JPH0815776A - 映写スクリーン装置 - Google Patents

映写スクリーン装置

Info

Publication number
JPH0815776A
JPH0815776A JP6145227A JP14522794A JPH0815776A JP H0815776 A JPH0815776 A JP H0815776A JP 6145227 A JP6145227 A JP 6145227A JP 14522794 A JP14522794 A JP 14522794A JP H0815776 A JPH0815776 A JP H0815776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
sheet
outer case
projection screen
governor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6145227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2845133B2 (ja
Inventor
Akinosuke Okumura
昭之助 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
O S KK
Original Assignee
O S KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by O S KK filed Critical O S KK
Priority to JP6145227A priority Critical patent/JP2845133B2/ja
Publication of JPH0815776A publication Critical patent/JPH0815776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2845133B2 publication Critical patent/JP2845133B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、巻取ドラムに巻回されるシート
を、ばね付勢により自動で巻き取る際に、巻取ドラムへ
のシートの巻き上げをゆっくりと行うことができる映写
スクリーン装置を提供することを目的としている。 【構成】 巻取ドラム3をシート巻き取り方向にばね付
勢してなり、このばね付勢によりシート8を巻取ドラム
3に巻き取るようにした映写スクリーンであって、外ケ
ース27の中心に位置する支持軸2に対して、遊星ギア33
により巻取ドラム3と連動させた外ケース27を回転可能
とし、遊星ギア33を介してガバナ36を広げる方向に高速
回転させて外ケース27内面に摺動するように枢着し、シ
ート8を巻き上げる場合にのみ遊星ギア33を回転させる
ように規制した一方向クラッチ11を設けたブレーキ手段
6を備えたことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取ドラムに巻回され
るシートを、ばね付勢により自動で巻き取る際に、巻取
ドラムへのシートの巻き上げをゆっくりと行うことがで
きる映写スクリーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の映写スクリーンとしては、本出願
人が実開平6−10268 号公報で提案したものがある。
【0003】かかる映写スクリーンは、巻取ドラムに巻
回されたシートを所定位置で吊下支持することが可能な
ものであり、具体的には、支持軸の外周側にガイドドラ
ム、又ガイドドラムの外周側にシートを吊下支持する巻
取ドラムを配設して、支持軸に巻取ドラムをシート巻取
方向に付勢して回動自在に支持するとともに、同じく支
持軸にガイドドラムをこれら両者間に一方向クラッチを
介設して巻取ドラムのシート引出方向にだけ回転自在に
支持し、更に巻取ドラムとガイドドラム間には、無端状
のカム溝とこれに係合する突部から構成され、無端状の
カム溝には巻取ドラムとガイドドラムの係合状態を達成
させる固定係止部とこれらの係合状態の解放を達成させ
る切換一時係止部を備え、シートを引き出し後、引出力
の負荷を解除すると、カム溝の固定係止部に突部が係止
して、巻取ドラムとガイドドラムの係合状態になり、再
度引出した後、カム溝の切換一時係止部に突部が一時的
に係止した後、巻取ドラムに負荷させた付勢力によっ
て、巻取ドラムとガイドドラムの係止合状態を解放させ
る係止機構を設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の映写ス
クリーン装置にあっては、係止機構にてシートを所定位
置で吊下支持した後、シートを巻き上げるに際し、ばね
