JPH04201343A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH04201343A
JPH04201343A JP32952290A JP32952290A JPH04201343A JP H04201343 A JPH04201343 A JP H04201343A JP 32952290 A JP32952290 A JP 32952290A JP 32952290 A JP32952290 A JP 32952290A JP H04201343 A JPH04201343 A JP H04201343A
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JP32952290A
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Akio Okubo
明夫 大久保
Atsushi Saito
篤 斉藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、被記録部材に記録されたインク滴を乾燥させ
るインク乾燥定着装置を有するインクジェット記録装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来、インクジェット記録ヘッドより吐出されて被部μ
部材上に着弾したインク滴を急速に乾燥させる種々の方
法が考えられている。特に、遠赤外線は有機物への吸収
効率が著しく良く、被記録部材を重点的に有効に加熱す
ることができることと、色による吸収の差がほとんどな
いため、例えば、カラー記録を行うような場合に乾燥が
均一に進行する等、インクジェット記録装置用乾燥定着
装置に使用する場合に有利な性質がある。この性質を利
用したものとして、遠赤外線ヒータによって直接インク
滴を加熱する乾燥定着装置を有するインクジェット記録
装置が、特開昭57−120447号公報に開示されて
いる。
〔発明が解決しようとしている課題〕
しかしながら、上記従来例では、被記録部材上のインク
滴に遠赤外線ヒータが接触して画像劣化を発生させない
ためには、被記録部材と遠赤外線ヒータとの距離を大き
くする必要があり、該遠赤外線ヒータからの熱放射エネ
ルギーが被記録部材に効率よく伝達されないという問題
があった。
また、被記録部材と遠赤外線ヒータとの距離を大きくす
ることによる被記録部材への熱放射エネルギー減少に対
する代替手段として遠赤外線ヒータを高温にすると、被
記録部材にジャム等が発生したときに被記録部材が遠赤
外線ヒータに接触し、火災等が発生すという危険性もあ
った。
本発明の目的は、ヒータを被記録部材に近接して設けて
も、画像劣化の発生及び被記録部材がヒータに接触する
危険がなく、安全で熱効率の良いインク乾燥定着装置を
有するインクジェット記録装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明は、インクジェット記録
ヘッドのノズルからインクを吐出させて被記録部材に記
録を行うインクジェット記録装置において、 前記被記録部材の記録面を上方に向けて搬送する被記録
部材搬送手段と、前記被記録部材の上方に設けられたヒ
ータと、該ヒータと前記被記録部材との間に設けられ、
該被記録部材と同一方向に移動する遠赤外線を透過する
部材とを備えたインク乾燥定着装置を有することを特徴
とする。
また、遠赤外線を透過する部材が、被記録部材上の水蒸
気を上方に逃がす手段を有するものでもよいし、被記録
部材搬送手段に多数の連通孔が形成され、該被記録部材
搬送手段裏面側に、被記録部材を吸着するための吸引フ
ァンとを設けてよい。
さらに、インクジェット記録ヘッドは、被記録部材の記
録領域の全幅にわたって吐出口が形成されているフルラ
インタイプであってもよい。
また、前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用して吐出
口からインクを吐出させるもので、該熱エネルギーを発
生させる手段として電気熱変換体を具備したものでもよ
い。
〔作   用〕
ヒータと被記録部材との間に遠赤外線を透過する部材を
介することで、ヒータと被記録部材とを近接して設けて
も被記録部材がヒータに接触することがないため、被記
録部材ジャム発生時に火災等が発生する危険がなく、か
つヒータから放射されるエネルギーの遠赤外線成分の波
長は遠赤外線を透過する部材を通して被記録部材に放射
されるため、遠赤外線をインクの乾燥に有効に利用でき
る。
また、遠赤外線を透過する部材が被記録部材と同一方向
に移動することにより、被記録部材上のインク滴は、遠
赤外線を透過する部材に接触しても擦られないため画像
の劣化が発生しない。
また、遠赤外線を透過する部材が被記録部材上に水蒸気
を上方に逃がす手段を有することで、インク滴の乾燥に
