JP2848898B2 - ポリ‐γ‐グルタミン酸エステルおよびその成形体 - Google Patents

ポリ‐γ‐グルタミン酸エステルおよびその成形体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 <技術分野> 本発明は、ポリ−γ−グルタミン酸エステルおよびポ
リ−γ−グルタミン酸エステルを主成分とする重合体の
成形体に関するものである。
<従来技術> 一般に、グルタミン酸のγ位のカルボキシル基とα位
のアミノ基とが分子間でアミド結合した重合度の高いポ
リマーを合成化学的に得ることは困難である。しかし、
本発明者らは、微生物の発酵生産によって、重合度の高
いポリ−γ−グルタミン酸(以下、「γ−PGA」という
ことがある)を有利に得ることに成功している。従っ
て、ポリアミドすなわち4−ナイロンとしての属性なら
びにα位のカルボキシレート基にもたらされる特性を持
つところより種々の用途がありうるこのポリマーに対し
ては、その供給面での障害は除かれているということが
できる。
しかしながら、γ−PGAは、一般に溶媒に対する溶解
性が低く、ジメチルスルホキシド(以下、「DMSO」とい
うことがある)と水(ただし、γ−PGAがアルカリ金属
塩(ナトリウム、カリウム等)であるとき)にのみ可溶
である。また、重合度にもよるが、γ−PGAは一般に融
点が高いかあるいは最適溶融温度域が狭いところより、
ポリアミドに慣用される溶融成形が必ずしも容易ではな
い。
γ−PGAから膜あるいは繊維を得る際には、γ−PGAを
一旦溶媒に溶かしてその後に膜あるいは繊維状に成形
(本発明では、溶液(または溶融した液状物)から糸を
作ること、即ち所謂「紡糸」、も成形というものとす
る)することが行われる。しかし、本発明者らが知る限
りでは、γ−PGAから良好な膜あるいは繊維を得ること
は容易ではなかった。即ち、DMSOや水を溶媒として用い
た場合には、固く厚くかつ脆い不透明膜しか得られなか
ったり、あるいは紡糸そのものが困難で繊維を形成させ
ること自体が容易ではなかったからである。また、γ−
PGAは前述の様にDMSOや水以外の溶媒、特に成形溶媒と
して適した有機溶媒、には一般に溶解性が低いので、膜
あるいは繊維への形成性を改良することは困難であっ
た。
〔発明の概要〕
<要旨> 本発明者らは、上記したような問題点を除くために種
々の検討を行った結果、γ−PGA中のグルタミン酸のα
位のカルボキシル基をエステル化することにより、溶媒
に対する溶解性を増大させることができ、そしてそのよ
うな変成γ−PGAの溶液からは優れた諸特性を有する成
形体が得られることを見出だして、本発明に至った。
従って、本発明によるポリ−γ−グルタミン酸エステ
ルは、下記の繰返し単位(A)および繰返し単位(B)
とからなり、前者が少なくとも40%を占めかつ重合度す
なわち両単位の合計が少なくとも1000であること、を特
徴とするものである。
(ここで、Rはエステル形成基を示す) また、本発明によるポリ−γ−グルタミン酸エステル
の成形体は、上記のポリ−γ−グルタミン酸エステルを
主成分とする重合体の成形体からなり、該成形体が膜ま
たは繊維であること、を特徴とするものである。
<効果> 本発明によりポリ−γ−グルタミン酸エステルは、ポ
リ−γ−グルタミン酸に比べて優れた溶解性を示すもの
である。
また、このようなポリ−γ−グルタミン酸エステルを
主成分とする重合体からなる本発明による成形体は、優
れた諸特性、例えば強度、透明性、弾力性等を有するも
のである。
本発明では、ポリ−γ−グルタミン酸エステルのエス
テル化度を制御することが可能であり、かつ容易であ
る。従って、ポリ−γ−グルタミン酸エステルのエステ
ル化度を制御することによって、容易に種々の異なった
性質を有するエステル体ならびに成形体を得ることがで
きる。
〔発明の具体的説明〕
<ポリ−γ−グルタミン酸およびその製造> 本発明によるポリ−γ−グルタミン酸エステルの製造
法の一具体例は、γ−PGAのエステル化であるが(詳細
後記)、その場合のγ−PGAは、グルタミン酸のγ位の
カルボキシル基がα位のアミノ基と分子間でアミド結合
した構造を示すものである。
このようなγ−PGAは、化学合成法、発酵法、半化学
合成法等の種々の方法で得ることができる。例えば、本
発明では、γ−PGAは微生物の発酵生産による方法によ
り得ることができ、かつこの方法によるγ−PGAは本発
明において特に好ましいものである。
