JP2845092B2 - 粒状アミノ樹脂成形材料 - Google Patents

粒状アミノ樹脂成形材料

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JP2845092B2
JP2845092B2 JP5174590A JP17459093A JP2845092B2 JP 2845092 B2 JP2845092 B2 JP 2845092B2 JP 5174590 A JP5174590 A JP 5174590A JP 17459093 A JP17459093 A JP 17459093A JP 2845092 B2 JP2845092 B2 JP 2845092B2
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resin molding
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amino resin
granular
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英樹 川北
健吉 近藤
明博 太田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食器等に用いられる粒状
アミノ樹脂成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からアミノ樹脂成形材料から得られ
る成形品は、優れた耐熱性、表面硬度を有し、食器等の
分野で利用されている。軽量化、及び保温性を保つた
め、アミノ樹脂に硬化剤と共に無機の中空体を添加し、
混練、粉砕して粉状アミノ樹脂成形材料を作製する方法
が知られている。しかし、アミノ樹脂成形材料を用いて
成形する際、連続的に計量されたアミノ樹脂成形材料を
成形機に送り、成形される。このアミノ樹脂成形材料の
計量において、計量時間等の生産効率から計量升を用い
た体積秤量法が採用されている。上記粉状アミノ樹脂成
形材料を用いると、計量升に粉が残り、ブリッジ現象が
生じやすく、計量精度がばらつく。
【0003】上記体積秤量法を効率的にする方法とし
て、中空体を添加した粉状アミノ樹脂成形材料を粒状に
すると、造粒の際に加える圧力により、中空体が破損す
る欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事実に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、低比
重で保温性に優れる成形品が得られ、且つ、体積秤量法
を効率的に実施できる粒状アミノ樹脂成形材料を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明の粒状アミノ樹
脂成形材料は、アミノ樹脂初期縮合物、及び硬化剤を主
成分とし造粒してなる粒体と、中空体とを混合してなる
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、アミノ樹脂初期縮合物、及び硬化剤
を主成分として混練、造粒した粒体を用い、この粒体に
中空体を添加し混合している粒状アミノ樹脂成形材料で
あるので、中空体が破損することなく成形されて低比重
で保温性に優れた成形品が得られる。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
粒状アミノ樹脂成形材料は、アミノ樹脂初期縮合物、及
び硬化剤を主成分とし造粒してなる粒体と、中空体とを
混合してなる混合物である。
【0008】上記アミノ樹脂初期縮合を構成するアミノ
樹脂としては、メラミン樹脂、ユリア樹脂等のアミノ樹
脂の単独、混合物、変性物が挙げられる。上記硬化剤と
しては、無水フタル酸等公知の化合物が挙げられる。上
記粒体は、アミノ樹脂初期縮合物、及び硬化剤と共に、
必要に応じて、パルプ等のフィラー、離型剤、顔料等が
配合した後に造粒して得られる。造粒する方法は、公知
の各種造粒方法を用いればよい。この造粒で得られる粒
体の粒径としては、0.3〜3mmが好ましい。さら
に、0.3〜1.5mmがより好ましい。粒径が0.3
mm未満であると、成形の際に計量升に残り、ブリッジ
現象を生じやすく、計量精度がばらつく。粒径が3mm
を越えると成形品に亀甲模様が生じやすく、食器の外観
として不合格となる。
【0009】本発明に用いられる上記中空体は、無機の
中空体でも、有機の中空体でもよい。上記無機の中空体
としては、ガラスの中空体、シラスの中空体、パーライ
ト等セラミックの中空体が挙げられる。上記有機の中空
