JPH10171421A - 画像表示装置、画像表示方法及び表示駆動装置並びにそれを用いた電子機器 - Google Patents

画像表示装置、画像表示方法及び表示駆動装置並びにそれを用いた電子機器

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JPH10171421A
JPH10171421A JP35235896A JP35235896A JPH10171421A JP H10171421 A JPH10171421 A JP H10171421A JP 35235896 A JP35235896 A JP 35235896A JP 35235896 A JP35235896 A JP 35235896A JP H10171421 A JPH10171421 A JP H10171421A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 液晶表示装置などにおいて、プリチャージを
画素データに基づいて行うことにより、画素データを正
確に電圧として画素に供給し、ゴーストを改善する。 【解決手段】 相展開回路32は時系列的画像信号をサ
ンプリングして、そのサンプリング周期よりも長いデー
タ長に変換した相展開信号を並列に出力し、データ信号
線112に接続したサンプリング用スイッチ106は相
展開信号の一つを入力とし、相展開信号中の画素データ
をサンプリングしてデータ信号をデータ信号線に供給
し、データ線駆動回路180は、相展開信号のデータ長
に相当する期間よりも短いサンプリング期間信号を生成
してサンプリング回路に供給し、サンプリング期間信号
に基づいてプリチャージ期間信号を生成し、データ信号
線の一端にてサンプリング用スイッチと並列に接続した
プリチャージ用スイッチ172a…に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス型液晶表示装置等の画像表示装置、画像表示方法及
び表示駆動装置並びにそれを用いた電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】例えば、
アクティブマトリクス型の液晶表示装置では、一走査信
号ラインに複数接続されたTFT(薄膜トランジスタ)
等のスイッチング素子を介して、各画素の液晶層にデー
タを書き込む動作を、点順次駆動により実施している。
【0003】ところで、近年のマルチメディア対応の要
求に答えるため、例えばパーソナルコンピュータ(P
C)またはエンジニアリング・ワークステーション(E
WS)にて、ビデオ信号などの自然画を表示する場合に
は、例えば256階調などの多階調化への対応が望まれ
ている。
【0004】この多階調化への対応を、従来のディジタ
ルドライバにて実現しようとすると、入力信号数がビッ
ト数倍だけ多く必要となる。例えば、256階調のカラ
ー表示の場合には、3本(R,G,B)×8ビット=2
4本の入力信号数となる。
【0005】一方、アナログドライバであれば、カラー
表示の場合でも3本、白黒表示の場合では1本の入力信
号数で済む。さらに、ディジタルドライバは階調特性が
離散的であるのに対して、アナログドライバでは階調特
性が連続的であり、通常の映像信号に基づく表示に適す
る利点もある。
【0006】ところで、アクティブマトリクス型液晶表
示装置では、上述の点順次駆動のために、画像信号中の
データをTFTスイッチなどによりサンプルホールドす
る必要がある。このとき、TFTなどのスイッチング特
性が入力画像信号の周波数に対して十分に追従できない
という問題が生ずる。ドライバ内蔵の表示装置の場合
は、外付けドライバを用いた表示装置の場合に比べて、
サンプルホールド用TFTの能力が低く、その問題がよ
り顕著となる。また、多数の画素を有する高精細な表示
装置の場合は、入力画像信号の周波数が高くなることか
ら、上記問題がより顕著となる。
【0007】このため、図38に示すように、入力画像
信号を例えば6つのパラレル信号に相展開し、1画素あ
たりのデータ長を長くして、液晶パネルに入力される信
号周波数を低くする技術が提案されている(特願平6−
316988号)。
【0008】この相展開により、例えばサンプルホール
ドスイッチとしてのTFTの周波数特性が十分でなくて
も、1画素あたりのデータ長を長くして、解像度を高く
できる。
【0009】図38に示すように、6相展開されてそれ
ぞれ並列出力される各々の相展開信号のデータ長は、基
準クロックの6周期分の長さとなっている。
【0010】これをTFTなどのサンプルホールドスイ
ッチにてサンプリングする際に、例えばTFTのゲート
に入力されるサンプリング期間信号により設定されるサ
ンプリング期間を、当初は図38に示すように、基準ク
ロックの8周期分の長さに設定することを試みた。
【0011】TFTのスイッチングの追従性を考慮し
て、相展開信号中のデータ長に対して十分なサンプリン
グ期間を設定したからである。また、このサンプリング
期間を有するサンプリング期間信号は、シフトレジスタ
のみを用いることで容易に生成できたからである。
【0012】しかしながら、本発明者の実験によれば、
図39に模式的に示すように、例えば矢印1を画面2に
表示しようしたとき、この矢印1の走査方向後段に、破
線で示すゴースト3が生ずる場合があることが判明し
た。
【0013】また、液晶にかかる電圧の偏りによる表示
むらをなくし、液晶にかかる直流電流による液晶の劣化
などを防ぐために、液晶に印加される電圧の極性を所定
のタイミングで反転させる極性反転駆動が行われてい
る。極性反転駆動とは、液晶の一端に、液晶の他端に印
加される電位を基準として異なる極性(正又は負の極
性)の電圧を印加する駆動である。なお、本明細書にお
ける極性とは、液晶の両端に印加される電圧の極性を意
味する。極性反転駆動するには、アクティブマトリクス
型では、液晶を挟んで画素電極と対向する共通電極に印
加する電位を変化させるか、あるいは、画素電極に印加
される画像信号の電圧振幅の中間電位を基準として、画
像信号の電位レベルを変化させる。
【0014】ここで、走査信号線を選択する毎に極性反
転を行ういわゆるライン反転あるいはこれにドット反転
を組み合わせた極性反転駆動方式が知られている。この
場合、同一データ信号線に接続され、かつ、異なる走査
信号線に接続された2つの画素に順次表示上で例えば同
じ黒を書き込む場合でも、極性反転駆動のために各々の
黒画像データの信号レベルは異なっている。このとき、
データ信号線自体が寄生容量を持つため、データ信号線
の電位を、正極性の黒電位から負極性の黒電位に変化さ
せるのに時間を要する。
【0015】従来技術によれば、相展開信号中のデータ
長に対して十分なサンプリング期間を設定しているの
で、データ信号線を充放電するのに十分な時間を確保で
きた。しかしながら、上述のゴーストの問題を解消し得
ないので、サンプリング期間の設定に改善の余地があ
り、この際に併せて、サンプリング期間中にデータ信号
線をデータ電位となるまで充放電させる必要がある。
【0016】そこで、本発明の目的とするところは、入
力画像信号を相展開しながらも、ゴーストを低減又は防
止でき、しかも、データ信号線を充放電するのに十分な
時間を確保して、画像信号中の画素データに忠実な電圧
を画素に供給して画質を向上することができる画像表示
装置、画像表示方法及び表示駆動装置並びにそれを用い
た電子機器を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、ドットクロックの高
速化に伴い点順次駆動ではサンプルホールド動作に追従
できない場合でも、ゴーストを低減又は防止しながら表
示駆動でき、しかも、画像信号の画素データに忠実な電
圧を画素に供給して画質を向上することができる画像表
示装置、画像表示方法及表示駆動装置並びにそれを用い
た電子機器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像表示装
置は、複数のデータ信号線と複数の走査信号線の交差に
より形成される画素位置に、画素を配置して成る画像表
示部を有する。走査信号線選択手段は、走査信号を順次
前記走査信号線に供給する。ここで、画素に印加される
電圧の極性は、所定期間毎に反転されて駆動される。相
展開手段は、各々の前記画素位置に対応するデータを時
系列的に有する画像信号をサンプリングして、そのサン
プリング周期よりも長いデータ長に変換された複数の相
展開信号を並列に出力する。各々の前記データ信号線に
それぞれ接続された複数のサンプリング手段は、前記複
数の相展開信号の一つをそれぞれ入力とし、前記相展開
信号中の前記データをサンプリングして、前記データ信
号線にデータ信号として供給する。データ信号線駆動手
段は、前記相展開信号のデータ長に相当する期間よりも
短いサンプリング期間を持つサンプリング期間信号を生
成して、前記サンプリング用スイッチング手段に供給す
る。
【0019】複数のプリチャージ用スイッチング手段
は、各々の前記データ信号線に前記データ信号を供給す
るための前記サンプリング期間の前のプリチャージ期間
に、該サンプリング期間にてサンプリングされる画素デ
ータに基づいて前記画素に印加される電圧の極性と同一
極性で各々の前記データ信号線をプリチャージする。
【0020】本発明は、本発明の課題の一つであるゴー
ストの低減又は防止のために、以下のように機能する。
【0021】まず、本発明者は、ゴーストの発生原因
が、図40の通り、サンプリング手段を介して画素に供
給される波形に不要な成分が混入することにあると解析
した。この波形中への不要な成分の混入は、図38に示
す通り、相展開信号のデータ長がドットクロックの6周
期であるのに対して、サンプリング期間がドットクロッ
クの8周期と長くなっていることに起因している。
【0022】このため、図38にて例えばビデオnの信
号線を例に挙げると、サンプリング期間信号S/H
(n)、S/H(n+6)、S/H(n+12)は、そ
れぞれオーバーラップ期間を有するので、例えばS/H
(n+6)のサンプリング期間の初期では、サンプリン
グ期間信号S/H(n)によりサンプリングされるデー
タまでも、S/H(n+6)のサンプリング期間信号に
よりサンプリングされてていた。
【0023】この場合の現象を、液晶層に供給される電
位波形で観察して見た。この結果、サンプリング手段の
書き込み能力に依存して、図40のように、矢印1のデ
ータが一旦書き込まれることの影響を受けて、波形中に
不要な成分が混入し、本来低くなるべきレベルの領域
が、同図のゴースト3と対応する位置でレベルが高くな
ることが分かった。
【0024】本発明では、図9、図14、図18及び図
22に象徴的に示すように、相展開信号のデータ長より
も、サンプリング期間を必ず短く設定できるため、本来
のデータでない他のデータの影響が少なくなり、ゴース
トを低減又は防止できる。
【0025】本発明の課題の他の一つとして、サンプリ
ング期間内にデータ電位までデータ信号線を充放電する
ために、本発明は以下の通り機能する。
【0026】すなわち、各々のデータ信号線にデータ信
号を供給するためのサンプリング期間の前のプリチャー
ジ期間に、該サンプリング期間にてサンプリングされる
画素データに基づいて前記画素に印加される電圧の極性
と同一極性で各々の前記データ信号線をプリチャージし
ている。このため、プリチャージ期間にて既に、データ
信号線の電位はプリチャージ電位まで達しているので、
サンプリング期間では、プリチャージ電位からデータ電
位になるまでデータ信号線を充放電すればよい。特に、
上述した通り本発明では相展開信号の電位をサンプリン
グするためのサンプリング期間を従来技術よりも短くし
ているが、プリチャージを実施することで、この短いサ
ンプリング期間でも上述の充放電を達成できる。従っ
て、サンプリング期間にて、画像データを正確にサンプ
リングできると共に、そのサンプリングされたデータ電
位にて、データ信号線に確実に充放電させることがで
き、画質が向上する。
【0027】本発明では、複数のサンプリング用スイッ
チング手段及び複数のプリチャージ用スイッチング手段
とを、各々の前記データ信号線の一端に並列接続するこ
とが好ましい。
【0028】データ信号線の両端にそれぞれ各スイッチ
ング手段を接続する場合に比べて、回路レイアウトが容
易となる。
【0029】この場合、データ信号線駆動手段は、サン
プリング期間信号に基づいて、複数のプリチャージ用ス
イッチング手段をプリチャージ期間に亘ってオンさせる
