JP3325767B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3325767B2
JP3325767B2 JP06694196A JP6694196A JP3325767B2 JP 3325767 B2 JP3325767 B2 JP 3325767B2 JP 06694196 A JP06694196 A JP 06694196A JP 6694196 A JP6694196 A JP 6694196A JP 3325767 B2 JP3325767 B2 JP 3325767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス型の液晶表示装置などで実現される表示装置に関
し、特に高精細度表示および多階調表示を実現するため
の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、典型的な従来技術の液晶表示
装置2の電気的構成を示すブロック図である。この液晶
表示装置2は、アクティブマトリクス型の液晶表示装置
であり、大略的に、多数の絵素3がマトリクス配列され
ている表示部4と、前記データバスライン駆動回路1
と、ゲートバスライン駆動回路5とを備えて構成されて
いる。
【0003】前記データバスライン駆動回路1は、表示
部4上に形成された複数mチャネルのデータバスライン
d1,d2,…,dm(総称するときには、以下参照符
dで示す)へ、1水平走査周期内の所定のサンプリング
期間毎に、表示すべき画像の輝度レベルに対応した階調
信号を出力するためのものである。したがって、シフト
レジスタ6と、前記各チャネル毎に設けられるアナログ
スイッチtr1,tr2,…,trm(総称するときに
は、以下参照符trで示す)と、ホールド用コンデンサ
c1,c2,…,cm(総称するときには、以下参照符
cで示す)とを備えて構成されている。
【0004】前記シフトレジスタ6は、映像信号の水平
同期信号などに基づいて作成されるスタートパルスsp
に同期してリセットされ、ほぼ前記1水平走査周期をチ
ャネル数mで割算したタイミング毎に入力されるクロッ
ク信号ck,/ck(/は反転信号であることを表す)
に応答して、各アナログスイッチtr1〜trmのゲー
トへ順次的にサンプリング信号s11,s12,…,s
1mを出力してゆく。各アナログスイッチtr1〜tr
mのソースには、図示しない映像信号源から共通に映像
信号が入力されており、この映像信号は、各アナログス
イッチtr1〜trmで順次的にサンプリングされて、
ホールド用コンデンサc1〜cmでホールドされる。前
記各データバスラインd1〜dmへは、各ホールド用コ
ンデンサc1〜cmの出力電圧が階調信号として印加さ
れている。
【0005】前記表示部4には、相互に平行な前記デー
タバスラインd1〜dmに対して、直交する複数のゲー
トバスラインg1,g2,…,gn(総称するときに
は、以下参照符gで示す)が相互に平行に形成され、各
データバスラインdとゲートバスラインgとの交点付近
には前記絵素3が形成され、こうして絵素3はマトリク
ス状に配列される。
【0006】各絵素3は、薄膜トランジスタ7と、絵素
電極および図示しない対向電極等から成る絵素容量8と
を備えて構成されている。薄膜トランジスタ7のゲート
は前記ゲートバスラインgに接続され、ソースはデータ
バスラインdに接続され、ドレインには前記絵素容量8
が接続されている。前記対向電極は、接地ライン9を介
して接地されている。
【0007】ゲートバスライン駆動回路5は、シフトレ
ジスタなどで実現され、1水平走査期間毎に前記各ゲー
トバスラインg1〜gnへ、順次的に走査信号を出力す
る。したがって、各絵素3において、前記走査信号が出
力されているゲートバスラインgに接続されている薄膜
トランジスタ7は導通しており、映像信号の水平走査に
伴って、データバスライン駆動回路1から各データバス
ラインdへ出力される階調信号が絵素容量8に書込まれ
て、その内容が次のサンプリングタイミングまで保持さ
れて画像表示が行われる。
【0008】上述のような従来技術の液晶表示装置2で
は、高品位なテレビジョン画像やコンピュータ画像を表
示可能とするにあたっての表示画像の高解像度化および
高精細度化に対応することができないという問題があ
る。すなわち、前記高解像度化および高精細度化にあた
っては、水平解像度を増加、すなわちデータバスライン
数mを増加する必要がある。一方、前記データバスライ
ン数mを増加させてゆくと、絵素容量8への階調信号の
書込不良が生じるという問題がある。たとえば、VGA
(Video Graffic Array )方式の場合、ノンインターレ
スでn=480であり、1水平走査周期1H=1/(4
80×60)≒30μsecとなる。したがって、水平
解像度、すなわち前記データバスライン数mを640本
とすると、アナログスイッチtrを導通しておくことが
できる時間Ton1は、 Ton1=30×10-6/640=46(nsec) …(1) となる。
【0009】これに対して、階調信号を絵素容量8に正
確に、すなわち99%以上書込むために必要な時間Ts
1は、時定数の少なくとも5倍は必要であることから、
絵素容量8の容量を20pFとし、アナログスイッチt
rの導通抵抗を1kΩとすると、 Ts1=20×10-9×1×103 ×5=100(nsec) …(2) だけ必要となる。
【0010】したがって、Ts1>Ton1となって、
サンプリング期間であるアナログスイッチtrの導通時
間Ton1では、正確な階調信号を絵素容量8に書込む
ことができないという問題がある。
【0011】このような不具合を解消するための他の従
