JP2600252Y2 - 倍力装置の消音装置 - Google Patents
倍力装置の消音装置Info
- Publication number
- JP2600252Y2 JP2600252Y2 JP1993003820U JP382093U JP2600252Y2 JP 2600252 Y2 JP2600252 Y2 JP 2600252Y2 JP 1993003820 U JP1993003820 U JP 1993003820U JP 382093 U JP382093 U JP 382093U JP 2600252 Y2 JP2600252 Y2 JP 2600252Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input shaft
- dust cover
- shell
- valve body
- valve mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のブレーキ等に用
いられる倍力装置に関し、より詳しくは、シェル内に圧
力流体を導入する際の吸気音を減少させるための倍力装
置の消音装置に関する。
いられる倍力装置に関し、より詳しくは、シェル内に圧
力流体を導入する際の吸気音を減少させるための倍力装
置の消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、倍力装置は、シェル内に往
復動自在に設けられ、末端筒状部がシェルの開口から軸
方向リヤ側に突出されたバルブボデイと、このバルブボ
デイ内に収容されて流体通路を開閉制御する弁機構と、
上記末端筒状部内に挿通されて上記弁機構に連動する入
力軸と、この入力軸と末端筒状部との間に形成した圧力
通路と、上記シェルの開口からリヤ側に突出された末端
筒状部を覆うダストカバーとを備えている。そして上記
ダストカバーは、通常、蛇腹状に形成された蛇腹状部分
のフロント側端部を肉厚なビード部とするとともに、該
ビード部をシェルの開口部に嵌装してシェルに連結し、
他方、リヤ側端部は上記バルブボデイの末端筒状部を外
周側から内周側に包み込むように折返し、かつ末端筒状
部の内側に位置されたダストカバーの折返し部の先端部
をリテーナによって該末端筒状部の内側に固定してい
る。その結果、上記入力軸と末端筒状部との間に形成さ
れて軸方向に伸びる圧力通路は、ダストカバーの折返し
部の内面と入力軸の外周面との間から軸方向リヤ側に向
けて開口している。つまり圧力通路は、入力軸に沿って
直線的に形成されている。
復動自在に設けられ、末端筒状部がシェルの開口から軸
方向リヤ側に突出されたバルブボデイと、このバルブボ
デイ内に収容されて流体通路を開閉制御する弁機構と、
上記末端筒状部内に挿通されて上記弁機構に連動する入
力軸と、この入力軸と末端筒状部との間に形成した圧力
通路と、上記シェルの開口からリヤ側に突出された末端
筒状部を覆うダストカバーとを備えている。そして上記
ダストカバーは、通常、蛇腹状に形成された蛇腹状部分
のフロント側端部を肉厚なビード部とするとともに、該
ビード部をシェルの開口部に嵌装してシェルに連結し、
他方、リヤ側端部は上記バルブボデイの末端筒状部を外
周側から内周側に包み込むように折返し、かつ末端筒状
部の内側に位置されたダストカバーの折返し部の先端部
をリテーナによって該末端筒状部の内側に固定してい
る。その結果、上記入力軸と末端筒状部との間に形成さ
れて軸方向に伸びる圧力通路は、ダストカバーの折返し
部の内面と入力軸の外周面との間から軸方向リヤ側に向
けて開口している。つまり圧力通路は、入力軸に沿って
直線的に形成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の倍力装置では、
上述したように圧力通路が入力軸に沿って直線的に形成
されているので、倍力装置の作動時の吸気音はその圧力
通路を介してリヤ側に直接漏れるようになり、騒音が生
じていた。上記騒音を減少させるために、上記ダストカ