プリチャージ期間信号を生成し、複数のプリチャージ用
スイッチング手段に供給することが好ましい。
【0030】こうすると、サンプリング期間及びプリチ
ャージ期間を設定する回路が共用化され、その期間信号
のためのラインの引き回し長さも短くでき、ラインが有
する寄生容量に起因した期間信号の遅延を短縮できる。
これにより、サンプリング期間とプリチャージ期間とを
ほぼ設計通りに設定でき、両期間が信号の遅延に起因し
てオーバラップすることを防止できる。
【0031】本発明の相展開手段は、N個の相展開信号
の画素データの先頭位置を、基準クロックに基づき順次
ずらして、N個の相展開信号をN本の相展開信号線に並
列に出力することができる。この場合、データ信号線駆
動手段は、サンプリング期間の開始時期を順次ずらして
設定するサンプリング期間信号を生成する。これによ
り、一本の前記走査信号に接続された前記画素を点順次
で駆動することができる。さらにデータ信号駆動手段
は、一のデータ信号線についてサンプリング期間を設定
するためのサンプリング期間信号を、他のデータ信号線
についてプリチャージ期間を設定するためのサンプリン
グ期間信号として兼用する。こうすると、データ信号線
駆動回路の回路規模が縮小し、回路レイアウトが容易と
なる。
【0032】本発明では、データ信号線駆動手段が、入
力信号を順次シフトする複数段構成を有し、各段の出力
信号が、次段の出力信号と一部位相が重なるタイミング
で出力されるシフトレジスタと、各々のサンプリング用
スイッチング手段に接続され、前記シフトレジスタから
の互いに信号位相が重なる2つの前記出力信号が入力さ
れ、その論理積をサンプリング期間信号としてサンプリ
ング用スイッチング手段に出力する複数の論理積回路
と、を有することができる。
【0033】より具体的には、シフトレジスタは、基準
クロックの一周期の2K(Kは自然数)倍のパルス幅を
持つ入力信号を基準クロックの一周期ずつ順次シフトし
て送出する。図8(A)の例では、K=4で、入力信号
DXのパルス幅はドットクロックDCの一周期の8倍で
ある。図13の例では、K=3で、入力信号DXのパル
ス幅はドットクロックDCの一周期の6倍である。図1
7の例では、K=2で、入力信号DXのパルス幅はドッ
トクロックDCの一周期の4倍である。
【0034】さらに、各々のサンプリング用スイッチン
グ手段に接続された論理積回路は、シフトレジスタから
のシフト量の異なる2つの出力が入力され、その論理積
をサンプリング期間信号としてサンプリング用スイッチ
ング手段に出力している。
【0035】これにより、k(1≦k≦一本の走査信号
線上の総画素数)番目のサンプリング用スイッチング手
段に接続された論理積回路には、1水平走査期間内のk
番目と(k+K)番目のシフトレジスタ出力が入力さ
れ、それらの論理積となるサンプリング期間信号に基づ
くサンプリング期間は、基準クロックの一周期のK倍と
なる。
【0036】K=4の実施例を示す図7では、例えばk
=1とすると、1番目と5番目のシフトレジスタ出力が
論理積回路160aに入力され、図8の通りサンプリン
グ期間は、ドットクロックDCの一周期の4(=K)倍
である。
【0037】K=3の実施例である図12では、例えば
k=1とすると、1番目と4番目のシフトレジスタ出力
が論理積回路160aに入力され、図13の通りサンプ
リング期間は、ドットクロックDCの一周期の3(=
K)倍である。
【0038】K=2の実施例である図16では、例えば
k=1とすると、1番目と3番目のシフトレジスタ出力
が論理積回路160aに入力され、図17の通りサンプ
リング期間は、ドットクロックDCの一周期の2(=
K)倍である。
【0039】この場合、データ信号線駆動手段は、複数
の論理積回路の出力に基づいて生成されたサンプリング
期間信号を前記のサンプリング用スイッチング手段に供
給し、そのサンプリング期間信号を、該信号が供給され
るサンプリング用スイッチとは並列接続されないプリチ
ャージ用スイッチに供給する。これにより、サンプリン
グ期間信号をプリチャージ期間信号として兼用すること
ができる。
【0040】本発明では、相展開手段は、N個の相展開
信号の各々の画素データの先頭を一致させて、N本の相
展開信号線にN個の相展開信号を並列に出力することが
できる。これにより、図22に象徴的に示すように、一
本の走査信号線に接続された複数の画素を、相展開信号
線の総数Nずつに同時駆動することができる。この場
合、データ信号線駆動手段は、N個のサンプリング用ス
イッチング手段に対して、サンプリング期間の開始時期
を一致させた共通のサンプリング期間信号を供給する。
さらにデータ信号線駆動手段は、その共通のサンプリン
グ期間信号を、N個のサンプリング用スイッチング手段
とそれぞれ並列関係に無い他のN個のプリチャージ用ス
イッチング手段に、共通のプリチャージ期間信号として
供給する。これにより、サンプリング期間信号をプリチ
ャージ期間信号として兼用できる。
【0041】さらに、データ信号線駆動手段は、入力信
号を基準クロックの一周期ずつ順次シフトして送出する
シフトレジスタを有し、m(1≦m≦一本の走査信号線
上の総画素数/前記相展開信号線の総数)番目に同時駆
動されるデータ信号線に接続されたN個のサンプリング
用スイッチング手段に、一水平走査期間内の(3m−
2)番目のシフトレジスタ出力をサンプリング期間信号
として供給することができる。より具体的には、このシ
フトレジスタは、基準クロックの一周期の2K(Kは自
然数)倍のパルス幅を持つ入力信号を、基準クロックの
一周期ずつ順次シフトして送出する。
【0042】図21の例では、K=4で、入力信号DX
のパルス幅はドットクロックDCの一周期の8倍であ
る。
【0043】こうすると、m(1≦m≦一本の走査信号
線上の総画素数/相展開信号線の総数)番目の同時駆動
時には、1水平走査期間内の(3m−2)番目のシフト
レジスタ出力が複数のサンプリング用スイッチング手段
に入力され、サンプリング用スイッチング手段に設定さ
れるサンプリング期間は、基準クロックの一周期のK倍
となる。
【0044】図20の例では、例えばm=1番目の同時
駆動では、3m−2=1番目のシフトレジスタ出力が、
N=6個のサンプリング用スイッチング手段106に入
力されている。同様に、m=2番目の同時駆動では、3
m−2=4番目のシフトレジスタ出力が、次の6個のサ
ンプリング手段106に入力され、m=3番目の同時駆
動では、3m−2=7番目のシフトレジスタ出力が、次
の6個のサンプリング用スイッチング手段106に入力
されている。さらに、その(3m−2)番目のシフトレ
ジスタ出力を、(m+1)番目に同時駆動されるデータ
信号線に接続された他のN個のプリチャージ用スイッチ
ング手段に供給することができる。これにより、サンプ
リング期間信号をプリチャージ期間信号として兼用でき
る。
【0045】本発明では、全てのデータ信号線について
のプリチャージ期間を、水平帰線期間内に設定してもよ
い。こうすると、プリチャージ期間を設定するためのタ
イミング信号の生成は、水平同期信号に基づいて容易に
生成できる。
【0046】本発明の画像表示部は、一対の基板間に液
晶を介在させた液晶パネルで構成できる。この場合、複
数のサンプリング用スイッチング手段は、一方の基板上
に形成された複数の薄膜トランジスタで構成することが
できる。そして、データ信号線駆動手段からのサンプリ
ング期間信号は、各々の前記薄膜トランジスタのゲート
に供給される。
【0047】TFTは書き込み能力に限界があるが、デ
ータ長の長い画素データを持つ相展開信号が入力される
ことで十分なサンプリング期間を確保でき、しかもサン
プリング期間中に前回の画素データが書き込まれること
がないので、波形中に不要な成分が混入することが低減
し、ゴーストの発生を有効に防止できる。
【0048】本発明では、相展開手段の前段に、入力さ
れる画像信号から、極性反転基準電位に対して第1の極
性で画素を駆動する第1極性画像信号と、この第1の極
性とは逆極性の第2の極性で画素を駆動する第2極性画
像信号とを生成して、第1、第2極性信号のいずれか一
方を相展開手段に出力する極性反転手段をさらに設ける
ことができる。このとき、相展開手段は、前記第1、第
2極性画像信号に基づいて、第1、第2極性相展開信号
を出力する。
【0049】さらに、極性反転手段は、第1、第2極性
画像信号の一方を出力する第1の極性反転手段と、第
1、第2極性画像信号の他方を出力する第2の極性反転
手段と、を有することができる。
【0050】本発明では、複数の極性反転手段を相展開
手段の後段に設けることもできる。この場合、複数の極
性反転手段は、複数の相展開信号の一つから、極性反転
基準電位に対して第1の極性で画素を駆動する第1極性
相展開信号と、第1の極性とは逆極性の第2の極性で画
素を駆動する第2極性相展開信号とを生成して、第1、
第2極性相展開信号のいずれか一方をそれぞれ前記複数
のサンプリング手段に出力する。
【0051】これら各々の極性反転手段は、第1、第2
極性相展開信号の一方を出力する第1の極性反転手段
と、第1、第2極性相展開信号の他方を出力する第2の
極性反転手段と、を有することができる。
【0052】本発明では、複数の相展開信号(又は第
1、第2極性相展開信号)を切り換えて複数のサンプリ
ング手段に供給する切換手段と、相展開手段での展開順
序を変更制御し、かつ展開順序に対応させて切換手段に
て複数の相展開信号(又は第1、第2極性相展開信号)
の供給先を変更制御する変更制御手段と、をさらに有す
ることができる。こうすると、相展開信号毎に生ずる例
えばDCオフセット成分のばらつきが、画面の縦ライン
にて強調されることを防止できる。
【0053】本発明では、データ信号線を第1の極性で
プリチャージする第1のプリチャージ電位と、データ信
号線を第2の極性でプリチャージする第2のプリチャー
ジ電位とを、走査信号線を選択する毎に切り換えて複数
のプリチャージ用スイッチング手段に供給するプリチャ
ージ電位供給手段をさらに設けることができる。
【0054】これにより、走査信号線を選択する毎に第
1,第2の極性間でプリチャージ電位を切り換えられ
る。
【0055】本発明ではさらに、複数のプリチャージ用
スイッチング手段の奇数番目に接続された第1のプリチ
ャージラインと、複数のプリチャージ用スイッチング手
段の偶数番目に接続された第2のプリチャージライン
と、第1のプリチャージ電位と第2のプリチャージ電位
との間で走査信号線を選択する毎に切り換えて第1,第
2のプリチャージラインに供給するプリチャージ電位供
給手段と、をさらに設けることができる。こうすると、
いわゆるドット毎の極性反転駆動が可能となる。
【0056】また、本発明は、画像表示部を駆動する表
示駆動装置を、画像表示部に対して外付け回路とするこ
ともできる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明をアクティブマトリ
クス型液晶表示装置に適用した実施例を、図面を用いて
具体的に説明する。
【0058】(1)第1実施例 (装置の概略構成)図1に、第1実施例に係る液晶表示
装置の全体概要が示されている。同図に示すように、こ
の液晶表示装置は、電子機器例えば液晶プロジェクタの
ライトバルブとして用いる小型液晶表示装置であり、液
晶パネルブロック10と、タイミング回路ブロック20
と、データ処理ブロック30とに大別される。
【0059】タイミング回路ブロック20は、クロック
信号CLKと同期信号SYNCとが入力され、所定のタ
イミング信号を出力するものである。
【0060】データ処理回路ブロック30は、相展開回
路32と、増幅・反転回路34を有する。相展開回路3
2は、一本の画像信号(本実施例では白黒の濃淡表示で
あり、画像信号は一本である)Dataが入力され、画
素情報をN相展開(図1ではN=6相としてある)した
N相の相展開信号を並列に出力するものである。なお、
液晶パネルブロック10中の液晶パネル100が3原色
のカラーフィルタを有するカラー液晶パネルの場合に
は、前記相展開回路32には、R,G,Bの3本の画像
信号が入力され、この3本の画像信号から例えば6本の
相展開信号を生成することができる。このN相展開につ
いては後述する。
【0061】増幅・反転回路34は、N本の相展開信号
を、液晶パネルの駆動に必要な電圧に増幅し、必要に応
じて、極性反転基準電位を基準として極性反転するもの
である。なお、図1に示す増幅・反転回路34と相展開
回路32との位置を逆転させても良い。すなわち、画像
信号を増幅・反転回路34にて増幅・極性反転させた後
