨張されるようになる。それに伴って、上記シェルの
環状溝に嵌着したベローズのフロント側の端部は、軸方
向および半径方向外方に向けて引っ張られるようにな
る。このように、上述した特開平1−127446号公
報のブレーキ倍力装置では、ベローズ内に大気を導入し
た際に、シェルの環状溝とベローズのフロント側の端部
との間からシールが漏れる虞があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、シェル内に摺動自在に設けたバルブボデイ
と、バルブボデイに連結したパワーピストンと、パワー
ピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バル
ブボディに形成されて上記定圧室と流体回路を切り換え
る弁機構とを連通させ、該弁機構と変圧通路を介して上
記定圧室を変圧室に連通させる定圧通路と、上記定圧室
内に設けられて、リヤ側の端部を上記定圧通路に接続
し、フロント側の端部をシェルに連結したベローズとを
備え、上記ベローズの内部空間に負圧または大気を選択
的に供給可能としたブレーキ倍力装置において、上記ベ
ローズの外方となる上記定圧室内に支持部材を設けて、
上記シェルを構成するフロントシェルとリヤシェルとの
連結によって上記支持部材の外周部を上記シェルの軸方
向所定位置に保持するとともに、上記支持部材の内周部
によって上記ベローズのフロント側の端部を支持して、
該ベローズのフロント側の端部をシェルの壁面に圧接さ
せたものである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、ベローズの内部空間
に大気を導入した際に、ベローズのフロント側の端部か
らシールが漏れることを良好に防止することができる。
すなわち、ベローズの内部空間に大気を導入することに
伴ってベローズが膨張されて、該ベローズのフロント側
の端部が軸方向および半径方向に引っ張られるようにな
るが、ベローズのフロント側の端部は上記支持部材の内
周部によって支持されてシェルの壁面に圧接されている
ので、該ベローズのフロント側の端部からシールが漏れ
る虞がない。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、タンデムブレーキ倍力装置のシェル
1は、概略カップ状に形成したフロントシェル2と、該
フロントシェル2の開口部を密封する概略皿状のリヤシ
ェル3とから構成している。上記カップ状のフロントシ
ェル2は、フロント側に小径筒状部2Aを、リヤ側に大
径筒状部2Bを有し、かつ両者間に半径方向に伸びる環
状壁部2Cを形成している。そして上記大径筒状部2B
の開口部側に、より大径の筒状掛止部2Dを形成してい
る。上記フロントシェル2の内部には、概略カップ状に
形成したセンタープレート4を嵌合してあり、該センタ
ープレート4における端部壁面とフロントシェル2の端
部壁面との間にフロント室5を区画形成している。上記
センタープレート4は、上記フロントシェル2の大径筒
状部2B内に密嵌される筒状部4Aを備えており、この
筒状部4Aの右端部には、半径方向外方に向けたフラン
ジ状の位置決め部4Bを形成している。そして、センタ
ープレート4の筒状部4Aをフロントシェル2の大径筒
状部2Bに嵌合するとともに、上記位置決め部4Bを、
フロントシェル2における大径筒状部2Bと筒状掛止部
2Dとの間の段部端面に当接させるようにしている。そ
れによって、上記フロントシェル2に嵌合したセンター
プレート4の軸方向の位置決めを行っている。リヤシェ
ル3の外周部には、半径方向外方を向けてフランジ部3
Aを形成してあり、そのフランジ部3Aをフロントシェ
ル2の筒状掛止部2Dに嵌合すると同時に、上述した状
態のセンタープレート4における位置決め部4Bにリヤ
側から当接させている。そして、その状態のリヤシェル
3のフランジ部3Aを、上記筒状掛止部2Dに形成した
複数の係合爪2Eで係止することによって、上記フロン
トシェル2、センタープレート4およびリヤシェル3を
相互に一体に連結している。このように連結したリヤシ
ェル3の壁面と上記センタープレート4の端部壁面との
間でリヤ室6を形成している。
【0007】上記センタープレート4およびリヤシェル
3の各中央軸部には、それぞれ貫通孔を穿設してあり、
それら各貫通孔内に段付筒状のバルブボデイ7を摺動自
在に貫通させ、かつシール部材8によって各貫通孔とバ
ルブボデイ7と間の気密を保持している。上記フロント