来技術は、特公平7−50389号公報に示されてい
る。図11を参照して、その従来技術のデータバスライ
ン駆動回路11を備える液晶表示装置10について説明
する。なお、この図11において、前述の図10に対応
する構成には、同一の参照符号を付して、その説明を省
略する。
【0012】このデータバスライン駆動回路11へは、
図示しない映像信号源からkビットのデジタル映像信号
が入力されており、このデジタル映像信号は、ラッチ回
路12の各セルに共通に与えられている。前記各セル
は、前記シフトレジスタ6からのサンプリング信号s1
1〜s1mに応答して、前記映像信号をラッチする。し
たがって、前記映像信号は、その水平走査に応答して順
次出力されてゆくサンプリング信号s11〜s1mに対
応して、ラッチ回路12の各セル内に順次ストアされて
ゆく。
【0013】前記ラッチ回路12の各セルのストア内容
は、ラッチ回路13の対応する各セルに出力される。前
記ラッチ回路13へは、前記水平同期信号などに応答す
る転送信号が入力されており、該ラッチ回路13は、前
記転送信号を受信すると、前記ラッチ回路12の各セル
のストア内容を一斉にラッチし、次の転送信号を受信す
るまで保持する。ラッチ回路13のストア内容は、比較
回路14に入力される。また、この比較回路14の各セ
ルには、共通に、液晶のオフレベルからオンレベルまで
に対応し、周期的に変化する前記kビットの階調基準信
号が入力されている。
【0014】比較回路14の各セルは、ラッチ回路13
からの映像データに前記階調基準信号が一致すると、対
応するアナログスイッチtr1〜trmのゲートへサン
プリング信号s21〜s2mを導出する。一方、各アナ
ログスイッチtrのソースへは、前記階調基準信号に同
期してその振幅レベルが周期的に変化しているアナログ
の階調参照信号が共通に入力されている。したがって、
アナログスイッチtrからホールド用コンデンサcを介
して各データバスラインdへは、前記映像信号の輝度レ
ベルに対応した電圧が、階調信号として出力される。
【0015】図12は、上述のようなデータバスライン
駆動回路11の動作を説明するための波形図である。階
調参照信号は、図12(a)で示すように、所定周期、
たとえば1水平走査周期TH間で、所定の最小レベルか
ら最大レベルまで変化する2k 階調の信号である。ま
た、前記クロック信号ckは図12(b)で示される。
さらにまた前記階調参照信号のレベルに対応し、かつ前
記クロック信号ckと同期して入力される階調基準信号
の各ビットの波形は、図12(c)〜図12(f)で示
すようになる。この図12において、図12(g)はス
タートパルスspであり、図12(h)は前記転送信号
である。
【0016】したがって、図12(g)で示すスタート
パルスに同期して、前記階調参照信号および階調基準信
号がリセットされて、それぞれ図12(a)および図1
2(c)〜図12(f)で示すように出力されてゆく。
シフトレジスタ6は、前記図12(g)で示すスタート
パルスspと、前記クロック信号ck,/ckとに応答
して、順次シフトして、サンプリング信号s11〜s1
mを出力してゆく。
【0017】前記サンプリング信号s11〜s1mに応
答して、ラッチ回路12の各セルは、入力された映像デ
ータをラッチしてラッチ回路13へ出力する。前記1水
平走査周期THの終了後に、図12(h)で示す転送信
号に応答して、ラッチ回路13は、前記映像データをラ
ッチする。比較回路14の各セルは、図12(a)で示
すように掃引されている階調基準信号に対して、前記ラ
ッチ回路13にラッチされている映像信号と一致してい
る期間、すなわち階調参照信号の1階調に割当てられて
いる時間Tonだけ、アナログスイッチtr1〜trm
へサンプリング信号s21〜s2mをそれぞれ出力す
る。これによって、階調参照信号が、各アナログスイッ
チtr1〜trmによって、対応するレベルの時点でサ
ンプリングされて、表示部4のデータバスラインd1〜
dmへ出力されてゆく。
【0018】このように構成することによって、各デー
タバスラインdのサンプリング期間Ton2は、前記1
水平走査周期THと階調数2k とから、 Ton2=TH/2k …(3) となる。ただし、実際には1水平走査周期THのすべて
に映像信号が存在するわけではなく、したがってこのサ
ンプリング期間Ton2は、さらに短くなる。
【0019】前述と同様に、アナログスイッチtrの導
通抵抗を1kΩとし、絵素容量8の容量を20pFとす
るとき、階調参照信号を絵素容量8に書込むために必要
な時間Ts2は、Ts1と同様に、100nsecであ
る。これに対して、前記VGA方式の場合、1水平走査
周期THは、前述のように、30μsecであり、表示
階調数を256とすると、 Ton2=30×10-6/256=117(nsec) …(4) となり、Ts2<Ton2となって、前記VGA方式で
の256階調の表示を行うことができる。
【0020】したがって、図10で示すデータバスライ
ン駆動回路1では、1水平走査周期THを1ライン当り
の画素数mで割算することによって求められる時間をサ
ンプリング時間としていたのに対して、このデータバス
ライン駆動回路11では、前記1水平走査周期THを階
調数で割算して求められる時間をサンプリング時間とす
ることによって、高解像度、高精細度化が図られてい
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】一方、低消費電力化に
ついて考えてみると、従来から、図13および図14で
示す手法が用いられている。図13は、他の従来技術の
データバスライン駆動回路20の構成を示すブロック図
であり、図14は、そのデータバスライン駆動回路20