に、相展開回路32にて相展開しても良い。
【0062】本実施例のデータ処理回路ブロック30の
出力ラインは、6相展開を実施していることから、図1
に示すとおり、Data1〜Data6の6本に分岐さ
れている。
【0063】液晶パネルブロック10は、液晶パネル1
00と、走査側駆動回路102と、データ側駆動回路1
04と、プリチャージ駆動回路170とを、同一回路基
板上に備えている。なお、これら駆動回路は、液晶パネ
ル基板とは分離して、外付けICとして構成しても良
い。
【0064】液晶パネル100上には、例えば図1の行
方向に沿って伸びる複数の走査信号ライン110と、例
えば列方向に沿って伸びる複数のデータ信号ライン11
2とが形成されている。なお、本実施例では、走査信号
ライン110の総数を492本とし、データ信号ライン
112の総数を652本としている。この各ライン11
0,112の交差によって形成される画素位置には、ス
イッチング素子114と液晶層116とが直列に接続さ
れて表示要素が構成され、これが画素を形成している。
このスイッチング素子114がオンする期間を選択期間
と称し、オフする期間を非選択期間と称する。選択期間
にスイッチング素子114を介して液晶層116に供給
された電圧を、非選択期間にて保持する保持容量(図示
せず)が液晶層116に接続されている。本実施例で
は、スイッチング素子114を、例えば3端子型スイッ
チング素子としており、例えばTFTにて構成してい
る。これに限らず、2端子型スイッチング素子例えばM
IM(金属−絶縁層−金属)素子、MIS(金属−絶縁
層−半導体層)素子などを用いることができる。なお、
本実施例の液晶パネル100は、2端子型または3端子
型のスイッチングを用いたアクティブマトリクス型の液
晶表示パネルに限らず、単純マトリクス型の液晶表示パ
ネルなど、他の種々の液晶パネルであってもよい。本実
施例の液晶パネル100は、走査信号ライン110、デ
ータ信号ライン112及びそれに接続されるTFTが形
成された第1の基板を有する。この第1の基板にはさら
に、TFTに接続された画素電極と、この画素電極を片
側電極とする保持容量とが形成されている。液晶パネル
100はさらに、第1の基板と対向して配置され、共通
電極が形成された第2の基板を有する。そして、第1,
第2の基板間に液晶が封入されて、液晶パネル100が
構成される。各画素位置の液晶層は、一端を画素電極、
他端を共通電極として、両極の電極により電界が印加さ
れる。
【0065】走査側駆動回路102は、複数の走査信号
ライン110a,110b…の中から、走査信号ライン
110を順次選択するための選択期間が設定された走査
信号を出力するものである。
【0066】データ側駆動回路104は、データ処理回
路ブロック30の出力線である6本の相展開信号ライン
Data1〜Data6と、液晶パネル100のデータ
信号ライン112a,112b…との間に配置されたサ
ンプルホールドスイッチ106に対して、液晶パネル1
00を点順次時駆動するためのサンプリング期間信号を
出力するものである。
【0067】なお、第1の相展開信号ラインData1
は、サンプルホールドスイッチ106aを介して、第1
のデータ信号ライン112aと接続されている。同様に
して第2〜第6の相展開信号ラインData2〜Dat
a6は、各々のサンプルホールドスイッチ106b〜1
06fを介して、第2〜第6のデータ信号ライン112
b〜112fにそれぞれ接続されている。また、第1の
相展開信号ラインData1は、サンプルホールドスイ
ッチ106gを介して、第7のデータ信号ライン112
gにも接続されている。以下同様にして、第1の相展開
信号ラインData1は、6本先のデータ信号ライン1
12に接続されている。第2〜第6の相展開信号ライン
Data2〜Data6も同様に、第2〜第6のデータ
信号ライン112b〜112fよりも6の整数倍目とな
る各々のデータ信号ラインに順次接続されている。
【0068】プリチャージ駆動回路170は、プリチャ
ージ用スイッチ172a、172b…を所定のタイミン
グにてオンさせて、第1のプリチャージライン174a
又第2のプリチャージライン174bを、各データ信号
ライン112a,112b…に接続して、データ信号ラ
イン112をプリチャージするためのものである。この
第1,第2のプリチャージライン174a,174bに
は、スイッチ190を介して、第1のプリチャージ電位
PV1,第2のプリチャージ電位PV2が、走査信号ラ
インを選択する毎に切り換えられて供給される。本実施
例ではドット反転駆動を実施することから、奇数番目の
データ信号ライン172a,172c…は第1のプリチ
ャージライン174aに接続され、偶数番目のデータ信
号ライン172b,172d…は第2のプリチャージラ
イン174bに接続されている。なお、このプリチャー
ジ動作の詳細については後述する。
【0069】(N相展開の動作について)次に、図2を
参照して、データ処理回路ブロック30における相展開
回路32での、N相展開例えば6相展開の動作について
説明する。
【0070】図2に示すとおり、データ処理回路ブロッ
ク30に入力される画像信号は、液晶パネル100の各
画素に対応するデータを時系列的に有するアナログ信号
となっている。6相展開を実施する相展開回路32は、
この画像信号を基準クロック例えばドットクロックDC
にてサンプリングしている。そして、この画像信号をサ
ンプリングして、そのサンプリング周期よりも長いデー
タ長に変換された6つの相展開信号を生成している。本
実施例では、ドットクロックDCの一周期の整数倍のデ
ータ長に伸張して、6本の並列な相展開信号に展開して
いる。この意味で、この相展開回路32は、データ長を
伸張する機能と、シリアルな画像信号をパラレルな画像
信号にシリアル−パラレル変換する機能とを有する。例
えば、第1の相展開信号ラインData1に出力される
第1の相展開信号は、画像信号の例えば第1、第7、第
13画素目のデータが、それぞれドットクロックDCの
一周期の6倍のデータ長に伸張される。同様にして、6
画素先のデータが前記データ長に順次伸張される。
【0071】第2の相展開信号ラインData2に出力
される第2の相展開信号も同様に、第2,第8,第14
画素目などのデータが、前記データ長に伸張されて出力
されている。
【0072】本実施例では、この伸張及び展開動作を、
アナログインターフェースICを用いて行っており、ア
ナログの画像信号を6相展開している。
【0073】なお、第1実施例においては、第1〜第6
の相展開信号ラインData1〜Data6に出力され
る第1〜第6の相展開信号は、各々の画素データの先頭
位置がドットクロックDCの一周期だけ順次ずれた状態
で出力される。
【0074】(6相展開回路及び極性反転回路の具体例
の説明)図3、図4及び図5に、6相展開回路及び極性
反転回路の具体例が示されている。図3において、相展
開回路32は、スイッチ500a〜500fと、コンデ
ンサ502a〜502fと、バッファ504a〜504
fとで構成される。そして、スイッチ500a〜500
fには、例えば図6に示すように位相がずれたサンプリ
ングクロックSCLK1〜SCLK6が、それぞれ一対
一に対応して入力される。各スイッチ500a〜500
fは、そのクロックによりオンされた時に、データをサ
ンプリングして、その後段のコンデンサ502a〜50
2fにデータの電荷をチャージさせる。各スイッチ50
0a〜500fは、そのクロックによりオフされている
間に、データ電位を保持する。これにより、図6に示す
ように、バッファ504a〜504fを介して6相展開
信号が得られる。
【0075】各バッファ504a〜504fの後段に
は、増幅回路506a〜506fと、極性反転回路50
8a〜508fとが設けられている。この増幅回路と極
性反転回路の一例が図4、図5に示されている。
【0076】図4に示すとおり、増幅回路は例えばビデ
オアンプ(オペアンプでもよい)510にて構成されて
いる。極性反転回路は、抵抗R1,R2及び第1トラン
ジスタTR1で構成された極性反転部520と、抵抗R
3と第2トランジスタTR2とで構成されたバッファ5
30と、抵抗R4と第3トランジスタTR3とで構成さ
れたバッファ540と、バッファ530、540の出力
を択一的に選択するスイッチSW1とを有する。
【0077】説明の便宜上、ビデオアンプ510の出力
が図4の通りの矩形波である場合について説明する。こ
こで、図4の抵抗R1とR2との抵抗値がほぼ等しく、
Vddを12Vとする。この場合、図4の点Aと点Bの
各電位は、例えば図4に示す通り、中間の電位例えば6
Vを境にほぼ線対称の電位となる。点Aの電位は、例え
ば黒レベルが11V、白レベルが7Vであり、点Bの電
位は、例えば黒レベルが1V、白レベルが5Vである。
このように、点A及び点Bに現れる2つの画像信号は、
両信号の黒レベルの間の極性反転基準電位を基準として
極性が反転している。本実施例では、点Bに現れる信号
を負極性の画像信号とし、点Aに現れる信号を正極性の
画像信号とする。なお、極性反転の基準となる電位は、
電源電位Vddとグランド電位GNDの中心電位、つま
りアナログ画像信号の振幅中心電位Vrefとなる。
【0078】点Bに現れる負極性の信号は、バッファ5
40を介して端子Cに出力され、点Aに現れる正極性の
信号は、バッファ530を介して端子Dに現れる。そし
て、これら正極性、負極性の相展開信号の一方が、極性
反転タイミング信号に基づいて切り換えられるスイッチ
SW1により選択されて出力される。
【0079】本実施例では、図32に示すように、走査
信号線の延びる方向での1ドット毎に極性反転駆動し、
かつ、データ線信号線の伸びる方向で1ライン毎に極性
反転駆動しており、これに合うように極性反転タイミン
グが定められている。なお、プリチャージが必要な場合
とは、少なくとも1ライン毎に極性反転駆動しているも
のであり、ドット反転は不可欠ではない。
【0080】図5は、図3に示す増幅回路506a〜5
06fと、極性反転回路508a〜508fの他の例を
示している。図5では、増幅回路510、差動増幅回路
550、560を設けている。増幅回路510を介して
差動増幅回路550に入力される画像信号のレベルは、
前述の振幅中心電位Vrefに対して正極性の電位とさ
れて、差動増幅回路550より端子Cに出力される。同
様に、増幅回路510を介して差動増幅回路560に入
力される画像信号のレベルは、前述の振幅中心電位Vr
efに対して負極性の電位とされて、差動増幅回路56
0より端子Dに出力される。各端子C,Dの電位は、極
性反転タイミング信号に基づいてスイッチSW1を切り
換えることで、選択して出力される。
【0081】なお、図3の例では、相展開後に増幅及び
極性反転を実施しているため、6系統の増幅回路506
a〜506fと、6系統の極性反転回路508a〜50
8fが必要となる。ただし、信号増幅前の信号振幅が小
さい段階で、コンデンサ502a〜502fにその信号
の電荷をチャージできるため、チャージ時間が速く、高
速化に対応できる利点がある。
【0082】(データサンプリングの構成について)次
に、本実施例の特徴的構成であるデータ側駆動回路10
4の詳細について、図7の回路図及び図8のタイミング
チャートを用いて説明する。
【0083】このデータ側駆動回路104は、図7に示
すとおり、第1〜第4列のシフトレジスタ120〜15
0を有している。これら各シフトレジスタ120〜15
0は、図8(A)に示す共通のシフトデータとなる入力
信号DXを入力する。この入力信号DXは、図8(A)
に示すとおり、ドットクロック信号DCの8周期に亘っ
てHIGHとなる信号とされている。また、第1列のシ
フトレジスタ120には、図7に示す第1クロック信号
CLX1とその第1反転クロツク信号とが入力される。
第1クロック信号CLX1は、図8(A)に示すとお
り、入力信号DXの半パルス幅のパルスが、入力信号D
Xのパルス幅の周期で繰り返し出力される。同様に、第
2列から第4列のシフトレジスタ130〜150には、
第2〜第4クロック信号CLX2〜CLX4及びその反
転クロック信号がそれぞれ入力される。第2〜第4のク
ロック信号CLX2〜CLX4は、その立ち上がり時期
が、第1のクロック信号CLX1の立ち上がり時期より
も、ドットクロックDCの1周期毎に順次ずれたもので
ある。
【0084】各列のシフトレジスタ120〜150は、
それぞれ多段のマスタースレイブ型クロックドインバー
タを含んで構成されている。第1のシフトレジスタ12
0の第1段について説明すれば、マスターとなる第1の
