JP2854277B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP2854277B2
JP2854277B2 JP5604796A JP5604796A JP2854277B2 JP 2854277 B2 JP2854277 B2 JP 2854277B2 JP 5604796 A JP5604796 A JP 5604796A JP 5604796 A JP5604796 A JP 5604796A JP 2854277 B2 JP2854277 B2 JP 2854277B2
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air
intake
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resonator
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啓二 中上
淳一 諏訪
学 藤木
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの吸気装
置、特に、自動二輪車のようにエアクリーナの配置スペ
ースが限られているエンジンであって、吸気騒音低減の
ために吸気レゾネータ室を備えることが必要なエンジン
に適する吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の吸気装置のレゾネータケー
ス取付構造の一例を示しており、キャブレタブーツ10
の上端にレゾネータケース取付口11を形成し、該取付
口11にレゾネータケース8の開口用筒部12を嵌合し
て、バンド9により固定する。すなわち、キャブレタブ
ーツ10の外側にこれとは別体のレゾネータケース8を
外付けした例である。
【0003】図8は、レゾネータケースの別の取付構造
の一例を示しており、エアクリーナケース1の外周面に
外付けした例である。自動二輪車等のようにスペース的
な制限がある場合には、新たにレゾネータケース配置ス
ペースを確保することが困難となるため、エアクリーナ
ケース1の外周壁に凹み部4を形成し、凹み部4にレゾ
ネータケース2を嵌め込むと共にその開口用筒部6をシ
ール5等を介して接続口3に接続し、そして、ゴムバン
ド7により固定してある。他の例として実開昭55−2
8784号がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図9の外付け構造で
は、新たに外部にレゾネータ取付けスペースを確保しな
ければならず、自動二輪車等のようにスペース的制限が
大きいものでは、実際に困難である。
【0005】また、レゾネータケース8自体が外部に露
出することになり、レゾネータケース8の保護に欠ける
と共に、エンジンの熱が大きく影響し、共鳴性能が変化
する可能性がある。
【0006】図8の取付構造では、エアクリーナケース
外部で接続口3に筒部6を接続するため、シール部材5
が必要となると共に固定用のバンド7も必要となり、部
品点数が増えると共に組み付けにも手間がかかる。ま
た、組み付け後もシール部材5の管理等に手間がかか
る。
【0007】エアクリーナケース1の外郭を構成する外
周壁を内部に凹ませて該凹み部4にレゾネータケース2
を配置しているので、エアクリーナケースの外観が損な
われると共に、外周面の清掃作業に手間がかかる。ま
た、エアクリーナケース内の空気通路の形成及びエレメ
ントの形状などが制限を受ける。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本願請求項1記載の発明は、エアクリーナケース3
0内に吸気レゾネータ室50を内蔵し、吸気レゾネータ
室50の室壁51を、エアクリーナの空気取入口46に
対向配置すると共に空気取入口46に向いて突出する山
形に形成し、該山形の室壁51を構成する1対のガイド
壁部51aにそれぞれ吸気レゾネータ室50の開口55
を形成し、かつ、各開口55の位置を、空気取入口46
からの吸気流が直接衝突しない位置へずらしていること
を特徴としている。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】図6は、自動二輪車に搭載される
2サイクルエンジンの吸気装置の全体概略図を示してお
り、エンジン21の吸気マニホールド22の後ろ側に、
インシュレータ23、キャブレタ24、キャブレタブー
ツ25及びエアクリーナ26が順次接続されている。
【0013】エアクリーナ26の縦断面分解図を示す図
2において、エアクリーナケース30は、上端面が開口
する縦長角箱状の胴体31と、これに被せられる下面開
口状のキャップ32との2つのケース形成部材から構成
されており、エアクリーナケース30内に取替自在にエ
レメント33が収納固定される。
【0014】胴体31の前壁には前方突出状の矩形筒部