よって発生する水蒸気が被記録部材と遠赤外線を透過す
る部材との間で飽和して乾燥の妨げにならないように、
水蒸気を上方に逃がすことができ、より効果的にインク
滴の乾燥を行うことができる。
さらに、被記録部材搬送手段に多数の連通孔が形成され
、該被記録部材搬送手段裏面側に被記録部材を吸着する
ための吸引ファンを設けることで、前言己被記録部材は
被記録部材搬送手段に吸着されるため前記被記録部材は
浮き上がり等がなく安定して搬送される。
〔実 施 例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
(第1実施例) まず、本発明のインク乾燥定着装置が搭載されるインク
ジェット記録装置について、第1図及び第2図によって
説明する。
第1図は本発明のインクジェット記録装置の一例を示す
要部斜視図、第2図はインクジェット記録ヘッドの一例
を示す斜視図である。
本実施例のインクジェット記録装置は、第1図及び第2
図に示すように、吐出口面2Cを下に向けたインクジェ
ット記録ヘッド2及び不図示のインクタンクを一体化し
たインクジェットヘッドカートリッジ1が装着されたキ
ャリッジ3が、駆動モータ5の駆動力を伝達する駆動ベ
ルト4の一部に連結されて、互いに平行に配設された2
本のガイドシャフト6A、6Bに対して摺動可能に取り
付けられており、前記駆動モータ5の駆動力により、前
記インクジェット記録ヘッド2が、該インクジェット記
録ヘッド2の吐出口面2Cに対向して配置されたプラテ
ン7に、不図示の被記録部材給送装置から給送される被
記録部材の全幅にわたって往復運動して該被記録部材へ
の記録を行う構成となっている。
また、本実施例のインクジェット記録装置は、インクジ
ェット記録ヘッド2の記録動作における往復運動の範囲
外で、ヘッド回復動作の際にインクジェット記録ヘッド
2が移動される位置(図中カイトシャフト6Aの右端、
以下、回復ポジションと称す。)において、該インクジ
ェット記録ヘット2の吐出口面2Cに対向して伝動機構
11を介したクリーニング用モータ10の駆動力によっ
て駆動され、前記インクジェット記録ヘッド2の吐出口
面2Cをキャッピングするキャップ部材8Aを備えたヘ
ッド回復装置8が設けられている。
このヘッド回復装置8は、ヘッド回復動作の際、キャッ
プ部材8Aによるインクジェット記録ヘッド2の吐出口
面2Cのキャッピングに関連して、適宜の吸引手段によ
るインク吸引もしくはインクジェット記録ヘッド2への
インク供給経路に設けた適宜の加圧手段によるインク圧
送を行い、インクを吐出口2Dより強制的に排出させて
吐出口2D内の増粘インクを除去する等のヘッド回復動
作を行う。
さらに、ヘッド回復装置8の側面は、シリコンゴムで形
成されるワイピング部材としてのブレード9がブレード
保持部材9Aによってカンチレバー形態で保持され、ヘ
ッド回復装置8と同様、クリーニング用モータ10及び
伝動機構11によって動作し、インクジェット記録ヘッ
ド2の吐出口面2Cとの係合が可能となる。これにより
、ヘッド回復装置8を用いたヘッド回復動作後に、ブレ
ード9をインクジェット記録ヘッド2の移動経路中に突
出させ、該インクジェット記録ヘッド2の移動動作に伴
ってインクジェット記録ヘッド2の吐出口面2Cにおけ
る結露、濡れあるいは塵埃等をふきとる。
上述したインクジェット記録装置は、キーボード等の入
力装置から入力された文書情報、制御コマンド等のデー
タを印字制御部で受は取って、該文書情報の一連の記録
動作及び前述のヘッド回復動作等を行う。
前述のインクジェット記録ヘッド2は、第2図に示すよ
うに、液体を加熱して液滴を吐出させるエネルギー発生
手段として電気熱変換体20を用いたものである。
このインクジェット記録ヘッド2は、エツチング、蒸着
、スパッタリング等の半導体製造プロセス工程を経て基
板21上に成膜された複数個の電気熱変換体20、複数
個の電極22、複数個のノズル壁23と1枚の天板24
とを有している。
記録用のインクは、不図示のインクタンクから供給管2
5、供給管用のコネクタ26を介して基板21上の各ノ
ズル2Aの後方に設けられている共通液室2B内に供給
される。該共通液室2B内に供給されたインクは、毛管
現象により各ノズル2A内に供給され、該ノズル2A先
端の吐出口面2Cでメニスカスを形成することにより安
定に保持される。このとき、電極22により電気熱変換
体20に通電すると、該電気熱変換体20上のインクが
加熱され、発泡現象か発生し、該発泡のエネルギーによ
り吐出口2Dから液滴が吐出する。
ここで、前記ノズル2Aはノズル密度400DPIとい
フた高密度で形成されている。
次に、本実施例のインク乾燥定着装置について第3図に
よって説明する。
第3図は本発明の第1実施例のインク乾燥定着装置に示
す概略側面図である。
吐出口2Dよりインク滴30を吐出することによって記
録が行われた被記録部材31は、一対の被記録部材搬送
ローラ32によフてプラテン上を図示矢印A方向に搬送