クロックドインバータ121aと、インバータ121b
とが直接に接続され、このインバータ121bの入出力
線を結ぶ帰還線に、スレイブとなる第2のクロックドイ
ンバータ121cが接続されている。マスターとなるク
ロックドインバータ121aは、第1クロック信号CL
X1がHIGHである時に、入力クロック信号DXを反
転して出力する。スレイブとなる第2のクロックドイン
バータ121cも同様に、第1反転クロック信号/CL
X1がHIGHであるときに、インバータ121bの出
力信号を反転して出力する。
【0085】この第1列のシフトレジスタ120におけ
る第1段目の動作を、図8(A)のタイミングチャート
を参照して説明する。なお、参考までに、走査側駆動回
路102により出力される各種信号波形を、図8(B)
に示した。
【0086】入力クロック信号DXがHIGHとなる前
半部分(ドットクロックDCの4周期分)においては、
第1クロック信号CLX1がHIGHとなり、第1のク
ロックドインバータ121aの出力として、入力信号D
Xを反転したLOWが出力される。このLOW信号は、
インバータ121bにて反転され、第1列シフトレジス
タ120の第1段目の出力としてまず、図8(A)のS
R1−OUT1に示すとおり、入力クロック信号DXの
前半部分だけHIGHが出力される。
【0087】入力クロック信号DXの後半部分について
は、クロック信号CLX1がLOWになるのに対して、
スレイブの第2のクロックドインバータ121cに入力
される第1反転クロック信号/CLX1がHIGHとな
る。この第2クロックドインバータ121cに入力され
る信号は、インバータ121bからのHIGH信号であ
り、結果として、第2のクロックドインバータ121c
からの出力は、この入力HIGH信号を反転したLOW
信号となる。このLOW信号は、インバータ121bに
て反転される。したがって、第1列のシフトレジスタ1
20における第1段目の出力である第1の出力信号SR
1−OUT1の後半部分もHIGH信号が出力される。
【0088】なお、図8(A)のSR1−OUT1、…
SR4−OUT1、…SR3−OUT2は、第1〜第4
列のシフトレジスタ120〜150の出力を示す。符号
のSR1〜SR4はシフトレジスタの第1列〜第4列を
示し、符号のOUT1、OUT2…は、各シフトレジス
タの第1段番目、第2段目…の出力を示す。
【0089】第2〜第3の出力信号SR2−OUT1〜
SR4−OUT1は、第2列から第4列のシフトレジス
タ130〜150の第1段目の動作により、図8(A)
に示すとおり、第1の出力信号SR1−OUT1の立ち
上がりから、ドットクロックDCの1周期分だけ順次ず
れた状態で出力される。
【0090】第5番目の出力信号SR1−OUT2は、
第1列のシフトレジスタ120の第2段目のマスタース
レイブ型クロックドインバータを用いて生成される。
【0091】この第1列〜第4列のシフトレジスタ12
0〜150の出力信号を、そのままサンプルホールドス
イッチ106a,106b…に出力すると、図38〜図
40にて説明した従来のゴースト現象が生じてしまう。
【0092】そこで、この第1実施例においては、第1
列〜第4列のシフトレジスタ120〜150と、サンプ
ルホールドスイッチ106a,106b…との間に、ナ
ンド回路160a,160b…と、インバータ162
a,162b…とを設けている。
【0093】このナンド回路とインバータとは、シフト
レジスタから出力された2つのタイミング信号の論理積
をとる回路として機能する。
【0094】第1のデータ信号ライン112aに接続さ
れたサンプルホールドスイッチ106aの前段に設けら
れるナンド回路160aには、第1列のシフトレジスタ
120の第1段目からの第1の出力信号SR1−OUT
1と、第2段目からの第5の出力信号SR1−OOT2
とが入力される。従って、このナンド回路160a及び
その後段のインバータ162aを経由して得られるサン
プリング期間信号SL1−Data1は、第1の出力信
号SR1−OUT1と、第5の出力信号SR1−OUT
2との論理積となり、図8(A)に示すとおり、ドット
クロックDCの4周期の期間がサンプリング期間として
設定されることになる。
【0095】図8(A)のSL1−Data1、…SL
4−Data4、…は、サンプルホールドスイッチ10
6a、…106d、…のTFTのゲートに印加され、H
ighレベルのときにそのTFTをオンさせる。その信
号をSL(n)−Data(m)で表わしたとき、符号
Data(m)のm(m=1〜6)は、その信号により
サンプリングされる相展開信号ラインData1〜6の
番号を示す。符号SL(n)のnは、サンプリング期間
信号の順番を示す。
【0096】第2のデータ信号ライン112bに接続さ
れたサンプルホールドスイッチ106bの前段では、ナ
ンド回路160bに対して、第2列のシフトレジスタ1
30の第1段目からの信号SR2−OUT1と、第2段
目からの信号SR2−OUT2とが入力される。従っ
て、このナンド回路160b及びその後段のインバータ
162bを経由して得られる第2番目のサンプリング期
間信号SL2−Data2は、第1番目のサンプリング
期間信号SL1−Data1よりも、ドットクロックD
Cの1周期だけ立ち上がりが遅れるが、サンプリング期
間は同様にドットクロックDCの4周期の期間となる。
なお、第3のデータ信号ライン以降のデータ信号ライン
の場合も同様である。
【0097】(データサンプリング動作について)図9
は、各々のサンプルホールドスイッチ106に入力され
る相展開信号Data1〜Data6と、サンプリング
期間信号SL(n)−Data(m)との関係を示して
いる。図9では、相展開信号Data1をサンプリング
するサンプリング期間信号SL1−Data1、SL7
−Data1及びSL13−Data1を示している。
第1のサンプルホールドスイッチ106aには、図9に
示すとおり、ドットクロックDCの6周期分のデータ長
を有する情報が、このサンプルホールドスイッチ106
aを構成するTFTのソースラインに入力される。一
方、サンプルホールドスイッチ106aを構成するTF
Tのゲートには、ナンド回路160a、インバータ16
2aを経由したサンプリング期間信号SL1−Data
1が入力されている。このサンプリング期間信号Sl−
Data1は、相展開信号のデータ長がドットクロック
信号の6周期分であるのに対して、その前後で1周期分
が除去された4周期分のサンプリング期間(Highの
期間)に設定されている。
【0098】このようなサンプリング期間を設定するこ
とで、たとえサンプルホールドスイッチ106をTFT
にて構成し、このTFTの書き込み能力に限界があった
としても、液晶表示上、前回のデータに影響されない、
換言すればゴーストのない液晶表示を行うことができ
る。
【0099】この理由は、サンプルホルードスイッチ1
06を構成するTFTのゲートは、相展開信号線上の画
像データが安定した後に、サンプリング期間信号のHi
ghレベルにより開かれることになるからである。しか
も、この相展開信号線上のデータが変化しないうちに、
TFTのゲートが閉じられるからである。さらに、同じ
相展開信号線Data1に接続されるサンプルホールド
スイッチ106a、106g、106n…は、SL1−
Data1、SL7−Data1、SL13−Data
1のHighレベルの期間のずれから明らかなように、
ゲートの開閉タイミングをずらして駆動され、複数のゲ
ートが同時に開となることはない。このように、相展開
信号のデータ長の中の安定したデータ領域についてのみ
サンプリング期間を設定することで、前回のデータに影
響を受けない安定したデータのみを、データ信号ライン
112に送出することができる。このデータは、走査側
駆動回路102からの走査信号によりONするスイッチ
ング素子114を介して、液晶層116及び保持容量に
書き込まれることになる。
【0100】以下、同様にして、サンプリングスイッチ
106b,106c…を介して、安定したデータが、順
次対応するデータ信号ライン112b,112c…に送
出され、第1番目の走査信号ライン110aにスイツチ
ング素子114を介して接続された液晶層116への書
き込みが点順次駆動により実施される。その後は、走査
側駆動回路102からの走査信号により、第2番目以降
の走査信号ライン110に接続されたスイッチング素子
114を順次ONさせながら、上述のデータの書き込み
を繰り返し実施することになる。
【0101】(プリチャージ動作について)本実施例装
置では、各データ信号ラインについての上述したサンプ
リング期間の前に、そのサンプリング期間にてサンプリ
ングされる画素データに基づき画素に印加される電圧の
極性と同一極性で、各々のデータ信号線をプリチャージ
している。
【0102】このプリチャージの必要性について、図1
0(A)(B)を用いて簡単に説明する。まず、最初の
選択期間にて走査信号線110aを選択し(TFT11
4aがオン)、データ信号線112aを介して、液晶セ
ル116aに、図10(A)に示す対向基板電極(共通
電極)を基準として負の黒レベル電位B1を書き込んで
黒表示を行った場合を考える。一水平走査後の次の選択
期間にて、走査信号線110bを選択し(TFT114
bがオン)、前回と同じデータ信号線112aを介し
て、液晶セル116bに、正の黒レベル電位B2を書き
込んで黒表示を行う。この場合、同じ黒表示であっても
極性が反転されているため、図10(A)に示すよう
に、黒レベル電位B1とB2とは最も電位差が大きい。
【0103】このため、画像信号自体によってデータ信
号線の寄生容量Cを充電するには、図10(A)の「R
1」に示すように、サンプリング期間TSAM内にデータ
信号線の電位を黒レベル電位B1よりB2へと変化させ
なければならない。
【0104】ところが、本実施例では、上述した通り従
来の図38のサンプリング期間よりもさらに短くしてい
るため、このサンプリング期間TSAM内にデータ信号線
を黒レベル電位B1よりB2へ、あるいはその逆で黒レ
ベル電位B2よりB1へと変化させることが困難とな
る。
【0105】そこで、図10(A)に示すサンプリング
期間TSAMに先立つプリチャージ期間TPREにて、画像信
号により画素に印加される電圧の極性と同一極性である
第2のプリチャージ電位PV2にて、データ信号線11
2aをプリチャージしている。こうすると、プリチャー
ジ期間TPREに黒レベル電位B1より第2のプリチャー
ジ電位PV2と比較的短時間にてプリチャージすること
ができる。その後のサンプリング期間TSAMでは、第2
のプリチャージ電位PV2から黒レベル電位B2へと変
化させるだけでよい。このプリチャージ期間TPRE及び
サンプリング期間TSAMでのデータ信号線の寄生容量C
の充電(放電)量が少ないため、短時間で充放電ができ
る。
【0106】本実施例において、プリチャージ駆動回路
170にて設定されるプリチャージ期間について、図1
1を参照して説明する。
【0107】図11は、一水平走査期間Hnと次の水平
走査期間Hn+1とに亘る期間における各々のデータ信号
線のサンプリング期間TSAMを示している。プリチャー
ジ期間TPREは、水平走査期間の開始からサンプリング
期間TSAMの開始までのいずれかの時期に設定される。
【0108】各データ信号線について共通のプリチャー
ジ期間を設定するには、水平帰線期間Bn,Bn+1…に設
定すればよい。この水平帰線期間Bn,Bn+1…では、い
ずれのデータ信号線についてもサンプリング期間が設定
されないからである。
【0109】図11から明らかなように、あるデータ信
号線について設定されるサンプリング期間の前に設定す
べきプリチャージ期間として、他のデータ信号線につい
てサンプリング期間をそのまま利用することができる。
例えば、データ信号線112aのサンプリング期間T
SAMa(n)を、図11の破線で示すように、例えばデ
ータ信号線112e又は112fなどのサンプリング期
間TSAMe(n),TSAMf(n)の前に設定すべきプリ
チャージ期間TPREe(n),TPREf(n)として兼用
できる。データ信号線112aのサンプリング期間T
SAMa(n)は、データ信号線112e,112d…の
サンプリング期間TSAMe(n),TSAMf(n)…とオ
ーバーラップしないからである。こうすると、図1に示
すデータ側駆動回路104とは別個にプリチャージ回路
170を設ける必要がない。なお、データ側駆動回路1
04及びプリチャージ駆動回路170として機能する一
つのデータ線駆動回路を用いた実施例については、図1
