JP2846529B2 - 口栓付き液体用容器 - Google Patents

口栓付き液体用容器

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    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/42Details of containers or of foldable or erectable container blanks
    • B65D5/72Contents-dispensing means
    • B65D5/74Spouts
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器本体の外面に口栓
が取着された紙を主体とする複合シート製の液体用容器
に関するものである。更に詳しくは、お酒、果汁等の強
浸透性液体内容物を収納して、その内容物が複合シート
中の紙端面より、浸透しないように紙端面を封止してあ
る液体用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】表裏に樹脂層が積層された、紙を主体と
する複合シート製の液体用容器が、ジュース、牛乳、ミ
ネラルウォーター、酒を充填する容器として広く使用さ
れている。また、これらの液体用容器には、複合シート
内に、金属層を設けて内容物の透過や蒸発を防ぐ構成の
物もある。液体用容器の口栓は、複合シートの外面に取
付ける外付けタイプと、複合シートに設けられた開口部
に内側から口栓の筒体を差し込んで内面に取り付ける内
付けタイプとがあり、外付けタイプは生産性に優れ、内
付けタイプは外観に優れているという特徴がある。
【0003】生産性に優れた外付けタイプの口栓付き液
体用容器としては、実開平1−126926号公報に提
案された容器が周知であり、図8,図9のように、容器
本体1と口栓2との間に円盤状の保護部材6を介在さ
せ、口栓2の容器本体1への取付を確実にすると共に、
封止部材5の外面とも接着して、開口部4に臨む容器本
体1の開口部の複合シート中の紙端面を保護する構成と
なっている。
【0004】更に、日本酒、ウイスキーなど揮発成分
や、ジュース、日本茶等、光によって変質する成分を含
む内容物の透過、変質を防止する為に封止部材にも金属
のバリアー層を設け、揮発成分の透過、蒸発を防ぎ、光
による変質を防ぐ構成のものが知られている。これら
は、細部においてそれぞれ異なるが、基本的には図8に
示すような外観構造(キャップと中栓は省略してある)
をしており、容器本体の屋根部に合成樹脂製の注ぎ口2
が、その下端部周囲に設けたフランジ3により、容器本
体1の開口部4の周囲に接着され、開口部4の内方端に
は封止部材5が接着されて開口部4を塞いでいる。
【0005】さらに、図9に示すように、前記注ぎ口2
と容器本体1の開口部4との間に、円盤状の保護部材6
を介在させ、かつ、開口部4と保護部材6の中心とを合
わせて注ぎ口2のフランジ3、保護部材6、容器本体1
の開口部4の周囲の箇所を相互に溶着し、保護部剤6の
うち容器本体1の開口部4の部分7を開口部4の内方に
折り込んで、開口部4の端面の複合シートの端面及び内
端の封止部材5と溶着してなるものである。
【0006】ここで、容器本体1の素材としては、例え
ば内容物に接する側から、ポリエチレン/延伸ポリエチ
レンテレフタレート/アルミニウム/ポリエチレン/紙
/ポリエチレン、という層構成が好ましく用いられ、ま
た、封止部材5の素材としては、例えば容器本体1に接
する側から順に、ポリエチレン/アルミニウム/延伸ポ
リエチレンテレフタレート、という構成が、保護部材6
の構成としては、容器本体に接する側から、ポリエチレ
ン/延伸ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
という構成が好ましく用いられている。
【0007】しかし、内容物がワイン、オレンジジュー
ス等の酸性成分を含むものの場合に容器内面側の封止部
材の端面に金属層の切断面が現れているため、ポリエチ
レン/アルミニウムの間、あるいはアルミニウム/延伸
ポリエチレンテレフタレートの間より、酸性内容物が侵
入し、金属層が酸化され内容物の味覚に影響を与えた
り、金属層が浸食されて層間接着強度が弱くなり、最悪
の場合、層間剥離などが起こるという問題があった。
【0008】したがって、開口部を容器内外面から封止
するに際し、容器内面側、つまり、内容物に接する側に
金属層の切断面が露出せず、したがって内容物が金属層
の切断面より侵入することがなく、また金属層によって
内容物の味覚が変化することが無い構成の液体容器が求
められていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題点を解決した、容器内面側に金属層が露出するこ
とがなく、酸性内容物により金属層が酸化されて、内容
物の味覚に影響を与えることがなく、また、金属層が浸
食され層間剥離等が起こることがない口栓付き液体用容
器を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、口栓が外面に取り付けられた金属層を有
する複合シート製の液体容器において、複合シートは紙
を基材として金属層と内外面に樹脂層を有し、該複合シ
ートに設けられた開口部を容器内外面から封止するに際
し、内面側より金属層を設けてない保護部材を用い、外
面側より金属層を設けた封止部材を用いて封止した口栓
付き液体用容器である。また、実施態様として、前記保
護部材に容器の開口部より若干小さい孔を開けたもの
や、前記保護部材に開封時に開封刃が接する部分に任意
の切り込みを設けたものを用いるものである。
【0011】
【詳細な説明】本発明の容器は、外観については図1に
示すように、従来の容器と殆ど変わらないが、注ぎ口9
のフランジ10の周囲から封止部材13のアルミニウム
の色が見えるようになっている。しかし、これはフラン
ジ10により、ちょうど封止部材13が隠れるようにし
ておいても良い。以下、更に詳細に説明すると、図1、
図2に示すように、容器本体8の屋根部に合成樹脂製の
注ぎ口9が、その下端周囲に設けられたフランジ10に
より容器本体8の開口部11の周囲に接着され、開口部
11の外方端には、封止部材13が接着されて開口部1
1を塞いでいる。したがって、封止部材13、保護部材
12が中栓15の開封刃16によって、開口部11の中
心部分を開封されても、容器本体8の端面が保護されて
いる為、容器本体8の構成要素である紙が、内容物の液
体によって侵されることが無い。
【0012】ここで容器本体8は、基材(紙)、樹脂、
金属層からなる複合シートから構成され、所定の部位に
開口部11が開けられている。基材は鋼性を持たせるた
めの紙(坪量150〜500g/m2 )、耐水性とヒー
トシール性を持たせるための合成樹脂(厚み10〜60
μm)、この合成樹脂は、加工性、経済性から主にポリ
オレフィン系の樹脂(低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレン
等)が使用されるが、低臭性、低吸着性を考慮してポリ
エステル系、ポリエチレンビニルアルコール系、ポリア
ミド系の樹脂が使用されることもある。及び、ガス及び
光に対して優れたバリアー性を有する金属層(アルミニ
ウム、鉄等の箔、あるいは蒸着層、厚み:蒸着層で0.
02〜1μm、箔で5〜20μm)、さらにピンホール
の発生を防ぐ為の延伸ポリエチレンテレフタレート層
(厚み:5〜30μm)からなる。
【0013】封止部材13は、容器本体8の開口部11
を外側から封止している複合フィルムであって、ガス及
び光に対するバリアー性を高める金属層(アルミニウ
ム、鉄等の箔、あるいは蒸着層、厚み:蒸着層で0.0
2〜1μm、箔で5〜20μm)を挟むように、両外側
にそれぞれヒートシール性に優れた合成樹脂層(厚み:
10〜60μm)が積層されている。
【0014】この合成樹脂は、容器本体8に接する側に
は、容器本体8に使用した合成樹脂とのヒートシール性
に優れる合成樹脂が使用され、注ぎ口9に接する側に
は、注ぎ口9とのヒートシール性に優れる合成樹脂が使
用される。さらに、内側に加工性と耐ピンホール性を持
たせるための延伸ポリエチレンテレフタレート(厚み:
5〜30μm)が積層された複合フィルムであり、容器
本体8、注ぎ口9の何れともヒートシールが可能になっ
ている。ここで、注ぎ口9には、ヒートシール性、加工
性、経済性から主にポリオレフィン系の樹脂(低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン等)が主に使用される。
【0015】容器本体8の層構成としては、例えば内容
物に接する側から順に、ポリエチレン/延伸ポリエチレ
ンテレフタレート/アルミニウム/ポリエチレン/紙/
ポリエチレン、という層構成が好ましい。また、容器本
体8の外側に設けられる封止部材13の素材としては、
例えば容器本体に接する側から順に、ポリエチレン/ア
ルミニウム/延伸ポリエチレンテレフタレート/ポリエ
チレン、という構成が好ましい。なお、内在させる延伸
ポリエチレンテレフタレート樹脂は、ナイロン樹脂等に
よって代替させることも出来る。
【0016】さらに、容器本体8の開口部11の下端に
図3に示すようなポリエチレン等の熱可塑性樹脂を、少
なくとも基材の容器本体8の内面に接する側に積層した
円盤状の保護部材12を接着させ、かつ開口部11と保
護部材12の中心とを合わせて、封止部材13、容器本
体8の開口部11の周囲の箇所を相互に溶着し、保護部
材12のうち、容器本体8の開口部11の部分14を開
口部11外方に折り込んで、開口部11の端面に暴露さ
れた素材及び外端の封止部材13と溶着してなるもので
ある。
【0017】したがって、封止部材13及び保護部材1
2が中栓15の開封刃16によって開口部11の中心部
分を開封されても、容器本体8の端面が保護されている
ため、容器本体8の構成要素である紙や金属層が、内容
物の液体によって侵されることがなく、内容物の味覚を
変化させることがない。
【0018】ここで、容器本体8の内面側に設けられる
保護部材12の層構成としては、基材となる延伸ポリエ
チレンテレフタレート(厚み:5〜30μm)の少なく
とも容器本体8に接する側にヒートシール性の合成樹脂
(厚み:10〜60μm)が積層される。この合成樹脂
は、容器本体に使用された合成樹脂とのヒートシール性
に優れた合成樹脂が使用される。一般には、ポリエチレ
ンを接液層として使用した容器では、保護部材12に使
用されるヒートシール性の合成樹脂はポリエチレンが好
ましく、例えば味覚保護性の高いポリエステル系樹脂を
接液層とする容器では、ヒートシール性の合成樹脂はポ
リエステル系樹脂が好ましい。
【0019】なお、この場合内在させる延伸ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂は、ナイロン樹脂等によって代替
させることが出来る。保護部材12の形状は、図3に示
す円盤状が内容物の保存性、加工性から優れているが、
封止部材13、保護部材12を共に開封刃にて突き破ら
なければならない為、開栓に力が必要になり、開栓性が
悪い場合がある。この場合は、図4、図5に示すような
容器本体8の開口部11より若干小さな内径の孔18を
あけた環状の形状の保護部材17としても良い。この構
成の場合、開封刃16は封止部材13のみを突き破るこ
とになり、開栓強度が小さくなる。
【0020】あるいは、図6、図7に示すように、円盤
状の保護部材19の内側に孔17を開ける代わりに、開
栓時に開封刃16の当たる部分に開口部11の内径より
若干小さい径の切り込み20を鎖線状に開けても良い。
この場合も、上記したのと同様に開栓強度が小さくな
る。
【0021】この切り込みは、刃の当たる形状に沿った
もので、刃の山の数に応じて数箇所〜数十箇所に鎖線状
に開けると良い。鎖線の切り込み部の長さと非切り込み
部の長さの比は1:2〜10:1程度が好ましい。ま
た、この切り込み部分は、保護部材を一部取り除いた孔
が刃の当たる形状に沿って円周状に並んだ形状となって
も良い。この場合、孔の大きさはおよそ0.01mm2
〜0.25mm2 、孔の形状は、円形でも三角形でも不
定形でも良い。また、切り込みの深さは、少なくとも基
材の延伸ポリエチレンテレフタレート層を貫通しておく
ことが好ましい。
【0022】注ぎ口9は、ヒートシール性に優れたポリ
エチレンなどの合成樹脂を素材とするものであり、フラ
ンジ10が封止部材のポリエチレンにヒートシールされ
ることにより、容器本体の外面に取り付けられる。図2
の16は封止部材13及び保護部材12を開封するため
の開封刃であり、円柱状の中栓15の下端部に鋸状に設
けられている。中栓15は、注ぎ口9に降下可能に挿入
されているので、例えば中栓15を上から下に押し込む
ことにより、開封刃16を封止部材13及び保護部材1
2に突き当てて、これを開封することが出来る。また、
キャップ(図示せず)を取り外し方向に回転させること
により、中栓15を降下させ、開封刃16を封止部材1
3及び保護部材12に突き当てて、これを開封する構造
のものなどであっても構わない。
【0023】
【作用】本発明の口栓付き液体用容器は、口栓が外面に
取り付けられた金属層を有する複合シート製の液体用容
器であり、複合シートは紙を基材として、金属の層と内
外面に樹脂層を有し、該複合シートに設けられた開口部
を容器内外面から封止するに際し、内面側の保護部材に
金属層を設けず、外面側の封止部材に金属層を設ける構
成としたので、内容物の透過、変質を防ぐと同時に、金
属層の露出している端面から酸性内容物が侵入して、金
属層が浸食され層間接着強度の低下又は層間剥離等の問
題が起こることを防止することができる。また、前記保
護部材に、容器の開口部より若干小さい孔を開けるこ
と、又は開封時に開封刃が接する部分に任意の切り込み
を設けることにより、開封刃が封止部材のみを突き破る
ことになり、開栓強度が小さくなり、適度の力で開栓可
能となる。
【0024】
【実施例】液体用容器の開口部の封止部材、保護部材の
構成を下記に示すように設定して比較検討を行った。 <実施例1>本発明の液体用容器における開口部の容器
外面側の封止部材と容器内面側の保護部材の構成は、図
1、図2に説明したような封止部材が、容器側から、ポ
リエチレン/アルミニウム/延伸ポリエチレンテレフタ
レート/ポリエチレンで、各層の厚みは、ポリエチレン
層が共に40μm、延伸ポリエチレンテレフタレート層
が12μm、アルミニウム層が9.5μmとなってお
り、各層の間はポリウレタンとイソシアネートの硬化反
応を使った接着剤(以下ウレタン系接着剤という)で貼
り合わされている。
【0025】保護部材は内容物に接する側から延伸ポリ
エチレンテレフタレート/ポリエチレンで形状は円盤状
とした。各層の厚みは、延伸ポリエチレンテレフタレー
ト層が12μm、ポリエチレン層が40μmで上記封止
部材と同様ウレタン系接着材で貼り合わされている。こ
の構成で容器開口部の封止を行った容器に、pH3.5
のオレンジジュースを充填し口栓を取り付け、5℃で6
箇月間保存試験を行った。その後、プッシュプルゲージ
(押し圧計)を用いて開栓強度を測定し、オレンジジュ
ースの味覚評価と容器内面保護部材のポリエチレン/延
伸ポリエチレンテレフタレートの間の剥離強度の評価を
行った。
【0026】<実施例2>保護部材、封止部材の構成は
実施例1と同様で、形状を図4、図5に示した環状の保
護部材を用いた容器に、オレンジジュースを充填し、実
施例1と同条件で保存した後、同様な評価を行った。
【0027】<実施例3> 実施例2の保護部材の形状を図6、図7に示した円盤状
開封刃の部分に予め切れ込みを入れた形に変えた以外
は同様な容器で、同様な評価を行った。
【0028】<比較例1>比較例として、容器内面の封
止部材の層構成を内容物側から、延伸ポリエチレンテレ
フタレート/アルミニウム/ポリエチレン、とし、各層
の厚みは延伸ポリエチレンテレフタレート層が12μ
m、アルミニウム層が9.5μm、ポリエチレン層が4
0μmで、各層の層間を実施例1、2、3で使用したウ
レタン系の接着剤で貼り合わせた構成とし、容器外面の
保護部材の層構成を容器側から、ポリエチレン/延伸ポ
リエチレンテレフタレート/ポリエチレン(各層の厚み
はポリエチレン層が共に40μm、延伸ポリエチレンテ
レフタレート層が12μm、各層を上記ウレタン系接着
剤で貼り合わせた)とした図8、図9に示した従来の容
器にも、実施例1、2、3と同様にオレンジジュースを
充填して同様な評価を行った。ただし、この比較例の場
合、剥離強度は容器内面の封止部材の、延伸ポリエチレ
ンテレフタレート/アルミニウム、間で評価を行った。
【0029】評価において、開栓強度は開栓時にプッシ
ュプルゲージ(押し圧計)でピークの強度を測った(単
位kgf)。開栓強度は実際の指による開栓の際に、指
にかかる反発力を表し、値が小さい方が好ましいが概ね
6kgf以下が実用範囲である。
【0030】味覚の評価は、官能検査の±0を中心とす
る5段階評価であるシェッフェの一対比較法で行い、結
果の尺度で表した。マイナスの数値はまずいと感じた結
果で、プラスの数値はおいしいと感じた結果を表す。
【0031】容器内面側保護部材(あるいは封止部材)
の剥離強度の評価は、引張り強度計で行い、内面保護部
材(あるいは封止部材)の、ポリエチレン/延伸ポリエ
チレンテレフタレート間(あるいは、アルミニウム/延
伸ポリエチレンテレフタレート間)の剥離強度を幅15
mm、引張り速度100mm/分で評価した。(単位g
f/15mm)剥離強度は、数値が大きい方が好ましい
が、概ね500gf/15mm以上が実用範囲である。
以下(表1)に結果を示す。
【0032】
【表1】
【0033】本発明の口栓付き液体用容器は、加工性に
優れた外付け口栓を有し、開口部を内外面から封止さ
れ、ガスバリアー性があり、保存性が良く、紙を主体と
する液体用容器で、内容物が酸性、アルカリ性等の浸食
力が強いものでも、内容物が金属層に触れないため侵食
による層間剥離強度の低下が起こったり、味覚が変わっ
たりすることがないことが確認された。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の口栓付き液体用
容器は、口栓が外面に取り付けられた金属層を有する複
合シート製の液体用容器において、内容物の透過、変質
を防ぐと同時に、金属層の酸化による内容物の味覚の変
化がなく、また金属層の浸食による保護部材、あるいは
封止部材の層間剥離強度の低下を防ぐことができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる口栓付き液体用容器の一実施例
を示す斜視図である。
【図2】図1のB−B’断面図である。
【図3】保護部材の斜視図である。
【図4】保護部材のその他の形状を示す斜視図である。
【図5】図4のC−C’断面図である。
【図6】保護部材の別の形状を示す斜視図である。
【図7】図6のD−D’断面図である。
【図8】従来の口栓付き液体用容器の斜視図である。
【図9】図8のA−A’断面図である。
【符号の説明】
1、8…容器本体 2、9…注ぎ口 3、10…フラン
ジ 4、11…開口部 5、13…封止部材 6、12、17、19…保護部材
7、14…折り込み部分 15…中栓 16…開封刃
18…穴 20…切り込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−71619(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口栓が外面に取り付けられた金属層を有す
    る複合シート製の液体容器において、複合シートは紙を
    基材として金属層と内外面に樹脂層を有し、該複合シー
    トに設けられた開口部を容器内外面から封止するに際
    し、内面側より金属層を設けてない保護部材を用い、外
    面側より金属層を設けた封止部材を用いて封止したこと
    を特徴とする口栓付き液体用容器。
  2. 【請求項2】前記保護部材に容器の開口部より若干小さ
    い孔を開けたことを特徴とする請求項1記載の口栓付き
    液体用容器。
  3. 【請求項3】前記保護部材に開封時に開封刃が接する部
    分に任意の切り込みを設けたことを特徴とする請求項1
    記載の口栓付き液体用容器。
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