バーのリヤ側末端部を上記バルブボデイの末端筒状部よ
りも軸方向リヤ側に突出させて筒状の突出部を形成する
とともに、該突出部のリヤ側端部に半径方向内方に伸び
る閉鎖部を連設して上記圧力通路を閉鎖し、かつ上記突
出部にエア導入孔を穿設することが考えられる。上記構
成を有するダストカバーでは、エア導入孔は軸方向リヤ
側に向けて開口しているのではなく軸方向と直交する方
向に開口しているので、倍力装置の作動時の吸気音はそ
の圧力通路を介してリヤ側に直接漏れることができず、
上記閉鎖部によって遮断されるので、倍力装置から外部
に漏れる吸気音を低減することができる。しかるに、上
記ダストカバーに閉鎖部を設けるに当って、上記入力軸
を上記閉鎖部に対して摺動自在に貫通させることが考え
られる。しかしながらこの場合には、入力軸を前進させ
た倍力装置の作動時には、ダストカバーを伸縮させるこ
となくそのままの状態に残して入力軸およびバルブボデ
イが進退動するようになる。その結果、万一、入力軸の
前進位置からの後退時に該入力軸とダストカバー閉鎖部
とがごみ等により固着された場合には、ダストカバーが
入力軸により軸方向後方に牽引され、上記フロント側端
部の肉厚なビード部がシェルから離脱してダストカバー
としての機能を損なわせるという欠点が生じる。他方、
このような欠点を解決するために、上記ダストカバーの
閉鎖部を入力軸に連結固定することが考えられる。しか
しながらこの場合には、ペダルを踏込んで入力軸を前進
させる際には該入力軸は閉鎖部を撓めながら前進するこ
ととなり、その閉鎖部を撓めるための力が倍力装置の操
作フィーリングを悪化させるという欠点が生じる。本考
案はそのような事情に鑑み、ダストカバーに閉鎖部を設
けて消音効果を確保できるようにすると同時に、倍力装
置の操作フィーリングを悪化させることなく、しかもダ
ストカバーがシェルから脱落することがない倍力装置の
消音装置を提供するものである。
上述したように圧力通路が入力軸に沿って直線的に形成
されているので、倍力装置の作動時の吸気音はその圧力
通路を介してリヤ側に直接漏れるようになり、騒音が生
じていた。上記騒音を減少させるために、上記ダストカ
バーのリヤ側末端部を上記バルブボデイの末端筒状部よ
りも軸方向リヤ側に突出させて筒状の突出部を形成する
とともに、該突出部のリヤ側端部に半径方向内方に伸び
る閉鎖部を連設して上記圧力通路を閉鎖し、かつ上記突
出部にエア導入孔を穿設することが考えられる。上記構
成を有するダストカバーでは、エア導入孔は軸方向リヤ
側に向けて開口しているのではなく軸方向と直交する方
向に開口しているので、倍力装置の作動時の吸気音はそ
の圧力通路を介してリヤ側に直接漏れることができず、
上記閉鎖部によって遮断されるので、倍力装置から外部
に漏れる吸気音を低減することができる。しかるに、上
記ダストカバーに閉鎖部を設けるに当って、上記入力軸
を上記閉鎖部に対して摺動自在に貫通させることが考え
られる。しかしながらこの場合には、入力軸を前進させ
た倍力装置の作動時には、ダストカバーを伸縮させるこ
となくそのままの状態に残して入力軸およびバルブボデ
イが進退動するようになる。その結果、万一、入力軸の
前進位置からの後退時に該入力軸とダストカバー閉鎖部
とがごみ等により固着された場合には、ダストカバーが
入力軸により軸方向後方に牽引され、上記フロント側端
部の肉厚なビード部がシェルから離脱してダストカバー
としての機能を損なわせるという欠点が生じる。他方、
このような欠点を解決するために、上記ダストカバーの
閉鎖部を入力軸に連結固定することが考えられる。しか
しながらこの場合には、ペダルを踏込んで入力軸を前進
させる際には該入力軸は閉鎖部を撓めながら前進するこ
ととなり、その閉鎖部を撓めるための力が倍力装置の操
作フィーリングを悪化させるという欠点が生じる。本考
案はそのような事情に鑑み、ダストカバーに閉鎖部を設
けて消音効果を確保できるようにすると同時に、倍力装
置の操作フィーリングを悪化させることなく、しかもダ
ストカバーがシェルから脱落することがない倍力装置の
