JP2852333B2 - 羅漢果ゼリ− - Google Patents

羅漢果ゼリ−

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JP2852333B2
JP2852333B2 JP6138302A JP13830294A JP2852333B2 JP 2852333 B2 JP2852333 B2 JP 2852333B2 JP 6138302 A JP6138302 A JP 6138302A JP 13830294 A JP13830294 A JP 13830294A JP 2852333 B2 JP2852333 B2 JP 2852333B2
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岡本  光弘
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は羅漢果の抽出成分を含有
したゼリ−菓子に関するものであって、詳しくは美容効
果、増血効果等を有する羅漢果の抽出液を含有した、低
カロリ−で、ヘルシ−性に富み、美味なゼリ−菓子に関
する。
【0002】
【従来の技術】羅漢果は古来中国より、不老長寿の秘薬
とされ、その薬効は、のどのあれ、痛み、咳止め、風
邪、下熱、去痰、健胃整腸、利尿、便秘、高血圧、糖尿
病、アトピ−性疾患、ストレス解消、老化防止等多数に
のぼり、近年、種々の疾病や老化に密接に関連する活性
酸素やフリ−ラジカルを消去し、また脳組織の脂質過酸
化を抑制する働きが明らかにされ、その予防効果が裏付
けられている(「基礎と臨床」第27巻第8号)。
【0003】また、羅漢果は、トリテルペン系配糖体
(MORGOSIDE V)を甘味成分として含んでいるため非常に
甘く(ショ糖の約300倍以上の甘さ)、かつ低カロリ
−である。そのため、乳酸菌飲料の製造や、シロップの
製造に甘味成分として用いる提案がなされている(特開
昭53−9352、特開昭53−9359)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、羅漢果を生薬
として服する場合、通常、煎じて飲用され、またはウ−
ロン茶や牛乳とともに飲用するが、この場合、羅漢果の
抽出液が特有の焦げ味を有しており、薬汁は苦み、渋み
を呈する。
【0005】一方、かかる苦渋成分の呈味を解決する方
法として、特定量のステビオサイドを配合したり、多孔
性吸着樹脂で処理する方法が提案されている(特開昭5
3−12466、特開昭53−104771、特開昭5
4−14562、特開昭58−71868)。しかし、
これらはいずれも複雑な工程を要し、また、甘味剤とし
て羅漢果エキスを使用するものであって、そのまま飲用
に適さない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題に鑑み、羅漢果の抽出成分をそのまま簡易かつ美味な
状態にて飲食用に供する方法を鋭意研究した結果、羅漢
果の抽出液を含有したゼリー菓子が、羅漢果の抽出液を
そのまま使用でき、非常に美味で、かつ低カロリー、ヘ
ルシー性に富み、幼児から大人まで、特には子供、女性
の嗜好によく適合した菓子を提供できる知見を見い出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、 (1)羅漢果の抽出液をそのまま含有したゼリー菓子。 (2)ゼリー菓子のゼリーが実質的に膠成分からなる前
記(1)記載のゼリー菓子。 (3)膠成分が寒天である前記(2)記載のゼリー菓
子。 (4)膠成分がゼラチンである前記(2)記載のゼリー
菓子。 (5)ゼリー菓子がババロアである(1)記載のゼリー
菓子。 (6)ゼリー菓子がムースである(1)記載のゼリー菓
子。 を提供するものである。
【0007】本発明の羅漢果は、中国広西省チワン族自
治区の永福、臨桂両県を中心とした山岳地帯を主な産地
とする瓜科の多年性の宿根蔓性植物(学名:Momordicae
Grosvenori)の果実を乾燥したもので、古来中国では秘
