JP2852249B2 - 自動販売機等の扉用ロック装置 - Google Patents
自動販売機等の扉用ロック装置Info
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- JP2852249B2 JP2852249B2 JP16053096A JP16053096A JP2852249B2 JP 2852249 B2 JP2852249 B2 JP 2852249B2 JP 16053096 A JP16053096 A JP 16053096A JP 16053096 A JP16053096 A JP 16053096A JP 2852249 B2 JP2852249 B2 JP 2852249B2
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- Japan
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- latch
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- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】 本発明は自動販売機等のボ
ックス本体に対して扉を開放不能に拘束するのに使用さ
れるロック装置に関するものである。
ックス本体に対して扉を開放不能に拘束するのに使用さ
れるロック装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 屋外に設置される自動販売機は夜間等
に盗犯の対象となり易く、盗犯防止のために種々の扉用
ロック装置が提案されている。現在の盗犯の手口として
は、電動ドリルで錠前ユニットのロータの鍵孔の周辺部
を穿孔し、ロータに組み込まれたピンタンブラー等の錠
機構を破壊したり、あるいは鍵孔にねじ込んだビスの頭
部に釘抜き用バールを掛け、ロータを錠前ユニットの固
定本体から引き抜くことによって錠機構を破壊する、暴
力的な方法が多くなってきている。また、最近では錠前
ユニットには手を触れず、ボックス本体の前面と扉の後
面との間にバールを差し込み、無理やりに扉を抉じ開け
ようとする乱暴な盗犯も出現している。
に盗犯の対象となり易く、盗犯防止のために種々の扉用
ロック装置が提案されている。現在の盗犯の手口として
は、電動ドリルで錠前ユニットのロータの鍵孔の周辺部
を穿孔し、ロータに組み込まれたピンタンブラー等の錠
機構を破壊したり、あるいは鍵孔にねじ込んだビスの頭
部に釘抜き用バールを掛け、ロータを錠前ユニットの固
定本体から引き抜くことによって錠機構を破壊する、暴
力的な方法が多くなってきている。また、最近では錠前
ユニットには手を触れず、ボックス本体の前面と扉の後
面との間にバールを差し込み、無理やりに扉を抉じ開け
ようとする乱暴な盗犯も出現している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、このような電動ドリルやバールによる暴力的な
盗犯に対して有効であり、また、薄い金属板の差し込み
による不正解錠に対しても強い自動販売機等の扉用ロッ
ク装置を提供することである。
目的は、このような電動ドリルやバールによる暴力的な
盗犯に対して有効であり、また、薄い金属板の差し込み
による不正解錠に対しても強い自動販売機等の扉用ロッ
ク装置を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】 請求項１の発明の扉用
ロック装置は、本体ケース４、ロック棒７、ラッチ９、
バネ８、操作レバー１２および錠前ユニット１５を主た
る構成部品とする。本体ケース４はボックス本体１の左
右側面に固着され、前後方向に貫通した受孔３を有す
る。ロック棒７は、ボックス本体１の前後方向に長く、
本体ケース４の受孔３に前後方向に移動可能に嵌挿され
る控え棒部分５と、控え棒部分５の前端部に直角に連設
され、ボックス本体１の左右方向に長く、扉２の前面に
押し当てられる押え棒部分６とからなる。ラッチ９は本
体ケース４内にボックス本体１の左右方向に移動可能に
収納され、バネ８に付勢されて受孔３内に先端部分が突
出する。
ロック装置は、本体ケース４、ロック棒７、ラッチ９、
バネ８、操作レバー１２および錠前ユニット１５を主た
