JP2002187260A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
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- JP2002187260A JP2002187260A JP2000389145A JP2000389145A JP2002187260A JP 2002187260 A JP2002187260 A JP 2002187260A JP 2000389145 A JP2000389145 A JP 2000389145A JP 2000389145 A JP2000389145 A JP 2000389145A JP 2002187260 A JP2002187260 A JP 2002187260A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インク吐出ノズルを有する記録ヘッドを、この
インク吐出ノズルから吐出したインク液滴を付着する被
記録媒体に対して、対向した状態で相対的に移動させて
記録する記録装置において、被記録媒体上のドットの位
置再現性を向上することを課題とする。 【解決手段】記録装置のインク吐出ノズルのインク液滴
の吐出方向が、インク吐出ノズルを通る被記録媒体の記
録面の垂線に対して、記録ヘッドの相対的移動方向上流
側に向いている記録装置によって前記課題を解決する。
インク吐出ノズルから吐出したインク液滴を付着する被
記録媒体に対して、対向した状態で相対的に移動させて
記録する記録装置において、被記録媒体上のドットの位
置再現性を向上することを課題とする。 【解決手段】記録装置のインク吐出ノズルのインク液滴
の吐出方向が、インク吐出ノズルを通る被記録媒体の記
録面の垂線に対して、記録ヘッドの相対的移動方向上流
側に向いている記録装置によって前記課題を解決する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドと被記
録媒体とが、対向した状態で相対的に移動しつつインク
液滴の吐出により記録する記録装置、より具体的には、
インクジェットプリンタに関する。
録媒体とが、対向した状態で相対的に移動しつつインク
液滴の吐出により記録する記録装置、より具体的には、
インクジェットプリンタに関する。
【０００２】
【従来の技術】今日、インク液滴を記録ヘッドから吐出
させて記録紙等の被記録媒体に付着させて所望の画像や
文字や図形等を記録するインクジェットプリンタが普及
している。このインクジェットプリンタは、プリント出
力する画像がぼけることなく忠実な色再現を行い、ま
た、文字や図形等の細線を忠実に、正確に記録すること
ができるように、つまり、画像の解像度や階調数を適切
に確保し、また、文字や図形の細線や白抜き線のつぶれ
を防止できるように、被記録媒体に吐出されるインク液
滴の大きさを小さくし、被記録媒体に記録されるドット
の大きさを小さくすることが望まれている。インク液滴
の大きさを小さくして、ドットの大きさを小さくするに
は、基本的に、インク液滴の吐出に用いるアクチェータ
や発熱ヒータに印加する駆動パルスのパルス幅を変更す
ることによって行われる。
させて記録紙等の被記録媒体に付着させて所望の画像や
文字や図形等を記録するインクジェットプリンタが普及
している。このインクジェットプリンタは、プリント出
力する画像がぼけることなく忠実な色再現を行い、ま
た、文字や図形等の細線を忠実に、正確に記録すること
ができるように、つまり、画像の解像度や階調数を適切
に確保し、また、文字や図形の細線や白抜き線のつぶれ
を防止できるように、被記録媒体に吐出されるインク液
滴の大きさを小さくし、被記録媒体に記録されるドット
の大きさを小さくすることが望まれている。インク液滴
の大きさを小さくして、ドットの大きさを小さくするに
は、基本的に、インク液滴の吐出に用いるアクチェータ
や発熱ヒータに印加する駆動パルスのパルス幅を変更す
ることによって行われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録ヘッドか
