JP2501320B2 - インクリボン - Google Patents

インクリボン

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JP2501320B2
JP2501320B2 JP61050602A JP5060286A JP2501320B2 JP 2501320 B2 JP2501320 B2 JP 2501320B2 JP 61050602 A JP61050602 A JP 61050602A JP 5060286 A JP5060286 A JP 5060286A JP 2501320 B2 JP2501320 B2 JP 2501320B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ドツトプリンタやベルト式プリンタなどの
印字装置に使用されるインクリボン、さらに詳しくは、
印字装置の端末機の活字部材の摩耗を著しく減少せし
め、且つ良好な印字像を得るようにしたインクリボンに
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、カーボンブラツクをインクリボンインキに含ま
せたインクリボンがあつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
近時、コンピユータの端末などに連結され長時間連続
して印字することができるドツトプリンタやベルト式プ
リンタなどの印字装置(インパクト式)が種々開発され
ており、その印字部材として通常タングステンや表面が
クロムメツキまたはニツケルメツキされた鉄やステンレ
ス、高速度鋼、超硬合金がそれぞれ用いられている。
ところが、この種の印字部材にあつては、長時間にわ
たる連続運転によりその印字面が簡単に摩耗してしま
い、得られた印字像が著しく不鮮明になるという欠点が
ある。例えば、タングステン製の印字部材を用いたドツ
トプリンタの場合、約1000時間の連続運転で活字部材は
先端から約1mm摩耗する。従つてその摩耗のために不鮮
明な印字を与える結果となる。また、表面がクロムメツ
キされた鉄製の印字部材を用いたベルト式プリンタの場
合、長時間運転による摩耗のためにクロムメツキが剥げ
て露出した鉄が腐触していまい、通常1000万ラインプリ
ントで活字部材を交換しなければならないという欠点が
ある。
本発明者はその原因がどこにあるのか、種々研究を重
ねた結果、この種の印字装置に使用されているインクリ
ボンの含浸または塗布せしめられるインキの成分がその
主因をなすことを見い出した。
通常、この種のインクリボンに含浸または塗布せしめ
られているインキは、通常のビヒクルである油類に分散
剤とともにカーボンブラツク、油溶性染料を着色剤とし
て加え、これらを均一に混練することにより調製される
が、この成分からなるインキが含浸または塗布されてい
るインクリボンを用いて印字すると、油溶性染料のみの
ものと比べカーボンブラツクを併用したものは印字濃度
も濃く、ニジミのない印字品位の良いものができるが、
カーボンブラツクそのものの硬度が硬く、その上二次凝
集を起すため、初期の印字像に比べて連続印字後の印字
像がきわめて不鮮明なものとなることが確認されてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者はさらに研究を重ねた結果、この種
の印字装置に使用されるインクリボンに含浸または塗布
せしめられるインキの成分からカーボンブラツクを除
き、その成分を特殊なものとすることにより、得られる
インクリボンは上記欠点がなく、種々の活字部材の摩耗
を著しく減少せしめ得る等の優れた効果を奏するという
事実を見い出し、本発明を完成するに至つたものであ
る。すなわち、本発明はインクリボンインキに印字像形
成のための材料として鉄、銅、マンガン、クロム、亜
鉛、バリウム、ニッケル、コバルト、アルムニウム、お
よびアンチモンの酸化物からなる群より選ばれる金属酸
化物を含有せしめたインクリボンであり、着色剤の量を
増加させることなく印字濃度や隠蔽力も上げることがで
