JP2854621B2 - 表示装置の駆動回路 - Google Patents
表示装置の駆動回路Info
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- JP2854621B2 JP2854621B2 JP1227944A JP22794489A JP2854621B2 JP 2854621 B2 JP2854621 B2 JP 2854621B2 JP 1227944 A JP1227944 A JP 1227944A JP 22794489 A JP22794489 A JP 22794489A JP 2854621 B2 JP2854621 B2 JP 2854621B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は表示装置の駆動回路に関し、特に、振幅変調
駆動方式によって階調表示を行うことができる表示装置
の駆動回路に関する。以下ではマトリクス型液晶表示装
置を表示装置の例にとって説明を行うが、本発明は他の
種類の表示装置、例えばEL(エレクトロルミネッセン
ス)表示装置、プラズマディスプレイ等の駆動回路にも
適用可能である。
駆動方式によって階調表示を行うことができる表示装置
の駆動回路に関する。以下ではマトリクス型液晶表示装
置を表示装置の例にとって説明を行うが、本発明は他の
種類の表示装置、例えばEL(エレクトロルミネッセン
ス)表示装置、プラズマディスプレイ等の駆動回路にも
適用可能である。
(従来の技術) 第5図に従来のマトリクス型液晶表示装置の一例を模
式的に示す。第5図のマトリクス型液晶表示装置は、絵
素電極を駆動するためのスイッチング素子としてTFT(T
hin Film Transistor)を用いたものである。TFT液晶パ
ネル100は、互いに平行に配設されたn本(番号0〜n
−1)の走査電極101と走査電極101に直交して互いに平
行に配設されたm本(番号0〜m−1)の信号電極102
とを備えている。走査電極101と信号電極102との各交点
に近接して、絵素電極103を駆動するためのTFT104が設
けられている。1本の走査電極101に対応するm個の絵
素電極103によって、1本の水平走査線が構成されてい
る。絵素電極103に対向して対向電極105が設けられてい
る。対向電極105は第5図では模式的に示されている
が、通常は、全ての絵素電極103に共通に配設された1
個の導電層であり、対向電極105には一定の電圧vcが印
加される。
式的に示す。第5図のマトリクス型液晶表示装置は、絵
素電極を駆動するためのスイッチング素子としてTFT(T
hin Film Transistor)を用いたものである。TFT液晶パ
ネル100は、互いに平行に配設されたn本(番号0〜n
−1)の走査電極101と走査電極101に直交して互いに平
行に配設されたm本(番号0〜m−1)の信号電極102
とを備えている。走査電極101と信号電極102との各交点
に近接して、絵素電極103を駆動するためのTFT104が設
けられている。1本の走査電極101に対応するm個の絵
素電極103によって、1本の水平走査線が構成されてい
る。絵素電極103に対向して対向電極105が設けられてい
る。対向電極105は第5図では模式的に示されている
が、通常は、全ての絵素電極103に共通に配設された1
個の導電層であり、対向電極105には一定の電圧vcが印
加される。
TFT液晶パネル100はソースドライバ200及びゲートド
ライバ300を含む駆動回路によって駆動される。ソース
ドライバ200及びゲートドライバ300はTFTパネル100の信
号電極102及び走査電極101にそれぞれ接続されている。
ソースドライバ200は、入力されるアナログ画像信号或
は映像信号をサンプル、ホールドし、信号電極102に供
給する。他方、ゲートドライバ300は走査電極101に対し
て順次に走査パルスを出力する。ゲートドライバ300及
びソースドライバ200に入力されるクロック等の制御信
号はコントロール回路400から与えられる。
ライバ300を含む駆動回路によって駆動される。ソース
ドライバ200及びゲートドライバ300はTFTパネル100の信
号電極102及び走査電極101にそれぞれ接続されている。
ソースドライバ200は、入力されるアナログ画像信号或
は映像信号をサンプル、ホールドし、信号電極102に供
給する。他方、ゲートドライバ300は走査電極101に対し
て順次に走査パルスを出力する。ゲートドライバ300及
びソースドライバ200に入力されるクロック等の制御信
号はコントロール回路400から与えられる。
第6図を参照してソースドライバ200について詳細に
説明する。ソースドライバ200は、シフトレジスタ210、
サンプルホールド回路220及び出力バッファ230を備えて
いる。シフトレジスタ210では、コントロール回路400か
ら入力されるシフトパルスがシフトクロックに従ってシ
フトされ、ラインB1、B2、…、B1、…、Bmに順次にサン
プリングパルスが出力される。これに伴ってサンプルホ
ールド回路220のアナログスイッチASW1(1)、…、ASW
1(i)、…、ASW1(m)が順次に導通状態になり、サ
ンプリングコンデンサ221が入力アナログ画像信号の瞬
時振幅v(i,j)にまで順次に充電される。ここで、v
(i,j)は、TFTパネル100のi番目の信号電極とj番目
の走査電極との交点に対応する絵素電極103に書き込ま
れるべきアナログ画像信号の瞬時振幅である。このよう
にして1水平走査期間の画像信号がサンプルホールド回
路220によってサンプリングされた後、出力用パルスOE
が入力され、画像信号がサンプリングコンデンサ221か
らホールドコンデンサ222に移される。ホールドコンデ
ンサ222によって保持された画像信号は出力バッファ230
を介して信号電極102に出力される。
説明する。ソースドライバ200は、シフトレジスタ210、
サンプルホールド回路220及び出力バッファ230を備えて
いる。シフトレジスタ210では、コントロール回路400か
ら入力されるシフトパルスがシフトクロックに従ってシ
フトされ、ラインB1、B2、…、B1、…、Bmに順次にサン
プリングパルスが出力される。これに伴ってサンプルホ
ールド回路220のアナログスイッチASW1(1)、…、ASW
1(i)、…、ASW1(m)が順次に導通状態になり、サ
ンプリングコンデンサ221が入力アナログ画像信号の瞬
時振幅v(i,j)にまで順次に充電される。ここで、v
(i,j)は、TFTパネル100のi番目の信号電極とj番目
の走査電極との交点に対応する絵素電極103に書き込ま
