JP3187627B2 - 破砕機用爪 - Google Patents

破砕機用爪

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JP3187627B2
JP3187627B2 JP30325293A JP30325293A JP3187627B2 JP 3187627 B2 JP3187627 B2 JP 3187627B2 JP 30325293 A JP30325293 A JP 30325293A JP 30325293 A JP30325293 A JP 30325293A JP 3187627 B2 JP3187627 B2 JP 3187627B2
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crusher
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claw
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Inventor
五男 多川
Original Assignee
三五重機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構築物のコンクリート
や石等を挾圧して破壊する破砕機の爪に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は構築物のコンクリートや石等を挾
圧して破壊する破砕機の正面図で、該破砕機はパワーシ
ョベル等のアームの先端に軸1,2によって回動自在に
固着し、油圧シリンダー3によってアーム4,4′を軸
P,P′を中心に回動させて爪5,5′でコンクリート
や石を挾み、上記油圧シリンダー3の力によってコンク
リートや石を挾圧破壊するものである。
【0003】しかし、この破砕機を長く使用すると爪
5,5は摩耗しコンクリートや岩石の破砕効率が低下
し、さらに磨耗が進と使用不可能になる。そのため、破
砕効率の悪くなった爪は新しい爪と交換して破砕機を使
用するようにしている。この爪は破砕機のアーム先端に
溶接等で固着されるものが多く、新しい爪と交換すると
きには、この溶接部を溶かして旧い爪を取り外した後、
新しい爪を溶接するようにしている。又、この交換を容
易にするために、特開昭61−45069号公報、特開
平1−214669号公報等に記載されているような、
溶接以外のボルト等によって爪を破砕機のアーム先端に
固着する方法も採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、破砕
機の爪は、コンクリートや岩石を破砕させるものである
から、長く使用していると磨耗し、コンクリートや岩石
を挟圧してもコンクリートや岩石に集中応力の加わり方
が小さく、コンクリートや岩石の破砕が難しくなって、
作業効率を悪くする。しかも、この爪の磨耗はわずかづ
づ進行するので、爪が磨耗し破砕効率が悪くなっている
ことに気付くのが遅れ、作業効率が悪く、かつ無駄なエ
ネルギを消費するという現象が生じる。そこで、本発明
の目的は、磨耗し交換すべき状態になったことを知らせ
る破砕機用爪を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、爪の中心部に
爪本体とは異なった色の部材を埋め込み、該爪を交換す
べき状態まで磨耗が進行したとき、異なった色の部材が
露出することによって爪が交換時期にきたことを知らせ
るようにする。
【0006】
【作用】コンクリートや岩石を破砕機の両アーム先端に
固着された爪で挟圧し、コンクリートや岩石を破砕する
につれて、爪の先端はすこしづつ磨耗し平らかになって
いく。そして、この磨耗が進行し、コンクリートや岩石
を破砕するのに通常より大きな力を必要とするようにな
り、作業効率が低下するようになると、該爪の中心部に
埋め込まれた爪本体と色が異なる部材が爪の磨耗面から
現われてくる。この色の異なる部材が現われたとき、爪
の交換時期であるとして、爪を新しいものと交換する。
これにより、常に最適な状態で破砕作業が実行できる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の破砕機用爪の正
面図、図2は平面図(図1における下方から見た図)で
ある。爪5には破砕機のアームに溶接して取り付ける取
付け面5aから穴が切削されており、該穴には、爪5の
材料の色とは異なった色の金属、本実施例ではカラー鋼
材6が圧入され取り付け面5aで爪5と溶接されてい
る。上記カラー鋼材6が圧入される穴の深さは、爪5が
磨耗して破砕効率が低下し爪5を新しい爪と交換すべき
状態になったとき、上記カラー鋼材6が露出するように
形成されている。
【0008】図7に示すような破砕機の両アーム先端
に、上述した爪5の溶接面5aを溶接し、該破砕機を用
いて構築物のコンクリートや岩石等を両爪5,5間で挟
圧して破砕する。この破砕作業を長い期間に亙って使用
していくと、爪5の先端が磨耗し、カラー鋼材6が露出
する。カラー鋼材6は周囲の爪5の色とは異なるから、
カラー鋼材が露出するまで爪5が磨耗したことを作業者
は簡単に検出することができる。このような状態になっ
たときには、爪の溶接部を溶融し旧い爪5をアームから
取り外し新しい爪を再び溶接して取り付ける。
【0009】図3、図4は本発明の第2の実施例の正面
図と平面図(図3の下方から見た図)である。符号5a
は爪5の破砕機のアームへの溶接取り付け面である。こ
の第2実施例は爪5の形状が第1の実施例と異なる共
に、磨耗による爪交換時期を知らせるための爪5とは色
の異なるカラー鋼材6が、溶接取り付け面5aに対して
垂直ではなく平行な面上に埋め込まれている。この実施
例の場合にもカラー鋼材6は爪5に切削された穴に圧入
され、露出した両面で溶接されている。
【0010】この第2実施例も第1実施例と同様に、爪
5が磨耗し、爪5の磨耗面からカラー鋼材6の色が目視
されたときが、爪5の交換時期を示すものである。又、
この実施例では、カラー鋼材6を常に目視することがで
きるため、爪の磨耗度合い、爪交換時期をも予測するこ
とができるものである。
【0011】図5、図6は本発明の第3の実施例の正面
図と平面図(図5の下方から見た図)である。この第3
の実施例は第1の実施例とほぼ同様であり、爪5の形状
が相違するのみである。なお、5aは破砕機アームへの
溶接取り付け面、6は爪5とは色の異なるカラー鋼材で
ある。
【0012】なお、上記各実施例では、爪5を破砕機の
アームに溶接によって取り付ける例を示したが、特開昭
61−45069号公報、特開平1−214669号公
報に記載されているような、溶接ではなくボルト等で爪
を破砕機のアームに取り付けるタイプの爪に対しても本
発明を適用できることはもちろんである。
【0013】
【発明の効果】本発明は、爪が磨耗し破砕効率が低下し
て爪を新しい爪と交換すべき状態になると爪の磨耗面か
ら爪本体の色とは異なった色の部材が露出するから、こ
の色の変化によって爪を交換すべき時期を知ることがで
きる。そのため、磨耗した爪をいたずらに使用し続けて
破砕効率を悪くし、かつ、コンクリートや岩石破砕のた
めに大きなエネルギを消費するという不具合をなくすこ
とができる。又、爪の交換を早く行ないすぎて爪を無駄
に消費することもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の正面図である。
【図2】同第1実施例の平面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の正面図である。
【図4】同第2実施例の平面図である。
【図5】本発明の第3の実施例の正面図である。
【図6】同第3実施例の平面図である。
【図7】本発明の爪を適用する破砕機の正面図である。
【符号の説明】
5 爪 5a 溶接取付け面 6 カラー鋼材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築物のコンクリートや岩石等を挟圧し
    て破壊する破砕機ののアーム先端に固着される破砕機用
    爪において、爪がその爪を交換すべき状態まで磨耗した
    とき露出するように該爪の中心部に爪本体とは異なった
    色の部材が埋め込まれている破砕機用爪。
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