室5およびリヤ室6のそれぞれにフロントパワーピスト
ン9およびリヤパワーピストン10を配置するととも
に、各パワーピストン9、10の内周部を上記バルブボ
デイ7に連結し、さらに各パワーピストン9、10のリ
ヤ側面にフロントダイアフラム11およびリヤダイアフ
ラム12をそれぞれ張設して各ダイアフラム11、12
の内周部もバルブボデイ7に連結している。他方、フロ
ントダイアフラム11の外周ビード部11aは、フロン
トシェル2の環状壁部2Cに対向させてセンタープレー
ト4の筒状部4Aの左端外周部分に形成した対向壁部4
Cと、フロントシェル2の環状壁部2Cに当接させた後
述する支持部材15の外周側の部分とによって軸方向に
挟持してあり、その部分の気密を保持している。そし
て、フロントダイアフラム11によって、フロント室5
をフロント側の定圧室Aとリヤ側の変圧室Bとに区画形
成している。
【0008】また、リヤダイアフラム12の外周ビード
部12aは、リヤシェル3の外周部分に半径方向外方に
向けて形成した環状溝3B内に収容してあり、かつ該外
周ビード部12aを環状溝3Bの外周面とセンタープレ
ート4の筒状部4Aの内周面とによって半径方向に挟持
し、それによってその部分の気密を保持するとともに、
リヤ室6内をフロント側の定圧室Cとリヤ側の変圧室D
とに区画形成している。上記バルブボデイ7内には従来
周知の構成からなる弁機構16を設けてあり、後に詳述
するベローズ17を設けない状態において、この弁機構
16によって上記2つの定圧室A、Cと2つの変圧室
B、Dとの間の流体回路を切り換えることができるよう
になっている。すなわち、上記弁機構16は、バルブボ
デイ7に形成した環状の第1弁座18と、この環状の第
1弁座18よりも内側で上記バルブボデイ7に摺動自在
に設けた弁プランジャ19の右端部に形成した環状の第
2弁座20と、さらに両弁座18、20に図1の右方か
らばね21によって着座される弁体22とを備えてい
る。上記第1弁座18と弁体22とが接触する環状のシ
ート部よりも外周側の空間は、ベローズ17を設けない
状態において、バルブボデイ7に形成した軸方向の第1
定圧通路23を介して上記定圧室Aに連通させている。
定圧室Aはフロントシェル2に連結した負圧導入管24
を介して負圧源から負圧が導入されるようになってお
り、また上記定圧室Aは、フロントダイアフラム11の
外周ビード部11aの外方側に設けた後述する第2定圧
通路25を介して定圧室Cに常時連通している。したが
って、上記定圧室Aに負圧が導入されている時には、第
2定圧通路25を介して定圧室Cにも負圧が導入される
ようになっている。
【0009】他方、上記第1弁座18と弁体22とが接
触する環状のシート部よりも内周側で、第2弁座20と
弁体22とが接触する環状のシート部よりも外周側部
分、すなわち内外の環状シート部の中間部分の空間は、
バルブボデイ7に形成した半径方向の変圧通路26を介
して変圧室Dに連通させ、さらに該変圧室Dをバルブボ
デイ7に形成した他の軸方向の変圧通路27を介して変
圧室Bに連通させている。さらに、上記第2弁座20と
弁体22とが接触する内側の環状シート部よりも内周側
の空間は、バルブボデイ7に形成した圧力通路29とそ
こに設けたフィルタ28を介して大気に連通させてい
る。また、上記バルブボデイ7に摺動自在に設けた弁プ
ランジャ19の右端部は、図示しないブレーキペダルに
連動させた入力軸31に連結してあり、その左端部は、
プッシュロッド32の基部に形成した凹部32aに収容
したリアクションディスク33の右端面に対向させてい
る。そして上記プッシュロッド32の左端部は、フロン
トシェル2における軸部の開口2aに貫通させたマスタ
ーシリンダ34のピストン34aに連動させている。上
記開口2aとピストン34aとの間は、シール部材35
によって気密を保持している。上記バルブボデイ7とフ
ロントシェル2の軸部とにわたってはリターンスプリン
グ36を弾装しているので、上記バルブボデイ7は通常
では図示非作動位置に保持されている。この非作動状態
では、弁体22は第2弁座20に着座しているが、第1
弁座18と弁体22との間にはわずかな間隙が維持され
ている。
【0010】然して、本実施例では、フロントシェル2
の端部壁面とバルブボディ7のフロント側の端部外周と
にわたってゴム製のベローズ17を設けてあり、そのベ
ローズ17におけるフロント側の端部を支持部材15に
よってフロントシェル2の端部壁面に圧接させている。
すなわち、ベローズ17のリヤ側の端部は、肉厚のリヤ