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0022】このデータバスライン駆動回路20は、複
数(図13での例では、a,b,cの3つ)のブロック
20a,20b,20cに分割されている。各ブロック
20a,20b,20cには、それぞれ図14(a)、
図14(b)、図14(c)で示すように、それぞれ水
平走査に伴って、前記1水平走査周期THのほぼ1/3
の期間だけ、電源Va,Vb,Vcおよびクロック信号
cka,ckb,ckdが順次供給されてゆく。したが
って、各ブロック20a,20b,20cは、それぞれ
前記1水平走査周期THのほぼ1/3の期間だけ動作
し、残余のほぼ2/3の期間は停止し、これによって電
力消費をほぼ1/3としている。
【0023】しかしながら、この図13および図14で
示すような手法を前記図11で示すデータバスライン駆
動回路11に適用しても、シフトレジスタ6以外の部分
はほとんどの期間動作している必要があり、したがって
該シフトレジスタ6以外の部分には電源およびクロック
ck,/ckを常時入力する必要があり、低消費電力化
の効果はあまり期待することはできない。
【0024】また、前記低消費電力化のために、図12
において参照符Vmaxで示す階調参照信号のダイナミ
ックレンジを小さくすることが考えられる。前記ダイナ
ミックレンジVmaxは、前述のように液晶のオフレベ
ルからオンレベルまでに対応しており、したがってこの
ダイナミックレンジの小さな液晶を使用することによっ
て、前記階調参照信号のダイナミックレンジVmaxを
小さくすることができる。
【0025】しかしながら、さらに前記表示階調数を増
加し、たとえば512とすると、前記ダイナミックレン
ジVmaxを5Vとするとき、1階調当りの変化幅ΔV
は10mV以下となってしまい、そのような微少な階調
電圧の制御は、困難である。
【0026】本発明の目的は、多数のデータバスライン
に多階調な出力を導出することができるとともに、低消
費電力化を図ることができる表示装置を提供することで
ある。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る表
示装置は、複数のデータバスラインと共通の対向電極と
を備え、前記データバスラインと前記対向電極との間に
印加される電圧に対応して、表示媒体が表示駆動される
表示装置において、前記各データバスライン毎に設けら
れ、予め定める周期内で順次的に前記各データバスライ
ン毎に走査信号を導出してゆく走査手段と、前記走査信
号に応答し、該走査信号を受信した時点での入力データ
をストアするストア手段と、前記予め定める周期内で、
前記表示媒体の駆動に必要な電圧レベルの1/N(Nは
2以上の自然数)の電圧範囲をN回掃引して、参照信号
線に参照信号として出力する参照信号出力手段と、前記
参照信号出力手段の掃引動作に応答して、掃引されてゆ
く参照信号のレベルと前記対向電極の電位との差の電圧
に対応するデータである参照データを出力する参照デー
タ出力手段と、前記各データバスライン毎に設けられ、
前記各ストア手段のストア内容と、参照データ出力手段
からの参照データとを相互に比較し、両者が一致したと
き、サンプリング信号を導出する比較手段と、前記各デ
ータバスライン毎に設けられ、前記サンプリング信号に
応答して、参照信号線からの参照信号を対応するデータ
バスラインに導出するスイッチング手段と、前記予め定
める周期内で、前記参照信号出力手段の掃引動作に同期
して、相互に前記電圧範囲のレベルだけ異なるN段階の
対向信号を、順次前記対向電極に与える対向信号発生手
段とを含むことを特徴とする。
【0028】上記の構成によれば、参照信号を、たとえ
ば接地電位から+Vsまで掃引するとき、たとえばN=
2とすると、前記予め定める周期の前半または後半のい
ずれか一方では、対向電極の電位はたとえば接地電位と
され、これに対していずれか他方では、対向電極の電位
は−Vsとされる。これによって、表示媒体には、0〜
2Vsの電圧が印加されることになり、この2Vsを、
たとえば液晶のオフレベルからオンレベルに対応した該
表示媒体の駆動に必要な電圧レベルとする。
【0029】したがって、データバスラインの駆動回路
には、従来、表示媒体の駆動に必要な電圧レベルを発生
させる能力が必要であったのに対して、本発明ではほぼ
1/N(Nは2以上の自然数)とすることができ、アク
ティブマトリクス方式の液晶表示装置のデータバスライ
ン駆動回路などして用いられ、外部から参照信号を入力
し、多数のデータバスラインに多階調の出力を導出する
ことができるデジタル方式の表示装置の駆動回路におい
て、低消費電力化を図ることができる。
【0030】また請求項2の発明に係る表示装置は、前
記スイッチング手段を、PチャネルとNチャネルとの一
対のトランジスタを並列接続し、かつ一方のトランジス
タに関連して反転バッファを設け、前記サンプリング信
号に応答して前記一対のトランジスタがともに導通する
ように構成し、前記参照信号出力手段は、前記参照信号
の極性を前記予め定める周期毎に反転して出力すること
を特徴とする。
【0031】上記の構成によれば、前記参照信号をサン
プリングして各データバスラインへ出力するスイッチン
グ手段を、前記参照信号が正負いずれの極性であっても
サンプリングして出力可能とし、かつ前記参照信号の極
性を前記予め定める周期毎に反転して表示媒体を交流駆
動する。
【0032】したがって、液晶等の前記表示媒体の経時
変化に対する信頼性を向上し、フリッカーなどの表示劣
化を抑えることができる。
【0033】さらにまた請求項3の発明に係る表示装置
では、前記対向信号発生手段は、前記対向信号の極性
を、前記参照信号の極性に対して逆極性とすることを特