ら吐出されるインク液滴の量を小さくしていくと、例え
ば、２ｐｌ（ピコリットル）以下にすると、記録ヘッド
から被記録媒体に向けて吐出するインク液滴が、被記録
媒体に付着するまでの飛翔中、記録ヘッドと被記録媒体
中に存在する空気の空気抵抗を受け易くなり、飛翔経路
が一定とならず被記録媒体上の付着位置がふらつき、被
記録媒体上におけるドットの位置再現性が悪くなるとい
った問題があった。また、高密度化されたインク吐出ノ
ズルの加工精度のばらつきで、インク液滴の吐出方向が
ばらつき、そのため、被記録媒体上の付着位置がふらつ
き、被記録媒体上におけるドットの位置再現性が悪くな
るといった問題もあった。
ら吐出されるインク液滴の量を小さくしていくと、例え
ば、２ｐｌ（ピコリットル）以下にすると、記録ヘッド
から被記録媒体に向けて吐出するインク液滴が、被記録
媒体に付着するまでの飛翔中、記録ヘッドと被記録媒体
中に存在する空気の空気抵抗を受け易くなり、飛翔経路
が一定とならず被記録媒体上の付着位置がふらつき、被
記録媒体上におけるドットの位置再現性が悪くなるとい
った問題があった。また、高密度化されたインク吐出ノ
ズルの加工精度のばらつきで、インク液滴の吐出方向が
ばらつき、そのため、被記録媒体上の付着位置がふらつ
き、被記録媒体上におけるドットの位置再現性が悪くな
るといった問題もあった。
【０００４】そこで、本発明は、上記問題点を解消し、
被記録媒体上のドットの位置再現性を向上する記録装置
を提供することを目的とする。
被記録媒体上のドットの位置再現性を向上する記録装置
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、インク吐出ノズルを有する記録ヘッド
を、このインク吐出ノズルから吐出したインク液滴を付
着する被記録媒体に対して、対向した状態で相対的に移
動させて記録する記録装置であって、前記インク吐出ノ
ズルのインク液滴の吐出方向が、前記インク吐出ノズル
を通る、被記録媒体の記録面の垂線に対して、前記記録
ヘッドの相対的移動方向上流側に向いていることを特徴
とする記録装置を提供するものである。
に、本発明は、インク吐出ノズルを有する記録ヘッド
を、このインク吐出ノズルから吐出したインク液滴を付
着する被記録媒体に対して、対向した状態で相対的に移
動させて記録する記録装置であって、前記インク吐出ノ
ズルのインク液滴の吐出方向が、前記インク吐出ノズル
を通る、被記録媒体の記録面の垂線に対して、前記記録
ヘッドの相対的移動方向上流側に向いていることを特徴
とする記録装置を提供するものである。
【０００６】ここで、前記インク液滴の吐出方向は、前
記インク吐出ノズルを含む記録ヘッド対向面に対して垂
直であるとともに、前記記録ヘッド対向面が被記録媒体
に対して傾斜して前記記録ヘッドが配置されるのが好ま
しく、また、前記吐出方向は、前記インク吐出ノズルを
通る被記録媒体の記録面の垂線に対して４度以上１７度
以下の傾斜角度で傾斜するのが好ましい。
記インク吐出ノズルを含む記録ヘッド対向面に対して垂
直であるとともに、前記記録ヘッド対向面が被記録媒体
に対して傾斜して前記記録ヘッドが配置されるのが好ま
しく、また、前記吐出方向は、前記インク吐出ノズルを
通る被記録媒体の記録面の垂線に対して４度以上１７度
以下の傾斜角度で傾斜するのが好ましい。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録装置につい
て、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明
する。
て、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明
する。
【０００８】図１には、本発明の記録装置の好適実施例
であるインクジェットプリンタ１０の概念図が示されて
いる。インクジェットプリンタ１０は、記録部１２、供
給部１４、プレヒート部１６および排出部１８を有して
構成される。インクジェットプリンタ１０を用いて記録
する被記録媒体Ｐは記録紙であるが、この他に、フィル
ムシート、ゴムシート、ドラム、スポンジゴム片、板、
繊維布地等であってもよい。