ビード部17aとしてあり、該リヤビード部17aはフ
ロントパワーピストン9の内周部に形成した環状凹部9
a内に圧接させた後、そのフロント側からバルブボディ
7の外周部に嵌装したリテーナ37を上記リヤビード部
17aに当接させて、上記環状凹部9a内に係止してい
る。それによって、ベローズ17のリヤビード部17a
と環状凹部9aとの間の気密を保持している。ベローズ
17のフロント側の端部は、断面が略方形となる肉厚の
フロントビード部17bとしてあり、このフロントビー
ド部17bの外径は、上記リヤビード部17aの外径よ
りも大きく設定するとともに、フロントシェル2の壁面
に添設されて該フロントシェル2の一部を構成する補強
板38の外径よりも少し大きく設定している。そして、
上記フロントビード部17bは、そのリヤ側を後述する
支持部材15によって支持して、補強板38の外周筒状
部38aの外方側となるフロントシェル2の端部壁面に
圧接させるようにしてあり、それによってその部分の気
密を保持するようにしている。なお、フロントビード部
17bにおけるフロントシェル2の壁面との当接部分の
内方側はリップ状に形成して、フロントシェル2の壁面
に密着させてあり、それによって両部材の間の気密がよ
り確実となるようにしている。
【0011】このようにして定圧室A内に配設したベロ
ーズ17の内部空間A’は、補強板38の端面およびフ
ロントシェル2の壁面に穿設した各貫通孔と、フロント
シェル2の壁面に取り付けた第2の負圧導入管39によ
って、上記負圧源に連通させている。第2の負圧導入管
39の途中には、該負圧導入管39を大気と負圧源とに
選択的に連通させるソレノイドバルブ40を設けてい
る。このソレノイドバルブ40は、図示しないコントロ
ーラによってON-OFF制御されるようになっており、図1
に示す作動されていない通常の状態では、負圧導入管3
9を負圧源に連通させている。したがって、そのときに
は負圧導入管39を介してベローズ17の内部空間A’
に負圧が導入されている。これに対して、コントローラ
によって所要時にソレノイドバルブ40が作動される
と、負圧導入管39を介してベローズ17の内部空間
A’に大気が導入されるようになる。そして、ベローズ
17の内部空間A’に導入された大気は、上記第1定圧
通路23、弁機構16および両変圧通路26、27を介
して両変圧室B,D内にも導入される。したがって、本
実施例では、図1に示したタンデムブレーキ倍力装置の
非作動状態から上記ソレノイドバルブ40を作動させる
ことにより、入力軸31に連動する図示しないブレーキ
ペダルの踏み込みがなくても、タンデムブレーキ倍力装
置を作動させることができる。
【0012】次に、ベローズ17のフロントビード部1
7bを支持する支持部材15について説明する。支持部
材15は、概略カップ状に形成した鋼材からなり、上記
フロントシェル2の小径筒状部2Aに嵌合される筒状部
15aを備えており、その筒状部15aのフロント側
は、半径方向内方に向けた壁部15bとしている。この
壁部15bの略中央位置には、円周方向複数箇所に貫通
孔15cを穿設して、壁部15bの前後を連通させてあ
り、これにより定圧室A全体に支障なく負圧を導入でき
るようにしている。さらに、上記壁部15bの内周縁
は、フロント側に向けて伸長させた筒状の支持部15d
としてあり、この支持部15dとそれに隣接する壁部1
5bとによって、上記ベローズ17のフロントビード部
17bをリヤ側から支持するようにしている。さらに、
図2に拡大して示すように、支持部材15の筒状部15
aにおけるリヤ側の端部は、半径方向外方にむけて2段
階に折り曲げてあり、筒状部15aに近い側の半径方向
部分を位置決め部15eとし、筒状部15aから遠い側
の半径方向部分をストッパ部15fとしている。また、
このストッパ部15fの外周縁の円周方向全域は、スト
ッパ部15fよりも若干軸方向リヤ側に膨出させた抜止
め部15gとしている。なお、支持部材15の外周縁と
なる上記抜止め部15gは、フロント側にむけて折返し
て重合させることによりその強度を高めるとともに、切
断面が外周縁部に露呈していないので、支持部材15の
取り扱い時に作業者が手を切る危険性がない。また、本
実施例では、図1に示すように、壁部15bの中央位置
には、リヤ側にむけて膨出する複数のリブ15hを放射
状に設けてあり、これによって、壁部15bの強度を高
めている。
【0013】そして、タンデムブレーキ倍力装置の組立
時には、支持部材15の支持部15dによって上記ベロ