る構成部品とする。本体ケース４はボックス本体１の左
右側面に固着され、前後方向に貫通した受孔３を有す
る。ロック棒７は、ボックス本体１の前後方向に長く、
本体ケース４の受孔３に前後方向に移動可能に嵌挿され
る控え棒部分５と、控え棒部分５の前端部に直角に連設
され、ボックス本体１の左右方向に長く、扉２の前面に
押し当てられる押え棒部分６とからなる。ラッチ９は本
体ケース４内にボックス本体１の左右方向に移動可能に
収納され、バネ８に付勢されて受孔３内に先端部分が突
出する。
【０００５】操作レバー１２は本体ケ−ス４内に収納さ
れ、基端部１２ａを前後方向の軸ピン１０によって枢着
され、先端部１２ｂが前記ラッチ９の受動部１１に係合
し、ラッチ９を前記受孔３より後退した位置に駆動す
る。錠前ユニット１５は本体ケース４内に収納固着さ
れ、操作レバー１２を回転駆動する操作カム１３をロー
タ１４に固着している。ロック棒７の控え棒部分５の側
面部には鋸歯１８を配設する。各鋸歯１８はロック棒７
の移動方向に対して傾斜した第１カム斜面１６とロック
棒７の移動方向に対して直角な停止面１７を有する。受
孔３内に突出したとき鋸歯１８の谷内に入り込むラッチ
９の先端部分には、ラッチ９の移動方向に対して傾斜し
た第２カム斜面１９とラッチ９移動方向に沿った阻止面
２０を設け、第２カム斜面１９に溝部４６を設ける。第
２斜面１９の途中には溝部４６を形成して第２斜面１９
を複数に分断する。
れ、基端部１２ａを前後方向の軸ピン１０によって枢着
され、先端部１２ｂが前記ラッチ９の受動部１１に係合
し、ラッチ９を前記受孔３より後退した位置に駆動す
る。錠前ユニット１５は本体ケース４内に収納固着さ
れ、操作レバー１２を回転駆動する操作カム１３をロー
タ１４に固着している。ロック棒７の控え棒部分５の側
面部には鋸歯１８を配設する。各鋸歯１８はロック棒７
の移動方向に対して傾斜した第１カム斜面１６とロック
棒７の移動方向に対して直角な停止面１７を有する。受
孔３内に突出したとき鋸歯１８の谷内に入り込むラッチ
９の先端部分には、ラッチ９の移動方向に対して傾斜し
た第２カム斜面１９とラッチ９移動方向に沿った阻止面
２０を設け、第２カム斜面１９に溝部４６を設ける。第
２斜面１９の途中には溝部４６を形成して第２斜面１９
を複数に分断する。
【０００６】請求項２の発明では、本体ケース４の受孔
３の内壁部に凸部４４を設け、ロック棒７の控え棒部分
５の鋸歯部分に該凸部４４が摺動可能に嵌合する凹部４
５を設け。
３の内壁部に凸部４４を設け、ロック棒７の控え棒部分
５の鋸歯部分に該凸部４４が摺動可能に嵌合する凹部４
５を設け。
【０００７】扉２が閉鎖されてボックス本体１に対し拘
束されているときには、ロック棒７の押え棒部分６は扉
２の前面に当接し、控え棒部分５の複数個の鋸歯１８の
どれか一つにラッチ９の先端部分が入り込み、ラッチ９
の阻止面２０と鋸歯１８の停止面１７との当接によって
ロック棒７の前方への移動が阻止されている。錠前ユニ
ット１５のロータ１４は公知の内部錠機構によって固定
本体１５ａに対して回転不能に錠止されている。
束されているときには、ロック棒７の押え棒部分６は扉
２の前面に当接し、控え棒部分５の複数個の鋸歯１８の
どれか一つにラッチ９の先端部分が入り込み、ラッチ９
の阻止面２０と鋸歯１８の停止面１７との当接によって
ロック棒７の前方への移動が阻止されている。錠前ユニ
ット１５のロータ１４は公知の内部錠機構によって固定
本体１５ａに対して回転不能に錠止されている。
【０００８】ロック棒７による扉２の拘束を解除するに
は、所定の鍵２５をロータ１４の鍵孔２６に挿入し、ロ
ータ１４を図２において時計回り方向に所定角度回転さ
せる。この回転操作によって操作カム１３が操作レバー
１２の中間部側面を押すため、操作レバー１２は軸ピン
１０を中心に時計回り方向に回転し、操作レバー１２の
先端部１２ｂはラッチ９の受動部１１を押す。そのた
め、ラッチ９はバネ８の付勢に抗して後退移動し、先端
部分が控え棒部分５の鋸歯１８の谷内から脱出すること
になり、ロック棒７は前方移動が許容される。鍵２５を
指で押えたまま、ロック棒７を本体ケース４の受孔３か
ら抜き取ると、押え棒部分６による扉２の拘束が解かれ
るので、扉２は蝶番軸２７を中心に開放操作することが
できる。
は、所定の鍵２５をロータ１４の鍵孔２６に挿入し、ロ
ータ１４を図２において時計回り方向に所定角度回転さ
せる。この回転操作によって操作カム１３が操作レバー
