JP2822991B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置の駆動
回路に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のカラー液晶表示装置は、ドットマ
トリクスで構成した画素を1ラインごとに時分割して駆
動する方式であった。また階調表示に関しては、パルス
幅変調によるものが多い。 【0003】また、薄膜トランジスタアレイを集積した
液晶パネル(以下,TFTパネルと称す。)において
も、原色信号のある一定時間の情報を画素に書き込む構
成が採られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし前述の従来技術
では、時分割駆動する方式においては時分割比を大きく
すると視角特性が悪化するという欠点を有し、線順次で
駆動するためラインメモリー等を必要とするといった欠
点を有する。 【0005】また従来のTFTパネルでは、原色信号の
ある一定時間の積分値を画素に書き込むことになり、書
き込み時間内に原色信号が急変すると不確実な情報を表
示するので輪郭部が不鮮明になり画質が低下するといっ
た欠点を有する。 【0006】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的とするところは、簡単な回路構成に
より鮮明な画像が得られる液晶表示装置を提供するとこ
ろにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、マトリクス状
に配置される複数のゲート電極配線及び複数のソース電
極配線と、該ゲート電極配線と該ソース電極配線の交差
に対応してマトリクス状に配置される複数の画素とを有
する液晶表示装置において、入力されるアナログ画像デ
ータをサンプリングして順次デジタル画像データに変換
するA/D変換手段と、該A/D変換手段から順次出力
されるデジタル画像データを、互いに異なるタイミング
で順次記憶するn個(nは複数)の第1の記憶手段と、
該n個の第1の記憶手段と対をなして設けられ、該n個
の第1の記憶手段に記憶された前記n個のデジタル画像
データを同一タイミングで記憶するn個の第2の記憶手
段と、該n個の第2の記憶手段に記憶されたn個のデジ
タル画像データを、アナログ画像データに変換すると共
に、該n個のデジタル画像データが変化するまで変換後
のアナログ画像データの電圧値を保持するD/A変換手
段と、該D/A変換手段から出力されたn個のアナログ
画像データを極性反転する極性反転回路と、該極性反転
回路から出力されたn個のアナログ画像データを並列的
に伝送する複数の信号線と、前記複数のソース電極配線
と前記複数の信号線に接続され、該複数の信号線に伝送
されるアナログ画像データを該複数のソース電極配線に
供給する複数のゲート手段と、前記複数のゲート手段の
開閉を順次制御するシフトレジスタと、を少なくとも備
え、前記複数の信号線に伝送されるn個のアナログ画像
データは、前記シフトレジスタにより同時に制御される
n個の前記ゲート手段を介してn本の前記ソース電極配
線に同時に供給されてなることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施例を図
面を参照して説明する。 【0009】図1はTFTパネルの等価回路図である。
この動作原理は、複数のゲート電極配線1のいずれか1
本を選択することにより、選択されたゲート電極配線1
に接続された薄膜トランジスター4(以下TFTと称
す。)が導通状態となる。このときソース電極配線2に
アナログ値の画像データを供給すると、画像データはT
FT4を介して画素電極5および共通電極3にて構成さ
れる容量に書き込まれる。画像データが書き込まれたの
ちゲート電極配線1を非選択とすればTFT4は非導通
状態となり、次にゲート電極1が選択されるまで画像デ
ータは保持される。共通電極3と画素電極5の間には液
晶6が封入されており、書き込まれた画像データに液晶
が応答して表示をおこなう。 【0010】TFT4は各画素に対して2個が直列に作
られているが、これはTFT4が非導通時の漏れ電流を
低減するためであり1個でも良い。 【0011】また、フルカラー表示をおこなうため各画
素にカラーフィルターを形成するが、本実施例ではカラ
ーフィルターを、1ライン目では左より赤(R)、緑
(G)、青(B)の順、2ライン目ではG、B、Rの
順、3ライン目ではR、G、Bの順で、以下これの繰り
返しとなっている。 【0012】図2は信号処理の回路ブロック図であり、
原色信号の処理をしてTFTパネルに書き込む原色信号