ーズ17のフロントビード部17bをリヤ側から支持し
た状態において、フロントシェル2の小径筒状部2aに
遊嵌合するようにしている。そして、フロントダイアフ
ラム11の外周ビード部11aを支持部材15の位置決
め部15eにリヤ側から当接させた状態で、該位置決め
部15eをフロントシェル2の環状壁部2Cに当接させ
ることで、フロントシェル2に対する支持部材15の軸
方向の位置決めを行うようにしている。このように位置
決めした状態では、支持部材15の支持部15dに支持
されたベローズ17のフロントビード部17b内周側に
形成されたリップ部は、フロントシェル2の壁面に圧接
されて、その部分の気密が保持される。また、上記フロ
ントビード部17bは、支持部材15の支持部15dと
それに隣接する壁部15bによって保持されているの
で、半径方向内方にむけて変位できないようになってい
る。また同時に、支持部材15の外周縁となる抜止め部
15gの先端と、上記フロントシェル2の大径筒状部2
Bとの間には、わずかな間隙が生じている。そして、図
2に示すように、本実施例では、上記支持部材15にお
ける位置決め部15eから抜止め部15gに至る部分
と、それらと対向するセンタープレート4とによって、
フロントダイアフラム11の外周ビード部11aおよび
この外周ビード部11aに連続させて形成した外周シー
ル部11bを保持するようにしている。
【0014】すなわち、フロントダイアフラム11の外
周ビード部11aにおけるリヤ側外周部は半径方向外方
に向けて伸長させてあり、その伸長させた先端部にビー
ド状の外周シール部11bを形成している。フロントダ
イアフラム11の外周ビード部11aにおけるフロント
側は、支持部材15の位置決め部15eおよびその隣接
位置の筒状部分で保持し、他方、フロントダイアフラム
11の外周ビード部11aにおけるリヤ側は、センター
プレート4の対向壁部4Cおよびその内方端を折返して
形成した折返し部4Dとの間で保持している。またそれ
と同時に、支持部材15の位置決め部15eとセンター
プレート4の対向壁部4Cとによって外周ビード部11
aを軸方向に挟持するようにしてあり、それによって、
支持部材15の位置決め部15eとセンタープレート4
の対向壁部4Cとの間の気密を保持している。上記外周
ビード部11aと外周シール部11bとの中間部は肉厚
を薄くして、センタープレート4の対向壁部4Cに重合
させてあり、また、中間部から外周シール部11bに至
るフロント側の表面には、円周方向等間隔位置にフロン
ト側にむけて膨出する直線状のリブ11cを設けてい
る。そして、フロントダイアフラム11の外周シール部
11bは、フロントシェル2の大径筒状部2Bの内周面
と、センタープレート4における対向壁部4Cと筒状部
4Aと接点に形成した小径部4Eの外周面とで、半径方
向に挟持するようにしている。このように挟持したフロ
ントダイアフラム11の外周シール部11bによって、
フロントシェル2の大径筒状部2Aとセンタープレート
4の小径部4Eとの間の気密を保持するようにしてい
る。上記フロントシェル2の大径筒状部2Aの内周面と
センタープレート4の小径部4Eに密着する外周シール
部11bの各部は、それぞれリップ状に形成しているの
で、上記フロントシェル2の大径筒状部2Aとセンター
プレート4の小径部4Eとの間の気密をより確実なもの
とすることができる。
【0015】また、外周シール部11bのフロント側の
表面に設けた各リブ11cは、上記支持部材15の抜止
め部15gに当接させてあり、これによって、外周シー
ル部11bが、フロントシェル2の大径筒状部2Aとセ
ンタープレート4の小径部4Eとの間から脱落すること
がないようにしている。そして、図2に示すタンデムブ
レーキ倍力装置の組み立て完了後の状態では、支持部材
15のストッパ部15fとフロントダイアフラム11の
リブ11cとの間には、わずかな間隙L1が形成されて
いる。本実施例では、この間隙L1は、支持部材15の
位置決め部15eとセンタープレート4の折返し部4D
の先端とが隔てた間隔L2から、それら両部材間に位置
するフロントダイアフラム11の肉厚を減じた寸法より
も小さな寸法に設定している。これにより、後述する支
持部材15全体がリヤ側にむけて変位された場合には、
支持部材15のストッパ部15fがフロントダイアフラ
ム11のリブ11cに当接して、支持部材15の軸方向
の移動が規制されるようになる。そのため、支持部材1
5の位置決め部15eとセンタープレート4側の折返し
