JP2846656B2 - エンジンの吸入空気量制御装置 - Google Patents

エンジンの吸入空気量制御装置

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JP2846656B2
JP2846656B2 JP11266389A JP11266389A JP2846656B2 JP 2846656 B2 JP2846656 B2 JP 2846656B2 JP 11266389 A JP11266389 A JP 11266389A JP 11266389 A JP11266389 A JP 11266389A JP 2846656 B2 JP2846656 B2 JP 2846656B2
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の属する技術分野) この発明は、アイドル安定性のために点火時期をアド
バンス制御する点火補正手段と、空調やパワーステアリ
ング等の外部負荷入力時に吸入空気量を増量制御する増
量手段との両手段を備えたようなエンジンの吸入空気量
制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、アイドル回転数が目標回転数に対して低い場
合、点火時期を進角側にフィードバック制御すること
で、アイドル回転数を目標回転数に近づける点火補正手
段(特開昭56−121843号公報参照)と、一定のアイドル
点火時期条件下において、外部負荷が入った時に、エン
ジンの回転落ちを抑制する目的で吸入空気量を所定量増
量する増量手段とが知られている。
しかし、これら両手段を備えた場合には次のような問
題点が生ずる。
すなわち、アイドル時の点火時期を進角側にフィード
バック補正している時、エアコンディショナ、パワース
テアリング等の外部負荷が入ると、エンジン回転数が低
下して、ノッキングが発生する問題点があった。
このようなノッキングの発生は、エンジン回転数が低
い程、点火時期の進角量が小さい値であってもノッキン
グ発生領域に突入するという特性に基づくものであっ
て、点火時期のフィードバック制御によりアイドル時の
点火時期が進角側に補正されていることと、外部負荷入
力による回転落ちとの両者により、ノッキングゾーンに
至るからである。
(発明が解決しようとする課題) この発明の請求項1記載の発明は、アイドル時におい
て外部負荷が入ることによるエンジン回転落ちに対し
て、点火時期が進角側に位置することで発生するノッキ
ングを確実に防止することができるエンジンの吸入空気
量制御装置の提供を目的とする。
この発明の請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の目的と併せて、点火補正手段は実回転数(現行
のエンジン回転数)がアイドル目標回転数に収束するよ
うに補正することで、ノッキングをより一層確実に防止
することができるエンジンの吸入空気量制御装置の提供
を目的とする。
(課題を解決するための手段) この発明の請求項1記載の発明は、外部負荷が入った
時、吸入空気量を所定量増量する増量手段と、エンジン
の運転状態が所定の運転状態の時、点火時期を進角側に
補正する点火補正手段とを備えたエンジンの吸入空気量
制御装置であって、上記点火補正手段の点火時期の進角
値が所定値より大きいとき、上記増量手段による吸入空
気量の増量を多くする制御手段を備えたエンジンの吸入
空気量制御装置であることを特徴とする。
この発明の請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成と併せて、上記点火補正手段は実回転数が
アイドル回転目標数に収束するように補正するエンジン
の吸入空気量制御装置であることを特徴とする。
(発明の効果) この発明の請求項1記載の発明によれば、上述の点火
補正手段によるアイドル時の点火時期が進角側に補正さ
れている時、外部負荷の入力に対応して上述の制御手段
が増量手段による吸入空気量の増量を多くするので、上
述の外部負荷入力時の回転落ちを防止して、ノッキング
の発生を確実に回避することができる効果ある。
この発明の請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果と併せて、上述の点火補正手段は実
