JP2002154200A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002154200A
JP2002154200A JP2000353491A JP2000353491A JP2002154200A JP 2002154200 A JP2002154200 A JP 2002154200A JP 2000353491 A JP2000353491 A JP 2000353491A JP 2000353491 A JP2000353491 A JP 2000353491A JP 2002154200 A JP2002154200 A JP 2002154200A
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print medium
transport
head
cockling
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Haruhiko Koto
治彦 小藤
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0085Using suction for maintaining printing material flat
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0005Curl smoothing, i.e. smoothing down corrugated printing material, e.g. by pressing means acting on wrinkled printing material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/54Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed with two or more sets of type or printing elements
    • B41J3/543Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed with two or more sets of type or printing elements with multiple inkjet print heads

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置における液体吐出ヘッドの吐出
口面とプリント媒体との間隔が必要以上に広く設定され
ている。 【解決手段】 搬送基準面に沿って速度Vで移動する搬
送面26を持った媒体搬送手段18と、搬送面26の移
動方向に沿って配置される複数の液体吐出ヘッド13と
を具え、搬送基準面に対する搬送面26の高さのばらつ
きの最大値と、プリント媒体18の厚みの最大誤差量お
よび搬送面26からの最大浮き上がり量と、プリント媒
体18に発生するコックリングの最大高さHCXと、上流
側の液体吐出ヘッド13によりプリント媒体に最初に液
体を吐出してから所定時間経過後のコックリング高さと
に関連付けて下流側の液体吐出ヘッド13の吐出口面1
6と搬送面26との間隔を設定し、上流側および下流側
の液体吐出ヘッド13の距離Lを(V/VCX)HCXより
も短く設定し、さらに所定時間をL/Vに設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体が付与された
プリント媒体に発生するコックリング(変形)を解明
し、媒体搬送として吸引または静電吸着などの吸着搬送
によって移動するプリント媒体に対して液滴吐出を行う
際に、相対的な位置が固定されたフルラインヘッドを複
数具えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から液滴が付与された紙(プリント
媒体の一種)に発生するコックリング(繊維の吸水によ
る変形)は、液体吐出及び記録画像形成に対しての課題
として認識されている。この課題は、停止している媒体
に対して液体吐出ヘッドを載置して移動するキャリッジ
を用いたシリアルプリンタ(以下、シリアル方式と呼称
する)において認識されており、その解決方式は、プラ
テンと呼ばれる紙裏面接触の板状体に対して、発生する
コックリングを許容するリブ等を形成する特開平6−1
15068号公報がある。
【0003】一方、液滴吐出を行う際に、フルラインヘ
ッドを固定し、プリント媒体を搬送する方式(以下、F
M方式と呼称する)では、上述したコックリングによる
プリント媒体の変位量よりも、搬送する際のプリント媒
体自体の浮きが課題となっており、いかに確実に吸着搬
送を行うかについての発明が多く出願されている。例え
ば、特開平7−53081号公報,特開平7−1330
35号公報,特開平9−254460号公報のように吸
引による吸着や帯電による吸着に関するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
シリアル方式でも発生するコックリングをプリント領域
で許容できるためのプラテン構造技術が主であり、FM
方式においてはコックリング自体の課題もあまり認識さ
れていないのが現状である。
【0005】本発明の課題は、従来では知られていない
コックリング自体の解明を行うことで、液滴吐出により
高画質化を実現できる画像形成装置の各要素の相関関係
を解明して最適プリント条件を追求し、コックリングに
対して最適なプリントを行える新規システムの完成を目
指すことにある。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、前述したFM方式にお
ける新規なコックリング発生から成長に至る各要素の相
関関係を検討することにより、画像形成装置全体の要件
を決定できる最適設計方法を提供するものである。
【0007】本発明の他の目的は、FM方式において、
コックリングの発生や成長の段階を支配する、インクや
液体などの水平吐出液体の特性(表面張力など)や、紙
質などのプリント媒体自体の特性に左右されず、各要素
の相関関係を設定することで最適な記録間隙を利用しつ
つ、コックリングに左右されずに高画質化を行える画像
形成装置を提供することにある。
【0008】加えて、本発明は、上記各要素の変動分の
すべてを考慮した場合の最適な画像形成装置も提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクの種類
やその浸透特性の違い、又は拡散特性の違いに加えて使
用するプリント媒体の繊維やサイズ剤の違いなどによっ
て発生したコックリングの変化に対し、吸着搬送系にお
けるコックリングの発生メカニズムを追求することによ
り、液滴付与後の経過時間に対するコックリング高さの
変化の状態を各種検討した。これによると、吸着搬送系
であれば、液滴付与後、1秒未満ではどのようなプリン
ト媒体でも、どのようなインクでも共通してほとんどコ
ックリングの発生が見られず(これはインクを構成する
水の拡散が主体のためと考えられる)、液滴付与してか
ら1秒以降をきっかけに、各インクや各プリント媒体の
特性に応じてコックリングの高さが変化することを見い
出した。この変化を表したものが図2である。図2で
は、コックリング高さHC(mm)をy軸に、液滴付与時
を原点、すなわち「0」とする時間経過TDをx軸にと
ってあり、座標Y(1,γ)は、基準点を示し、水系イ
ンクではγ=0.05となっていた。γとして表す理由
は、他のインク系や、今後の開発されるインク特性が、
特別に変化してもわずかに値が変動するだけであり、本
発明が適用できることを明確にするためのものである。
いずれにしろ、時間経過TD=1(秒)以降のコックリ
ング高さHCの変化曲線は、図2に示す傾向となる。
【0010】本発明の1つの見解では、基準点Y(1,
γ)を通る変化曲線に対する接線H C=αTD+βが
(1,γ)を通ることで、この変化曲線からα ,β,
γの値を決定することができる。このような変化曲線を
与えるプリント媒体は、無論メーカーが設計する上で選
定されれば良いが、最大コックリングを与えるプリント
媒体を対象にすることが好ましい。また、使用するイン
クが決定していれば、個々の画像形成装置における基準
点Y(1,γ)は自ずと定まるものである。
【0011】吸着搬送手段としては、後述するような帯
電吸着搬送や吸引搬送など、通常は移動するベルトなど
の担持体に対してプリント媒体を密着させるもので、そ
の精度は実用上一様のものとなる。しかしながら製造コ
ストの低減のため、精度を低下させたベルトや密着性が
低い吸着方式を用いても、本発明は従来よりもコックリ
ングの発生量が少ない領域でプリントを完成させること
ができるため、従来の画像成形装置よりも高画質で、
「コスレ」による画像乱れのない画像を提供することが
できる。
【0012】従って、本発明は、このような製造上およ
び実用上の誤差分も考慮した上で、本発明の技術思想を
展開させたものも開示することにした。
【0013】なお、図3は、図1に示した画像形成装置
の要部概念図であり、ヘッド存在領域(その長さL)の
規定を示すものであり、本発明におけるヘッド存在領域
は、最初にプリントが行われるヘッド部13Bの吐出口
Aから、最後にプリントが行われるヘッド部13Yの端
部B(プリント媒体との接触が可能な端部までの範囲と
して規定される。
【0014】本発明の実用上のプリントシステムは、液
滴の付与によってコックリングを発生する特性があるプ
リント媒体を吸着してこれを搬送する媒体搬送手段と、
この媒体搬送手段にプリント媒体を吸着させる吸着手段
と、前記媒体搬送手段により吸着搬送されるプリント媒
体に対して間隙を隔ててその搬送方向上流側で最初に液
滴を与える第1液滴吐出ヘッド部および下流側で最後に
液滴を与える第2液滴吐出ヘッド部とを有する画像形成
装置であって、プリント媒体に対する液滴付与からの経
過時間(x)秒に応じたコックリング高さ(y)mmの変
化曲線から得られる基準点(1,0.05)を通り、前
記変化曲線に対する接線から得られる傾きα,切片βに
対し、前記間隙のうち最小間隙H(mm)と前記第1液滴
吐出ヘッド部の吐出部から前記第2液滴吐出ヘッド部の
端部までの吐出ヘッド部存在領域の長さL(mm)および
プリント媒体の搬送速度V(mm/秒)がH>α(L/
V)+βの関係を満たし、H≧0.05かつα+β=0.