消音装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本考案は、上述
した従来公知の構成を有する倍力装置において、上記ダ
ストカバーのリヤ側末端部を上記バルブボデイの末端筒
状部よりも軸方向リヤ側に突出させて筒状の突出部を形
成し、該突出部のリヤ側端部に半径方向内方に伸びる閉
鎖部を連設して上記圧力通路を閉鎖するとともに上記突
出部の周面にエア導入孔を穿設し、さらに上記入力軸を
上記閉鎖部に対して摺動自在に貫通させ、かつ上記閉鎖
部よりも軸方向リヤ側の入力軸にリテーナを設けるとと
もに、該リテーナと上記閉鎖部との間隔を入力軸が非作
動位置から前進されて弁機構が切換わるまでのストロー
クと同程度以上に設定したものである。
した従来公知の構成を有する倍力装置において、上記ダ
ストカバーのリヤ側末端部を上記バルブボデイの末端筒
状部よりも軸方向リヤ側に突出させて筒状の突出部を形
成し、該突出部のリヤ側端部に半径方向内方に伸びる閉
鎖部を連設して上記圧力通路を閉鎖するとともに上記突
出部の周面にエア導入孔を穿設し、さらに上記入力軸を
上記閉鎖部に対して摺動自在に貫通させ、かつ上記閉鎖
部よりも軸方向リヤ側の入力軸にリテーナを設けるとと
もに、該リテーナと上記閉鎖部との間隔を入力軸が非作
動位置から前進されて弁機構が切換わるまでのストロー
クと同程度以上に設定したものである。
【0005】
【作用】上記構成によれば、ダストカバーに設けた閉鎖
部によって倍力装置の作動時の吸気音が直線的に外部に
漏れるのが防止できるので、倍力装置から外部に漏れる
吸気音を低減することができる。そして上記入力軸を上
記閉鎖部に対して摺動自在に貫通させ、かつ入力軸に設
けたリテーナは、該入力軸が非作動位置から前進されて
弁機構が切換わるまでの間には実質的に上記閉鎖部を撓
ませることがないので、倍力装置の操作フィーリングを
阻害することがない。さらに、上記入力軸が前進されて
弁機構が切換わり倍力装置内の圧力差によりバルブボデ
イが前進されると、入力軸に設けたリテーナが閉鎖部に
当接してダストカバーをフロント側に収縮させるように
なる。したがって、上記ダストカバーの閉鎖部と入力軸
との相対変位は上記弁機構の流体回路を切換えるだけの
小さな相対変位となるので、万一、ダストカバーの閉鎖
部と入力軸とが固着したとしても、それによってダスト
カバーがシェルから離脱されることはない。
部によって倍力装置の作動時の吸気音が直線的に外部に
漏れるのが防止できるので、倍力装置から外部に漏れる
吸気音を低減することができる。そして上記入力軸を上
記閉鎖部に対して摺動自在に貫通させ、かつ入力軸に設
けたリテーナは、該入力軸が非作動位置から前進されて
弁機構が切換わるまでの間には実質的に上記閉鎖部を撓
ませることがないので、倍力装置の操作フィーリングを
阻害することがない。さらに、上記入力軸が前進されて
弁機構が切換わり倍力装置内の圧力差によりバルブボデ
イが前進されると、入力軸に設けたリテーナが閉鎖部に
当接してダストカバーをフロント側に収縮させるように
なる。したがって、上記ダストカバーの閉鎖部と入力軸
との相対変位は上記弁機構の流体回路を切換えるだけの
小さな相対変位となるので、万一、ダストカバーの閉鎖
部と入力軸とが固着したとしても、それによってダスト
カバーがシェルから離脱されることはない。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本考案を説明する
と、図1において、フロントシェル1とリヤシェル2と
で構成した密封容器内は、その中央部に設けたセンター
プレート3によって前後のフロント室4とリヤ室5との
2室に区画してあり、かつ、上記リヤシェル2およびセ
ンタープレート3の軸部に概略筒状のバルブボデイ6を
それぞれ環状シール部材7、8により機密を保って摺動
自在に貫通させている。上記バルブボデイ6には、上記
フロント室4とリヤ室5とに収納したフロントパワーピ
ストン9とリヤパワピストン10とをそれぞれ連結する