付勢により勢いよく巻取ドラムにシートを巻き取るの
で、シートを正確に巻き取ることができず、また勢いよ
く巻き取られると危険を伴うという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、巻取ドラムに巻回され
るシートを、ばね付勢により自動で巻き取る際に、巻取
ドラムへのシートの巻き上げをゆっくりと行うことがで
きる映写スクリーン装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、巻取ドラムをシート巻き取り方向にばね付勢してな
り、このばね付勢によりシートを巻取ドラムに巻き取る
ようにした映写スクリーンであって、外ケースの中心に
位置する支持軸に対して、遊星ギアにより巻取ドラムと
連動させた外ケースを回転可能とし、遊星ギアを介して
ガバナを広げる方向に高速回転させて外ケース内面に摺
動するように枢着し、シートを巻き上げる場合にのみ遊
星ギアを回転させるように規制した一方向クラッチを設
けたブレーキ手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】更に、ブレーキ手段のガバナ内に重りを設
けたものを用いることもできる。
【0008】また、後述する効果により、ブレーキ手段
の外ケース内に潤滑液を封入したものが好ましい。
【0009】
【作用】以上の如く本発明に係る請求項1の映写スクリ
ーン装置によれば、シートを下方に引き下げる場合に
は、一方向クラッチが解除され、支持軸のみが空回りす
ることによりシートが引き下げられるのであり、シート
を巻き上げる場合には、付勢ばねの付勢力で巻取ドラム
が回転し、一方向クラッチが効いた状態となり、巻取ド
ラムと連動された外ケースが回転すると、遊星ギアによ
り外ケース内のガバナが高速回転してガバナが遠心力で
広がって外ケース内面に摺動して外ケースの回転が減速
させ、シートがゆっくりと巻き上げられるのである。
【0010】請求項2の映写スクリーン装置によれば、
ガバナの高速回転に加えて、内部に設けた重りにより、
外ケース内に摺動したときの摩擦力が大きくなり、ブレ
ーキ効果を大いに高めることができる。
【0011】請求項3の映写スクリーン装置によれば、
ブレーキ手段の外ケース内に水、油、不凍液等の潤滑液
を充填した状態で、遊星ギア等の回転を滑らかに行うこ
とができる。
【0012】
【実施例】本発明の詳細を更に図示した実施例により説
明する。図1に示すものは、本発明に係る代表的実施例
の映写スクリーン装置である。映写スクリーン装置A
は、図1に示すように、両端から突出させた取付軸1及
び支持軸2に対して巻取ドラム3を回動自在とし、そし
てこの巻取ドラム3内に、巻き取り方向に付勢する付勢
ばね4、ストップ手段5、ブレーキ手段6を内装すると
ともに、バランスバー7を先端に有するシート8を巻取
ドラム3表面に巻回させることにより、外装ケース9か
らシート8を引き出し可能としたものであり、ストップ
手段5にてシート8を所定位置で吊下支持することがで
き、しかもブレーキ手段6にてシート8の巻き上げをゆ
っくりと行うことができるようにしたものである。
【0013】まず、ストップ手段5は、図2に示すよう
に、取付軸1の途中にガイドドラム10を設け、このガイ
ドドラム10の両端に一方向クラッチ11aを設けたものを
介設ドラム12内に内装してなり、更にこの介設ドラム12
とガイドドラム10間に係止機構13を設けたものである。
【0014】係止機構13は、図2及び図3に示すよう
に、ガイドドラム10外周面に無端状のカム溝14を形成す
るとともに、介設ドラム12内面に切換ボール15をカム溝
14に沿って転動させるガイド溝16を形成し、切換ボール
15をカム溝14とガイド溝16に跨がって位置させたもので
ある。
【0015】また、カム溝14とガイド溝16の形成を、ガ
イドドラム10と介設ドラム12とで逆に設けることも可能
であり、或いは介設ドラム12を特に設けることなく、介
設ドラム12内面にガイド溝16を設けるかわりに、直接巻
取ドラム3内にガイドドラム10を位置させて、巻取ドラ
ム3内面にガイド溝16を設けることもできる。
【0016】ガイドドラム10の表面に設けられるカム溝
14は、図3のようにガイドドラム10の両端に間隔をあけ
て円周方向に環状に形成した引出溝17と巻取溝18を設
け、この引出溝17と巻取溝18を連通させて、介設ドラム
12とガイドドラム10の係合状態を達成する固定係止部19
aとこれらの係止合状態の開放を達成させる切換一時係
止部19bを備えた係止溝19と、引出溝17と巻取溝18に連
通させて該係止溝19と平行方向に形成した戻り溝20とを
距離をおいて交互に設けたものである。
【0017】一方向クラッチ11aは、ガイドドラム10を
巻取ドラム3のシート8引き出し方向にだけ回転自在と
