JP3220414B2 - 鉄道用距離測定装置 - Google Patents

鉄道用距離測定装置

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JP3220414B2
JP3220414B2 JP13749997A JP13749997A JP3220414B2 JP 3220414 B2 JP3220414 B2 JP 3220414B2 JP 13749997 A JP13749997 A JP 13749997A JP 13749997 A JP13749997 A JP 13749997A JP 3220414 B2 JP3220414 B2 JP 3220414B2
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亜紀雄 牧島
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英昭 八代
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉄道用距離測定装置、
特に鉄道関連の距離の測量の安全性及び正確性の向上に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道の線路周辺の用品に対しては、設置
工事後に建築限界、河川の位置及び信号機と地上子との
間の距離等の各種寸法を測量している。この測量には、
例えば建築限界の測量のように測量対象物である信号機
又は標識等に作業員が上り、メジャーを垂らしたりして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記メ
ジャー等を垂らして建築限界を測量する方法では、例え
ば風によりメジャー等が流され、鉛直度及び測量寸法等
に誤差が生じる場合があった。
【0004】また、上記メジャー等を垂らして建築限界
を測量する方法では信号機又は標識等に作業員が上がる
等の高所における作業を伴うために危険であった。
【0005】また、距離の測量には光波測距儀等を用い
て測量する方法もあるが、建築限界測量におけるレール
の中心線から信号機までの水平方向の距離等のような距
離を自動的に測量することはできなかった。
【0006】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、安全、かつ、正確に鉄道関連の測量
を行なうことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る鉄道用距
離測定装置は、レール上の1点を基準の測量対象点とし
た少なくとも2点の測量対象点までの距離、各測量対象
点の鉛直方向の角度及び基準の測量対象点からの各測量
対象点までの水平方向の角度を測量し、その測量結果を
基に鉄道の線路周辺の距離の測定を行う鉄道用距離測定
装置であって、少なくとも2つの反射鏡と測量器と演算
装置と印刷装置を有し、各反射鏡は各々測量対象点に取
り付けられ、測量器からの近赤外線光を測量器に対して
反射し、測量器は発光部と受光部と角度測定部と測量値
演算部と演算装置インターフェイスとを備え、発光部は
近赤外線光を反射鏡に対して照射し、受光部は反射鏡か
らの反射光を入射し、角度測定部は各測量対象点の鉛直
方向の角度及び基準の測定対象点から各測量対象点まで
の水平方向の角度を測定し、測量値演算部は各反射鏡に
照射した近赤外線光の往復波数と近赤外線光の波長及び
近赤外線光の照射光と入射光の位相差を用いて算出した
測量器から各測量対象点までの距離並びに角度測定部が
測定した各測量対象点の鉛直方向及び水平方向の角度を
基に各測量対象点の座標を示すデータを求め、演算装置
インターフェイスは測量値演算部が求めた各測量対象点
の座標を示すデータを演算装置に送って、レール上の一
点を基準の測定対象点とした少なくとも2点の測量対象
点の座標を測定し、その結果を演算装置に送る。
【0008】演算装置は測量器インターフェイスと演算
方法記憶部と演算部と印刷装置インターフェイスとを備
え、測量器インターフェイスは測量器から各測量対象点