され、反射板33.34で囲まれた定着装置内へ人フて
いく。ここで、反射板33.34はステンレス、アルミ
ニウム等、光に対して高反射率の材料が望ましい。
定着装置内には、被記録部材搬送手段であるベルト35
がベルト搬送ローラ36及びベルト駆動ローラ37によ
って張設されている。ベルト搬送ローラ36と反射板3
3の内面との間には、ばね38が張架されており、ベル
ト35に張力をかけている。ベルト駆動ローラ37には
不図示の駆動モータが接続されており、該駆動モータの
回転を被記録部材搬送ローラ32の回転と同期させるこ
とにより、ベルト35は被記録部材31と同じ速度で図
示矢印六方向に移動し、定着装置内での被記録部材31
の搬送がスムーズに行われる。
また、被記録部材31の上方にも前述のベルト35と同
様に遠赤外線を透過する部材としての遠赤外線透過ベル
ト39がベルト搬送ローラ40及びベルト駆動ローラ4
1によって張設されている。ベルト搬送ローラ40と反
射板34の内面との間には、ばね42が張架されており
、遠赤外線透過ベルト39に張力をかけている。ベルト
駆動ローラ41には不図示の駆動モータが接続されてお
り、該駆動モータの回転を被記録部材搬送ローラ32の
回転と連動させ、遠赤外線透過ベルト39の被記録部材
31記録面と対向する面を図示矢印A方向へ移動させる
、さらに、遠赤外線ベルト39に囲まれた部分には、ヒ
ータ43が設けられており、ヒータ43からの熱放射に
より遠赤外線透過ベルト39は昇温する。ここでヒータ
43は、遠赤外線セラミックヒータ、ハロゲンランプや
ニクロム線ヒータ等、赤外線領域の波長成分か多いもの
を使用してもかまわないし、ポジスタ(田村製作所社の
登録商標)等のヒータを使用してもよい。また、遠赤外
線透過ベルト39の材質は、PET (ポリエステル)
、PE5(ポリエーテルスルホン)、FAA(ポリパラ
バンサン)、PI(ポリイミド)、pps(ポリフェニ
レンサルファイド)、PIA(ポリイミドアミド)、P
BT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカー
ボネート)、PEI (ポリエーテルイミド)等、結晶
性ポリマーを1軸又は2軸延伸した高耐熱フィルムや、
PFA(パーフルオロアルコキシド)、PTFE (ポ
リテトラフルオロエチレン)等、フッ素樹脂高耐熱フィ
ルムが好ましい。一般に、結晶性ポリマーでは高温下で
のクリープ特性が優れているため、遠赤外線透過ベルト
39にかける張力を大きくすることができ、機械的な安
定が可能となる。フッ素樹脂高耐熱フィルムは、インク
滴30が接触しても固着しにくい長所や、インク自身に
含まれている薬品により侵されにくく、インクの設計の
自由度が増すという長所がある。また、遠赤外線透過ベ
ルト39の材質として、シリコンゴム、フッ素ゴム等の
高耐熱ゴム等でもかまわない。
ベルト搬送ローラ40の中心より鉛直に下した線上にあ
って、遠赤外線透過ベルト39の表面と、ベルト35の
表面とで形成される被記録部材人口部の隙間δは、被記
録部材31の最大厚さとインク滴30の最大高さを足し
た高さより大きくなるように設定されている。ここで、
インク滴30の最大高さの実測は困難であるため、イン
ク滴30の持つ表面張力が十分大きく、被記録部材31
の記録面の持つ表面活性エネルギーが十分小さい場合と
して、吐出されたインク滴30が真球の状態て被記録部
材31の記録面に着弾していると想定し、1回当たりの
インク吐出体積をX(P1〕とするとインク滴30の最
大高さH(μm〕は として計算した。実際には、インク滴30に働く重力の
関係と、インク滴30に対する被記録部材31との接触
角が通常の材料では120°以下であることから、イン
ク滴30の高さが前記にようになることはないに等しい
が、逆に前記の高さ以上になることはない。また、カラ
ー記録や、モノクロ記録においても1ドツトの濃度階調
を持たせるため、インク滴30を複数回重ね打ちする場
合かある。その場合のインク滴30の最大高さH。
〔μm〕は、1回当たりのインク吐出体積をX(pJ2
)、重ね打ちする回数をN回として、として計算する。
さらに、遠赤外線透過ベルト39の表面とベルト35の
表面とで形成される隙間は、被記録部材31の搬送方向
に向かって勾配状に狭くなっていき、その隙間が最小と
なる、ベルト駆動ローラ41の中心より鉛直に下した線
上にある被記録部材出口部の隙間γは、被記録部材31
の最大厚さと、前記インク滴30の最大高さとを足した
高さより小さく、かつ被記録部材31の最大厚さより大
きくなるように設定されている。
ここで、被記録部材入口部の隙間δは2つのベルト搬送
ローラ36,40間の距離で調整し、被記録部材出口部
の隙間γは2つのベルト駆動ローラ37,41間の距離
で調整すればよい。
次に、上述の構成により、被記録部材31上に吐出され
たインク滴30の乾燥定着の過程について以下に説明す