するクラッチであり、具体的にはコイルばねを利用した
クラッチばね21を取付軸1表面に巻回し、ガイドドラム
10を巻取ドラム3のシート8引き出し方向に回転すると
き、弛緩する方向にして密接状態で外嵌するとともに、
クラッチばね21の一端を、金属保護板22及びガイドドラ
ム10の側面に貫通して取り付け、他端を自由端に残して
構成されるものである。即ち、このような一方向クラッ
チ11aを用いることにより、取付軸1に対してガイドド
ラム10を巻取ドラム3のシート8引き出し方向に回転す
るときには、クラッチばね21の外径を拡径させて取付軸
1から弛緩させ、取付軸1に対するガイドドラム10の円
滑な回転を可能とする。一方、ガイドドラム10がシート
8巻き取り方向に回転するときは、クラッチばね21の外
径を縮径させて取付軸1を緊締させ、取付軸1に対する
ガイドドラム10の回転を規制する。
【0018】更に、ストップ手段5は、図1及び図2に
示しように、取付軸1の一端にシャフトアダプター23を
固着し、取付軸1の他端を延設して先端に固定円柱24を
固着し、この固定円柱24と介設ドラム12の間に、コイル
ばねを用いた付勢ばね4を取付軸1を遊嵌状態で嵌合
し、この付勢ばね4の端部をそれぞれを固定円柱24及び
取付軸1の途中に固着することにより、巻取ドラム3の
シート8巻き取り方向にばね付勢したものであり、加え
て巻取ドラム3内面に設けた固定突条25を嵌合させる固
定凹溝26を介設ドラム12及び固定円柱24表面に軸心方向
に設けることにより、巻取ドラム3に対して介設ドラム
12及び固定円柱24を固定支持して連動させることができ
る。
【0019】次に、ブレーキ手段6は、図6及び図9及
び図10に示すように、外ケース27、支持軸2、蓋体29、
内部にOリング31を有するベアリグスリーブ30、クラッ
チケース32内に設けた一方向クラッチ11b、遊星ギア33
及びサンギア34を有する遊星ギア回転素子35、ガバナ36
及びサンギア34を有するガバナ回転素子37とより構成さ
れ、例えば金属製の支持軸2以外を全て合成樹脂で成形
したものである。
【0020】遊星ギア回転素子35は、図10の如く、中央
にサンギア34が位置する空間だけ残して、離間して並行
配設した支持円板38の間の周端部に、枢着ピン39に回動
自在に枢着した遊星ギア33を等間隔に3個取り付けると
ともに、一方の支持円板38の中心から軸心方向にサンギ
ア34を立設したものであり、更に一方の支持円板38から
サンギア34にかけて軸心方向に、支持軸2を挿通させる
貫通孔40を穿設し、他方の支持円板38には、軸心方向に
前記サンギア34を挿通させる開口部41を穿設している。
このように、支持円板38に対して遊星ギア33を等間隔に
3個取り付けているので、遊星ギア回転素子35の回転を
バランスよく行うことができる。
【0021】ガバナ回転素子37は、支持板42の一方の面
の中央からサンギア34を立設し、支持板42の他方の面か
ら離間して一対の枢着杆43を立設し、それぞれの枢着杆
43に平面視円弧形状のガバナ36の一端を軸着して図8の
ように略円状に取り付け、合成樹脂成形されたガバナ36
の背面に3個の有底の保持孔44を設け、この保持孔44内
に金属製の球体の重り44aを2個圧入したものであり、
図9に示すように、サンギア34の回転に伴って遠心力に
より両ガバナ36,36が広がって、ガバナ36表面が外ケー
ス27内面に摺動してブレーキがかかるようにしたもので
ある。尚、上述したガバナ36では、金属製の球体の重り
44aを保持孔44内に圧入することにより、ガバナ36を重
くしているが、金属でガバナ36を成形することにガバナ
36全体を重くすることも可能である。
【0022】一方向クラッチ11bは、外ケース27を巻取
ドラム3のシート8巻き上げる方向にだけ回転自在とす
るクラッチであり、具体的には図6のようにコイルばね
を利用したクラッチばね21を支持軸2に固着させた内円
柱45表面に巻回し、ガイドドラム10を巻取ドラム3のシ
ート8巻き取り方向に回転するとき、弛緩する方向にし
て密接状態で外嵌するとともに、クラッチばね21の一端
を、クラッチケース32内面にに貫通して取り付け、他端
を自由端に残して構成されるものである。即ち、このよ
うな一方向クラッチ11を用いることにより、支持軸2に
対してガイドドラム10を巻取ドラム3のシート8引き出
し方向に回転するときには、クラッチばね21の外径を拡
径させて支持軸2から弛緩させ、内円柱45に対してクラ
ッチケース32を空回りを可能とする。一方、ガイドドラ
ム10がシート8巻き取り方向に回転するときは、クラッ
チばね21の外径を縮径させて支持軸2を緊締させ、外ケ
ース27及び遊星ギア33が回転させられるのである。
【0023】更に、外ケース27は、図6に示すように、
前記遊星ギア回転素子35、ガバナ回転素子37等を内装可