の座標を示すデータを入力し、演算方法記憶部は測量項
目毎の演算手順を予め記憶し、演算部は予め指定された
測量項目に応じて演算方法記憶部に記憶した演算手順を
読み出し、測量器インターフェイスを介して測量器から
入力した各測量対象点の座標を示すデータを基に指定さ
れた測量項目の演算を行ない、印刷装置インターフェイ
スは演算部の演算結果を印刷装置に送り、直接測量する
ことが困難な箇所での測量を可能にする。
【0009】印刷装置は演算装置から入力した演算結果
を印刷出力して、演算装置の演算結果を印刷物で残す。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の鉄道用距離測定装置
は、鉄道設備の種々な距離の測量を近赤外線光を用いて
行ない、高所作業等の危険な作業の削減、容易な測量結
果の確認及び書類作成の効率化を図るものである。
【0011】鉄道用距離測定装置は、例えば少なくとも
2つの反射鏡と測量器と演算装置と印刷装置を有する。
各反射鏡は各測量対象点に取り付けられ、測量器からの
近赤外線光を測量器に対して反射する。ここで、測量対
象点のうち一点はレール上の一点に基準の測定対象点と
して設けられている。測量器は、例えば発光部と受光部
と測量値演算部と角度測定部と演算装置インターフェイ
スを備える。発光部は近赤外線光を反射鏡に照射する。
受光部は反射鏡からの反射光を入射する。
【0012】角度測定部は各測量対象点の鉛直方向の角
度及び基準の測量対象点からの水平方向の角度を測定
し、測量値演算部は受光部からの入射光のデータ並びに
角度測定部が測定したと各測量対象点の水平方向及び鉛
直方向の角度を基に各測量対象点の座標を示すデータを
求める。測量点から各測量対象点までの距離及び各測量
対象点の水平方向及び垂直方向の角度が分かれば、各測
量対象点の座標を求めることができるからである。ここ
で、上記座標は測定器の設置位置及び基準としてレール
上の1点にして設けた測定対象点を基準としている。
【0013】演算装置インターフェイスは測量値演算部
が演算した各測量対象点の座標を示すデータを演算装置
に送る。ここで、演算装置インターフェイスには、例え
ばRS232C準拠のインターフェイスを用いる。
【0014】演算装置は測量器インターフェイスと測量
データ記憶部と演算方法記憶部と演算部と演算結果記憶
部と印刷装置インターフェイスとを備える。測量器イン
ターフェイスは測量器から各測量対象点の座標を示すデ
ータを入力する。測量データ記憶部は測量器インターフ
ェイスを介して測量器から入力した各測量対象点の座標
を示すデータを一時的に記憶する。演算方法記憶部は測
量項目毎の演算手順を予め記憶する。ここで、測量項目
としては、例えば建築限界測量、架線の位置測量、直線
区間における2点間の距離測量及び曲線区間における2
点間の距離測量等がある。
【0015】演算部は予め指定された測量項目に応じて
演算方法記憶部に記憶した演算手順を読み出し、測量デ
ータ記憶部に記憶した各測量対象点の座標を示すデータ
を基に指定された測量項目の演算を行なう。演算結果記
憶部は演算部の演算結果を記憶し、印刷装置インターフ
ェイスは演算結果記憶部に記憶した演算結果を印刷装置
に送る。
【0016】印刷装置は演算装置から入力した演算結果
を印刷出力する。これにより、演算装置の演算結果を印
刷物で残すことができ、書き間違いなどを防止できる。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の鉄道用距離測定装置の構成
図である。図に示すように、鉄道用距離測定装置は反射
鏡1a〜1n、測量器2、演算装置3及び印刷装置4を
有する。各反射鏡1a〜1nはそれぞれ測量対象点に取
り付けられ、測量器2からの近赤外線光を測量器2に対
して反射する。ここで、測量対象点は少なくとも2点あ
り、そのうち一点はレール上の一点において基準の測量
対象点として設けられている。
【0018】測量器2は、発光部21、受光部22、角
度測定部23、測量値演算部24、測量値記憶部25及
び演算装置インターフェイス(以後「演算装置I/F」
という。)26を備える。発光部21は近赤外線光を反
