JP2853562B2 - 結束機 - Google Patents

結束機

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JP2853562B2
JP2853562B2 JP6074072A JP7407294A JP2853562B2 JP 2853562 B2 JP2853562 B2 JP 2853562B2 JP 6074072 A JP6074072 A JP 6074072A JP 7407294 A JP7407294 A JP 7407294A JP 2853562 B2 JP2853562 B2 JP 2853562B2
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雄一郎 乾井
宏彦 竹内
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NIPPON DENCHI KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築用の鉄筋結束用
の針金を結束する際に使用する結束機であって、ボルト
のナット回しやスクリュウドライバとしても使用するこ
とのできる結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用の鉄筋結束作業では、鉄筋
の交差した部分を針金で止める際主として手動式の結束
工具が使用されている。この手動式結束工具では、手で
円を描くように回して結束作業を行ない、一回の作業終
了後針金からハッカービットを外すと自然にハッカービ
ットの先端が下を向くようになっている。従って、次の
作業にかかる際には常にハッカービットの先端が一定の
方向性を持っているためこの点では作業性が良い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、結束作業に
おいては、結束箇所が多く且つ連続であるため従来の手
動式結束工具では作業者が非常に疲れるという問題があ
った。そのような問題は電動型の結束機を使用すること
により解決できる。しかしながら、結束作業において
は、一回の結束作業終了後次の作業にかかる前にはハッ
カービットの先端が持ち替えることなく常に下を向いて
いること、締めつけトルクを一定にして作業者による締
めつけ力のバラツキを少なくすること、等が要請され
る。このような要請のある結束作業において、電動ドラ
イバーを使用すると、トルクの管理は可能であるが、一
回の結束作業終了後次の作業にかかる前にハッカービッ
トの先端が常に下を向く(即ち、一定の方向を向かせ
る)という要求は容易には満たせないという欠点があっ
た。
【0004】この発明は、上記する課題に対処するため
になされたものであり、鉄筋結束用の針金を容易にしか
も所定のトルクで締めつけることができ、又ハッカービ
ット等の先端部が常に一定方向に規制できるもので、し
かも出力軸を先端方向に位置させる部材を使用すること
によりスクリュウドライバーとしても使用でき、それら
が簡単な構造でかつ安価に提供することのできる結束機
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、請求項1の発明は、ハウジング(18)内
に、モータ(17)と、クラッチ手段を備えた遊星歯車
減速装置(A)と、該遊星歯車減速装置(A)により駆
動さればね(3)の付勢力により軸方向に移動可能に出
力軸(2)を配置した結束機において、軸方向に移動可
能に配置された前記出力軸(2)はハッカービット
(1)或いはドライバスクリュの何れかを連結可能と
し、前記出力軸(2)に一体に設けた係合ピン(2a)
と、ハウジング(18)側に固定され該係合ピン(2
a)を前記ばね(3)により圧接させる端面(14a)
と該係合ピン(2a)を嵌め入れる係止溝部(14b)
とを設けた部材(14)とにより該出力軸(2)の回転
停止角度を規制する手段を構成し、前記出力軸(2)は
前記ばね(3)による付勢力に抗して先端側(ハッカー
ビット側)方向に移動すると前記部材(14)の係止溝
部(14b)より外れて駆動状態となり、該出力軸
(2)が前記先端側とは逆の方向(モータ方向)に移動
すると前記係合ピン(2a)が前記部材(14)の圧接
面(14a)を摺動して係止溝部(14b)に嵌まって