きるものである。
本発明に用いる金属酸化物である鉄、銅、マンガン、
クロム、亜鉛、バリウム、ニッケル、コバルト、アルム
ニウム、およびアンチモンの金属酸化物は、その他の金
属酸化物に比べて、硬度が相対的に柔らかく、インキ中
での分散性がよく、したがって、二次凝集を起こさず、
潤滑能のあるものである。これらの酸化物は単独で、ま
たは混合物として、インキに含有せしめることができ
る。同時にこれらは、すぐれた隠蔽作用を有しているの
で着色材、含量あるいは不透明剤として使用することが
できる。
また、金属酸化物のインキ中の顔料及び粒径は、発明
の構成上重要な意味を有している。即ち、金属酸化物の
インキ中の含量が相対的に少な過ぎると、インキの潤滑
性が低下し、印字部材の摩耗を早め、また印字濃度も低
下してしまうので淡い印字しかできない。逆に、その含
量が相対的に多すぎると、インキの流動性が悪くなるの
で、印字ができなくなつてしまう。また、金属酸化物の
粒径が相対的に大きすぎる場合には、印字濃度が低く淡
い印字しか得られず、また、インキの潤滑性も低下し、
印字部材の摩耗を早める結果となり、更に、金属酸化物
の分散性の低下を招くのでインキ中で金属酸化物が沈降
してしまう。従つて、インクリボンの製造が困難にな
る。逆に、その粒径が相対的に小さすぎる場合には、着
色材、顔料、あるいは不透明剤として機能している印字
像形成のための金属酸化物の隠蔽力が小さくなつてしま
うのである。
また、黒色酸化チタンの使用も提案されているが、こ
の場合、粒子径が0.05μときわめて細かく、このため、
上述したように金属酸化物の印字像形成のための隠蔽力
が小さく、同じ隠蔽力を出すのにその使用量が非常に多
くなるとともにインキの流動性が悪くなるなどの問題点
があった。
上記の欠点のないインクリボンインキ中の金属酸化物
の含量は2乃至50重量パーセントであり、好ましくは5
乃至40重量パーセント、これらの範囲内であれば、よい
結果をうることができる。
金属酸化物の粒径は1μ以上10μ以下の粒径であり、
より好ましくは1μ以上、5μ以下の粒径である。
インクリボン素材としては、通常この素材として用い
られるもの、例えば、綿、絹、ナイロンなど、を用いる
ことができる。
また、インクリボン用インキは通常このインキ用に用
いられる諸成分、例えば、油類、本発明に係る金属酸化
物やカーボンブラック以外の着色剤、分散剤等から形成
することができる。油類としては、例えば、鉱油、動・
植物性油を、着色剤としては、染料、顔料を使用するこ
とができる。分散剤としては、一般的な分散剤を使用す
ることができる。中でもソルビタン系のものを好ましく
使用することができる。
インクリボンの製造方法としては、例えばインクリボ
ンインキ材料を三本ロールミル又はサンドミル等の粉砕
機で均一に混練し、インクリボン素地に当業者にとつて
一般的な方法て含浸または塗布することであり、それに
より本発明のインクリボンが得られる。
以下、本発明の実施例および比較例を挙げるが、本発
明はこれに限定されるものではない。
実施例1 油類(ミネラルオイル) 30重量部 金属酸化物(Fe、Cu、Mnの酸化物の混合物 粒径1〜2
μ) 10 〃 着色剤(油溶性染料) 20 〃 油 類(脂肪酸エステル) 40 〃 計100 〃 上記の成分を3本ロールミルにて均一に混練してイン
クリボン用インキを調整した後、そのインキをナイロン
からなるインクリボン素地に塗布し、黒色インクリボン
を得た。
このインクリボンをドツトプリンタで1000時間にわた
つて連続印字し、初期の印字像と1000時間連続印字後の
印字像とを比較したところ、何ら変化はなく、他の金属
酸化物(クロム、亜鉛、バリウム、ニッケル、コバル
ト、アルムニウム、およびアンチモンの酸化物)を使用
した場合についても同様であった。
実施例2 油類(ミネラルオイル) 30重量部 金属酸化物(各種の粒径のFeの酸化物) 10重量部 着色剤(油溶性染料) 20重量部 油類(脂肪酸エステル) 40重量部 (合計 100重量部) 上記の成分を使用してインクリボンを得た。このイン