射鏡1に照射する。受光部22は反射鏡1からの反射光
を入射する。角度測定部23は各測量対象点の鉛直方向
の角度及び基準の測定対象点からの水平方向の角度を測
定する。測量値演算部24は受光部22の入射光のデー
タ並びに角度測定部23が測定した鉛直方向の角度及び
水平方向の角度を基に各測量対象点の座標を示すデータ
を求める。ここで、各測量対象点の座標を示すデータに
は、例えば測量器2から各測量対象点までの距離Lx並
びに各測量対象点の鉛直方向及び基準の測量対象点から
の各測量対象点の水平方向の角度を基に求める。各測量
対象点までの距離Lxは、例えば反射鏡1に照射した近
赤外線光の往復波数n、近赤外線光の波長λ及び近赤外
線光の照射光と入射光の位相差d等を用い、Lx=(n
×λ+d)/2を計算して求める。測量値記憶部25は
測量値演算部24が演算した各測量対象点の座標を示す
データを記憶する。演算装置I/F26は測量値記憶部
25に記憶した各測量対象点の座標を示すデータを演算
装置3に送る。
【0019】演算装置3は測量器インターフェイス(以
後「測量器I/F」という。)31と測量データ記憶部
32と演算方法記憶部33と操作部34と演算部35と
演算結果記憶部36と表示部37と印刷装置インターフ
ェイス(以後「印刷装置I/F」という。)38とを備
える。測量器I/F31は測量器2から各測量対象点の
座標を示すデータ等の受信を行なう。測量データ記憶部
32は測量器I/F31を介して入力した各測量対象点
の座標を示すデータを記憶する。演算方法記憶部33は
測量項目毎の演算手順を予め記憶する。ここで、測量項
目としては、例えば建築限界測量、架線の位置測量、直
線区間における2点間の距離測量及び曲線区間における
2点間の距離測量等があり、これらを測量するモードと
しては建築限界測量モードと2点間距離測量モードとが
ある。測量者は建築限界測量及び架線の位置測量を行う
には建築限界測量モードを設定し、直線区間における2
点間の距離測量及び曲線区間における2点間の距離測量
を行うには2点間距離測量モードを設定する。操作部3
4は測量項目指定及び測量結果の印刷指示等を入力す
る。
【0020】演算部35は予め指定された測量項目に応
じて演算方法記憶部33に記憶した演算手順を選択し、
測量データ記憶部32に記憶した各測量対象点の座標を
示すデータを基に指定された測量項目の演算を行なう。
演算結果記憶部36は演算部35の演算結果を記憶す
る。表示部37は演算部35の演算結果等を表示する。
印刷装置I/F38は演算部35の演算結果を印刷デー
タとして印刷装置4に送信する。印刷装置4は印刷装置
I/F38を介して入力した演算結果を印刷出力する。
【0021】上記構成の鉄道用距離測定装置で各測量項
目の測量を行う場合の動作を説明する前に2点間の距離
等の測量について説明する。
【0022】例えば図2に示すように点P0に測量器2
を設け、点P1及び点P2に反射鏡1を設ける。測量器2
で点P0から点P1までの距離L1及び点P1の鉛直方向
の角度α1の角度を測定する。次ぎに測定器2で点P0か
ら点P2までの距離L2、点P2の鉛直方向の角度α2及
び点P1からの点P2の水平方向の角度β2を測定する。
点P0,P1,P2の座標をそれぞれ(0,0,H),(x
1,y1,z1),(x2,y2,z2)とすると、x1=L1×sin
α1,y1=0,z1=H−L1×cosα1、x2=L2×sin
α2×cosβ2,y2=L2×sinα2×sinβ2,z2=H−L
2×cosβ2となる。したがって、例えば点P1と点P2と
のz軸方向の差z1−z2はz1−z2=L2×cosβ2−L1×
cosα1となり、測定器2からの距離L1,L2、鉛直方
向の角度α1,α2及び水平方向の角度β2から求めるこ
とができる。同様に点P1と点P2とのx軸方向の差x1−
x2はx1−x2=L1×sinα1−L2×sinα2×cosβ2と
なり、点P1と点P2とのy軸方向の差y1−y2はy1−y2=
−L2×sinα2×sinβ2となり、測定器2からの距離L
1,L2、鉛直方向の角度α1,α2及び水平方向の角度
β2から求めることができる。