05であることを特徴とするものである。これは、現状
使用される水系インクで得られる適正条件である。
【0015】また、上記実用上のプリントシステムの基
準点(1,0.05)を(1,γ)として示すことによ
り、上記条件は、「0.05」に相当する値として
「γ」を用いることが可能となり、今後考えられるイン
ク特性変化にも対応できる技術思想として表されている
ことに注意されたい。
【0016】図2の変化曲線から理解できるように、
「1秒以下」という液滴吐出付与後の時間は、高画質を
与えるための最適条件となるため、V≧Lを満たすこと
がより好ましい。
【0017】各パラメータの変動分や誤差分を考慮する
と、以下の形態としてまとめられる。なお、吐出速度は
毎秒8〜10m以上となるため、計算上の着弾位置変動
は無視できるものである。
【0018】本発明の他の形態は、搬送基準面に沿って
速度Vで移動してプリント媒体を搬送するための搬送面
を有する媒体搬送手段と、前記搬送面の移動方向に沿っ
て相隔てて配置され、液体を吐出するための複数の吐出
口が開口する吐出口面をそれぞれ有する少なくとも2つ
の液体吐出ヘッドとを具え、前記搬送面と対向する前記
液体吐出ヘッドの前記吐出口から前記プリント媒体の表
面に液体を吐出して画像を形成する画像形成装置であっ
て、前記搬送面の移動方向に沿って上流側に位置して前
記プリント媒体に最初に液体を吐出する第1の前記液体
吐出ヘッドよりも下流側に位置する任意の第2の前記液
体吐出ヘッドの前記吐出口面と前記搬送面との間隔が、
前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつきの
最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量および
前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記プリント媒
体の表面に吐出された液体によって前記プリント媒体に
発生するコックリングの最大高さHCXとの総和よりも小
さく、かつ前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さの
ばらつきの最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤
差量および前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記
第1の液体吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に
液体を吐出してから所定時間TC1経過後の前記プリント
媒体に発生しているコックリングの高さHC1との総和よ
りも大きく設定され、前記第1の液体吐出ヘッドと前記
第2の液体吐出ヘッドとの距離Lは、前記コックリング
の成長速度の最大値をVCXで表す場合、(V/VCX)H
CXよりも短く設定され、前記所定時間TC1がL/Vであ
ることを特徴とするものである。
【0019】本発明の別な形態は、搬送基準面に沿って
速度Vで移動してプリント媒体を搬送するための搬送面
を有する媒体搬送手段と、前記搬送面の移動方向に沿っ
て相隔てて配置され、液体を吐出するための複数の吐出
口が開口する吐出口面をそれぞれ有する少なくとも2つ
の液体吐出ヘッドとを具え、前記搬送面と対向する前記
液体吐出ヘッドの前記吐出口から前記プリント媒体の表
面に液体を吐出して画像を形成する画像形成装置であっ
て、前記搬送面の移動方向に沿って上流側に位置して前
記プリント媒体に最初に液体を吐出する第1の前記液体
吐出ヘッドよりも下流側に位置する任意の第2の前記液
体吐出ヘッドの前記吐出口面と前記搬送面との間隔が、
前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつきの
最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量および
前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1の液体
吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体を吐出
してからのコックリングの成長速度が最大となる時のコ
ックリングの高さHC2との総和よりも小さく、かつ前記
搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつきの最大
値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量および前記
搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1の液体吐出
ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体を吐出して
から所定時間TC1経過後の前記プリント媒体に発生して
いるコックリングの高さHC1との総和よりも大きく設定
され、前記第1の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐出
ヘッドとの距離Lは、前記コックリングの成長速度の最
大値をVCXで表す場合、(V/VCX)HC2よりも短く設
定され、前記所定時間TC1がL/Vであることを特徴と
するものである。
【0020】本発明のさらに他の形態は、搬送基準面に
沿って速度Vで移動してプリント媒体を搬送するための
搬送面を有する媒体搬送手段と、前記搬送面の移動方向
に沿って相隔てて配置され、液体を吐出するための複数
の吐出口が開口する吐出口面をそれぞれ有する少なくと
も2つの液体吐出ヘッドとを具え、前記搬送面と対向す
る前記液体吐出ヘッドの前記吐出口から前記プリント媒
体の表面に液体を吐出して画像を形成する画像形成装置
であって、前記搬送面の移動方向に沿って上流側に位置
して前記プリント媒体に最初に液体を吐出する第1の前
記液体吐出ヘッドよりも下流側に位置する任意の第2の
前記液体吐出ヘッドの前記吐出口面と前記搬送面との間
隔が、前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばら
つきの最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量
および前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1
の液体吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体
を吐出してから前記プリント媒体に発生するコックリン
グの成長速度の最大値VCXに基づいて算出され、実際の
コックリングの高さとの差が最大となる時間TC3におけ
るコックリング高さHC3との総和よりも小さく、かつ前
記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつきの最
大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量および前
記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1の液体吐
出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体を吐出し
てから所定時間TC1経過後の前記プリント媒体に発生し
ているコックリングの高さHC1との総和よりも大きく設
定され、前記第1の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐
出ヘッドとの距離Lは、V・T C3よりも短く設定され、
前記所定時間TC1がL/Vであることを特徴とするもの
である。
【0021】この場合、コックリングの最大成長速度V
CXに基づいて算出される時間TC3におけるコックリング
高さHC3はおよそ0.3mmであり、時間TC3はおよそ1.