１２の中間部側面を押すため、操作レバー１２は軸ピン
１０を中心に時計回り方向に回転し、操作レバー１２の
先端部１２ｂはラッチ９の受動部１１を押す。そのた
め、ラッチ９はバネ８の付勢に抗して後退移動し、先端
部分が控え棒部分５の鋸歯１８の谷内から脱出すること
になり、ロック棒７は前方移動が許容される。鍵２５を
指で押えたまま、ロック棒７を本体ケース４の受孔３か
ら抜き取ると、押え棒部分６による扉２の拘束が解かれ
るので、扉２は蝶番軸２７を中心に開放操作することが
できる。
【０００９】図４に仮想線で示したように操作カム１３
が中立位置または中立位置を越えた位置まで回転する
と、バネ８の復元力は操作カム１３を逆転させる方向に
は作用しなくなるので、鍵２５から指を離した状態で
も、ラッチ９と鋸歯１８の再係合の恐れなく、ロック棒
７の引き抜き操作は単独の作業者が片手によって的確に
行なえる。鍵２５を抜き取った、あるいは鍵２５を元の
位置に戻した扉解放状態においては、バネ８の付勢によ
ってラッチ９の先端部は本体ケ−ス４の受孔３内に突出
している。
が中立位置または中立位置を越えた位置まで回転する
と、バネ８の復元力は操作カム１３を逆転させる方向に
は作用しなくなるので、鍵２５から指を離した状態で
も、ラッチ９と鋸歯１８の再係合の恐れなく、ロック棒
７の引き抜き操作は単独の作業者が片手によって的確に
行なえる。鍵２５を抜き取った、あるいは鍵２５を元の
位置に戻した扉解放状態においては、バネ８の付勢によ
ってラッチ９の先端部は本体ケ−ス４の受孔３内に突出
している。
【０００１０】商品の詰め替え作業や硬貨の収納作業が
終了した後、扉２を閉鎖し、本体ケース４の受孔３にロ
ック棒７の控え棒部分５を嵌挿する。このとき、本体ケ
ース４側の凸部４４と控え棒部分５側の凹部４５が嵌り
合うように受孔３への挿入位置を選定する。この嵌挿過
程において、ロック棒７の移動方向に対して傾斜した第
１カム斜面１６とラッチ９の移動方向に対して傾斜した
第２カム斜面１９との協同作用によって、ラッチ９の受
孔３内への出没動作が繰り返される。ロック棒７の押え
棒部分６が扉２の前面に当接したとき、ラッチ９の先端
部分は扉２の厚さに対応して定まる特定の鋸歯１８の谷
内に深く入り込み、ラッチ９の阻止面２０が鋸歯１８の
停止面１７に当接することによって、ロック棒７は扉拘
束位置に錠止される。
終了した後、扉２を閉鎖し、本体ケース４の受孔３にロ
ック棒７の控え棒部分５を嵌挿する。このとき、本体ケ
ース４側の凸部４４と控え棒部分５側の凹部４５が嵌り
合うように受孔３への挿入位置を選定する。この嵌挿過
程において、ロック棒７の移動方向に対して傾斜した第
１カム斜面１６とラッチ９の移動方向に対して傾斜した
第２カム斜面１９との協同作用によって、ラッチ９の受
孔３内への出没動作が繰り返される。ロック棒７の押え
棒部分６が扉２の前面に当接したとき、ラッチ９の先端
部分は扉２の厚さに対応して定まる特定の鋸歯１８の谷
内に深く入り込み、ラッチ９の阻止面２０が鋸歯１８の
停止面１７に当接することによって、ロック棒７は扉拘
束位置に錠止される。
【００１１】
【発明の実施の形態】 図１から図１１に示した実施例
では、ロック棒７の控え棒部分５の側面にボックス本体
１の前後方向に長い溝部２１を設け、鋸歯１８が形成さ
れた歯付き板２２を該溝部２１に嵌め入れ、控え棒部分
５に設けたボックス本体１の前後方向に長いスロット２
３を通して、歯付き板２２を控え棒部分５にボルト２４
で固定している。控え棒部分５を扉２の厚さに対応して
前後方向に適当に移動調整した後、ボルト２４の締め付
けを行なうことによって、ロック棒７の押え棒部分６を
扉２の前面に密着させた状態で扉２の拘束を行なうこと
ができ、これによって押え棒部分６の後面と扉２の前面
との間にバールを差し込んで暴力的に扉２を抉じ開けよ
うとする盗犯に対して強くなる。
では、ロック棒７の控え棒部分５の側面にボックス本体
１の前後方向に長い溝部２１を設け、鋸歯１８が形成さ
れた歯付き板２２を該溝部２１に嵌め入れ、控え棒部分
５に設けたボックス本体１の前後方向に長いスロット２
３を通して、歯付き板２２を控え棒部分５にボルト２４
で固定している。控え棒部分５を扉２の厚さに対応して
前後方向に適当に移動調整した後、ボルト２４の締め付
けを行なうことによって、ロック棒７の押え棒部分６を
扉２の前面に密着させた状態で扉２の拘束を行なうこと