能な大きさの有底の筒体であり、遊星ギア33が噛み合う
ように、筒体内面に内面ギア46を刻設し、閉じた先端部
には取出筒47を立設し、Oリング48を介在させた状態で
この取出筒47に軸心方向に開閉ネジ49を螺合させ、しか
も筒体表面にはガイドドラム10内面に軸心方向に立設し
た固定突条25と係合させる固定凹溝26を設けたものであ
る。
【0024】ブレーキ手段6は、図10に示すように、支
持軸2の端部から順にシャフトアダプター23、外ケース
27の開口部を閉じるための蓋体29、内部にOリング31を
有するベアリングスリーブ30、一方向クラッチ11bを順
に取り付け、一方向クラッチ11のクラッチケース32の端
面と、離間して並行配設した支持円板38との間に、前記
遊星ギア回転素子35と同様3個の遊星ギア33を設けてな
り、この支持軸2の先端からCリング50、遊星ギア回転
素子35、Cリング50、遊星ギア回転素子35、Cリング5
0、ガバナ回転素子37を順に取り付けることにより、図
7のようにサンギア34と周囲の遊星ギア33を噛み合わ
せ、こうして組み立てたものを、内面ギア46と遊星ギア
33が噛み合うように、外ケース27内に挿入してCリング
50で固定するとともに、蓋体28と外ケース27の鍔部27a
をねじ止めすることにより全体を組み立てることがで
き、取出筒47の開閉ネジ49を開放して、水、油、不凍液
等の潤滑液を外ケース27内に充填し、再び開閉ネジ49を
閉じることに内部を密閉状態を保持することができる。
【0025】このブレーキ手段6によれば、外ケース27
表面に軸心方向に設けた固定凹溝26と巻取ドラム3内面
に設けた固定突条25を嵌合させることにより、回転を規
制して外ケース27を固定することができ、支持軸2先端
に設けたシャフトアダプター23を外装ケース9に固定
し、外ケース27を回転させると、図7に示すように、外
ケース27内面の内面ギア46が遊星ギア33・・に回転を与
え、これらの遊星ギア33がサンギア34に回転を与えるこ
とにより、ガバナ回転素子37が高速回転し、図8に示す
ように、ガバナ36が高速回転してガバナ36が広がること
により外ケース27内面に摺動して外ケース27の回転を減
速させるのである。しかも、ガバナ36の高速回転に加え
て、内部の重り44aによりブレーキ効果を大いに高める
ことができる。
【0026】映写スクリーン装置Aは、図1に示すよう
に、巻取ドラム3から突出させた取付軸1先端部のシャ
フトアダプター23及び支持軸2先端部のシャフトアダプ
ター23をそれぞれ外装ケース9に固着し、先端にバラン
スバー7を有するシート8の基端部を巻取ドラム3に固
着して巻取ドラム3にシート8を巻き付け、外装ケース
9からシート8を引き出すようにしたものである。
【0027】尚、上述した映写スクリーン装置Aでは、
ストップ手段5とブレーキ手段6を備えているが、スト
ップ手段5としては、他の構造のさまざまなストップ手
段を用いることも可能であり、特に図示しないが、特に
ストップ手段を設けずに例えば単にシート8のバランス
バー7に把手片を設け、この把手片を係止させる係止片
を壁面に設けることにより、シートを所定位置で吊下支
持させるようにしたものであってもよい。また、上述し
た映写スクリーン装置Aを構造を用いることにより、映
写スクリーン装置の他に、ロールブラインド、地図等に
使用することができる。
【0028】そして、映写スクリーン装置Aにおけるシ
ート8の引出動作並びに巻取動作は次に示すように行わ
れる。まず、付勢ばね4に抗して外装ケース9からバラ
ンスバー7を持ってシート8を引き出すと、ガイドドラ
ム10とともに介設ドラム12が回転する。このとき、切換
ボール15は引出溝17内にあり、介設ドラム12のガイド溝
16によって図4(a)の矢印方向に周回されて、シート
8の引き出しが行われる。
【0029】次に、シート8が所定位置まで引き下げら
れた時、シート8から手を放すとガイドドラム10は介設
ドラム12と一緒に付勢ばね4の付勢力で巻き上げ方向に
回転する。この作用で、図4(b)に示すように、引出
溝17を周設していた切換ボール15は逆行し、その慣性力
により湾曲部19cに案内されて固定係止部19aで係止さ
れ、介設ドラム12の回転を阻止することでガイドドラム
10の回転が停止し、シート8を吊下支持する。それと同
時に、ガイドドラム10は、一方向クラッチ11が作動して
おり、シート巻き上げ方向の回転が阻止されて固定状態
となる。
【0030】更に、中間停止の状態からシート8を再度
下方に引き出すと、図5(a)に示すように、カム溝14
の固定係止部19aにあった切換ボール15は、切換一時係
止部19bに移動して係止され、ガイドドラム10、介設ド
ラム12、巻取ドラム3の全てが係合状態となり、一方向
クラッチ11が作動することなく引き出し方向への回転が