れるべきアナログ画像信号の瞬時振幅である。このよう
にして1水平走査期間の画像信号がサンプルホールド回
路220によってサンプリングされた後、出力用パルスOE
が入力され、画像信号がサンプリングコンデンサ221か
らホールドコンデンサ222に移される。ホールドコンデ
ンサ222によって保持された画像信号は出力バッファ230
を介して信号電極102に出力される。
第7図にソースドライバ200に於ける入出力信号の波
形を概略を示す。第7図に於いて、v(CSPL(i))、
v(CH(i))及びvi(i)は、i番目のサンプリング
コンデンサ221の電圧、i番目のホールドコンデンサ222
の電圧及びi番目の出力バッファ230の出力電圧をそれ
ぞれ示している。
形を概略を示す。第7図に於いて、v(CSPL(i))、
v(CH(i))及びvi(i)は、i番目のサンプリング
コンデンサ221の電圧、i番目のホールドコンデンサ222
の電圧及びi番目の出力バッファ230の出力電圧をそれ
ぞれ示している。
(発明が解決しようとする課題) 上述したようないわゆるアナログ画像信号サンプリン
グ方式の駆動回路には、TFT液晶パネル100等の表示パネ
ルの大容量化、高精細化を進める上で次のようないくつ
かの問題があることが明らかになっている。
グ方式の駆動回路には、TFT液晶パネル100等の表示パネ
ルの大容量化、高精細化を進める上で次のようないくつ
かの問題があることが明らかになっている。
(1)アナログ画像信号の振幅をサンプリングする駆動
回路では、サンプリングされる画像信号振幅v(i,j)
の精度は、アナログスイッチASW1(i)の導通時のオン
抵抗RONとサンプリングコンデンサ221の容量CSPLとで定
まる時定数によって決定されるので、サンプリングによ
って画像信号の周波数帯域が狭められることのないよう
に上記時定数の選択する必要がある。即ち、入力アナロ
グ画像信号の周波数特性に於いて信号レベルが3dB低下
する周波数をf(−3dB)Hzとすれば、次式の条件が満
足されなければならない。
回路では、サンプリングされる画像信号振幅v(i,j)
の精度は、アナログスイッチASW1(i)の導通時のオン
抵抗RONとサンプリングコンデンサ221の容量CSPLとで定
まる時定数によって決定されるので、サンプリングによ
って画像信号の周波数帯域が狭められることのないよう
に上記時定数の選択する必要がある。即ち、入力アナロ
グ画像信号の周波数特性に於いて信号レベルが3dB低下
する周波数をf(−3dB)Hzとすれば、次式の条件が満
足されなければならない。
ところで、表示パネル(TFT液晶パネル100)の大容量
化、高精細化に伴って入力画像信号の周波数帯域は広く
なりつつあり、従って高速のサンプリングが要求され、
上式を満たすために低いRON及び小さいCSPLが要求され
る。
化、高精細化に伴って入力画像信号の周波数帯域は広く
なりつつあり、従って高速のサンプリングが要求され、
上式を満たすために低いRON及び小さいCSPLが要求され
る。
ところが、OEパルスによってサンプリングコンデンサ
221の電荷がホールドコンデンサ222に配分されることに
より、容量CHのホールドコンデンサ222の電圧は、 となり、CH(i)<<CSPL(i)のとき、v(C
H(i))≒v(i,j)である。従って、サンプリングコ
ンデンサ221からホールドコンデンサ222への電荷配分に
よる振幅減衰を極力小さくするためには、容量CSPLの小
容量化には限界がある。また、オン抵抗RON並びに容量C
SPL及びCHの製造上のばらつきに起因する入出力直線性
の劣化や不揃いを抑制するためにも、容量CSPLをあまり
小さくすることはできない。このようにサンプリングコ
ンデンサ221の小容量化には限界があり、入力画像信号
の周波数帯域を大幅に広げることは困難である。このこ
とが表示パネルの大容量化の妨げとなっていた。
221の電荷がホールドコンデンサ222に配分されることに
より、容量CHのホールドコンデンサ222の電圧は、 となり、CH(i)<<CSPL(i)のとき、v(C
H(i))≒v(i,j)である。従って、サンプリングコ
ンデンサ221からホールドコンデンサ222への電荷配分に
よる振幅減衰を極力小さくするためには、容量CSPLの小
容量化には限界がある。また、オン抵抗RON並びに容量C
SPL及びCHの製造上のばらつきに起因する入出力直線性
の劣化や不揃いを抑制するためにも、容量CSPLをあまり
小さくすることはできない。このようにサンプリングコ
ンデンサ221の小容量化には限界があり、入力画像信号
の周波数帯域を大幅に広げることは困難である。このこ
とが表示パネルの大容量化の妨げとなっていた。
(2)アナログ画像信号は、第6図に示すようにバスラ
インを介してソースドライバ200に供給されるが、表示
パネルの大容量化、高精細化に伴って画像信号の周波数
帯域が広くなると共にバスラインの配線容量が大きくな
る。従って画像信号を供給する回路の側で広帯域電力増
幅器が必要とされ、コストアップ等の要因となる。
インを介してソースドライバ200に供給されるが、表示
パネルの大容量化、高精細化に伴って画像信号の周波数
帯域が広くなると共にバスラインの配線容量が大きくな
る。従って画像信号を供給する回路の側で広帯域電力増
幅器が必要とされ、コストアップ等の要因となる。
(3)R、G及びBビデオ信号を用いたカラー画像表示
に於けるように複数のアナログ画像信号供給用バスライ
ンが設けられる場合には、表示パネルの大容量化、高精
細化に伴い、上述の広帯域電力増幅器に対して、複数の
画像信号間に位相差がなく、しかも振幅特性及び周波数
特性にばらつきの生じない極めて高い性能及び品質が要
求される。
に於けるように複数のアナログ画像信号供給用バスライ
ンが設けられる場合には、表示パネルの大容量化、高精
細化に伴い、上述の広帯域電力増幅器に対して、複数の
画像信号間に位相差がなく、しかも振幅特性及び周波数
特性にばらつきの生じない極めて高い性能及び品質が要
求される。
(4)マトリクス型表示装置に於ける駆動回路では、CR
Tへの表示の場合とは異なり、クロックに従ってアナロ
グ画像信号をサンプリングし、マトリクス状に配列され
た絵素に表示を行うのであるが、バスラインに於ける遅
延を含む駆動回路内の遅延が避けられないことから、ア
ナログ画像信号に対するサンプリング位置の精度を確保
することが非常に困難である。特に、画像信号と表示絵
素のアドレスとの間の関係が明確に定まっているコンピ
ュータグラフィックスによる画像をマトリクス型表示装
置に表示する場合には、原理的にはコンピュータで作成
された画像を完全に表示パネル上に再現できるはずであ