【0023】上記構成の鉄道用距離測定装置で建築限界
測量モードにおいて、図3及び図4に示す建築限界測量
を行なう場合の動作について図5のフローチャートを参
照して説明する。
【0024】信号機6の設置位置のレール5a,5b上
の測量対象点7a,7bに反射鏡1a,1bを設け、信
号機6のレール5a,5b側の測量対象点7cに反射鏡
1cを取付ける(ステップS1)。ここで、測量対象点
7a,7b,7cはレール5a,5bに直交する同一面
上に設けられている。
【0025】反射鏡1a,1b,1cを取り付けた後、
測量者は測量器2を用いて各測量対象点7a,7bまで
の距離、測量対象点7a,7bの鉛直方向の角度及び,
測量対象点7aと測定器2を結んだ線を基準とした測定
対象点7bの水平方向の角度を求める。次ぎに測量者は
測量器2を用いて各測量対象点7cまでの距離、測量対
象点7cの鉛直方向の角度及び,測量対象点7aと測定
器2を結んだ線を基準とした測定対象点7cの水平方向
の角度をを求める(ステップS2)。全測量対象点7
a,7b,7cに対する測量が終了すると(ステップS
3)、測量者は測量器2に対して日付等を入力して、測
量値記憶部25に記憶した各測量対象点7a,7b,7
cまでの距離並びに各測量対象点7a,7b,7cが測
量器2を挟んで成す水平方向の角度及び鉛直方向の角度
を編集して、各測量対象点7a,7b,7cの座標を示
すデータとして演算装置I/F26を介して演算装置3
に送信する(ステップS4、S5)。これにより、野帳
などに測量結果を書き込む手間をなくすことができると
供に、測量結果の書き込み間違いをなくすことができ
る。ここで、測量器2は測量データ等を、例えばRS232C
準拠の演算装置I/F26を介して非同期式のシリアル
通信で送信しているが、測量器2は測量値記憶部25を
備えているために、常時演算装置3に接続していなくと
も良い。
【0026】演算装置3は測量器I/F31介して受信
した各測量対象点7a,7b,7cまでの距離並びに各
測量対象点7a,7b,7cが測量器2を挟んで成す水
平方向の角度及び鉛直方向の角度を一旦測量データ記憶
部32に記憶する。予め測量項目として建築限界が指定
されてあり、図6に示すような建築限界の描画データ8
が入力されてあるので、各測量対象点7a,7b,7c
までの距離並びに各測量対象点7b,7cの測量対象点
aを基準とした水平方向の角度及び鉛直方向の角度の記
憶が終了すると、演算部35は演算方法記憶部33に記
憶した建築限界測量処理の演算手順を選択し、測量デー
タ記憶部32に記憶した各測量対象点7a,7b,7c
までの距離並びに各測量対象点7b,7cの測量対象点
7aを基準とした水平方向の角度及び鉛直方向の角度を
基に指定された項目の演算を次ぎに示すようにして行な
い、例えば列車が信号機6に当たることなく通過するこ
とを確認する(ステップS6)。ここで、測量項目に
は、レール5a,5bの間隔である軌間(点7aと点7
bとの間の距離)、レール5a,5bの左右の傾きであ
るカントLc及び測量対象物である信号機6の位置等が
ある。信号機6の位置を示すデータとしては、レール5
a,5bが成す面の中心からの信号機6上の点7cまで
の高さLv及びレール5a,5bの中心線から点7cま
での水平方向の距離Lhがある。
【0027】例えばカントLcを求める場合は、演算部
35は測定器2から点7aまでの距離、測定器2から点
7bまでの距離及び点7a,7bの鉛直方向の角度を基
に既に説明したようにレール5aとレール5bの鉛直方
向の距離(カントLc)を求める。レール5a,5bの
間隔である軌間を求める場合は、演算部35は測定器2
から点7aまでの距離、測定器2から点7bまでの距離
及び点7aと測定器2を結んだ線を基準とした測定対象
点7bの水平方向の角度を基にレール5aとレール5b
の水平方向の距離を求め、レール5aとレール5bの水
平方向の距離及びカントLcからレール5a,5bの間
隔である軌間を求める。
【0028】レール5a,5bが成す面の中心からの信
号機6上の点7cまでの高さLvを求める場合は、演算
部35は測定器2から点7aまでの距離、測定器2から
点7cまでの距離及び点7a,7cの鉛直方向の角度を