5〜図19に示す第3実施例にて詳細を後述する。
【0110】(2)第2実施例 この第2実施例は、ドットクロックの6周期分のデータ
長を持つ相展開信号と、ドットクロックの3周期分のサ
ンプリング期間を持つサンプリング期間信号とを用い
て、液晶表示駆動を実施するものである。
【0111】図12に示す通り、データ側駆動回路10
4は、第1〜第3列のシフトレジスタ200〜220を
有している。これら各シフトレジスタ200〜220
は、図13に示す通り共通のシフトデータとなる入力信
号DXを入力する。この入力信号DXは、図13に示す
とおり、ドットクロック信号DCの6周期に亘ってHI
GHとなる信号とされている。また、第1列のシフトレ
ジスタ200には、図13に示す第1クロック信号CL
K1とその第1反転クロツク信号/CKL1とが入力さ
れる。第1クロック信号CLK1は、図13に示すとお
り、入力信号DXの半パルス幅のパルスが、入力信号D
Xのパルス幅の周期で繰り返し出力される。同様に、第
2列、第3列のシフトレジスタ210,220には、第
2、第3クロック信号CLK2、CLK3及びその反転
クロック信号/CLK2、/CLK3がそれぞれ入力さ
れる。第2、第3のクロック信号CLK2、CLK3
は、その立ち上がり時期が、第1のクロック信号CLK
1の立ち上がり時期よりも、ドットクロックDCの1周
期毎に順次ずれたものである。
【0112】各列のシフトレジスタ200〜220は、
それぞれ多段のマスタースレイブ型クロックドインバー
タを含んで構成されている。
【0113】この第1列〜第3列のシフトレジスタ20
0〜220の出力信号SR1−OUT1、…SR3−O
UT2は、図13に示す通りとなる。
【0114】第1のデータ信号ライン112aに接続さ
れたサンプルホールドスイッチ106aの前段に設けら
れるナンド回路160aには、第1列のシフトレジスタ
200の第1段目からの第1の出力信号SR1−OUT
1と、第2段目からの第4の出力信号SR1−OUT2
とが入力される。従って、このナンド回路160a及び
その後段のインバータ162aを経由して得られるサン
プリング期間信号SL1−Data1は、第1の出力信
号SR1−OUT1と、第4の出力信号SR4−OUT
2との論理積となり、図13に示すとおり、ドットクロ
ックDCの3周期のHigh期間がサンプリング期間と
して設定されることになる。
【0115】同様に、第2のデータ信号ライン112b
に接続されたサンプルホールドスイッチ106bの前段
では、ナンド回路160bに対して、第2列のシフトレ
ジスタ210の第1段目からの信号SR2−OUT1
と、第2段目からの信号SR2−OUT2とが入力され
る。従って、このナンド回路160b及びその後段のイ
ンバータ162bを経由して得られる第2番目のサンプ
リング期間信号SL2−Data2は、第1番目のサン
プリング期間信号SL1−Data1よりも、ドットク
ロックDCの1周期だけ立ち上がりが遅れるが、サンプ
リング期間は同様にドットクロックDCの3周期のHi
gh期間となる。なお、第3のデータ信号ライン以降の
データ信号ラインの場合も同様である。
【0116】なお、図13の7番目のサンプリング期間
信号SL7−Data1は、第1番目のサンプリング期
間信号SL1−Data1と同一の相展開信号ラインD
ata1をサンプリングする信号である。図13から明
らかなように、両者のサンプリング期間はずらして設定
される。
【0117】(データサンプリング動作について)図1
4は、各々のサンプリングスイッチ102に入力される
相展開信号Data1〜Data6と、サンプリング期
間信号SL(n)−Data(m)との関係を示してい
る。この図14は図9と同様の波形を示している。例え
ば、第1のサンプルホールドスイッチ106aには、図
14に示すとおり、ドットクロックDCの6周期のデー
タ長を有する情報が、このサンプルホールドスイッチ1
06aを構成するTFTのソースラインに入力される。
一方、サンプルホールドスイッチ106aを構成するT
FTのゲートには、ナンド回路160a、インバータ1
62aを経由したサンプリング期間信号SL1−Dat
a1が入力されている。このサンプリング期間信号SL
1−Data1は、図14に示す通り、相展開信号のデ
ータ長がドットクロック信号の6周期分であるのに対し
て、その前後で1.5周期分が除去された3周期分のサ
ンプリング期間に設定されている。従って、第1実施例
と同様にして、前回のデータの影響を受けない安定した
データを書き込むことが可能となる。
【0118】(プリチャージ動作について)この第2実
施例においては、第1実施例に対してサンプリング期間
の長さが異なるだけであるので、図11と同様にしてプ
リチャージ期間を設定することができる。
【0119】(3)第3実施例 この第3実施例は、ドットクロツクの6周期分のデータ
長を持つ相展開信号と、ドットクロツクの2周期分のサ
ンプリング期間を持つサンプリング期間信号とを用い
て、液晶表示駆動を実施するものである。
【0120】第1実施例と異なる点は、図1,図7に示
すデータ側駆動回路などを、図15、図16に示すもの
に変更した点である。すなわち、この第3実施例では、
図1,図7に示すデータ側駆動回路104及びプリチャ
ージ駆動回路170を、図15に示す一つのデータ信号
線駆動回路180に変更した点である。このデータ信号
線駆動回路180は、プリチャージ期間の設定とサンプ
リング期間の設定とに兼用される。
【0121】(データ信号線駆動回路の構成について)
図16に示す通り、データ信号線駆動回路180は、第
1、第2列のシフトレジスタ300、310を有してい
る。これら各シフトレジスタ300、310に共通に入
力されるシフトデータとなる入力信号DXは、図17に
示すとおり、ドットクロック信号DCの4周期に亘って
HIGHとなる信号とされている。また、第1列のシフ
トレジスタ300には、図16に示す第1クロック信号
CLK1とその第1反転クロック信号とが入力される。
第1クロック信号CLK1は、図17に示すとおり、入
力信号DXの半パルス幅のパルスが、入力信号DXのパ
ルス幅の周期で繰り返し出力される。同様に、第2列の
シフトレジスタ310には、第2のクロック信号CLK
2及びその反転クロック信号がそれぞれ入力される。第
2のクロック信号CLK2は、その立ち上がり時期が、
第1のクロック信号CLK1の立ち上がり時期よりも、
ドットクロックDCの1周期だけずれたものである。
【0122】各列のシフトレジスタ300、310は、
それぞれ多段のマスタースレイブ型クロックドインバー
タを含んで構成されている。
【0123】この第1列、第2列のシフトレジスタ30
0、310の出力信号SR1−OUT1、…SR1−O
UT4は、図17に示す通りとなる。
【0124】第1のデータ信号ライン112aに接続さ
れたサンプルホールドスイッチ106aの前段に設けら
れるナンド回路160aには、第1列のシフトレジスタ
300の第1段目からの第1の出力信号SR1−OUT
1と、第2段目からの第3の出力信号SR1−OUT2
とが入力される。従って、このナンド回路160a及び
その後段のインバータ162aを経由して得られるサン
プリング期間信号SL1−Data1は、第1の出力信
号SR1−OUT1と、第3の出力信号SR1−OUT
2との論理積となり、図17に示すとおり、ドットクロ
ックDCの2周期の期間がサンプリング期間として設定
されることになる。
【0125】同様に、第2のデータ信号ライン112b
に接続されたサンプルホールドスイッチ106bの前段
では、ナンド回路160bに対して、第2列のシフトレ
ジスタ310の第1段目からの信号SR2−OUT1
と、第2段目からの信号SR2−OUT2とが入力され
る。従って、このナンド回路160b及びその後段のイ
ンバータ162bを経由して得られる第2番目のサンプ
リング期間信号SL2−Data2は、第1番目のサン
プリング期間信号SL1−Data1よりも、ドットブ
ロックDCの1周期だけ立ち上がりが遅れるが、サンプ
リング期間は同様にドットクロックDCの2周期の期間
となる。なお、第3のデータ信号ライン以降のデータ信
号ラインの場合も同様である。
【0126】また、この第3実施例では、図15,図1
6に示す通り、例えばデータ信号線112aの一端に、
サンプルホールドスイッチ106aと、プリチャージ用
スイッチ172aとを並列に接続している。他のデータ
信号線についても同様である。
【0127】さらにこの第3実施例では、図16に示す
通り、インバータ162aより得られるサンプリング期
間信号SL1−Data1を、サンプリング用スイッチ
106dと並列接続されたプリチャージ用スイッチ17
2dの制御端子に入力させている。この結果、データ信
号線112aのためのサンプリング期間信号SL1−D
ata1は、データ信号線172dのためのプリチャー
ジ期間信号として兼用される。このように、第3実施例
では、n本目のデータ信号線のためのサンプリング期間
信号を、n+3本目のデータ信号線のためのプリチャー
ジ期間信号として兼用している。
【0128】(データサンプリング動作について)図1
8は、各々のサンプリングスイッチ102に入力される
相展開信号Data1〜Data6と、サンプリング期
間信号SL(n)−Data(m)との関係を示してい
る。この図18は図9と同様の信号の波形を示してい
る。例えば、第1のサンプルホールドスイッチ106a
には、同図に示すとおり、ドットクロックDCの6周期
分のデータ長を有する情報が、このサンプルホールドス
イッチ106aを構成するTFTのソースラインに入力
される。一方、サンプルホールドスイッチ106aを構
成するTFTのゲートには、ナンド回路160a、イン
バータ162aを経由したサンプリング期間信号SL1
−Data1が入力されている。このサンプリング期間
信号SL1−Data1は、相展開信号のデータ長がド
ットクロック信号DCの6周期分であるのに対して、そ
の前後で2周期分が除去された2周期分のサンプリング
期間に設定されている。従って、第1、第2実施例と同
様にして、前回のデータの影響を受けない安定したデー
タを書き込むことが可能となる。
【0129】(プリチャージ動作について)このデータ
サンプリングの前に実施されるプリチャージ動作につい
て、図19を参照して説明する。図19は、各データ信
号線について設定されるプリチャージ期間TPREとサン
プリング期間TSAMとの関係を示している。
【0130】上述した通り、データ信号線駆動回路18
0は、n本目のデータ信号線について設定されるサンプ
リング期間を、n+3本目のデータ信号線のプリチャー
ジ期間として利用している。すなわち、図19に示す通
り、1本目のデータ信号線112aについて設定された
サンプリング期間を4本目のデータ信号線112dのた
めのプリチャージ期間として兼用している。同様に、2
本目のデータ信号線112bについて設定されたサンプ
リング期間を5本目のデータ信号線112eのためのプ
リチャージ期間として兼用している。このように、サン
プリング期間信号をプリチャージ信号として兼用できる
ので、図15,図16に示すように、データ信号線の一
端側にプリチャージ用スイッチ及びサンプリング用スイ
ッチを並列接続させ、それらのスイッチを駆動するデー
タ信号線駆動回路180を一つ設けるだけで済む。従っ
て、図1の場合と比較して回路規模が縮小し、回路レイ
アウトが容易になると共に、回路基板の小型化に寄与で
きる。
【0131】ここで、同一のデータ信号線について設定
されたプリチャージ期間とサンプリング期間との間に
は、図18に示すドットクロックDCの1周期分の間隔
が設けられる。従って、プリチャージ用スイッチ172
a,172b…をオフしてプリチャージが完了したデー
タ信号線について、サンプリングされたデータ電位を供
給することが可能となる。特に、プリチャージ期間を設
定するプリチャージ期間信号の供給ラインが引き回さ
れ、その供給ラインの寄生容量に起因して遅延が生じて
も、上述した間隔によりプリチャージ用スイッチとサン
プリング用スイッチとが同時にオンされる事態を防止で
きる。もし、両スイッチが同時にオンされると、本来の
データ以外の電位がサンプリングされ、画質が劣化して
しまうが、本実施例はその弊害を防止できる。
【0132】ここで、第1実施例でのプリチャージ期間
を設定を説明した図11においては、プリチャージ期間
とサンプリング期間との間に第3実施例と同じ間隔をあ
けるためには、n本目のデータ信号線のためのサンプリ
ング期間を、n+5本目のデータ信号線のためのプリチ