体としては、発泡剤を封入している有機化合物が挙げら
れ、この封入した発泡剤がすでに充分発泡済みのものて
もよいし、成形の際の加熱により発泡するものでもよ
い。上記発泡剤を封入している有機化合物としては、例
えば、発泡剤にイソブタンを封入した塩化ビニルデンと
アクリロニトリルのコーポリマ等が挙げられる。中空体
の含有量は、上記無機の中空体、及びすでに充分発泡し
た発泡剤を封入した有機の中空体を用いる場合は、全量
に対して3〜50wt%が好ましく、成形の際の加熱に
より発泡する有機の中空体を用いる場合は0.5〜20
wt%が好ましい。
【0010】上記粒体と中空体とを混合して、粒状アミ
ノ樹脂成形材料が得られる。この混合方法は特に限定さ
れず、公知のブレンダー等を用いて混合すればよい。
【0011】このようにして得られた粒状アミノ樹脂成
形材料を用いると、低比重で保温性に優れた成形品が得
られ、且つ、成形の際に計量升を用いた体積秤量が可能
となり生産効率が向上する。
【0012】
【実施例】
実施例1 アミノ樹脂初期縮合物として、メラミン樹脂液にシート
パルプを加え浸透、乾燥、粉砕したメラミン乾燥品と、
硬化剤に無水フタル酸、及び離型剤にステアリン酸亜鉛
を用い、一軸式の混練押出機と粉砕機で混練、造粒し
て、粒径1.0〜1.5mmのメラミン樹脂からなる粒
体(メラミン樹脂粒体と記す)を得た。このメラミン樹
脂粒体を97重量部(以下部と記す)と、無機の中空体
としてガラスの中空体(旭ガラス株式会社製、CEL−
STAR−Z−42)を3部、ブレンダーにて10分間
混合して粒状メラミン樹脂成形材料を得た。
【0013】得られた粒状メラミン樹脂成形材料を用
い、温度175℃、圧力200kg/cm2 でお碗を成
形した。上記お碗の成形の際、計量升を用い連続計量し
たところ、計量升に粒状メラミン樹脂成形材料が残った
りする異常はなかった。
【0014】成形したお碗の外観、比重、及び保温性を
評価した。外観は、目視で検査し亀甲模様等の異常のな
いものを合格とした。比重はJIS−K−6911に基
づいて測定した。保温性は200ミリリットルのお碗に
80℃のお湯を入れ、蓋をして60分放置した後に、こ
のお湯の温度を測定した。
【0015】結果は表1のとおり、外観は合格、比重は
1.40、放置後のお湯の温度は49℃であった。
【0016】実施例2 表1に示すとおり、メラミン樹脂粒体を90部、ガラス
の中空体(旭ガラス株式会社製、CEL−STAR−Z
−42)を10部とした以外は実施例1と同様にして粒
状メラミン樹脂成形材料を得た。
【0017】得られた粒状メラミン樹脂成形材料を用
い、実施例1と同様の条件でお碗を成形した。上記お碗
の成形の際、計量升を用い連続計量したところ、計量升
に粒状メラミン樹脂成形材料が残ったりする異常はなか
った。
【0018】実施例1と同様に、成形したお碗の外観、
比重、及び保温性を評価した。結果は表1のとおり、外
観は合格、比重は1.30、放置後のお湯の温度は53
℃であった。
【0019】実施例3 表1に示すとおり、メラミン樹脂粒体を95部、有機の
中空体として、発泡剤がすでに充分発泡済みのイソブタ
ンをカプセルに封入した塩化ビニルデンとアクリロニト
リルのコーポリマ〔日本フィライト株式会社製、EXP
ANCEL(登録商標)461−DE〕を5部混合し、
実施例1と同様にして粒状メラミン樹脂成形材料を得
た。
【0020】得られた粒状メラミン樹脂成形材料を用
い、実施例1と同様の条件でお碗を成形した。上記お碗
の成形の際、計量升を用い連続計量したところ、計量升
に粒状メラミン樹脂成形材料が残ったりする異常はなか
った。
【0021】実施例1と同様に、成形したお碗の外観、
比重、及び保温性を評価した。結果は表1のとおり、外
観は合格、比重は1.20、放置後のお湯の温度は56
℃であった。
【0022】実施例4 表1に示すとおり、メラミン樹脂粒体を99.5部、有
機の中空体として、発泡剤にイソブタンをカプセルに封
入した塩化ビニルデンとアクリロニトリルのコーポリマ
〔日本フィライト株式会社製、EXPANCEL(登録
商標)091−DU〕を0.5部混合し、実施例1と同
様にして粒状メラミン樹脂成形材料を得た。
【0023】得られた粒状メラミン樹脂成形材料を用
い、実施例1と同様の条件でお碗を成形したところ、成
形の際の加熱で、中空体のイソブタンがさらに発泡し
た。上記お碗の成形の際、計量升を用い連続計量したと
ころ、計量升に粒状メラミン樹脂成形材料が残ったりす
る異常はなかった。
【0024】実施例1と同様に、成形したお碗の外観、
比重、及び保温性を評価した。結果は表1のとおり、外
観は合格、比重は1.45、放置後のお湯の温度は47
℃であった。
