JP2847856B2 - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP2847856B2
JP2847856B2 JP2036514A JP3651490A JP2847856B2 JP 2847856 B2 JP2847856 B2 JP 2847856B2 JP 2036514 A JP2036514 A JP 2036514A JP 3651490 A JP3651490 A JP 3651490A JP 2847856 B2 JP2847856 B2 JP 2847856B2
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英賢 川西
恒雄 柴田
郁子 田中
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において魚焼き等に利用される電気
調理器に関し、特に調理性能を高めた電気調理器に関す
るものである。
従来の技術 従来、魚焼きなどの高温で調理する電気調理器として
は第3図及び第4図に示す商品名“ロースター”と呼ば
れるものが主に用いられている。
この“ロースター”と呼ばれる電気調理器はシーズヒ
ーターからなる輻射加熱源(以下熱源という)21が上容
器22に着脱自在に取り付けられ、この熱源21の下部に被
調理物23を載置する焼網24および受皿25が位置し、これ
らの焼網24および受皿25は下容器26に載置されている。
また、上容器22の中央部には酸化触媒体27が取り付けら
れている。
このような電気加熱を熱源に使った電気調理器以外に
はガスを熱源に使ったものがあり、ガスでセラミックス
を予め加熱し、この二次輻射で被調理物を加熱するよう
にしたものや、空気をガスバーナー近くに流入せしめて
対流を生じさせ、被調理物に熱伝達するようにしたもの
などいろいろと工夫されている。
発明が解決しようとする課題 しかし、上述した従来の電気調理器では、被調理物へ
の熱伝達が主にシーズヒーターなどの熱源からの輻射加
熱であるため、被調理物の表面で吸収された熱が調理物
の伝導によって内部に伝達されるという熱伝達経路を経
ていた。このため、被調理物が魚のような場合では、表
面の加熱による皮下の身から発生する水蒸気で皮が膨
れ、更に皮が焦げて、皮と身の間に空気層が出来、魚の
内部への熱伝導が非常に悪くなることがある。
この結果、魚肉の蛋白凝固が不足し、生臭い,水っぽ
い,うま味がないなど食味に劣り、食用に供し難い焼魚
となることが多かった。
また、ガスを熱源として用いたものは、本来、熱伝達
が主に対流加熱によるため、被調理物の表面に焦げ目が
つく頃には内部には十分に熱が供給されており、乾燥し
すぎて美味しくないといった現象が生じていた。そのた
めに、先記したセラミックスの応用による輻射加熱の利
用などの工夫がなされ、著しく改善はされているがガス
の燃焼による水分の発生など、水っぽいといった味の面
においてはまだまだ課題があった。
本発明は上記課題を解決し、調理性能に優れた電気調
理器を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するために、熱源,焼網,受
皿,酸化触媒体およびファンがこれらを収納する上容器
と下容器のいずれかに収納もしくは取り付けられ、前記
上容器が下容器に着脱自在に載置されると共に、前記フ
ァンで対流を生じさせ、熱源の熱を強制対流により被調
理物に伝達し調理するようにしたもので、具体的には下
容器の内底部に受皿が、この受皿の上部に熱源が、さら
にこの受皿の上部に被調理物を載置する焼網が設けられ
ると共に側面または底面にはファンが設置され、他方上
容器中央部には酸化触媒体が取り付けられ、前記下容器
に設置されたファンにより熱源下方部より酸化触媒体に
向けて強制対流させることにより、また下容器の底部に
受皿が、この受皿の上部に被調理物を載置する焼網が設
けられると共に側面には酸化触媒体が設置され、他方上
容器の上面中央部にはファンが、内部には熱源が取り付
けられ、前記上容器に設置されたファンにより熱源上方
部より酸化触媒体に向けて強制対流させるよう構成した
ものである。
作用 本発明は上記した構成により、ファンを用いて強制的
に熱源より被調理物に向けて強制対流を起こし、輻射加
熱と対流加熱とのバランスを保ち、これらの両者の加熱
により表面と内部をバランスよく加熱して焼き上げ、調
理性能を向上させて従来の調理上の不具合を解消するこ
とができるものである。
実施例 以下、本発明の具体的な実施例を第1図及び第2図を
参照しながら説明する。
第1図において、1はほぼ上面中央部に凹部1aを、側
面に透視窓4を有する上容器で、前記凹部1aに論理中に
発生する煙を分解処理する酸化触媒体2が保持金具3を
介して取り付けられている。5は下容器で、この下容器
5の内底部には受皿6が、この受皿6の上部にはシーズ
ヒーターからなる輻射加熱源(以下、熱源という)7
が、さらにこの熱源7の上部には焼網8が設置されてい
る。
これら受皿6,熱源7および焼網8を収納する下容器5
はその開口部を覆って上容器3が着脱自在に載置される
ようになっている。
また、下容器5の側面にはファン9が設けられ、矢印
で示されるように熱源7の下方部より酸化触媒体2に向