る。
まず、インクジェット記録ヘッド2の吐出口2Dより吐
出されたインク滴30は、被記録部材31上に着弾し、
被記録部材31とともに図示矢印A方向へ搬送され、被
記録部材入口部に達する。ここまででインク滴30は、
自然乾燥と被記録部材31への吸収作用によってわずか
に定着が進行する。
定着装置内へ入ったインク滴30は、ヒータ43より放
射され遠赤外線透過ヘルド39を透過した遠赤外線の熱
放射により乾燥定着か進行する。また、遠赤外線透過ベ
ルト39は図示矢印六方向に移動しているため、被記録
部材31の微小なうねり等により遠赤外線透過ベルト3
9とインク滴30とが接触してもインク滴30は擦られ
ず、汚れが発生することはない。したがって、遠赤外線
透過ベルト39を被記録部材31に近接して設けること
ができ、効率良くインク滴30の乾燥を行うことができ
る。しかも、遠赤外線透過ベルト39は各波長域での透
過率が異なり、遠赤外線透過ベルト39の厚さによって
も異なるためヒータ43の放射熱の数十%は遠赤外線透
過ベルト39が吸収し、遠赤外線透過ベルト39は昇温
している。そのため、遠赤外線透過ベルト39にインク
滴30が接触することによって、インク滴30は遠赤外
線透過ベルト39からの熱伝導によフて昇温し、さらに
急速に乾燥が進行する。
しかし、インク滴30の乾燥定着があまり進行していな
い被記録部材入口部付近において被記録部材31と遠赤
外線透過ベルト39か接触すると、画素をこわしてしま
う可能性がある。
以下、その理由について第4図(A)、(B)及び第5
図(A)、(B)を用いて説明する。
第4図(A)は被記録部材入口部付近におけるインク滴
の平面図、第4図(B)はそのインク滴近傍部分の側面
図、第5図(A)は第4図(A)の状態において被記録
部材31が遠赤外線透過ベルトに接触後のインク滴の平
面図、第5図(B)はそのインク滴近傍部分の側面図を
示す。第4図(A)においてインク滴30からなる画素
は理想的な形をしているが、第5図(B)のように被記
録部材31が遠赤外線透過ベルト39に接触することに
よって第5図(A)のように未定着のインク滴30′は
つぶれて広がり、画素をこわしてしまう。
これに対し、インク滴30の定着が進行している被記録
部材出口付近においては、被記録部材31が遠赤外線透
過ベルト39に接触しても画素をこわすことがない。以
下、第6図(A)。
(B)及び第7図(A)、(B)を用いて説明する。第
6図(A)は定着が進行しているインク滴の平面図、第
6図(B)はそのインク的近傍部分の側面図、第7図(
A)は第6図(A)の状態において被記録部材が遠赤外
線透過ベルトに接触後のインク滴の平面図、第7図(B
)はそのインク滴近傍部分の側面図を示す。第6図(A
)において未定着のインク滴30は、すでに定着が完了
したインク滴30Aの中心部に残るのみである。この状
態において第7図(B)のように被記録部材31が遠赤
外線透過ベルト39に接触すると、第7図(A)のよう
に未定着のインク滴30゛はつぶれて広がるが、すでに
定着が完了したインク滴30A”の範囲内で広がるため
、画素をこわすことがない。
したがって、被記録部材入口部の隙間δを被記録部材3
1の最大厚さと被記録部材31上のインク滴30の最大
高さとを足した高さ以上にし、被記録部材出口部の隙間
γを前記高さより小さく、かつ被言己録部材31の最大
厚さより大きくすることによって、インク滴30の未定
着部の多い被記録部材入口部付近では、インク滴30と
遠赤外線透過ベルト39は接触せず、インク滴30の定
着が進行している被記録部材出口部付近においてインク
滴30と遠赤外線透過ベルト39を接触させ、より熱効
率が良く、画像劣化のない定着装置が実現できる。
(第2実施例) 本発明の第2実施例について、第8図によって説明する
。第8図は本発明の第2実施例の概略平面図である。
第2実施例は第1実施例と比べて、ベルト搬送ローラ7
0とベルト駆動ローラ71との間に複数本の遠赤外線透
過ベルト69がそれぞれ隙間をあけて張設されている点
が異なる。
ヒータ73の熱放射によるインク滴60の乾燥定着を行
っていくと、インク滴60の乾燥により発生した水蒸気
が被記録部材61と遠赤外線透過ベルト69とで形成さ
れる空間内で飽和し、インク乾燥能力か低下してくる。
そこで、上記の構成とすることによフて、隣り合う2本
の遠赤外線透過ベルト69の間の隙間から水蒸気を上方
に逃がし、被記録部材61と遠赤外線透過ベルト69と
の間にたまる水蒸気をできるたけ少なくし、インク滴の
乾燥能力の低下を抑えることができる。
インク滴60の乾燥により発生した水蒸気を逃がす手段
は上記の構成に限らず、遠赤外線透過ベルト69に多数
の連通孔を設けたものでもよい。
インクジェット記録ヘッド52.プラテン57、反射板
64は第1実施例と同様のものでよいので、その説明は
省略する。
(第3実施例) 本発明の第3実施例について、第9図によって説明する