を得るまでの図である。 【0013】図において、RGB切替回路11は10ー
R、10ーG、10ーBで示される赤、緑、青の原色信
号を切替るもので、図1にて説明したようにカラーフィ
ルターの色順番が1ラインごとに異なるため、カラーフ
ィルターと原色信号の整合をとるためのものである。 【0014】RGB切替回路11を通った原色信号10
はA/D変換12に入り、サンプリングクロック18の
立ち上がりエッジにてサンプリングをおこないディジタ
ル値に変換される。A/D変換12の出力は本実施例に
おいては16階調表示としているため4bit出力であ
る。 【0015】A/D変換12の4bit出力は二組の第
1のラッチ13ー1および13ー2に入り、それぞれ1
9ー1、19ー2の第1のラッチクロックにより一時記
憶される。第1のラッチ13が二組ある理由は、本実施
例によるTFTパネルのソース電極配線が320本であ
り、書き込みに必要な時間が約1μs必要なためであ
る。すなわち、テレビジョン信号を表示する場合を考え
ると、1水平走査期間は63.5μsであり、そのうち
有効表示期間はその85%程度である。赤、緑、青の3
原色を同時にサンプリングするとすれば1水平走査期間
に必要なサンプリング回数は、 320/3≒107(回) となりサンプリング周期は0.5μs程度となる。 【0016】それ故、1μsの書き込み時間を確保する
ため、第1のラッチを二組必要としている。 【0017】TFTパネルの画素構成が変わったり、書
き込み時間等の条件の変化、あるいは階調数の変更等に
より第1のラッチ13の個数が変わることは当然であ
る。 【0018】13ー1および13ー2の第1のラッチに
順次記憶されたデータは、次に第1のラッチ13ー1に
新しいデータが記されると同時または直前に第2のラッ
チ14に第2のラッチクロック20により記憶され、第
2のラッチ14の出力はD/A変換15に入りアナログ
値に変換される。D/A変換15の出力は第2のラッチ
14の出力が変化するまで同一レべルの電圧値を保持す
るので、TFTパネルに対し安定した書き込みをおこな
うことができる。 【0019】極性反転回路16はTFTパネルが交流駆
動を必要とするため、1フィールド時間ごとに極性を反
転するものである。 【0020】以上の回路動作にて、TFTパネルに書き
込む原色信号17ー1から17ー6を得ている。 【0021】図3はパネル駆動部のブロック図であり、
Y側駆動回路31はY側スタートパルス34とY側クロ
ック35にて動作し、TFTパネル30のゲート電極配
線1を選択し駆動する。 【0022】Y側スタートパルス34はゲート電極配線
1の第1ライン目を決定するもので、以降はY側クロッ
ク35にて順次選択をおこなう。テレビジョン画像表示
においてY側クロック35は水平同期信号である。 【0023】X側シフトレジスタ32はその出力にてト
ランスファーゲート33を制御し、原色信号17を書き
込む画素を選択するもので、X側スタートパルス36お
よびX側クロック37にて動作をおこなう。 【0024】X側スタートパルス36とX側クロック3
7にてX側シフトレジスタ32の第1ビットが選択され
るとその出力はセレクト信号38にてトランスファーゲ
ート33を導通状態とし、原色信号17をTFTパネル
30のソース電極配線に供給し、書き込みをおなう。以
降X側クロック37により(X側シフトレジスタ32に
よる)セレクト信号38は順次移動して6画素分が一組
となったトランスファーゲート33を選択して書き込み
をおこなう。なお、図3におけるパネル駆動部の回路
は、液晶パネルのガラス基板上に、TFT素子にて構成
することも可能である。 【0025】図4は図2および図3で説明した動作のタ
イミングチャートであり、テレビジョン画像表示の例で
ある。 【0026】図において、原色信号10はサンプリング
周期がおおむね500nSのサンプリングクロック18
の立ち上がりエッジでサンプリングされ、その出力は
(二組の)第1のラッチ13−1,13ー2に第1のラ
ッチクロック19ー1および19ー2の立ち上がりエッ
ジで記憶される。第2のラッチ14には第2のラッチク
ロック20のタイミングで記憶され、おおむね1μsの
期間記憶されてTFTに書き込む原色信号17を得る。 【0027】X側クロック37は第2のラッチクロック
20と同一であり立ち上がりエッジでX側シフトレジス
タ32を転送する。X側スタートパルス36はX側クロ
ック37の最初のクロックのときに図に示すタイミング
で入力される。セレクト信号38は38ー1から38ー
3で示すように順次出力される。 【0028】本発明においては、TFTパネルを用いる
ことにより、スタティック駆動に近い駆動が可能となる