1秒である。
【0022】本発明のさらに別な形態は、搬送基準面に
沿って速度Vで移動してプリント媒体を搬送するための
搬送面を有する媒体搬送手段と、前記搬送面の移動方向
に沿って相隔てて配置され、液体を吐出するための複数
の吐出口が開口する吐出口面をそれぞれ有する少なくと
も2つの液体吐出ヘッドとを具え、前記搬送面と対向す
る前記液体吐出ヘッドの前記吐出口から前記プリント媒
体の表面に液体を吐出して画像を形成する画像形成装置
であって、前記搬送面の移動方向に沿って上流側に位置
して前記プリント媒体に最初に液体を吐出する第1の前
記液体吐出ヘッドよりも下流側に位置する任意の第2の
前記液体吐出ヘッドの前記吐出口面と前記搬送面との間
隔が、前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばら
つきの最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量
および前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記プリ
ント媒体の表面に吐出された液体によって前記プリント
媒体に発生するコックリングの最大高さHCXとの総和よ
りも小さく、かつ前記搬送基準面に対する前記搬送面の
高さのばらつきの最大値と、前記プリント媒体の厚みの
最大誤差量および前記搬送面からの最大浮き上がり量
と、前記コックリングの成長速度の最大値VCXに基づい
て算出され、前記第1の液体吐出ヘッドにより前記プリ
ント媒体に最初に液体を吐出してから所定時間TC1経過
後のコックリングの高さHC4との総和よりも大きく設定
され、前記第1の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐出
ヘッドとの距離Lは、(V/VCX)HCXよりも短く設定
され、前記所定時間TC1がL/Vであることを特徴とす
るものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明による画像形成装置におい
て、液体が水性であってプリント媒体が非コート紙であ
ることが有効であり、液体吐出ヘッドの吐出口が搬送ベ
ルトの移動方向に対して交差するプリント媒体のプリン
ト領域の全幅に亙って配列していることが好ましい。
【0024】また、第1の液体吐出ヘッドと最下流に位
置する第2の液体吐出ヘッドとの距離が75mm以下であ
り、搬送面の移動速度Vが300mm/s以上であり、第2
の液体吐出ヘッドの吐出口面とプリント媒体の表面との
間隔が0.4mm以下であることが好ましい。
【0025】さらに、媒体搬送手段が搬送ベルトを有す
るものであってもよいし、外周面が搬送面となった回転
ドラムを有するものであってもよい。
【0026】
【実施例】本発明による画像形成装置をインクジェット
プリンタに応用した実施例について、図面を参照しなが
ら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例に限ら
ず、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の
概念に包含されるべき他の技術にも応用することができ
る。
【0027】本実施例によるインクジェットプリンタの
外観を図1に示し、任意の1つのインクジェットヘッド
と媒体搬送手段の一部との位置関係を図4に示す。すな
わち、本実施例のインクジェットプリンタは、いわゆる
フルラインタイプのカラープリンタであり、インクジェ
ットカートリッジは、黄色インク,マゼンタ色インク,シ
アン色インク,黒色インクをそれぞれ蓄えた4つのイン
クタンク11Y,11M,11C,11B(以下、これら
をまとめてインクタンク11と記述する)と、これらイ
ンクタンク11にそれぞれ接続配管12を介してインク
供給管が接続する4つのインクジェットヘッド13Y,
13M,13C,13B(以下、これらをまとめてインク
ジェットヘッド13と記述する)とを具え、各インクタ
ンク11は、接続配管12に対して交換可能に連結され
る。
【0028】制御装置14に接続するヘッドドライバ1
5によってインクジェットヘッド13の図示しない電気
熱変換素子に対する通電のオン/オフがそれぞれ切り換
えられるインクジェットヘッド13は、これらの吐出口
面16がプリント媒体としてのプリント用紙17を搬送
するための無端の搬送ベルト18を挟んで本発明の搬送
基準面としてのプラテン19の表面と対向するように、
搬送ベルト18の搬送方向に沿って所定間隔で配列して
いる。各インクジェットヘッド13の吐出口面16に
は、インクを吐出するための図示しない複数の吐出口が
それぞれ開口し、これらは搬送ベルト18の移動方向に
対して直交するプリント用紙17のプリント領域の全幅
に亙ってそれぞれ配列している。そして、制御装置14
によって作動が制御される回復処理のためのヘッド移動
手段20により、搬送ベルト18に近接するプリント位
置と搬送ベルト18から離れる退避位置との間をプラテ
ン19との対向方向に昇降し得るようになっている。
【0029】なお、本発明で論じられる吐出口面16と
プリント用紙17との間隔は、プリント用紙17に対し
て最も近接する吐出口面16の部分と、プリント用紙1
7との間の距離であり、前記吐出口面16は、プラテン
19の表面と平行な同一平面で形成されていてもよい
が、吐出口を保護する目的で吐出口が開口する部分を窪
ませて形成することも有効である。
【0030】各インクジェットヘッド13の側方には、
プリント用紙17に対するプリント作業に先立ち、イン
クジェットヘッド13内にそれぞれ形成された図示しな
