JPS5825207B2 - 各々の地点および直線を設定するための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一定束のビームを放射しかつそのビームを検
出する電磁式距離測定装置またはクキメータと、ある距
離またはその距離における地点を印すためのターゲット
と、測定さるべき地形上の地点について得られた測定値
および情報を伝送および指示するための手段とを具備し
て成る、地形上の各地点および各直線の設定をするため
の装置に関する。

本発明の装置は構造工学および土木工学に特に用いられ
るとともに、ある地点（単数または複数）または直線（
複数）の座標がわかっておりかつそれをある１つの地形
、建物、または車両に移さなければならない所で相当大
きい装置または車両を作りかつ組み立てるために特に用
いられる。

建築工学においては心合せ作業に近代装置としてレーザ
ーが用いられ、また地形内の各地点を測定するために電
子式クキメータが用いられる。

事実、地形内の地点を通る直線を示すためにはレーザー
ビームをターゲツト板のような適当な装置によって検出
し、次いで該ビームの中心を決定し、最後に投写された
光点の中心を地形に垂直に移さなければならない。

しかしながら、明るい直射日光のもとで、または任意の
他の放射光源の存在においてレーザービームを検出する
ことは事実困難である。

ある直線上の与えられた規準地点を補助的距離測定装置
の助けなしに設定することの不可能なことは、レーザ一
式心合せ装置の本質的な欠点である。

また、もう１つの欠点は、レーザービームはレーザーの
操作範囲内で行動する人の目を危険にさらすことである
。

電子式クキメータは不可視範囲からの光を用いており、
かつクキメータ・ステーションと反射鏡ステーションと
の間の距離を自動的に測定することができるようになっ
ている。

距離測定の結果はクキメータにデジタル式に表示される
。

反射鏡が水平計画方向にあることは距離測定のための１
つの条件である。

実際に測定された距離と所望の計画距離との間の差は、
地形内の１つの地点を示すために反射鏡ステーションに
いるオペレーターに伝達される。

かくしてオペレーターは反射鏡ステーションの局部的変
動に必要な情報を得るが、これは、座標がわかっており
かつその地形内で見いださるべき当該地形の計画地点を
得るためには十分でない。

オペレーターはそれ以上の２つの情報、すなわち、真に
十分な精度をもって地形内の計画地点に近づくために、
該計画地点に関する２つの局部的変動成分を必要とする
。

実際問題としてはこれらの情報は、手で信号を送るかま
たは無線通信によって、クキメークのオペレーターから
反射鏡のオペレーターに伝達される。

前記の方法はいずれも、反射鏡のオペレーターがクキメ
ークのオペレーターから受は取った通達によって引き続
いて地形内の計画地点に近づくことができるだけだとい
う、共通の欠点を持っている。

本発明の目的は上記のような欠点を取り除くことにある
。

本発明の別の目的は、直線を設定するのに用いられる電
子式クキメータの有効性を適すとともに、オペレーター
の作業条件を改善することにある。

本発明のまた別の目的は、測定さるべきそれぞれの地点
におけるオペレーターが彼自身で正確に、しかも中央ス
テーションからの助けなしに行なうことのできる、直線
または該直線内の地点を設定するか、もしくは心合せ作
業を行なうための装置を提供することにある。

これらの目的およびその他の目的は、一定束のビームを
放射しかつそのビームを検出する放射器兼検出器と、前
記の直線およびそれぞれの地点を示すためのターゲット
と、前記測定さるべき地形内地点に関する測定値および
情報を伝達および表示するための手段とを具備するクキ
メータを含んでなる直線または地形内地点を設定するた
めの装置によって実現される。