とともに、各パワピストン9、10の後面にフロントダ
イヤフラム11とリヤダイヤフラム12とをそれぞれ張
設し、フロントダイヤフラム11の前後に定圧室Aと変
圧室Bを、またリヤダイヤフラム12の前後にも定圧室
Cと変圧室Dを形成している。
と、図1において、フロントシェル1とリヤシェル2と
で構成した密封容器内は、その中央部に設けたセンター
プレート3によって前後のフロント室4とリヤ室5との
2室に区画してあり、かつ、上記リヤシェル2およびセ
ンタープレート3の軸部に概略筒状のバルブボデイ6を
それぞれ環状シール部材7、8により機密を保って摺動
自在に貫通させている。上記バルブボデイ6には、上記
フロント室4とリヤ室5とに収納したフロントパワーピ
ストン9とリヤパワピストン10とをそれぞれ連結する
とともに、各パワピストン9、10の後面にフロントダ
イヤフラム11とリヤダイヤフラム12とをそれぞれ張
設し、フロントダイヤフラム11の前後に定圧室Aと変
圧室Bを、またリヤダイヤフラム12の前後にも定圧室
Cと変圧室Dを形成している。
【0007】上記2つの定圧室A、Cと2つの変圧室
B、Dとの間の流体回路を切り換える弁機構13は上記
バルブボデイ6内に設けてあり、該弁機構13は、バル
ブボデイ6に形成した環状の第1弁座14と、この環状
の第1弁座14よりも内側で上記バルブボデイ6に摺動
自在に設けた弁プランジャ15の右端部に形成した環状
の第2弁座16と、さらに両弁座14、16に図1の右
方からばね17の弾撥力によって着座される弁体18と
を備えている。上記第1弁座14と弁体18とが接触す
る環状のシート部よりも外周側の空間は、バルブボデイ
6に形成した軸方向の定圧通路19を介して定圧室Cお
よび定圧室Aに連通させ、定圧室Aを負圧導入管20を
介してエンジンのインテークマニホールドに連通させて
いる。また上記第1弁座14と弁体18とが接触する環
状のシート部よりも内周側で、第2弁座16と弁体18
とが接触する環状のシート部よりも外周部分、すなわち
内外の環状シート部の中間部分の区間は、バルブボデイ
6に形成した半径方向の変圧通路22を介して変圧室D
に連通させ、さらに該変圧室Dをバルブボデイ6に形成
した他の変圧通路23を介して変圧室Bに連通させてい
る。さらに、上記第2弁座16と弁体18とが接触する
内側の環状シート部よりも内周側の空間は、大気に連通
する圧力通路24に連通させている。
B、Dとの間の流体回路を切り換える弁機構13は上記
バルブボデイ6内に設けてあり、該弁機構13は、バル
ブボデイ6に形成した環状の第1弁座14と、この環状
の第1弁座14よりも内側で上記バルブボデイ6に摺動
自在に設けた弁プランジャ15の右端部に形成した環状
の第2弁座16と、さらに両弁座14、16に図1の右
方からばね17の弾撥力によって着座される弁体18と
を備えている。上記第1弁座14と弁体18とが接触す
る環状のシート部よりも外周側の空間は、バルブボデイ
6に形成した軸方向の定圧通路19を介して定圧室Cお
よび定圧室Aに連通させ、定圧室Aを負圧導入管20を
介してエンジンのインテークマニホールドに連通させて
いる。また上記第1弁座14と弁体18とが接触する環
状のシート部よりも内周側で、第2弁座16と弁体18
とが接触する環状のシート部よりも外周部分、すなわち
内外の環状シート部の中間部分の区間は、バルブボデイ
6に形成した半径方向の変圧通路22を介して変圧室D
に連通させ、さらに該変圧室Dをバルブボデイ6に形成
した他の変圧通路23を介して変圧室Bに連通させてい
る。さらに、上記第2弁座16と弁体18とが接触する
内側の環状シート部よりも内周側の空間は、大気に連通
する圧力通路24に連通させている。
【0008】上記バルブボデイ6に摺動自在の設けた弁
プランジャ15の右端部は、図示しないブレーキペダル
に連動させた入力軸25に連結してあり、その左端部
は、プッシュロッド26の基部に形成した凹部内に収容
したリアクションディスク27の右端面に対向させてい