基に既に説明したように点7aと点7cとの鉛直方向の
距離を求める。この点7aと点7cとの鉛直方向の距離
からカントLcの半分の値を引くと、レール5a,5b
が成す面の中心からの信号機6上の点7cまでの高さL
vとなる。レール5a,5bの中心線から点7cまでの
水平方向の距離Lhを求める場合は、演算部35は測定
器2から点7aまでの距離、測定器2から点7cまでの
距離及び点7aと測定器2を結んだ線を基準とした測定
対象点7cの水平方向の角度を基に点7aと点7cの水
平方向の距離を求める。次ぎに点7aと点7cの水平方
向の距離にレール5aとレール5bの水平方向の距離の
半分の距離を加算すると点7cからレール5a,5bの
中心までの水平方向の距離になる。レール5a,5bの
中心線から点7cまでの水平方向の距離Lhはこの点7
cからレール5a,5bの中心までの水平方向の距離よ
り、レール5a,5bの傾き分の距離だけ短い。(レー
ル5a,5bの傾き分の距離)/(レール5a,5bが
成す面の中心からの信号機6上の点7cまでの高さL
v)=(カントLc)/(レール5a,5bの水平方向
の距離)となるので、これを用いてレール5a,5bの
中心線から点7cまでの水平方向の距離Lhを求める。
【0029】このように、測量データを基に信号機6の
位置を示すデータを自動的に算出するので、計算間違い
を防止できると供に、迅速な計算を行なうことができ
る。これにより、上記建築限界のように直接測量するの
が困難な箇所の測量を正確、かつ、安全に行うことがで
きる。
【0030】演算部35は算出した信号機6の位置を示
すデータと予め入力した建築限界線データとを比較し、
信号機6の位置が建築限界を越えている場合は(ステッ
プS7)、表示部37から警告を表示する(ステップS
8)。測量者は表示部37の警告を確認すると、信号機
6をレール5a,5bから離す等して、測量対象点7
a,7b,7cを移動し(ステップS9)、再び測量を
行なう(ステップS2〜S8)。このように、建築限界
に達しているか否かを迅速に確認することができるの
で、建築限界に達している場合の対応をすみやかに行う
ことができ、作業効率を向上できる。
【0031】建築限界を越えていない場合は演算装置3
は演算結果を、例えばフロッピーディスク(不図示)等
に記憶し(ステップS10)、その演算結果を基に、例
えば図6に示すような建築限界の描画及び図7に示すよ
うな建築限界測量表9を印刷装置4から印刷出力する
(ステップS11)。このように、鉄道用距離測定装置
は、測量項目を安全に保存できると供に測量結果を建築
限界測量表9で残すことができる。これにより、迅速な
書類作成ができるとともに、書類作成の際のデータの書
き間違いなどを防止できる。また、軌道の外からも建築
限界を測量できるので、安全に測量することができる。
【0032】さらに、架線の位置測量を行う場合は、例
えば図8に示すように架線10の測量対象点7cに反射
鏡1cを取付け、架線10の測量対象点7cの位置に対
応するレール5a,5b上の位置7a,7bに反射鏡1
a,1bを設ける。ここで、測量対象点7a,7b,7
cはレール5a,5bと直交する同一面上ある。架線1
0の位置測量を行う場合も上記建築限界を測量した場合
のようにレール5a,5bの間隔である軌間(点7aと
点7bとの間の距離)、レール5a,5bの左右の傾き
であるカントLc及び測量対象物である架線10の位置
等を演算し、予め入力した建築限界を越えている場合に
は架線10をレール5a,5bから離す等をして測量対
象点7a,7b,7cを移動し、再び測量を行う。
【0033】次ぎに、2点間測量モードにおいて、図9
に示す信号機6とキロポスト11の間等のような直線区
間における2点7a,7b間の距離Lを演算する場合に
ついて、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0034】測量者は、既に説明したようにレール5b
上の測量対象点7a,7bに反射鏡1a,1bを設ける
(ステップS21)。反射鏡1a,1bを取り付けた
後、測量者は測量器2を用いて測量器2から測量対象点