。第9図は本発明の第3実施例の概略側面図である。イ
ンクジェット記録ヘッド82、吐出口82D、プラテン
87、被記録部材搬送ローラ92、反射板93,94、
ベルト搬送ローラ96、Zoo、ベルト駆動ローラ97
,101、ばね98,102、遠赤外線透過ベルト99
、ヒータ103は第1実施例と同様のものでよいので、
その説明は省略し、以下本実施例の特徴する部分を説明
する。
第3実施例は第1実施例と比べて、ベルト95に多数の
連通孔105を形成し、さらにベルト95に囲まれた部
分に被記録部材を吸着するための吸引ファン104を取
り付けた点が異なる。
上記の構成とすることによって、ベルト95上の被記録
部材91は吸引ファン104によってベルト95に吸着
されるため被記録部材91の浮き上がりがなく、被記録
部材91と遠赤外線透過ベルト99との接触をインク滴
90の定着がより進行している被記録部材91搬送方向
のより下流側で安定して起こすようにしたものである。
したがって、被記録部材91と遠赤外線透過ベルト99
との接触による画像劣化がより発生しにくくなる。
以上、各実施例では、被記録部材と遠赤外線透過ベルト
とは同一方向に移動するが、速度も等しくすることによ
り、遠赤外線透過ベルトがインク滴に接触した際の汚れ
が発生しにくくなり、より好ましい。また、シリアルタ
イプのインクジェット記録装置について述べたが、本発
明はフルラインタイプのインクジェット記録装置につい
ても有効である。
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもキャノ
ン側が提唱しているバブルジェット方式の記録ヘッド、
記録装置において、優れた効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
箱4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信
号に一対一対応し液体(インク)内の気泡を形成できる
ので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開
口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一
つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると
、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答
性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ま
しい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第
4463359号明細書、同第4345262号明細書
に記載されているようなものが適している。なお、上記
熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第431
3124号明細書に記載されている条件を採用すると、
さらに優れた記録を行なうことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換、体の組み合わ
せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書、米国特許第445960
0号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである
。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭59年第138461号公報に基づいた構成として
も本発明は有効である。
さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応
した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとして
は、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘ
ッドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や一
体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいず
れでもよいが、本発明は、上述した効果を一層有効に発
揮することができる。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘット、あるいは記録ヘ
ッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
また、本発明の記録装置の構成として設けられる、コ己