回転停止状態となるようにしたことを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の発明の結束機は、前記出
力軸(2)には、その端部に該出力軸(2)をハッカー
ビット(1)側に移動させたとき遊星歯車減速装置
(A)のキャリヤ(12)と係合し、該出力軸(2)を
モータ(17)側に移動させたとき遊星歯車減速装置
(A)のキャリヤ(12)と外れるようにした係合部
(2d)を形成してあることを特徴としている。
【0007】請求項3に記載の発明の結束機は、前記ハ
ッカービット(1)の回転停止角度を一定に規制する手
段が、出力軸(2)またはハウジング(18)側のいず
れか一方に固定される係合ピン(2a)と、互いに係合
自在で少なくともどちらか一方に傾斜した係合面(14
c)と係止溝部(14b)とを有する部材(14)と、
であることを特徴としている。
【0008】請求項4に記載の発明の結束機は、出力軸
(2)が先端方向(ハッカービット(1)方向)に位置
しハウジング(18)に回転規制されない状態を維持し
うるように、出力軸(2)を常にハッカービット(1)
側にばね(3)を付勢する着脱可能な部材(25)を、
軸方向に固定された突起部(2c)とハウジング(1
8)との間の出力軸(2)に介在させ且つハッカービッ
ト(1)をスクリュウドライバに置き換えてなることを
特徴としている。
【0009】請求項5に記載の発明の結束機は、前記出
力軸(2)を常にハッカービット(1)側にばね(3)
を付勢する着脱可能な部材(25)は、リング部材であ
って、一部を開口させると共に該開口部より径外方に延
出し、押して弾性変形可能な突起部を対に形成した部材
であることを特徴としている。
【0010】請求項6に記載の発明の結束機は、前記着
脱可能な部材(25)は、弾性力があり摩擦抵抗の少な
い且つ合成樹脂よりなる部材であることを特徴としてい
る。
【0011】更に、請求項7に記載の発明の結束機は、
前記着脱可能な部材(25)は、弾性力のある剛性線材
よりなる部材であることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1乃至請求項3に記載の発明において
は、ハッカービット(1)を鉄筋に巻きつけた針金に引
っ掛けて引っ張ることにより、ハウジング(18)と相
対向した係合部を有する出力軸(2)が、係合方向に付
勢するばね(3)に反して軸方向に移動することにより
ハウジングとの係合が解離されて回転自在となりスイッ
チを押すと減速機側の回転力が出力軸を介してハッカー
ビット(1)に伝わり結束作業が開始される。針金がね
じられてある所定の負荷に達するとクラッチが働き減速
機側の回転力が出力軸へ伝達しなくなることにより一回
の結束作業は終了となる。次いでハッカービット(1)
を針金から離すと出力軸(2)はばね(3)の弾力によ
り軸方向に移動しハウジングに当接される。そこで再度
スイッチを入れ回転させると出力軸(2)がばね(3)
に付勢されながら回転し出力軸(2)の係合部(2a)
がハウジングの係合部(14b)まで回転したとき互い
の係合部が噛合され出力軸(2)の回転がハウジングに
規制され止まることにより常にハッカービット(1)の
回転停止角度が一定となる。
【0013】また、請求項4乃至請求項7に記載の発明
では、結束機のハッカービットの機能を通常の電動スク
リュドライバとして使用することができる。即ち、この
結束機の用途を拡大することができる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に従って詳
しく説明する。図1は、この発明の結束機の全体外観図
である。この結束機は、円筒状のハウジング18を有
し、先端部にハッカービット1を取りつける出力軸2を
装着しており、この図に示すように、所定の締付トルク
を設定できるトルク調整リング9を配置している。ま
た、ハウジング18に突設されたスイッチ操作子26
は、回転及び押さえ操作により正転・ロック・逆転に切
り替えることができるようになっている(詳細な説明は
省く)。
【0015】図2は、この結束機のモータ及び遊星減速
装置部分の分解斜視図、図3は、第1の実施例における
回転停止位置規制手段とクラッチ手段の構成を示す分解
斜視図、図4は、第1の実施例における所定位置での回
転停止状態を示す軸方向断面図、図5は、第1の実施例
における所定位置での回転状態を示す軸方向断面図であ
る。
【0016】前記ハウジング18の後側内部には、モー