可能となる。そして、シート8を所定位置まで引き下げ
た後、引き出し力を解除することで、切換ボール15は、
付勢ばね4の付勢力で一旦ガイド溝16に移動し、巻き上
げ方向に回転する。この状態で手を放すと、シート8
は、最後まで巻き上げられるので、若干巻き上げた後、
シート8の引き出し動作を行うことにより、切換ボール
15は、ガイド溝16を逆行し、その慣性力で湾曲部19cか
ら係止溝19を経由して戻り溝20を経由して引出溝17をへ
移動する。ここで、シート8から手を放すことによっ
て、上述した動作と同様に、ガイドドラム10の回転が停
止し、シート8が再び吊下支持される。
【0031】また、停止位置からシート8を若干引き出
すと、図5(b)に示すように、切換ボール15は固定係
止部19aから切換一時係止部19bへ一旦移動係止する。
その状態で、シート8から手を放すと、切換ボール15は
付勢ばね4の付勢力で巻取溝18に移動し、図中矢印方向
に周回可能な状態となり、介設ドラム12と巻取ドラム3
が回転してシート8は最後まで巻き上げられる。
【0032】このときのブレーキ手段6においては、シ
ート8を下方に引き下げる場合には、一方向クラッチ11
bが解除され、支持軸2のみが空回りすることによりシ
ート8が引き下げられるのであり、シート8を巻き上げ
る場合には、付勢ばね4の付勢力で巻取ドラム3が回転
し、一方向クラッチ11bが効いた状態となり、外ケース
27を回転させると、図7に示すように、外ケース27内面
の内面ギア46が遊星ギア33・・に回転を与え、これらの
遊星ギア33がサンギア34に回転を与えることにより、ガ
バナ回転素子37が高速回転し、図8に示すように、ガバ
ナ36が高速回転して遠心力により、ガバナ36が広がって
外ケース27内面に摺動して外ケース27の回転が減速され
るのであり、シート8がゆっくりと巻き上げられるので
ある。
【0033】このように映写スクリーン装置Aによれ
ば、ストップ手段5にて、シート吊下支持位置を自由に
設定できるとともに、シート8を巻き取る場合の引き出
し長さを短くすることも可能となる。また、シート8の
引き出し動作中、又は巻き取り動作中にこれらの動作が
途中で不用意に中断されることも少なくなる。
【0034】更に、映写スクリーン装置Aによれば、ブ
レーキ手段6を設けているので、遊星ギア33とサンギア
34の回転により、外ケース27を高速回転させると同時
に、ガバナ回転素子37も高速回転し、図8に示すよう
に、ガバナ36が遠心力で広がることによりガバナ36が外
ケース27内面に摺動して外ケース27の回転が減速される
のである。しかも、ガバナ36の高速回転に加えて、内部
の重り44bにより外ケース27内に摺動したときの摩擦力
が大きくなり、ブレーキ効果を大いに高めることができ
る。従って、巻取ドラム3にシート8がぶれることなく
正確に巻き取られるとともに、使用者にとって安全であ
る。
【0035】また、ブレーキ手段6の外ケース27内に
水、油、不凍液等の潤滑液を充填しているので、ブレー
キ手段6が発する騒音の低減を図ることができるととも
に、遊星ギア33等の回転を滑らかに行うことができる。
特に、潤滑液として不凍液を用いた場合には、寒冷地で
使用しても潤滑液が凍ることなく使用することができ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項1記載の映写
スクリーン装置によれば、ブレーキ手段を設けているの
で、ばね付勢力により巻取ドラムと連動された外ケース
を回転させると、遊星ギアを介してガバナが高速回転さ
れ、ガバナが遠心力で広がることによりガバナが外ケー
ス内面に摺動して外ケースの回転が減速され、シートが
巻取ドラムにゆっくりと巻き取られるのである。従っ
て、巻取ドラムにシートがぶれることなく正確に巻き取
られるとともに、使用者にとって安全である。
【0037】請求項2記載の映写スクリーン装置によれ
ば、ガバナの高速回転に加えて、内装した重りにより、
外ケース内に摺動したときの摩擦力が大きくなり、ブレ
ーキ効果を大いに高めることができる。
【0038】請求項3記載の映写スクリーン装置によれ
ば、ブレーキ手段の外ケース内に水、油、不凍液等の潤
滑液を充填しているので、ブレーキ手段が発する騒音の
低減を図ることができるとともに、遊星ギア等の回転を
滑らかに行うことができる。特に、潤滑液として不凍液
を用いた場合には、寒冷地で使用しても潤滑液が凍るこ
となく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る代表的実施例の映写スクリーン装
置の説明斜視図
【図2】ストップ手段の分解側面図
【図3】カム溝の展開図
【図4】ストップ手段の動きを示すカム溝の説明図
【図5】ストップ手段の動きを示すカム溝の説明図
【図6】ストップ手段の縦断面図
【図7】図6のA−A拡大断面図