る。そして上記プッシュロッド26の左端部は、シール
部材28を介してフロントシェル1の軸部から摺動自在
に外部に突出させて図示しないマスターシリンダのピス
トンに連動させている。また、上記バルブボデイ6は、
リターンスプリング29によって通常は図示非作動位置
に保持している。
プランジャ15の右端部は、図示しないブレーキペダル
に連動させた入力軸25に連結してあり、その左端部
は、プッシュロッド26の基部に形成した凹部内に収容
したリアクションディスク27の右端面に対向させてい
る。そして上記プッシュロッド26の左端部は、シール
部材28を介してフロントシェル1の軸部から摺動自在
に外部に突出させて図示しないマスターシリンダのピス
トンに連動させている。また、上記バルブボデイ6は、
リターンスプリング29によって通常は図示非作動位置
に保持している。
【0009】次に、上記バルブボデイ6は全体として概
略筒状に形成してあり、その末端筒状部6aがリヤシェ
ル2の開口から軸方向リヤ側に突出されており、上記開
口から突出された末端筒状部6aを蛇腹状部分30aを
有するゴム製のダストカバー30で覆わせている。上記
ダストカバー30のフロント側端部には肉厚のビード部
30bを形成するとともに、該ビード部30bをリヤシ
ェル2の開口部に形成した筒状部の外周に嵌装してシェ
ルに連結してある。他方、ダストカバー30のリヤ側末
端部に、上記バルブボデイ6の末端筒状部6aよりも軸
方向リヤ側に突出する筒状の突出部30cを連設し、こ
の突出部30cのリヤ側端部に半径方向内方に伸びる閉
鎖部30dを連設して上記圧力通路24の開口部分を閉
鎖している。そして上記突出部30cの円周方向等間隔
位置に複数個のエア導入孔30eを穿設して圧力通路2
4を大気に開口させ、その圧力通路24内にフィルタ3
1を設けている。したがって、上記圧力通路24は弁機
構13から入力軸25に沿って軸方向リヤ側に伸び、か
つリヤ側端部から直角方向に屈曲して上記エア導入孔3
0eにより大気に連通している。
略筒状に形成してあり、その末端筒状部6aがリヤシェ
ル2の開口から軸方向リヤ側に突出されており、上記開
口から突出された末端筒状部6aを蛇腹状部分30aを
有するゴム製のダストカバー30で覆わせている。上記
ダストカバー30のフロント側端部には肉厚のビード部
30bを形成するとともに、該ビード部30bをリヤシ
ェル2の開口部に形成した筒状部の外周に嵌装してシェ
ルに連結してある。他方、ダストカバー30のリヤ側末
端部に、上記バルブボデイ6の末端筒状部6aよりも軸
方向リヤ側に突出する筒状の突出部30cを連設し、こ
の突出部30cのリヤ側端部に半径方向内方に伸びる閉
鎖部30dを連設して上記圧力通路24の開口部分を閉
鎖している。そして上記突出部30cの円周方向等間隔
位置に複数個のエア導入孔30eを穿設して圧力通路2
4を大気に開口させ、その圧力通路24内にフィルタ3
1を設けている。したがって、上記圧力通路24は弁機
構13から入力軸25に沿って軸方向リヤ側に伸び、か
つリヤ側端部から直角方向に屈曲して上記エア導入孔3
0eにより大気に連通している。
【0010】さらに、上記入力軸25は上記閉鎖部30
dに対して摺動自在に貫通させてあり、また入力軸25
には上記閉鎖部30dよりもリヤ側にリテーナ32を取
付け、このリテーナ32と閉鎖部30dとの間隔δを、
入力軸25が非作動位置から前進されて弁機構13が切
換わるまでのストロークと実質的に同一の間隔に設定し
ている。このとき本実施例では、上記閉鎖部30dのリ
ヤ側中央部に凹部30fを形成するとともに、この凹部
30fを上記フィルタ31の右端部に形成した中空部3
1a内に収容させ、かつ上記凹部30fとリテーナ32
との間に上記間隔δを確保している。このような構成に
よれば、上記凹部30fの深さ分だけ入力軸25の長さ
が長くなるのを防止することができる。また、上記ダス
トカバー30の突出部30cの肉厚はその部分の剛性を
確保するために蛇腹状部分30aの肉厚よりも厚くして
あり、また閉鎖部30dの肉厚は吸気音を効果的に遮断