ができ、これによって押え棒部分６の後面と扉２の前面
との間にバールを差し込んで暴力的に扉２を抉じ開けよ
うとする盗犯に対して強くなる。
【００１２】本体ケ−ス４はボックス本体１の内側から
固着される。固着用のスタッドボルト２８はパッキン保
護板４７の透孔４８，パッキン４９の透孔５０，台座２
９の透孔３０を通じて本体ケース４のねじ孔３１にねじ
込まれている。ボックス本体１の右側面板３２の透孔３
３からボックス本体１の内部に突出したスタッドボルト
２８の先端部分は台座２９の透孔３０を通じ六角ナット
３４が嵌められ、この六角ナット３４の締め付けによっ
て本体ケース４がボックス本体１に固定される。
固着される。固着用のスタッドボルト２８はパッキン保
護板４７の透孔４８，パッキン４９の透孔５０，台座２
９の透孔３０を通じて本体ケース４のねじ孔３１にねじ
込まれている。ボックス本体１の右側面板３２の透孔３
３からボックス本体１の内部に突出したスタッドボルト
２８の先端部分は台座２９の透孔３０を通じ六角ナット
３４が嵌められ、この六角ナット３４の締め付けによっ
て本体ケース４がボックス本体１に固定される。
【００１３】ラッチ９には空洞部３７を設けてあり、空
胴部３７に挿入された操作レバ−の先端部１２ｂは、空
洞部３７の後壁面に当接している。すなわち、前記受動
部１１は空洞部３７の後壁面で構成されている。ラッチ
９の上下面は本体ケース４のガイド壁３９によって案内
されている。
胴部３７に挿入された操作レバ−の先端部１２ｂは、空
洞部３７の後壁面に当接している。すなわち、前記受動
部１１は空洞部３７の後壁面で構成されている。ラッチ
９の上下面は本体ケース４のガイド壁３９によって案内
されている。
【００１４】ラッチ９の付勢用バネ８は圧縮コイルバネ
で構成され、バネ８は操作レバー１２の復帰付勢用バネ
を兼ねている。操作カム１３はロータ１４の後端軸部１
４ａに嵌められ、六角ナット４１によってロータ１４に
締め付け固定されたアーム板１３ａと、アーム板１３ａ
の先端部に装着された駆動ローラー１３ｂとで構成さ
れ、駆動ローラー１３ｂが操作レバー１２の中間部側面
に摺接する。ロック棒７と本体ケース４は堅剛な金属材
料で製作される。図１２に示した別の実施例では、鋸歯
１８はロック棒７の控え棒部分５の側面に直接形成され
ている。
で構成され、バネ８は操作レバー１２の復帰付勢用バネ
を兼ねている。操作カム１３はロータ１４の後端軸部１
４ａに嵌められ、六角ナット４１によってロータ１４に
締め付け固定されたアーム板１３ａと、アーム板１３ａ
の先端部に装着された駆動ローラー１３ｂとで構成さ
れ、駆動ローラー１３ｂが操作レバー１２の中間部側面
に摺接する。ロック棒７と本体ケース４は堅剛な金属材
料で製作される。図１２に示した別の実施例では、鋸歯
１８はロック棒７の控え棒部分５の側面に直接形成され
ている。
【００１５】
【発明の効果】 以上のように請求項１の発明では、ボ
ックス本体１の側面に固着した本体ケース２の受孔３に
ロック棒７の控え棒部分５を嵌挿し、控え棒部分５の前
端部に直角に連設した押え棒部分６を扉２の前面に当接
させ、本体ケース４に内蔵したラッチ９の先端部分を控
え棒部分の鋸歯１８の一つに係合させることによって、
ロック棒７を扉２の拘束位置に保持するものであるか
ら、ボックス本体１の前面と扉２の背面間にバールを差
し込んで無理やりに扉２を抉じ開けようとする盗犯に対
して強力な阻止力を有する。
ックス本体１の側面に固着した本体ケース２の受孔３に
ロック棒７の控え棒部分５を嵌挿し、控え棒部分５の前
端部に直角に連設した押え棒部分６を扉２の前面に当接
させ、本体ケース４に内蔵したラッチ９の先端部分を控
え棒部分の鋸歯１８の一つに係合させることによって、
ロック棒７を扉２の拘束位置に保持するものであるか
ら、ボックス本体１の前面と扉２の背面間にバールを差
し込んで無理やりに扉２を抉じ開けようとする盗犯に対
して強力な阻止力を有する。
【００１６】控え棒部分５の鋸歯１８に係合するラッチ
９は、バネ８によって受孔３に向かって移動付勢されて
いるため、電動ドリルで錠前ユニット１５のロータ１４
の鍵孔周辺部を穿孔して、内部の錠機構を破壊できたと
しても、前記バネ８の働きによってラッチ９の先端部分
は鋸歯１８に入り込んだ位置に維持され、ラッチ９の阻
止面２０と鋸歯１８の停止面１７との当接状態が維持さ
れているため、ロック棒７は前方に移動することができ
