JP2845133B2 - 映写スクリーン装置 - Google Patents

映写スクリーン装置

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JP2845133B2
JP2845133B2 JP6145227A JP14522794A JP2845133B2 JP 2845133 B2 JP2845133 B2 JP 2845133B2 JP 6145227 A JP6145227 A JP 6145227A JP 14522794 A JP14522794 A JP 14522794A JP 2845133 B2 JP2845133 B2 JP 2845133B2
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sheet
drum
outer case
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winding
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昭之助 奥村
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OO ESU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取ドラムに巻回され
るシートを、ばね付勢により自動で巻き取る際に、巻取
ドラムへのシートの巻き上げをゆっくりと行うことがで
きる映写スクリーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の映写スクリーンとしては、本出願
人が実開平6−10268号公報で提案したものがあ
る。
【0003】かかる映写スクリーンは、巻取ドラムに巻
回されたシートを所定位置で吊下支持することが可能な
ものであり、具体的には、支持軸の外周側にガイドドラ
ム、又ガイドドラムの外周側にシートを吊下支持する巻
取ドラムを配設して、支持軸に巻取ドラムをシート巻取
方向に付勢して回動自在に支持するとともに、同じく支
持軸にガイドドラムをこれら両者間に一方向クラッチを
介設して巻取ドラムのシート引出方向にだけ回転自在に
支持し、更に巻取ドラムとガイドドラム間には、無端状
のカム溝とこれに係合する突部から構成され、無端状の
カム溝には巻取ドラムとガイドドラムの係合状態を達成
させる固定係止部とこれらの係合状態の解放を達成させ
る切換一時係止部を備え、シートを引き出し後、引出力
の負荷を解除すると、カム溝の固定係止部に突部が係止
して、巻取ドラムとガイドドラムの係合状態になり、再
度引出した後、カム溝の切換一時係止部に突部が一時的
に係止した後、巻取ドラムに負荷させた付勢力によっ
て、巻取ドラムとガイドドラムの係止合状態を解放させ
る係止機構を設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の映写ス
クリーン装置にあっては、係止機構にてシートを所定位
置で吊下支持した後、シートを巻き上げるに際し、ばね
付勢により勢いよく巻取ドラムにシートを巻き取るの
で、シートを正確に巻き取ることができず、また勢いよ
く巻き取られると危険を伴うという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、巻取ドラムに巻回され
るシートを、ばね付勢により自動で巻き取る際に、巻取
ドラムへのシートの巻き上げをゆっくりと行うことがで
きる映写スクリーン装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、巻取ドラムをシート巻き取り方向にばね付勢してな
り、このばね付勢によりシートを巻取ドラムに巻き取る
ようにした映写スクリーンであって、外ケースの中心に
位置する支持軸に対して、遊星ギアを介して巻取ドラム
と連動させた外ケースを回転可能とし、遊星ギアの回転
に伴って、ガバナを広げる方向に回転させて外ケース内
面に摺動するように枢着し、シートを巻き上げる場合に