であるインクジェットプリンタ１０の概念図が示されて
いる。インクジェットプリンタ１０は、記録部１２、供
給部１４、プレヒート部１６および排出部１８を有して
構成される。インクジェットプリンタ１０を用いて記録
する被記録媒体Ｐは記録紙であるが、この他に、フィル
ムシート、ゴムシート、ドラム、スポンジゴム片、板、
繊維布地等であってもよい。
【０００９】供給部１４は、搬送ローラ対２０および２
２と、ガイド２４および２６とを有し、被記録媒体Ｐ
は、供給部１４によって横方向から上方に搬送されプレ
ヒート部１６に供給される。
２と、ガイド２４および２６とを有し、被記録媒体Ｐ
は、供給部１４によって横方向から上方に搬送されプレ
ヒート部１６に供給される。
【００１０】プレヒート部１６は、３本のローラおよび
エンドレスベルトからなるコンベア２８と、コンベア２
８の外方からエンドレスベルトに押圧される圧着ローラ
３０と、コンベア２８の内方から圧着ローラ３０に押圧
されるヒータ３２と、筐体１６ａで覆われたプレヒート
部１６内部を排気する排気ファン３４とを有する。この
ようなプレヒート部１６は、インクジェットによる記録
に先立ち被記録媒体Ｐを加熱することで、被記録媒体Ｐ
に吐出されたインクの乾燥を促進し、高速記録を実現す
るためのもので、供給部１４から搬送された被記録媒体
Ｐは、コンベア２８と圧着ローラ３０とによって挟持搬
送されつつ、ヒータ３２によって記録面側から加熱さ
れ、記録部１２に搬送される。
エンドレスベルトからなるコンベア２８と、コンベア２
８の外方からエンドレスベルトに押圧される圧着ローラ
３０と、コンベア２８の内方から圧着ローラ３０に押圧
されるヒータ３２と、筐体１６ａで覆われたプレヒート
部１６内部を排気する排気ファン３４とを有する。この
ようなプレヒート部１６は、インクジェットによる記録
に先立ち被記録媒体Ｐを加熱することで、被記録媒体Ｐ
に吐出されたインクの乾燥を促進し、高速記録を実現す
るためのもので、供給部１４から搬送された被記録媒体
Ｐは、コンベア２８と圧着ローラ３０とによって挟持搬
送されつつ、ヒータ３２によって記録面側から加熱さ
れ、記録部１２に搬送される。
【００１１】記録部１２は、ヘッド部３６と被記録媒体
搬送部３８とを有して構成される。ヘッド部３６は、記
録ヘッド３６ａとインクタンク部３６ｂと記録制御部３
６ｃとを有する。記録ヘッド３６ａは、シリコン基板上
に電極と発熱ヒータを形成し、その上に発熱ヒータ毎の
インク液室とインク吐出ノズルを形成した部材で構成さ
れる、いわゆる公知のサーマル型インクジェットヘッド
である。また、記録ヘッド３６ａは、図２（ａ）に示す
ように被記録媒体Ｐの搬送方向ｙ方向と直交するｚ方向
に移動しつつ、インク液滴を噴出して記録するシリアル
型インクジェットヘッドでもある。
搬送部３８とを有して構成される。ヘッド部３６は、記
録ヘッド３６ａとインクタンク部３６ｂと記録制御部３
６ｃとを有する。記録ヘッド３６ａは、シリコン基板上
に電極と発熱ヒータを形成し、その上に発熱ヒータ毎の
インク液室とインク吐出ノズルを形成した部材で構成さ
れる、いわゆる公知のサーマル型インクジェットヘッド
である。また、記録ヘッド３６ａは、図２（ａ）に示す
ように被記録媒体Ｐの搬送方向ｙ方向と直交するｚ方向
に移動しつつ、インク液滴を噴出して記録するシリアル
型インクジェットヘッドでもある。
【００１２】記録ヘッド３６ａは、インク吐出ノズル３
６ｄを有するヘッドチップ３６ｅが実装フレーム３６ｆ
に固定されて、被記録媒体Ｐに対向する記録ヘッド対向
面３６ｇを形成する。インク吐出ノズル３６ｄは、記録
ヘッド対向面３６ｇに対して垂直方向にノズル孔が形成
されており、インク液滴を記録ヘッド対向面３６ｇに対
して垂直方向にインク液滴を吐出して飛翔する。一方、
記録ヘッド３６ａは、被記録媒体３６ｄの記録面に対し
て、記録ヘッド３６ａの移動方向（ｚ方向）と反対の側
（移動方向上流側）に傾斜角度θ前傾して配置されるた
め、記録ヘッド対向面３６ｇに対して垂直方向に吐出す
るインク液滴は、インク吐出ノズル３６ｄを通る被記録
媒体Ｐの記録面の垂線Ｎに対して、記録ヘッド３６ａの