回転数がアイドル目標回転数に収束するように補正する
ので、斯る補正により上述の外部負荷入力時に回転落ち
をより一層良好に防止して、ノッキングの発生をさらに
確実に回避することができる効果がある。
(実施例) この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はエンジンの吸入空気量制御装置を示し、第1図
において、吸入空気を浄化するエアクリーナ1の後位に
エアフロメータ2を接続して、このエアフローメータ2
で吸入空気量を電圧変化として検出すべく構成してい
る。
上述のエアフローメータ2の後位にはスロットルボデ
ィ3を接続し、このスロットルボディ3内のスロットル
チャンバ4には、吸入空気量を制御する制御弁としての
スロットル弁5を配設している。
そして、このスロットル弁5下流の吸気通路には、所
定容積を有する拡大室としてのサージタンク6を接続
し、このサージタンク6の下流に吸気ポート7と連通す
る吸気マニホルド8を接続すると共に、この吸気マニホ
ルド8には燃料噴射弁9を配設している。
一方、エンジン10の燃焼室11と適宜連通する上述の吸
気ポート7および排気ポート12には、動弁機構(図示せ
ず)により開閉操作される吸気弁13と排気弁14とをそれ
ぞれ取付け、またシリンダ15にはスパークギャップを上
述の燃焼室11に臨ませた点火プラグ16を取付けている。
上述の排気ポート12と連通する排気通路17には、O2
ンサ18(空燃比センサ)を配設すると共に、この排気通
路17の後位には有害ガスを無害化する触媒コンバータ19
いわゆるキャタリストを接続している。
ところで、上述のエアフローメータ2にはエアフロー
センサ20を取付ける一方、上述のスロットル弁5をバイ
パスする通路21を設け、この通路21にはアイドルスピー
ドコントロールバルブ22を介設している。なお以下の説
明においてはアイドルスピードコントロールバルブ22を
ISCバルブ、アイドルスピードコントロールをISCと略記
する。
第2図はエンジンの吸入空気量制御装置の制御回路を
示し、CPU30はエアフローセンサ20、スタータ23、テス
トスイッチ24、アイドルスイッチ25、エアコンディショ
ナやパワーステアリング等の負荷スイッチ26、ディスト
リビュータ27からの入力に基づいて、ROM28に格納した
プログラムに従って上述の点火プラグ16およびISCバル
ブ22を駆動制御し、またRAM29はエンジン10の運転状態
をアイドルと判定するエンジン回転数データ、アイドル
目標回転数データNo、アイドル時の点火時期フィードバ
ック量の最小ガード値データ(KAFBMN)、同最大ガード
値データ(KAFBMX)、アイドル目標回転に対する±500r
pmのエンジン回転数所定範囲データ、エンジン回転数Ne
と目標回転数Noとの偏差Dに対応した補正エア重量(gf
b)のテーブル、ISCフィードバック量の最大ガード値デ
ータ、ISCフィードバック量の最小ガード値データ、ISC
基本エア重量データ(GB)、ISC負荷補正重量データ(G
L)、ワンショット負荷補正重量データ(KISB)、KISB
の減衰率データ、アイドル時において点火時期がアドバ
ンス側にある時の吸入空気量増量補正データY、点火進
角のノッキングゾーン突入近傍の許容限界点データXな
どの必要なデータを記憶する。
ここで、上述のCPU30は外部負荷が入った時、ISCバル
ブ22を閉弁して、吸入空気量を所定量増量する増量手段
と、エンジン10の運転状態がアイドル時において点火時
期を進角側に補正する点火補正手段と、この点火補正手
段の点火時期の進角値が所定値より大きいとき、上述の
増量手段による吸入空気量の増量を多くする制御手段と
を兼ね、上述の点火補正手段は実回転数(現行のエンジ
ン回転数Ne)がアイドル目標回転数(No)に収束するよ
うに補正する。
このように構成したエンジンの吸入空気量制御装置の
動作を第3図乃至第7図のフローチャートを参照して説
明する。
まず、第3図の点火時期基本ルーチンの第1ステップ
31で、CPU30はエアフローセンサ20からの出力に基づい
てエアフローメータ2がフェイル(異常)か否かを判定
し、エアフローメータ2の正常時には次の第2ステップ
32に移行する一方、エアフローメータ2のフェイル時