本発明に従えば、ターゲットにビーム束を阻止するため
の断続器が設けられるが、この断続器は前記ビーム束に
少なくとも直角に変位しうるようになっている。

さらにまた、前記ビーム束に関する前記断続器の位置を
決定するために表示手段が設けられている。

どんな種類の電磁放射線が測定に用いられるかは重要で
ないが、光学的放射線が用いられることが好ましい。

またその代りに、ビーム束の検出器は伝達手段または断
続器に配置することができる。

断続器は棒として具現するとともに、それに水準手段を
設けることが有利である。

またその代りに断続器は、窓として具現される。

さらにまた断続器は、ターゲットに連続するとともに、
ビーム束に対し平行および直角に変位しうろことが有利
である。

それら変位の大きさはそれぞれの表示手段によって測定
および読み取ることができる。

またビーム束に対して直角な断続器の位置は、光学的手
段と協働する音響手段によって表示される。

クキメータまたは距離計は、直線の端点における第１の
反射鏡を観測するために、前記直線の起点に据え付けら
れる。

前記直線上の１点は、断続器、ターゲット、および表示
手段で構成される本発明の装置によって決定される。

オペレーターの一人はクキメータ・ステーションと反射
鏡ステーションとの間を横切って装置とともに動作する
。

ビーム（直線）がオペレーターのからだまたは断続器に
よって中断された時は、クキメータによって検出される
放射線の強さが弱められる。

それぞれの強さの変動信号は前記伝達手段によって断続
器に伝達され、そこでそれぞれの表示手段における信号
が可聴信号および可視信号の双方を発する。

可視信号はビームの断続位置におけるアナログ強さの変
動を表わす。

従って最小限の強さが得られるまで、断続器をターゲッ
トビームに対して直角に局部的に少しく変位させること
により、断続器をビーム束の中心に正確に調整すること
ができる。

断続器に取り付けられた第２の反射鏡は、今や最大強さ
が表示されるまで断続器とともに垂直に変位せしめられ
る。

この場合においてクキメークは、断続器に取り付けられ
た第２の反射鏡までの距離を検出する。

この距離の大きさ、またはそれと計画距離との間の差は
、前記伝達手段においてデジタル化されるとともに、該
伝達手段により表示のために断続器における表示手段に
伝達される。

全体の作業は所要の地形地点が十分正確に設定されるま
で繰り返される。

次の段階においては、断続器と移動可能反射鏡との設置
地点間の距離がそれぞれの部署から読み取られる。

この相対高さは設定地点におけるビーム束の既知の実際
の高さから差し引かれ、それによって設置地点の絶対高
さが得られる。

次に本発明をいっそう容易に理解しうるようにするため
に、線図式に、かつ一例として示した本発明の一実施態
様を添付図面を参照して説明する。

図において、電子式クキメータ２は設定さるべき直線の
起点１に配置されている。

クキメーク２は測定用ビーム３を放射するとともにケー
ブル６．７を介してデータコンパイラ４およびつ倒−キ
ートーキ−５に接続されている。

反射鏡９は前記の直線３の端における地点８に配置され
ている。

反射鏡１１を有する断続器１０は図には特に示してない
設定さるへき地点に配置されている。

断続器１０は、ケーブル１４を介して相互に接続されて
いるウオー←トーキ−１２および電子式ポケット装置１
３（表示装置）と協働する。

ウオーキートーキー１２および装置１３は光学的可聴信
号を生じさせる役割を果たす。

作動に際しては設定は、ビーム３が反射鏡９に向けられ
、該反射鏡で反射して電子式クキメーク２に戻る、”距
離測定″操作型式で反射鏡９に照；準を合わせるクキメ
ーク２によって開始される。

クキメーク２によって検出された光の強さおよび測定さ
れた距離のデジタル値は、データ処理のため装置４に供
給される。

処理されたデータはケーブルＩを介してウオーキートー
キー５に供給されるとともに、信号としてウオーキート
ーキー１２に伝送される。

電子式ポケット装置１３は伝送された信号を増幅しかつ
変換する。

例えば、光の強さは可聴および可視信号に変換され、距
離の数値はデジタル式に表示される。

反射鏡１１には断続器としての役割を果たす棒１０が設
けられており、かつ該反射鏡は、クキメータ２および反
射鏡９と全く同様に、三脚１５上に配置されている。

反射鏡１１にはまた水準測量用表示器１６、および三脚
１５の取付台２０に取り付けられた横送り台１７が設け
られている。

取付台２０は、三脚１５の案内１８に沿い矢印１９によ
って示される方向に垂直に変位させうるようになってい
る。

横送り台１７は、二重矢印２２によって示される方向に
おいて測定用ビーム３に平行に、かつ二重矢印２１によ
って示される方向において該ビーム３に直角に、反射鏡
１１を正確に変位させることができるようになっている
。

例えば、建築計画において座標が与えられている地点の
設定は次のように行なわれる。

反射鏡１１を線１−８上にある前記の地点に位置させよ
うとするオペレーターは、ビーム３がオペレーター自身
または反射鏡１１、もしくは断続器１ （Ｘ］Ｉ’ｌｌ
のいずれかによって中断されるまで、三脚１５を線１−
８を横切って（矢印２１の方向に）移動させる。