録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対しての、キャッピング手段、クリーニング手段、加
圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別
の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱
手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うこ
とも安定した記録を行うために有効である。
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色
のみの記録モートだけではなく、記録ヘッドを一体的に
構成するか複数個の組み合わせによフてでもよいが、異
なる色の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少な
くとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である
以上説明した本発明実施例においては、インクを液体と
して説明しているが、室温やそれ以下で固化するインク
であって、室温で軟化もしくは液体あるいは、上述のイ
ンクジェットではインク自体を30℃以上70℃以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば良
い。加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインク
の固形状態から液体状態への態度化のエネルギーとして
使用せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防止
を目的として放置状態で固化するインクを用いるかして
、いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与
によってインクが液化してインク液状として吐出するも
のや記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるも
の等のような、熱エネルギーによって初めて液化する性
質のインク使用も本発明には適用可能である。このよう
な場合インクは、特開昭54−56847号公報あるい
は特開昭60−71260号公報に記載されるような、
多孔質シート凹部又は貫通孔に液状又は固形物として保
持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような
形態としてもよい。本発明においては、上述した各イン
クに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実
行するものである。
[発明の効果] 本発明は、上述のとおり構成されているので、以下に記
載する効果を奏する。
ヒータと被記録部材との間に遠赤外線を透過する部材を
介することで、ヒータを被記録部材に近接して設け、ヒ
ータから放射される遠赤外線成分の波長のエネルギーを
有効に利用しつつ、被記録部材ジャム発生時等に火災等
が発生せず安全にインクの乾燥定着を行うことができる
また、遠赤外線を透過する部材を被記録部材と同一方向
に移動することで、被記録部材上のインク滴と遠赤外線
を透過する部材が接触しても画像劣化が発生することが
ない。
さらに、遠赤外線を透過する部材に、被記録部材上の水
蒸気が上方に逃げる手段を有することで、被記録部材と
遠赤外線を透過する部材との間にたまる水蒸気の飽和を
抑え、インク滴の乾燥能力が低下するのを防ぐことがで
きる。
加えて、被記録部材搬送手段に多数の連通孔を形成し、
該被記録部材搬送手段の裏面側に被記録部材を吸着する
ための吸引ファンを配置することで、前記被記録部材を
安定して搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクジェット記録装置の一例を示す
要部斜視図、第2図はインクジェット記録ヘッドの一例
を示す斜視図、第3図は本発明の′!J11実施例のイ
ンク乾燥定着装置を示す概略側面図、′!J4図(A)
は被記録部材入口部付近におけるインク滴の平面図、第
4図(B)はそのインク滴近傍部分の側面図、第5図(
A)Li*4図の状態において被記録部材が遠赤外線透
過ベルトに接触後のインク滴の平面図、第5図(B)は
そのインク滴近傍部分の側面図、第6図(A)は定着が
進行しているインク滴の平面図、第6図(B)はそのイ
ンク滴近傍部分の側面図、第7図(A)は第6図(A)
の状態において被記録部材が遠赤外線透過ベルトに接触
後のインク滴の平面図、第7図(B)はそのインク滴近
傍部分の側面図、第8図は本発明の第2実施例の定着装
置を示す概略側面図、第9図は本発明の第3実施例の定
着装置を示す概略側面図である。 1・・・インクシェツトカートリッジ、2.52.82
−・・記録ヘット、 2A−ノズル、    2B−・共通液室、2C−・吐
