JP2851000B2 - 剪断式破砕機用ピースカッタ及びその加工法 - Google Patents
剪断式破砕機用ピースカッタ及びその加工法Info
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Description
作用により各種の固形処理物を連続的に破砕する剪断式
破砕機用回転刃の構成部品であるピースカッタの改良及
びその加工法に関する。
ラスチック、木片、紙、金属、ゴム、繊維、皮革に至る
まであらゆる固形処理物を粉砕する、剪断式破砕機が知
られている(例えば実公昭55−41309号公報参
照)。
摩耗し易いので頻繁に取り替える必要があるが、回転刃
が一体物である場合には迅速容易に取り替えることがで
きない。そこで、本件出願人によって、図6に示すよう
な剪断式破砕機用回転刃が提案されている(実公平7−
53712号公報)。
面の回転軸1aに嵌着される刃台部分2とこれを取り囲
む刃先部分3とで構成され、この刃先部分3はボルト穴
5に設けた固定ボルト6を介して刃台部分2から着脱可
能になっている。しかも、刃先部分3は、周方向に幾つ
かの刃先片(以下、この部品を「ピースカッタ」とい
う)4によって分割されて構成されている。かかる構成
では摩耗はピースカッタ4のみに生じ、刃台部分2には
生じないからピースカッタ4のみを取り替えればよい。
従って、実公昭57−31953号公報にも記載されて
いるように、ピースカッタ4のみ高級鋼を使用し、刃台
部分2は普通鋼を使用できるという利点がある。
破砕機では、剪断作用による破砕メカニズムではピース
カッタ4のフック先端部4a等のエッジ部分がその中心
的役割を果たしており、この部分の摩耗等が早いのが特
徴である。特に、図4(a) 、図5(a)に示すようにピース
カッタ4のフック先端部4aおよびサイドエッジ(側
縁)部4bにR状の摩耗部A又は欠損部Bが発生するこ
とが多い。このような摩耗・欠損が発生した場合には、
従来(上記実公昭57−31953号公報や実公平7−
53712号公報に記載のもの)はその都度新しいピー
スカッタと交換していた。
のような高級鋼で製造されているにもかかわらず、機械
の性格上、上記のような摩耗等は避けられず、交換頻度
は高いのが普通である。
いえ、ピースカッタの取り替えに手間がかかるのは事実
であり、その分機械の稼働率も低下することは避けられ
ず、また、資源の再利用(リサイクル) が叫ばれている
昨今の要請にそぐわない結果となっていた。仮にピース
カッタの寿命が長くなればそれだけ取り替え頻度も低く
なり、取り替え作業に要する工数・労力も削減され、機
械の稼働率も向上するはずである。
り囲む刃先部分を構成するピースカッタとに分割すれば
それなりに意義を有するものであるが、この出願に係る
発明は、更にピースカッタの摩耗等の形態の特徴に着目
して刃台と刃先部分(ピースカッタ)に分割した意義を
最大限引き出すべく工夫したものである。
カッタを中心台金部は廉価な炭素鋼等で構成し、そのフ
ック先端部等の表面部は耐摩耗性・衝撃性等に優れた特
殊粉末合金層で形成するもので、これにより刃先片の寿
命を伸ばし、また、摩耗部、欠損部を生じた場合にはそ
の摩損形態に合った肉盛りを行うことで簡単に再生でき
るようにしたものである。
転刃におけるピースカッタでは、中心台金部を炭素鋼又
はクロム鋼等で形成し、摩損し易いフック先端部やサイ
ドエッジ部周辺の表面部はタングステンカーバイト系の
特殊粉末合金層とで形成したものである。これにより、
ピースカッタの寿命が倍増でき、その分交換頻度が低下
することから、労力軽減、機械の稼働率アップにつなが
る。
ースカッタの中心台金部を炭素鋼又はクロム鋼で形成
し、その後表面部、特にフック先端部周辺にタングステ
ンカーバイト系の特殊粉末合金を溶射法により溶着し、
その後グラインダ加工にて表面を仕上げるようにする。
再生溶射が簡単になるためピースカッタの再生が容易と
なる。
は、ピースカッタのフック先端部およびサイドエッジ部
のR状摩耗部に高クロム系硬化肉盛り溶接棒で溶接行
い、その後グラインダで表面仕上げ加工を施す。これに
より、中心台金部がそのまま有効に使用でき、費用対効
果が向上する。
は、ピースカッタの先端欠損部に異材溶接作業性に優れ
たステンレス系の溶接棒で下盛り溶接を行い、その後高
クロム系の硬化肉盛りを行った後、グラインダで表面仕
上げ加工を施す。これにより上記の摩耗した場合と同様
な作用が得られる。
照しながら説明する。図1は剪断式破砕機の回転刃の一
つを取り出して示した斜視図である。図示するように、
回転刃1は、矩形断面の回転軸に嵌着される刃台部分2
とこの周囲を取り囲む刃先部分3とで構成され、この刃
先部分3は更に周方向に分割された幾つかのピースカッ
タ4からなり、各ピースカッタ4は刃台部分2から着脱
自在になっている。即ち、各ピースカッタ4は、フック
部を挟んで両側に設けられたボルト穴5に固定ボルトを
挿入して刃台部分2にねじ込むことによって取り付けら
れるようになっている。かかる構成では摩耗等は刃先部
分3即ち各ピースカッタ4にのみ生じ、刃台部分2には
生じないから摩耗等したピースカッタ4のみ取り替えれ
ばよい。ピースカッタ4のフック先端部4aは鋭角のエ
ッジを呈し、サイドエッジ部4bは直角のエッジを形成
している。
加工法を説明するためのピースカッタの斜視図と正面図
である。即ち、ピースカッタ4の中心台金部4Aを炭素
鋼又はクロム鋼で製造し、そのフック先端部4aとサイ
ドエッジ部4bの周辺表面部をタングステンカーバイト
系の特殊粉末合金を溶射法により溶着し、その後グライ