7a,7bまでの距離、測量点7a,7bの鉛直方向の
角度及び測量点7aを基準にした測量点7bの水平方向
の角度を測量する(ステップS22)。両測量対象点7
a,7bの測量が終了すると(ステップS23)、測量
者は、測量器2に対して日付等を入力して、測量値記憶
部25に記憶した両測量対象点7a,7bまでの距離、
測量点7a,7bの鉛直方向の角度及び測量点7aを基
準にした測量点7bの水平方向の角度を編集して、演算
装置I/F26を介して演算装置3に送信する(ステッ
プS24、S25)。
【0035】演算装置3は測量器I/F31介して受信
した両測量対象点7a,7bまでの距離、測量点7a,
7bの鉛直方向の角度及び測量対象点7aを基準にした
測量対象点7bの水平方向の角度を一旦測量データ記憶
部32に記憶する。演算部35は予め測量項目として直
線区間における2点7a,7b間の距離等の演算処理が
指定されてあるので、演算方法記憶部33に記憶した直
線区間における2点間距離の演算手順を選択し、測量デ
ータ記憶部32に記憶した両測量対象点7a,7bまで
の距離及び両測量対象点が測量器2を挟んで成す水平方
向の角度を基に既に説明したように両測量対象点7a,
7b間の水平方向の距離を求め、両測量対象点7a,7
bまでの距離及び測量点7a,7bの鉛直方向の角度を
基に両測量対象点7a,7b間の鉛直方向の距離を求
め、それらを基に直線区間における2点7a,7b間の
距離Lの演算を行なう(ステップS26)。演算装置3
は演算結果を、例えばフロッピーディスク(不図示)等
に記憶し(ステップS27)、その演算結果を基に、例
えば図11に示すような2点間距離測量表12を印刷装
置4から印刷出力する(ステップS28)。これによ
り、直線区間における2点7a,7b間の距離Lを軌道
の外から測量することができる。また、測量対象点7a
と測量点7bの間の鉛直方向の距離及び水平方向の距離
を基に直線区間における2点7a,7b間の距離Lを測
量するので、レール5a,5bが平坦な所にない場合で
あってもその距離Lを測量することができる。
【0036】さらに、図12に示すように曲線区間にお
ける2点7a,7f間の距離測量を行う場合には、対象
の区間7a〜7fを適当な何点かで区切り、折線で近似
して2点間の距離を測量する。図では対象の区間7a〜
7fを点7b,7c,7d,7eで5分割して、直線区
間の測量と同様にして、区間7a〜7b,7b〜7c,
7c〜7d,7d〜7e,7e〜7fの距離L1,L
2,L3,L4,L5を求め、それらを合計して対象の
区間7a〜7fの距離を測量している。これにより、曲
線区間であっても容易に測量することができる。
【0037】なお、上記実施例では測量器2で測量器2
から測量対象点までの距離を演算しているが、演算装置
3でそれらの距離を演算しても良い。
【0038】また、測量器2と演算装置3を接続する代
わりに、電子手帳などを媒体にして測量データの受け渡
しをしても良い。
【0039】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、近赤外
線光を用いて各測量対象点までの距離の測量及び各測量
対象点の鉛直方向の角度及び基準の測量対象点からの各
測量対象点までの水平方向の角度を測量をするので、こ
れらのデータを用い各測量対象点間の距離等を算出で
き、離れた位置から各測量対象点間の距離等を測量する
ことができ、高所作業等の危険な作業を伴わず、安全に
作業を行うことができる。
【0040】さらに、各測量対象点までの距離の測量結
果及び各測量対象点が成す水平方向及び鉛直方向の角度
を基に、予め指定された測量項目に応じた演算手順を用
いて種々な測量値を演算するので、直接測量することが
困難な箇所を容易に測量することができる。
【0041】また、各測量対象点までの距離の測量結果
及び各測量対象点が成す水平方向及び鉛直方向の角度を
基に、予め指定された測量項目に応じた演算手順を用い
て種々な測量値を自動的に演算するので、迅速に演算処
理を行うことができ、現場での確認などを容易にでき
る。
【0042】また、指定された測量項目に応じた演算処
理を行ない、その演算結果を印刷出力するので、演算結