ャージ期間として設定しなければならない。この点、第
3実施例では、サンプリング期間の長さを第1実施例の
場合よりも短くすることで、プリチャージ期間信号のラ
インの引き回し長さを短くでき、回路レイアウトがより
簡易となり、プリチャージ期間信号の遅延も少なくな
る。
【0133】(4)第4実施例 この第4実施例は、第1及び第3実施例の点順次駆動
を、相展開数と同数の例えば6画素同時駆動に変更した
ものである。例えばエンジニアリング・ワークステーシ
ョン(EWS)であると、ドットクロックが高周波数化
(例えば130MHz)され、点順次駆動のための位相
差は10nsec以下となる。この場合、サンプルホー
ルドスイッチをTFTとすると、到底スイッチングが追
従できない。従って、このような場合に複数同時駆動が
有効である。以下、この第4実施例を図20〜図22を
参照して説明する。
【0134】(データ処理回路ブロックの構成及び相展
開信号について)第4実施例においては、第1〜第6の
相展開信号ラインData1〜Data6に出力される
第1〜第6の相展開信号は、6画素同時書き込みを実現
するために、各々の画素データの切り換わりの先頭位置
が、図22に示すように一致している。
【0135】このために、この第4実施例では、図20
に示すデータ処理ブロック30は、相展開回路32と増
幅・反転回路34との間に、サンプルホールド回路36
を増設している。相展開回路32にて第1回目のサンプ
ルホールド動作により、図2の通り、各相展開信号の各
々の画素データの先頭位置は、ドットクロックDCの1
周期ずつずれることになる。しかし、その後段のサンプ
ルホールド回路36にて一括して再度サンプルホールド
することで、図22に示す通り、第1〜第6の相展開信
号ラインData1〜Data6に出力される第1〜第
6の相展開信号は、各々の画素データの先頭位置が一致
する。なお、後段のサンプルホールド回路36として、
バッファメモリを用いることができる。また、相展開回
路32の前段に、増幅・反転回路34を配置しても良
い。
【0136】(データ側駆動回路の構成及びその動作に
ついて)図20に示す通り、データ側駆動回路104
は、第1列のシフトレジスタ400を有している。この
シフトレジスタ400に入力されるシフトデータとなる
入力信号DX、クロック信号CLK及びその反転クロッ
ク信号は、図8(A)に示す第1実施例の入力信号D
X、第1クロック信号CLX及びその反転クロック信号
と同一である。すなわち、入力信号DXは、図21に示
す通り、ドットクロック信号DCの8周期に亘ってHI
GHとなる信号とされている。また、クロック信号CL
Kは、図21に示すとおり、入力信号DXの半パルス幅
のパルスが、入力信号DXのパルス幅の周期で繰り返し
出力される。
【0137】シフトレジスタ400は、多段のマスター
スレイブ型クロックドインバータを含んで構成されてい
る。このシフトレジスタ400の各段の出力信号SL
1、…SL8は、図21に示す通りとなる。
【0138】そして、この第4実施例では、第1〜第6
のデータ信号ライン112a〜112fに接続されたサ
ンプルホールドスイッチ106a〜106fのゲートに
は、シフトレジスタ400の第1段目からの第1の出力
信号SL1が共通して入力される。
【0139】同様にして、第7〜第12のデータ信号ラ
イン112g〜112lに接続されたサンプルホールド
スイッチ106g〜106lのゲートには、シフトレジ
スタ400の第4段目からの第4の出力信号SL4が共
通して入力される。なお、第13のデータ信号ライン以
降のデータ信号ラインの場合も同様である。
【0140】この結果、図22に示すように、ドットク
ロックDCの6周期のデータ長の相展開信号に対して、
ドットクロックDCの4周期の期間がサンプリング期間
として共通に設定されることになる。従って、第1〜第
3実施例と同様にして、前回のデータの影響を受けない
安定したデータを書き込むことが可能となる。
【0141】なお、この第4実施例では、第1実施例と
同じ入力信号DX、クロック信号CLX及びその反転ク
ロック信号を用いたが、第2、第3実施例の対応する信
号を用いることができる。第2実施例の信号を用いる
と、ドットクロックDCの3周期の期間がサンプリング
期間として共通に設定される。同様に、第3実施例の信
号を用いると、ドットクロックDCの2周期の期間がサ
ンプリング期間として共通に設定される。
【0142】(プリチャージ動作について)第4実施例
におけるプリチャージのタイミングについて、図23を
参照して説明する。この第4実施例では、同時にサンプ
リングされる6本のデータ信号線112(g)〜112
(l)のサンプリング期間TSAM2の前に設定されるプ
リチャージ期間TPRE2として、同時にサンプリングさ
れる6本のデータ信号線112a〜112hのサンプリ
ング期間TSAM1を兼用している。これに代えて、水平
帰線期間内に、全てのデータ信号線をプリチャージする
ことも可能である。
【0143】(5)第5実施例 この第5実施例は、第1〜第3実施例の変形例であり、
図24に示すとおり、データ処理回路ブロック30に
て、まず増幅及び極性反転を行い、その後に6相展開を
実施している。この場合、図24に示す通り、増幅・極
性反転回路34は一系統だけで済む。従って、図3の場
合と比較して回路規模が縮小し、6本の相展開信号ライ
ン間の信号電位のばらつきは、6系統のサンプルホール
ド回路のDCオフセット分のみとなり少なくなる。な
お、図3の場合の6本の相展開信号ライン間の信号電位
のばらつきは、6個のビデオアンプでのゲインのばらつ
きが上乗せされてより大きくなる。図24の増幅・極性
反転回路34は図5の構成を用いても良く、下記にて説
明する第6実施例以降についても同様である。
【0144】(6)第6実施例 この第6実施例は、第4実施例の変形例であり、第5実
施例と同様に、図25に示すとおり、データ処理回路ブ
ロック30にてまず増幅及び極性反転を行い、その後に
6相展開を実施している。この場合、図25に示す通
り、増幅・極性反転回路34は一系統だけで済む。従っ
て、図3の場合と比較して回路規模が縮小し、6本の画
像信号ラインの信号電位のばらつきもすくなくなる。
【0145】図26は、図25の回路の動作を説明する
タイミングチャートである。図25の相展開回路32の
出力が、図26に示す1回目のサンプルホールド出力に
対応し、6相展開された信号となるのは上述の通りであ
る。図25のサンプルホールド回路36に設けられたス
イッチ550a〜550fは、図26の第2のサンプル
ホールドクロックSCLK7に基づいて同時にオン・オ
フ駆動される。この結果、図25のバッファ554a〜
554fの出力は、図26の2回目のサンプルホールド
出力として示すように、各々の画素データの先頭位置が
一致する。プリチャージ動作については、第4実施例と
同様に実施できる。
【0146】(7)第7実施例 この第7実施例は、図25の変形例を示し、図27に示
す通り、相展開回路32の後段に、2つのサンプルホー
ルド回路36、38を設けている。図28は、図27の
回路の動作を説明するタイミングチャートである。図2
7の相展開回路32の出力が、図28に示す1回目のサ
ンプルホールド出力に対応し、6相展開された信号とな
る。図27のサンプルホールド回路36に設けられたス
イッチ550a〜550cは、図28のサンプリングク
ロックSCLK7に基づいて同時にオン・オフ駆動され
る。この結果、図27のバッファ554a〜554c出
力は、図28の2回目のサンプルホールド出力として示
すように、各々の画素データの先頭位置が一致する。図
27のサンプルホールド回路36に設けられたスイッチ
550d〜550fは、図28のサンプリングクロック
SCLK8に基づいて同時にオン・オフ駆動される。こ
の結果、図27のバッファ554a〜554c出力は、
図28の2回目のサンプルホールド出力として示すよう
に、各々の画素データの先頭位置が一致する。図27の
最終段のサンプルホールド回路38に設けられたスイッ
チ560a〜560fは、図28のサンプリングクロッ
クSCLK9に基づいて同時にオン・オフ駆動される。
この結果、図27のバッファ564a〜564fの出力
は、図28の3回目のサンプルホールド出力として示す
ように、各々の画素データの先頭位置が一致する。
【0147】こうすると、各回のデータサンプリングに
おいて、6相展開されたデータ長のデータ領域の端部で
ない部分を常にサンプリングできる。従って、液晶パネ
ルの表示要素に供給される波形に不要な成分が混入する
ことが防止され、画質が向上する。この場合のプリチャ
ージ動作も、第4実施例と同様にして実施される。
【0148】(8)第8実施例 この第8実施例は、液晶パネルの1ドット及び1ライン
毎の極性反転駆動を可能とし、かつ、6本の相展開信号
ライン間での信号のばらつきの偏りを低減するものであ
る。
【0149】図29に示すとおり、ビデオアンプ510
の出力を入力する第1、第2の極性反転回路600、6
10が設けられている。この第1、第2の極性反転回路
600、610の回路構成は図4と同じであり、最終段
のスイッチをそれぞれ第1のスイッチSW1、第2のス
イッチSW2とする。この第1、第2のスイッチSW
1,2は、ドット反転駆動の場合に、互いに異なる極性
を選択するように駆動される。ライン反転のみを行う場
合には、この第1、第2のスイッチSW1,2は互いに
同一極性を選択するように駆動される。
【0150】第1のスイッチSW1の出力は、相展開回
路34の1、3、5番目のスイッチ500a,500
c,500eに入力される。第2のスイッチSW2の出
力は、相展開回路34の2、4、6番目のスイッチ50
0b,500d,500fに入力される。
【0151】1番目から6番目のスイツチ500a〜5
00fを駆動するサンプリングクロックSHCL1〜S
HCL6は、図30に示すように6種類用意され、セレ
クト信号S1〜S6に基づいてタイミング発生回路ブロ
ック20にて発生される。この装置では、液晶パネル1
0の駆動の水平同期と垂直同期に基づいて、6種類のサ
ンプリングクロックSHCL1〜SHCL6の供給を、
S1〜S6のパターンの中から選択して切り換えてい
る。このために、タイミング発生回路20内には水平同
期信号をカウントする6進カウンタが設けられている。
6進カウンタがカウントする毎に、換言すれば、図1の
走査信号線110が新たに選択される一水平走査(1
H)毎に、セレクト信号S1〜S6を順に切り換えて出
力する。
【0152】ここで、相展開回路32の出力となるバッ
ファ504a〜504fの相展開信号出力をそれぞれV
1〜V6と略称する。この出力V1〜V6を、画素位置
に並べ替えした場合に、図31に示す駆動法が考えられ
る。
【0153】図31は、1ライン目はセレクト信号S
1、2ライン目はセレクト信号S2、3ライン目はセレ
クト信号S3、…6ライン目はセレクト信号S6に従っ
てサンプリング順序を切り換え、以降のラインではこれ
を繰り返している。図31中の+,−はデータの極性を
示し、第1,第2のスイッチSW1,SW2を、タイミ
ング発生回路ブロック20からの信号により切り換える
ことで、図31の通りのいわゆるドット反転駆動が可能
となる。図31の駆動出力は、シリアル画素データa
1,a2…(1ライン目)、b1,b2…(2ライン
目)で表すと、図32の通りに各画素に供給されなけれ
ばならない。
【0154】この第8実施例では、図31の出力を図3
2の通りに各画素に供給されるように、6本の相展開信
号出力ライン505a〜505fと、6本の相展開信号
供給ラインData1〜Data6との接続を切り換え
る接続切換回路(ローテーション回路)700を設けて
いる。この切換は、上述の相展開回路34での相展開順
序の切換と同期して行う必要があり、タイミング発生回
路ブロック20からの信号に基づいて、図30に示す6
通りの中から選ばれる。この切換により、図32に示す
ドット反転駆動を実現できる。
【0155】ここで、この第8実施例によれば、6本の
相展開信号ライン途中の例えばアンプのゲインのばらつ
きがあったとしても、例えばある一つのアンプのゲイン
が高くても、従来のように明るい画素が液晶パネル10
0の縦方向に連続することがなく、斜め方向にちらばる
ため、視覚上目立たなくすることができる。
【0156】(9)第9実施例 上述の各実施例の画像表示装置を用いて構成される電子
機器は、図33に示す表示情報出力源1000、表示情
報処理回路1002、表示駆動回路1004、液晶パネ
ルなどの表示パネル1006、クロック発生回路100