部4Dの先端とによって、それらの間に位置したフロン
トダイアフラム11が挟み込まれることがない。
【0016】次に、図2によって、両定圧室A,Cを連
通させる第2定圧通路25について説明する。第2定圧
通路25は、フロントダイアフラム11の外周ビード部
11aおよび支持部材15の筒状部15aの外方側に形
成してあり、フロント側の第1通路41と、リヤ側の第
2通路42とから構成している。第1通路41は、フロ
ントシェル2の小径筒状部2Aの一部と環状壁部2Cの
一部とを半径方向外方に膨出させて形成した複数の膨出
部2Fと、その膨出部2Fに対向した支持部材15側の
筒状部15aから抜止め部15gに至る部分とで構成し
ている。この第1通路41の軸方向フロント側の端部
は、フロント室5の定圧室Aに連通しており、第1通路
41の軸方向リヤ側の端部は、支持部材15の抜止め部
15gとフロントシェル2の大径筒状部2Aとの間隙を
介して第2通路42に連通している。第2通路42は、
上記フロントダイアフラム11の各リブ11cの隣接位
置に形成される空間と、この空間に連通してフロントダ
イアフラム11に設けた複数の長穴11dおよび、その
長穴11dと半径方向の位置を合わせてセンタープレー
ト4の対向壁部4Cに穿設した複数の貫通孔4Fとによ
って構成している。図3は、上記フロントダイアフラム
11に設けた長穴11dと、センタープレート4に穿設
した貫通孔4Fとの配置状態を示したものである。フロ
ントダイアフラム11の長穴11dは、円周方向の12
度ごとの30箇所に設けてあり、他方、センタープレー
ト4の貫通孔4Fは、円周方向の15度ごとの24箇所
に設けている。したがって、タンデムブレーキ倍力装置
を組み立てた状態では、図3に示すように、センタープ
レート4の貫通孔4Fのうち12箇所が、フロントダイ
アフラム11側の長穴11dとそれぞれ重合するように
なり、重合状態の長穴11dと貫通孔4Fを介してその
前後の空間が連通している。なお、上記ダイアフラム1
1の長穴11dとセンタープレート4の貫通孔4Fとの
位置関係は、上記角度に限定されるものではなく、相互
の孔ピッチをずらすことにより、重合関係が確保される
ものであればよいことは勿論である。このように、本実
施例では、第2定圧通路25を介して両定圧室A,Cが
直接に連通しており、フロント室5の定圧室Aに負圧が
導入されている時にはリヤ室6の定圧室C内にも負圧が
導入されている。
【0017】(作動) 以上のように構成したタンデムブレーキ倍力装置は、通
常では図1に示すようにソレノイドバルブ40は作動さ
れていないので、第2の負圧導入管39を介してベロー
ズ17の内部空間A’内に負圧が導入されている。ま
た、他方の負圧導入管24を介して定圧室Aにも負圧が
導入されており、したがって、すべての室A,B,C,
D、A’内に負圧が導入されている。この非作動状態か
ら図示しないブレーキペダルが踏み込まれると入力軸3
1が前進(左行)され、それに伴って上記弁機構16に
よって流体回路が切り換えられるので、両変圧室B,D
内に大気が導入される。これによって、従来周知のタン
デムブレーキ倍力装置と同様に、プッシュロッド32か
ら所定のサーボ比の出力を得ることができる。上記通常
のブレーキ作動時に対して、タンデムブレーキ倍力装置
を自動ブレーキ装置として機能させる場合には、図1に
示す入力軸31が前進されない非作動状態からコントロ
ーラによってソレノイドバルブ40を作動させればよ
い。これによって、ベローズ17の内部空間A’には負
圧の代わりに大気が導入されるようになる。そのため、
ベローズ17の内部空間A’に導入された大気は、第1
定圧通路23とそれに連通した状態の変圧通路26およ
び変圧通路27を介して両方の変圧室B、D内に導入さ
れる。したがって、両定圧室A,Cと両変圧室B、Dと
の間に圧力差が生じるので、ブレーキペダルが踏み込ま
れないにも拘らずプッシュロッド32から所定の出力を
得ることができる。
【0018】ところで、上述のようにベローズ17の内
部空間A’に大気を導入した時には、大気圧によってベ
ローズ17全体が膨張されるようになる。それに伴っ
て、ベローズ17のフロントビード部17bも半径方向
および軸方向に引っ張られるようになるが、フロントビ
ード部17bは支持部材15の支持部15dによって支
持されているので、半径方向に移動することは出来な
い。しかしながら、フロントビード部17bを支持した
支持部材15は、上記フロントダイアフラム11の外周
ビード部11aが軸方向に圧縮されることで、軸方向リ