果筆記の手間をなくすことができるとともに筆記間違い
をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄道用距離測定装置の構成図である。
【図2】2測量対象点間の測定について説明する説明図
である。
【図3】建築限界測量を行う場合の配置図である。
【図4】建築限界測量項目を表わす配置図である。
【図5】建築限界測量動作を表わすフローチャートであ
る。
【図6】建築限界の描画データの構成図である。
【図7】建築限界測量表の構成図である。
【図8】架線の位置測量を行う場合の測量項目を表わす
配置図である。
【図9】直線区間の距離測量を行う場合の配置図であ
る。
【図10】直線区間の距離測量動作を表わすフローチャ
ートである。
【図11】2点間距離測量表の構成図である。
【図12】曲線区間の距離測量を行う場合の配置図であ
る。
【符号の説明】
1 反射鏡 2 測量器 21 発光部 22 受光部 23 角度測定部 24 測量値演算部 25 測量値記憶部 3 演算装置 33 演算方法記憶部 35 演算部 4 印刷装置
フロントページの続き (72)発明者 増田 憲治 神奈川県横浜市鶴見区平安町2丁目29番 地の1 株式会社京三製作所内 (72)発明者 八代 英昭 東京都品川区豊町2丁目19番9号 京三 電設株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−332972(JP,A) 特開 平6−313715(JP,A) 特表 平6−502497(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 7/04 G01C 3/06 G01C 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール上の1点を基準の測量対象点とし
    た少なくとも2点の測量対象点までの距離、各測量対象
    点の鉛直方向の角度及び基準の測量対象点からの各測量
    対象点までの水平方向の角度を測量し、その測量結果を
    基に鉄道の線路周辺の距離の測定を行う鉄道用距離測定
    装置であって、少なくとも2つの反射鏡と測量器と演算
    装置と印刷装置を有し、各反射鏡は各々測量対象点に取
    り付けられ、測量器からの近赤外線光を測量器に対して
    反射し、測量器は発光部と受光部と角度測定部と測量値
    演算部と演算装置インターフェイスとを備え、発光部は
    近赤外線光を反射鏡に対して照射し、受光部は反射鏡か
    らの反射光を入射し、角度測定部は各測量対象点の鉛直
    方向の角度及び基準の測定対象点から各測量対象点まで
    の水平方向の角度を測定し、測量値演算部は各反射鏡に
    照射した近赤外線光の往復波数と近赤外線光の波長及び
    近赤外線光の照射光と入射光の位相差を用いて算出した
    測量器から各測量対象点までの距離並びに角度測定部が
    測定した各測量対象点の鉛直方向及び水平方向の角度を
    基に各測量対象点の座標を示すデータを求め、演算装置
    インターフェイスは測量値演算部が求めた各測量対象点
    の座標を示すデータを演算装置に送り、演算装置は測量
    器インターフェイスと演算方法記憶部と演算部と印刷装
    置インターフェイスとを備え、測量器インターフェイス
    は測量器から各測量対象点の座標を示すデータを入力
    し、演算方法記憶部は測量項目毎の演算手順を予め記憶
    し、演算部は予め指定された測量項目に応じて演算方法
    記憶部に記憶した演算手順を読み出し、測量器インター
    フェイスを介して測量器から入力した各測量対象点の座
    標を示すデータを基に指定された測量項目の演算を行な
    い、印刷装置インターフェイスは演算部の演算結果を印
    刷装置に送り、印刷装置は演算装置から入力した演算結
    果を印刷出力することを特徴とする鉄道用距離測定装
    置。
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