のみ遊星ギアを高速回転させるように規制した一方向ク
ラッチを設けたブレーキ手段を備え、このブレーキ手段
において、平面視円弧形状の一対の合成樹脂製のガバナ
を略円状に配するとともにガバナの基端部を枢着して外
ケース内面に摺動する構造とし、ガバナ内に重りを設
け、更に密閉する外ケース内 に潤滑液を封入したことを
特徴とするものである。
【0007】
【作用】以上の如く本発明に係る請求項1の映写スクリ
ーン装置によれば、シートを下方に引き下げる場合に
は、一方向クラッチが解除され、支持軸のみが空回りす
ることによりシートが引き下げられるのであり、シート
を巻き上げる場合には、付勢ばねの付勢力で巻取ドラム
が回転し、一方向クラッチが効いた状態となり、巻取ド
ラムと連動された外ケースが回転すると、遊星ギアによ
り外ケース内のガバナが高速回転してガバナが遠心力で
広がって外ケース内面に摺動して外ケースの回転が減速
させ、シートがゆっくりと巻き上げられるのである。し
かも、ガバナの高速回転に加えて、ガバナ内に設けた重
りにより、合成樹脂製のガバナが外ケース内に摺動した
ときの摩擦力が大きくなり、ブレーキ効果を大いに高め
ることができる。更に、ブレーキ手段の外ケース内に
水、油、不凍液等の潤滑液を充填した状態で、遊星ギア
等の回転を滑らかに行うことができる。
【0008】
【実施例】本発明の詳細を更に図示した実施例により説
明する。図1に示すものは、本発明に係る代表的実施例
の映写スクリーン装置である。映写スクリーン装置A
は、図1に示すように、両端から突出させた取付軸1及
び支持軸2に対して巻取ドラム3を回動自在とし、そし
てこの巻取ドラム3内に、巻き取り方向に付勢する付勢
ばね4、ストップ手段5、ブレーキ手段6を内装すると
ともに、バランスバー7を先端に有するシート8を巻取
ドラム3表面に巻回させることにより、外装ケース9か
らシート8を引き出し可能としたものであり、ストップ
手段5にてシート8を所定位置で吊下支持することがで
き、しかもブレーキ手段6にてシート8の巻き上げをゆ
っくりと行うことができるようにしたものである。
【0009】 まず、ストップ手段5は、図2に示すよう
に、取付軸1の途中にガイドドラム10を設け、このガ
イドドラム10の両端に一方向クラッチ11aを設けた
ものを介設ドラム12内に内装してなり、更にこの介設
ドラム12とガイドドラム10間に係止機構13を設け
たものである。
【0010】 係止機構13は、図2及び図3に示すよう
に、ガイドドラム10外周面に無端状のカム溝14を形
成するとともに、介設ドラム12内面に切換ボール15
をカム溝14に沿って転動させるガイド溝16を形成
し、切換ボール15をカム溝14とガイド溝16に跨が
って位置させたものである。
【0011】 また、カム溝14とガイド溝16の形成
を、ガイドドラム10と介設ドラム12とで逆に設ける
ことも可能であり、或いは介設ドラム12を特に設ける
ことなく、介設ドラム12内面にガイド溝16を設ける
かわりに、直接巻取ドラム3内にガイドドラム10を位
置させて、巻取ドラム3内面にガイド溝16を設けるこ
ともできる。
【0012】 ガイドドラム10の表面に設けられるカム
溝14は、図3のようにガイドドラム10の両端に間隔
をあけて円周方向に環状に形成した引出溝17と巻取溝
18を設け、この引出溝17と巻取溝18を連通させ
て、介設ドラム12とガイドドラム10の係合状態を達
成する固定係止部19aとこれらの係止合状態の開放を
達成させる切換一時係止部19bを備えた係止溝19
と、引出溝17と巻取溝18に連通させて該係止溝19
と平行方向に形成した戻り溝20とを距離をおいて交互
に設けたものである。
【0013】 一方向クラッチ11aは、ガイドドラム1
0を巻取ドラム3のシート8引き出し方向にだけ回転自
在とするクラッチであり、具体的にはコイルばねを利用
したクラッチばね21を取付軸1表面に巻回し、ガイド
ドラム10を巻取ドラム3のシート8引き出し方向に回
転するとき、弛緩する方向にして密接状態で外嵌すると
ともに、クラッチばね21の一端を、金属保護板22及
びガイドドラム10の側面に貫通して取り付け、他端を