ず、押え棒部分６による扉２の拘束は的確に堅持され
る。すなわち、電動ドリルによる錠前ユニットの暴力破
壊に対しても強いものである。
９は、バネ８によって受孔３に向かって移動付勢されて
いるため、電動ドリルで錠前ユニット１５のロータ１４
の鍵孔周辺部を穿孔して、内部の錠機構を破壊できたと
しても、前記バネ８の働きによってラッチ９の先端部分
は鋸歯１８に入り込んだ位置に維持され、ラッチ９の阻
止面２０と鋸歯１８の停止面１７との当接状態が維持さ
れているため、ロック棒７は前方に移動することができ
ず、押え棒部分６による扉２の拘束は的確に堅持され
る。すなわち、電動ドリルによる錠前ユニットの暴力破
壊に対しても強いものである。
【００１７】特に請求項１の発明では、ラッチ９の第２
カム斜面１９は途中に設けた溝部４６によって分断され
ており、ロック棒７の控え棒部分５の側面に沿って金尺
状の薄い金属板を差し込み、金属板の先端で第２カム斜
面１９を突き押そうとしても、金属板の先端が直ちに溝
部４６に入り込んでしまうことになる。そのため、バネ
８の付勢に抗してラッチ９を解錠位置まで押し戻すこと
は非常に困難か不可能であり、不正解錠に対して強いロ
ック装置が提供される。
カム斜面１９は途中に設けた溝部４６によって分断され
ており、ロック棒７の控え棒部分５の側面に沿って金尺
状の薄い金属板を差し込み、金属板の先端で第２カム斜
面１９を突き押そうとしても、金属板の先端が直ちに溝
部４６に入り込んでしまうことになる。そのため、バネ
８の付勢に抗してラッチ９を解錠位置まで押し戻すこと
は非常に困難か不可能であり、不正解錠に対して強いロ
ック装置が提供される。
【００１８】請求項２の発明では、本体ケース４の受孔
３の内壁部に凸部４４を設け、ロック棒７の控え棒部分
５の鋸歯部分に該凸部４４と摺動可能に嵌合する凹部４
５を設けてあるので、差し込める金属板は極めて幅の狭
いものに限定されることになり、細くて薄い金属板は障
害物すなわちラッチ９に突き当たったとき直ちに撓んで
しまうため、ラッチ９の押し込みは一層困難ないし不可
能であり、不正解錠に対して更に強いロック装置が得ら
れる。
３の内壁部に凸部４４を設け、ロック棒７の控え棒部分
５の鋸歯部分に該凸部４４と摺動可能に嵌合する凹部４
５を設けてあるので、差し込める金属板は極めて幅の狭
いものに限定されることになり、細くて薄い金属板は障
害物すなわちラッチ９に突き当たったとき直ちに撓んで
しまうため、ラッチ９の押し込みは一層困難ないし不可
能であり、不正解錠に対して更に強いロック装置が得ら
れる。
【図１】 本発明の一実施例に係る扉用ロック装置を装
着した自動販売機の平面図であり、扉は閉鎖状態に拘束
されている。
着した自動販売機の平面図であり、扉は閉鎖状態に拘束
されている。
【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】 図２のＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】 図３のＣ−Ｃ線断面図である。
【図５】 図４のＤ−Ｄ線断面図である。
【図６】 図３のＥ−Ｅ線拡大断面図である。
【図７】 図１の扉用ロック装置に用いたラッチの右側
面図である。
面図である。
【図８】 該ラッチの背面図である。
【図９】 該ラッチの平面図である。
【図１０】 図１の扉用ロック装置に用いたロック棒の
水平断面図である。
水平断面図である。
【図１１】 該ロック棒の一部の右側面図である。
【図１２】 本発明の別の実施例におけるロック棒の一
部切欠平面図である。
部切欠平面図である。
１ ボックス本体 ２ 扉 ３ 受孔 ４ 本体ケ−ス ５ ロック棒の控え棒部分 ６ ロック棒の押え棒部分 ７ ロック棒 ８ バネ ９ ラッチ １０ 軸ピン １１ ラッチの受動部 １２ 操作レバー １３ 操作カム １４ 錠前ユニットのロータ １５ 錠前ユニット １６ 鋸歯の第１カム斜面 １７ 鋸歯の停止面 １８ 控え棒部分の鋸歯 １９ ラッチの第２カム斜面 ２０ ラッチの阻止面 ２１ 控え棒部分の溝部 ２２ 歯付き板 ２３ 押え棒部分のスロット ２４ ボルト ２５ ロータの鍵孔 ２６ 鍵 ２７ ボックス本体の蝶番軸 ２８ 本体ケースのスタッドボルト ２９ 本体ケースの台座 ３０ 台座の透孔 ３１ 本体ケースのねじ孔 ３２ ボックス本体の右側面板 ３３ 右側面板の透孔 ３４ 六角ナット ３７ ラッチの空洞部 ３９ 本体ケースのガイド壁 ４１ 六角ナット ４２ 自動販売機の設置床面 ４３ 歯付き板のねじ孔 ４４ 凸部 ４５ 凹部 ４６ 溝部 ４７ パッキン保護板 ４８ 透孔 ４９ パッキン ５０ 透孔
