JP2849469B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、被記録部材に記録後のインク滴を乾燥定着
するインク乾燥定着装置を有するインクジェット記録装
置に関する。
[従来の技術] 従来、インクジェット記録ヘッドより吐出されて被記
録部材表面に着弾したインク滴が乾燥せず擦られて印字
汚れとなるのを防ぐため、インク滴を強制的に加熱乾燥
させる方法として、 例えば、熱風を被記録部材の記録面に吹き付け、伝
熱、対流により熱エネルギーを伝達し、インク乾燥を促
進する方法等が提案されている。
[発明が解決しようとしている課題] しかしなが上記従来例では、インクに伝達される熱効
率が悪く、大半の熱エネルギーは被記録部材以外の部材
及び大気中に放出され、さらに、被記録部材に当った熱
風により被記録部材上にカルマン渦等が発生し、被記録
部材の搬送が安定しないという問題があった。
本発明の目的は、被記録部材を安定して搬送し、か
つ、熱効率が高く高速なインク乾燥定着装置を有するイ
ンクジェット記録装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明は、インクジェット記
録ヘッドのノズルからインクを吐出させて被記録部材に
記録を行なうインクジェット記録装置において、 前記被記録部材の記録面を上方に向けて搬送する被記
録部材搬送手段と、前記被記録部材の記録面に対向して
設けられ、前記被記録部材より高温で、前記被記録部材
と同一方向に移動する高温部材とを備えたインク乾燥定
着装置を有することを特徴とする。
そして、高温部材表面と被記録部材搬送手段表面とで
形成される隙間を被記録部材入口部では、被記録部材の
最大厚さと前記被記録部材上のインク滴の最大高さとを
足した高さ以上とすると共に、前記隙間が、被記録部材
搬送方向に向って勾配状に狭くなり、その最小隙間が被
記録部材の最大厚さと前記被記録部材上のインク滴の最
大高さより小さくすることが好ましい。また、被記録部
材搬送手段を被記録部材より高温とするための加熱手段
を有してもよい。
また、被記録部材搬送手段に多数の連通孔を形成し、
該被記録部材搬送手段裏面側に、被記録部材を吸着する
ための吸引ファンを配置してもよい。記録ヘッドは、被
記録部材の記録領域の全幅にわたって吐出口が形成され
ているフルラインタイプであってもよい。
また、前記インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギ
ーを利用して吐出口からインクを突出させるもので、該
熱エネルギーを発生させる手段として電気熱変換体を具
備したものでもよい。
[作用] 記録面を上方に向けて搬送されている被記録部材の記
録面に対向して高温部材を設けることで、高温部材から
の熱放射でインク滴の乾燥を行なうため、被記録部材に
カルマン渦等は発生せず、安定した被記録部材の搬送を
行なうことができる。また、高温部材を被記録部材と同
一方向に移動させることで、高温部材が被記録部材上の
未定着のインク滴に接触しても擦られて印字汚れとなる
ことがないので、高温部材を被記録部材に近接して設け
ることができ、高温部材の熱を有効に利用することがで
きる。
また、高温部材表面と被記録部材搬送手段表面とで形
成される隙間を、被記録部材入口部では被記録部材の最
大厚さと被記録部材上のインク滴の最大高さを足した高
さ以上にし、被記録部材出口部では前記高さより小さく
なるような勾配とすることで、インク滴の乾燥定着が進
行している被記録部材出口付近で、高温部材と被記録部
材上の未定着のインク滴との接触が行なわれ、インク滴
の乾燥が急激に行なわれるとともに、被記録部材と高温
部材とが接触しても未定着のインク滴は既に定着が完了
した画素の中で広がるため画素をこわすことなく、画像
劣化が発生しない。
また、被記録部材搬送手段を被記録部材より高温にす
るための加熱手段を有することで、被記録部材搬送手段
による熱の伝導が被記録部材に行われ、より速く乾燥が
進行する。
さらに、被記録部材搬送手段に多数の連通孔を形成
し、該被記録部材搬送手段裏面側に、被記録部材を吸着
するための吸引ファンを配置することで、被記録部材は
被記録部材搬送手段に吸着するため、高温部材との接触
が被記録部材出口部付近でより安定して起こり、画像劣
化のない、より安定した記録を行なうことができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
(第1実施例) まず、本発明のインク乾燥定着装置が搭載されるイン
クジェット記録装置について、第1図及び第2図によっ
て説明する。第1図は本発明のインクジェット記録装置
の一例を示す要部斜視図、第2図はインクジェット記録
ヘッドの一例を示す斜視図である。
本実施例のインクジェット記録装置は、第1図および
第2図に示すように、吐出口面2Cを下に向けたインクジ
ェット記録ヘッド2および不図示のインクタンクを一体
化したインクジェットヘッドカートリッジ1が装着され
たキャリッジ3が、駆動モータ5の駆動力を伝達する駆
動ベルト4の一部に連結されて、互いに平行に配設され
た2本のガイドシャフト6A、6Bに対して摺動可能に取付
けられており、前記駆動モータの駆動力により、前記イ
ンクジェット記録ヘッド2が、該インクジェット記録ヘ
ッド2の吐出口面2Cに対向して配置されたプラテン7
に、不図示の被記録部材給送装置から給送される被記録