徴とする。
【0034】上記の構成によれば、対向電極の電位の変
化量を大きく設定することができ、さらに参照信号の電
圧範囲を小さくすることができる。
【0035】また請求項4の発明に係る表示装置では、
前記参照信号出力手段は、参照信号のレベル変化率を、
前記予め定める周期内で変化させることを特徴とする。
【0036】上記の構成によれば、たとえば前記周期の
始端および終端で前記レベル変化率を大きく設定し、前
記周期の中央付近で前記レベル変化率を小さく設定する
ことによって、前記液晶などの表示媒体の印加電圧に対
する表示階調の非直線性を補正して、1階調当りの表示
変化量を均等にすることができる。
【0037】したがって、いわゆるガンマ補正などを行
うことができる。
【0038】さらにまた請求項5の発明に係る表示装置
では、前記表示媒体は液晶であることを特徴とする。
【0039】上記の構成によれば、アクティブマトリク
ス型の液晶表示装置に、高精細度化および多階調化を図
ることができるとともに、低消費電力化を図ることがで
きる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態につい
て、図1〜図4に基づいて説明すれば以下のとおりであ
る。
【0041】図1は、本発明の実施の第1の形態の液晶
表示装置21の電気的構成を示すブロック図である。こ
の液晶表示装置21は、大略的に、表示部24と、デー
タバスライン駆動回路31と、ゲートバスライン駆動回
路25と、対向電圧発生回路41とを備えて構成されて
いる。
【0042】この液晶表示装置21は、アクティブマト
リクス型の液晶表示装置であり、表示部24上には、相
互に平行な複数mチャネルのデータバスラインD1,D
2,…,Dm(総称するときには、以下参照符Dで示
す)が形成されるとともに、前記データバスラインDに
直交するように、相互に平行な複数nチャネルのゲート
バスラインG1,G2,…,Gn(総称するときには、
以下参照符Gで示す)が形成されている。前記データバ
スラインDと、ゲートバスラインGとの交点付近には、
絵素23が形成され、こうして該絵素23はマトリクス
状に配列される。
【0043】各絵素23は、薄膜トランジスタ27と、
絵素電極および図示しない対向電極等から成る絵素容量
28とを備えて構成されている。薄膜トランジスタ27
のゲートは、前記ゲートバスラインGに接続され、ソー
スはデータバスラインDに接続され、ドレインには前記
絵素容量28が接続されている。前記図示しない対向電
極には、対向電極ライン29を介して、対向信号発生手
段である対向電圧発生回路41で作成された対向電圧が
印加される。
【0044】前記データバスライン駆動回路31は、個
別電極である前記各データバスラインDに、1水平走査
周期毎に、表示すべき画像の輝度レベルに対応した階調
信号をそれぞれ出力する。これによって、前記ゲートバ
スライン駆動回路25からの走査信号が入力されている
ラインにおいて、薄膜トランジスタ27を介して前記階
調信号が絵素容量28に書込まれて、その内容が次のサ
ンプリングタイミングまで保持されて、画像表示が行わ
れる。
【0045】前記データバスライン駆動回路31は、大
略的に、走査手段であるシフトレジスタ32と、ストア
手段であるラッチ回路33,34と、比較手段である比
較回路35と、スイッチング手段であるアナログスイッ
チTR1,TR2,…,TRm(総称するときには、以
下参照符TRで示す)と、ホールド用コンデンサC1,
C2,…,Cm(総称するときには、以下参照符Cで示
す)とを備えて構成されている。
【0046】前記シフトレジスタ32は、映像信号の水
平同期信号などに基づいて作成されるスタートパルスS
Pに同期してリセットされ、ほぼ前記1水平走査周期を
チャネル数mで割算したタイミング毎に入力されるクロ
ック信号CK,/CKに応答して、ラッチ回路33のm
チャネルの各セルへ、順次的に、走査信号であるサンプ
リング信号S11,S12,…,S1mを出力してゆ
く。
【0047】前記ラッチ回路33へは、図示しない映像
信号源からkビットのデジタル映像信号が入力されてお
り、このデジタル映像信号は、該ラッチ回路33の各セ
ルに共通に与えられている。前記各セルは、前記シフト
レジスタ32からのサンプリング信号S11〜S1mに
応答して、前記映像信号をラッチする。したがって前記
映像信号は、その水平走査に応答して順次出力されてゆ
くサンプリング信号S11〜S1mに対応して、ラッチ
回路33の各セル内に順次ストアされてゆく。
【0048】前記ラッチ回路33の各セルのストア内容
は、ラッチ回路34の対応する各セルに出力される。前
記ラッチ回路34へは、前記水平同期信号などに応答す
る転送信号が入力されており、該ラッチ回路34は、前
記転送信号を受信すると、前記ラッチ回路33の各セル
のストア内容を一斉にラッチし、次の転送信号を受信す
るまで保持する。ラッチ回路34のストア内容は、比較
回路35に入力される。また、この比較回路35の各セ
ルには、周期的に変化し、参照データである前記kビッ
トの階調基準信号が、参照データ出力手段である図示し
ないカウンタから共通に入力されている。
【0049】比較回路35の各セルは、ラッチ回路34
からの映像データに前記階調基準信号が一致すると、対
応するアナログスイッチTRのゲートへサンプリング信
号を導出する。一方、各アナログスイッチTRのソース
には、参照信号線Lを介して、参照信号出力手段である
図示しない電圧発生回路から出力され、前記階調基準信
号に同期してその振幅レベルが電圧Vsの範囲で周期的
に掃引されており、図2(b)において参照符β1で示
すようなアナログの階調参照信号が共通に入力されてい