ンダ加工にて表面を仕上げるようにしたものである。4
Bは溶射層を示す。エッジに平行に一定幅をもって溶射
層4Bを形成する。このようなピースカッタでは、その
寿命が従来の合金特殊鋼の2倍以上となり、摩耗した場
合も再生溶射が簡単に行え再生加工が容易になるという
利点がある。
図4(a)は摩耗した状態、図5(a)は欠損した状態を示した
ピースカッタの正面図である。図4(a)に示すように、ピ
ースカッタ4のフック先端部4a及びサイドエッジ部4
bは最も剪断破砕機能を発揮する部分であるから、通
常、使用によって角部に丸みを帯びたような所謂R状の
摩耗部Aが発生することが多い。図4(b)はこのような摩
耗が発生した場合の補修を目的とした加工(再生) 法を
示している。即ち、R状の摩耗部Aに対しては、高クロ
ム系硬化肉盛り溶接棒で溶接し、その後グラインダ加工
を施すことによりエッジ部を再生するものである。aは
その肉盛り層を示す。高クロム系硬化肉盛りとしたの
は、エッジ部に耐衝撃性、耐摩耗性を付加するためであ
る。
した加工( 再生)法を示している。即ち、直接大量の高
クロム系の硬化肉盛り溶接を行った場合、割れが発生す
るおそれがあるため、異材溶接作業性に優れたステンレ
ス系の溶接棒で下盛り溶接を行い、その後、高クロム系
の硬化肉盛り溶接を行うようにしたものである。その後
修正グラインダ加工を行って再生する。bは下盛り層、
cは硬化肉盛り層を示す。
ピースカッタの中心合金部はそのまま有効に再利用でき
ることから、刃先部分を分割してピースカッタとした意
義が最大限に発揮される。
加工法では、ピースカッタの寿命が2倍以上となり、そ
の分交換頻度が低くなり、交換作業に要する労力が軽減
され、機械の稼働率も向上できる。摩損しても再生溶射
が簡単に行えるので、再生加工が容易になる。ピースカ
ッタの中心台金部の材質を廉価な材料で構成できるため
材料費が下げられる。ロボットを備えた専用設備で製造
を行えば作業が安定し安価となる。
スカッタの再生が簡単になり、そのリサイクルが容易と
なる。
いとする利点に加え、ピースカッタ方式にしたがゆえに
その再生が容易となることから、ピースカッタ方式が本
来有する意義を最大限に引き出すことができる。
スカッタの斜視図( その一つを分解して示す) である。
修( 再生) 方法を示す図である。
生) 方法を示す図である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 軸に嵌着される刃台部分とこれを取り囲
む刃先部分とで分割形成し、更に刃先部分を複数のピー
スカッタで分割して構成した剪断式破砕機用回転刃にお
いて、該ピースカッタの中心台金部を炭素鋼又はクロム
鋼で形成し、そのフック先端部及びサイドエッジ部周辺
表面部をタングステンカーバイト系の特殊粉末合金層で
形成してなる剪断式破砕機用ピースカッタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のピースカッタの加工法
であって、該ピースカッタの中心台金部を炭素鋼又はク
ロム鋼で形成すると共に、そのフック先端部及びサイド
エッジ部周辺表面部にタングステンカーバイト系の特殊
粉末合金を溶射法により溶着し、その後グラインダ加工
にてその表面仕上げをするようにした剪断式破砕機用ピ
ースカッタの加工法。 - 【請求項3】 請求項1に記載のピースカッタの摩耗部
の補修を目的とした加工法であって、該ピースカッタの
フック先端部およびサイドエッジ部のR状摩耗部に高ク
ロム系硬化肉盛り溶接を行った後、グラインダ加工にて
表面仕上げをするようにした剪断式破砕機用ピースカッ
タの加工法。 - 【請求項4】 請求項1に記載のピースカッタの欠損部
の補修を目的とした加工法であって、該ピースカッタの
フック先端欠損部に異材溶接作業性に優れたステンレス
系の下盛り溶接を行った後、高クロム系の硬化肉盛り溶
接を行い、その後グラインダ加工にて表面仕上げをする
ようにした剪断式破砕機用ピースカッタの加工法。
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JP4446396A JP2851000B2 (ja) | 1996-03-01 | 1996-03-01 | 剪断式破砕機用ピースカッタ及びその加工法 |
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Cited By (1)
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JP5643051B2 (ja) * | 2010-10-20 | 2014-12-17 | 株式会社キンキ | 切断刃の再生方法及びその再生設備 |
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WO2014033825A1 (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-06 | 株式会社キンキ | 再生された切断刃及び剪断式破砕機 |
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-
1996
- 1996-03-01 JP JP4446396A patent/JP2851000B2/ja not_active Expired - Fee Related
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