(異常時)には別の第3ステップ33に移行する。
上述の第2ステップ32でCPU30はスタータ23がONが否
かを判定し、スタータONの始動時には上述の第3ステッ
プ33に移行する一方、始動後においてスタータ23がOFF
になった時には別の第4ステップ34に移行する。
この第4ステップ34で、CPU30はディストリビュータ2
7からのエンジン回転数Neと予め設定した始動回転数た
とえば500rpmとを比較して、Ne≦500rpmの時は上述の第
3ステップ33に移行する一方、Ne>500rpmの時には次の
第5ステップ35に移行する。
上述の第3ステップ33で、CPU30は点火時期を一律固
定の所定点火時期に設定した後、次の第6ステップ36で
CPU30は点火プラグ16を始動モードにて駆動制御する。
上述の第5ステップ35で、CPU30は手動により操作さ
れる固定進角スイッチとしてのテストスイッチ24がONか
否かを判定し、テストスイッチ24のON時には次の第7ス
テップ37に移行する一方、テストスイッチ24のOFF時に
は別の第8ステップ38に移行する。
上述の第7ステップ37で、CPU30は点火時期をテスト
モードに対応した固定進角に設定し、次の第9ステップ
39でCPU30は点火進角のなまし演算を行ない、次の第10
ステップ40でCPU30は実進角を決定し、次の第6ステッ
プ36でCPU30は点火プラグ16をテストモードにて駆動制
御する。
上述の第8ステップ38で、CPU30はアイドルスイッチ2
5がONか否かを判定し、アイドルスイッチ25がONのアイ
ドリング時には次の第11ステップ41に移行する一方、ア
イドルスイッチ25がOFFの通常運転時には別の第12ステ
ップ42に移行する。
この第12ステップ42でCPU30は通常のマップ制御によ
りエンジン運転状態に対応した点火時期を設定し、上述
の各ステップ39,40,36により点火プラグ16を通常モード
にて駆動制御する。
上述の第11ステップ41で、CPU30は、ISCフィードバッ
クゾーンから否かを判定し、ISCフィードバックゾーン
外の場合には上述の第12ステップ42に移行する一方、IS
Cフィードバックゾーンの場合には次の第13ステップ43
に移行して、アイドル時の点火時期フィードバック補正
量を演算する。なお、この補正量演算のサブルーチン
(第4図参照)については後述する。
次に、第14ステップ44で、CPU30はアイドル進角にフ
ィードバック補正量(THTFB)(第4図参照)を加算す
る進角補正処理を実行した後に、上述の各ステップ39,4
0,36により点火プラグ16をアイドルフィードバックモー
ドにて駆動制御する。
つまり、アイドル安定性のため点火時期をアドバンス
制御する。
次に、第4図を参照してアイドル時の点火時期フィー
ドバック補正量演算ルーチン(サブルーチン)について
説明する。
第1ステップ51で、CPU30は現行のエンジン回転数Ne
(実回転数)からアイドル目標回転数Noを減算して回転
数偏差Dを演算する。
次に第2ステップ52で、CPU30は上述の回転数偏差D
が正か負かを判定する。
現行のエンジン回転数Neがアイドル目標回転数Noに対
して高く、回転数偏差Dが正の場合には次の第3ステッ
プ53に移行する。
一方、現行のエンジン回転数Neがアイドル目標回転数
Noに対して低く、回転数偏差Dが負の場合には別の第4
ステップ54に移行する。
上述の第3ステップ53で、CPU30は正の偏差Dに対応
したフィードバック定数Aを演算し、また上述の第4ス
テップ54では、CPU30は負の偏差Dに対応したフィード
バック定数Aを演算する。
次に、第5ステップ55で、CPU30は上述の演算結果A
をアイドル時の点火時期フィードバック量の最小ガード
値(KAFBMN)と比較し、演算結果Aが最小ガード値(KA
FBMN)より小さい時は、次の第6ステップ56に移行し、
この第6ステップ56で、CPU30は上述の最小ガード値(K
AFBMN)をフィドバック補正量(THTFB)に設定する。
一方、演算結果Aが最小ガード値(KAFBMN)より大き
い時は、次の第7ステップ57に移行する。
この第7ステップ57で、CPU30は上述の演算結果Aを
アイドル時の点火時期フィードバック量の最大ガード値
(KAFBMX)と比較し、演算結果Aが最大ガード値(KAFB
MX)より大きい時は、次の第8ステップ58に移行し、こ