るにも拘らず、駆動システム内で生じる遅延及び周波数
特性の劣化に起因する画像の表示位置のずれ、画像のに
じみ等は、従来のアナログ画像信号サンプリング方式の
駆動回路では避けることができない。
Tへの表示の場合とは異なり、クロックに従ってアナロ
グ画像信号をサンプリングし、マトリクス状に配列され
た絵素に表示を行うのであるが、バスラインに於ける遅
延を含む駆動回路内の遅延が避けられないことから、ア
ナログ画像信号に対するサンプリング位置の精度を確保
することが非常に困難である。特に、画像信号と表示絵
素のアドレスとの間の関係が明確に定まっているコンピ
ュータグラフィックスによる画像をマトリクス型表示装
置に表示する場合には、原理的にはコンピュータで作成
された画像を完全に表示パネル上に再現できるはずであ
るにも拘らず、駆動システム内で生じる遅延及び周波数
特性の劣化に起因する画像の表示位置のずれ、画像のに
じみ等は、従来のアナログ画像信号サンプリング方式の
駆動回路では避けることができない。
本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、上述したアナログ画像信
号サンプリング方式の表示システムの欠点を解消するこ
とができる表示装置の駆動回路を提供することにある。
り、その目的とするところは、上述したアナログ画像信
号サンプリング方式の表示システムの欠点を解消するこ
とができる表示装置の駆動回路を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の表示装置の駆動回路は、並行する複数の信号
電極、表示媒体としての液晶層及び該信号電極と協働し
て該液晶層に駆動電圧を付与する対向電極とを有し、デ
ジタルのビット信号からなる画像信号により表示パター
ンを生起する表示ユニットと、該ビット信号が入力され
る入力端子及び複数の出力端子を有し、入力されたビッ
ト信号に対応した出力端子が選択されてON信号が出力さ
れるデコード手段と、該デコード手段の出力端子それぞ
れに接続され、該ON信号が出力された出力端子に接続さ
れたアナログゲートのみがゲート開状態になる複数のア
ナログゲートからなるアナログゲート群と、該アナログ
ゲート群の各アナログゲートそれぞれに対応接続され、
各々が表示に必要な階調に応じた相異なる電圧値を持っ
て、該信号電極に印加される駆動電圧信号を搬送する複
数の電圧供給ラインからなる電圧供給ライン群と、該電
圧供給ライン群に該駆動電圧信号を供給するとともに該
対向電極に対向電極電位を付与する電源回路部とを備え
た表示装置の駆動回路において、水平同期信号を検知
し、1水平走査期間毎に第1の切換信号を出力する水平
同期信号検出手段及び垂直同期信号を検知し、1垂直走
査期間毎に第2の切換信号を出力する垂直同期信号検出
手段が該電源回路部に並置され、該電源回路部は、該対
向電極電位に対して正の極性を有し、かつ該電圧供給ラ
インの本数と同数の表示に必要な階調に応じた相異なる
電圧値及び該対向電極電位に対して負の極性を有し、か
つ該電圧供給ラインの本数と同数の表示に必要な階調に
応じた相異なる電圧値を生成する電圧生成部と、該第1
の切換信号に応じて正の極性の電圧値と負の極性の電圧
値が1水平走査期間毎に交互に選択されるとともに該第
2の切換信号に応じて1垂直走査期間毎に対応する水平
走査期間での選択される電圧値の極性が正負交互に切り
換えられて該電圧供給ライン群に該駆動電圧信号として
供給される切換選択部とを具備してなり、該電圧供給ラ
イン群の各電圧供給ラインには、1水平走査期間毎に該
対向電極電位に対して極性が反転するとともにこれに重
畳して1垂直走査期間毎に該対向電極電位に対して極性
が反転する駆動電圧信号が表示に必要な階調に応じた電
圧値を持って該電源回路部から該アナログゲートまで搬
送され、該アナログゲートそれぞれに対応接続された各
電圧供給ラインの内、ゲート開状態となったアナログゲ
ートに接続された電圧供給ラインに搬送されている駆動
電圧信号が該信号電極に選択的に印加されるようになっ
ており、そのことにより上記目的が達成される。
電極、表示媒体としての液晶層及び該信号電極と協働し
て該液晶層に駆動電圧を付与する対向電極とを有し、デ
ジタルのビット信号からなる画像信号により表示パター
ンを生起する表示ユニットと、該ビット信号が入力され
る入力端子及び複数の出力端子を有し、入力されたビッ
ト信号に対応した出力端子が選択されてON信号が出力さ
れるデコード手段と、該デコード手段の出力端子それぞ
れに接続され、該ON信号が出力された出力端子に接続さ
れたアナログゲートのみがゲート開状態になる複数のア
ナログゲートからなるアナログゲート群と、該アナログ
ゲート群の各アナログゲートそれぞれに対応接続され、
各々が表示に必要な階調に応じた相異なる電圧値を持っ
て、該信号電極に印加される駆動電圧信号を搬送する複
数の電圧供給ラインからなる電圧供給ライン群と、該電
圧供給ライン群に該駆動電圧信号を供給するとともに該
対向電極に対向電極電位を付与する電源回路部とを備え
た表示装置の駆動回路において、水平同期信号を検知
し、1水平走査期間毎に第1の切換信号を出力する水平
同期信号検出手段及び垂直同期信号を検知し、1垂直走
査期間毎に第2の切換信号を出力する垂直同期信号検出
手段が該電源回路部に並置され、該電源回路部は、該対
向電極電位に対して正の極性を有し、かつ該電圧供給ラ
インの本数と同数の表示に必要な階調に応じた相異なる
電圧値及び該対向電極電位に対して負の極性を有し、か
つ該電圧供給ラインの本数と同数の表示に必要な階調に
応じた相異なる電圧値を生成する電圧生成部と、該第1
の切換信号に応じて正の極性の電圧値と負の極性の電圧
値が1水平走査期間毎に交互に選択されるとともに該第
2の切換信号に応じて1垂直走査期間毎に対応する水平
走査期間での選択される電圧値の極性が正負交互に切り
換えられて該電圧供給ライン群に該駆動電圧信号として
供給される切換選択部とを具備してなり、該電圧供給ラ
イン群の各電圧供給ラインには、1水平走査期間毎に該
対向電極電位に対して極性が反転するとともにこれに重
畳して1垂直走査期間毎に該対向電極電位に対して極性
が反転する駆動電圧信号が表示に必要な階調に応じた電
圧値を持って該電源回路部から該アナログゲートまで搬
送され、該アナログゲートそれぞれに対応接続された各
電圧供給ラインの内、ゲート開状態となったアナログゲ
ートに接続された電圧供給ラインに搬送されている駆動
電圧信号が該信号電極に選択的に印加されるようになっ
ており、そのことにより上記目的が達成される。
(作用) 画像データがデジタルで与えられる表示装置(以下デ