この微生物による方法の詳細は、例えば、特開平1−
174397にも記載されている通りであるが、ここでその概
要について述べれば下記の通りである。
γ−PGAを生産する細菌を酵母エキス、ペプトン、尿
素、K2HPO4およびアミノ酸からなる栄養培地で37℃で2
〜3日間培養し、該培養物からγ−PGAを多量に製造す
ることができる。
<ポリ−γ−グルタミン酸エステルおよびその製造> 本発明によるポリ−γ−グルタミン酸エステルは、下
記の繰返し単位(A)および繰返し単位(B)とからな
り、前者が少なくとも40%を占めかつ重合度すなわち両
単位の合計が少なくとも1000であるものである。
(ここで、Rはエステル形成基を示す) エステル形成基としては、例えば炭素数1〜30程度、
好ましくは1〜4程度、の直鎖あるいは分岐した飽和あ
るいは不飽和の脂肪族、脂環族あるいは芳香族(芳香脂
肪族および脂肪芳香族を含む)の非置換または置換炭化
水素残基が適当である。その場合の置換基としては、
(イ)ハロゲン原子(例えば、クロロ基、ブロモ基、フ
ルオロ基)、(ロ)ニトロ基、(ハ)シアノ基、(ニ)
カルボアルコキシ基、カルボアリーロキシ基、カルボア
ラールコキシ基(いずれも、基中のアルキル基は炭素数
1〜4程度、アリール基は炭素数6〜10程度、アラルキ
ル基は合計炭素数が6〜10程度、のものが代表的であ
る)、(ホ)モノまたはジアルキルアミノ基(アルキル
基は炭素数1〜4程度のものが代表的である)およびア
シルアミノ基(アシル基は炭素数1〜5程度のものが代
表的である)等が挙げられる。
また、「置換炭化水素残基」というときの「置換」
は、この炭化水素残基の主鎖中に置換基(好ましくは二
価の基)が存在するもの、例えば−O−、−S−、SO2
−、−CO−、その他が介在している場合をも包含するも
のである。
これらのエステル形成基Rの代表的なものは、低級ア
ルキル基、フェニル基ないし低級アルキル置換フェニル
基およびフェニル低級アルキル基、である。
このようなポリ−γ−グルタミン酸エステルの製造法
の一つは、対応モノマーまたはそのオリゴマーを重合さ
せることからなるものである。他の製造法の一つは、そ
して好ましい方法は、γ−PGAをエステル化することか
らなるものである。
γ−PGAのエステル化方法は、特に限定されたもので
はなく、本発明では公知のエステル化方法を採用するこ
とができる。本発明において好ましいエステル化方法と
しては、例えば下記のようなエステル化試薬を用いる方
法が挙げられる。
(イ)エステル形成基Rの供給源として対応のジアゾ化
合物(例えば、ジアゾメタン、ジアゾジフェニルメタン
等)を用いる方法。
(ロ)塩基性物質(例えば、三級アミン、特にピリジ
ン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジン等の有
機塩基、DMSOと水素化ナトリウム等から得られるジムシ
ルアニオン等の塩基、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラート等のアルコラート、および水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ)と対応R基の
ハロゲン化物(例えば、ヨウ化メチル、臭化メチル、臭
化ベンジル等)の脱ハロゲン化水素反応による方法。こ
れらの塩基性物質は、γ−PGAと塩を形成した形態であ
ってもよい。すなわち、あらかじめγ−PGAの上述の有
機塩基あるいはアルカリ金属との塩を単離してから上述
のエステル化反応を行うこともできる。
(ハ)塩化チオニル、蓚酸ジクロリド等でカルボン酸を
活性化させ、対応R基のアルコラートと反応させる方
法。
γ−PGAのエステル化は、γ−PGAとこれらのエステル
化試薬とを溶媒中で反応させることにより行うことがで
きる。エステル化に際して用いる溶媒としては、DMSO、
これ以外の有機溶媒(例えば、(イ)ジメチルホルムア
ミド、N−ジメチルアセトアミドのようなアミド類、
(ロ)ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエー
テルのようなエーテル類、(ハ)酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピルのようなエステル類、(ニ)メチレン
クロリド、エチレンクロリド、クロロフォルムのような
ハロゲン炭化水素類、(ホ)ピリジン、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジンのよう
なアミン類)、およびこれらの混合溶媒が挙げられる。
γ−PGAをエステル化する際は、上記溶媒中でγ−PGA
および上記エステル化試薬を−10℃乃至100℃、特に10
℃乃至80℃、の温度範囲で、10分乃至1週間、特に30分
乃至4日間、反応させるのが好ましい。
ポリ−γ−グルタミン酸エステルのエステル化率(即
ち、繰返し単位(A+B)の(A)の割合)は、例えば
エステル化試薬の量や処理方法ないし処理回数等を変更
することにより制御することができる。エステル化率が
高いもの(例えば100%のもの)を希望するならば、エ
ステル化処理を数回繰り返し行えばよい。
エステル化により形成されたポリ−γ−グルタミン酸
エステルは、それが溶液として得られたときは、その後
に水または有機溶媒(例えば、クロロホルム、アセト
ン、酢酸エチル、メタノール)により沈澱化させること
により、固体として得ることができる。
このようにして得られたポリ−γ−グルタミン酸エス
テルの溶媒に対する溶解性は、同一溶媒であっても、エ
ステル形成基の種類およびエステル化率等によって差が
認められ、また、同一のエステル形成基およびエステル
化率であっても、溶媒の種類によって差が認められる。
本発明によるポリ−γ−グルタミン酸エステルにおいて
は、エステル形成基の種類およびエステル化率等は、溶
媒の種類、溶解性、および成形体の成形条件、用途等に
応じて適宜決定することができる。なお、具体的なエス
テル形成基の種類ならびにエステル化率等は、適当な実
験等を行うことにより容易に決定することができること
は言うまでもない。
本発明による繰返し単位(A)および(B)からなる
重合体は、繰返し単位(A)が(A+B)の40〜100モ
ル%、好ましくは60〜100モル%、さらに好ましくは90
〜100モル%、からなるものである。繰返し単位は、そ
れが存在することによって、その遊離のカルボキシル基
をさらなる反応に付すことによって機能的誘導体を得る
のに利用することができる。
また、遊離のカルボキシル基として表示されている繰
返し単位(B)は、塩の形であってもよく、そのような
形態をも本発明(特許請求の範囲を解釈する場合を含
む)では繰返し単位(B)と考えるものとする。
1分子中の繰返し単位(A)および(B)の数、即ち
重合度は、1000以上、好ましくは5000〜10000程度、で
ある。
重合度は、本発明ポリ−γ−グルタミン酸エステルの
溶液粘度によって、間接的に表現することができる。例
えば、本発明によるポリ−γ−グルタミン酸エステル
は、塩化リチウムを2%含むN−メチルピロリドン溶液
での固有粘度(20℃)が0.1dl/g以上、好ましくは0.15d
l/g以上2.0dl/g以内である。
γ−PGAのカルボキシル基の50モル%以上がエステル
化されたことに相当して、本発明によるポリ−γ−グル
タミン酸エステルは、一般に、成形に必要ないし利用可
能なレベルおよび範囲の軟化点ないし流動点あるいは融
点を持っている。例えば、カルボキシル基の100モル%
がメチルエステル化されている固有粘度(前記の定義に
従うものとする)が0.25dl/gであるポリ−γ−グルタミ
ン酸エステルの軟化温度は、100℃程度である。
<ポリ−γ−グルタミン酸エステルの成形体> 本発明によるポリ−γ−グルタミン酸エステルの成形
体は、上記のポリ−γ−グルタミン酸エステルを主成分
とする重合体の成形体からなり、該成形体が膜または繊
維であるものである。
ここで、「主成分とする」とは、重合体の実質的全量
がポリ−γ−グルタミン酸エステルのみからなるものの
外に、ポリ−γ−グルタミン酸エステルよりも少量(例
えば、ポリ−γ−グルタミン酸エステルとの合計量の50
重量%まで)の相溶性重合体(例えば、ポリアミド、側
鎖にエステル基を持つポリマー、その他)を含んでいて
もよいこと、ならびにポリ−γ−グルタミン酸エステル
と合目的的な補助成分(例えば、粘度低下剤、安定剤、
ツヤ消し剤、着色剤、その他)とからなるものをも包含
すること、を意味するものである。
本発明によるポリ−γ−グルタミン酸エステルは、溶
媒への溶解性が優れたものであることは前記した通りで
あるが、このようなものからなるポリ−γ−グルタミン
酸溶液は、膜または繊維を形成するための原液として有
用なものである。本発明によるポリ−γ−グルタミン酸
エステル成形体の好ましい具体例は、このようなポリ−
γ−グルタミン酸溶液の溶媒を蒸散させることにより形