8及び電源回路1010を含んで構成される。表示情報
出力源1000は、ROM、RAMなどのメモリ、テレ
ビ信号を同調して出力する同調回路などを含んで構成さ
れ、上述のタイミング回路ブロック20に相当するクロ
ック発生回路1008からのクロックに基づいて、ビデ
オ信号などの表示情報を出力する。表示情報処理回路1
002は、上述の各実施例のデータ処理回路ブロック3
0に相当し、クロック発生回路1008からのクロック
に基づいて表示情報を処理して出力する。この表示情報
処理回路1002は、上述の増幅・極性反転回路、相展
開回路、ローテーション回路等の他、ガンマ補正回路及
びクランプ回路等を含むことができる。駆動回路100
4は、上述の走査側駆動回路102、データ側駆動回路
104及びプリチャージ駆動回路160、あるいはデー
タ線駆動回路180を含んで構成され、液晶パネル10
06を表示駆動する。電源回路1010は、上述の各回
路に電力を供給する。
【0157】このような構成の電子機器として、図34
に示す液晶プロジェクタ、図35に示すマルチメディア
対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニア
リング・ワークステーション(EWS)、図36に示す
ページャ、あるいは携帯電話、ワードプロセッサ、テレ
ビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテー
プレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲー
ション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置な
どを挙げることができる。
【0158】図34に示す液晶プロジェクタは、透過型
液晶パネルをライトバルブとして用いた投写型プロジェ
クタであり、例えば3板プリズム方式の光学系を用いて
いる。 図34において、プロジェクタ1100では、
白色光源のランプユニット1102から射出された投写
光がライトガイド1104の内部で、複数のミラー11
06および2枚のダイクロイックミラー1108によっ
てR、G、Bの3原色に分けられ、それぞれの色の画像
を表示する3枚のアクティブマトリクス型液晶パネル1
110R、1110Gおよび1110Bに導かれる。そ
して、それぞれの液晶パネル1110R、1110Gお
よび1110Bによって変調された光は、ダイクロイッ
クプリズム1112に3方向から入射される。ダイクロ
イックプリズム1112では、レッドRおよびブルーB
の光が90°曲げられ、グリーンGの光が直進するので
各色の画像が合成され、投写レンズ1114を通してス
クリーンなどにカラー画像が投写される。
【0159】図35に示すパーソナルコンピュータ12
00は、キーボード1202を備えた本体部1204
と、液晶表示画面1206とを有する。
【0160】図36に示すページャ1300は、金属製
フレーム1302内に、液晶表示基板1304、バック
ライト1306aを備えたライトガイド1306、回路
基板1308、第1,第2のシールド板1310,13
12、2つの弾性導電体1314,1316、及びフィ
ルムキャリアテープ1318を有する。2つの弾性導電
体1314,1316、及びフィルムキャリアテープ1
318は、液晶表示基板1304と回路基板1308と
を接続するものである。
【0161】ここで、液晶表示基板1304は、2枚の
透明基板1304a,1304bの間に液晶を封入した
もので、これにより少なくとも液晶表示パネルが構成さ
れる。一方の透明基板に、図33に示す駆動回路100
4、あるいはこれに加えて表示情報処理回路1002を
形成することができる。液晶表示基板1304に搭載さ
れない回路は、液晶表示基板の外付け回路とされ、図2
9の場合には回路基板1308に搭載できる。
【0162】図36はページャの構成を示すものである
から回路基板1308が必要となる。しかし、電子機器
用の一部品として液晶表示装置が使用される場合であっ
て、透明基板に表示駆動回路などが搭載される場合に
は、その液晶表示装置の最小単位は液晶表示基板130
4である。あるいは、液晶表示基板1304を筺体とし
ての金属フレーム1302に固定したものを、電子機器
用の一部品である液晶表示装置として使用することもで
きる。さらに、バックライト式の場合には、金属製フレ
ーム1302内に、液晶表示基板1304と、バックラ
イト1306aを備えたライトガイド1306とを組み
込んで、液晶表示装置を構成することができる。これら
に代えて、図37に示すように、液晶表示基板1304
を構成する2枚の透明基板1304a,1304bの一
方に、金属の導電膜が形成されたポリイミドテープ13
22にICチップ1324を実装したTCP(Tape
Carrier Package)1320を接続し
て、電子機器用の一部品である液晶表示装置として使用
することもできる。
【0163】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。例えば、本発明は上述の各種の液晶パネル
の駆動に適用されるものに限らず、エレクトロルミネッ
センス、プラズマディスプレー装置、CRT等を用いた
画像表示装置にも適用可能である。また、相展開数、相
展開信号のデータ長及びそれに対するサンプリング期間
の長さ、あるいはプリチャージ期間の設定位置及び長さ
等は、上記実施例以外の各種の変形が可能である。
【0164】また、上記実施例においては、アナログ画
像信号を相展開してサンプルホールドする例に基づいて
説明したが、実施例における相展開やサンプリングのた
めの容量をデジタルメモリとすることができる。この場
合、デジタル画像信号を、並列な4ビットのデータとし
てData1−1〜1−4、…Data6−1〜6−4
の相展開信号に変換し、Data1−1〜1−4を同一
サンプリング期間信号によりラッチ回路にてサンプリン
グする。ラッチ回路の出力は、D/A変換やパルス幅変
調されて、データ信号線に出力され、スイッチング素子
114を介して液晶層116に供給される。
【0165】また、上記実施例においては、TFTを画
素のスイッチング素子として用いた例を説明したが、ス
イッチング素子はMIM等の2端子素子でもよい。この
場合、走査信号線とデータ信号線との間に2端子素子と
液晶層とが直列接続されて画素が構成されるので、両信
号線の差電圧が画素に供給される。
【0166】また、上記実施例においては、TFTをス
イッチング素子として用い、液晶パネルの素子が形成さ
れた基板をガラスや石英の基板としたが、これに代えて
半導体基板を用いることもできる。この場合、TFTで
はなく、MOSトランジスタがスイッチング素子とな
る。
【0167】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係るアクティブ
マトリクス型液晶表示装置の概略説明図である。
【図2】図2は、6相展開駆動を説明するための概略説
明図である。
【図3】図3は、図1のデータ処理回路ブロックの回路
構成例を示す回路図である。
【図4】図4は、図3に示す増幅・極性反転回路の具体
例を示す回路図である。
【図5】図5は、図3に示す増幅・極性反転回路の他の
具体例を示す回路図である。
【図6】図6は、図3の相展開回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図7】図7は、第1実施例のデータ側駆動回路の詳細
を示す回路図である。
【図8】図8(A)は図7に示すデータ側駆動回路のタ
イミングチャート、図8(B)は走査側駆動回路のタイ
ミングチャートである。
【図9】図9は、第1実施例の相展開信号のデータ長
と、サンプリング期間の関係を示す特性図である。
【図10】図10(A)(B)は、プリチャージ動作を
説明するための概略説明図である。
【図11】図11は、第1実施例でのプリチャージ期間
を説明するための概略説明図である。
【図12】図12は、本発明の第2実施例のデータ側駆
動回路の詳細を示す回路図である。
【図13】図13は、図12に示すデータ側処理回路の
タイミングチャートである。
【図14】図14は、第2実施例の相展開信号のデータ
長と、サンプリング期間の関係を示す特性図である。
【図15】図15は、第2実施例でのプリチャージ期間
を説明するための概略説明図である。
【図16】図16は、本発明の第3実施例のデータ信号
線駆動回路の詳細を示す回路図である。
【図17】図17は、図16に示すデータ信号線駆動回
路のタイミングチャートである。
【図18】図18は、第3実施例の相展開信号のデータ
長と、サンプリング期間の関係を示す特性図である。
【図19】図19は、第3実施例でのプリチャージ期間
を説明するための概略説明図である。
【図20】図20は、本発明の第4実施例のデータ側駆
動回路及びデータ処理回路ブロックの詳細を示す回路図
である。
【図21】図21は、図20に示すデータ側駆動回路の
タイミングチャートである。
【図22】図22は、第4実施例の相展開信号のデータ
長と、サンプリング期間の関係を示す特性図である。
【図23】図23は、第4実施例でのプリチャージ期間
を説明するための概略説明図である。
【図24】図24は、本発明の第5実施例のデータ処理
回路ブロックの構成例を示す回路図である。
【図25】図25は、本発明の第6実施例のデータ処理
回路ブロックの構成例を示す回路図である。
【図26】図26は、図25の回路での相展開動作を示
すタイミングチャートである。
【図27】図27は、本発明の第7実施例のデータ処理
回路ブロックの構成例を示す回路図である。
【図28】図28は、図27の回路での相展開動作を示
すタイミングチャートである。
【図29】図29は、本発明の第8実施例のデータ処理
回路ブロックの構成例を示す回路図である。
【図30】図30は、図29に示す相展開回路に入力さ
れるサンプリング期間信号の種類と、それに対応して接
続切換回路にて切り換えられるライン接続状態を説明す
るための概略説明図である。
【図31】図31は、ドット毎の極性反転駆動の際の図
29に示すバッファ出力を画素位置に並び替えた概略説
明図である。
【図32】図32は、図31の駆動により達成されるド
ット毎の極性反転駆動の際の画素データの極性を示す概
略説明図である。
【図33】図33は、本発明の第9実施例に係る電子機
器のブロック図である。
【図34】図34は、本発明が適用されるプロジェクタ
の概略説明図である。
【図35】図35は、本発明が適用されるパーソナルコ
ンピュータの外観図である。
【図36】図36は、本発明が適用されるページャの分
解斜視図である。
【図37】図37は、外付け回路を備えた液晶表示装置
の一例を示す概略斜視図である。
【図38】図38は、相展開したときの問題点を説明す
るための概略説明図である。
【図39】図39は、図38の相展開信号を用いて画像
表示したときのゴーストの発生を説明するための概略説
明図である。
【図40】図40は、図39のゴーストが生ずる波形で
あって、液晶層に供給される電圧波形を模式的に示す波
形図である。
【符号の説明】
10 液晶パネルブロック 20 タイミング回路ブロック 30 データ処理ブロック 32 相展開回路 34 増幅・反転回路 36 サンプルホールド回路 100 液晶パネル 102 走査側駆動回路 104 データ側駆動回路 106 サンプルホールドスイッチ 110 走査信号ライン 112 データ信号ライン 114 スイッチング素子 116 液晶層 120〜150 シフトレジスタ 170 プリチャージ駆動回路 172a,b プリチャージ用スイッチ 174a,b 第1,第2のプリチャージライン 180 データ信号線駆動回路 300,310 シフトレジスタ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ信号線と複数の走査信号線
    の交差により形成される画素位置に、画素を配置して成
    る画像表示部と、 走査信号を順次前記走査信号線に供給する走査信号線選
    択手段と、 を有し、前記画素に印加される電圧の極性を所定期間毎
    に反転させて駆動する画像表示装置において、 各々の前記画素位置に対応するデータを時系列的に有す
    る画像信号をサンプリングして、そのサンプリング周期
    よりも長いデータ長に変換されたN個の相展開信号をN
    本の相展開信号線に並列に出力する相展開手段と、 各々の前記データ信号線にそれぞれ接続され、前記N個
    の相展開信号の一つをそれぞれ入力とし、該相展開信号