このとき前記電子式ポケット装置は可聴信号を発するが
、この信号は、クキメータから１００ｍの距離における
線１−８の範囲内で、１ｃＩｆＬ以下の精度で設定さる
へき地点の粗調整を行なう役目をする。

この精度は前記可聴信号の強さによって得られる。

所要地点の正確な場所を得るための反射鏡１１の細密調
整は、断続器１０を水準器１６によって垂直位置に調整
するとともに、断続器１０が電子式ポケット装置１３に
より最小限の放射強さとして指示されたビーム３内の位
置に配置されるまで、該断続器１０をビーム３に直角に
矢印２１の方向に移動させることによって行なわれるが
、前記放射強さが最小限になるのは、中断によりビーム
１−８からより少ない光が反射鏡９に到達するからであ
る。

電子式クキメータ２と断続器１０との間の距離は、まず
第１に反射鏡１１を電子式ポケット装置１３が最大限の
光学的強さを示すまで矢印１９の方向に変位させ、次い
で反射鏡１１をビーム１−８内に置いてクキメータ２と
反射鏡１１との間の距離を測定することによって決定さ
れる。

後者と計画距離（所要地点の座標によって与えられた）
との間の対応する距離の数値または差は、ポケット装置
１３によってデジタル式に表示される。

横送り台１７によって反射鏡１１は、計画（座標）位置
が得られるまで、すなわち表示された距離と計画距離と
の間の差がゼロになるまで、矢印２２の方向に変位せし
められる。

表示された数値によってオペレーターは調整段段を繰り
返し、かつマークさるべきターゲット地点が十分正確な
地点に到達するまで該地点に近づける。

取付台２０には、ビーム３が反射鏡１１に衝突するまで
、該反射鏡１１の垂直方向変位を読み取るためのメート
ル法目盛りが設けられているから、ビームの最大強さが
決定される。

なおまた、横送り台１７の変位、すなわち反射鏡１１の
変位を測定することもできる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明に従う装置の線図式略斜視図である。 １・・・・・・直線の起点、２・・・・・・クキメータ
、３・・・・・・測定用ビーム（直線）、４・・・・・
・データコンパイラ、５．１２・・・・・・ウオーキー
トーキー、８・・・・・・直線の端点、９，１１・・・
・・・反射鏡、１０・・・・・・断続器■、１３・・・
・・・電子式ポケット装置（表示装置）、１５・・・・
・・三脚、１６・・・・・・水準測量用表示器（水準器
）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 測定用ビームを放射しかつそのビームを検出するた
   めの、ある１つの直線の第１の端点に配置されたクキメ
   ータと；前記直線の第２の端点を示すための第１の反射
   鏡と；前記直線上に地形内の１地点を設定するための第
   ゛２の反射鏡さを具備し；前記第１の反射鏡は前記測定
   用ビームを前記クキメータに反射させるためのものであ
   り、また該クキメータは反射した測定用ビームの強さを
   検出するとともに前記第１の端点と前記第２の反射鏡と
   の間の距離を測定するためのものであり；また前記測定
   用ビームの強さと前記測定された距離とを測定用信号に
   変換するとともに該測定用信号を伝送するための、前記
   クキメータに接続された手段と；前記測定用ビームを中
   断しかつ従って該測定用ビームの強さを弱めるために前
   記第２の反射鏡に取り付けられた断続器と；垂直に調整
   することのできる三脚と：該三脚の上部に取り付けられ
   た水平に変位させるための横送り台とを具備し；前記断
   続器と前記第２の反射鏡とは前記横送り台上に取り付け
   られており、また前記三脚と前記横送り台とは前記断続
   器と前記第２の反射鏡とを前記測定用ビームに対し直角
   および平行に変位させるためのものであり：さらに、設
   定さるべき地域内の地点に配置されていて前記変換およ
   び伝送するための手段から伝送された前記測定用信号を
   検出するための測定用信号検出器と；前記断続器および
   前記反射鏡の各変位位置において前記測定用信号および
   該測定用信号の変動を示すための、前記信号検出器に接
   続された表示手段とを具備して成る、地域内の各地点お
   よび直線を設定するための装置。 ２ 前記の断続器が水準手段を備えた棒である、特許請
   求の範囲第１項記載の装置。 ３ 前記の表示手段が、前記反射した測定用ビームの強
   さと前記測定された距離の長さとにそれぞれ対応する可
   聴信号および可視信号を出すための手段を包含している
   、特許請求の範囲第１項記載の装置。