相対的移動方向上流側（ｚ方向と反対側）に向けて傾斜
角度θ傾斜して吐出される。
６ｄを有するヘッドチップ３６ｅが実装フレーム３６ｆ
に固定されて、被記録媒体Ｐに対向する記録ヘッド対向
面３６ｇを形成する。インク吐出ノズル３６ｄは、記録
ヘッド対向面３６ｇに対して垂直方向にノズル孔が形成
されており、インク液滴を記録ヘッド対向面３６ｇに対
して垂直方向にインク液滴を吐出して飛翔する。一方、
記録ヘッド３６ａは、被記録媒体３６ｄの記録面に対し
て、記録ヘッド３６ａの移動方向（ｚ方向）と反対の側
（移動方向上流側）に傾斜角度θ前傾して配置されるた
め、記録ヘッド対向面３６ｇに対して垂直方向に吐出す
るインク液滴は、インク吐出ノズル３６ｄを通る被記録
媒体Ｐの記録面の垂線Ｎに対して、記録ヘッド３６ａの
相対的移動方向上流側（ｚ方向と反対側）に向けて傾斜
角度θ傾斜して吐出される。
【００１３】また、記録ヘッド３６ａは、記録制御部３
６ｃと接続され、記録ヘッド３６ａの所定のインク吐出
ノズルからインク液滴を噴出するようにパルス信号が印
加される。本発明では、記録ヘッドは、サーマル型イン
クジェットヘッドに限定されず、ピエゾ素子を用いたピ
エゾ型インクジェットヘッドや静電力を利用して振動板
を変形することによってインク液滴を噴出させる静電利
用型インクジェットヘッド等、公知のインクジェットヘ
ッドであってもよい。
６ｃと接続され、記録ヘッド３６ａの所定のインク吐出
ノズルからインク液滴を噴出するようにパルス信号が印
加される。本発明では、記録ヘッドは、サーマル型イン
クジェットヘッドに限定されず、ピエゾ素子を用いたピ
エゾ型インクジェットヘッドや静電力を利用して振動板
を変形することによってインク液滴を噴出させる静電利
用型インクジェットヘッド等、公知のインクジェットヘ
ッドであってもよい。
【００１４】インクタンク部３６ｂは、Ｃ（シアン），
Ｍ（マゼンタ），Ｙ（イエロー），ＬＣ（ライトシア
ン），ＬＭ（ライトマゼンタ），Ｋ（ブラック）等の各
色のインクのインクタンクを保有する。
Ｍ（マゼンタ），Ｙ（イエロー），ＬＣ（ライトシア
ン），ＬＭ（ライトマゼンタ），Ｋ（ブラック）等の各
色のインクのインクタンクを保有する。
【００１５】記録制御部３６ｃは、記録部１２に送られ
た画像や文字や図形等を表す信号データＤを受け取っ
て、記録ヘッド３６ａの所望の発熱ヒータに印加するた
めの印加電圧のパルス信号を作成する部分である。
た画像や文字や図形等を表す信号データＤを受け取っ
て、記録ヘッド３６ａの所望の発熱ヒータに印加するた
めの印加電圧のパルス信号を作成する部分である。
【００１６】記録媒体搬送部３８は、ローラ４０ａ、４
０ｂおよび４０ｃを介して被記録媒体Ｐを搬送する搬送
ベルト４４を有し、ローラ４８とともに排出部１８に被
記録媒体Ｐを搬送する部分である。排出部１８は、搬送
ローラ対５２および５４を有し、被記録媒体Ｐを排出す
る部分である。
０ｂおよび４０ｃを介して被記録媒体Ｐを搬送する搬送
ベルト４４を有し、ローラ４８とともに排出部１８に被
記録媒体Ｐを搬送する部分である。排出部１８は、搬送
ローラ対５２および５４を有し、被記録媒体Ｐを排出す
る部分である。
【００１７】このようなインクジェットプリンタ１０で
は、被記録媒体Ｐは、まず、供給部１４によって横方向
から上方に搬送されてプレヒート部１６に供給された
後、コンベア２８と圧着ローラ３０とによって挟持搬送
されつつ、ヒータ３２によって記録面側から加熱され、
記録部１２に搬送される。
は、被記録媒体Ｐは、まず、供給部１４によって横方向
から上方に搬送されてプレヒート部１６に供給された
後、コンベア２８と圧着ローラ３０とによって挟持搬送
されつつ、ヒータ３２によって記録面側から加熱され、
記録部１２に搬送される。
【００１８】記録部１２は、被記録媒体Ｐにヘッド部３
６を用いて記録する際、図２（ａ）、（ｂ）に示すよう
にヘッド部３６を、被記録媒体Ｐが搬送されるｙ方向と
直交するｚ方向に移動しつつ、記録ヘッド３６ａのイン
ク吐出ノズル３６ｄからインク液滴を噴出して被記録媒
体Ｐに記録する。
６を用いて記録する際、図２（ａ）、（ｂ）に示すよう
にヘッド部３６を、被記録媒体Ｐが搬送されるｙ方向と