部材の全幅にわたって往復運動して該被記録部材への記
録を行なう構成となっている。
また、本実施例のインクジェット記録装置は、インク
ジェット記録ヘッド2の記録動作における往復運動の範
囲外で、ヘッド回復動作の際にインクジェット記録ヘッ
ド2が移動される位置(図中ガイドシャフト6Aの右端、
以下、「回復ポジション」と称す。)において、該イン
クジェット記録ヘッド2の吐出口面2Cに対向して伝動機
構11を介したクリーニング用モータ10の駆動力によって
駆動され、前記インクジェット記録ヘッド2の吐出口面
2Cをキャッピングするキャップ部材8Aを備えたヘッド回
復装置8が設けられている。
このヘッド回復装置8は、ヘッド回復動作の際、キャ
ップ部材8Aによるインクジェット記録ヘッド2の吐出口
面2Cのキャッピングに関連して、適宜の吸引手段による
インク吸引もしくはインクジェット記録ヘッド2へのイ
ンク供給経路に設けた適宜の加圧手段によるインク圧送
を行ない、インクを吐出口2Dより強制的に排出させて吐
出口2D内の増粘インクを除去する等のヘッド回復動作を
行なう。
さらに、ヘッド回復装置8の側面には、シリコンゴム
で形成されるワイピング部材としてのブレード9がブレ
ード保持部材9Aによってカンチレバー形態で保持され、
ヘッド回復装置8と同様、クリーニング用モータ10およ
び伝道機構11によって動作し、インクジェット記録ヘッ
ド2の吐出口面2Cとの係合が可能となる。これにより、
ヘッド回復装置8を用いたヘッド回復動作後に、ブレー
ド9をインクジェット記録ヘッド2の移動経路中に突出
させ、該インクジェット記録ヘッド2の移動動作に伴な
ってインクジェット記録ヘッド2の吐出口面2Cにおける
結露、濡れあるいは塵埃等をふきとる。
上述したインクジェット記録装置は、キーボード等の
入力装置から入力された文書情報、制御コマンド等のデ
ータを印字制御部で受取って、該文書情報の一連の記録
動作および前述のヘッド回復動作等を行なう。
前述の記録ヘッド2は、第2図に示すように、液体を
加熱して液滴を突出させるエネルギー発生手段として電
気熱変換体20を用いたものである。
このインクジェット記録ヘッド2は、エッチング、蒸
着、スパッタリングなどの半導体製造プロセス工程を経
て基板21上に成膜された複数個の電気熱変換体20、複数
個の電極22、複数個のノズル壁23と1枚の天板24とを有
している。
記録用のインクは、不図示のインクタンクから供給管
25、供給管用のコネクタ26を介して基板21上の各ノズル
2Aの後方に設けられている共通液室2B内に供給される。
該共通液室2B内に供給されたインクは、毛管現象により
各ノズル2A内に供給され、該ノズル2A先端の吐出口面2C
でメニスカスを形成することにより安定に保持される。
このとき、電極22により電気熱変換体20に通電すると、
該電気熱変換体20上のインクが加熱され、発泡現象が発
生し、該発泡のエネルギーにより吐出口2Dから液滴が吐
出する。ここで、前記ノズル2Aはノズル密度400DPIとい
った高密度で形成されている。
次に、本実施例のインク乾燥定着装置について第3図
によって説明する。第3図は本発明の第1実施例のイン
ク乾燥定着装置を示す概略側面図である。
吐出口2Dよりインク滴30を吐出することによって記録
が行なわれた被記録部材31は、一対の被記録部材搬送ロ
ーラ32によってプラテン上を図示矢印A方向に搬送さ
れ、反射板33,34で囲まれたインク乾燥定着装置内へ入
っていく。ここで、反射板33,34はステンレス、アルミ
ニウム等、光に対して高反射率の材料が望ましい。
インク乾燥定着装置内には、被記録部材搬送手段であ
るベルト35がベルト搬送ローラ36及びベルト駆動ローラ
37によって張設されている。ベルト搬送ローラ36と反射
板33の内面との間には、ばね38が張架されており、ベル
ト35に張力をかけている。ベルト駆動ローラ37には不図
示の駆動モータが接続されており、該駆動モータの回転
を被記録部材搬送ローラ32の回転と同期させることによ
り、ベルト35は被記録部材31と同じ速度で図示矢印A方
向に移動し、インク乾燥定着装置内での被記録部材31の
搬送がスムーズに行なわれる。
また、被記録部材31の上方にも前述のベルト35と同様
に高温部材としての高温ベルト39がベルト搬送ローラ40
及びベルト駆動ローラ41によって張設されている。ベル
ト搬送ローラ40と反射板34の内面との間には、ばね42が
張架されており、高温ベルト39に張力をかけている。ベ
ルト駆動ローラ41には不図示の駆動モータが接続されて
おり、該駆動モータの回転を被記録部材搬送ローラ32の
回転と連動させ、高温ベルト39の被記録部材31記録面と
対向する面を図示矢印A方向へ移動させる。さらに、高
温ベルト39に囲まれた部分には、ヒータ43が設けられて
おり、ヒータ43からの熱放射により高温ベルト39は昇温
する。高温ベルト39の材質は、PET(ポリエステル)、P
ES(ポリエーテルスルホン)、PPA(ポリパラバンサ
ン)、PI(ポリイミド)、PPS(ポリフェニレンサルフ
ァイド)、PIA(ポリイミドアミド)、PBT(ポリブチレ
ンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、PEI
(ポリエーテルイミド)等、結晶性ポリマーを1軸また
は2軸延伸した高耐熱フィルムや、PFA(パーフルオロ
アルコキシド)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)
