JPS5986671A - 印字リボン用インキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ドツトプリンターの印字リボン用黒インキ
に関するもので、ドツトワイヤーを摩耗させない組成の
インキを提供するものである。

近時事務部門の合理化が進むにつれて、従来の欧文タイ
プライタ−９和文タイプライターに加えてワードプロセ
ッサーやコンピューター等の各種端末装置類が広く用い
られるようになってきた。

ところで、これら事務機械類の印字装置としてはドツト
プリンターが一般的であるが、その印字用リボンに、従
来のタイプライタ−用と基本的に同種のイン４−を用い
ている点に問題があった。

ここで通常のインキの組成について述べると、所要の色
調を現わす色材を適宜のビヒクル中に分散させたもので
あって、最も一般的な黒インキの場合、色材としてはカ
ーボンブラックを主とげる顔料およびニグロシンベース
その伯の染料が用いられている。ちなみに、染料系の色
材は微妙な色調を出せる利点の半面、退色しやすく長期
の保存文書には向かないことが欠点とされている。

さて問題は、顔料系の色材は本質的に固体粒子であって
、これがプリンターのドツトワイヤーを摩耗させること
にある。

従来のタイプライタ−では活字を用い、しかも活字がリ
ボンを叩く速度も遅いために、その摩耗が問題になるこ
とは無かった。しかるに、ドツトプリンターの場合はド
ツトワイヤーの径が０．３ｍｍ程度と細く、１１つワイ
ヤーの打撃速度も印字速度もタイプライタ−とは比較に
ならないほど高速化され、その結果ワイヤーの先端が摩
耗するという新たな問題を生じた訳である。

本件発明者は上述の事情に鑑み、インキの組成について
種々検討した結果、固体潤滑材として知られるグラファ
イト、二硫化モリブデン、フッ化カーボンの少なくとも
いずれか１種をビヒクル中に添加することによって、印
字の鮮明さとか印字寿命などの品質特性は従来と同等の
水準を保ち、しかもドツトワイヤーの摩耗を低減させる
インキの開発に成功したものである。

以下、この発明をその実施例により詳細に説明する。

先ず従来のインキの例として、顔料系の色材のみ用いた
試料１と、顔料系および染料系の色材を混用した試料２
とをそれぞれ第１表に示す組成に調合し、幅１３ｍｍ、
良さ１５ｍのナイロン基布をメビウス環状に接合したエ
ンドレスリボンに塗布して２種類の印字用リボンを作成
した。

次に第１表の試料３ないし試料５はこの発明の実施例に
係るもので、減摩材を含有する点が従来のインキと異な
っている。

即ち、試料３は顔料系色材を主とするインキに減摩（オ
としてグラフアイ（・が、試Ｆ＋　４は染１′＋１系顔
料を主とするインキにグラファイトおよび二硫化モリブ
デンが、試料５は同じく染料系顔料を主とするインキに
グラファイト、二硫化モリブデンおよびフッ化カーボン
が添加されている。

そして、色材の含有量は試料３〜試料５と漸減する一方
、減摩材中のグラファイトは逆に次第に増量され、各試
料を通じ、色材とグラファイトの合計に大差のない組成
になっている。これは、−トに列挙した減摩材の中でグ
ラファイトのみ、ある程度黒色顔￥３１の代用になるた
めである。伯のものはその色調が暗灰色ないし白色で、
減摩効果以外は望めない。これらのインキも前記と同様
にして印字用リボンに作成し、都合５種類を印字試験に
供した。

印字試験の項目中リボンの印字寿命は、新しいリボンを
装着して連続印字を開始後、印字の濃度がＰＣ８値で０
．５まで低下する間に印字された字数で表わしたもので
、字数が多いほど、リボンの寿命が長い訳である。ちな
みにＰＣ８値は純白を３− ０、純黒を１．０として濃度を表わず指数で、新しいリ
ボンの濃度は０．９〜０．８に相当する。なお、ＰＣ８
値の測定にはＡフィルターを用いている。

第１表に示す印字試験の結果によれば、顔料系の色材特
にカーボンブラックの最も多い試料１が最大のワイヤー
摩耗を生じ、印字寿命も試料２に比べてやや劣っている
。また試料２は、染料系の色材が多いために、印字寿命
は長いけれども退色しやすい雌があり、ワイヤーの摩耗
も試料１との比較ではず減しているものの、さらに低減
させる必要がある。

これに対して、この発明に係る試料３〜５では添加され
た減摩材の増加および色材ことに顔料の削減につれて、
印字寿命は若干短くなるが、それ以上に、ワイヤーの摩
耗が著しく減少している。

そこで各々の特徴を述べると、試料４の組成は染料系色
材が多いので長期間保存される文書には向かないが、そ
れ以外の用途には印字寿命およびワイヤー青白の釣合が
適当なインキである。また試１３の組成は染料系色材が
少ないので重要文書４− にも利用でさ、印字寿命も、従来の顔１３＋系インキ（
試料１）と同等であり、且つ、ワイヤーの摩耗も染料系
の試料２のさらに半分に過ぎないなど、総合的に最も優
れたものと判断される。

なお、減摩材の効果は二硫化モリブデンが最も高く、グ
ラフアイ１〜．フッ化カーボンがこれに次ぐが、いずれ
も大きな差はない。またその添加量については、試料３
でグラフフィトが２％の場合のワイヤー摩耗が２５μに
なることから、２％を下限とするのが望ましい。

以上詳述したように、この発明によればリボンの印字寿
命は従来のものと遜色なく、プリンターヘッド（ドツト
ワイヤー）の摩耗が著しく少ない優れた印字用リボンを
提供することができる。

代理人　　　増　　渕　　邦　　彦 ７−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　所要の色調を現わす色材を適宜のビヒクル中に分散
   させてなる印字リボン用インキにおいて、減摩材として
   グラファイト、二硫化モリブデン。 フッ化カーボンの少なくともいずれか１種をビヒクル中
   に添加したことを特徴とするドツトプリンターの印字リ
   ボン用黒インキ。