直交するｚ方向に移動しつつ、記録ヘッド３６ａのイン
ク吐出ノズル３６ｄからインク液滴を噴出して被記録媒
体Ｐに記録する。
【００１９】図２（ａ）、（ｂ）は、記録ヘッド３６が
移動しつつ記録する状態を示しているが、インク液滴
は、後述するように、インク吐出ノズル３６ｄを通る被
記録媒体Ｐの記録面の垂線Ｎに対して、記録ヘッド３６
の移動方向上流側に向けて吐出されるため、インク吐出
ノズル３６ｄの加工処理精度のばらつき等があっても、
あるいは、記録ヘッド３６の移動中の空気の流れの変動
があっても、記録位置のばらつきは認められない。従来
は、図３に示すように、インク吐出方向が記録ヘッド３
６ａ’の記録ヘッド対向面に垂直であるため、記録ヘッ
ド３６ａ’の移動による空気抵抗を受けやすく記録位置
のばらつきが大きかった。このような記録ヘッド３６の
傾斜角θは、４度以上、より好ましくは５度以上であ
り、また、１７度以下、より好ましくは１２度以下であ
る。
移動しつつ記録する状態を示しているが、インク液滴
は、後述するように、インク吐出ノズル３６ｄを通る被
記録媒体Ｐの記録面の垂線Ｎに対して、記録ヘッド３６
の移動方向上流側に向けて吐出されるため、インク吐出
ノズル３６ｄの加工処理精度のばらつき等があっても、
あるいは、記録ヘッド３６の移動中の空気の流れの変動
があっても、記録位置のばらつきは認められない。従来
は、図３に示すように、インク吐出方向が記録ヘッド３
６ａ’の記録ヘッド対向面に垂直であるため、記録ヘッ
ド３６ａ’の移動による空気抵抗を受けやすく記録位置
のばらつきが大きかった。このような記録ヘッド３６の
傾斜角θは、４度以上、より好ましくは５度以上であ
り、また、１７度以下、より好ましくは１２度以下であ
る。
【００２０】上記実施例は、被記録媒体Ｐの搬送方向と
直交する方向に移動しつつ、インク液滴を噴出して記録
するシリアル型インクジェットヘッドであるが、被記録
媒体Ｐの記録幅全体に、インク吐出ノズルが並んだライ
ンヘッドであってもよい。すなわち、搬送方向に移動す
る被記録媒体Ｐに対して固定されたラインヘッドであっ
てもよい。この場合、記録ヘッドは、被記録媒体Ｐの搬
送方向下流側に前傾して配置される。このラインヘッド
においても、ラインヘッドが被記録媒体Ｐに対して相対
的に移動する系でみると、インク吐出方向は、インク吐
出ノズルを通る被記録媒体の記録面の垂線に対して、記
録ヘッドの移動方向上流側方向となる。このように、記
録ヘッドを、被記録媒体Ｐに対して、対向した状態で相
対的に移動するものであれば、どのような移動方式であ
ってもよい。
直交する方向に移動しつつ、インク液滴を噴出して記録
するシリアル型インクジェットヘッドであるが、被記録
媒体Ｐの記録幅全体に、インク吐出ノズルが並んだライ
ンヘッドであってもよい。すなわち、搬送方向に移動す
る被記録媒体Ｐに対して固定されたラインヘッドであっ
てもよい。この場合、記録ヘッドは、被記録媒体Ｐの搬
送方向下流側に前傾して配置される。このラインヘッド
においても、ラインヘッドが被記録媒体Ｐに対して相対
的に移動する系でみると、インク吐出方向は、インク吐
出ノズルを通る被記録媒体の記録面の垂線に対して、記
録ヘッドの移動方向上流側方向となる。このように、記
録ヘッドを、被記録媒体Ｐに対して、対向した状態で相
対的に移動するものであれば、どのような移動方式であ
ってもよい。
【００２１】このようなインクジェットプリンタ１０に
関して、被記録媒体Ｐ上のドットの位置再現性の向上の
効果について調べた。
関して、被記録媒体Ｐ上のドットの位置再現性の向上の
効果について調べた。
【００２２】
【実施例】インクジェットプリンタ１０に用いる記録ヘ
ッドとして、図２（ａ）に示す記録ヘッド３６を用い
て、傾斜角度θを変えながら、インクジェットプリンタ
１０で記録紙に記録した。
ッドとして、図２（ａ）に示す記録ヘッド３６を用い
て、傾斜角度θを変えながら、インクジェットプリンタ
１０で記録紙に記録した。
【００２３】記録条件は、大気圧は１０１０（ｈＰ
ａ）、インク液滴量は２（ｐｌ）、インク吐出周波数は
５０（ｋＨｚ）とし、記録ヘッドと記録紙との相対速度
は１（ｍ／ｓ）とした。インク液滴の飛翔速度は１２ｍ