薬とされてきたが、今日では市販されており、容易に入
手可能である。
【0008】羅漢果の抽出液は、羅漢果を所定の抽出溶
媒で抽出した液であり、抽出溶媒としては、羅漢果中の
有効成分が容易に抽出され、かつ人体に無害な液体であ
れば、いずれでもよく、水や果汁、酒等のアルコール類
等が挙げられるが、本発明のゼリ−菓子には、水が好ま
しく用いられる。
【0009】抽出には、まず羅漢果を抽出可能な適度の
大きさに粉砕し、羅漢果の粉末1重量部に対し1〜10
00重量部、好ましくは10〜100重量部、より好ま
しくは15〜30重量部の抽出溶媒を加え、数秒から数
時間、好ましくは1分から30分程度煮出することによ
り得られる。
【0010】本発明のゼリ−菓子はゼリ−状の食品であ
って、主として常食以外の嗜好食品、デザ−トとして提
供されるものである。ゼリ−は実質的に膠成分より構成
される。
【0011】該膠成分としては、寒天、ゼラチン、ペク
チン、アルギン酸等のいずれをも用いることができる
が、本発明のゼリ−菓子としては、寒天、ゼラチンが好
ましく用いられる。通常、膠成分は、膠成分1重量部に
対し、1〜100重量部程度の水、果実酸、糖分等に浸
し、必要により煮とかし、これを冷やすことによってゼ
リ−化する。従って、本発明のゼリ−菓子は、膠成分を
浸し、羅漢果の抽出液を膠成分を水等に浸したもの1重
量部に対し、0.1〜50重量部程度加え、これを冷や
すことによって容易に得ることができる。
【0012】さらに、本発明のゼリ−菓子は、嗜好に応
じ、果実、果汁、果実酒、牛乳、砂糖、生クリ−ム、
卵、香料、色素等を配合してもよい。
【0013】例えば、寒天ゼリ−の場合、棒寒天あるい
は粉寒天を該寒天1重量部に対して、1〜100重量部
程度の水に加えて浸してふやかし、必要に応じて、煮と
かす。次に、この寒天を水に浸したもの1重量部に対
し、羅漢果の抽出液を0.1〜30重量部、好ましくは
0.5〜20重量部程度加える。煮とかした場合には、
粗熱を除いてから加えることが好ましい。その後、所定
の容器に移し、室温程度で冷し、本発明のゼリ−菓子を
得る。
【0014】本発明の寒天ゼリ−は、嗜好に応じ、果
実、果汁、果実酒、牛乳、砂糖、生クリ−ム、卵、香
料、色素等を配合してもよく、例えば、梅酒等を配合し
た梅酒かん等の和風ゼリ−、或いは、アーモンド等を配
合した杏仁豆腐等の中華風ゼリ−とすることもできる。
【0015】また、ゼラチンゼリ−の場合、板ゼラチン
あるいは粉ゼラチンを該ゼラチン1重量部に対して、1
〜100重量部程度の水に加えて浸してふやかし、必要
に応じて、煮とかす。次に、このゼラチンを水に浸した
もの1重量部に対し、羅漢果の抽出液を0.1〜30重
量部、好ましくは0.5〜20重量部程度加える。煮と
かした場合には、粗熱を除いてから加えることが好まし
い。その後、所定の容器に移し、室温以下、好ましくは
冷蔵庫等を用いて冷却し、本発明のゼリ−菓子を得る。
【0016】本発明のゼラチンゼリ−は、嗜好に応じ、
果実、果汁、果実酒、牛乳、砂糖、生クリ−ム、卵、香
料、色素等を配合してもよく、例えば、牛乳、砂糖、生
クリ−ム、卵等を配合することにより、ババロア、ムー
ス等の洋風ゼリ−とすることができる。
【0017】ババロアとする場合は、例えば、上述のゼ
ラチンゼリ−において、ゼラチンを水に浸した後、この
ゼラチンを水に浸したもの1重量部に対し、卵黄0.5
〜5重量部程度と、牛乳0.5〜5重量部程度、および
必要により砂糖0.01〜0.2重量部程度加える。牛
乳は一度煮沸したものが好ましい。次に、これを軽く加
熱し、こし、羅漢果の抽出液を加え、冷水等で冷却す
る。次いで、とろみがついた頃に、ゼラチンを水に浸し
たもの1重量部に対し、生クリ−ムを、1〜10重量部
程度加える。これを所定の容器に移し、冷蔵庫にて冷や
し固めることにより得ることができる。
【0018】また、ムースとする場合は、例えば、上述
のババロアにおいて、生クリ−ムを配合する際に、生ク
リ−ム1重量部に、0.1〜1重量部程度の卵白及び必
