JP2844607B2 - プリンター用インクリボンインキ - Google Patents
プリンター用インクリボンインキInfo
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- JP2844607B2 JP2844607B2 JP21426488A JP21426488A JP2844607B2 JP 2844607 B2 JP2844607 B2 JP 2844607B2 JP 21426488 A JP21426488 A JP 21426488A JP 21426488 A JP21426488 A JP 21426488A JP 2844607 B2 JP2844607 B2 JP 2844607B2
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- Japan
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- ink
- printer
- printing
- ink ribbon
- parts
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Description
【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、プリンター用インクリボンインキに関し、
さらに詳しくは、現在コンピューター端末機器として、
最も一般的に使用されているインパクトプリンターの印
字部材の摩耗を著しく減少せしめるプリンター用インク
リボンインキに関する。
さらに詳しくは、現在コンピューター端末機器として、
最も一般的に使用されているインパクトプリンターの印
字部材の摩耗を著しく減少せしめるプリンター用インク
リボンインキに関する。
(発明の背景) 近年、コンピューター端末機器が広く一般的に普及し
ているが、その中で、印字速度が速く、ランニングコス
トの低いインパクトプリンターが、主流を占めている。
インパクトプリンターの印字部は、表面をクロムやニッ
ケルでメッキされた鉄やステンレス、タングステン、ハ
イス及び特殊合金、ガラス繊維強化プラスチックなどが
材料として用いられており、また、インパクトプリンタ
ーは、通常高速で、同時複写の必要性から、高印字圧力
下で、しかも、長時間連続的に使用される。その上、イ
ンパクトプリンターの中でも主流であるワイヤードット
プリンターでは、高印字品位を得る為ワイヤードットの
ピン径を細くしている。又高速印字の為にピンのストロ
ークも小さくなってきている。この結果印字部の印字面
がかなりの損耗を生じ、印字むら、印字ぼけ、さらには
活字の欠けが生じる。この為、印字部の交換をたびたび
行なわなければならない。この損耗を低減する目的で、
印字部の印字面に耐摩耗性合金を取り付けるなどの工夫
がなされているが、コストが高くなる欠点を有する。上
記損耗の原因としては、プリンター用インクリボンイン
キ中に含まれる着色剤である顔料、特にカーボンブラッ
クが考えられる。
ているが、その中で、印字速度が速く、ランニングコス
トの低いインパクトプリンターが、主流を占めている。
インパクトプリンターの印字部は、表面をクロムやニッ
ケルでメッキされた鉄やステンレス、タングステン、ハ
イス及び特殊合金、ガラス繊維強化プラスチックなどが
材料として用いられており、また、インパクトプリンタ
ーは、通常高速で、同時複写の必要性から、高印字圧力
下で、しかも、長時間連続的に使用される。その上、イ
ンパクトプリンターの中でも主流であるワイヤードット
プリンターでは、高印字品位を得る為ワイヤードットの
ピン径を細くしている。又高速印字の為にピンのストロ
ークも小さくなってきている。この結果印字部の印字面
がかなりの損耗を生じ、印字むら、印字ぼけ、さらには
活字の欠けが生じる。この為、印字部の交換をたびたび
行なわなければならない。この損耗を低減する目的で、
印字部の印字面に耐摩耗性合金を取り付けるなどの工夫
がなされているが、コストが高くなる欠点を有する。上
記損耗の原因としては、プリンター用インクリボンイン
キ中に含まれる着色剤である顔料、特にカーボンブラッ
クが考えられる。
(発明の目的) 本発明は、インパクトプリンター印字部の印字面の損
耗を低減し、かつ、高品質の印字を与え得るプリンター
用インクリボンインキを提供することを目的とする。
耗を低減し、かつ、高品質の印字を与え得るプリンター
用インクリボンインキを提供することを目的とする。
(発明の概要) 本発明は、上記目的で鋭意研究を重ねた結果、カーボ
ンブラックの代わりに、着色剤として、カーボンブラッ
クより硬度の小さな酸化鉄を用いることにより、インパ
クトプリンターの印字部の損耗を著しく低減できること
を見出し、本発明に至ったものである。本発明のプリン
ター用インクリボンインキは着色剤とし、酸化鉄を主成
分に用いることにより、印字部より硬度が低いため印字
部の損耗が著しく少なく、又着色剤である酸化鉄が変形
する為に印字部の損耗がさらに低減化され印字部の寿命
を延長することが出来、長時間にわたり、印字むら、印
字ぼけ等の印字品位の低下もなく鮮明さを維持すること
が出来るものである。
ンブラックの代わりに、着色剤として、カーボンブラッ
クより硬度の小さな酸化鉄を用いることにより、インパ
クトプリンターの印字部の損耗を著しく低減できること
を見出し、本発明に至ったものである。本発明のプリン
ター用インクリボンインキは着色剤とし、酸化鉄を主成
分に用いることにより、印字部より硬度が低いため印字
部の損耗が著しく少なく、又着色剤である酸化鉄が変形
する為に印字部の損耗がさらに低減化され印字部の寿命