けて強制的に対流が生じるようになっている。
上記構成の電気調理器の動作を説明すると、魚などの
被調理物は焼網8の上に載置され、熱源7およびファン
9を稼動させ調理を開始する。調理開始とともに熱源7
からは輻射熱が調理物に放射され、他方、ファン9から
送られた空気は熱源7によって加熱されて熱風となり、
強制対流によって被調理物を包むようにして加熱が行わ
れる。この両者の加熱によって調理物は直火焼きと蒸し
焼きの両調理法で加熱され、表面への焦げ目つけととも
に内部への加熱の両加熱が並行して行われ、焦げ目によ
る香ばしさと、内部まで十分加熱されて醸しだされるう
ま味とを有するほどよい仕上りとなるものである。
次に他の実施例を第2図により説明する。11は上面中
央部に凹部11aを有する上容器で、前記凹部11aにはファ
ン12が、また内部にはシーズヒータからなる熱源13が、
さらに側面には透視窓14がそれぞれ取り付けられてい
る。15は下容器で、この下容器15の内底部には受皿16
が、この受皿16の上部には焼網17が設置されている。ま
た、下容器15の前面の側面側には酸化触媒体18が保持金
具19を介して取り付けられている。
これら受皿16および焼網17を収納する下容器15はその
開口部を覆って上容器11が着脱自在に載置されるように
なっている。
また、上容器11に取り付けられたファン12により、熱
源13の上方部より酸化触媒体18に向けて強制的に対流が
生じるようになっている。
上記構成の電気調理器の動作において以下説明する。
魚などの被調理物は焼網17の上に載置され、熱源13お
よびファン12を稼動させ調理を開始する。調理開始とと
もに熱源13からは輻射熱が調理器に放射され、他方、フ
ァン12から送られた空気は熱源13によって加熱されて熱
風となり、強制対流によって調理物を包むようにして加
熱が行われる。
以下の加熱の作用は前記第1の実施例と同様であるの
でその説明を省略する。
尚、本発明の実施例においては、熱源としてシーズヒ
ーターを用いて説明したが、特にこれに限定されるもの
ではなく、ミラクロンヒータやハロゲンヒータまた、こ
れらのヒータの表面に遠赤外線発生処理を施したもので
もよい。
また、被調理物の調理法に適応させてファンの風量を
調理初期の段階は強く、調理後期の段階は弱くするなど
適切にコントロールし、より調理性能を高めるようにし
てもよい。
発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明の電気調理器に
よれば、熱源から放射される輻射熱とファンから送られ
る熱風との両加熱が被調理物に加わり、被調理物の表面
の加熱と表面から内部への加熱が同時に行われて被調理
物そのもののうまさを引き出し、その上焦げ目つけによ
る香ばしさも加わって美味しく仕上げることができるも
ので、電気調理器の調理性能の向上が図れるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の実施例を示す電気調理器
の断面図、第3図および第4図は従来の電気調理器を示
し、第3図は同斜視図、第4図は同断面図である。 7,13……熱源、8,17……焼網、6,16……受皿、2,18……
酸化触媒体、9,12……ファン、1,11……上容器、5,15…
…下容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 篤呼 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−127022(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 37/00 - 37/07

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輻射加熱源、焼網、受皿、酸化触媒体およ
    びファンが、これらを収納する上容器と下容器のいずれ
    かに収納もしくは取り付けられ、前記上容器が下容器に
    着脱自在に載置されると共に、前記ファンで前記輻射加
    熱源から被調理物に向けて強制対流を生じさせ、輻射加
    熱源の熱を強制対流により被調理物に伝達し調理するよ
    うにした電気調理器。
  2. 【請求項2】下容器の内底部に受皿が、この受皿の上部
    に輻射加熱源が、さらにこの受皿の上部に被調理物を載
    置する焼網が設けられると共に、側面または底面にはフ
    ァンが設置され、他方、上容器の上面の中央部には酸化
    触媒体が取り付けられ、前記下容器に設置されたファン
    により輻射加熱源下方部より酸化触媒体に向けて強制対
    流させる請求項1記載の電気調理器。
  3. 【請求項3】下容器の底部に受皿が、この受皿の上部に
    被調理物を載置する焼網が設けられると共に、側面には
    酸化触媒体が設置され、他方、上容器の上面中央部には
    ファンが、内部には輻射加熱源が取り付けられ、前記上
    容器に設置されたファンにより輻射加熱源上方部より酸
    化触媒体に向けて強制対流させる請求項1記載の電気調
    理器。
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