いインク通路内に介在する古いインクをインク吐出口か
ら吐出してインクジェットヘッド13の回復処理を行う
ためのヘッドキャップ21がインクジェットヘッド13
の配列間隔に対して半ピッチずらした状態で配置され、
制御装置14によって作動が制御されるキャップ移動手
段22により、それぞれインクジェットヘッド13の直
下に移動し、インク吐出口から吐出される廃インクを受
けるようになっている。
【0031】プリント用紙17を搬送する搬送ベルト1
8は、ベルト駆動モータ23に連結された駆動ローラ2
4に巻き掛けられ、制御装置14に接続するモータドラ
イバ25によってその作動が切り換えられる。また、搬
送ベルト18の上流側には、この搬送ベルト18を帯電
することにより、プリント用紙17を搬送ベルト18の
表面26、つまり本発明の搬送面に密着させるための帯
電器27が設けられており、この帯電器27は、制御装
置14に接続する帯電器ドライバ28によって、その通
電のオン/オフが切り換えられる。搬送ベルト18の上
にプリント用紙17を供給するための一対の給紙ローラ
29には、これら一対の給紙ローラ29を駆動回転させ
るための給紙用モータ30が連結され、この給紙用モー
タ30は、制御装置14に接続するモータドライバ31
によって作動が切り換えられる。
【0032】従って、プリント用紙17に対するプリン
ト作業に先立ち、インクジェットヘッド13がプラテン
19から離れるように上昇し、次いでヘッドキャップ2
1がこれらインクジェットヘッド13の直下に移動して
インクジェットヘッド13の回復処理を行った後、ヘッ
ドキャップ21を元の待機位置へ移動させ、さらにイン
クジェットヘッド13をプリント位置までプラテン19
側に移動する。そして、帯電器27を作動させると同時
に搬送ベルト18を駆動し、さらに給紙ローラ29によ
ってプリント用紙17を搬送ベルト18上に載置し、各
インクジェットヘッド13によって所定の色画像がプリ
ント用紙17にプリントされる。
【0033】ところで、プリント用紙17の表面にイン
クが付着すると、このインク中の水分がプリント用紙1
7を構成するセルロースに吸収され、これが膨潤するな
どの理由によって、いわゆるコックリングと呼称される
しわが形成される。図5は、任意のインクジェットヘッ
ド13の吐出口からプリント用紙17にインクを吐出し
てからの経過時間と、これによってプリント用紙17に
発生するコックリングの高さHCとの関係を示してい
る。このコックリングの高さHCは、プリント用紙17
の種類,インクの組成,プリント用紙17の同一箇所に
対して吐出されるインク量,プリントパターンなどによ
って多少増減するが、図5に示したものは、一般的な複
写機用普通紙に対して200%のインク打ち込み、つま
りプリント用紙17の所定箇所に対して所定量のインク
滴を吐出する操作を2回行った場合を示している。この
図5から明らかなように、コックリング高さHCは、時
間の経過とともに増大するけれども、約6秒余りで頭打
ち状態となる。
【0034】なお、吐出口面16とプリント用紙17と
の間隔を論じる場合、安全性の観点から図5の斜線領域
で示すコックリング高さHCのばらつきの最大側を考慮
すればよいので、本実施例でいうコックリング高さHC
とは、この最大側の実線で示す曲線を対象とする。
【0035】搬送ベルト18の移動方向最下流側に位置
する黄色インク吐出用のインクジェットヘッド13Yの
吐出口面16の直下を通過するプリント用紙17のコッ
クリング高さHCは、これよりも上流側に位置する黒
色,シアン色,マゼンタ色インク吐出用のインクジェッ
トヘッド13B,13C,13Mからの吐出経過時間に
依存する。ただし、搬送ベルト18の移動方向最上流側
に位置する黒色インク吐出用のインクジェットヘッド1
3Bよりも、その下流側に位置するシアン色,マゼンタ
色インク吐出用のインクジェットヘッド13C,13M
からの吐出経過時間は、黒色インク吐出用のインクジェ
ットヘッド13Bからの吐出経過時間よりも短くなるこ
とから、実質的には黒色インク吐出用のインクジェット
ヘッド13Bからの吐出経過時間を考慮すればよい。
【0036】上述したプラテン19は、金属製であって
剛体とみなすことができるけれども、図示しない筺体に
する組み立て誤差によって搬送基準面に対し±0.05m
m程度のばらつきがある。また、この上を摺動する搬送
ベルト18の厚みのばらつきは数μmに抑えられている
が、うねりなどの影響によってプラテン19の表面に完
全に密着せず、プラテン19の表面からHBの浮き上が
りが発生する。この浮き上がりHBは最大で0.2mm程度
である。さらに、プリント用紙17の厚みはその種類に
応じて一般に0.1mm程度の相違がある。しかも、静電
気帯電によって搬送ベルト18の表面26にプリント用
紙17を吸着させていても、プリント用紙17の剛性な
どによって搬送ベルト18の表面26からHpの浮き上
がりが発生し、これが最大で約0.02mm程度になる。
一方、インクジェットヘッド13の吐出口面16の位置
は、その組み立て誤差によって±0.03mm程度のばら
つきが生ずる。これらの累積誤差を最大に見積もると約
0.4mmとなり、インクジェットヘッド13の吐出口面
16とプリント用紙17との間隔Gに0.1mmの余裕を
与えた場合、プリント用紙17にコックリングが発生し
なければインクジェットヘッド13の吐出口面16とプ
リント用紙17との間隔Gを最大でも0.5mmに設定可
能であり、比較的良好な品質のプリントを行うことがで
きる。
【0037】しかしながら、実際には図5に示す如きコ
ックリングがプリント用紙17に発生するため、従来で