等、フッ素樹脂高耐熱フィルムが好ましい。一般に、結
晶性ポリマーでは高温下でのクリープ特性が優れている
ため、高温ベルト39にかける張力を大きくすることがで
き、機械的な安定が可能となる。フッ沿樹脂高耐熱フィ
ルムは、インク滴30が接触しても固着しにくい長所や、
インク自身に含まれている薬品により侵されにくく、イ
ンクの設計の自由度が増すという長所がある。また、高
温ベルト39の材質として、シリコンゴム、フッ素ゴム等
の高耐熱ゴム等でもかまわない。
ベルト搬送ローラ40の中心より鉛直に下した線上にあ
って、高温ベルト39の表面と、ベルト35の表面とで形成
される被記録部材入口部の隙間δは、被記録部材31の最
大厚さとインク滴30と最大高さを足した高さより大きく
なるように設定されている。ここで、インク滴30の最大
高さの実測は困難であるため、インク滴30の持つ表面張
力が十分大きく、被記録部材31の記録面の持つ表面活性
エネルギーが十分小さい場合として、吐出されたインク
滴30が真球の状態で被記録部材31の記録面に着弾してい
ると想定し、1回当りのインク吐出体積をx[pl]とす
るとインク滴30の最大高さH[μm]は、 として計算した。実際には、インク滴30に働く重力の関
係と、インク滴30に対する被記録部材31との接触角が通
常の材料では120゜以下であることから、インク滴30の
高さが前記のようになることはないに等しいが、逆に前
記の高さ以上になることはない。また、カラー記録や、
モノクロ記録においても1ドットの濃度階調を持たせる
ため、インク滴30を複数回重ね打ちする場合がある。そ
の場合のインク滴30の最大高さHN[μm]は、1回当り
のインク吐出体積をx[pl]、重ね打ちする回数をN回
として、 として計算する。
さらに、高温ベルト39の表面とベルト35の表面とで形
成される隙間は、被記録部材31の搬送方向に向って勾配
状に狭くなっていき、その隙間が最小となる、ベルト駆
動ローラ41の中心より鉛直に下した線上にある被記録部
材出口部の隙間γは、被記録部材31の最大厚さと、前記
インク滴30の最大高さとを足した高さより小さく、かつ
被記録部材31の最大厚さより大きくなるように設定され
ている。
ここで、被記録部材入口部の隙間δは2つのベルト搬
送ローラ36,40間の距離で調整し、被記録部材出口部の
隙間γは2つのベルト駆動ローラ37,41間の距離で調整
すればよい。
次に、上述の構成により、被記録部材31上に吐出され
たインク滴30の乾燥定着の過程について以下に説明す
る。
まず、インクジェット記録ヘッド2の吐出口2Dより吐
出されたインク滴30は、被記録部材31上に着弾し、被記
録部材31とともに図示矢印A方向へ搬送され、被記録部
材入口部に達する。ここまででインク滴30は、自然乾燥
と被記録部材31への吸引作用によってわずかに定着が進
行する。
インク乾燥定着装置内へ入ったインク滴30は、ヒータ
43からの熱放射によって昇温した高温ベルト39からの熱
放射により乾燥定着が進行する。また、高温ベルト39は
図示矢印A方向に移動しているため、被記録部材31の微
小なうねり等により高温ベルト39とインク滴30とが接触
してもインク滴30は擦られず、汚れが発生することはな
い。したがって、高温ベルト39を被記録部材31に近接し
て設けることができ、効率良くインク滴30の乾燥を行な
うことができる。しかも、高温ベルト39がインク滴30に
接触することによってインク滴30は高温ベルト39からの
熱伝導によって昇温するため、さらに急速に乾燥が進行
する。
しかし、インク滴30の定着があまり進行していない被
記録部材入口部付近において被記録部材31と高温ベルト
39が近接すると、画素をこわしてしまう可能性がある。
以下、その理由について第4図(A)、(B)及び第5
図(A)、(B)を用いて説明する。第4図(A)は被
記録部材入口部付近におけるインク滴の平面図、第4図
(B)はインク滴近傍部分の側面図、第5図(A)は第
4図(A)の状態において被記録部材が高温ベルトに接
触後のインク滴の平面図、第5図(B)はそのインク滴
近傍部分の側面図を示す。第4図(A)においてインク
滴30からなる画素は理想的な形をしているが、第5図
(B)のように被記録部材31が高温ベルト39に接触する
ことによって、第5図(A)のように未定着のインク滴
30′はつぶれて広がり、画素をこわしてしまう。
これに対し、インク滴30の定着が進行している被記録
部材出口付近においては、秘記録部材31が高温ベルト39
に接触しても画素をこわすことがない。以下、第6図
(A)、(B)及び第7図(A)、(B)を用いて説明
する。第6図(A)は定着が進行しているインク滴の平
面図、第6図(B)はそのインク滴近傍部分の側面図、
第7図(A)は第6図(A)の状態において被記録部材
が高温ベルトに接触後のインク滴の平面図、第7図
(B)はそのインク滴近傍部分の側面図を示す。第6図
(A)において未定着のインク滴30は、すでに定着が完
了したインク滴30Aの中心部に残るのみである。この状
態において第7図(B)のように被記録部材31が高温ベ
ルト39に接触すると、第7図(A)のように未定着のイ
ンク滴30′はつぶれて広がるが、すでに定着が完了した
インク滴30A′の範囲内で広がるため、画素をこわすこ
とがない。
したがって、被記録部材入口部の隙間δを被記録部材
31の最大厚さと被記録部材31上のインク滴30の最大高さ