ため、コントラスト比の高い鮮明で視角特性の良好な画
像が得られる。 【0029】A/D変換により原色信号のサンプリング
をおこなうので、輪郭部等がシャープになり、画質が向
上する。 【0030】複数個の第1のラッチは、A/D変換の出
力を一時記憶して、TFTパネルにデータを書き込む時
間を確保するもので、TFTパネルにデータを書き込む
時間と横の画素数により個数を決定する。 【0031】第2のラッチは第1のラッチに記憶したデ
ータを並列にラッチして、TFTパネルに書き込む時間
中保持している。 【0032】D/A変換は第2のラッチのデータを一定
のアナログ量に変換して各画素の原色信号を得る。各画
素に書き込む時間中において、データは一定値を保持す
るので安定した書き込みができる。 【0033】すなわち、以上に述べたように本発明によ
れば、TFTパネルを用いることによりスタティック駆
動に近い駆動が可能になるため、コントラスト比の高い
鮮明で視角特性の良好な画像が得られるとうい効果を有
するとともに、A/D変換により原色信号のサンプリン
グをおこなうため、輪郭部等がシャープになり、より画
質が向上するといった効果を有する。 【0034】第1のラッチにおいてTFTパネルに書き
込む時間を確保するとともに、第2のラッチにて出力電
圧を一定値に保つためTFTパネルへの書き込み動作が
安定しており、画面の全域にわたって均一な画像が得ら
れるという効果を有する。 【0035】周辺回路の構成が簡単であるとともに、T
FTパネルの画素数や特性の変更に対しても造成要素を
変更することなく単にラッチ等の個数の変更のみで対応
が可能であり、拡張性が良い、変更が簡単といった効果
を有する。 【0036】さらには表示に要する時間の遅れが、第1
のラッチで一時記憶する時間のみでほぼリアルタイム処
理が可能であるため、大容量のラインメモリー等を必要
とせずに簡単な回路の付加により鮮明画像が得られると
いった効果を有する。 【0037】 【発明の効果】以上本発明によれば、以下に述べる顕著
な効果を奏することができる。 (a)A/D変換したデジタル画像データを異なる複数
のタイミングで順次記憶する複数の記憶手段を有し、異
なるタイミングでサンプリングした画像データを、アナ
ログ画像データに変換して信号線に同一タイミングで伝
送し、これを同時に開閉制御されるゲート手段によりソ
ース電極配線に一括供給するように構成したので、ゲー
ト手段を介してソース電極配線に供給するタイミング回
数が少なくなり、その結果ゲート手段により供給する時
間が十分に確保できるので、ソース電極配線に安定して
画像データの供給ができる。また、上述のようにゲート
手段を介してソース電極配線に供給するタイミング回数
が少なくなるので、ゲート手段の開閉を制御するシフト
レジスタの段数を少なくなくできる。 (b)アナログ画像データをA/D変換し、デジタル値
の状態で複数段の記憶手段の間を伝送するため、ノイズ
の影響を受けにくくなる。また、アナログ画像データを
サンプリングした画像データを表示データとするので、
画像の輪郭をシャープにすることができる。 (c)デジタル画像データのD/A変換手段は、デジタ
ル画像データが変化するまで変換後のアナログ画像デー
タの電圧値を保持する機能を有するため、その後段のア
ナログ画像データの伝送が安定化される。 (d)A/D変換手段、複数段の記憶手段、D/A変換
手段の前段や途中で画像データを極性反転すると、変換
手段は二極性の大きな振幅電圧に対応し記憶手段は二極
性電圧振幅分のデジタルデータを記憶することが必要に
なるが、本発明では画像データのD/A変換後に極性反
転するので、極性反転回路の前段の回路を簡単な構成に
することができる。
回路に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のカラー液晶表示装置は、ドットマ
トリクスで構成した画素を1ラインごとに時分割して駆
動する方式であった。また階調表示に関しては、パルス
幅変調によるものが多い。 【0003】また、薄膜トランジスタアレイを集積した
液晶パネル(以下,TFTパネルと称す。)において
も、原色信号のある一定時間の情報を画素に書き込む構
成が採られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし前述の従来技術
では、時分割駆動する方式においては時分割比を大きく
すると視角特性が悪化するという欠点を有し、線順次で
駆動するためラインメモリー等を必要とするといった欠
点を有する。 【0005】また従来のTFTパネルでは、原色信号の
ある一定時間の積分値を画素に書き込むことになり、書