【0025】実施例5 表1に示すとおり、メラミン樹脂粒体を95部、有機の
中空体として、発泡剤にイソブタンをカプセルに封入し
た塩化ビニルデンとアクリロニトリルのコーポリマ〔日
本フィライト株式会社製、EXPANCEL(登録商
標)091−DU〕を5部混合た以外は実施例1と同様
にして粒状メラミン樹脂成形材料を得た。
【0026】得られた粒状メラミン樹脂成形材料を用
い、実施例1と同様の条件でお碗を成形したところ、成
形の際の加熱で、中空体のイソブタンがさらに発泡し
た。上記お碗の成形の際、計量升を用い連続計量したと
ころ、計量升に粒状メラミン樹脂成形材料が残ったりす
る異常はなかった。
【0027】実施例1と同様に、成形したお碗の外観、
比重、及び保温性を評価した。結果は表1のとおり、外
観は合格、比重は1.30、放置後のお湯の温度は53
℃であった。
【0028】比較例1 実施例1で用いたメラミン樹脂粒体を用い、実施例1と
同様の条件でお碗を成形した。実施例1と同様に、成形
したお碗の外観、比重、及び保温性を評価した。結果は
表1のとおり、比重が1.50と高かった。
【0029】比較例2 アミノ樹脂初期縮合物として、メラミン樹脂にシートパ
ルプを加え浸透、乾燥、粉砕したメラミン乾燥品と、硬
化剤に無水フタル酸、及び離型剤にステアリン酸亜鉛を
用い、一軸式の混練押出機と粉砕機で混練、粉砕したメ
ラミン樹脂の粉体90部と、実施例1で用いたガラスの
中空体(旭ガラス株式会社製、CEL−STAR−Z−
42)10部を混合した後に、実施例1と同様の条件で
お碗を成形したところ、お碗に欠けが生じた。上記計量
升を検視したところ、計量升に粉状メラミン樹脂成形材
料がブリッジ現象を起こしていた。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1〜5はいずれも成形の際、連続し
て計量升で体積計量を異常なく実施でき、これら粒状メ
ラミン樹脂成形材料から得られた成形品は、比重が低く
軽量であった。上記成形品の保温性、外観も良好であっ
た。
【0032】
【発明の効果】本発明の粒状アミノ樹脂成形材料を用い
た成形品は、低比重で保温性に優れ、且つ、体積秤量法
を効率的に実施できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−57463(JP,A) 特開 昭58−210940(JP,A) 特開 昭63−191856(JP,A) 特開 昭61−183349(JP,A) 特開 平2−115256(JP,A) 特開 昭60−130641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 61/20 - 61/32 C08K 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ樹脂初期縮合物、及び硬化剤を主
    成分とし造粒してなる粒体と、中空体とを混合してなる
    ことを特徴とする粒状アミノ樹脂成形材料。
  2. 【請求項2】 上記中空体がガラス、シラス、又はセラ
    ミックからなる無機の中空体であることを特徴とする請
    求項1の粒状アミノ樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】 上記中空体が発泡剤を封入している有機
    の中空体であることを特徴とする請求項1の粒状アミノ
    樹脂成形材料。
JP5174590A 1993-07-15 1993-07-15 粒状アミノ樹脂成形材料 Expired - Lifetime JP2845092B2 (ja)

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JPH0726118A JPH0726118A (ja) 1995-01-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5857463A (ja) * 1981-10-01 1983-04-05 Matsushita Electric Works Ltd 熱硬化性樹脂成形材料
JPS58210940A (ja) * 1982-06-02 1983-12-08 Sekisui Chem Co Ltd 成形用樹脂組成物
JPS63191856A (ja) * 1987-02-03 1988-08-09 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリウレタンシ−リング材組成物

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