ジタル表示装置と称す)の一例であるマトリクス型液晶
表示装置において、信号電極に印加される駆動電圧信号
の対向電極電位に対する正負極性を1垂直走査期間毎に
反転させるフレーム反転方式によれば、絵素には交流電
圧が印加されるので、液晶層の劣化を防止できる。しか
しながら、このフレーム反転方式によれば、表示媒体た
る液晶の特性上、隣接するフレームの輝度が駆動電圧信
号の正極性印加時と負極性印加時とで異なるため、フリ
ッカーが発生し、表示品位を損ねる。
ジタル表示装置と称す)の一例であるマトリクス型液晶
表示装置において、信号電極に印加される駆動電圧信号
の対向電極電位に対する正負極性を1垂直走査期間毎に
反転させるフレーム反転方式によれば、絵素には交流電
圧が印加されるので、液晶層の劣化を防止できる。しか
しながら、このフレーム反転方式によれば、表示媒体た
る液晶の特性上、隣接するフレームの輝度が駆動電圧信
号の正極性印加時と負極性印加時とで異なるため、フリ
ッカーが発生し、表示品位を損ねる。
しかるに、本発明では、信号電極に印加される駆動電
圧信号の対向電極電位に対する正負極性を1水平走査期
間毎に反転する方式を採用しており、これによってフリ
ッカーの発生を防止している。更に、本願発明では、液
晶層を交流駆動する観点より、1垂直走査期間毎に極性
反転する方式を重畳してライン反転駆動を行っている。
圧信号の対向電極電位に対する正負極性を1水平走査期
間毎に反転する方式を採用しており、これによってフリ
ッカーの発生を防止している。更に、本願発明では、液
晶層を交流駆動する観点より、1垂直走査期間毎に極性
反転する方式を重畳してライン反転駆動を行っている。
このため、本発明によれば、いわゆるライン反転のノ
ンフリッカー交流駆動が実現できるので、液晶層の劣化
防止と、表示品位の向上とを同時に達成できるが、本発
明においては、上記のようなライン反転のノンフリッカ
ー交流駆動を、アナログゲートそれぞれに対応接続され
た複数の電圧供給ラインからなる既存の電圧供給ライン
群に上記のような電源回路部を接続し、この電源回路部
に水平同期信号検出手段及び垂直同期信号検出手段を並
置し、この電圧供給ラインに供給される駆動電圧信号を
極性反転の制御された信号としてアナログゲートに接続
するだけで実現できる。
ンフリッカー交流駆動が実現できるので、液晶層の劣化
防止と、表示品位の向上とを同時に達成できるが、本発
明においては、上記のようなライン反転のノンフリッカ
ー交流駆動を、アナログゲートそれぞれに対応接続され
た複数の電圧供給ラインからなる既存の電圧供給ライン
群に上記のような電源回路部を接続し、この電源回路部
に水平同期信号検出手段及び垂直同期信号検出手段を並
置し、この電圧供給ラインに供給される駆動電圧信号を
極性反転の制御された信号としてアナログゲートに接続
するだけで実現できる。
従って、本発明によれば、既存のドライバ回路を格別
変更する(例えば、アナログゲートを増設したり、電圧
供給ラインの数を増設したりすることなく)必要がな
く、特にデジタル信号処理部は既存のデジタル処理回路
をそのまま利用することができるので、駆動回路部分の
構成面での変更を既存回路に対して最小限に抑えること
ができる。
変更する(例えば、アナログゲートを増設したり、電圧
供給ラインの数を増設したりすることなく)必要がな
く、特にデジタル信号処理部は既存のデジタル処理回路
をそのまま利用することができるので、駆動回路部分の
構成面での変更を既存回路に対して最小限に抑えること
ができる。
(実施例) 本発明を実施例について以下に説明する。
第1図に本発明の一実施例を用いたマトリクス型液晶
表示装置の一例を模式的に示す。TFT液晶パネル100上に
表示を行うための駆動回路1は、ソースドライバ2、ゲ
ートドライバ300、電圧信号供給回路7及びコントロー
ル回路4を備えている。ゲートドライバ300は第5図に
示した従来のものと実質的に同様の構成を有している。
電圧信号供給回路7は、対向電極105に印加される電圧v
cに対する電圧レベルが正の期間と負の期間とが交互に
設けられた複数の互いに異なったレベルの電圧信号をソ
ースドライバ2に供給する。電圧信号供給回路7の動作
に必要なタイミング信号は、コントロール回路4から与
えられる。ソースドライバ2は、入力されるデジタル画
像信号又は映像信号の値に応じて、電圧信号供給回路7
から与えられる複数レベルの電圧信号の何れかを選択
し、振幅変調された電圧信号を得て、その電圧信号をTF
T液晶パネル100の信号電極102に送出するものである。
ソースドライバ2は、アップダウンカウンタ及びデコー
ダ回路20、デジタルデータメモリ30、データデコーダ回
路40、レベルシフタ回路60並びに電圧レベル選択回路50
を備えている。ソースドライバ2の動作に必要な各種信
号は、コントロール回路4から供給される。
表示装置の一例を模式的に示す。TFT液晶パネル100上に
表示を行うための駆動回路1は、ソースドライバ2、ゲ
ートドライバ300、電圧信号供給回路7及びコントロー
ル回路4を備えている。ゲートドライバ300は第5図に
示した従来のものと実質的に同様の構成を有している。
電圧信号供給回路7は、対向電極105に印加される電圧v
cに対する電圧レベルが正の期間と負の期間とが交互に
設けられた複数の互いに異なったレベルの電圧信号をソ
ースドライバ2に供給する。電圧信号供給回路7の動作
に必要なタイミング信号は、コントロール回路4から与
えられる。ソースドライバ2は、入力されるデジタル画
像信号又は映像信号の値に応じて、電圧信号供給回路7
から与えられる複数レベルの電圧信号の何れかを選択
し、振幅変調された電圧信号を得て、その電圧信号をTF
T液晶パネル100の信号電極102に送出するものである。
ソースドライバ2は、アップダウンカウンタ及びデコー
ダ回路20、デジタルデータメモリ30、データデコーダ回
路40、レベルシフタ回路60並びに電圧レベル選択回路50
を備えている。ソースドライバ2の動作に必要な各種信
号は、コントロール回路4から供給される。
第2図にソースドライバ2をより詳細に示す。第2図
に示す例はカラー表示に対応したものであり、R、G及
びB信号がそれぞれ3ビットのデータR0〜R2、G0〜G2、
及びB0〜B2で表現されるR、G及びB信号からなる画像
信号が入力される。アップダウンカウンタ及びデコーダ
回路20はアップダウンカウンタ21とデコーダ22を有して
いる。アップダウンカウンタ21には、増加方向のカウン
ト又は減少方向のカウントを指定するためのU/D信号並
びにアップダウンカウンタ21にカウント動作をさせるた