タ17が配置され、更に、このモータ17より前側方向
に、該モータ17の軸に圧入された第1サンギヤ19、
ギヤハウジング16に一体に形成された第1インターナ
ルギヤ16a、第1サンギヤ19と前記インターナルギ
ヤ16aと噛み合う複数個の第一遊星ギヤ20、前記遊
星ギヤ20を回動自在に軸支する第1キャリア21、第
1キャリア21に一体形成された第2サンギヤ21a、
ギヤハウジング16内に回転自在に配置された第2イン
ターナルギヤ11、第2サンギヤ21aと第2インター
ナルギヤ11とに噛み合う第2遊星ギヤ22、第2遊星
ギヤ22を回動自在に軸支する第2キャリア23、第2
キャリア23に一体形成された第3サンギヤ23a、第
3サンギヤ23aと前記第2インターナルギヤ11と噛
み合う第3遊星ギヤ24、該第3遊星ギヤ24を回動自
在に軸支し軸方向に慴動自在な出力軸2の係合部2dと
係合する係合部12aを一体形成された第3キャリア1
2、等より構成される遊星減速装置A、及び回転停止位
置規制手段(後述)、が順次収納されている。
【0017】前記遊星減速装置Aでは、第2インターナ
ルギヤ11の端面11aに複数個のボール15を第1座
金10を介してトルク調整用のばね13の付勢力で圧接
し且つ該第2インターナルギヤの端面11a上に一体に
形成される複数個の突起11b(図2参照)と係合させ
ることにより第2インターナルギヤ11の回転を規制し
ている。即ち、スライドリング8がケース7に回り止め
され且つ軸方向に慴動可能に嵌合され、該スライドリン
グ8と第1座金10との間に前記トルク調整用のばね1
3が付勢して配置され、トルク調整リング9を回転させ
ることにより該スライドリング8を軸方向に移動させ、
前記ばね13の圧縮量を変化させ、第2インターナルギ
ヤ11の回転規制力を調整(回転トルクを調整)できる
クラッチ構造としてある。
【0018】図6(a)は、第1の実施例における所定
位置での回転停止状態を示す回転停止位置規制手段部分
の軸方向断面図であり、図6(b)は、図6(a)のX
−X矢視図であり、図7(a)は、第1の実施例におけ
る所定位置での回転状態を示す回転停止位置規制手段部
分の軸方向断面図であり、図7(b)は図7(a)のX
−X矢視図であり、図8(a)は第1の実施例における
所定位置での回転停止状態を示す回転停止位置規制手段
部分の軸方向断面図であり、図8(b)は、図8(a)
のX−X矢視図である。
【0019】これら図6乃至図8を参照しながら前記ハ
ッカービット1の先端フック部1aの一定回転停止位置
規制手段について説明する。出力軸2は、ハウジング1
8内に固定配置された収納ケース7内に圧入された第1
軸受6と、同じくケース7内に圧入された第2軸受14
に回転自在で軸方向に慴動可能に支承されている。該出
力軸2は、前記第1軸受6の端面に配設された第3座金
4に圧接されたばね3により、第2座金5及び出力軸2
に固定された第1止メ輪2bを介して第2軸受14側に
常に付勢されている。通常、該出力軸2に一体に突設さ
れた係合ピン2aは、該軸受14に設けた溝部14b内
に位置している。従って、該出力軸2は、回転不可の状
態となっている。
【0020】次に、図4及び図6(a)、(b)に示す
状態(係合ピン2aが軸受14の溝部14b内に位置し
ている状態)で、ハッカービット1のフック部1aを鉄
筋に巻きつけた針金に引っ掛けて本体を作業者側(図
4、図5の右側)に引っ張ると、ばね3に抗して収納ケ
ース7に対して出力軸2が相対的に先端方向(図5左
側、即ちフック部1a側)に移動し、図5及び図7
(a)、(b)に示すように、出力軸2の係合ピン2a
は、第2軸受14の溝部14bから外れた状態となる。
即ち、該出力軸2は、回転可能な状態となる。そして、
この状態でハウジング18に突設されたスイッチ操作子
26をON状態にすると、モータ17の回転が遊星減速
装置Aを介して出力軸2に取り付けられたハッカービッ
ト1を回転させて結束作業を開始する。フック部1aに
巻きつけられた針金が捩られてゆくと、ハッカービット
1を介して出力軸2にトルクが加わり、第2インターナ
ルギヤ11に伝わる。
【0021】第2インターナルギヤ11に加わるトルク
が前記トルク調整リング9により設定された回転規制力
以上になると、トルク調整用のばね13に抗して突起1
1bがボール15を押しあげて第2インターナルギヤ1
1が回転し始める。こうして出力軸2への回転トルクの
伝達が遮断され、このクラッチ動作により針金の締めつ