る。前記電圧Vsは、表示媒体である液晶のオフレベル
からオンレベルまでのダイナミックレンジVmaxの1
/3に設定されている。
【0050】したがって、アナログスイッチTRから、
ホールド用コンデンサCを介して各データバスラインD
へは、前記映像信号の輝度レベルに対応した階調参照信
号の電圧が、階調信号として出力される。なお、アナロ
グスイッチTRは、遮断時にはハイインピーダンスであ
り、ホールド用コンデンサCの電荷が該アナログスイッ
チTRを介して流出することはない。
【0051】前記対向電圧発生回路41は、カウンタ4
2と、デコーダ43と、アナログスイッチQ1,Q2,
Q3と、バッファ回路44とを備えて構成されている。
カウンタ42は、図2において時刻t0で示すように、
図2(a)で示すスタートパルスSPが入力されると、
図2(c)で示すカウント値をリセットするとともに、
前記クロック信号CKに応答してカウント動作を開始す
る。
【0052】デコーダ43は、カウンタ42のカウント
値が1水平走査周期THの1/3に対応したカウント値
CNT1,CNT2,CNT3となる時刻t1,t2,
t3において、アナログスイッチQ1〜Q3を選択的に
切換制御する。たとえば、時刻t0〜t1間ではアナロ
グスイッチQ1を導通し、時刻t1〜t2間ではアナロ
グスイッチQ2を導通し、時刻t2〜t3間ではアナロ
グスイッチQ3を導通する。
【0053】前記各アナログスイッチQ1〜Q3の一方
の接点には、基準電圧V01,V02,V03がそれぞ
れ与えられている。バッファ回路44は、アナログスイ
ッチQ1〜Q3の他方の接点のいずれかから入力される
前記基準電圧V01,V02またはV03に対応して、
前記対向電極ライン29を介して対向電極を、電位V
1,V2またはV3に保持する。したがって、前記1水
平走査周期THにおいて、対向電極の電位は、図2
(b)において参照符β2で示すように変化する。
【0054】液晶には図3で示すような特性があり、印
加電圧は、該印加電圧に対応したオンレベルからオフレ
ベルまでの階調を得ることができる前記ダイナミックレ
ンジVmaxと、液晶を作動させるための最低電圧Vt
hとによって決定される。
【0055】したがって、前記電位V1は、階調電圧が
0Vであっても液晶を確実にオフすることができるよう
に電位−Vthに選ばれており、前記電位V2は前記電
位−Vthから前記電圧Vsだけ低い電位に選ばれ、前
記電位V3は前記電位−Vthから2Vsだけ低い電位
に選ばれている。
【0056】したがって、前記絵素容量28に印加され
る電圧は、対向電極の電位を前記V1とすると、見掛け
上、参照符β3で示すように、時刻t0〜t1間ではV
th〜Vth+Vs、時刻t1〜t2間ではVth+V
s〜Vth+2Vs、時刻t2〜t3間ではVth+2
Vs〜Vth+3Vsに変化することになり、液晶に所
定のオフレベルからオンレベルまでのダイナミックレン
ジVmaxの電圧を印加することができるようになる。
【0057】ここで、消費電力について考えると、たと
えばNPN型の電界効果トランジスタから成るアナログ
スイッチTRにおいて、ゲート−ソース間の電圧Vgs
と、ドレイン電流Idとの間には、図4で示すような関
係を有している。すなわち、ドレイン電流Id、したが
って階調信号を充分に供給可能とするためには、ゲート
端子の電位Vgは、ソース端子の電位Vsから、導通に
要する閾値電圧VTHおよび余裕αが必要となる。した
がって、階調参照信号と、サンプリング信号との関係
は、前記図2において、参照符β3に対して参照符β3
a、参照符β1に対して参照符β1aでそれぞれ示すよ
うになり、サンプリング信号の振幅Vβ1a,Vβ3a
は、 Vβ1a=Vs+VTH+α …(5) Vβ3a=Vmax+VTH+α …(6) だけ必要となる。
【0058】このようにして、階調参照信号をサンプリ
ングしてデータバスラインDへ出力するデジタル方式の
データバスライン駆動回路31を用いる高解像度で多階
調表示が可能な液晶表示装置21において、前記式6お
よび式5から、振幅Vβ3aだけ必要となるサンプリン
グ信号の振幅を、振幅Vβ1aに抑えることができ、比
較回路35およびアナログスイッチTR等の階調参照信
号のサンプリング部の駆動電圧を低くして、電力消費を
低減することができるとともに、該サンプリング部の耐
圧を小さくして、低コスト化を図ることもできる。
【0059】本発明の実施の第2の形態について、図5
および図6に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0060】図5は、本発明の実施の第2の形態の液晶
表示装置51の電気的構成を示すブロック図である。こ
の液晶表示装置51において、前述の液晶表示装置21
に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付してそ
の説明を省略する。
【0061】注目すべきは、この液晶表示装置51で
は、データバスライン駆動回路52の出力段には、各デ
ータバスラインD1〜Dm毎に、相補極性の一対のアナ
ログスイッチTR1a,TR1b;TR2a,TR2
b;…;TRma,TRmbおよび反転バッファB1,
B2,…,Bmが設けられていることである。アナログ
スイッチTR1a,TR2a,…,TRmaは、Nチャ
ネルのトランジスタであり、これに対して、アナログス
イッチTR1b,TR2b,…,TRmbは、Pチャネ
ルのトランジスタである。
【0062】したがって、前記比較回路35からのサン
プリング信号は、アナログスイッチTR1a〜TRma
には、直接入力され、アナログスイッチTR1b〜TR
mbには、バッファB1〜Bmを介して反転されて入力