成されたものである。しかし、溶融成形法によってもよ
いことはいうまでもない。
溶液または溶融物からの製膜および紡糸は、慣用され
ているところに従って行うことができることは言うまで
もない。
膜および繊維は、延伸したものであってもよい。
〔実験例〕
以下の実験例は、本発明の代表例について示すもので
あって、本発明を更に詳細に示すためのものである。従
って、本発明は、これらの実験例の具体的記載に限定さ
れるものではない。
実施例1 γ−PGA(1.5g)をジメチルスルホキシド(50ml)に
溶解後、室温下(25℃)にて、0.15規定ジアゾメタン
(60ml)を添加する。添加後60分間撹拌した後、酸によ
り残存するジアゾメタンを分解後、反応液に600mlのク
ロロホルムを添加し、γ−PGAメチルエステルを析出さ
せて結晶を得る。このもののエステル化率は、水素核磁
気共鳴法で測定した結果、100%であった。また、固有
粘度(20℃)は、塩化リチウムを2%含むN−メチルピ
ロリドン溶液で0.25dl/gであった。この結晶をジメチル
ホルムアミドに溶解後、150℃に加温して溶媒を除去す
ることにより、透明の膜を得た。
γ−PGAメチルエステルの1HNMR(270MHz,DMSO−d6)
測定値 δ1.8(m,1H,α−CH2),2.0(m,1H,α−CH2), 2.2(t,2H,β−CH2),4.3(q,1H,CH), 3.4(s,3H,OCH3). 実施例2 γ−PGA(1.5g)をジメチルホルムアミド(50ml)に
溶解後、トリエチルアミン(2.0g)を添加する。反応液
を60℃に加温した後、塩化ベンジル5.0mlを添加し、60
℃で48時間反応させる。反応終了後、反応液を500mlの
水に添加し、γ−PGAベンジルエステルを結晶として得
た。このもののエステル化率は、水素核磁気共鳴法で測
定した結果、100%であった。また、固有粘度(20℃)
は、2%の塩化リチウムを含むN−メチルピロリドン溶
液で1.81dl/gであった。この結晶をジメチルホルムアミ
ドに溶解後、150℃に1時間加温することにより、透明
の膜を得た。また、120℃に加温溶解後、一方を引くこ
とにより繊維状物質を得た。
γ−PGAベンジルエステルの1HNMR(270MHz,DMSO−d
6)測定値 δ1.8(m,1H,α−CH2),2.0(m,1H,α−CH2), 2.2(t,2H,β−CH2),4.3(q,1H,CH), 5.1(s,2H,OCH2),7.3(s,5H,C6H5).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12P 21/02 C12R 1:01) C08L 77:00 (56)参考文献 特開 平1−174397(JP,A) J.Chem.Soc,Perkin Trans.▲I▼,1972,4,605 −611 Acta Chim Acad.Sc i.Hung.1969,62(3)305−319 Can.J.Chem.1969,47 (19)3690−3693 Biopolymers 1973,12 (5)1089−1098 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 69/00 - 69/50 C12P 21/02 - 21/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の繰返し単位(A)および繰返し単位
    (B)とからなり、前者が少なくとも40%を占めかつ重
    合度すなわち両単位の合計が少なくとも1000であること
    を特徴とする、ポリ−γ−グルタミン酸エステル。 (ここで、Rはエステル形成基を示す)
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリ−γ−グルタミン酸
    エステルを主成分とする重合体の成形体からなり、該成
    形体が膜であることを特徴とする、ポリ−γ−グルタミ
    ン酸エステルの成形体。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のポリ−γ−グルタミン酸
    エステルを主成分とする重合体の成形体からなり、該成
    形体が繊維であることを特徴とする、ポリ−γ−グルタ
    ミン酸エステルの成形体。
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