要により0.01〜0.1重量部程度の砂糖を加える。
これを十分に泡立てメレンゲとしたものを羅漢果の抽出
液を加えたものに加えることにより得ることができる。
【0019】
【実施例】つぎに本発明を実施例を挙げて更に具体的に
説明する。 実施例1(羅漢果の抽出液) 羅漢果を粉砕し、その粉末40gを採取し1Lの水に加
え、約5分間煮出し、羅漢果の抽出液を得た。
【0020】実施例2(羅漢果寒天ゼリ−) 寒天10gを500mlの水に浸してふやかし、その後
軽く水切りをし、もどしたものに羅漢果の抽出液250
mlを加えた。その後、所定の容器に移し、室温下、冷
やし固めた。得られた寒天ゼリ−は、羅漢果の抽出液を
そのまま含有しており、また、砂糖を一切使用していな
いにも関わらず、甘く美味であった。
【0021】実施例3(羅漢果ゼラチンゼリ−) 粉ゼラチン5gを20mlの水に浸してふやかし、その
後軽く水切りをし、もどしたものに羅漢果の抽出液25
0mlを加えた。その後、所定の容器に移し、冷蔵庫に
て、冷やし固めた。得られたゼラチンゼリ−は、羅漢果
の抽出液をそのまま含有しており、また、砂糖を一切使
用していないにも関わらず、甘く美味であった。
【0022】実施例4(羅漢果ババロア) 1)粉ゼラチン15gを60mlの水に浸してふやかし
た。 2)卵3個分の卵黄に砂糖10gを加えよく混ぜた。 3)牛乳200mlを一度煮沸した。 4)2)に1)と3)を加え、鍋で軽く加熱した。 5)4)を火からおろし、こした後に、羅漢果の抽出液
200mlを加え、冷水にあてて冷やした。 6)5)にとろみがついた頃に、生クリームを泡立てた
もの300mlを加え、所定の容器に流し込み、冷蔵庫
で約4時間、冷やし固めた。 得られたババロアは、羅漢果の抽出液をそのまま含有し
ており、また、通常のババロアに比べ、糖分が約1/2
0〜1/30であるにも関わらず、甘く美味であった。
【0023】実施例5(羅漢果ム−ス) 1)粉ゼラチン15gを60mlの水に浸し、煮とかし
た。 2)卵3個分の卵黄に砂糖5gを加えよく混ぜた。 3)牛乳200mlを一度煮沸した。 4)2)に1)と3)を加え、鍋で軽く加熱した。 5)火からおろし、こした後に、羅漢果の抽出液200
mlを加え、冷水にあてて冷やした。 6)生クリーム300mlに卵1個分の卵白と砂糖5g
を加え、約10分間泡立てた。 7)5)にとろみがついた頃に、6)を加え、所定の容
器に流し込み、冷蔵庫で約4時間、冷やし固めた。
【0024】得られたム−スは、羅漢果の抽出液をその
まま含有しており、また、通常のム−スに比べ、糖分が
約1/20〜1/30であるにも関わらず、甘く美味で
あった。
【0025】
【発明の効果】本発明の羅漢果の抽出液を含有したゼリ
−菓子は、容易に羅漢果の抽出液をそのまま含有せしめ
ることができ、そのため、この抽出液の有する美容効
果、増血効果等種々の薬効を期待することができる。ま
た、糖分の使用量が非常に少なく低カロリ−であり、か
つ、ヘルシ−性に富み、さらには美味であるため、幼児
から大人まで、特には子供、女性の嗜好によく適合した
菓子を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/05 - 1/09 A23L 1/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羅漢果の抽出液をそのまま含有したゼリ
    ー菓子。
  2. 【請求項2】 ゼリー菓子のゼリーが実質的に膠成分か
    らなる請求項1記載のゼリー菓子。
  3. 【請求項3】 膠成分が寒天である請求項2記載のゼリ
    ー菓子。
  4. 【請求項4】 膠成分がゼラチンである請求項2記載の
    ゼリー菓子。
  5. 【請求項5】 ゼリー菓子がババロアである請求項1記
    載のゼリー菓子。
  6. 【請求項6】 ゼリー菓子がムースである請求項1記載
    のゼリー菓子。
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