めのクロックCKが入力されている。アップダウンカウン
タ21の出力はデコーダ22によってデコードされる。アッ
プダウンカウンタ及びデコーダ回路20をシフトレジスタ
で構成することも可能である。
に示す例はカラー表示に対応したものであり、R、G及
びB信号がそれぞれ3ビットのデータR0〜R2、G0〜G2、
及びB0〜B2で表現されるR、G及びB信号からなる画像
信号が入力される。アップダウンカウンタ及びデコーダ
回路20はアップダウンカウンタ21とデコーダ22を有して
いる。アップダウンカウンタ21には、増加方向のカウン
ト又は減少方向のカウントを指定するためのU/D信号並
びにアップダウンカウンタ21にカウント動作をさせるた
めのクロックCKが入力されている。アップダウンカウン
タ21の出力はデコーダ22によってデコードされる。アッ
プダウンカウンタ及びデコーダ回路20をシフトレジスタ
で構成することも可能である。
入力されるデジタル画像信号に含まれるR信号(R0〜
R2)、G信号(G0〜G2)、及びB信号(B0〜B2)は、一
旦、ラッチ31、32及び33にそれぞれラッチされた後、デ
コーダ22の出力に従って、デジタルデータメモリ30を構
成するRメモリ34、Gメモリ35及びBメモリ36内の対応
する記憶ユニットにそれぞれ格納される。1水平走査期
間に亙るデジタル画像信号がデジタルデータメモリ30に
格納された後、ラッチストローブ信号LSの入力により、
デジタルデータメモリ30内のデータがデータデコーダ回
路40に並列に与えられる。データデコーダ回路40の出力
はレベルシフタ回路60を介して電圧レベル選択回路50に
与えられる。電圧レベル選択回路50には、電圧信号供給
回路7から電圧信号±V0〜±V7が入力される。
R2)、G信号(G0〜G2)、及びB信号(B0〜B2)は、一
旦、ラッチ31、32及び33にそれぞれラッチされた後、デ
コーダ22の出力に従って、デジタルデータメモリ30を構
成するRメモリ34、Gメモリ35及びBメモリ36内の対応
する記憶ユニットにそれぞれ格納される。1水平走査期
間に亙るデジタル画像信号がデジタルデータメモリ30に
格納された後、ラッチストローブ信号LSの入力により、
デジタルデータメモリ30内のデータがデータデコーダ回
路40に並列に与えられる。データデコーダ回路40の出力
はレベルシフタ回路60を介して電圧レベル選択回路50に
与えられる。電圧レベル選択回路50には、電圧信号供給
回路7から電圧信号±V0〜±V7が入力される。
データデコーダ回路40及び電圧レベル選択回路50内の
1個のR信号を処理する系を第3図に示す。第3図には
電圧レベル選択回路50の詳細も示されている。データデ
コーダ回路40には、Rメモリ34からR信号R0(i)〜R2
(i)が与えられる3ビットのラッチ回路41、及びデコ
ーダ42が設けられている。R信号R0(i)〜R2(i)は
ラッチストローブ信号LSが入力されるとラッチ回路41に
ラッチされ、デコーダ42によってデコードされる。デコ
ーダ42の反転出力端子〜の出力はR信号R0(i)〜
R2(i)の内容に応じてその内の1個がLレベルとな
り、他はHレベルとなる。デコーダ42の出力はレベルシ
フタ回路60中のレベルシフタ610〜617によって5V系から
15V系にそれぞれレベル変換される。本実施例の場合、
アップダウンカウンタ及びデコーダ回路20、デジタルデ
ータメモリ30及びデータデコーダ回路40はVCC=VSS=0V
の電源電圧で動作する論理回路であるが、TFT液晶パネ
ル100等の表示パネルを駆動するためには、通常、論理
回路の電源電圧より高い電圧が必要とされるので、上述
のようなレベル変換が必要となる。
1個のR信号を処理する系を第3図に示す。第3図には
電圧レベル選択回路50の詳細も示されている。データデ
コーダ回路40には、Rメモリ34からR信号R0(i)〜R2
(i)が与えられる3ビットのラッチ回路41、及びデコ
ーダ42が設けられている。R信号R0(i)〜R2(i)は
ラッチストローブ信号LSが入力されるとラッチ回路41に
ラッチされ、デコーダ42によってデコードされる。デコ
ーダ42の反転出力端子〜の出力はR信号R0(i)〜
R2(i)の内容に応じてその内の1個がLレベルとな
り、他はHレベルとなる。デコーダ42の出力はレベルシ
フタ回路60中のレベルシフタ610〜617によって5V系から
15V系にそれぞれレベル変換される。本実施例の場合、
アップダウンカウンタ及びデコーダ回路20、デジタルデ
ータメモリ30及びデータデコーダ回路40はVCC=VSS=0V
の電源電圧で動作する論理回路であるが、TFT液晶パネ
ル100等の表示パネルを駆動するためには、通常、論理
回路の電源電圧より高い電圧が必要とされるので、上述
のようなレベル変換が必要となる。
電圧レベル選択回路50では、電圧信号供給回路7から
の電圧信号±V0〜±V7を供給するライン510〜517と出力
端52との間にアナログゲートAG0〜AG7がそれぞれ設けら
れている。アナログゲートAG0〜AG7の制御端子には、レ
ベルシフタ610〜617の反転出力がそれぞれ印加されてお
り、この印加電圧がHレベルの時に導通状態となる。デ
コーダ42の例えば端子の出力がLレベルであると、レ
ベルシフタ613の出力がHレベルとなり、アナログゲー
トAG3が導通し、ライン513上の電圧信号±V3がR(i)
信号として3i番目の信号電極102に送出される。各信号
電極102に対応するデータデコーダ回路40、レベルシフ
タ回路60及び電圧レベル選択回路50の各部分が、並行し
て上述したように動作する。
の電圧信号±V0〜±V7を供給するライン510〜517と出力
端52との間にアナログゲートAG0〜AG7がそれぞれ設けら
れている。アナログゲートAG0〜AG7の制御端子には、レ
ベルシフタ610〜617の反転出力がそれぞれ印加されてお
り、この印加電圧がHレベルの時に導通状態となる。デ
コーダ42の例えば端子の出力がLレベルであると、レ
ベルシフタ613の出力がHレベルとなり、アナログゲー
トAG3が導通し、ライン513上の電圧信号±V3がR(i)
信号として3i番目の信号電極102に送出される。各信号
電極102に対応するデータデコーダ回路40、レベルシフ
タ回路60及び電圧レベル選択回路50の各部分が、並行し
て上述したように動作する。
電圧信号供給回路7について説明する。電圧信号供給
回路7は、正電圧信号出力回路70、負電圧信号出力回路
74及び選択回路79を包含している。正電圧信号出力回路
70は、対向電極105の電圧v0よりも高い電源電圧VCCが印
加される端子701と対向電極105の電圧vcが印加される端