けトルクを一定にすることができる。以上で一回の締め
つけ作業が終了する。
【0022】針金の締めつけ作業終了後スイッチ操作子
26をOFFにすると、フック部1aは、クラッチ動作
位置で回転を停止する。そしてハッカービット1のフッ
ク部1aを針金からはずすと、出力軸2は、ばね3の付
勢力により出軸方向(図4、図5右側)に移動して係合
ピン2aは、第2軸受端面14aに圧接した状態とな
る。
【0023】再度、針金にハッカービット1のフック部
1aを掛け、、再度スイッチ操作子26をONにする
と、係合ピン2aは第2軸受端面14a上を圧接されな
がら第2軸受端面14aの所定位置に一体に形成された
溝14bの位置まで回転し、該溝部14b内に係合し、
出力軸2の回転が不可となる。回転停止と同時に出力軸
2に負荷トルクがかかるが、前記同様に第2インターナ
ルギヤ11がトルク調整用のばね13に抗して回転し、
出力軸2への回転の伝達を遮断するクラッチ動作でモー
タ17へ過負荷がかかるのを防ぐことができる(図4、
図6(a)、(b))。尚、この操作はスイッチ操作子
26を正転・逆転どちらでも行うことができる。こうし
て、ハッカービット1のフック部1aを常に一定の回転
角度で停止させることができる。
【0024】次に、前記ハッカービット1の先端フック
部1aの一定回転停止位置規制手段に関し、第2の実施
例について説明する。図9は、ハッカービット部分及び
一定回転停止位置規制手段部分の縦断面図であって、図
9(a)は第2の実施例における結束回転状態を示す図
であり、図9(b)は結束作業終了後、所定の回転停止
位置への移動状態を示す図であり、図9(c)は所定位
置での回転停止状態を示す図である。また、図10
(a)は第2の実施例における結束回転状態を示す一定
回転停止位置規制手段部分の縦断面図であり、図10
(b)は図10(a)のY−Y矢視図である。図11
(a)は結束作業終了後、所定の回転停止位置への移動
状態を示す一定回転停止位置規制手段部分の縦断面図で
あり、図11(b)は図11(a)のY−Y矢視図であ
る。図12(a)は所定位置での回転停止状態を示す一
定回転停止位置規制手段部分の縦断面図であり、図12
(b)は図12(a)のY−Y矢視図である。
【0025】図9(a)乃至(c)に示すように、出力
軸2は、ハウジング18に固定配置された収納ケース7
内に圧入された第1軸受6と、同じくケース7内に圧入
された第2軸受14に回転自在で軸方向に慴動可能に支
承されている。該出力軸2に一体に突設された係合ピン
2aは、前記第1軸受6の端面に配設された座金4に圧
接されたばね3により第2座金5及び出力軸2に固定さ
れた第1止メ輪2bを介して第2軸受14の端面に形成
された螺線状の傾斜面14cに圧接するように常に付勢
されている。この場合、第9図(c)に示すように、出
力軸2の端部に一体に形成された係合部2dは、第3キ
ャリヤ12の係合部12aとは解離しており、例えスイ
ッチ操作子26をONしてもモータ17の回転は遊星減
速装置Aを介して出力軸2に伝達されない。そしてハッ
カービット1のフック部1aを鉄筋に巻きつけた針金に
引っ掛けて本体を作業者側に引っ張ると、出力軸2は、
収納ケース7に対してばね3に抗して相対的に先端方向
(図9左方)に移動する。そして、出力軸2の端部に設
けた係合部2dと第3キャリヤ12の係合部12aが係
合する(図9(a))。
【0026】次いで、スイッチ操作子26をONにする
と、ハッカービット1が回転して結束作業を開始する。
該ハッカービット1のフック部1aに巻きつけられた針
金が捩られてゆくとハッカービット1を介して出力軸2
に負荷トルクがかかり、前記と同様にクラッチが働き
(ここではクラッチ動作の説明を省く)一回の締めつけ
作業が終了する。
【0027】締め付け作業終了後スイッチ操作子をOF
Fにすると、フック部1aはクラッチ動作位置で回転を
停止する。そして、フック部1aを針金からはずすと、
ばね3の付勢力により係合ピン2aが第2軸受14の端
面に一体に形成された螺線状の傾斜面14cに圧接さ
れ、出力軸2が軸方向に移動し(図9(b)、図11
(a)、(b))、出力軸2の係合部2dと第3キャリ
ヤ12の係合部12aとの係合は解除されて出力軸2は
回転自在となる。こうして係合ピン2aは螺線状の傾斜
面14cに圧接されつつ回転しながら軸方向に移動し、
該傾斜面14cの端部に一体に形成された溝部14bと
係合する(図9(c)、図12(a)、(b))。こう