自由端に残して構成されるものである。即ち、このよう
な一方向クラッチ11aを用いることにより、取付軸1
に対してガイドドラム10を巻取ドラム3のシート8引
き出し方向に回転するときには、クラッチばね21の外
径を拡径させて取付軸1から弛緩させ、取付軸1に対す
るガイドドラム10の円滑な回転を可能とする。一方、
ガイドドラム10がシート8巻き取り方向に回転すると
きは、クラッチばね21の外径を縮径させて取付軸1を
緊締させ、取付軸1に対するガイドドラム10の回転を
規制する。
【0014】 更に、ストップ手段5は、図1及び図2に
示しように、取付軸1の一端にシャフトアダプター23
を固着し、取付軸1の他端を延設して先端に固定円柱2
4を固着し、この固定円柱24と介設ドラム12の間
に、コイルばねを用いた付勢ばね4を取付軸1を遊嵌状
態で嵌合し、この付勢ばね4の端部をそれぞれを固定円
柱24及び取付軸1の途中に固着することにより、巻取
ドラム3のシート8巻き取り方向にばね付勢したもので
あり、加えて巻取ドラム3内面に設けた固定突条25を
嵌合させる固定凹溝26を介設ドラム12及び固定円柱
24表面に軸心方向に設けることにより、巻取ドラム3
に対して介設ドラム12及び固定円柱24を固定支持し
て連動させることができる。
【0015】 次に、ブレーキ手段6は、図6及び図9及
び図10に示すように、外ケース27、支持軸2、蓋体
29、内部にOリング31を有するベアリグスリーブ3
0、クラッチケース32内に設けた一方向クラッチ11
b、遊星ギア33及びサンギア34を有する遊星ギア回
転素子35、ガバナ36及びサンギア34を有するガバ
ナ回転素子37とより構成され、例えば金属製の支持軸
2以外を全て合成樹脂で成形したものである。
【0016】 遊星ギア回転素子35は、図10の如く、
中央にサンギア34が位置する空間だけ残して、離間し
て並行配設した支持円板38の間の周端部に、枢着ピン
39に回動自在に枢着した遊星ギア33を等間隔に3個
取り付けるとともに、一方の支持円板38の中心から軸
心方向にサンギア34を立設したものであり、更に一方
の支持円板38からサンギア34にかけて軸心方向に、
支持軸2を挿通させる貫通孔40を穿設し、他方の支持
円板38には、軸心方向に前記サンギア34を挿通させ
る開口部41を穿設している。このように、支持円板3
8に対して遊星ギア33を等間隔に3個取り付けている
ので、遊星ギア回転素子35の回転をバランスよく行う
ことができる。
【0017】 ガバナ回転素子37は、支持板42の一方
の面の中央からサンギア34を立設し、支持板42の他
方の面から離間して一対の枢着杆43を立設し、それぞ
れの枢着杆43に平面視円弧形状のガバナ36の一端を
軸着して図8のように略円状に取り付け、合成樹脂成形
されたガバナ36の背面に3個の有底の保持孔44を設
け、この保持孔44内に金属製の球体の重り44aを2
個圧入したものであり、図9に示すように、サンギア3
4の回転に伴って遠心力により両ガバナ36,36が広
がって、ガバナ36表面が外ケース27内面に摺動して
ブレーキがかかるようにしたものである。尚、上述した
ガバナ36では、金属製の球体の重り44aを保持孔4
4内に圧入することにより、ガバナ36を重くしている
が、金属でガバナ36を成形することにガバナ36全体
を重くすることも可能である。
【0018】 一方向クラッチ11bは、外ケース27を
巻取ドラム3のシート8巻き上げる方向にだけ回転自在
とするクラッチであり、具体的には図6のようにコイル
ばねを利用したクラッチばね21を支持軸2に固着させ
た内円柱45表面に巻回し、ガイドドラム10を巻取ド
ラム3のシート8巻き取り方向に回転するとき、弛緩す
る方向にして密接状態で外嵌するとともに、クラッチば
ね21の一端を、クラッチケース32内面にに貫通して
取り付け、他端を自由端に残して構成されるものであ
る。即ち、このような一方向クラッチ11を用いること
により、支持軸2に対してガイドドラム10を巻取ドラ
ム3のシート8引き出し方向に回転するときには、クラ
ッチばね21の外径を拡径させて支持軸2から弛緩さ
せ、内円柱45に対してクラッチケース32を空回りを