    中の前記画素データをサンプリング期間に亘ってサンプ
    リングして、前記データ信号線にデータ信号として供給
    する複数のサンプリング用スイッチング手段と、 前記相展開信号のデータ長に相当する期間よりも短い前
    記サンプリング期間に対応するサンプリング期間信号
    を、前記サンプリング用スイッチング手段に供給して前
    記データ信号線を駆動するデータ信号線駆動手段と、 各々の前記データ信号線に前記データ信号を供給するた
    めの前記サンプリング期間の前のプリチャージ期間に、
    該サンプリング期間にてサンプリングされる画素データ
    に基づいて前記画素に印加される電圧の極性と同一極性
    で各々の前記データ信号線をプリチャージする複数のプ
    リチャージ用スイッチング手段と、 を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記複数のサンプリング用スイッチング手段及び複数の
    プリチャージ用スイッチング手段とは、各々の前記デー
    タ信号線の一端側に並列接続されることを特徴とする画
    像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記データ信号線駆動手段は、前記サンプリング期間信
    号に基づいて、前記複数のプリチャージ用スイッチング
    手段を前記プリチャージ期間に亘ってオンさせるプリチ
    ャージ期間信号を生成し、前記複数のプリチャージ用ス
    イッチング手段に供給することを特徴とする画像表示装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記相展開手段は、N個の前記相展開信号の画素データ
    の先頭位置を、基準クロックに基づき順次ずらして、N
    個の前記相展開信号をN本の前記相展開信号線に並列に
    出力し、 前記データ信号線駆動手段は、前記サンプリング期間の
    開始時期を順次ずらして設定する前記サンプリング期間
    信号を生成し、かつ、一の前記データ信号線について前
    記サンプリング期間を設定するための前記サンプリング
    期間信号を、他の前記データ信号線についてプリチャー
    ジ期間を設定するための前記サンプリング期間信号とし
    て兼用することを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記データ信号線駆動手段は、 入力信号を順次シフトする複数段構成を有し、各段の出
    力信号が、次段の出力信号と一部位相が重なるタイミン
    グで出力されるシフトレジスタと、 各々の前記サンプリング用スイッチング手段に接続さ
    れ、前記シフトレジスタからの互いに信号位相が重なる
    2つの前記出力信号が入力され、その論理積を前記サン
    プリング期間信号として前記サンプリング用スイッチン
    グ手段に出力する複数の論理積回路と、 を有し、 前記複数の論理積回路の出力に基づいて生成された前記
    サンプリング期間信号を前記複数のサンプリング用スイ
    ッチング手段に供給し、前記サンプリング期間信号を、
    該信号が供給される前記サンプリング用スイッチとは並
    列接続されないプリチャージ用スイッチに供給すること
    で、前記サンプリング期間信号をプリチャージ期間信号
    として兼用したことを特徴とする画像表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 前記相展開手段は、N個の前記相展開信号の各々の前記
    画素データの先頭を一致させて、N本の前記相展開信号
    線にN個の前記相展開信号を並列に出力し、 前記データ信号線駆動手段は、N個の前記サンプリング
    用スイッチング手段に対して、サンプリング期間の開始
    時期を一致させた共通のサンプリング期間信号を供給
    し、かつ、他のN個のプリチャージ用スイッチング手段
    に、共通のプリチャージ期間信号を供給することを特徴
    とする画像表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記共通のサンプリング期間信号を、前記他のN個のプ
    リチャージ用スイッチング手段に、前記共通のプリチャ
    ージ期間信号として供給することを特徴とする画像表示
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記データ信号線駆動手段は、 入力信号を基準クロックの一周期ずつ順次シフトして送
    出するシフトレジスタを有し、 m(1≦m≦一本の走査信号線上の総画素数/前記相展
    開信号線の総数)番目に同時駆動されるデータ信号線に
    接続されたN個の前記サンプリング用スイッチング手段
    に、一水平走査期間内の(3m−2)番目の前記シフト
    レジスタ出力をサンプリング期間信号として供給し、 該(3m−2)番目の前記シフトレジスタ出力を、(m
    +1)番目に同時駆動されるデータ信号線に接続された
    他のN個のプリチャージ用スイッチング手段に供給する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1又は2において、 全ての前記データ信号線についての前記プリチャージ期
    間を、水平帰線期間内に設定したことを特徴とする画像
    表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかにおいて、 前記画像表示部は、一対の基板間に液晶を介在させた液
    晶パネルであり、 複数の前記サンプリング用スイッチング手段は、一方の
    前記基板上に形成された複数の薄膜トランジスタで構成
    され、 前記データ信号線駆動手段からの前記サンプリング期間
    信号は、各々の前記薄膜トランジスタのゲートに供給さ
    れることを特徴とする画像表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかにおい
    て、 前記画像表示部は、一対の基板間に液晶を介在させた液
    晶パネルであって、前記データ信号線を介して前記画素
    の一端に印加される電圧と、該画素の他端に印加される
    電圧との差電圧を前記画素位置の前記液晶に印加し、か
    つ前記液晶に印加される電界の極性を反転して駆動する
    ものであり、 前記相展開手段の前段に、入力される画像信号から、極
    性反転基準電位に対して第1の極性で前記画素を駆動す
    る第1極性画像信号と、前記第1の極性とは逆極性の第
    2の極性で前記画素を駆動する第2極性画像信号とを生
    成して、前記第1、第2極性画像信号のいずれか一方を
    極性反転タイミング信号に基づいて前記相展開手段に出
    力する極性反転手段がさらに設けられ、 前記相展開手段は、前記第1、第2極性画像信号を相展
    開して、第1、第2極性相展開信号を出力することを特
    徴とする画像表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至10のいずれかにおい
    て、 前記画像表示部は、一対の基板間に液晶を介在させた液
    晶パネルであって、前記データ信号線を介して前記画素
    の一端に印加される電圧と、該画素の他端に印加される
    電圧との差電圧を前記画素位置の前記液晶に印加し、か
    つ前記液晶に印加される電界の極性を反転して駆動する
    ものであり、 前記相展開手段の後段に、前記N個の相展開信号の一つ
    から、極性反転基準電位に対して第1の極性で前記画素
    を駆動する第1極性相展開信号と、前記第1の極性とは
    逆極性の第2の極性で前記画素を駆動する第2極性相展
    開信号とを生成して、前記第1、第2極性相展開信号の
    いずれか一方を極性反転タイミング信号に基づいて出力
    する極性反転手段がさらに設けられたことを特徴とする
    画像表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかにおい
    て、 前記データ信号線を前記第1の極性でプリチャージする
    第1のプリチャージ電位と、前記データ信号線を前記第
    2の極性でプリチャージする第2のプリチャージ電位と
    を、前記走査信号線を選択する毎に切り換えて前記複数
    のプリチャージ用スイッチング手段に供給するプリチャ
    ージ電位供給手段をさらに設けたことを特徴とする画像
    表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項2において、 前記複数のプリチャージ用スイッチング手段の奇数番目
    に接続された第1のプリチャージラインと、 前記複数のプリチャージ用スイッチング手段の偶数番目
    に接続された第2のプリチャージラインと、 前記データ信号線を前記第1の極性でプリチャージする
    第1のプリチャージ電位と、前記データ信号線を前記第
    2の極性でプリチャージする第2のプリチャージ電位と
    を、前記走査信号線を選択する毎に切り換えて、前記第
    1,第2のプリチャージラインに供給するプリチャージ
    電位供給手段と、 をさらに設けたことを特徴とする画像表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    画像表示装置を有することを特徴とする電子機器。
  16. 【請求項16】 複数のデータ信号線と複数の走査信号
    線の交差により形成される画素位置に画素を配置して成
    る画像表示部を、前記画素に印加される電圧の極性を所
    定期間毎に反転させて駆動する表示駆動装置において、 走査信号を順次前記走査信号線に供給する走査信号線選
    択手段と、 各々の前記画素位置に対応するデータを時系列的に有す
    る画像信号をサンプリングして、そのサンプリング周期
    よりも長いデータ長に変換された複数の相展開信号を並
    列に出力する相展開手段と、 各々の前記データ信号線にそれぞれ接続され、前記複数
    の相展開信号の一つをそれぞれ入力とし、前記相展開信
    号中の前記データをサンプリングして、前記データ信号
    線にデータ信号として供給する複数のサンプリング用ス
    イッチング手段と、 前記相展開信号のデータ長に相当する期間よりも短いサ
    ンプリング期間のサンプリング期間信号を生成して、前
    記サンプリング用スイッチング手段に供給するデータ信
    号線駆動手段と、 各々の前記データ信号線に前記データ信号を供給するた
    めの前記サンプリング期間の前のプリチャージ期間に、
    該サンプリング期間にてサンプリングされる画素データ
    に基づいて前記画素に印加される電圧の極性と同一極性
    で各々の前記データ信号線をプリチャージする複数のプ
    リチャージ用スイッチング手段と、 を設けたことを特徴とする表示駆動装置。
  17. 【請求項17】 複数のデータ信号線と複数の走査信号
    線の交差により形成される画素位置に画素を有し、前記
    画素に印加される電圧の極性を所定期間毎に反転させて
    駆動する画像表示方法において、 各々の前記画素位置に対応するデータを時系列的に有す
    る画像信号をサンプリングして、そのサンプリング周期
    よりも長いデータ長に変換された複数の相展開信号を並
    列に出力する工程と、 複数の前記相展開信号中の前記データを、前記相展開信
    号のデータ長に相当する期間よりも短いサンプリング期
    間にてそれぞれサンプリングする工程と、 前記走査信号線を順次選択しながら、その選択された走
    査信号線上の複数の前記画素に、前記相展開信号よりサ
    ンプリングされたデータを前記データ信号線を介してデ
    ータ信号として供給する工程と、 各々の前記データ信号線に前記データ信号を供給するた
    めの前記サンプリング期間の前のプリチャージ期間に、
    該サンプリング期間にてサンプリングされる画素データ
    に基づいて前記画素に印加される電圧の極性と同一極性
    で各々の前記データ信号線をプリチャージする工程と、 を有することを特徴とする画像表示方法。
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