子702との間に直列に接続された8個の抵抗R0〜R7を有
している。抵抗R0〜R7の接続点からバッファ710〜716を
それぞれ介して電圧信号+V0〜+V6が取り出される。電
源電圧VCCは電圧信号+V7として取り出される。電圧信
号+V0〜+V7はアナログゲート720〜727をそれぞれ介し
て、電圧レベル選択回路50のライン510〜517に供給され
る。負電圧信号出力回路74は、対向電極105の電圧vcよ
りも低い電源電圧VDDが印加される端子741と対向電極10
5の電圧vcが印加される端子702との間に直列に接続され
た8個の抵抗R0〜R7を有している。抵抗R0〜R7の接続点
からバッファ750〜756をそれぞれ介して電圧信号−V0〜
−V6が取り出される。電源電圧VDDは電圧信号−V7とし
て取り出される。電圧信号−V0〜−V7はアナログゲート
760〜767をそれぞれ介してライン510〜517に供給され
る。
回路7は、正電圧信号出力回路70、負電圧信号出力回路
74及び選択回路79を包含している。正電圧信号出力回路
70は、対向電極105の電圧v0よりも高い電源電圧VCCが印
加される端子701と対向電極105の電圧vcが印加される端
子702との間に直列に接続された8個の抵抗R0〜R7を有
している。抵抗R0〜R7の接続点からバッファ710〜716を
それぞれ介して電圧信号+V0〜+V6が取り出される。電
源電圧VCCは電圧信号+V7として取り出される。電圧信
号+V0〜+V7はアナログゲート720〜727をそれぞれ介し
て、電圧レベル選択回路50のライン510〜517に供給され
る。負電圧信号出力回路74は、対向電極105の電圧vcよ
りも低い電源電圧VDDが印加される端子741と対向電極10
5の電圧vcが印加される端子702との間に直列に接続され
た8個の抵抗R0〜R7を有している。抵抗R0〜R7の接続点
からバッファ750〜756をそれぞれ介して電圧信号−V0〜
−V6が取り出される。電源電圧VDDは電圧信号−V7とし
て取り出される。電圧信号−V0〜−V7はアナログゲート
760〜767をそれぞれ介してライン510〜517に供給され
る。
選択回路79は、Tフリップフロップとして機能する2
個のDフリップフロップ791及び792を有している。Dフ
リップフロップ791のクロック端子には水平同期信号H
SYNCが入力される。又、Dフリップフロップ792のクロ
ック端子には垂直同期信号VSYNCが入力される。従っ
て、Dフリップフロップ791の出力は、水平同期信号H
SYNCが入力される度に反転し、Dフリップフロップ792
の出力は垂直同期信号VSYNCが入力される度に反転す
る。Dフリップフロップ791及び792の出力はXORゲート7
93に入力され、XORゲート793の出力は非反転レベルシフ
タ794及び反転レベルシフタ795に与えられる。非反転レ
ベルシフタ794の出力によってアナログゲート720〜727
が制御される。又、反転レベルシフタ795の出力によっ
てアナログゲート760〜767が制御される。
個のDフリップフロップ791及び792を有している。Dフ
リップフロップ791のクロック端子には水平同期信号H
SYNCが入力される。又、Dフリップフロップ792のクロ
ック端子には垂直同期信号VSYNCが入力される。従っ
て、Dフリップフロップ791の出力は、水平同期信号H
SYNCが入力される度に反転し、Dフリップフロップ792
の出力は垂直同期信号VSYNCが入力される度に反転す
る。Dフリップフロップ791及び792の出力はXORゲート7
93に入力され、XORゲート793の出力は非反転レベルシフ
タ794及び反転レベルシフタ795に与えられる。非反転レ
ベルシフタ794の出力によってアナログゲート720〜727
が制御される。又、反転レベルシフタ795の出力によっ
てアナログゲート760〜767が制御される。
Dフリップフロップ791の出力とDフリップフロップ7
92の出力とが一致しない場合には、レベルシフタ794及
び795の出力はそれぞれHレベル及びLレベルとなり、
アナログゲート720〜727が導通し、電圧信号+V0〜+V7
が電圧レベル選択回路50に供給される。他方、Dフリッ
プフロップ791の出力とDフリップフロップ792の出力と
が一致する場合には、レベルシフタ794及び795の出力
は、それぞれLレベル及びHレベルとなり、アナログゲ
ート760〜767が導通し、電圧信号−V0〜−V7が電圧レベ
ル選択回路50に供給される。1フレームの間でDフリッ
プフロップ792の出力は一定であり、Dフリップフロッ
プ791の出力は1水平走査期間毎に反転するので、或フ
レームでは、奇数番目の水平走査期間に電圧信号+V0〜
+V7が電圧レベル選択回路50に供給され、偶数番目の水
平走査期間に電圧信号−V0〜−V7が電圧レベル選択回路
50に供給される。又、上述したフレームの次のフレーム
では、Dフリップフロップ792の出力が反転するため、
偶数番目の水平走査期間に電圧信号+V0〜+V7が電圧レ
ベル選択回路50に供給され、奇数番目の水平走査期間に
電圧信号−V0〜−V7が電圧レベル選択回路50に供給され
る。以上で説明した電圧信号供給回路7の機能により、
液晶層に印加される電圧は、電圧信号+V0〜+V7が電圧
レベル選択回路50に供給されている場合には+Vi(i=
0,…,7)−vc>0となり電圧信号−V0〜−V7が電圧レベ
ル選択回路50に供給されている場合には−Vi−vc<0と
なる。これらの2種類の場合が交互に生じるため、絵素
には交流電圧が印加されることになり、液晶層の劣化が
防止される。
92の出力とが一致しない場合には、レベルシフタ794及
び795の出力はそれぞれHレベル及びLレベルとなり、
アナログゲート720〜727が導通し、電圧信号+V0〜+V7
が電圧レベル選択回路50に供給される。他方、Dフリッ
プフロップ791の出力とDフリップフロップ792の出力と
が一致する場合には、レベルシフタ794及び795の出力
は、それぞれLレベル及びHレベルとなり、アナログゲ
ート760〜767が導通し、電圧信号−V0〜−V7が電圧レベ
ル選択回路50に供給される。1フレームの間でDフリッ
プフロップ792の出力は一定であり、Dフリップフロッ
プ791の出力は1水平走査期間毎に反転するので、或フ
レームでは、奇数番目の水平走査期間に電圧信号+V0〜
+V7が電圧レベル選択回路50に供給され、偶数番目の水
平走査期間に電圧信号−V0〜−V7が電圧レベル選択回路
50に供給される。又、上述したフレームの次のフレーム
では、Dフリップフロップ792の出力が反転するため、