可能とする。一方、ガイドドラム10がシート8巻き取
り方向に回転するときは、クラッチばね21の外径を縮
径させて支持軸2を緊締させ、外ケース27及び遊星ギ
ア33が回転させられるのである。
【0019】 更に、外ケース27は、図6に示すよう
に、前記遊星ギア回転素子35、ガバナ回転素子37等
を内装可能な大きさの有底の筒体であり、遊星ギア33
が噛み合うように、筒体内面に内面ギア46を刻設し、
閉じた先端部には取出筒47を立設し、Oリング48を
介在させた状態でこの取出筒47に軸心方向に開閉ネジ
49を螺合させ、しかも筒体表面にはガイドドラム10
内面に軸心方向に立設した固定突条25と係合させる固
定凹溝26を設けたものである。
【0020】 ブレーキ手段6は、図10に示すように、
支持軸2の端部から順にシャフトアダプター23、外ケ
ース27の開口部を閉じるための蓋体29、内部にOリ
ング31を有するベアリングスリーブ30、一方向クラ
ッチ11bを順に取り付け、一方向クラッチ11のクラ
ッチケース32の端面と、離間して並行配設した支持円
板38との間に、前記遊星ギア回転素子35と同様3個
の遊星ギア33を設けてなり、この支持軸2の先端から
Cリング50、遊星ギア回転素子35、Cリング50、
遊星ギア回転素子35、Cリング50、ガバナ回転素子
37を順に取り付けることにより、図7のようにサンギ
ア34と周囲の遊星ギア33を噛み合わせ、こうして組
み立てたものを、内面ギア46と遊星ギア33が噛み合
うように、外ケース27内に挿入してCリング50で固
定するとともに、蓋体28と外ケース27の鍔部27a
をねじ止めすることにより全体を組み立てることがで
き、取出筒47の開閉ネジ49を開放して、水、油、不
凍液等の潤滑液を外ケース27内に充填し、再び開閉ネ
ジ49を閉じることに内部を密閉状態を保持することが
できる。
【0021】 このブレーキ手段6によれば、外ケース2
7表面に軸心方向に設けた固定凹溝26と巻取ドラム3
内面に設けた固定突条25を嵌合させることにより、回
転を規制して外ケース27を固定することができ、支持
軸2先端に設けたシャフトアダプター23を外装ケース
9に固定し、外ケース27を回転させると、図7に示す
ように、外ケース27内面の内面ギア46が遊星ギア3
3・・に回転を与え、これらの遊星ギア33がサンギア
34に回転を与えることにより、ガバナ回転素子37が
高速回転し、図8に示すように、ガバナ36が高速回転
してガバナ36が広がることにより外ケース27内面に
摺動して外ケース27の回転を減速させるのである。し
かも、ガバナ36の高速回転に加えて、内部の重り44
aによりブレーキ効果を大いに高めることができる。
【0022】 映写スクリーン装置Aは、図1に示すよう
に、巻取ドラム3から突出させた取付軸1先端部のシャ
フトアダプター23及び支持軸2先端部のシャフトアダ
プター23をそれぞれ外装ケース9に固着し、先端にバ
ランスバー7を有するシート8の基端部を巻取ドラム3
に固着して巻取ドラム3にシート8を巻き付け、外装ケ
ース9からシート8を引き出すようにしたものである。
【0023】 尚、上述した映写スクリーン装置Aでは、
ストップ手段5とブレーキ手段6を備えているが、スト
ップ手段5としては、他の構造のさまざまなストップ手
段を用いることも可能であり、特に図示しないが、特に
ストップ手段を設けずに例えば単にシート8のバランス
バー7に把手片を設け、この把手片を係止させる係止片
を壁面に設けることにより、シートを所定位置で吊下支
持させるようにしたものであってもよい。また、上述し
た映写スクリーン装置Aを構造を用いることにより、映
写スクリーン装置の他に、ロールブラインド、地図等に
使用することができる。
【0024】 そして、映写スクリーン装置Aにおけるシ
ート8の引出動作並びに巻取動作は次に示すように行わ
れる。まず、付勢ばね4に抗して外装ケース9からバラ
ンスバー7を持ってシート8を引き出すと、ガイドドラ
ム10とともに介設ドラム12が回転する。このとき、
切換ボール15は引出溝17内にあり、介設ドラム12
のガイド溝16によって図4(a)の矢印方向に周回さ