される。したがって、階調参照信号には、正負両極性を
使用することができる。
【0063】これに対応して、対向電圧発生回路53
は、対向電極ライン29へ、4つの電位V11,V1
2,V13,V14を選択的に出力する。たとえば図6
で示すように、Vmax/2=Vs1とし、前記電位V
11は−Vthに選ばれ、電位V12は−Vth−Vs
1に選ばれ、これに対して、電位V13は+Vthに選
ばれ、電位V14は+Vth+Vs1に選ばれている。
【0064】この図6において、参照符β11で示すよ
うに、前記階調参照信号は、1水平走査周期TH当り、
電圧Vs1の範囲で2回掃引されており、かつ1水平走
査周期TH毎にその極性が反転している。これに対応し
て、デコーダ54は、前記カウンタ42のカウント値に
対応して、アナログスイッチQ11〜Q14を選択的に
導通し、バッファ回路55は、対向電極の電位を、参照
符β12で示すように、前記階調参照信号とは逆極性
で、かつ1水平走査周期THの前半と後半とで相互に電
圧Vs1だけ異なる電位とする。
【0065】これによって、前記絵素容量28には、見
掛け上、参照符β13で示すような交流電圧が印加され
ることになる。これによって、駆動電圧の印加によって
発生する液晶の化学変化を、直流駆動に比べて抑制し
て、経時変化に対する信頼性を向上し、フリッカーなど
の表示劣化を抑えることができる。
【0066】なお、前記階調参照信号を+Vth〜+V
th+Vs1および−Vth〜−Vth−Vs1の範囲
で変化するように構成することによって、前記電位V1
1およびV13はともに0Vとし、アナログスイッチQ
11,Q13を共用することができる。また、前記階調
参照信号は、前記1水平走査周期THの開始とともに、
0Vからその絶対値が大きくなってゆき、絶対値電圧が
前記Vs1となると、再び0Vからその絶対値が増加し
てゆく、いわゆる鋸歯状波の形状であるけれども、絶対
値電圧が前記電圧Vs1に到達すると、減少してゆく、
すなわちいわゆる三角波のような波形形状に形成されて
いてもよい。
【0067】さらにまた、隣接するライン間で階調参照
信号の極性が相互に逆極性となるようにしてもよい。す
なわち、有るフレームにおいて、奇数ラインへの階調参
照信号が正極性であるときには偶数ラインへの階調参照
信号が負極性であり、次のフレームの奇数ラインへの階
調参照信号を負極性とし偶数ラインへの階調参照信号を
正極性とする。このようにすることによって、さらにフ
リッカーの少ない表示画像を得ることができる。
【0068】また、前記図1で示す液晶表示装置21で
は、1水平走査周期TH当りの階調参照信号の掃引回数
Nを3としており、また図5で示す液晶表示装置51で
は、N=2としているけれども、本発明の実施のさらに
他の形態として、前記掃引回数Nが4以上の値に選ばれ
てもよい。
【0069】本発明の実施の第3の形態について、図3
および図7〜図9に基づいて説明すれば以下のとおりで
ある。
【0070】図7は、本発明の実施の第3の形態の階調
参照信号発生回路61の電気的構成を示すブロック図で
ある。この階調参照信号発生回路61では、前記階調参
照信号は、デジタル/アナログ変換器62がカウンタ6
3のカウント値をデジタル/アナログ変換して作成され
る。一方、前記カウンタ63へは、クロック発生回路6
4から、前記スタートパルスSPに応答して、前記1水
平走査周期TH内で発振周波数が変化するクロック信号
CKvrが入力されている。
【0071】前記クロック信号CKvrは、図8(b)
で示すように、前記1水平走査周期THの始端側および
終端側になるにつれて、周期TCKが小さくなり、中央
付近で大きくなっている。カウンタ63は、前記クロッ
ク信号CKvrを分周し、図8(c1)、図8(c
2)、図8(c3)、…図8(cL)で示すマルチビッ
トの分周信号を出力する。したがって、デジタル/アナ
ログ変換器62から出力される階調参照信号は、図8
(a)で示すように、前記1水平走査周期THの始端側
および終端側では変化率が大きくなり、中央部付近では
変化率が小さくなる。
【0072】一方、液晶には、前記図3において参照符
Z1,Z2,Z3で示すように、印加電圧の最大値およ
び最小値付近と、両者の中央値付近とでは、単位電圧Δ
V当りの階調変化量が異なる、いわゆるガンマ特性を有
してる。したがって、前述の図8(a)および図9にお
いて参照符β21で示すように、階調参照信号の変化量
を前記1水平走査周期THの始端および終端付近で大き
く、中央部付近で小さくすることによって、液晶の表示
階調の変化を、図9において参照符β22で示すよう
に、リニアに変化させることができる。このようにし
て、液晶のガンマ特性を補正することもできる。
【0073】なお、前記クロック信号CKvrの最短時
間Tminは、階調参照信号を液晶容量28に書込むた
めに必要な前記時間Ts1,Ts2以上に選ばれること
は言うまでもない。
【0074】なお、表示装置としては、複数の個別電極
と共通の対向電極とを備え、両電極間に印加される電圧
に対応して、表示媒体が表示駆動される表示装置におい
て、前記各個別電極毎に設けられ、予め定める周期内で
順次的に前記各個別電極毎に走査信号を導出してゆく走
査手段と、前記走査信号に応答し、該走査信号を受信し
た時点での入力データをストアするストア手段と、前記
予め定める周期内で、前記表示媒体の駆動に必要な電圧
レベルの1/Nの電圧範囲をN回掃引して、参照信号線
に参照信号として出力する参照信号出力手段と、前記参
照信号出力手段の掃引動作に応答して、掃引されてゆく
参照信号のレベルを表す参照データを出力する参照デー
タ出力手段と、前記各個別電極毎に設けられ、前記各ス
トア手段のストア内容と、参照データ出力手段からの参