偶数番目の水平走査期間に電圧信号+V0〜+V7が電圧レ
ベル選択回路50に供給され、奇数番目の水平走査期間に
電圧信号−V0〜−V7が電圧レベル選択回路50に供給され
る。以上で説明した電圧信号供給回路7の機能により、
液晶層に印加される電圧は、電圧信号+V0〜+V7が電圧
レベル選択回路50に供給されている場合には+Vi(i=
0,…,7)−vc>0となり電圧信号−V0〜−V7が電圧レベ
ル選択回路50に供給されている場合には−Vi−vc<0と
なる。これらの2種類の場合が交互に生じるため、絵素
には交流電圧が印加されることになり、液晶層の劣化が
防止される。
第4図に本実施例に於ける表示駆動タイミングの概略
を示す。第4図に示す例に於いて、h番目のフレームの
j番目の水平走査線の駆動は電圧信号−V0〜−V7を用い
て行われ、j+1番目の水平走査線の駆動は電圧信号+
V0〜+V7を用いて行われている。これに対し、h+1番
目のフレームのj番目の水平走査線の駆動は電圧信号+
V0〜+V7を用いて行われ、j+1番目の水平走査線の駆
動は電圧信号−V0〜−V7を用いて行われており、h番目
のフレームとは用いられる電圧信号が入れ替わってい
る。
を示す。第4図に示す例に於いて、h番目のフレームの
j番目の水平走査線の駆動は電圧信号−V0〜−V7を用い
て行われ、j+1番目の水平走査線の駆動は電圧信号+
V0〜+V7を用いて行われている。これに対し、h+1番
目のフレームのj番目の水平走査線の駆動は電圧信号+
V0〜+V7を用いて行われ、j+1番目の水平走査線の駆
動は電圧信号−V0〜−V7を用いて行われており、h番目
のフレームとは用いられる電圧信号が入れ替わってい
る。
本実施例ではデジタル画像信号から電圧信号への変換
に要する時間は主にデコーダ42によるデコードのための
時間だけとなる。従って、各水平走査期間の大部分を絵
素の駆動に使用することができる。
に要する時間は主にデコーダ42によるデコードのための
時間だけとなる。従って、各水平走査期間の大部分を絵
素の駆動に使用することができる。
(発明の効果) 本発明によれば、従来のアナログ画像信号サンプリン
グ方式の駆動回路の様々な課題を解決することができる
表示装置のための駆動回路が提供される。
グ方式の駆動回路の様々な課題を解決することができる
表示装置のための駆動回路が提供される。
本発明の駆動回路では、デジタル化された画像信号が
記憶され、転送される。従って、アナログ画像信号サン
プリング方式の駆動回路で問題となっていたサンプリン
グ時定数に起因する画像信号の周波数特性の劣化を回避
することができる。また、サンプリングコンデンサとホ
ールドコンデンサとの間での電荷配分による振幅減衰も
生じない。更に、駆動回路の構成要素の回路定数のばら
つきによる遅延時間等のばらつきも生じない。
記憶され、転送される。従って、アナログ画像信号サン
プリング方式の駆動回路で問題となっていたサンプリン
グ時定数に起因する画像信号の周波数特性の劣化を回避
することができる。また、サンプリングコンデンサとホ
ールドコンデンサとの間での電荷配分による振幅減衰も
生じない。更に、駆動回路の構成要素の回路定数のばら
つきによる遅延時間等のばらつきも生じない。
本発明の駆動回路に於ける処理はデジタル信号に対し
て行われる。このため、回路内の各部の動作を確実に同
期させることができる。従って、回路内で生じる遅延等
による画像の表示位置のずれ、画像のにじみ等を抑制す
ることが可能となり、画像の表示精度及び表示品位が大
幅に向上する。このことは、特に、高精細画像の忠実な
表示に大きな効果を発揮するので、コンピュータグラフ
ィックスの表示も正確に行われる。
て行われる。このため、回路内の各部の動作を確実に同
期させることができる。従って、回路内で生じる遅延等
による画像の表示位置のずれ、画像のにじみ等を抑制す
ることが可能となり、画像の表示精度及び表示品位が大
幅に向上する。このことは、特に、高精細画像の忠実な
表示に大きな効果を発揮するので、コンピュータグラフ
ィックスの表示も正確に行われる。
本発明の駆動回路は、表示パネルの大容量化には、基
本的に、入力デジタル画像信号を記憶する記憶回路を構
成する論理回路の高速化によって対処することができ
る。論理回路の高速化は今後も見込めるところであり、
本発明の駆動回路は表示装置の大容量化、高精細化に容
易に対処できると考えられる。
本的に、入力デジタル画像信号を記憶する記憶回路を構
成する論理回路の高速化によって対処することができ
る。論理回路の高速化は今後も見込めるところであり、
本発明の駆動回路は表示装置の大容量化、高精細化に容
易に対処できると考えられる。
尚、本発明のような電圧信号供給手段を設けることな
く本発明で実現される階調と同一の階調を得るために
は、本発明の場合の2倍の互いに異なったレベルの直流
電圧信号を信号電極駆動手段に与えることが考えられる
が、その場合には入力デジタル画像信号のビット数を1
ビット増やす必要がある。本発明は、画像信号入力用の
バスラインの数を減らす上でも効果がある。
く本発明で実現される階調と同一の階調を得るために
は、本発明の場合の2倍の互いに異なったレベルの直流
電圧信号を信号電極駆動手段に与えることが考えられる
が、その場合には入力デジタル画像信号のビット数を1
ビット増やす必要がある。本発明は、画像信号入力用の
バスラインの数を減らす上でも効果がある。
加えて、本発明においては、信号電極に印加される駆
動電圧信号の対向電極電位に対する正負極性を1水平走
査期間毎に反転するとともに、これに重畳して信号電極
に印加される駆動電圧信号の対向電極電位に対する正負
極性を1垂直走査期間毎に反転させることを表示駆動の
基本方式としているので、いわゆるライン反転のノンフ
リッカー交流駆動を実現できる。このため、液晶層の劣
化防止と、表示品位の向上とを同時に達成できる。
動電圧信号の対向電極電位に対する正負極性を1水平走
査期間毎に反転するとともに、これに重畳して信号電極
に印加される駆動電圧信号の対向電極電位に対する正負
極性を1垂直走査期間毎に反転させることを表示駆動の
基本方式としているので、いわゆるライン反転のノンフ
リッカー交流駆動を実現できる。このため、液晶層の劣
化防止と、表示品位の向上とを同時に達成できる。
しかも、このようなライン反転のノンフリッカー交流
駆動を、アナログゲートそれぞれに対応接続された複数
の電圧供給ラインからなる既存の電圧供給ライン群に電
源回路部を接続し、かつこの電源回路部に水平同期信号
検出手段及び垂直同期信号検出手段を並置し、この電圧
供給ラインに供給される駆動電圧信号を極性反転の制御
された信号としてアナログゲートに接続するだけで実現