き込み時間内に原色信号が急変すると不確実な情報を表
示するので輪郭部が不鮮明になり画質が低下するといっ
た欠点を有する。 【0006】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的とするところは、簡単な回路構成に
より鮮明な画像が得られる液晶表示装置を提供するとこ
ろにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、マトリクス状
に配置される複数のゲート電極配線及び複数のソース電
極配線と、該ゲート電極配線と該ソース電極配線の交差
に対応してマトリクス状に配置される複数の画素とを有
する液晶表示装置において、入力されるアナログ画像デ
ータをサンプリングして順次デジタル画像データに変換
するA/D変換手段と、該A/D変換手段から順次出力
されるデジタル画像データを、互いに異なるタイミング
で順次記憶するn個(nは複数)の第1の記憶手段と、
該n個の第1の記憶手段と対をなして設けられ、該n個
の第1の記憶手段に記憶された前記n個のデジタル画像
データを同一タイミングで記憶するn個の第2の記憶手
段と、該n個の第2の記憶手段に記憶されたn個のデジ
タル画像データを、アナログ画像データに変換すると共
に、該n個のデジタル画像データが変化するまで変換後
のアナログ画像データの電圧値を保持するD/A変換手
段と、該D/A変換手段から出力されたn個のアナログ
画像データを極性反転する極性反転回路と、該極性反転
回路から出力されたn個のアナログ画像データを並列的
に伝送する複数の信号線と、前記複数のソース電極配線
と前記複数の信号線に接続され、該複数の信号線に伝送
されるアナログ画像データを該複数のソース電極配線に
供給する複数のゲート手段と、前記複数のゲート手段の
開閉を順次制御するシフトレジスタと、を少なくとも備
え、前記複数の信号線に伝送されるn個のアナログ画像
データは、前記シフトレジスタにより同時に制御される
n個の前記ゲート手段を介してn本の前記ソース電極配
線に同時に供給されてなることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明による一実施例を図
面を参照して説明する。 【0009】図1はTFTパネルの等価回路図である。
この動作原理は、複数のゲート電極配線1のいずれか1
本を選択することにより、選択されたゲート電極配線1
に接続された薄膜トランジスター4(以下TFTと称
す。)が導通状態となる。このときソース電極配線2に
アナログ値の画像データを供給すると、画像データはT
FT4を介して画素電極5および共通電極3にて構成さ
れる容量に書き込まれる。画像データが書き込まれたの
ちゲート電極配線1を非選択とすればTFT4は非導通
状態となり、次にゲート電極1が選択されるまで画像デ
ータは保持される。共通電極3と画素電極5の間には液
晶6が封入されており、書き込まれた画像データに液晶
が応答して表示をおこなう。 【0010】TFT4は各画素に対して2個が直列に作
られているが、これはTFT4が非導通時の漏れ電流を
低減するためであり1個でも良い。 【0011】また、フルカラー表示をおこなうため各画
素にカラーフィルターを形成するが、本実施例ではカラ
ーフィルターを、1ライン目では左より赤(R)、緑
(G)、青(B)の順、2ライン目ではG、B、Rの
順、3ライン目ではR、G、Bの順で、以下これの繰り
返しとなっている。 【0012】図2は信号処理の回路ブロック図であり、
原色信号の処理をしてTFTパネルに書き込む原色信号
を得るまでの図である。 【0013】図において、RGB切替回路11は10ー
R、10ーG、10ーBで示される赤、緑、青の原色信
号を切替るもので、図1にて説明したようにカラーフィ
ルターの色順番が1ラインごとに異なるため、カラーフ
ィルターと原色信号の整合をとるためのものである。 【0014】RGB切替回路11を通った原色信号10
はA/D変換12に入り、サンプリングクロック18の
立ち上がりエッジにてサンプリングをおこないディジタ
ル値に変換される。A/D変換12の出力は本実施例に
おいては16階調表示としているため4bit出力であ
る。 【0015】A/D変換12の4bit出力は二組の第
1のラッチ13ー1および13ー2に入り、それぞれ1
9ー1、19ー2の第1のラッチクロックにより一時記
憶される。第1のラッチ13が二組ある理由は、本実施
例によるTFTパネルのソース電極配線が320本であ
り、書き込みに必要な時間が約1μs必要なためであ
る。すなわち、テレビジョン信号を表示する場合を考え
ると、1水平走査期間は63.5μsであり、そのうち