するために厚肉に形成している。
dに対して摺動自在に貫通させてあり、また入力軸25
には上記閉鎖部30dよりもリヤ側にリテーナ32を取
付け、このリテーナ32と閉鎖部30dとの間隔δを、
入力軸25が非作動位置から前進されて弁機構13が切
換わるまでのストロークと実質的に同一の間隔に設定し
ている。このとき本実施例では、上記閉鎖部30dのリ
ヤ側中央部に凹部30fを形成するとともに、この凹部
30fを上記フィルタ31の右端部に形成した中空部3
1a内に収容させ、かつ上記凹部30fとリテーナ32
との間に上記間隔δを確保している。このような構成に
よれば、上記凹部30fの深さ分だけ入力軸25の長さ
が長くなるのを防止することができる。また、上記ダス
トカバー30の突出部30cの肉厚はその部分の剛性を
確保するために蛇腹状部分30aの肉厚よりも厚くして
あり、また閉鎖部30dの肉厚は吸気音を効果的に遮断
するために厚肉に形成している。
【0011】以上の構成によれば、ブレーキペダルが前
進されて入力軸25が軸方向前方に前進されると弁機構
13の流路が切換えられ、それにより大気はエア導入孔
30eから圧力通路24に導入されるとともに、フィル
タ31を介して弁機構13に供給される。このとき、上
記圧力通路24は弁機構13から入力軸25に沿って軸
方向リヤ側に伸び、かつリヤ側端部から直角方向に屈曲
して上記エア導入孔30eにより大気に連通しているの
で、上記弁機構13をエアが流通する際に発生する吸気
音は閉鎖部30dによって遮断されて入力軸25の軸方
向に沿って直線的に外部に漏れることがなく、それによ
り倍力装置の外部に漏れる吸気音を低減することができ
る。
進されて入力軸25が軸方向前方に前進されると弁機構
13の流路が切換えられ、それにより大気はエア導入孔
30eから圧力通路24に導入されるとともに、フィル
タ31を介して弁機構13に供給される。このとき、上
記圧力通路24は弁機構13から入力軸25に沿って軸
方向リヤ側に伸び、かつリヤ側端部から直角方向に屈曲
して上記エア導入孔30eにより大気に連通しているの
で、上記弁機構13をエアが流通する際に発生する吸気
音は閉鎖部30dによって遮断されて入力軸25の軸方
向に沿って直線的に外部に漏れることがなく、それによ
り倍力装置の外部に漏れる吸気音を低減することができ
る。
【0012】また上記入力軸25は閉鎖部30dに対し
て摺動自在に貫通しており、しかも入力軸25に設けた
リテーナ32と閉鎖部30dとの間に、入力軸25が非
作動位置から前進されて弁機構13が切換わるまでのス
トロークと実質的に同一の間隔δを設けているので、入
力軸25が非作動位置から前進されて弁機構13が切換
わるまでの間にはリテーナ32が閉鎖部30dを撓ませ
ることがない。したがって上記間隔δがなく、入力軸2
5が非作動位置から前進されて弁機構13が切換わるま
での間にリテーナ32が閉鎖部30dを撓ませる場合の
ように、入力軸25に閉鎖部30dを撓ませるための余
分の力が加わらないので、倍力装置の操作フィーリング
を阻害することがない。
て摺動自在に貫通しており、しかも入力軸25に設けた
リテーナ32と閉鎖部30dとの間に、入力軸25が非
作動位置から前進されて弁機構13が切換わるまでのス
トロークと実質的に同一の間隔δを設けているので、入
力軸25が非作動位置から前進されて弁機構13が切換
わるまでの間にはリテーナ32が閉鎖部30dを撓ませ
ることがない。したがって上記間隔δがなく、入力軸2
5が非作動位置から前進されて弁機構13が切換わるま
での間にリテーナ32が閉鎖部30dを撓ませる場合の
ように、入力軸25に閉鎖部30dを撓ませるための余
分の力が加わらないので、倍力装置の操作フィーリング
を阻害することがない。
【0013】そしてさらに、上記入力軸25が前進され
て弁機構13が切換わり、パワーピストン9、10のそ
れぞれの前後に発生する圧力差によりバルブボデイ6が
前進されると、入力軸25に設けたリテーナ32が閉鎖
部30dに当接してダストカバー30の蛇腹状部分30