ヤ側にむけて移動されるようになる。これにより、支持
部材15の位置決め部15eが、フロントシェル2の環
状壁部2Cから離隔した後、支持部材15のストッパ部
15fがフロントダイアフラム11のリブ11cに当接
することで移動が停止されるようになる。本実施例で
は、このように支持部材15の移動が停止された時に、
フロントシェル2の環状壁部2Cとセンタープレート4
の折返し部4Dによって、それらの間に位置するフロン
トダイアフラム11が挟み込まれることがなく、したが
ってその部分から損傷することを良好に防止できる。
【0019】なお、上述のように、支持部材15が軸方
向に移動されても、上記ベローズ17のフロントビード
部17bおよびその部分に設けたリップ状の部分は、フ
ロントシェル2の壁面に密着しているので、ベローズ1
7の内部空間A’に導入された大気が定圧室Aに向けて
漏れるようなことはない。また、本実施例では、フロン
トダイアフラム11の外周ビード部11aと一体に上記
外周シール部11bを設けているので、組立時における
フロントダイアフラム11の取扱が容易なものとなり、
組立作業性が良好なものとなる。つまり、従来では、外
周ビード部11aと外周シール部11bとは分離されて
おり、大径のOリングによって上記外周シール部11b
の機能を果たすように構成していたものである。このよ
うな、外周ビード部11aと外周シール部11bとが分
離された従来装置では、組立時に外周シール部11bと
してのOリングがねじれたりするので、組立時の作業性
が悪くなっていたものである。これに対して、本実施例
では、外周ビード部11aと外周シール部11bとが一
体となっているので、外周シール部11bがねじれたり
することを良好に防止できるようになり、したがって、
組立時の作業性を良好なものとすることができる。
【0020】(第2実施例) 次に、図4によって本発明の第2実施例を説明すると、
第2実施例では、ベローズ117のフロントビード部1
17bを断面略三角形に形成している。そして、該フロ
ントビード部117bを支持部材115の支持部115
dによってリヤ側から支持してフロントシェル2の壁面
に圧接させている。この第2実施例における支持部材1
15は、その壁部115bをフロントシェル102の壁
面の傾斜に沿って傾斜させるようにしてあり、それによ
って壁部115bの強度を高めている。そのため、この
第2実施例の支持部材115では、第1実施例で示した
壁部15bのリブ15hは省略している。また、支持部
115dは、先端をリヤ側にむけてU字形に折返して形
成してあり、このU字形の支持部115dとそれに隣接
する壁部115bとによってベローズ117のフロント
ビード部117bを支持して、フロントシェル102の
壁面に圧接させている。そして、このようにフロントシ
ェル102の壁面に圧接するフロントビード部117b
に近接する内方位置には、補強板138の外周筒状部1
38aが位置している。そのため、仮にフロントビード
部117bが半径方向内方側に向けて位置ずれしたとし
ても、上記補強板138の外周筒状部138aに当接し
て脱落しないようになっている。また、支持部材115
の外周部は、上記第1実施例の支持部材15におけるス
トッパ部15fおよび抜止め部15gを省略してあり、
したがって、位置決め部115eとそれの外周側の筒状
部分だけを備えている。
【0021】一方、フロントダイアフラム111は、上
記第1実施例における外周ビード部11aよりも半径方
向外方側の部分を省略した構成としている。そして、そ
の外周ビード部111aを支持部材115の位置決め部
115eとその外方側部分とで保持するとともに、セン
タープレート104側の折返し部104Dおよびそれに
隣接する対向壁部104Cとによって保持し、かつ、支
持部材115の位置決め部115eとセンタープレート
104側の対向壁部104Cとで軸方向に挟持するよう
にしている。また、フロントダイアフラム111を上述
のように構成した関係で、この第2実施例では、第2定
圧通路125における第2通路142を、フロントシェ
ル102の大径筒状部102Bとそれに対向するセンタ
ープレート104側の対向壁部104Cの外方部分とで
構成するようにしてあり、その第2通路142は、対向
壁部104Cの外方部分に穿設した貫通孔104Fを介
して、定圧室Cに連通させるようにしている。センター
プレート104の貫通孔104Fよりも半径方向外方側
となる小径筒状部104Eと上記フロントシェル102