を有する浄化空気出口35が形成され、前壁の内面(後
面)には、出口35の周囲を取り囲む後方突出状の台座
36が形成されており、該台座36の頂部36aはシー
ル性を確保できるように平面状に形成されている。胴体
31の底部には、エレメント33の下端面を所定高さに
支持するために、後部支持突起40と、中間部支持突起
41と、前側段部42が同一高さに形成され、エレメン
ト33の左右方向の位置を規制するために、左右1対の
位置決め突起43が形成され、また前記台座36との間
でエレメント下端部の前後方向位置を規制する位置決め
突起47が形成されている。
【0015】キャップ32は下端合せ面にいんろう嵌合
部44を有し、後部にはサイレンサ45が接続される偏
平筒状の空気取入口46が一体に形成されており、空気
取入口46の下壁には、上記いんろう嵌合部44の一部
と一体的に下方へと延びてエレメント33の上端後部を
前側へ押さえる突起49が形成され、さらにエレメント
33の上部の左右方向位置を規制する左右1対の位置決
め板48が一体に形成されている。
【0016】本願発明の要部であるレゾネータ室50
は、キャップ32の裏面に形成されている。図4はキャ
ップ32単体の裏面図を示しており、レゾネータ室壁5
1はキャップ32と一体成形されると共に、後方へと突
出する山形部を有するホームベース状(5角形状)に形
成されている。レゾネータ室壁51の左右幅D2は前記
空気取入口46の左右幅D1より若干広く形成されてお
り、山形部を形成する1対のガイド壁部51aは左右対
称でかつ湾曲状に形成されている。室壁51の下端面に
は蓋板53が接着されており、これによりレゾネータ室
50を形成している。すなわちレゾネータ室50は、上
下がキャップ32の壁と蓋板53で覆われ、周囲が5角
形状の室壁51により覆われている。
【0017】レゾネータ室50の開口55は左右のガイ
ド壁51aにそれぞれ形成されており、図5に示すよう
に、開口55の位置は、前記空気取入口46の左右幅D
1内には位置しているが、該空気取入口46の下縁から
少し下方へと外れた位置に形成されており、これによ
り、空気取入口46からの空気流が直接に開口55に衝
突しないように構成されている。
【0018】図2において、エレメント33は、上端の
天板60と、下端の底板61と、前板62とからなるフ
レーム内に、エレメント本体部63が保持されており、
後面及び左右側面が空気入口面であり、前板62に形成
された浄化空気出口65が胴体31の出口35に連通し
ている。
【0019】図1は組立図を示しており、胴体31内に
挿入されたエレメント33は、支持突起40,41及び
段部42上に載置され、左右の位置決め突起43並びに
後部の位置決め突起47及び台座36により、エレメン
ト下半部分の前後左右の位置決めがなされている。
【0020】キャップ32は胴体31にいんろう嵌合す
る共に、合せ面にシールリング65が介装され、図3の
ようにボルト(又はビス)70により締着される。この
時、図1のように押さえ突起49によりエレメト上端部
の後面を押さえて台座36との間で挟持すると共に、左
右の位置決め板48により左右位置を規制し、さらに、
レゾネータ室50の蓋板53によりエレメント上端を下
方へと押さえ付け、固定する。
【0021】エレメント33の前板62が台座36に押
さえ付けられることにより、浄化空気出口35は、エレ
メント33の左右及び後部空間とは遮断される。空気出
口35の筒部分はシールリング71等を介して図6のよ
うにキャブレタブーツ25に接続される。
【0022】次に作用を説明する。図1において、空気
取入管からサイレンサ45を介して空気取入口46に取
り入れられる空気は、エアクリーナケース1のキャップ
32内に入り、図4に示すようにレゾネータ室50のガ
イド壁51aに衝突して、大部分が左右へと振り分けガ
イドされる。レゾネータ室50の開口55は、図5のよ
うに空気取入口46の下端から下方へと外れた位置に位
置しているので、直接空気が開口55に衝突することは
ない。
【0023】図4のガイド壁51aに衝突後の空気は,
ガイド壁51の上を広がりながら左右にガイドされるの
で、上記空気の一部は開口55に沿って流れ、レゾネー
タ室へも浸入し、レゾネータ室50の共鳴作用により、
吸気騒音を低減する。
【0024】ガイド壁51aによりガイドされた空気
は、エレメント33の左右側面及び後面へと流れ、エレ
メント33内で浄化された後、前面の出口35からキャ
ブレタブーツ25を介して図6のキャブレタ24に入
り、エンジン21へと供給される。
【0025】また、エンジン内部から発生する吸気脈動
も上記レゾネータ室50により減衰することができる。
【0026】図7は、主に315Kzの騒音を消すこと
を目的に、容積及び開口55の形状などを設定した図4
のようなレゾネータ室50を有するエアクリーナと、図
4のガイド壁51aのみが形成されてレゾネータ室が形
成されていないエアクリーナとの騒音を比較したグラフ