れて、シート8の引き出しが行われる。
【0025】 次に、シート8が所定位置まで引き下げら
れた時、シート8から手を放すとガイドドラム10は介
設ドラム12と一緒に付勢ばね4の付勢力で巻き上げ方
向に回転する。この作用で、図4(b)に示すように、
引出溝17を周設していた切換ボール15は逆行し、そ
の慣性力により湾曲部19cに案内されて固定係止部1
9aで係止され、介設ドラム12の回転を阻止すること
でガイドドラム10の回転が停止し、シート8を吊下支
持する。それと同時に、ガイドドラム10は、一方向ク
ラッチ11が作動しており、シート巻き上げ方向の回転
が阻止されて固定状態となる。
【0026】 更に、中間停止の状態からシート8を再度
下方に引き出すと、図5(a)に示すように、カム溝1
4の固定係止部19aにあった切換ボール15は、切換
一時係止部19bに移動して係止され、ガイドドラム1
0、介設ドラム12、巻取ドラム3の全てが係合状態と
なり、一方向クラッチ11が作動することなく引き出し
方向への回転が可能となる。そして、シート8を所定位
置まで引き下げた後、引き出し力を解除することで、切
換ボール15は、付勢ばね4の付勢力で一旦ガイド溝1
6に移動し、巻き上げ方向に回転する。この状態で手を
放すと、シート8は、最後まで巻き上げられるので、若
干巻き上げた後、シート8の引き出し動作を行うことに
より、切換ボール15は、ガイド溝16を逆行し、その
慣性力で湾曲部19cから係止溝19を経由して戻り溝
20を経由して引出溝17をへ移動する。ここで、シー
ト8から手を放すことによって、上述した動作と同様
に、ガイドドラム10の回転が停止し、シート8が再び
吊下支持される。
【0027】 また、停止位置からシート8を若干引き出
すと、図5(b)に示すように、切換ボール15は固定
係止部19aから切換一時係止部19bへ一旦移動係止
する。その状態で、シート8から手を放すと、切換ボー
ル15は付勢ばね4の付勢力で巻取溝18に移動し、図
中矢印方向に周回可能な状態となり、介設ドラム12と
巻取ドラム3が回転してシート8は最後まで巻き上げら
れる。
【0028】 このときのブレーキ手段6においては、シ
ート8を下方に引き下げる場合には、一方向クラッチ1
1bが解除され、支持軸2のみが空回りすることにより
シート8が引き下げられるのであり、シート8を巻き上
げる場合には、付勢ばね4の付勢力で巻取ドラム3が回
転し、一方向クラッチ11bが効いた状態となり、外ケ
ース27を回転させると、図7に示すように、外ケース
27内面の内面ギア46が遊星ギア33・・に回転を与
え、これらの遊星ギア33がサンギア34に回転を与え
ることにより、ガバナ回転素子37が高速回転し、図8
に示すように、ガバナ36が高速回転して遠心力によ
り、ガバナ36が広がって外ケース27内面に摺動して
外ケース27の回転が減速されるのであり、シート8が
ゆっくりと巻き上げられるのである。
【0029】 このように映写スクリーン装置Aによれ
ば、ストップ手段5にて、シート吊下支持位置を自由に
設定できるとともに、シート8を巻き取る場合の引き出
し長さを短くすることも可能となる。また、シート8の
引き出し動作中、又は巻き取り動作中にこれらの動作が
途中で不用意に中断されることも少なくなる。
【0030】 更に、映写スクリーン装置Aによれば、ブ
レーキ手段6を設けているので、遊星ギア33とサンギ
ア34の回転により、外ケース27を高速回転させると
同時に、ガバナ回転素子37も高速回転し、図8に示す
ように、ガバナ36が遠心力で広がることによりガバナ
36が外ケース27内面に摺動して外ケース27の回転
が減速されるのである。しかも、ガバナ36の高速回転
に加えて、内部の重り44bにより外ケース27内に摺
動したときの摩擦力が大きくなり、ブレーキ効果を大い
に高めることができる。従って、巻取ドラム3にシート
8がぶれることなく正確に巻き取られるとともに、使用
者にとって安全である。
【0031】 また、ブレーキ手段6の外ケース27内に
水、油、不凍液等の潤滑液を充填しているので、ブレー
キ手段6が発する騒音の低減を図ることができるととも