は最大コックリング高さHCX、例えば0.9mmを加え、
インクジェットヘッド13の吐出口面16とプリント用
紙17との間隔Gを1.4mm程度に設定しており、1パ
スで画像形成を行うフルマルチタイプのインクジェット
プリンタでは画質的に問題があったことは前述した通り
である。
【0038】この第1の実施例では、インクジェットヘ
ッド13の吐出口面16とプリント用紙17との間隔G
を上述した1.4mmよりも小さな以下のような値に設定
することができる。すなわち、最上流側の黒色インク吐
出用のインクジェットヘッド13Bと最下流側の黄色イ
ンク吐出用のインクジェットヘッド13Yとの距離を
L、搬送ベルト18の移動速度をVとすると、黒色イン
ク吐出用のインクジェットヘッド13Bでプリントされ
た画像が黄色インク吐出用のインクジェットヘッド13
Yに到達するまでの時間TC1は、TC1=L/V
・・・(1)と表
すことができる。そして、この(1)式により算出された
時間TC1に対応する実際のコックリング高さHC1を図5
から求め、インクジェットヘッド13Yの吐出口面16
とプリント用紙17との間隔Gを(0.4+HC1)mm以
上、特に吐出口面16に付着しているインク滴または紙
繊維や塵埃などがプリント用紙17に接触しないよう
に、例えば0.1mmの余裕を与えることが好ましいの
で、(0.5+HC1)mm以上に設定すれば良いことが判
る。
【0039】本実施例におけるコックリング高さHC1
最大値は、最大コックリング高さH CXとなり、最大コッ
クリング成長速度VCXにおいて最大コックリング高さH
CXとなる時間TCXが上記時間TC1の最大値に設定され
る。これによって、最大コックリング成長速度VCXにお
いて最大コックリング高さHCXとなる時間TCX以後のコ
ックリングの成長は極めて緩慢であることから、インク
ジェットヘッド13の吐出口面16とプリント用紙17
との間隔Gを計算上求められる最小値に設定しても、イ
ンクジェットヘッド13にプリント用紙17が接触する
ようなおそれは生じない。
【0040】また、搬送ベルト18の移動速度Vを高速
化すると共に最上流側のインクジェットヘッド13Bと
最下流側のインクジェットヘッド13Yとの距離Lを短
く設定することにより、最下流側のインクジェットヘッ
ド13Yの吐出口面16とプリント用紙17との間隔G
をより狭く設定することが可能となる。例えば、搬送ベ
ルト18の移動速度Vを300mm/s程度に設定し、最上
流側のインクジェットヘッド13Bと最下流側のインク
ジェットヘッド13Yとの距離Lを例えば75mm(隣り
合うインクジェットヘッド13の距離をそれぞれ25mm
に設定する)に設定した場合には、(1)式から時間TC1
が0.25秒となり、図5から明らかなように、最下流
側のインクジェットヘッド13Yの吐出口面16の直下
を通過するプリント用紙17に発生するコックリング高
さHC1が0.01mm程度にしか成長していないので、こ
の場合には最下流側のインクジェットヘッド13Yの吐
出口面16とプリント用紙17との間隔Gをおよそ0.
4mm程度、余裕をみて0.5mm程度に設定することがで
き、これによって従来ものよりもはるかにインク滴の着
弾精度を上げることができ、画像品質を向上させること
ができる。また、コックリングの成長過程でインクジェ
ットヘッド13の吐出口面16の直下をプリント用紙1
7がこれに対して接触せずに通過するため、極めて良好
な品質の画像を得ることが可能である。
【0041】このように、搬送ベルト18の移動速度V
を高速化したり、最上流側のインクジェットヘッド13
Bと最下流側のインクジェットヘッド13Yとの距離L
を短く設定することで、吐出口面16とプリント用紙1
7との間隔Gを狭くできるが、図5に示すコックリング
高さHCの成長曲線がその下限値を決定する。
【0042】なお、黄色インク,マゼンタ色インク,シア
ン色インク,黒色インクがプリント用紙17に対して超
浸透性を有する場合、各インクジェットヘッド13の距
離を近接状態で配置しても、プリント用紙17上での各
色インク間の混色を比較的抑えることが可能である。
【0043】上述したように、搬送ベルト18の移動速
度Vを高速化できない場合や最上流側のインクジェット
ヘッド13Bと最下流側のインクジェットヘッド13Y
との距離Lが長くなってしまうような場合、そのコック
リング高さHC1が最大コックリング高さHCXを含む場合
があるけれども、コックリング成長速度の最大値VCX
すなわち図5において実際に発生するコックリング高さ
Cの成長具合を示す曲線と、この曲線に接しかつ原点
を通る直線との接点に対応する時間TC2(≒2.2秒)
よりも短くすることができれば、コックリング高さHC1
の最大値を時間TC2に対応したコックリング高さHC2
抑えることが可能となる。例えば、黒色インク吐出用の
インクジェットヘッド13Bと黄色インク吐出用のイン
クジェットヘッド13Yとの距離Lが75mmの場合、
(1)式によりV≧34(mm/s)に設定する必要がある。
この条件下において、最下流の黄色インク吐出用のイン
クジェットヘッド13Yの吐出口面16とプリント用紙
17との間隔Gは、約0.6mmのコックリング高さHC2
を、先のプラテン19の搬送基準面に対する±0.05m
m程度のばらつきと、搬送ベルト18の厚みの数μmばら
つきおよびプラテン19の表面からHB、すなわち0.2
mmの浮き上がりと、プリント用紙17の0.1mm程度の
厚みの相違と、搬送ベルト18の表面26からプリント
用紙17のHp、例えば約0.02mmの浮き上がりと、イ
ンクジェットヘッド13の吐出口面16の位置の±0.