の第8ステップ58で、CPU30は上述の最大ガード値(KAF
BMX)をフィードバック補正量(THTFB)に設定する。
一方、演算結果Aが最大ガード値(KAFBMX)より小さ
い時、つまりKAFBMX>A>KAFBMNで、上述の演算結果A
が各ガード値間に位置する値の時には、次の第9ステッ
プ59に移行し、この第9ステップ59で、CPU30は上述の
演算結果Aをフィードバック補正量(THTFB)に設定す
る。
このように第4図のサブルーチンに基づいて第3図の
第13ステップ43に対応する点火時期フィードバック制御
が実行される。
次に、第5図を参照してISCコントロールルーチンに
ついて説明する。
第1ステップ61で、CPU30は現行のエンジン回転数Ne
と予め設定した始動回転数たとえば500rpmとを比較し
て、Ne<500rpmの始動判定時には次の第2ステップ62に
移行して、スタートモードに対応したISCコントロール
を実行する。
一方、Ne>500rpmの場合には次の第3ステップ63に移
行する。
この第3ステップ63で、CPU30はスタータ23がONか否
かを判定し、スタータ23のONの始動時には上述の第2ス
テップ62に移行する一方、始動後においてスタータ23が
OFFになった時には次の第4ステップ64に移行する。
この第4ステップ64で、CPU30はテストスイッチ24がO
Nか否かを判定し、テストスイッチ24のON時には次の第
5ステップ65に移行して、テストモードに対応したISC
コントロールを実行する一方、テストスイッチ24のOFF
時には別の第6ステップ66に移行する。
この第6ステップ66で、CPU30はアイドルスイッチ25
がONか否かを判定し、アイドルスイッチ25のOFF時には
次の第7ステップ67に移行して、通常運転時のオープン
モードに対応したISCコントロールを実行(ISCフィード
バック非実行)する一方、アイドルスイッチ25のON時に
は別の第8ステップ68に移行する。
この第8ステップ68で、CPU30はアイドリング時の現
行エンジン回転数Neがアイドル目標回転数Noに対して例
えば±500rpmの所定範囲内にあるか否かを判定し、所定
範囲外のエンジン回転数フェイル時には上述の第7ステ
ップ67に移行する一方、所定範囲内の場合には次の第9
ステップ69に移行する。
この第9ステップ69で、CPU30は現行のエンジン回転
数Neとアイドル目標回転数Noを比較して、Ne>Noの時に
は次の第10ステップ70に、Ne≦Noの時には次の第11ステ
ップ71にそれぞれ移行する。
上述の第10ステップ70で、CPU30はISCフィードバック
ディレータイムが終了したか否かを判定し、遅延時間終
了時には次の第11ステップ71に移行する。
この第11ステップ71で、CPU30は始動後における吸入
空気量の増量(始動後増量)が終了したか否かを判定
し、終了時には次の第12ステップ72に移行する。
この第12ステップ72で、CPU30は吸気温補正が終了し
たか否かを判定し、終了時には次の第13ステップ73に移
行する。
この第13ステップ73で、CPU30はダッシュポット補正
が終了したか否かを判定し、終了時には次の第14ステッ
プ74に移行する。
この第14ステップ74で、CPU30はメカニック車かAT車
かの判定を行ない、メカニック車の場合には次の第15ス
テップ75に、またAT車の場合には次の第16ステップ76に
移行する。
上述の第15ステップ75で、CPU30はギヤインの減速か
否かを判定し、ギヤイン時には上述の第7ステップ67に
移行する一方、非ギヤインのニュートラル時には次の第
16ステップ76に移行して、フィードバックモードに対応
したISCコントロールを実行する。
次に第6図を参照してISCフィードバックルーチンに
ついて説明する。
第1ステップ81で、CPU30はISCフィードバックゾーン
か否かを判定し、ISCフィードバックゾーンの時には次
の第2ステップ82に移行する。
この第2ステップ82で、CPU30は現行のエンジン回転
数Neからアイドル目標回転数Noを減算して回転数偏差D
を演算する。
次に、第3ステップ83で、CPU30は上述の回転数偏差
Dの絶対値に基づいてRAM29のテーブルから補正エア重
量(gfb)を決定する。