【図8】図6のB−B拡大断面図
【図9】ストップ手段の要部を示す斜視図
【図10】ストップ手段の分解側面図
【符号の説明】
A 映写スクリーン装置 1 取付軸 2 支持軸 3 巻取ドラム 4 付勢ばね 5 ストップ手段 6 ブレーキ手
段 7 バランスバー 8 シート 9 外装ケース 10 ガイドドラ
ム 11 一方向クラッチ 12 介設ドラム 13 係止機構 14 カム溝 15 切換ボール 16 ガイド溝 17 引出溝 18 巻取溝 19 係止溝 20 戻り溝 21 クラッチばね 22 金属保護板 23 シャフトアダプター 24 固定円柱 25 固定突条 26 固定凹溝 27 外ケース 29 蓋体 30 ベアリング
スリーブ 31 Oリング 32 クラッチケ
ース 33 遊星ギア 34 サンギア 35 遊星ギア回転素子 36 ガバナ 37 ガバナ回転素子 38 支持円板 39 枢着ピン 40 貫通孔 41 開口部 42 支持板 43 枢着杆 44 保持孔 45 内円柱 46 内面キア 47 取出管 48 Oリング 49 開閉ネジ 50 Cリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取ドラムをシート巻き取り方向にばね
    付勢してなり、このばね付勢によりシートを巻取ドラム
    に巻き取るようにした映写スクリーンであって、外ケー
    スの中心に位置する支持軸に対して、遊星ギアを介して
    巻取ドラムと連動させた外ケースを回転可能とし、遊星
    ギアの回転に伴って、ガバナを広げる方向に回転させて
    外ケース内面に摺動するように枢着し、シートを巻き上
    げる場合にのみ遊星ギアを高速回転させるように規制し
    た一方向クラッチを設けたブレーキ手段を備えたことを
    特徴とする映写スクリーン装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキ手段のガバナ内に重りを設けた
    請求項1記載の映写スクリーン装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキ手段の外ケース内に潤滑液を封
    入した請求項1又は請求項2記載の映写スクリーン装
    置。
JP6145227A 1994-06-28 1994-06-28 映写スクリーン装置 Expired - Lifetime JP2845133B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6145227A JP2845133B2 (ja) 1994-06-28 1994-06-28 映写スクリーン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6145227A JP2845133B2 (ja) 1994-06-28 1994-06-28 映写スクリーン装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0815776A true JPH0815776A (ja) 1996-01-19
JP2845133B2 JP2845133B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=15380290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6145227A Expired - Lifetime JP2845133B2 (ja) 1994-06-28 1994-06-28 映写スクリーン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2845133B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0919854A1 (en) * 1997-11-27 1999-06-02 Kabushiki Kaisha Nichibei Roll screen
US6854503B2 (en) * 2002-03-20 2005-02-15 Rollease, Inc. Semi-cordless unbalanced spring driven blind system and methods for adjusting and making same
EP2138737A2 (en) * 2008-06-24 2009-12-30 Coretronic (Suzhou) Co.,Ltd. Decelerating device and projection screen rolling mechanism
CN101900928A (zh) * 2010-07-14 2010-12-01 浙江大丰实业有限公司 升降屏幕