でき、既存のドライバ回路を格別変更する(例えば、ア
ナログゲートを増設したり、電圧供給ラインの数を増設
したりすることなく)必要がなく、特にデジタル信号処
理部は既存のデジタル処理回路をそのまま利用すること
ができるので、回路構成が簡単で済み、安価に実現でき
る、といった効果を奏することができる。
駆動を、アナログゲートそれぞれに対応接続された複数
の電圧供給ラインからなる既存の電圧供給ライン群に電
源回路部を接続し、かつこの電源回路部に水平同期信号
検出手段及び垂直同期信号検出手段を並置し、この電圧
供給ラインに供給される駆動電圧信号を極性反転の制御
された信号としてアナログゲートに接続するだけで実現
でき、既存のドライバ回路を格別変更する(例えば、ア
ナログゲートを増設したり、電圧供給ラインの数を増設
したりすることなく)必要がなく、特にデジタル信号処
理部は既存のデジタル処理回路をそのまま利用すること
ができるので、回路構成が簡単で済み、安価に実現でき
る、といった効果を奏することができる。
第1図は本発明の一実施例を用いたマトリクス型液晶表
示装置の概略ブロック図、第2図はその実施例のソース
ドライバのブロック図、第3図はその実施例のデータデ
コーダ回路、レベルシフタ、電圧レベル選択回路及び電
圧信号供給回路の要部を示す図、第4図はその実施例の
動作を示すタイミングチャート、第5図は従来の駆動回
路を用いたマトリクス型液晶表示装置の一例の概略ブロ
ック図、第6図は第5図の表示装置のソースドライバの
回路図、第7図は第6図のソースドライバの動作を示す
タイミングチャートである。 1…駆動回路、2…ソースドライバ、20…アップダウン
カウンタ及びデコーダ回路、21…アップダウンカウン
タ、22…デコーダ、30…デジタルデータメモリ、31〜33
…ラッチ、34…Rメモリ、35…Gメモリ、36…Bメモ
リ、40…データデコーダ回路、41…ラッチ回路、42…デ
コーダ、50…電圧レベル選択回路、60…レベルシフタ回
路、610〜617…レベルシフタ、7…電圧信号供給回路、
70…正電圧出力回路、74…負電圧出力回路、79…選択回
路、100…TFT液晶パネル、101…走査電極、102…信号電
極、103…絵素電極、104…TFT、105…対向電極、300…
ゲートドライバ、AG0〜AG7…アナログゲート。
示装置の概略ブロック図、第2図はその実施例のソース
ドライバのブロック図、第3図はその実施例のデータデ
コーダ回路、レベルシフタ、電圧レベル選択回路及び電
圧信号供給回路の要部を示す図、第4図はその実施例の
動作を示すタイミングチャート、第5図は従来の駆動回
路を用いたマトリクス型液晶表示装置の一例の概略ブロ
ック図、第6図は第5図の表示装置のソースドライバの
回路図、第7図は第6図のソースドライバの動作を示す
タイミングチャートである。 1…駆動回路、2…ソースドライバ、20…アップダウン
カウンタ及びデコーダ回路、21…アップダウンカウン
タ、22…デコーダ、30…デジタルデータメモリ、31〜33
…ラッチ、34…Rメモリ、35…Gメモリ、36…Bメモ
リ、40…データデコーダ回路、41…ラッチ回路、42…デ
コーダ、50…電圧レベル選択回路、60…レベルシフタ回
路、610〜617…レベルシフタ、7…電圧信号供給回路、
70…正電圧出力回路、74…負電圧出力回路、79…選択回
路、100…TFT液晶パネル、101…走査電極、102…信号電
極、103…絵素電極、104…TFT、105…対向電極、300…
ゲートドライバ、AG0〜AG7…アナログゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植平 茂行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−275823(JP,A) 特開 昭63−182695(JP,A) 特開 昭63−161495(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】並行する複数の信号電極、表示媒体として
の液晶層及び該信号電極と協働して該液晶層に駆動電圧
を付与する対向電極とを有し、デジタルのビット信号か
らなる画像信号により表示パターンを生起する表示ユニ
ットと、 該ビット信号が入力される入力端子及び複数の出力端子
を有し、入力されたビット信号に対応した出力端子が選
択されてON信号が出力されるデコード手段と、 該デコード手段の出力端子それぞれに接続され、該ON信
号が出力された出力端子に接続されたアナログゲートの
みがゲート開状態になる複数のアナログゲートからなる
アナログゲート群と、 該アナログゲート群の各アナログゲートそれぞれに対応
接続され、各々が表示に必要な階調に応じた相異なる電
圧値を持って、該信号電極に印加される駆動電圧信号を
搬送する複数の電圧供給ラインからなる電圧供給ライン
群と、 該電圧供給ライン群に該駆動電圧信号を供給するととも
に該対向電極に対向電極電位を付与する電源回路部と を備えた表示装置の駆動回路において、 水平同期信号を検知し、1水平走査期間毎に第1の切換
信号を出力する水平同期信号検出手段及び垂直同期信号
を検知し、1垂直走査期間毎に第2の切換信号を出力す
る垂直同期信号検出手段が該電源回路部に並置され、 該電源回路部は、 該対向電極電位に対して正の極性を有し、かつ該電圧供
給ラインの本数と同数の表示に必要な階調に応じた相異
なる電圧値及び該対向電極電位に対して負の極性を有
し、かつ該電圧供給ラインの本数と同数の表示に必要な
階調に応じた相異なる電圧値を生成する電圧生成部と、 該第1の切換信号に応じて正の極性の電圧値と負の極性
の電圧値が1水平走査期間毎に交互に選択されるととも
に該第2の切換信号に応じて1垂直走査期間毎に対応す
る水平走査期間での選択される電圧値の極性が正負交互
に切り換えられて該電圧供給ライン群に該駆動電圧信号
として供給される切換選択部と を具備してなり、 該電圧供給ライン群の各電圧供給ラインには、1水平走
査期間毎に該対向電極電位に対して極性が反転するとと
もにこれに重畳して1垂直走査期間毎に該対向電極電位
に対して極性が反転する駆動電圧信号が表示に必要な階
調に応じた電圧値を持って該電源回路部から該アナログ
ゲートまで搬送され、該アナログゲートそれぞれに対応
接続された各電圧供給ラインの内、ゲート開状態となっ
たアナログゲートに接続された電圧供給ラインに搬送さ
れている駆動電圧信号が該信号電極に選択的に印加され
ることを特徴とする表示装置の駆動回路。
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