有効表示期間はその85%程度である。赤、緑、青の3
原色を同時にサンプリングするとすれば1水平走査期間
に必要なサンプリング回数は、 320/3≒107(回) となりサンプリング周期は0.5μs程度となる。 【0016】それ故、1μsの書き込み時間を確保する
ため、第1のラッチを二組必要としている。 【0017】TFTパネルの画素構成が変わったり、書
き込み時間等の条件の変化、あるいは階調数の変更等に
より第1のラッチ13の個数が変わることは当然であ
る。 【0018】13ー1および13ー2の第1のラッチに
順次記憶されたデータは、次に第1のラッチ13ー1に
新しいデータが記されると同時または直前に第2のラッ
チ14に第2のラッチクロック20により記憶され、第
2のラッチ14の出力はD/A変換15に入りアナログ
値に変換される。D/A変換15の出力は第2のラッチ
14の出力が変化するまで同一レべルの電圧値を保持す
るので、TFTパネルに対し安定した書き込みをおこな
うことができる。 【0019】極性反転回路16はTFTパネルが交流駆
動を必要とするため、1フィールド時間ごとに極性を反
転するものである。 【0020】以上の回路動作にて、TFTパネルに書き
込む原色信号17ー1から17ー6を得ている。 【0021】図3はパネル駆動部のブロック図であり、
Y側駆動回路31はY側スタートパルス34とY側クロ
ック35にて動作し、TFTパネル30のゲート電極配
線1を選択し駆動する。 【0022】Y側スタートパルス34はゲート電極配線
1の第1ライン目を決定するもので、以降はY側クロッ
ク35にて順次選択をおこなう。テレビジョン画像表示
においてY側クロック35は水平同期信号である。 【0023】X側シフトレジスタ32はその出力にてト
ランスファーゲート33を制御し、原色信号17を書き
込む画素を選択するもので、X側スタートパルス36お
よびX側クロック37にて動作をおこなう。 【0024】X側スタートパルス36とX側クロック3
7にてX側シフトレジスタ32の第1ビットが選択され
るとその出力はセレクト信号38にてトランスファーゲ
ート33を導通状態とし、原色信号17をTFTパネル
30のソース電極配線に供給し、書き込みをおなう。以
降X側クロック37により(X側シフトレジスタ32に
よる)セレクト信号38は順次移動して6画素分が一組
となったトランスファーゲート33を選択して書き込み
をおこなう。なお、図3におけるパネル駆動部の回路
は、液晶パネルのガラス基板上に、TFT素子にて構成
することも可能である。 【0025】図4は図2および図3で説明した動作のタ
イミングチャートであり、テレビジョン画像表示の例で
ある。 【0026】図において、原色信号10はサンプリング
周期がおおむね500nSのサンプリングクロック18
の立ち上がりエッジでサンプリングされ、その出力は
(二組の)第1のラッチ13−1,13ー2に第1のラ
ッチクロック19ー1および19ー2の立ち上がりエッ
ジで記憶される。第2のラッチ14には第2のラッチク
ロック20のタイミングで記憶され、おおむね1μsの
期間記憶されてTFTに書き込む原色信号17を得る。 【0027】X側クロック37は第2のラッチクロック
20と同一であり立ち上がりエッジでX側シフトレジス
タ32を転送する。X側スタートパルス36はX側クロ
ック37の最初のクロックのときに図に示すタイミング
で入力される。セレクト信号38は38ー1から38ー
3で示すように順次出力される。 【0028】本発明においては、TFTパネルを用いる
ことにより、スタティック駆動に近い駆動が可能となる
ため、コントラスト比の高い鮮明で視角特性の良好な画
像が得られる。 【0029】A/D変換により原色信号のサンプリング
をおこなうので、輪郭部等がシャープになり、画質が向
上する。 【0030】複数個の第1のラッチは、A/D変換の出
力を一時記憶して、TFTパネルにデータを書き込む時
間を確保するもので、TFTパネルにデータを書き込む
時間と横の画素数により個数を決定する。 【0031】第2のラッチは第1のラッチに記憶したデ
ータを並列にラッチして、TFTパネルに書き込む時間
中保持している。 【0032】D/A変換は第2のラッチのデータを一定
のアナログ量に変換して各画素の原色信号を得る。各画
素に書き込む時間中において、データは一定値を保持す
るので安定した書き込みができる。 【0033】すなわち、以上に述べたように本発明によ
れば、TFTパネルを用いることによりスタティック駆
動に近い駆動が可能になるため、コントラスト比の高い
鮮明で視角特性の良好な画像が得られるとうい効果を有
するとともに、A/D変換により原色信号のサンプリン