Claims (2)
- 【請求項１】 ボックス本体１の左右側面に固着され、
前後方向に貫通した受孔３を有する本体ケース４と；ボ
ックス本体１の前後方向に長く、本体ケース４の受孔３
に前後方向に移動可能に嵌挿される控え棒部分５と、控
え棒部分５の前端部に直角に連設され、ボックス本体１
の左右方向に長く、扉２の前面に押し当てられる押え棒
部分６とからなるロック棒７と；本体ケース４内にボッ
クス本体１の左右方向に移動可能に収納され、バネ８に
付勢されて受孔３内に先端部分が突出するラッチ９と；
本体ケ−ス４内に収納され、基端部１２ａを前後方向の
軸ピン１０によって枢着され、先端部１２ｂが前記ラッ
チ９の受動部１１に係合し、ラッチ９を前記受孔３より
後退した位置に駆動する操作レバー１２と；本体ケース
４内に収納固着され、操作レバー１２を回転駆動する操
作カム１３をロータ１４に固着した錠前ユニット１５か
ら成り、ロック棒７の移動方向に対して傾斜した第１カ
ム斜面１６とロック棒７の移動方向に対して直角な停止
面１７を有する鋸歯１８を、ロック棒７の前記控え棒部
分５の側面に配設し、鋸歯１８の谷内に入り込むラッチ
９の先端部分にラッチ９の移動方向に対して傾斜した第
２カム斜面１９とラッチ９の移動方向に沿った阻止面２
０を設け、ラッチ９の阻止面２０とロック棒７の停止面
１７を当接させてロック棒７の前方移動を阻止するよう
にした自動販売機等の扉用ロック装置において、ラッチ
９の第２斜面１９の途中に溝部４６を形成して第２斜面
１９を分断したことを特徴とする扉用ロック装置。 - 【請求項２】 本体ケース４の受孔３の内壁部に凸部４
４を設け、ロック棒７の控え棒部分５の鋸歯１８の部分
に該凸部４４が摺動可能に嵌合する凹部４５を設けたこ
とを特徴とする、請求項１に記載の扉用ロック装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16053096A JP2852249B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 自動販売機等の扉用ロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16053096A JP2852249B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 自動販売機等の扉用ロック装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09317283A JPH09317283A (ja) | 1997-12-09 |
| JP2852249B2 true JP2852249B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=15716968
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16053096A Expired - Fee Related JP2852249B2 (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 自動販売機等の扉用ロック装置 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP2852249B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5311083B2 (ja) * | 2012-03-09 | 2013-10-09 | マツダ株式会社 | 車両のスマートエントリシステム |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP16053096A patent/JP2852249B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09317283A (ja) | 1997-12-09 |
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