に、遊星ギア33等の回転を滑らかに行うことができ
る。特に、潤滑液として不凍液を用いた場合には、寒冷
地で使用しても潤滑液が凍ることなく使用することがで
きる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。 請求項1記載の映写
スクリーン装置によれば、ブレーキ手段を設けているの
で、ばね付勢力により巻取ドラムと連動された外ケース
を回転させると、遊星ギアを介してガバナが高速回転さ
れ、ガバナが遠心力で広がることによりガバナが外ケー
ス内面に摺動して外ケースの回転が減速され、シートが
巻取ドラムにゆっくりと巻き取られるのである。従っ
て、巻取ドラムにシートがぶれることなく正確に巻き取
られるとともに、使用者にとって安全である。しかも、
ガバナの高速回転に加えて、ガバナ内に設けた重りによ
り、合成樹脂製のガバナが外ケース内に摺動したときの
摩擦力が大きくなり、ブレーキ効果を大いに高めること
ができる。更に、ブレーキ手段の外ケース内に水、油、
不凍液等の潤滑液を充填しているので、ブレーキ手段が
発する騒音の低減を図ることができるとともに、遊星ギ
ア等の回転を滑らかに行うことができる。特に、潤滑液
として不凍液を用いた場合には、寒冷地で使用しても潤
滑液が凍ることなく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る代表的実施例の映写スクリーン装
置の説明斜視図
【図2】ストップ手段の分解側面図
【図3】カム溝の展開図
【図4】ストップ手段の動きを示すカム溝の説明図
【図5】ストップ手段の動きを示すカム溝の説明図
【図6】ストップ手段の縦断面図
【図7】図6のA−A拡大断面図
【図8】図6のB−B拡大断面図
【図9】ストップ手段の要部を示す斜視図
【図10】ストップ手段の分解側面図
【符号の説明】
A 映写スクリーン装置 1 取付軸 2 支持軸 3 巻取ドラム 4 付勢ばね 5 ストップ手段 6 ブレーキ手
段 7 バランスバー 8 シート 9 外装ケース 10 ガイドドラ
ム 11 一方向クラッチ 12 介設ドラ
ム 13 係止機構 14 カム溝 15 切換ボール 16 ガイド溝 17 引出溝 18 巻取溝 19 係止溝 20 戻り溝 21 クラッチばね 22 金属保護
板 23 シャフトアダプター 24 固定円柱 25 固定突条 26 固定凹溝 27 外ケース 29 蓋体 30 ベアリン
グスリーブ 31 Oリング 32 クラッチ
ケース 33 遊星ギア 34 サンギア 35 遊星ギア回転素子 36 ガバナ 37 ガバナ回転素子 38 支持円板 39 枢着ピン 40 貫通孔 41 開口部 42 支持板 43 枢着杆 44 保持孔 45 内円柱 46 内面キア 47 取出管 48 Oリング 49 開閉ネジ 50 Cリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取ドラムをシート巻き取り方向にばね
    付勢してなり、このばね付勢によりシートを巻取ドラム
    に巻き取るようにした映写スクリーンであって、外ケー
    スの中心に位置する支持軸に対して、遊星ギアを介して
    巻取ドラムと連動させた外ケースを回転可能とし、遊星
    ギアの回転に伴って、ガバナを広げる方向に回転させて
    外ケース内面に摺動するように枢着し、シートを巻き上
    げる場合にのみ遊星ギアを高速回転させるように規制し
    た一方向クラッチを設けたブレーキ手段を備え、このブ
    レーキ手段において、平面視円弧形状の一対の合成樹脂
    製のガバナを略円状に配するとともにガバナの基端部を
    枢着して外ケース内面に摺動する構造とし、ガバナ内に
    重りを設け、更に密閉する外ケース内に潤滑液を封入し
    たことを特徴とする映写スクリーン装置。
JP6145227A 1994-06-28 1994-06-28 映写スクリーン装置 Expired - Lifetime JP2845133B2 (ja)

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