03mm程度のばらつきとの累積誤差である約0.4mmに
加え、1.0mmに設定することができる。この場合にお
いても、吐出口面16に付着するインク滴または紙繊維
や塵埃などがプリント用紙17に付着しないように、
0.1mmの余裕をさらに持たせることが望ましい。
【0044】これによって、従来ものよりもインク滴の
着弾精度を上げることができ、画像品質を向上させるこ
とができる。特に、前記時間TC2以前のコックリングの
高さHCの成長が急激に起こるため、この速度に対応し
た搬送速度を確保しておけば、これ以降のコックリング
の成長速度にばらつきがあっても、コックリング高さH
C自体の変化が少ないため、インクジェットヘッド13
の吐出口面16に対するプリント用紙17が接触する可
能性は極めて少ない。
【0045】第3の実施例では、画質をさらに改善する
ため、コックリングの成長速度の最大値VCXに基づいて
算出され、実際のコックリングの高さHCとの差が最大
となる時間TC3におけるコックリング高さHC3をインク
ジェットヘッド13の吐出口面16とプリント用紙17
との間隔Gを設定するための上限値として利用する。具
体的には、コックリング成長速度が最大となる時間TC2
よりも前において、コックリングの成長速度の最大値V
CXに基づいて算出されるコックリング高さHC3と、実際
のコックリングの高さHCとの差が最大となる時間
C3、換言すればコックリングの成長速度の最大値VCX
と平行な直線とコックリング成長曲線との接点における
時間TC3以下となるように、搬送ベルト18の移動速度
Vおよびまたは前記Lを設定する。具体的には、Lが7
5mmの場合、搬送ベルト18移動速度Vを75mm/s以上
とすることによって、コックリング高さHC3を約0.3m
m(図5参照)以下にすることができ、インクジェット
ヘッド13の吐出口面16とプリント用紙17との間隔
Gを0.7mm弱まで狭めることができ、さらに良好な画
質の画像を得ることが可能である。
【0046】本実施例では、実際に発生するコックリン
グ高さHC1が(2)式に示すように、コックリングの成長
速度の最大値VCXに基づいて想定したコックリング高さ
C3よりも必ず小さいことから、吐出口面16とプリン
ト用紙17の表面との接触の危険性をさらに少なくする
ことができる。
【0047】また、搬送ベルト18の移動速度Vを高
め、TC1=1秒に設定することにより、この時点で成長
しているコックリングの高さHC1を0.02mm以下にす
ることができるため、これに基づいてインクジェットヘ
ッド13の吐出口面16とプリント用紙17との間隔G
をさらに狭めることができる。また、インクジェットヘ
ッド13の吐出口面16とプラテン19の搬送基準面と
を常に一定にするため、これらの間隔を常に一定に保持
するスペーサを例えばインクジェットヘッド13に突設
し、このスペーサの先端がプラテン19の搬送基準面に
当接するようにインクジェットヘッド13を付勢するこ
とにより、プラテン19の搬送基準面の平面度が悪かっ
たりしても、これをキャンセルすることが可能となり、
最大で0.08mm程度あったばらつきを0.01mmと小さ
くすることができる。さらに、プリント用紙17の厚み
を検出する紙厚センサを設け、この検出結果に応じてイ
ンクジェットヘッド13の吐出口面16とプラテン19
との間にギャップ調整板を挿入することで、プリント用
紙17の厚みのばらつきを0.1mmから0.05mmに小さ
くすることも可能である。この結果、これらのばらつき
の累積が0.28mmとなり、コックリング高さHCを含め
たインクジェットヘッド17の吐出面26とプリント用
紙17との間隔Gを最小で0.3mm、吐出口面16に付
着するインク滴または紙繊維や塵埃などに対する余裕を
みても0.4mmにすることが可能となり、より一層良好
な画質を有する画像を得ることができる。
【0048】上述した3つの実施例では、実際に発生す
るコックリング高さHC1の成長過程を予めサンプリング
して置く必要があるが、第4の実施例では、コックリン
グ成長速度の最大値VCXに基づいて算出されるコックリ
ング高さHC4を利用してインクジェットヘッド13の吐
出口面16とプリント用紙17との間隔Gの下限値を設
定するようにしてもよい。つまり、コックリングの最大
成長速度VCXをコックリング高さと想定し、図5におけ
るコックリング成長速度の最大値VCX、すなわち黒色イ
ンク吐出用のインクジェットヘッド13Bから吐出され
た黒色インクがプリント用紙17に付着してから成長す
るコックリングの高さHC1の変化率の最大値に基づいて
算出される時間TC1経過後のコックリングの高さHC4を HC4=(VCX×TC1) ・・・(2) と設定する。
【0049】そして、上記(1)式からLおよびVを決定
し、(1),(2)の連立方程式を解いてインクジェットヘ
ッド13Yの吐出口面16とプリント用紙17との間隔
Gを(0.4+HC4)mm以上、特に吐出口面16に付着
しているインク滴または紙繊維や塵埃などがプリント用
紙17に接触しないように、例えば0.1mmの余裕を与
えることが好ましいので、(0.5+HC4)mm以上に設
定する。但し、画質が劣化しないように、この余裕を
0.2mm以下にすることが好ましく、従って上述した間
隔Gを(0.6+HC4)mm以下にすることが有効であ
る。
【0050】上述した各実施例では、4色のインクをそ
れぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド13を等距
離に配列したが、カラーインク、すなわち黄色インク,
マゼンタ色インク,シアン色インク吐出用のインクジェ
ットヘッドと、黒色インク吐出用のインクジェットヘッ
ド13Bとの2つのインクジェットヘッドを用いること
も可能である。このカラーインク吐出用のインクジェッ
トヘッドは、その吐出口面に黄色インク吐出用の吐出口
群と、マゼンタ色インク吐出用の吐出口群と、シアン色
インク吐出用の吐出口群とが近接して開口するものであ
り、これによってカラーインク吐出用のインクジェット
ヘッドと搬送ベルト18の表面26との間隔をより狭く
設定することができる。また、媒体搬送手段として静電
吸着を利用した搬送ベルト18を用い例を説明したが、
円筒ドラムの外周面に直接プリント用紙17を吸着させ
てこれを搬送する型式のものを採用するようにしてもよ
く、搬送面にプリント用紙17を保持する手段として真
空引きによる吸着を利用することも可能である。この円
筒ドラムを採用した場合には、前述した搬送ベルト18
の浮き上がり量に対応した分だけインクジェットヘッド
とプリント用紙17との間隔をさらに狭く設定すること
が可能である。
【0051】なお、本発明は、液体の吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば、電気熱変換体やレーザ光など)を具
え、この熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させ
るインクジェット方式の画像形成装置において優れた効
果をもたらすものである。かかる方式によれば、プリン
トの高密度化および高精細化が達成できるからである。
【0052】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマ
ンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体が保持
されているシートや流路に対応して配置される電気熱変
換体に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な
温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加する
ことにより熱エネルギを発生させ、液体吐出ヘッドの熱
作用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一
対一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効であ
る。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介して
液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書や、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うこ
とができる。
【0053】本発明の画像形成装置の構成として、液体
吐出ヘッドからの液体の吐出状態を適正にするための回
復手段や、予備的な補助手段などを付加することは本発
明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。
これらを具体的に挙げれば、液体吐出ヘッドに対するキ
ャッピング手段や、クリーニング手段, 加圧あるいは吸
引手段, 電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいは
これらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、
プリント作業とは別に吐出を行う予備吐出手段を挙げる
ことができる。
【0054】また、搭載される液体吐出ヘッドの種類や
個数についても、プリント色や濃度(明度)を異にする
複数種のインクに対応して設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば画像形成装置のプリントモードと
しては黒色などの主流色のみのプリントモードだけでは