／秒であった。インク吐出周波数が５０（ｋＨｚ）なの
で、１本の線が記録された。記録された１本の線より、
インク液滴によるドットの位置再現性を評価するため
に、図４に示すように、記録された線の記録ヘッドの移
動方向と直交する方向の最大の変動、すなわち、目標と
する線からのずれ量のうち最大ずれ量δを顕微鏡を用い
て計測し、これを１０本の直線について行い、最大ずれ
量δの標準偏差を算出してばらつきとした。結果を表１
に示す。
ａ）、インク液滴量は２（ｐｌ）、インク吐出周波数は
５０（ｋＨｚ）とし、記録ヘッドと記録紙との相対速度
は１（ｍ／ｓ）とした。インク液滴の飛翔速度は１２ｍ
／秒であった。インク吐出周波数が５０（ｋＨｚ）なの
で、１本の線が記録された。記録された１本の線より、
インク液滴によるドットの位置再現性を評価するため
に、図４に示すように、記録された線の記録ヘッドの移
動方向と直交する方向の最大の変動、すなわち、目標と
する線からのずれ量のうち最大ずれ量δを顕微鏡を用い
て計測し、これを１０本の直線について行い、最大ずれ
量δの標準偏差を算出してばらつきとした。結果を表１
に示す。
【００２４】
【表１】
【００２５】表１から明らかなように、従来の傾斜角度
θ＝０度の場合、ばらつきは１０μｍであるが、傾斜角
度θが５度、１０度、および１５度においてばらつきが
小さくなっていることが判る。これより、ばらつきを低
減するためには、傾斜角度θを４度以上、より好ましく
は５度以上とし、一方、１７度以下、より好ましくは１
２度以下とするのがよいことがわかる。
θ＝０度の場合、ばらつきは１０μｍであるが、傾斜角
度θが５度、１０度、および１５度においてばらつきが
小さくなっていることが判る。これより、ばらつきを低
減するためには、傾斜角度θを４度以上、より好ましく
は５度以上とし、一方、１７度以下、より好ましくは１
２度以下とするのがよいことがわかる。
【００２６】以上、本発明の記録装置について説明した
が、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨
を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行
ってもよいのはもちろんである。
が、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨
を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行
ってもよいのはもちろんである。
【００２７】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、インク吐
出ノズルのインク液滴の吐出方向を、インク吐出ノズル
を通る被記録媒体の記録面の垂線に対して、記録ヘッド
の相対的移動方向上流側に傾斜させて記録ヘッドを配置
することで、被記録媒体上のドットの位置再現性を向上
させることができる。
出ノズルのインク液滴の吐出方向を、インク吐出ノズル
を通る被記録媒体の記録面の垂線に対して、記録ヘッド
の相対的移動方向上流側に傾斜させて記録ヘッドを配置
することで、被記録媒体上のドットの位置再現性を向上
させることができる。
【図１】 本発明の本発明の記録装置の一例であるイン
クジェットプリンタの構成を示す構成図である。
クジェットプリンタの構成を示す構成図である。
【図２】 （ａ）は、図１に示すインクジェットプリン
タの記録ヘッドを示す図であり、（ｂ）は、（ａ）に示
す記録ヘッドと被記録媒体との関係の一例を示す図であ
る。
タの記録ヘッドを示す図であり、（ｂ）は、（ａ）に示
す記録ヘッドと被記録媒体との関係の一例を示す図であ
る。
【図３】 従来の記録ヘッドと被記録媒体との関係を示
す図である。
す図である。
【図４】 ドットの位置再現性の検査方法を説明する図
である。
である。
１０ インクジェットプリンタ １２ 記録部 １４ 供給部 １６ プレヒート部 １８ 排出部 ３６ ヘッド部 ３６ａ 記録ヘッド ３６ｂ インクタンク部 ３６ｃ 記録制御部 ３６ｄ インク吐出ノズル ３６ｅ ヘッドチップ ３６ｆ 実装フレーム ３６ｇ 記録ヘッド対向面