次に、第4ステップ84で、CPU30は上述の回転数偏差
Dが正か負かを判定し、偏差Dが正の時は次の第5ステ
ップ85に移行し、この第5ステップ85で、CPU30は補正
エア重量の前回までの実フィードバック量(GFB)から
補正エア重量(gfb)を減算して今回の実フィードバッ
ク量(GFB)を演算する。
一方、上述の回転数偏差Dが負の場合には次の第6ス
テップ86に移行し、この第6ステップ86で、CPU30は補
正エア重量の前回までの実フィードバック量(GFB)に
補正エア重量(gfb)を加算して今回の実フィードバッ
ク量(GFB)を演算する。
次に第7ステップ87で、CPU30は上述の演算結果(GF
B)をISCフィードバック量の最大ガード値と比較して、
GFB>MAXガードの場合には次の第8ステップ88に移行
し、この第8ステップ88で、CPU30は実フィードバック
量(GFB)を演算結果の如何にかかわらず最小ガード値
に設定する。
一方、GFB≦MAXガードの場合には次の第9ステップ89
に移行する。
この第9ステップ89で、CPU30は上述の演算結果(GF
B)をISCフィードバック量の最大ガード値と比較して、
GFB<MINガードの場合には、次の第10ステッアプ90に移
行し、この第10ステップ90で、CPU30は実フィードバッ
ク量(GFB)を演算結果の如何にかかわらず最大ガード
値に設定する。
一方、演算結果(GFB)が最大ガード値よりも大きい
時、つまりMAXガード>GFB>MINガードの時には、次の
第11ステップ91に移行し、この第11ステップ91で、CPU3
0は上述の演算結果(GFB)をそのまま実フィードバック
量(GFB)に設定する。
次に、第7図を参照してISC負荷補正ルーチンについ
て説明する。
第1ステップ101で、CPU30はISCフィードバックゾー
ンか否かを判定し、ISCフィードバックゾーンの時には
次の第2ステップ102に移行する。
この第2ステップ102で、CPU30はISC基本エア重量(G
B)に上述の実フィードバック量(GFB)(第6図参照)
を加算してISCトータルエア重量(GA)を演算する。
次に、第3ステップ103で、CPU30は点火進角フィード
バックゾーンか否かを判定し、点火進角フィードバック
ゾーンの時には次の第4ステップ104に移行する。
この第4ステップ104で、CPU30はエアコンディショナ
やパワーステアリング等の負荷スイッチ26がOFFからON
になったか否かを判定し、負荷スイッチ26がOFFからON
になった場合以外の時には次の第5ステップ105に移行
する。
この第5ステップ105で、CPU30は上述の第2ステップ
102の演算結果としてのISCトータルエア重量(GA)の値
をISCバルブ22に出力し、上述のGA値に基づいたアイド
ルスピードコントロールを行う。
一方、負荷スイッチ26がOFFからONになった場合に
は、次の第6ステップ106に移行する。
この第6ステップ106で、CPU30はアイドル時の点火進
角フィードバック補正量と、上述の点火進角のノッキン
グゾーン突入近傍の許容限界点データXとを比較して、
F/B補正量≦Xの時は次の第7ステップ107に移行し、こ
の第7ステップ107で、CPU30は通常の負荷補正量を実行
する。
すなわち、ISC基本エア重量GBと実フィードバック量
(GFB)とISC負荷補正重量(GL)と一定率で減衰するワ
ンショット負荷補正重量(KISB)との総和をISCトータ
ルエア重量(GA)に設定した後に、次の第5ステップ10
5で、このGA値に基づいたアイドルスピードコントロー
ルを行うことにより、外部負荷入力時における吸入空気
量の通常の増量制御(負荷制御)を実行する。
一方、上述の第6ステップ106でF/B補正量>Xである
と判定された時には、次の第8ステップ108に移行し、
この第8ステップ108で、CPU30は増量手段による吸入空
気量の増量を多くする負荷補正を実行する。
すなわち、ISC基本エア重量(GB)と実フィードバッ
ク量(GFB)とISC負荷補正重量(GL)と一定率で減衰す
るワンショット負荷補正重量(KISB)とにさらに吸入空
気量増量補正値Y(但し、Yは一定値)を加算し、これ
らの総和をISCトータルエア重量(GA)に設定した後
に、次の第5ステップ105で、このGA値に基づいたアイ
ドルスピードコントロールを行うことにより、点火補正
手段の点火時期が進角側にある程、上述の増量手段によ
る吸入空気量の増量を多くする制御を実行する。
このように点火補正手段によるアイドル時の点火時期
が進角側に補正されている時、外部負荷の入力に対応し
て上述の制御手段が増量手段による吸入空気量の増量を
多くするので、上述の外部負荷入力時のエンジン回転落
ちを防止して、ノッキングの発生を確実に回避すること
ができる効果がある。
また上述の点火補正手段(第3図の各ステップ38,41,
43および第4図のサブルーチン参照)は実回転数(現行
のエンジン回転数Ne参照)がアイドル目標回転数Noに収
束するように補正するので、この補正により上述の外部
負荷入力時のエンジン回転落ちをより一層良好に防止し
て、ノッキングの発生をさらに確実に回避することがで
きる。
例えば、上記実施例においては点火補正手段の点火時
期の進角値が所定値より大きい時、増量手段による吸入
空気量の増量を補正値Y(但し、Yは一定値)だけ多く
するように構成したが、上述の進角値が大きくなるに吊
れて補正値Yも大きくなるように構成してもよい。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の増量手段は、実施例のCPU30制御による第
4ステップ104、第7ステップ107(第7図参照)に対応
し、 以下同様に、 点火補正手段は、CPU30制御による第8ステップ38、
第11ステップ41,第13ステップ43(第3図参照)に対応
し、 制御手段は、CPU30制御による第6ステップ106、第8
ステップ108に対応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるも
のではない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図はエンジンの吸入空気量制御装置の系統図、 第2図は制御回路ブロック図、 第3図は点火時期基本ルーチンを示すフローチャート、 第4図はアイドル時の点火時期フィードバック補正量演
算ルーチンを示すフローチャート、 第5図はISCコントロールルーチンを示すフローチャー
ト、 第6図はISCフィードバックルーチンを示すフローチャ
ート、 第7図はISC負荷補正ルーチンを示すフローチャートで
ある。 10……エンジン 30……CPU 38……第8ステップ(点火補正手段) 41……第11ステップ(点火補正手段) 43……第13ステップ(点火補正手段) 104……第4ステップ(増量手段) 107……第7ステップ(増量手段) 106……第6ステップ(制御手段) 108……第8ステップ(制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 柴田 勲 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−41951(JP,A) 特開 昭60−17254(JP,A) 特開 昭62−48943(JP,A) 特開 昭61−169642(JP,A) 特開 昭64−80752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 43/00 F02D 41/16 F02P 5/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部負荷が入った時、吸入空気量を所定量
    増量する増量手段と、 エンジンの運転状態が所定の運転状態の時、点火時期を
    進角側に補正する点火補正手段とを備えたエンジンの吸
    入空気量制御装置であって、 上記点火補正手段の点火時期の進角値が所定値より大き
    いとき、上記増量手段による吸入空気量の増量を多くす
    る制御手段を備えた エンジンの吸入空気量制御装置。
  2. 【請求項2】上記点火補正手段は実回転数がアイドル目
    標回転数に収束するように補正する 請求項1記載の エンジンの吸入空気量制御装置。
JP11266389A 1989-05-01 1989-05-01 エンジンの吸入空気量制御装置 Expired - Lifetime JP2846656B2 (ja)

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