照データとを相互に比較し、両者が一致したとき、サン
プリング信号を導出する比較手段と、前記各個別電極毎
に設けられ、前記サンプリング信号に応答して、参照信
号線からの参照信号を対応する個別電極に導出するスイ
ッチング手段と、前記予め定める周期内で、前記参照信
号出力手段の掃引動作に同期して、相互に前記電圧範囲
のレベルだけ異なるN段階の対向信号を、順次前記対向
電極に与える対向信号発生手段とを含んでいてもよい。
【0075】上記の構成によれば、参照信号を、たとえ
ば接地電位から+Vsまで掃引するとき、たとえばN=
2とすると、前記予め定める周期の前半または後半のい
ずれか一方では、対向電極の電位はたとえば接地電位と
され、これに対していずれか他方では、対向電極の電位
は−Vsとされる。これによって、表示媒体には、0〜
2Vsの電圧が印加されることになり、この2Vsを、
たとえば液晶のオフレベルからオンレベルに対応した該
表示媒体の駆動に必要な電圧レベルとする。
【0076】したがって、個別電極の駆動回路には、従
来、表示媒体の駆動に必要な電圧レベルを発生させる能
力が必要であったのに対して、上記の構成ではほぼ1/
Nとすることができ、アクティブマトリクス方式の液晶
表示装置のデータバスライン駆動回路などして用いら
れ、外部から参照信号を入力し、多数の個別電極に多階
調の出力を導出することができるデジタル方式の表示装
置の駆動回路において、低消費電力化を図ることができ
る。
【0077】また該表示装置において、前記スイッチン
グ手段を、PチャネルとNチャネルとの一対のトランジ
スタを並列接続し、かつ一方のトランジスタに関連して
反転バッファを設け、前記サンプリング信号に応答して
前記一対のトランジスタがともに導通するように構成
し、前記参照信号出力手段は、前記参照信号の極性を前
記予め定める周期毎に反転して出力するようにしてもよ
い。
【0078】上記の構成によれば、前記参照信号をサン
プリングして各個別電極へ出力するスイッチング手段
を、前記参照信号が正負いずれの極性であってもサンプ
リングして出力可能とし、かつ前記参照信号の極性を前
記予め定める周期毎に反転して表示媒体を交流駆動す
る。
【0079】したがって、液晶等の前記表示媒体の経時
変化に対する信頼性を向上し、フリッカーなどの表示劣
化を抑えることができる。
【0080】さらに該表示装置において、前記対向信号
発生手段は、前記対向信号の極性を、前記参照信号の極
性に対して逆極性とするようにしてもよい。
【0081】上記の構成によれば、対向電極の電位の変
化量を大きく設定することができ、さらに参照信号の電
圧範囲を小さくすることができる。
【0082】また該表示装置において、前記参照信号出
力手段は、参照信号のレベル変化率を、前記予め定める
周期内で変化させるようにしてもよい。
【0083】上記の構成によれば、たとえば前記周期の
始端および終端で前記レベル変化率を大きく設定し、前
記周期の中央付近で前記レベル変化率を小さく設定する
ことによって、前記液晶などの表示媒体の印加電圧に対
する表示階調の非直線性を補正して、1階調当りの表示
変化量を均等にすることができる。
【0084】したがって、いわゆるガンマ補正などを行
うことができる。
【0085】
【発明の効果】請求項1の発明に係る表示装置は、以上
のように、アクティブマトリクス型の液晶表示装置のデ
ータバスライン駆動回路などとして用いられ、外部から
の参照信号を入力し、多数のデータバスラインに多階調
の出力を導出することができるデジタル方式の表示装置
の駆動回路において、前記参照信号を、1水平走査周期
などの予め定める周期内で、表示媒体の駆動に必要な電
圧レベルの1/N(Nは2以上の自然数)の電圧範囲を
N回掃引して作成するとともに、対向電極の電位を、前
記参照信号の掃引動作に同期して、前記電圧範囲のレベ
ルずつ異なる電位に駆動する。
【0086】それゆえ、データバスラインの駆動回路の
駆動電圧をほぼ1/N(Nは2以上の自然数)とするこ
とができ、低消費電力化を図ることができる。
【0087】また請求項2の発明に係る表示装置は、以
上のように、前記参照信号をサンプリングするスイッチ
ング手段に、PチャネルとNチャネルとの一対のトラン
ジスタを備え、正負いずれの極性の参照信号をもサンプ
リング可能とし、かつ該参照信号の極性を前記予め定め
る周期毎に反転して表示媒体を交流駆動する。
【0088】それゆえ、液晶等の前記表示媒体の経時変
化に対する信頼性を向上し、フリッカーなどの表示劣化
を抑えることができる。
【0089】さらにまた請求項3の発明に係る表示装置
では、以上のように、対向信号の極性を、参照信号の極
性に対して逆極性とする。
【0090】それゆえ、対向電極の電位の変化量を大き
く設定することができ、さらに参照信号の電圧範囲を小
さくすることができる。
【0091】また請求項4の発明に係る表示装置では、
以上のように、参照信号のレベル変化率を、前記予め定
める周期内で変化させる。
【0092】それゆえ、前記液晶などの表示媒体の印加
電圧に対する表示階調の非直線性を補正して、いわゆる
ガンマ補正などを行うことができる。
【0093】さらにまた請求項5の発明に係る表示装置
は、以上のように、前記表示媒体は液晶とする。
【0094】それゆえ、アクティブマトリクス型の液晶
表示装置に、高精細度化および多階調化を図ることがで
きるとともに、低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態の液晶表示装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示す液晶表示装置の動作を説明するため
の波形図である。
【図3】液晶の印加電圧に対する表示階調の変化特性を