とを足した高さ以上にし、被記録部材出口部の隙間γを
前記高さより小さく、かつ被記録部材31の最大厚さより
大きくすることによって、インク滴30の未定着部の多い
被記録部材入口部付近では、インク滴30と高温ベルト39
は接触せず、インク滴30の定着が進行している被記録部
材出口部付近においてインク滴30と高温ベルト39を接触
させ、より熱効率が良く、画像劣化のないインク乾燥定
着装置が実現できる。
(第2実施例) 本発明の第2実施例について、第8図によって説明す
る。第8図は本発明の第2実施例の概略側面図である。
インクジェット記録ヘッド52、吐出口52D、プラテン5
7、被記録部材搬送ローラ62、反射板63、64、ベルト6
5、ベルト搬送ローラ66、70、ベルト駆動ローラ67、7
1、ばね68、72、ヒータ73は第1実施例と同様のもので
よいので、その説明は省略し、以下本実施例の特徴とす
る部分を説明する。
第2実施例は第1実施例と比べて、ベルト65に囲まれ
た部分にベルト65を加熱する手段であるヒータ74を設け
た点が異なる。この場合、ベルト65の材質は、ヒータ74
より放射されるエネルギーのうち被記録部材61が吸収し
やすい波長を透過しやすい材質が好ましい。
上記の構成にすることによって、ヒータ74の熱放射に
よってベルト65は昇温する。したがって、被記録部材61
上のインク滴60は、高温ベルト69からの熱放射の他に、
被記録部材61の裏面から、ベルト65からの熱伝導及びヒ
ータ74からの熱放射により、より速く乾燥が進行する。
(第3実施例) 本発明の第3実施例について、第9図によって説明す
る。第9図は本発明の第3実施例の概略側面図である。
インクジェット記録ヘッド82、吐出口82D、プラテン8
7、被記録部材搬送ローラ92、反射板93、94、ベルト搬
送ローラ96、100、ベルト駆動ローラ97、101、ばね98、
102、ヒータ103は第1実施例と同様のものでよいので、
その説明は省略し、以下本実施例の特徴とする部分を説
明する。
第3実施例は第1実施例と比べて、ベルト95に多数の
連通孔105を形成し、さらにベルト95に囲まれた部分に
被記録部材を吸着するための吸引ファン104を取付けた
点が異なる。
上記の構成にすることによって、ベルト95上の被記録
部材91は吸引ファン104によってベルト95に吸着される
ため被記録部材91の浮き上がりがなく、被記録部材91と
高温ベルト99との接触をインク滴90の定着がより進行し
ている被記録部材91搬送方向のより下流側で安定して起
こすようにしたものである。したがって、被記録部材91
と高温ベルト90との接触による画像劣化がより発生しに
くくなる。
以上、各実施例では、被記録部材と高温ベルトとは同
一方向に移動するが、速度も等しくすることにより、高
温ベルトがインク滴に接触した際の汚れが発生しにくく
なり、より好ましい。またシリアルタイプのインクジェ
ット記録装置について述べたが、本発明はフルラインタ
イプのインクジェット記録装置についても有効である。
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもキヤ
ノン(株)が提唱しているバブルジェット方式のインク
ジェット記録ヘッド、記録装置に於いて、優れた効果を
もたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行なうものが好ましい。こ
の方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のい
ずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場
合には、液体(インク)が保持されているシートや液路
に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に
対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少
なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気
熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱
作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一
対応し液体(インク)内の気泡を形成出来るので有効で
ある。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して
液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形
成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切
に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れ
た液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。こ
のパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359
号明細書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に
関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行なうことが