の大径筒状部102Bとの間に、それらの間の気密を保
持するリング状のシール部材144を介在させるように
している。そのほかの構成は、上述した第1実施例の構
成と同じであり、第1実施例の部材に対応する部材に
は、原則として100を加算した部材番号を付してい
る。このような第2実施例のタンデムブレーキ倍力装置
であっても、ベローズ117の内部空間A’に大気を導
入した時に、フロントビード部117bとフロントシェ
ル102の壁面との間からベローズ117の内部空間
A’に導入された大気が定圧室Aに向けて漏れるような
ことはない。
【0022】(第3実施例) さらに、図5は本発明の第3実施例を示したものであ
る。この第3実施例の支持部材215は、上記第1実施
例の支持部材15を前提としてその内周縁に形成した支
持部15dを改良したものである。すなわち、支持部材
215の内周部には、フロント側にむけて膨出させた断
面U字状の膨出部を形成してあり、この膨出部を支持部
215dとしている。また、上記支持部215dによっ
て形成された内方側の筒状部215iを,補強板238
の外周筒状部238aよりもリヤ側まで伸長させてあ
り、さらに該筒状部215iのリヤ側の端部を半径方向
内方にむけて折り曲げて平坦な半径方向部215jを形
成している。そして、このように形成した支持部材21
5の支持部215dおよびそれに隣接する壁部215b
によってフロントビード部217bを支持し、かつ該フ
ロントビード部217bをフロントシェル202の壁面
に圧接させている。また、筒状部215iとそれに連続
する半径方向部215jとによって、上記フロントビー
ド部217bに隣接する肉厚部分217cを支持してい
る。その他の部分は図1に示した第1実施例と同じであ
り、第1実施例の部材と対応する各部材には、それぞれ
200を加算した部材番号を付している。
【0023】このような第3実施例の支持部材215に
よれば、上述した第1実施例および第2実施例と同様の
作用効果が得られることは勿論であり、それに加えて次
のような作用効果を得ることができる。すなわち、上述
した第1実施例および第2実施例の支持部材15(11
5)では、上記第3実施例の支持部材215の半径方向
部215jに相当する部分を備えていない。そのため、
ベローズ17(117)内に大気を導入して自動ブレー
キとして作動させると、ベローズ17(117)は大気
圧によって膨張されるとともに、バルブボディ7(10
7)が前進されることに伴ってベローズ17(117)
は軸方向に折り畳まれて縮少される。その際、第1実施
例および第2実施例の支持部材15(115)では、第
3実施例の支持部材215の半径方向部215jに相当
する部分を備えていないので、フロントビード部17a
(117a)に隣接する肉厚部分およびその内方側に位
置する肉薄の部分がリヤ側にむけて膨らんで、フロント
パワーピストン9(109)に接触するようになる。こ
のようにフロントビード部17a(117a)の一部が
フロントパワーピストン9(109)に接触すると、該
フロントパワーピストン9(109)の前進力に抵抗を
掛けることになり、それによってブレーキ倍力装置の出
力が減少するという欠点が生じる。これに対して、図5
に示す第3実施例によれば、支持部材215に半径方向
部215jを備えているので、このような欠点が生じな
い。つまり、上述のようにベローズ217が折り畳まれ
て縮少されることに伴って(想像線参照)、フロントビ
ード部217bに隣接する肉厚部分217cがリヤ側に
むけて膨出しようとしても、支持部材215の半径方向
部215jによって阻止されるので、肉厚部分217c
に連続する内方側の肉薄部分217dがリヤ側にむけて
大きく膨出するのを抑制することができる。そのためフ
ロントビード部217bに隣接する肉厚部分217cお
よび肉薄部分217dがフロントパワーピストン209
に接触することを防止することができ、したがって、ベ
ローズ217の一部がパワーピストン209に接触する
ことによるブレーキ倍力装置の出力の低下を防止するこ
とができる。
【0024】なお、上述した各実施例では、ベローズ1
7(117,217)のフロントビード部17b(11
7b,217b)を補強板38(138,238)の外
周筒状部38a(138a,238a)の外方に位置さ
せているが、次のような構成であってもよい。つまり、
例えば、図1の実施例において、ベローズ17のフロン
トビード部17bの外径を補強板38の外周筒状部38
aの外径よりも小さく設定し、そのベローズ17のフロ