なく、液体吐出ヘッドを一体的に構成するか、複数個の
組み合わせによるか何れでもよいが、異なる色の複色カ
ラーまたは混色によるフルカラーの各プリントモードの
少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効で
ある。この場合、プリント媒体の種類やプリントモード
に応じてインクのプリント性を調整するための処理液
(プリント性向上液)を専用あるいは共通の液体吐出ヘ
ッドからプリント媒体に吐出することも有効である。
【0055】さらに、本発明においては、上述した各液
体に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実
行するものである。
【0056】なお、本発明にかかる画像形成装置の形態
としては、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、リーダなどと組合せた
複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装
置や捺染装置の形態を採るものなどであっても良く、プ
リント媒体としては、シート状あるいは長尺の紙や布
帛、あるいはその他の膨潤性材料およびこれらから構成
される3次元立体構造物などを挙げることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、プリント媒体に最初に
液体を吐出してからの経過時間に応じてプリント媒体に
成長するコックリングの高さを予測し、これに基づいて
液体吐出ヘッドの吐出口面と搬送面との間隔を設定する
と共にプリント媒体の搬送方向に沿って配列する液体吐
出ヘッドの間隔を搬送面の移動速度に応じて設定したの
で、プリント媒体に発生するコックリングが液体吐出ヘ
ッドの吐出口面に接触することなく、しかも液体吐出ヘ
ッドの吐出口面と搬送面との間隔を必要最小限に設定す
ることができ、画像品質を従来のフルマルチラインプリ
ンタよりも改善することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置をフルラインタイプ
のインクジェットプリンタに応用した一実施例の概念図
である。
【図2】本発明の原理を説明するためにプリント媒体に
発生するコックリングの高さの変化曲線を表すグラフで
ある。
【図3】図1に示した実施例における個々のインクジェ
ットヘッドとプリント媒体の搬送系との関係を表す拡大
図である。
【図4】図1に示した実施例におけるインクジェットヘ
ッドの吐出口面とプリント媒体と搬送ベルトとプラテン
との関係を表す模式図である。
【図5】プリント媒体にインクを吐出した後の経過時間
と、これによってプリント媒体に発生するコックリング
の高さとの関係を表すグラフである。
【符号の説明】
11Y,11M,11C,11B インクタンク 12 接続配管 13Y,13M,13C,13T,13B, インクジェッ
トヘッド 14 制御装置 15 ヘッドドライバ 16 吐出口面 17 プリント用紙 18 搬送ベルト 19 プラテン 20 ヘッド移動手段 21 ヘッドキャップ 22 キャップ移動手段 23 ベルト駆動モータ 24 駆動ローラ 25 モータドライバ 26 搬送ベルトの表面 27 帯電器 28 帯電器ドライバ 29 給紙ローラ 30 給紙用モータ 31 モータドライバ HC コックリングの高さ HB プラテン表面からの搬送ベルトの浮き上がり量 HP 搬送ベルト表面からのプリント用紙の浮き上がり
量 HCX 最大コックリング高さ VCX 最大コックリング成長速度 TCX 最大コックリング成長速度で最大コックリング高
さに達する時間 L 2つのインクジェットヘッドの距離 G インクジェットヘッドの吐出口面とプリント用紙と
の間隔

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴の付与によってコックリングを発生
    する特性があるプリント媒体を吸着してこれを搬送する
    媒体搬送手段と、この媒体搬送手段にプリント媒体を吸
    着させる吸着手段と、前記媒体搬送手段により吸着搬送
    されるプリント媒体に対して間隙を隔ててその搬送方向
    上流側で最初に液滴を与える第1液滴吐出ヘッド部およ
    び下流側で最後に液滴を与える第2液滴吐出ヘッド部と
    を有する画像形成装置であって、 プリント媒体に対する液滴付与からの経過時間(x)秒
    に応じたコックリング高さ(y)mmの変化曲線から得ら
    れる基準点(1,0.05)を通り、前記変化曲線に対
    する接線から得られる傾きα,切片βに対し、前記間隙
    のうち最小間隙H(mm)と前記第1液滴吐出ヘッド部の
    吐出部から前記第2液滴吐出ヘッド部の端部までの吐出
    ヘッド部存在領域の長さL(mm)およびプリント媒体の
    搬送速度V(mm/秒)が H>α(L/V)+β の関係を満たし、H≧0.05かつα+β=0.05であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 液滴の付与によってコックリングを発生
    する特性があるプリント媒体を吸着してこれを搬送する
    媒体搬送手段と、この媒体搬送手段にプリント媒体を吸
    着させる吸着手段と、前記媒体搬送手段により吸着搬送
    されるプリント媒体に対して間隙を隔ててその搬送方向
    上流側で最初に液滴を与える第1液滴吐出ヘッド部およ
    び下流側で最後に液滴を与える第2液滴吐出ヘッド部と
    を有する画像形成装置であって、 プリント媒体に対する液滴付与からの経過時間(x)秒
    に応じたコックリング高さ(y)mmの変化曲線から得ら
    れる基準点(1,γ)を通り、前記変化曲線に対する接
    線から得られる傾きα,切片βに対し、前記間隙のうち
    最小間隙H(mm)と前記第1液滴吐出ヘッド部の吐出部
    から前記第2液滴吐出ヘッド部の端部までの吐出ヘッド
    部存在領域の長さL(mm)およびプリント媒体の搬送速
    度V(mm/秒)が H>α(L/V)+β の関係を満たし、H≧γかつα+β=γであることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 0.8≧Hであることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記変化曲線を与えるプリント媒体は、
    プリンターが使用許可している媒体のうち、最大のコッ
    クリング量を与えるプリント媒体であることを特徴とす
    る請求項1から請求項3の何れかに記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記搬送速度V(mm/秒)は、プリント
    媒体を前記吐出ヘッド部存在領域の長さL(mm)を1秒
    以下で通過させるV≧Lの関係を満たすことを特徴とす
    る請求項1から請求項4の何れかに記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 搬送基準面に沿って速度Vで移動してプ
    リント媒体を搬送するための搬送面を有する媒体搬送手
    段と、前記搬送面の移動方向に沿って相隔てて配置さ
    れ、液体を吐出するための複数の吐出口が開口する吐出
    口面をそれぞれ有する少なくとも2つの液体吐出ヘッド
    とを具え、前記搬送面と対向する前記液体吐出ヘッドの
    前記吐出口から前記プリント媒体の表面に液体を吐出し
    て画像を形成する画像形成装置であって、 前記搬送面の移動方向に沿って上流側に位置して前記プ
    リント媒体に最初に液体を吐出する第1の前記液体吐出
    ヘッドよりも下流側に位置する任意の第2の前記液体吐
    出ヘッドの前記吐出口面と前記搬送面との間隔が、 前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつきの
    最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量および
    前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記プリント媒
    体の表面に吐出された液体によって前記プリント媒体に
    発生するコックリングの最大高さHCXとの総和よりも小
    さく、 かつ前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつ
    きの最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量お
    よび前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1の
    液体吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体を
    吐出してから所定時間TC1経過後の前記プリント媒体に
    発生しているコックリングの高さHC1との総和よりも大
    きく設定され、 前記第1の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐出ヘッド
    との距離Lは、前記コックリングの成長速度の最大値を
    CXで表す場合、(V/VCX)HCXよりも短く設定さ