説明するためのグラフである。
【図4】前記液晶表示装置のデータバスラインへ階調信
号を出力するアナログスイッチの特性を示すグラフであ
る。
【図5】本発明の実施の第2の形態の液晶表示装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図6】図5で示す液晶表示装置の動作を説明するため
の波形図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態の階調参照信号発生
回路の構成を示すブロック図である。
【図8】図7で示す階調参照信号発生回路の動作を説明
するための波形図である。
【図9】図7で示す階調参照信号発生回路による階調参
照信号に対応した表示階調の変化を示すグラフである。
【図10】典型的な従来技術の液晶表示装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【図11】他の従来技術の液晶表示装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図12】図11で示す液晶表示装置におけるデータバ
スライン駆動回路の動作を説明するための波形図であ
る。
【図13】さらに他の従来技術のデータバスライン駆動
回路の構成を説明するためのブロック図である。
【図14】図13で示すデータバスライン駆動回路の動
作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
21 液晶表示装置 23 絵素 24 表示部 25 ゲートバスライン駆動回路 27 薄膜トランジスタ 28 絵素容量 31 データバスライン駆動回路 32 シフトレジスタ(走査手段) 33 ラッチ回路(ストア手段) 34 ラッチ回路(ストア手段) 35 比較回路(比較手段) 41 対向電圧発生回路(対向信号発生手段) 42 カウンタ 43 デコーダ 44 バッファ回路 51 液晶表示装置 52 データバスライン駆動回路 53 対向電圧発生回路(対向信号発生手段) 54 デコーダ 55 バッファ回路 61 階調参照信号発生回路(参照信号出力手段) 62 デジタル/アナログ変換器 63 カウンタ 64 クロック発生回路 C ホールド用コンデンサ D データバスライン(個別電極) G ゲートバスライン Q アナログスイッチ TR アナログスイッチ(スイッチング手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G02F 1/133

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のデータバスラインと共通の対向電極
    とを備え、前記データバスラインと前記対向電極との間
    に印加される電圧に対応して、表示媒体が表示駆動され
    る表示装置において、 前記各データバスライン毎に設けられ、予め定める周期
    内で順次的に前記各データバスライン毎に走査信号を導
    出してゆく走査手段と、 前記走査信号に応答し、該走査信号を受信した時点での
    入力データをストアするストア手段と、 前記予め定める周期内で、前記表示媒体の駆動に必要な
    電圧レベルの1/N(Nは2以上の自然数)の電圧範囲
    をN回掃引して、参照信号線に参照信号として出力する
    参照信号出力手段と、 前記参照信号出力手段の掃引動作に応答して、掃引され
    てゆく参照信号のレベルと前記対向電極の電位との差の
    電圧に対応するデータである参照データを出力する参照
    データ出力手段と、 前記各データバスライン毎に設けられ、前記各ストア手
    段のストア内容と、参照データ出力手段からの参照デー
    タとを相互に比較し、両者が一致したとき、サンプリン
    グ信号を導出する比較手段と、 前記各データバスライン毎に設けられ、前記サンプリン
    グ信号に応答して、参照信号線からの参照信号を対応す
    るデータバスラインに導出するスイッチング手段と、 前記予め定める周期内で、前記参照信号出力手段の掃引
    動作に同期して、相互に前記電圧範囲のレベルだけ異な
    るN段階の対向信号を、順次前記対向電極に与える対向
    信号発生手段とを含むことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】前記スイッチング手段を、PチャネルとN
    チャネルとの一対のトランジスタを並列接続し、かつ一
    方のトランジスタに関連して反転バッファを設け、前記
    サンプリング信号に応答して前記一対のトランジスタが
    ともに導通するように構成し、 前記参照信号出力手段は、前記参照信号の極性を前記予
    め定める周期毎に反転して出力することを特徴とする請
    求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】前記対向信号発生手段は、前記対向信号の
    極性を、前記参照信号の極性に対して逆極性とすること
    を特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】前記参照信号出力手段は、参照信号のレベ
    ル変化率を、前記予め定める周期内で変化させることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】前記表示媒体は液晶であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
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