JP2012098563A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Osm:Kk スクリーン装置
JP2014075615A (ja) * 2014-01-27 2014-04-24 Osm:Kk 携帯型太陽光発電装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0919854A1 (en) * 1997-11-27 1999-06-02 Kabushiki Kaisha Nichibei Roll screen
US6378594B1 (en) 1997-11-27 2002-04-30 Kabushiki Kaisha Nichibei Roll screen
US6854503B2 (en) * 2002-03-20 2005-02-15 Rollease, Inc. Semi-cordless unbalanced spring driven blind system and methods for adjusting and making same
EP2138737A2 (en) * 2008-06-24 2009-12-30 Coretronic (Suzhou) Co.,Ltd. Decelerating device and projection screen rolling mechanism
EP2138737A3 (en) * 2008-06-24 2011-04-20 Coretronic (Suzhou) Co.,Ltd. Decelerating device and projection screen rolling mechanism
TWI381240B (zh) * 2008-06-24 2013-01-01 Aixin Technologies Llc 減速裝置與投影幕捲放機構
CN101900928A (zh) * 2010-07-14 2010-12-01 浙江大丰实业有限公司 升降屏幕
JP2012098563A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Osm:Kk スクリーン装置
JP2014075615A (ja) * 2014-01-27 2014-04-24 Osm:Kk 携帯型太陽光発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2845133B2 (ja) 1999-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4681279A (en) Screen roll means
US4466475A (en) Device for driving and stopping a roll blind
JPH06237802A (ja) 回転閉鎖装置
JPH0815776A (ja) 映写スクリーン装置
JP3961668B2 (ja) 引戸のクローザ
JPH051872B2 (ja)
JP3126248U (ja) 映写スクリーンのための減速並びにロックメカニズムと、このメカニズムを使用した手動で操作される映写スクリーン
JP2537678B2 (ja) 巻上げ装置
JPH0347844U (ja)
JP2000508764A (ja) 時 計
JP2002235487A (ja) ロールスクリーン
JP2832525B2 (ja) 巻 尺
TWM561128U (zh) 窗簾之捲動裝置
JP4153828B2 (ja) スクリーン装置
GB2070115A (en) Roller blind clutch mechanism
JP2000145334A (ja) 幕体巻取り装置
JP2807632B2 (ja) 軸の回転阻止機構およびこの回転阻止機構を用いた旗の巻上装置
EP0409786B1 (fr) Dispositif universel d'enroulement de cordes, câbles et similaires
JP4645783B2 (ja) 電動シャッター駆動装置
FR2582044A1 (fr) Moyen d'enroulement d'un ecran
JPS6244071Y2 (ja)
JPS5924800Y2 (ja) ロ−ルスクリ−ン等に用いる手動式捲き取り装置
US5938139A (en) Manually operated screen reeling device
JP2007085386A (ja) 遠心式ブレーキおよび窓開閉装置
TWI709685B (zh) 窗簾控制器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071030

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term