して、出力軸2に取り付けられたハッカービット1は、
一定の回転角度で停止することとなる。
【0028】尚、この実施例の場合、ばね3のような出
力軸2の係合ピン2aを螺線上の傾斜面14cに付勢す
るものを使用しなくとも、作業終了後フック部1aを針
金からはずしフック部1aを上方に向けることにより重
力によって出力軸が下方に移動し上記作用と同様の効果
が得られる。以上のいずれの実施例もハッカービット1
のフック部1aを針金に引っかけてハウジング18を引
っ張った状態でのみ、モータ1の回転が出力軸2に伝達
されることを意味する。
【0029】鉄筋結束という用途のみならば以上のいず
れの実施例で十分であるが、図13に示すように、トル
ク調整リング9と出力軸2に回転自在(固定されていて
も可)で軸方向に固定されたEリング2cの間に、出力
軸2が第2軸受14より回転規制を受けないよう出力軸
2を常に図13左側に移動させた状態を維持できうる回
転可能でかつ着脱可能なスペーサ25を配設すれば、常
にモータ17の回転を遊星減速装置Aを介して出力軸2
に伝達可能となる。このような構成とすれば、一般的な
トルク調整機能付き電動ドライバーとしての用途にも使
用することが可能となる。前記スペーサ25は、図14
に示す通り、リング部材を用いてその一部を開口させる
と共に径外方に延出する突起部25a,25aを対に形
成し、該突起部25aを指で押して弾性変形させて簡単
に開いてEリング2cとトルク調整リング9との間の出
力軸2に嵌まり且つ工具などを使用することなしに容易
に手で着脱できる形状とすることが望ましい。材料とし
ては摩擦抵抗が少ない合成樹脂(ポリアセタール・ナイ
ロンなど)が最も適しているが、ピアノ線・鋼硬線など
の剛性のある線材でも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の結束機
によれば、針金を結束するに際して容易に且つ一定のト
ルクで締め付けることができる。そしてハッカービット
等の先端部の回転停止角度も一定位置で停止させ結束作
業を非常にスムーズかつ安定して行うことができる。更
に、ハッカービットだけでなく、通常のスクリュウドラ
イバーを取付けて使用することができる。また、この結
束機は、簡単な構造であるため安価に製作することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の結束機の全体外観図である。
【図2】この発明の結束機のモータ及び遊星減速装置部
分の分解斜視図である。
【図3】この発明の結束機の第1の実施例における回転
停止位置規制手段とクラッチ手段の分解斜視図である。
【図4】この発明の結束機の第1の実施例における所定
位置での回転停止状態を示す軸方向断面図である。
【図5】この発明の結束機の第1の実施例における所定
位置での回転状態を示す軸方向断面図である。
【図6】図6(a)は、この発明の結束機の第1の実施
例における所定位置での回転停止状態を示す回転停止位
置規制手段部分の軸方向断面図であり、図6(b)は、
図6(a)のX−X矢視図である。
【図7】図7(a)は、この発明の結束機の第1の実施
例における所定位置での回転状態を示す回転停止位置規
制手段部分の軸方向断面図であり、図7(b)は、図7
(a)のX−X矢視図である。
【図8】図8(a)は、この発明の結束機の第1の実施
例における所定位置での回転停止状態を示す回転停止位
置規制手段部分の軸方向断面図であり、図8(b)は、
図8(a)のX−X矢視図である。
【図9】ハッカービット部分及び一定回転停止位置規制
手段部分の縦断面図であって、図9(a)は、この発明
の結束機の第2の実施例における結束回転状態を示す図
であり、図9(b)は、結束作業終了後、所定の回転停
止位置への移動状態を示す図であり、図9(c)は所定
位置での回転停止状態を示す図である。
【図10】図10(a)は、この発明の結束機の第2の
実施例における結束回転状態を示す一定回転停止位置規
制手段部分の縦断面図であり、図10(b)は、図10
(a)のY−Y矢視図である。
【図11】図11(a)は、この発明の結束機の第2の
実施例において結束作業終了後、所定の回転停止位置へ
の移動状態を示す一定回転停止位置規制手段部分の縦断
面図であり、図11(b)は、図11(a)のY−Y矢
視図である。
【図12】図12(a)は、この発明の結束機の第2の
実施例において所定位置での回転停止状態を示す一定回