    れ、 前記所定時間TC1がL/Vであることを特徴とする画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 搬送基準面に沿って速度Vで移動してプ
    リント媒体を搬送するための搬送面を有する媒体搬送手
    段と、前記搬送面の移動方向に沿って相隔てて配置さ
    れ、液体を吐出するための複数の吐出口が開口する吐出
    口面をそれぞれ有する少なくとも2つの液体吐出ヘッド
    とを具え、前記搬送面と対向する前記液体吐出ヘッドの
    前記吐出口から前記プリント媒体の表面に液体を吐出し
    て画像を形成する画像形成装置であって、 前記搬送面の移動方向に沿って上流側に位置して前記プ
    リント媒体に最初に液体を吐出する第1の前記液体吐出
    ヘッドよりも下流側に位置する任意の第2の前記液体吐
    出ヘッドの前記吐出口面と前記搬送面との間隔が、 前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつきの
    最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量および
    前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1の液体
    吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体を吐出
    してからのコックリングの成長速度が最大となる時のコ
    ックリングの高さHC2との総和よりも小さく、 かつ前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつ
    きの最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量お
    よび前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1の
    液体吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体を
    吐出してから所定時間TC1経過後の前記プリント媒体に
    発生しているコックリングの高さHC1との総和よりも大
    きく設定され、 前記第1の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐出ヘッド
    との距離Lは、前記コックリングの成長速度の最大値を
    CXで表す場合、(V/VCX)HC2よりも短く設定さ
    れ、 前記所定時間TC1がL/Vであることを特徴とする画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 搬送基準面に沿って速度Vで移動してプ
    リント媒体を搬送するための搬送面を有する媒体搬送手
    段と、前記搬送面の移動方向に沿って相隔てて配置さ
    れ、液体を吐出するための複数の吐出口が開口する吐出
    口面をそれぞれ有する少なくとも2つの液体吐出ヘッド
    とを具え、前記搬送面と対向する前記液体吐出ヘッドの
    前記吐出口から前記プリント媒体の表面に液体を吐出し
    て画像を形成する画像形成装置であって、 前記搬送面の移動方向に沿って上流側に位置して前記プ
    リント媒体に最初に液体を吐出する第1の前記液体吐出
    ヘッドよりも下流側に位置する任意の第2の前記液体吐
    出ヘッドの前記吐出口面と前記搬送面との間隔が、 前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつきの
    最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量および
    前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1の液体
    吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体を吐出
    してから前記プリント媒体に発生するコックリングの成
    長速度の最大値VCXに基づいて算出され、実際のコック
    リングの高さとの差が最大となる時間TC3におけるコッ
    クリング高さHC3との総和よりも小さく、 かつ前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつ
    きの最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量お
    よび前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記第1の
    液体吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初に液体を
    吐出してから所定時間TC1経過後の前記プリント媒体に
    発生しているコックリングの高さHC1との総和よりも大
    きく設定され、 前記第1の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐出ヘッド
    との距離Lは、V・T C3よりも短く設定され、 前記所定時間TC1がL/Vであることを特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 前記時間TC3は、前記コックリングの成
    長速度が最大値VCXを示す時間TC2よりも前にあり、当
    該時間TC3における前記コックリングの高さHC3が0.
    3mmであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 搬送基準面に沿って速度Vで移動して
    プリント媒体を搬送するための搬送面を有する媒体搬送
    手段と、前記搬送面の移動方向に沿って相隔てて配置さ
    れ、液体を吐出するための複数の吐出口が開口する吐出
    口面をそれぞれ有する少なくとも2つの液体吐出ヘッド
    とを具え、前記搬送面と対向する前記液体吐出ヘッドの
    前記吐出口から前記プリント媒体の表面に液体を吐出し
    て画像を形成する画像形成装置であって、 前記搬送面の移動方向に沿って上流側に位置して前記プ
    リント媒体に最初に液体を吐出する第1の前記液体吐出
    ヘッドよりも下流側に位置する任意の第2の前記液体吐
    出ヘッドの前記吐出口面と前記搬送面との間隔が、 前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつきの
    最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量および
    前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記プリント媒
    体の表面に吐出された液体によって前記プリント媒体に
    発生するコックリングの最大高さHCXとの総和よりも小
    さく、 かつ前記搬送基準面に対する前記搬送面の高さのばらつ
    きの最大値と、前記プリント媒体の厚みの最大誤差量お
    よび前記搬送面からの最大浮き上がり量と、前記コック
    リングの成長速度の最大値VCXに基づいて算出され、前
    記第1の液体吐出ヘッドにより前記プリント媒体に最初
    に液体を吐出してから所定時間TC1経過後のコックリン
    グの高さHC4との総和よりも大きく設定され、 前記第1の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐出ヘッド
    との距離Lは、(V/VCX)HCXよりも短く設定され、 前記所定時間TC1がL/Vであることを特徴とする画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】 前記液体が水性であり、前記プリント
    媒体が非コート紙であることを特徴とする請求項1から
    請求項10の何れかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の吐出口は、前記搬送面の移
    動方向に対して交差する前記プリント媒体のプリント領
    域の全幅に亙って配列していることを特徴とする請求項
    6から請求項11の何れかに記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の液体吐出ヘッドと最下流に
    位置する前記第2の液体吐出ヘッドとの距離が75mm以
    下であり、前記搬送面の移動速度Vが300mm/s以上で
    あり、前記第2の液体吐出ヘッドの前記吐出口面と前記
    プリント媒体の表面との間隔が0.4mm以下であること
    を特徴とする請求項6から請求項12の何れかに記載の
    画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記媒体搬送手段が搬送ベルトを有す
    ることを特徴とする請求項6から請求項13の何れかに
    記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体搬送手段は、外周面が前
    記搬送面となった回転ドラムを有することを特徴とする
    請求項6から請求項13の何れかに記載の画像形成装
    置。
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