を延長することが出来、長時間にわたり、印字むら、印
字ぼけ等の印字品位の低下もなく鮮明さを維持すること
が出来るものである。
(発明の具体的な説明) 以下本発明をさらに具体例を挙げて説明する。以下の
記載において量比を現す「%」および「部」は特に断ら
ない限り重量基準とする。本発明のプリンター用インク
リボンインキに用いるベヒクルとしては、通常のプリン
ター用インクリボンインキに使用される油が用いられ
る。例えば、動植物油、鉱油、エステル油等が任意に用
いられる。添加剤としての分散剤。樹脂などは必要に応
じて加えられ、特にその使用が制限されるものではな
い。本発明の着色剤としては、主成分として、酸化鉄を
用いる。酸化鉄の平均粒径は30〜250Åのものが好まし
い。さらに望ましくは70〜150Åが公的である。通常の
フェライトより極めて小さい為、黒色度が高いものであ
る。また添加量は5〜20%であることが好ましい。粒径
および添加量がこれ以下であれば、顔料としての働きが
充分でななく、印字のニジミ、耐候性、保存性が低下す
る。又粒径および添加量がこの範囲以上であればプリン
ターの印字部の損耗がやや多くなる。着色剤としての染
料は、損耗に対して影響を与えないので、通常のプリン
ター用インクリボンインキに用いられる公知のものが、
任意に用いられる。カーボンブラックについては4%以
下であれば、印字部の損耗に対して、あまり影響を与え
ないので、添加しても良い。本発明のプリンター用イン
クリボンインキはそれ自体印字部の損耗は、極めて少な
いものであるが、フッ化カーボン粉末、シリコーン樹脂
粉末の平均粒子径0.1〜20μのものを10%以下で添加さ
せることにより、その滑性により、さらに印字部の損耗
を低減することができる。本発明のプリンター用インク
リボンインキは上記成分をニーダーにて混合し、3本ロ
ールミル等で練肉した後、プリンター用基布として、公
知のナイロン等に塗布することによって、プリンター用
インクリボンインキにされる。次に、実施例及び比較例
をあげて、本発明のプリンター用インクリボンインキを
説明する。
記載において量比を現す「%」および「部」は特に断ら
ない限り重量基準とする。本発明のプリンター用インク
リボンインキに用いるベヒクルとしては、通常のプリン
ター用インクリボンインキに使用される油が用いられ
る。例えば、動植物油、鉱油、エステル油等が任意に用
いられる。添加剤としての分散剤。樹脂などは必要に応
じて加えられ、特にその使用が制限されるものではな
い。本発明の着色剤としては、主成分として、酸化鉄を
用いる。酸化鉄の平均粒径は30〜250Åのものが好まし
い。さらに望ましくは70〜150Åが公的である。通常の
フェライトより極めて小さい為、黒色度が高いものであ
る。また添加量は5〜20%であることが好ましい。粒径
および添加量がこれ以下であれば、顔料としての働きが
充分でななく、印字のニジミ、耐候性、保存性が低下す
る。又粒径および添加量がこの範囲以上であればプリン
ターの印字部の損耗がやや多くなる。着色剤としての染
料は、損耗に対して影響を与えないので、通常のプリン
ター用インクリボンインキに用いられる公知のものが、
任意に用いられる。カーボンブラックについては4%以
下であれば、印字部の損耗に対して、あまり影響を与え
ないので、添加しても良い。本発明のプリンター用イン
クリボンインキはそれ自体印字部の損耗は、極めて少な
いものであるが、フッ化カーボン粉末、シリコーン樹脂
粉末の平均粒子径0.1〜20μのものを10%以下で添加さ
せることにより、その滑性により、さらに印字部の損耗
を低減することができる。本発明のプリンター用インク
リボンインキは上記成分をニーダーにて混合し、3本ロ
ールミル等で練肉した後、プリンター用基布として、公
知のナイロン等に塗布することによって、プリンター用
インクリボンインキにされる。次に、実施例及び比較例
をあげて、本発明のプリンター用インクリボンインキを
説明する。
(実施例1) 平均粒子径150Åの酸化鉄を鉱物油中に40%含む磁性
流体40部、油溶性染料20部、オレイン酸20部、鉱物油10
部、ソルビタン樹脂酸エステル10部をニーダーで充分混
合した後、3本ロールミルで均一に練肉してプリンター
用インクリボンインキを得た。該インクをロールコータ
ーを用いて、ナイロン基布にインキ量18%となるように
塗布して、プリンター用インクリボンとした。このプリ
ンター用インクリボンを使用して、タングステン製ワイ
ヤーの印字部を有するワイヤードットプリンターで10憶
ドット印字させて、印字の欠け、印字ぼけおよび印字部
の損耗状況を測定した。
流体40部、油溶性染料20部、オレイン酸20部、鉱物油10
部、ソルビタン樹脂酸エステル10部をニーダーで充分混
合した後、3本ロールミルで均一に練肉してプリンター
用インクリボンインキを得た。該インクをロールコータ
ーを用いて、ナイロン基布にインキ量18%となるように
塗布して、プリンター用インクリボンとした。このプリ
ンター用インクリボンを使用して、タングステン製ワイ
ヤーの印字部を有するワイヤードットプリンターで10憶
ドット印字させて、印字の欠け、印字ぼけおよび印字部
の損耗状況を測定した。
(実施例2) 平均粒子径70Åの酸化鉄を鉱物油中に50%含有する磁
性流体40部、油溶性染料20部、カーボンブラック3部、
フッ化カーボン5部、オレイン酸20部、鉱物油6部、ソ
ルビタン脂肪酸エステル6部を実施例1と同様の方法で
処理し、プリンター用インクリボンインキを調整し、実
施例1と同様にナイロン基布にインキ量18%となるよう
に塗布して、プリンター用インクリボンを得た。このプ
リンター用インクリボンを用い、実施例1と同様の方法
で、テストを行った。
性流体40部、油溶性染料20部、カーボンブラック3部、