ントビード部17bを支持部材15の支持部15dによ
って補強板38の端面に圧接させるようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ベロー
ズの内部空間に大気を導入した際に該ベローズのフロン
ト側の端部からシールが漏れることを良好に防止するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1の要部の拡大図
【図3】フロントダイアフラムの貫通孔およびセンター
プレートの貫通孔の配置状態を示す図
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 シェル 7 バルブボディ 9 フロントパワーピストン 10 リヤパワーピスト
ン 11 フロントダイアフラム 12 リヤダイアフラ
ム 15 支持部材 16 弁機構 17 ベローズ 17b フロントビード部(フロント側の端部) 23 第1定圧通路 26,27 変圧通路 A,C 定圧室 A’ ベローズ17の
内部空間 B,D 変圧室

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    イと、バルブボデイに連結したパワーピストンと、パワ
    ーピストンの前後に形成した定圧室と変圧室と、上記バ
    ルブボディに形成されて上記定圧室と流体回路を切り換
    える弁機構とを連通させ、該弁機構と変圧通路を介して
    上記定圧室を変圧室に連通させる定圧通路と、上記定圧
    室内に設けられて、リヤ側の端部を上記定圧通路に接続
    し、フロント側の端部をシェルに連結したベローズとを
    備え、上記ベローズの内部空間に負圧または大気を選択
    的に供給可能としたブレーキ倍力装置において、上記ベローズの外方となる上記定圧室内に支持部材を設
    けて、上記シェルを構成するフロントシェルとリヤシェ
    ルとの連結によって上記支持部材の外周部を上記シェル
    の軸方向所定位置に保持するとともに、上記支持部材の
    内周部によって上記ベローズのフロント側の端部を支持
    して、該ベローズのフロント側の端部をシェルの壁面に
    圧接させたこと を特徴とするブレーキ倍力装置。
  2. 【請求項2】上記ベローズのフロント側の端部は肉厚の
    フロントビード部からなり、また、上記支持部材は、そ
    の内周部と外周部とを接続する壁部の円周方向複数箇所
    にリヤ側に向けて膨出する補強用のリブを備えることを
    特徴とする請求項1に記載のブレーキ倍力装置。
  3. 【請求項3】上記ベローズのフロント側の端部は肉厚の
    フロントビード部からなり、上記支持部材の内周部は、
    その先端部をリヤ側に向けてU字形に折り曲げてあり、
    この部分でベローズのフロントビード部をリヤ側から支
    持してシェルの壁面に圧接させてあり、さらに、フロン
    トビード部よりも内方側となるシェルの壁面には環状の
    補強部材を添設してあり、この補強部材の外周筒状部を
    上記フロントビード部の近接内方側に位置させて、該フ
    ロントビード部が支持部材の内周部から半径方向内方へ
    脱落することを防止したことを特徴とする請求項1に記
    載のブレーキ倍力装置。
  4. 【請求項4】 上記ベローズのフロント側の端部は肉厚
    のフロントビード部からなり、また、上記支持部材の内
    周部にはフロント側に向けて膨出してフロントビード部
    をシェルの壁面に圧接させる膨出部を形成するととも
    に、この膨出部よりも半径方向内方側に半径方向部を形
    成してあり、この半径方向部によって、 フロントビード
    部から連続するベローズの肉厚部分が上記パワーピスト
    ンと接触するのを阻止したことを特徴とする請求項1に
    記載のブレーキ倍力装置。
  5. 【請求項5】 上記シェル内に、その内部を前後2つの
    空間部に区画するセンタープレートを設けてあり、この
    センタープレートにおける外周部側の箇所とそれに対向
    する上記フロントシェルの外周部側の段部端面との間
    に、上記支持部材の外周部を介在させて保持したことを
    特徴とする請求項1から請求項4のそれぞれに記載のブ
    レーキ倍力装置。
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