aをフロント側に収縮させるようになる。したがって、
上記ダストカバー30の閉鎖部30dと入力軸25との
相対変位は上記弁機構13の流体回路を切換えるだけの
小さな相対変位となるので、万一、ダストカバー30の
閉鎖部30dと入力軸25とが固着したとしても、それ
によってダストカバー30がリヤシェル2から離脱され
ることはない。また上記閉鎖部30dに凹部30fを形
成し、これにリテーナ32を当接させるようにしている
ので、その凹部30fの深さ分だけ倍力装置の軸方向寸
法を小さくすることができる。
て弁機構13が切換わり、パワーピストン9、10のそ
れぞれの前後に発生する圧力差によりバルブボデイ6が
前進されると、入力軸25に設けたリテーナ32が閉鎖
部30dに当接してダストカバー30の蛇腹状部分30
aをフロント側に収縮させるようになる。したがって、
上記ダストカバー30の閉鎖部30dと入力軸25との
相対変位は上記弁機構13の流体回路を切換えるだけの
小さな相対変位となるので、万一、ダストカバー30の
閉鎖部30dと入力軸25とが固着したとしても、それ
によってダストカバー30がリヤシェル2から離脱され
ることはない。また上記閉鎖部30dに凹部30fを形
成し、これにリテーナ32を当接させるようにしている
ので、その凹部30fの深さ分だけ倍力装置の軸方向寸
法を小さくすることができる。
【0014】なお、上記実施例では閉鎖部30dに凹部
30fを形成しているが、凹部30fを省略してもよい
ことは勿論である。
30fを形成しているが、凹部30fを省略してもよい
ことは勿論である。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、倍力装
置の操作フィーリングを悪化させることなく、またダス
トカバーがシェルから脱落されるのを防止しながら、優
れた消音効果を得ることができるという効果が得られ
る。
置の操作フィーリングを悪化させることなく、またダス
トカバーがシェルから脱落されるのを防止しながら、優
れた消音効果を得ることができるという効果が得られ
る。
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】本考案の要部の断面図。
1…フロントシェル 2…リヤシェル 6…バ
ルブボデイ 6a…末端筒状部 13…弁機構 24…
圧力通路 25…入力軸 30…ダストカバー 30a
…蛇腹状部分 30c…突出部 30d…閉鎖部 30e
…エアー導入孔 30f…凹部 32…リテーナ
ルブボデイ 6a…末端筒状部 13…弁機構 24…
圧力通路 25…入力軸 30…ダストカバー 30a
…蛇腹状部分 30c…突出部 30d…閉鎖部 30e
…エアー導入孔 30f…凹部 32…リテーナ
Claims (1)
- 【請求項1】 シェル内に往復動自在に設けられ、末端
筒状部がシェルの開口から軸方向リヤ側に突出されたバ
ルブボデイと、このバルブボデイ内に収容されて流体通
路を開閉制御する弁機構と、上記末端筒状部内に挿通さ
れて上記弁機構に連動する入力軸と、この入力軸と末端
筒状部との間に形成した圧力通路と、上記シェルの開口
からリヤ側に突出された末端筒状部を覆うダストカバー
とを備えた倍力装置において、 上記ダストカバーのリヤ側末端部を上記バルブボデイの
末端筒状部よりも軸方向リヤ側に突出させて筒状の突出
部を形成し、該突出部のリヤ側端部に半径方向内方に伸
びる閉鎖部を連設して上記圧力通路を閉鎖するとともに
上記突出部の周面にエア導入孔を穿設し、さらに上記入
力軸を上記閉鎖部に対して摺動自在に貫通させ、かつ上
記閉鎖部よりも軸方向リヤ側の入力軸にリテーナを設け
るとともに、該リテーナと上記閉鎖部との間隔を入力軸
が非作動位置から前進されて弁機構が切換わるまでのス
トロークと同程度以上に設定したことを特徴とする倍力