である。
【0027】実線で示すグラフF1が本願発明によるレ
ゾネータ室を内蔵した構造であり、破線で示すF2がガ
イド壁のみを有する構造である。該グラフで明確なよう
に、低周波域において、騒音が低減していることが判断
できる。
【0028】
【その他の実施の形態】 (1)図4では、蓋板53以外の室壁51を、キャップ
32と一体成形しているが、予め開口55を有する箱状
のレゾネータケースを形成し、これをキャップ内あるい
は胴体31内に挿入して、キャップ32を胴体31に締
着することにより、固定する構造とすることもできる。
【0029】(2)レゾネータ室50の容積並びに開口
55の大きさ及び形成位置は、低減する対象となる騒音
の周波数によって変更されるが、開口55の位置につい
ては、空気取入口46からの空気流が直接衝突せず、か
つ、空気流路に沿った箇所に形成することが好ましい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)エアクリーナケース30内に、吸気レゾネータ室
50を内蔵しているので、エアクリーナケース外部に新
たにレゾネータ室配置スペースを確保する必要がなく、
自動2輪車等のようにスペース的に制限の多い環境にお
いて、簡単に設置できる。
【0031】(2)エアクリーナケース30内に吸気レ
ゾネータ室50を内蔵しているので、従来の図6の外付
け構造のように、接続口やシール等の接続用部品を備え
る必要がなくなる共に、バンド等により固定する必要も
なく、部品点数の削減及び取付作業の省力化を達成でき
る。また、外部に露出する接続部分のシール部材等管理
も必要なくなる。
【0032】(3)エアクリーナケース30内に吸気レ
ゾネータ室50を内蔵しているので、エアクリーナケー
ス内に従来存在するデッドスペース、たとえば図4のガ
イド壁51aの前側部分を、レゾネータ室50として有
効に利用できる。すなわち、無駄なスペースの有効利用
ができる。
【0033】(4)レゾネータ室50を形成する室壁5
1を、エアクリーナケース形成部材、たとえばキャップ
32と一体形成することにより、部品点数の削減及び組
立て工数の削減をより一層達成できる。
【0034】(5)レゾネータ室50の開口55を、エ
アクリーナケース30の空気取入口46からの吸気流が
直接衝突しない位置であって、吸気流路沿いに位置させ
ることにとより、レゾネータ室50の共鳴効果をより向
上させることができる。
【0035】(6)レゾネータ室壁51の一部を、空気
取入口46に対向して空気流をガイドするガイド壁51
aとすることにとより、エアクリーナケース30内のス
ペース及び部材を、さらに有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用したエンジンのエアクリーナ
の縦断面正面図である。
【図2】 図1の分解図である。
【図3】 図1のIII−III断面であって、右半分のみを
示す断面図である。
【図4】 キャップの裏面図である。
【図5】 レゾネータ室の図1のV矢視図である。
【図6】 吸気装置全体の正面図である。
【図7】 周波数と騒音との関係を示すグラフである。
【図8】 従来例の分解斜視図である。
【図9】 別の従来例の分解斜視図である。
【符号の説明】
26 エアクリーナ 30 エアクリーナケース 31 胴体(ケース形成部材) 32 キャップ(ケース形成部材) 33 エレメント 46 空気取入口 50 レゾネータ室 51 室壁 51a ガイド壁 55 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−30358(JP,U) 実開 昭63−177656(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 35/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアクリーナケース30内に吸気レゾネ
    ータ室50を内蔵し、吸気レゾネータ室50の室壁51
    を、エアクリーナの空気取入口46に対向配置すると共
    に空気取入口46に向いて突出する山形に形成し、該山
    形の室壁51を構成する1対のガイド壁部51aにそれ
    ぞれ吸気レゾネータ室50の開口55を形成し、かつ、
    各開口55の位置を、空気取入口46からの吸気流が直
    接衝突しない位置へずらしていることを特徴とするエン
    ジンの吸気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008031934A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Suzuki Motor Corp 自動二輪車の吸気装置

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