グをおこなうため、輪郭部等がシャープになり、より画
質が向上するといった効果を有する。 【0034】第1のラッチにおいてTFTパネルに書き
込む時間を確保するとともに、第2のラッチにて出力電
圧を一定値に保つためTFTパネルへの書き込み動作が
安定しており、画面の全域にわたって均一な画像が得ら
れるという効果を有する。 【0035】周辺回路の構成が簡単であるとともに、T
FTパネルの画素数や特性の変更に対しても造成要素を
変更することなく単にラッチ等の個数の変更のみで対応
が可能であり、拡張性が良い、変更が簡単といった効果
を有する。 【0036】さらには表示に要する時間の遅れが、第1
のラッチで一時記憶する時間のみでほぼリアルタイム処
理が可能であるため、大容量のラインメモリー等を必要
とせずに簡単な回路の付加により鮮明画像が得られると
いった効果を有する。 【0037】 【発明の効果】以上本発明によれば、以下に述べる顕著
な効果を奏することができる。 (a)A/D変換したデジタル画像データを異なる複数
のタイミングで順次記憶する複数の記憶手段を有し、異
なるタイミングでサンプリングした画像データを、アナ
ログ画像データに変換して信号線に同一タイミングで伝
送し、これを同時に開閉制御されるゲート手段によりソ
ース電極配線に一括供給するように構成したので、ゲー
ト手段を介してソース電極配線に供給するタイミング回
数が少なくなり、その結果ゲート手段により供給する時
間が十分に確保できるので、ソース電極配線に安定して
画像データの供給ができる。また、上述のようにゲート
手段を介してソース電極配線に供給するタイミング回数
が少なくなるので、ゲート手段の開閉を制御するシフト
レジスタの段数を少なくなくできる。 (b)アナログ画像データをA/D変換し、デジタル値
の状態で複数段の記憶手段の間を伝送するため、ノイズ
の影響を受けにくくなる。また、アナログ画像データを
サンプリングした画像データを表示データとするので、
画像の輪郭をシャープにすることができる。 (c)デジタル画像データのD/A変換手段は、デジタ
ル画像データが変化するまで変換後のアナログ画像デー
タの電圧値を保持する機能を有するため、その後段のア
ナログ画像データの伝送が安定化される。 (d)A/D変換手段、複数段の記憶手段、D/A変換
手段の前段や途中で画像データを極性反転すると、変換
手段は二極性の大きな振幅電圧に対応し記憶手段は二極
性電圧振幅分のデジタルデータを記憶することが必要に
なるが、本発明では画像データのD/A変換後に極性反
転するので、極性反転回路の前段の回路を簡単な構成に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー液晶表示装置に用いるTFT
パネルの等価回路図。 【図2】 信号処理の回路ブロック図。 【図3】 パネル駆動部のブロック図。 【図4】 図2及び図3による回路のタイミングチャー
ト。 【符号の説明】 1・・・ゲート電極配線 2・・・ソース電極配線 3・・・共通電極 4・・・TFT 5・・・画像電極 6・・・液晶 10・・・原色信号 11・・・RGB切替回路 12・・・A/D変換 13,14・ラッチ 15・・・D/A変換 16・・・極性反転回路 18・・・サンプリングクロック 20・・・ラッチクロック 30・・・TFTパネル 31・・・Y側駆動回路 32・・・X側シフトレジスタ 33・・・トランスファーゲート 34・・・Y側スタートパルス 35・・・Y側クロック 36・・・X側スタートパルス 37・・・X側クロック 38・・・セレクト信号 39・・・X側クロック
パネルの等価回路図。 【図2】 信号処理の回路ブロック図。 【図3】 パネル駆動部のブロック図。 【図4】 図2及び図3による回路のタイミングチャー
ト。 【符号の説明】 1・・・ゲート電極配線 2・・・ソース電極配線 3・・・共通電極 4・・・TFT 5・・・画像電極 6・・・液晶 10・・・原色信号 11・・・RGB切替回路 12・・・A/D変換 13,14・ラッチ 15・・・D/A変換 16・・・極性反転回路 18・・・サンプリングクロック 20・・・ラッチクロック 30・・・TFTパネル 31・・・Y側駆動回路 32・・・X側シフトレジスタ 33・・・トランスファーゲート 34・・・Y側スタートパルス 35・・・Y側クロック 36・・・X側スタートパルス 37・・・X側クロック 38・・・セレクト信号 39・・・X側クロック
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(72)発明者 矢島 章隆
長野県諏訪市大和3丁目3番5号 株式
会社諏訪精工舎内
(72)発明者 曽根原 富雄