フッ化カーボン5部、オレイン酸20部、鉱物油6部、ソ
ルビタン脂肪酸エステル6部を実施例1と同様の方法で
処理し、プリンター用インクリボンインキを調整し、実
施例1と同様にナイロン基布にインキ量18%となるよう
に塗布して、プリンター用インクリボンを得た。このプ
リンター用インクリボンを用い、実施例1と同様の方法
で、テストを行った。
(比較例) 油溶性染料20部、カーボンブラック20部、オレイン酸
20部、鉱物油30部、ソルビタン脂肪酸エステル10部を実
施例1と同様の方法で処理し、プリンター用インクリボ
ンインキを調整した。このインキを実施例1と同様の方
法でナイロン基布にインキ量18%となるように塗布し
て、プリンター用インクリボンを得た。このインクリボ
ンを実施例1と同様にテストを行った。各実施例、比較
例のテスト結果を第1表にまとめた。
20部、鉱物油30部、ソルビタン脂肪酸エステル10部を実
施例1と同様の方法で処理し、プリンター用インクリボ
ンインキを調整した。このインキを実施例1と同様の方
法でナイロン基布にインキ量18%となるように塗布し
て、プリンター用インクリボンを得た。このインクリボ
ンを実施例1と同様にテストを行った。各実施例、比較
例のテスト結果を第1表にまとめた。
上記結果の如く、本発明のプリンター用インクリボン
インキは、プリンターの印字部の損耗を著しく防ぎ、長
時間にわたり、プリンターのメンテナンスの負担を軽減
するものであり、産業上有意義なプリンター用インクリ
ボンインキを提供するものである。
インキは、プリンターの印字部の損耗を著しく防ぎ、長
時間にわたり、プリンターのメンテナンスの負担を軽減
するものであり、産業上有意義なプリンター用インクリ
ボンインキを提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 登 大阪府枚方市招提田近3丁目10番地 ユ ニオンケミカー株式会社内 (72)発明者 守永 秀芳 大阪府枚方市招提田近3丁目10番地 ユ ニオンケミカー株式会社内 合議体 審判長 近藤 兼敏 審判官 柿沢 紀世雄 審判官 船岡 嘉彦 (56)参考文献 特開 昭63−191682(JP,A) 特開 昭62−207670(JP,A) 特開 平1−306274(JP,A) 特公 昭46−26535(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/02
Claims (2)
- 【請求項1】インキ中の1成分として、酸化鉄を含有
し、かつ、該酸化鉄の黒色度が高く、平均粒子径が、30
〜250Åであることを特徴とするプリンター用インクリ
ボンインキ。 - 【請求項2】該酸化鉄の含有率が、5〜20%であること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のプリンター用
インクリボンインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21426488A JP2844607B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | プリンター用インクリボンインキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21426488A JP2844607B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | プリンター用インクリボンインキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0260977A JPH0260977A (ja) | 1990-03-01 |
JP2844607B2 true JP2844607B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=16652868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21426488A Expired - Lifetime JP2844607B2 (ja) | 1988-08-29 | 1988-08-29 | プリンター用インクリボンインキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2844607B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008204513A (ja) * | 2007-02-17 | 2008-09-04 | Hitachi Maxell Ltd | テープカートリッジ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2501320B2 (ja) * | 1986-03-10 | 1996-05-29 | ゼネラル 株式会社 | インクリボン |
JP2564291B2 (ja) * | 1987-02-04 | 1996-12-18 | ゼネラル株式会社 | インクリボン |
JPH01306274A (ja) * | 1988-06-06 | 1989-12-11 | Oki Electric Ind Co Ltd | インキリボン |
-
1988
- 1988-08-29 JP JP21426488A patent/JP2844607B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0260977A (ja) | 1990-03-01 |
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