できる。
インクジェット記録ヘッドの構成としては、上述の各
明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変
換体の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)
の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59
年第138461号公報に基づいた構成としても本発明は有効
である。
更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応
した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとして
は、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘ
ッドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や一
体的に形成された一個のインクジェット記録ヘッドとし
ての構成のいずれでも良いが、本発明は、上述した効果
を一層有効に発揮することができる。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との
電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能にな
る交換自在のチップタイプのインクジェット記録ヘッ
ド、あるいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカー
トリッジタイプのインクジェット記録ヘッドを用いた場
合にも本発明は有効である。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、イン
クジェット記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補
助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定でき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、インクジェット記録ヘッドに対しての、キャピング
手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変
換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせ
による予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐
出モードを行なうことも安定した記録を行なうために有
効である。
更に、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色
のみの記録モードだけではなく、インクジェット記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによって
でもよいが、異なる色の複色カラー又は、混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
以上説明した本発明実施例においては、インクを液体
として説明しているが、室温やそれ以下で固化するイン
クであって、室温で軟化もしくは液体或いは、上述のイ
ンクジェットではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良い。
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固
形状態から液体状態への能変化のエネルギーとして使用
せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防止を目
的として放置状態で固化するインクを用いるかして、い
ずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化してインク液状として吐出するものや
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インク使用も本発明には適用可能である。このような場
合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
又は貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、
電気熱変換体に対して対向するような形態としても良
い。本発明においては、上述した各インクに対して最も
有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものであ
る。
[発明の効果] 本発明は、上述のとおり構成されているので、以下に
記載する効果を奏する。
記録面を上方に向けて搬送されている被記録部材の記
録面に対向して高温部材を設け、該高温部材を被記録部
材と同一方向に移動させることで、安定した被記録部材
の搬送が行なわれ、かつ熱を有効に利用し、高速にイン
ク滴の定着を行なうことができる。
また、高温部材表面と被記録部材搬送手段表面とで形
成される隙間を、被記録部材入口部では被記録部材の最
大厚さと被記録部材上のインク滴の最大高さとを足した
高さ以上にし、被記録部材出口部では前記高さより小さ