Claims (3)
- 【請求項１】インク吐出ノズルを有する記録ヘッドを、
このインク吐出ノズルから吐出したインク液滴を付着す
る被記録媒体に対して、対向した状態で相対的に移動さ
せて記録する記録装置であって、 前記インク吐出ノズルのインク液滴の吐出方向が、前記
インク吐出ノズルを通る、被記録媒体の記録面の垂線に
対して、前記記録ヘッドの相対的移動方向上流側に向い
ていることを特徴とする記録装置。 - 【請求項２】前記インク液滴の吐出方向は、前記インク
吐出ノズルを含む記録ヘッド対向面に対して垂直である
とともに、 前記記録ヘッド対向面が被記録媒体に対して傾斜して前
記記録ヘッドが配置される請求項１に記載の記録装置。 - 【請求項３】前記吐出方向は、前記インク吐出ノズルを
通る被記録媒体の記録面の垂線に対して４度以上１７度
以下の傾斜角度で傾斜する請求項１または２に記載の記
録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000389145A JP2002187260A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000389145A JP2002187260A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002187260A true JP2002187260A (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18855758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000389145A Withdrawn JP2002187260A (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002187260A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004216809A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録方法 |
| US7517034B2 (en) | 2005-05-30 | 2009-04-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Ink ejection device, image forming apparatus having the same and method thereof with gap control of printhead and print medium |
| JP2010194752A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、印刷方法、および、印刷装置の製造方法 |
-
2000
- 2000-12-21 JP JP2000389145A patent/JP2002187260A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004216809A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録方法 |
| US7517034B2 (en) | 2005-05-30 | 2009-04-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Ink ejection device, image forming apparatus having the same and method thereof with gap control of printhead and print medium |
| JP2010194752A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、印刷方法、および、印刷装置の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080304 |