長野県諏訪市大和3丁目3番5号 株式
会社諏訪精工舎内
(72)発明者 有賀 修二
長野県諏訪市大和3丁目3番5号 株式
会社諏訪精工舎内
(56)参考文献 特開 昭56−99394(JP,A)
特開 昭57−201295(JP,A)
特開 昭59−43689(JP,A)
特開 昭60−247389(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
G09G 3/36
G02F 1/133
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.マトリクス状に配置される複数のゲート電極配線及
び複数のソース電極配線と、該ゲート電極配線と該ソー
ス電極配線の交差に対応してマトリクス状に配置される
複数の画素とを有する液晶表示装置において、 入力されるアナログ画像データをサンプリングして順次
デジタル画像データに変換するA/D変換手段と、 該A/D変換手段から順次出力されるデジタル画像デー
タを、互いに異なるタイミングで順次記憶するn個(n
は複数)の第1の記憶手段と、 該n個の第1の記憶手段と対をなして設けられ、該n個
の第1の記憶手段に記憶された前記n個のデジタル画像
データを同一タイミングで記憶するn個の第2の記憶手
段と、 該n個の第2の記憶手段に記憶されたn個のデジタル画
像データを、アナログ画像データに変換すると共に、該
n個のデジタル画像データが変化するまで変換後のアナ
ログ画像データの電圧値を保持するD/A変換手段と、 該D/A変換手段から出力されたn個のアナログ画像デ
ータを極性反転する極性反転回路と、 該極性反転回路から出力されたn個のアナログ画像デー
タを並列的に伝送する複数の信号線と、 前記複数のソース電極配線と前記複数の信号線に接続さ
れ、該複数の信号線に伝送されるアナログ画像データを
該複数のソース電極配線に供給する複数のゲート手段
と、 前記複数のゲート手段の開閉を順次制御するシフトレジ
スタと、を少なくとも備え、 前記複数の信号線に伝送されるn個のアナログ画像デー
タは、前記シフトレジスタにより同時に制御されるn個
の前記ゲート手段を介してn本の前記ソース電極配線に
同時に供給されてなることを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8225645A JP2822991B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8225645A JP2822991B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 液晶表示装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60181356A Division JP2613370B2 (ja) | 1985-08-19 | 1985-08-19 | カラー液晶装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09120271A JPH09120271A (ja) | 1997-05-06 |
JP2822991B2 true JP2822991B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=16832552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8225645A Expired - Lifetime JP2822991B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2822991B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5699394A (en) * | 1980-01-11 | 1981-08-10 | Citizen Watch Co Ltd | Display panel drive circuit |
JPS57201295A (en) * | 1981-06-04 | 1982-12-09 | Sony Corp | Two-dimensional address device |
-
1996
- 1996-08-27 JP JP8225645A patent/JP2822991B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09120271A (ja) | 1997-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |