JP2846447B2 - 架空線弛度測定方法 - Google Patents
架空線弛度測定方法Info
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- JP2846447B2 JP2846447B2 JP29453790A JP29453790A JP2846447B2 JP 2846447 B2 JP2846447 B2 JP 2846447B2 JP 29453790 A JP29453790 A JP 29453790A JP 29453790 A JP29453790 A JP 29453790A JP 2846447 B2 JP2846447 B2 JP 2846447B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は架空線の弛度を測定する方法に関する。
［従来の技術］ 架空線の弛度を等長法もしくは異長法により測定する
従来の方法は、架空線支持点から垂直に下した点から径
間の架空線の最低点を見て観測する方法であるが、これ
は支持点から垂直に下す距離が短く鉄塔に登って観測す
ることができる程度のものが多い。
従来の方法は、架空線支持点から垂直に下した点から径
間の架空線の最低点を見て観測する方法であるが、これ
は支持点から垂直に下す距離が短く鉄塔に登って観測す
ることができる程度のものが多い。
また追出法により弛度を測定する方法は、山間で鉄塔
が大規模になり弛度も大きく鉄塔上では観測困難な場合
に山の傾斜面を弛度に見合った量だけ下りた地点で測定
をするが、測量や樹木の伐採など測定をする前に準備作
業をする必要がある。
が大規模になり弛度も大きく鉄塔上では観測困難な場合
に山の傾斜面を弛度に見合った量だけ下りた地点で測定
をするが、測量や樹木の伐採など測定をする前に準備作
業をする必要がある。
［発明が解決しようとする課題］ 前記の等長法は地形によっては正確な観測ができない
場合があり、追出法により弛度を測定する方法は山の傾
斜が急勾配な場所では観測不可能である。また他の角度
法による測定は誤差が大きく正確な観測ができない。
場合があり、追出法により弛度を測定する方法は山の傾
斜が急勾配な場所では観測不可能である。また他の角度
法による測定は誤差が大きく正確な観測ができない。
このため本出願人はさきに、径間内架空線の中間に移
動反射強を取付け架空線両端の支持点に反射鏡を取付け
て測定点との距離と角度を測定し架橋線の弛度を測定す
る特願平２−16357号（特開平３−222615号公報）の架
空線弛度測定方法を開発したが、これは架空線中間の反
射鏡の移動に手間がかかり、電線にダンパやスペーサー
等が取付けられていると反射鏡を移動させることができ
ないという問題点がある。
動反射強を取付け架空線両端の支持点に反射鏡を取付け
て測定点との距離と角度を測定し架橋線の弛度を測定す
る特願平２−16357号（特開平３−222615号公報）の架
空線弛度測定方法を開発したが、これは架空線中間の反
射鏡の移動に手間がかかり、電線にダンパやスペーサー
等が取付けられていると反射鏡を移動させることができ
ないという問題点がある。
本発明は、前記の問題点を改善するために、径間内架
空線の中間に反射鏡を設置することなく、架空線両端の
支持点だけに反射鏡を設置して弛度を測定することがで
きる架空線弛度測定方法を提供することを目的とする。
空線の中間に反射鏡を設置することなく、架空線両端の
支持点だけに反射鏡を設置して弛度を測定することがで
きる架空線弛度測定方法を提供することを目的とする。
［課題を解決するための手段］ 前記の目的のために本発明の架空線弛度測定方法は、
架空線の両端の各支持点に反射鏡を取付け、測定点にお
いて前記の各反射鏡にレーザー光等を当ててその反射光
を受光し、その光波により測定点と反射鏡の間の直線距
離を測定するとともに、測定点から見た前記支持点の垂
直面内角度と架空線の径間中央点の垂直面内角度および
前記両支持点間の水平面内角度を測定して、架空線の弛
度を測定することを特徴とするものである。
架空線の両端の各支持点に反射鏡を取付け、測定点にお
いて前記の各反射鏡にレーザー光等を当ててその反射光
を受光し、その光波により測定点と反射鏡の間の直線距
離を測定するとともに、測定点から見た前記支持点の垂
直面内角度と架空線の径間中央点の垂直面内角度および
前記両支持点間の水平面内角度を測定して、架空線の弛
度を測定することを特徴とするものである。
［作用］ 前記の架空線両端の支持点の鉄塔等に取付けた反射鏡
は、測定点からレーザー光等を当てるとその反射光が測
定点で受光される。
は、測定点からレーザー光等を当てるとその反射光が測
定点で受光される。
このレーザー光波により架空線支持点と測定点の間の
直線距離を測定し、測定点から見た架空線両端の各支持
点の垂直面内における角度を測定し、測定点から見た架
空線両端の両支持点間の水平面における角度を測定す
る。
直線距離を測定し、測定点から見た架空線両端の各支持
点の垂直面内における角度を測定し、測定点から見た架
空線両端の両支持点間の水平面における角度を測定す
る。
前記の距離の測定値と角度の測定値から携帯電算機等
を利用して公知の弛度計算式により架空線の弛度を測定
する。
を利用して公知の弛度計算式により架空線の弛度を測定
する。
［実施例］ 以下本発明の実施例を図面により説明する。第１図は
本発明により架空線の弛度を測定する方法を示し、Ａお
よびＢは架空線Ｗを支持する鉄塔等の支持柱、ａは支持
柱Ａにおける架空線Ｗの１端の支持点、ｂは支持柱Ｂに
おける架空線Ｗの他端の支持点である。
本発明により架空線の弛度を測定する方法を示し、Ａお
よびＢは架空線Ｗを支持する鉄塔等の支持柱、ａは支持
柱Ａにおける架空線Ｗの１端の支持点、ｂは支持柱Ｂに
おける架空線Ｗの他端の支持点である。
１は前記の一方の支持点ａに取付けた反射鏡、２は他
方の支持点ｂに取付けた反射鏡であり、反射方向が調整
可能な反射鏡を支持柱Ａ、Ｂの架空線支持点のアームに
適宜の固定手段で取付ける。
方の支持点ｂに取付けた反射鏡であり、反射方向が調整
可能な反射鏡を支持柱Ａ、Ｂの架空線支持点のアームに
適宜の固定手段で取付ける。
前記のように第１図示の架空線両端の支持点ａと支持
点ｂに設置した反射鏡１、２を見通すことができる径間
外の適宜の位置に光波測距儀３を設置してこの設置位置
を測定点ｃとする。
点ｂに設置した反射鏡１、２を見通すことができる径間
外の適宜の位置に光波測距儀３を設置してこの設置位置
を測定点ｃとする。
この測定点ｃの光波測距儀から各反射鏡１、２にレー
ザー光を投射しその反射光を受光することにより光波測
量し、つぎのようにして径間の架空線Ｗの弛度ｄを求め
る。
ザー光を投射しその反射光を受光することにより光波測
量し、つぎのようにして径間の架空線Ｗの弛度ｄを求め
る。
第２図において、ａ、ｂは架空線Ｗの両端の反射鏡
１、２の位置の支持点、ｃは測定点、ａ′、ｂ′は支持
点ａ、ｂから垂線を下し測定点ｃの水平面と交わる点、
p0は径間長の1/2の位置の中央点、Ｐはこの径間長の中
央点p0から下した垂線における架空線Ｗの中央点、Ｐ′
はこの中央点p0、Ｐから下した垂線ａ′、ｂ′を結ぶ線
との交点すなわちａ′、ｂ′間の中央点である。
１、２の位置の支持点、ｃは測定点、ａ′、ｂ′は支持
点ａ、ｂから垂線を下し測定点ｃの水平面と交わる点、
p0は径間長の1/2の位置の中央点、Ｐはこの径間長の中
央点p0から下した垂線における架空線Ｗの中央点、Ｐ′
はこの中央点p0、Ｐから下した垂線ａ′、ｂ′を結ぶ線
との交点すなわちａ′、ｂ′間の中央点である。
光波測量により、まず、測定点ｃと支持点ａとの間の
直線距離L1、および測定点ｃと支持点ｂとの間の直線距
離L2を測定する。
直線距離L1、および測定点ｃと支持点ｂとの間の直線距
離L2を測定する。
また、測定点ｃから見た垂直面内における支持点ａの
角度すなわちａ・ｃ・ａ′の垂直角度α１、および支持
点ｂのｂ・ｃ・ｂ′の垂直角度α２を測定する。
角度すなわちａ・ｃ・ａ′の垂直角度α１、および支持
点ｂのｂ・ｃ・ｂ′の垂直角度α２を測定する。
また、測定点ｃから見た水平面内における支持点ａ、
測定点ｃ、支持点ｂの水平角度θｓを測定する。
測定点ｃ、支持点ｂの水平角度θｓを測定する。
前記の各測定値からｃ、ａ′間の水平距離S1と、ｃ、
ｂ′間の水平距離S2、およびａ′、ａ間の高さH1と、
ｂ′、ｂ間の高さH2は S1＝L1・cosα１、S2＝L2・cosα２ H1＝L1・sinα１、H2＝L2・sinα２ で算出して求められる。
ｂ′間の水平距離S2、およびａ′、ａ間の高さH1と、
ｂ′、ｂ間の高さH2は S1＝L1・cosα１、S2＝L2・cosα２ H1＝L1・sinα１、H2＝L2・sinα２ で算出して求められる。
このS1、S2から径間長（支持点ａ、ｂ間の水平距離）
Ｓは で算出して求められる。このＳはａ′、ｂ′間の距離に
等しい。
Ｓは で算出して求められる。このＳはａ′、ｂ′間の距離に
等しい。
また測定点ｃから見た水平面内における前記の求めら
れた三角形の３辺S1、S2、ａ′・ｂ′と、辺S1、S2間の
角度θＳから辺S2と辺ａ′・ｂ′間の角度θ０が算出し
て求められる。
れた三角形の３辺S1、S2、ａ′・ｂ′と、辺S1、S2間の
角度θＳから辺S2と辺ａ′・ｂ′間の角度θ０が算出し
て求められる。
また前記の高さH1、H2から支持点ａ、ｂの高さの差ｈ
＝H1−H2が算出して求められる。
＝H1−H2が算出して求められる。
また前記の径間長ＳからそのS/2の中央点P0が分り、
この中央点P0から垂線を下したａ′、ｂ′間の中央点
Ｐ′が算出して求められる。
この中央点P0から垂線を下したａ′、ｂ′間の中央点
Ｐ′が算出して求められる。
この点Ｐ′が分ればＰ′・ｃ・ｂ′の水平角度θｄを
算出して求めることができ、この水平面内における三角
形の水平角度θｄ、θ０と辺S2からｃ、Ｐ′間の距離L
P′を算出して求めることができる。
算出して求めることができ、この水平面内における三角
形の水平角度θｄ、θ０と辺S2からｃ、Ｐ′間の距離L
P′を算出して求めることができる。
前記の水平角度θｄから、測定点ｃにある光波測距儀
３をｂ′方向から水平角度θｄだけ回してＰ′に向け
る。このＰ′に向けた位置の垂直面内において光波測距
儀３を上方に向け、Ｐ′点から垂直線上にある架空線Ｗ
の中央点Ｐに向けてＰ・ｃ・Ｐ′の垂直角度βを測定す
る。
３をｂ′方向から水平角度θｄだけ回してＰ′に向け
る。このＰ′に向けた位置の垂直面内において光波測距
儀３を上方に向け、Ｐ′点から垂直線上にある架空線Ｗ
の中央点Ｐに向けてＰ・ｃ・Ｐ′の垂直角度βを測定す
る。
このβとLP′によりＰ′からＰまでの高さH0はH0＝L
P′・tanβにより算出して求められる。
P′・tanβにより算出して求められる。
架空線Ｗの弛度は径間内の中央で最大となるので前記
の架空線Ｗの中央点Ｐにより弛度を計算して求める。
の架空線Ｗの中央点Ｐにより弛度を計算して求める。
前記のH1、ｈ、H0から弛度ｄは第２図のとおりｄ＝H1
−h/2−H0であるからこれを算出して求めることができ
る。
−h/2−H0であるからこれを算出して求めることができ
る。
前記の弛度ｄを求めるための各計算は、前記の各測定
値を測定点において携帯電算機にインプットすることに
より迅速に求めることができる。
値を測定点において携帯電算機にインプットすることに
より迅速に求めることができる。
［発明の効果］ 前記のように本発明は、架空線両端の支持点に反射鏡
を取付けて径間外の任意の位置から光線を利用して距離
と角度を測定することにより弛度を測定することができ
るので、従来のように観測場所に制限されたり繁雑な準
備作業をすることがなく、反射鏡を取付け作業も容易で
あって準備作業や人員を軽減することができ、しかも従
来のように人の目で観測するのではないから正確、迅速
に弛度を測定することが可能となる。
を取付けて径間外の任意の位置から光線を利用して距離
と角度を測定することにより弛度を測定することができ
るので、従来のように観測場所に制限されたり繁雑な準
備作業をすることがなく、反射鏡を取付け作業も容易で
あって準備作業や人員を軽減することができ、しかも従
来のように人の目で観測するのではないから正確、迅速
に弛度を測定することが可能となる。
第１図は本発明の１実施例を示す図、第２図は測定説明
図である。 W;架空線 ａ、b;架空線両端支持点 １、2;反射鏡 c;測定点
図である。 W;架空線 ａ、b;架空線両端支持点 １、2;反射鏡 c;測定点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01C 1/00 - 15/14 H02G 1/02
Claims (1)
- 【請求項１】架空線の両端の支持点にそれぞれ反射鏡を
取付け、光波測定により測定点と前記支持点の間の直線
距離を測定するとともに、測定点から見た前記支持点の
垂直面内角度と架空線の径間中央点の垂直面内角度およ
び前記両支持点間の水平面内角度を測定して架空線の弛
度を測定することを特徴とする架空線弛度測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29453790A JP2846447B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 架空線弛度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29453790A JP2846447B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 架空線弛度測定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04168316A JPH04168316A (ja) | 1992-06-16 |
| JP2846447B2 true JP2846447B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=17809068
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29453790A Expired - Fee Related JP2846447B2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 架空線弛度測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2846447B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101007503B1 (ko) * | 2008-12-03 | 2011-01-12 | 한전케이피에스 주식회사 | 송전선로 이도 측정 방법 |
| JP5736260B2 (ja) * | 2011-07-07 | 2015-06-17 | 株式会社ユアテック | 鉄塔の送電線支持点間の測量方法 |
| ITMI20120410A1 (it) * | 2012-03-16 | 2013-09-17 | Ricerca Sul Sist Energetico Rs E S P A | Apparato per la misurazione della distanza da terra di una linea elettrica aerea |
| CN103401183B (zh) * | 2013-07-25 | 2015-12-02 | 国家电网公司 | 一种装配式架线方法 |
| CN106772410A (zh) * | 2017-01-19 | 2017-05-31 | 刘磊 | 一种激光测距仪 |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP29453790A patent/JP2846447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04168316A (ja) | 1992-06-16 |
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Legal Events
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