転停止位置規制手段部分の縦断面図であり、図12
(b)は、図12(a)のY−Y矢視図である。
【図13】この発明の結束機において回転停止位置規制
機能をなくし、電動ドライバーとして使用できる状態の
軸方向断面図である。
【図14】図14(a)は、この発明の結束機を一般的
なトルク調整機能付き電動ドライバーとしての用途に使
用する場合にEリングとトルク調整リングとの間の出力
軸に嵌めるスペーサを示す図、図14(b)はEリング
とトルク調整リングとの間の出力軸にスペーサを嵌めた
状態の正面図、図14(c)はその側面図である。
【符号の説明】
A 遊星減速装置 1 ハッカービット 1a フック部 2 出力軸 2a 係合ピン 3 ばね 6 軸受 7 ケース 8 スライドリング 9 トルク調整リング 12 第3キャリア 13 トルク調整用ばね 14 軸受(回転停止位置規制手段) 18 ハウジング 26 スイッチ操作子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25B 25/00 E04G 21/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、モータと、クラッチ手
    段を備えた遊星歯車減速装置と、該遊星歯車減速装置に
    より駆動さればねの付勢力により軸方向に移動可能に出
    力軸を配置した結束機において、 軸方向に移動可能に配置された前記出力軸はハッカービ
    ット或いはドライバスクリュの何れかを連結可能とし、
    前記出力軸に一体に設けた係合ピンと、ハウジング側に
    固定され該係合ピンを前記ばねにより圧接させる端面と
    該係合ピンを嵌め入れる係止溝部とを設けた部材とによ
    り該出力軸の回転停止角度を規制する手段を構成し、前
    記出力軸は前記ばねによる付勢力に抗して先端側(ハッ
    カービット側)方向に移動すると前記部材の係止溝部よ
    り外れて駆動状態となり、該出力軸が前記先端側とは逆
    の方向(モータ方向)に移動すると前記係合ピンが前記
    部材の端面を摺動して係止溝部に嵌まって回転停止状態
    となるようにしたことを特徴とする結束機。
  2. 【請求項2】 出力軸には、その端部に該出力軸をハッ
    カービット側に移動させたとき遊星歯車減速装置のキャ
    リヤと係合し、該出力軸をモータ側に移動させたとき遊
    星歯車減速装置のキャリヤと外れるようにした係合部を
    形成してあることを特徴とする請求項1に記載の結束
    機。
  3. 【請求項3】 ハッカービットの回転停止角度を一定に
    規制する手段が、出力軸またはハウジング側のいずれか
    一方に固定される係合ピンと、互いに係合自在で少なく
    ともどちらか一方に傾斜した係合面と係止溝部とを有す
    る部材と、であることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の結束機。
  4. 【請求項4】 出力軸が先端方向(ハッカービット方
    向)に位置しハウジングに回転規制されない状態を維持
    しうるように、出力軸を常にハッカービット側にばねを
    付勢する着脱可能な部材を、軸方向に固定された突起部
    とハウジングとの間の出力軸に介在させ且つハッカービ
    ットをスクリュウドライバに置き換えてなることを特徴
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の結束機。
  5. 【請求項5】 出力軸を常にハッカービット側にばねを
    付勢する着脱可能な部材は、リング部材であって、一部
    を開口させると共に該開口部より径外方に延出し、押し
    て弾性変形可能な突起部を対に形成した部材であること
    を特徴とする請求項4に記載の結束機。
  6. 【請求項6】 出力軸を常にハッカービット側にばねを
    付勢する着脱可能な部材は、弾性力があり摩擦抵抗の少
    ない且つ合成樹脂よりなる部材であることを特徴とする
    請求項4に記載の結束機。
  7. 【請求項7】 出力軸を常にハッカービット側にばねを
    付勢する着脱可能な部材は、弾性力のある剛性線材より
    なる部材であることを特徴とする請求項4に記載の結束
    機。
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