出口面、   2D、82D−・吐出口、3・−キャリ
ッジ、   4−・駆動ベルト、5−・駆動モータ、 6A、6B−・ガイドシャフト。 7.57.87−・プラテン、 8・−・ヘッド回復装置、8A−・キャップ部材、9・
・・ブレード、   9A−ブレード保持部材、10・
−クリーニング用モータ、 11・−伝達機構、   20−・電気熱変換体、21
−・基板、     22−・電極、23・−ノズル壁
、   24−・・天板、25−・・供給管、    
26−・・コネクタ、30.30°、60.90−・イ
ンク滴、30A、30A’ −・・定着が完了したイン
ク、31.61.91−・・被記録部材、 32.92−・被記録部材搬送ローラ、33.34,6
4,93.94−・反射板、35.95−−ベルト、 36.49,70,96,100−−・ベルト搬送ロー
ラ、 37.41,71,97,101−・・ベルト駆動ロー
ラ、 38.42,98,102−・ばね、 36.69.99−・遠赤外線透過ベルト、43.73
.103−・・ヒータ、 104−・・吸引ファン、105−・・連通孔。 特許出願人  キャノン株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、インクジェット記録ヘッドのノズルからインクを吐
    出させて被記録部材に記録を行うインクジェット記録装
    置において、 前記被記録部材の記録面を上方に向けて搬送する被記録
    部材搬送手段と、 前記被記録部材の上方に設けられたヒータと、該ヒータ
    と前記被記録部材との間に設けられ、該被記録部材と同
    一方向に移動する、遠赤外線を透過する部材とを備えた
    インク乾燥定着装置を有することを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。 2、遠赤外線を透過する部材が被記録部材上の水蒸気を
    上方に逃がす手段を有する請求項1記載のインクジェッ
    ト記録装置。 3、被記録部材搬送手段に多数の連通孔が形成され、該
    被記録部材搬送手段裏面側に、被記録部材を吸着するた
    めの吸引ファンを設けた請求項1または2記載のインク
    ジェット記録装置。 4、インクジェット記録ヘッドは、被記録部材の記録領
    域の全幅にわたって吐出口が形成されているフルライン
    タイプである請求項1,2又は3記載のインクジェット
    記録装置。 5、インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    して吐出口からインクを吐出させるもので、該熱エネル
    ギーを発生させる手段として電気熱変換体を具備してい
    る請求項1,2,3又は4記載のインクジェット記録装
    置。
JP32952290A 1990-11-30 1990-11-30 インクジェット記録装置 Pending JPH04201343A (ja)

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JP32952290A JPH04201343A (ja) 1990-11-30 1990-11-30 インクジェット記録装置
EP91120621A EP0488415B1 (en) 1990-11-30 1991-11-29 Fixing mechanism and ink jet recording apparatus using the fixing mechanism
DE69122592T DE69122592T2 (de) 1990-11-30 1991-11-29 Fixiervorrichtung und zugehöriges Tintenstrahlaufzeichnungsgerät
US08/304,435 US6092891A (en) 1990-11-30 1994-09-12 Fixing mechanism and ink jet recording apparatus using the fixing mechanism

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179012A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Kyocera Mita Corp インクジェット記録装置
JP2015139999A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008179012A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Kyocera Mita Corp インクジェット記録装置
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