装置の消音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993003820U JP2600252Y2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 倍力装置の消音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993003820U JP2600252Y2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 倍力装置の消音装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655913U JPH0655913U (ja) | 1994-08-02 |
JP2600252Y2 true JP2600252Y2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=11567836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993003820U Expired - Lifetime JP2600252Y2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 倍力装置の消音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600252Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP1993003820U patent/JP2600252Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0655913U (ja) | 1994-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
SK278488B6 (en) | The valve assembly for controlling pneumatic brake booster | |
US5228377A (en) | Brake booster | |
JP3854064B2 (ja) | 負圧ブースタ | |
JPS6280150A (ja) | ブレ−キブ−スタ | |
JP2514480Y2 (ja) | タンデム型負圧ブ―スタ | |
JP3045027B2 (ja) | 倍力装置における弁プランジャの抜止め構造 | |
JP2600252Y2 (ja) | 倍力装置の消音装置 | |
US5178055A (en) | Vacuum booster | |
JP3509276B2 (ja) | 倍力装置の弁機構 | |
US4491056A (en) | Suction pressure operated booster for automobile brake systems | |
KR920006887Y1 (ko) | 브레이크 배력장치의 시일장치 | |
JP2600251Y2 (ja) | 倍力装置の消音装置 | |
US4524584A (en) | Brake booster | |
JP2584072Y2 (ja) | タンデム型負圧ブースタ | |
JP3107886B2 (ja) | 気圧式倍力装置 | |
JP2600254Y2 (ja) | 倍力装置の消音装置 | |
JPH1111294A (ja) | 気圧式倍力装置 | |
JPH0541103Y2 (ja) | ||
JP2600255Y2 (ja) | 倍力装置の消音装置 | |
JPH0356443Y2 (ja) | ||
JP4461309B2 (ja) | ブレーキ作動装置とその構成要素 | |
JP2536598Y2 (ja) | 気圧式倍力装置 | |
JPS6311008Y2 (ja) | ||
JPH077240Y2 (ja) | 倍力装置 | |
JP2967379B2 (ja) | 負圧ブースタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990707 |