くするような勾配とし、被記録部材出口部付近で被記録
部材と高温部材とを接触させることで、画素をこわすこ
となくより効率よくインク滴の定着を行なうことができ
る。
さらに、被記録部材搬送手段を被記録部材より高温に
するための加熱手段を有することで、被記録部材からの
熱伝導でより速くインク滴の定着が行なわれる。
加えて、被記録部材搬送手段に多数の連通孔を形成し
て、該被記録部材搬送手段裏面側に、被記録部材を吸着
するための吸引ファンを配置することで、被記録部材と
高温部材との接触が被記録部材出口部付近でより安定し
て起こり、画像劣化のない、より安定した記録を行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクジェット記録装置の一例を示す
要部斜視図、第2図はインクジェット記録ヘッドの一例
を示す斜視図、第3図は本発明の第1実施例のインク乾
燥定着装置を示す概略側面図、第4図(A)は被記録部
材入口部付近におけるインク滴の平面図、第4図(B)
はそのインク滴近傍部分の側面図、第5図(A)は第4
図(A)の状態において被記録部材が高温ベルトに接触
後のインク滴の平面図、第5図(B)はそのインク滴近
傍部分の側面図、第6図(A)は定着が進行しているイ
ンク滴の平面図、第6図(B)はそのインク滴近傍部分
の側面図、第7図(A)は第6図(A)の状態において
被記録部材が高温ベルトに接触後のインク滴の平面図、
第7図(B)はそのインク滴近傍部分の側面図、第8図
は本発明の第2実施例の定着装置を示す概略側面図、第
9図は本発明の第3実施例の定着装置を示す概略側面図
である。 1……インクジェットヘッドカートリッジ、 2,52,82……記録ヘッド、2A……ノズル、 2B……共通液室、2C……吐出口面、 2D,52D,82D……吐出口、3……キャリッジ、 4……駆動ベルト、5……駆動モータ、 6A,6B……ガイドシャフト、 7,57,87……プラテン、8……ヘッド回復装置、 8A……ギャップ部材、9……ブレード、 9A……ブレード保持部材、 10……クリーニング用モータ、 11……伝達機構、20……電気熱変換体、 21……基板、22……電極、23……ノズル壁、 24……天板、25……供給管、26……コネクタ、 30,30′,60,90……インク滴、 30A,30A′……定着が完了したインク、 31,61,91……被記録部材、 32,62,92……被記録部材搬送ローラ、 33,34,63,64,93,94……反射板、 35,65,95……ベルト、 36,40,66,70,96,100……ベルト搬送ローラ、 37,41,67,71,97,101……ベルト駆動ローラ、 38,42,68,72,98,102……ばね、 39,69,99……高温ベルト、 43,73,74,103……ヒータ、104……吸引ファン、 105……連通孔。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェット記録ヘッドのノズルからイ
    ンクを吐出させて被記録部材に記録を行なうインクジェ
    ット記録装置において、 前記被記録部材の記録面を上方に向けて搬送する被記録
    部材搬送手段と、 前記被記録部材の記録面に対向して設けられ、前記被記
    録部材より高温で、前記被記録部材と同一方向に移動す
    る高温部材とを備えたインク乾燥定着装置を有すること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】高温部材表面と被記録部材搬送手段表面と
    で形成される被記録部材入口部の隙間が、被記録部材の
    最大厚さと前記被記録部材上のインク滴の最大高さとを
    足した高さ以上となっている請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】高温部材表面と被記録部材搬送手段表面と
    で形成される隙間が、被記録部材搬送方向に向って勾配
    状に狭くなり、最小隙間が被記録部材の最大厚さと前記
    被記録部材上のインク滴の最大高さとを足した高さより
    小さい請求項1または2記載のインクジェット記録装
    置。
  4. 【請求項4】被記録部材搬送手段を被記録部材より高温
    とするための加熱手段を有する請求項1,2または3記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】被記録部材搬送手段に多数の連通孔が形成
    され、該被記録部材搬送手段裏面側に、被記録部材を吸
    着するための吸引ファンを設けた請求項1,2,3または4
    記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】インクジェット記録ヘッドは、被記録部材
    の記録領域の全幅にわたって吐出口が形成されているフ
    ルラインタイプである請求項1,2,3,4または5項記載の
    インクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギ
    ーを利用して吐出口からインクを吐出させるもので、該
    熱エネルギーを発生させる手段として電気熱変換体を具
    備している請求項1,2,3,4,5または6項記載のインクジ
    ェット記録装置。
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