クリボンを使用してドットプリンタで印字し、次の結果
を得た。
(注)評価方法は次のとおり。
印字濃度:初期と20時間経過後を印字。
印字した「I」という文字を上・中・下の3カ所を濃度
計(クスベス PCM−II)で測り平均値をとる。
鮮明性:印字部材の摩耗の程度を評価するために初期の
印字と1000時間経過後の印字を比較する。
総合評価:初期の印字濃度と20時間経過後の印字濃度お
よび印字鮮明性(耐摩耗性)を評価。4段階で表す。
「◎」…すべてが特に良いもの(特に印字濃度が濃く、
鮮明性も良いもの)。
「○」…すべてがよいもの。
「△」…一部やや劣るものを含む場合。
「×」…一部に劣るものがある場合。
実施例3 油類(ミネラルオイル) 30重量部 金属酸化物(各種の粒径のAlの酸化物) 5重量部 着色剤(油溶性染料) 25重量部 油類(脂肪酸エステル) 40重量部 (合計 100重量部) 上記の成分を使用してインクリボンを得た。このイン
クリボンを使用してドットプリンタで印字し、次の結果
を得た。
実施例4 実施例3の金属酸化物に代えて以下の金属酸化物を使
用した。
酸化コバルト・酸化アルミ・酸化クロムの混合物で粒径
1μ、 酸化コバルト・酸化マンガン・酸化鉄の混合物で粒径2
μ、 酸化チタン・酸化アンチモン・酸化クロムの混合物で粒
径 2μ、 酸化チタン・酸化コバルト・酸化亜鉛・酸化ニッケルの
混合物の粒径 2μ、 酸化銅・酸化クロムの混合物で粒径 1μ、 これらの場合、印字濃度はいずれも初期で0.78−0.80あ
り、鮮明性も良好であり、総合評価は「◎」であった。
比較例 油 類(ミネラルオイル) 30重量部 着色剤(カーボンブラツク) 15 〃 〃 (油溶性染料) 15 〃 油 類(脂肪酸エステル) 40 〃 計100 〃 上記成分を実施例と同じ方法により調製し、それを実
施例の場合と同じインクリボン素地に塗布し、黒色イン
クリボンを得た。
このインクリボンを実施例の場合と同じ方法で印字
し、初期の印字像と1000時間連続印字後の印字像とを比
較したところ、1000時間連続印字後の印字像はきわめて
不鮮明であつた。
〔発明の効果〕
本発明のインクリボンは従来のインクリボンに比べ、
使用による印字部材の摩耗を低減し、その結果、その寿
命を延長させることができる。また、印字部材が摩耗し
にくいために、良好な印字像を長時間の連続使用後も得
ることができる。更に、本発明のインクリボンはそのイ
ンキ中に、二次凝集の起こしにくい金属酸化物を使用し
ているために、インクリボンの印字性能が変化せず、従
つて初期の印字像に比べて連続印字後の印字像がきわめ
て鮮明なものを得ることができる。加えて、得られた印
字像も金属酸化物の隠蔽作用の為に、光等の外部環境か
らの作用に対し強い抵抗力を示すので、印字後、長期間
経過した後も鮮明な像を維持することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材及び該基材上に塗布されたインクリボ
    ンインクからなるインパクト式印字装置用インクリボン
    において、該インクリボンインクは、油類及び均一に分
    散された金属酸化物及び着色剤を含み、インクリボンイ
    ンク中の該金属酸化物の含有量が2ないし50重量%であ
    り、該金属酸化物は、鉄、銅、マンガン、クロム、亜
    鉛、バリウム、ニッケル、コバルト、アルミニウム及び
    アンチモンの酸化物からなる群より選ばれた少なくとも
    1つであり、該金属酸化物の粒径は、1μ以上10μ以下
    であることを特徴とするインパクト式印字装置用インク
    リボン。
  2. 【請求項2】前記金属酸化物の粒径が1μ以上5μ以下
    である特許請求の範囲第1項に記載のインパクト式印字
    装置用インクリボン。
  3. 【請求項3】前記着色剤が染料である特許請求の範囲第
    1項ないし第2項のいずれか1項に記載のインパクト式
    印字装置用インクリボン。
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