JP2985528B2 - ボールペン用蛍光水性インキ - Google Patents
ボールペン用蛍光水性インキInfo
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Description
インキに関する。更に詳細には、放置状態で経時的にイ
ンキがペン先よりにじみ出すことの無いボ−ルペン用蛍
光水性インキに関する。
ポイズ(以下、cpsと略記する)であるボ−ルペン用
インキを多数提案している。例えば、特開昭62−12
7373号、特開昭62−127372号、特開昭62
−27479号など。このインキは、従来の油性ボ−ル
ペンインキと水性ボ−ルペンインキの優れた点を兼ね備
えたインキである。即ち、このボ−ルペン用インキは、
インキ残量の確認が容易であり、にじみがなくなめらか
に筆記でき、且つ、その筆跡は、線割れやボテがなく彩
度が高いという、非常に優れた筆記機能及び筆跡性能を
具現するものである。
多様化してきており、ボ−ルペンのような主として文字
を筆記する筆記具に対しても黒色、赤色や青色といった
従来一般的に用いられていた色だけでなく、黄色、ピン
ク色などの鮮やかな色や、蛍光色に関する要求が高まっ
ている。
蛍光染料や蛍光顔料を用いた水性インキを、繊維吸収体
をペン先として用いた筆記具に充填し、塗布しても筆跡
の下の文字を隠蔽しない型のものが知られている。
にじみ出である。着色材として蛍光顔料を用いて粘度を
50〜2000cpsのインキを調整しようとすると、
増粘剤の影響で蛍光顔料は分散不良になり易く、実用に
供せるインキを得ることははなはだ困難である。そこで
蛍光染料を用いることになる。しかしながら、蛍光染料
を用いた場合、インキの粘度を50〜2000cpsに
調整しても、ペン先を非接触の状態で下向きに放置して
おくとインキがペン先からにじみ出し、著しくは、ペン
先からインキ滴が落下してしまうという問題が生じてし
まう。
ペン先のボ−ルとチップのクリアランスを狭くしインキ
のにじみ出しを抑える方法が考えられる。ところがこの
方法では、筆記角度を小さくするとかすれやすくなる等
筆記機能が低下したり、インキの吐出量が低下して筆跡
の性能が低下したりする等の問題が発生し、構造面での
対策は難しかった。
であり、にじみがなくなめらかに筆記でき、且つ、その
筆跡は、線割れやボテがなく彩度が高いという、非常に
優れた筆記機能及び筆跡性能を維持したまま、ペン先よ
りのインキのにじみ出しの無いボ−ルペン用蛍光水性イ
ンキを提供することである。
トリエタノ−ルアミンと、粘度調節剤と、水とを少なく
とも含み、乾燥時の固形分が15〜60重量%で、粘度
が50〜2000cpsであることを特徴とするボール
ペン用蛍光水性インキを要旨とする。
として使用する。カラ−インデックス(以下、省略す
る)アシッドイエロ−3、同7、アシッドレッド51、
同52、同92、同94や、ベ−シックオレンジ14、
同15、ジスパ−ズイエロ−6、ダイレクトイエロー5
9(プリムリン)、ベーシックイエロー1(チオフラビ
ン)及びチアゾ−ルイエロ−Gといったもののスルホン
化物、更には、ソルベントグリーン7(ヒドロキシピレ
ントリスルホン酸)などが挙げられる。これらは単独、
あるいは複数混合して使用することができる。その使用
量はボ−ルペン用蛍光水性インキ全量に対して0.01
〜30重量%が好ましい。
発色剤として用いる。これは単独、あるいは複数混合し
て使用することができる。これらの使用量はボ−ルペン
用蛍光水性インキ全量に対して5〜50重量%使用する
ことが好ましい。
00cpsに調節するために使用する。スチレン−アク
リル酸共重合体のアルカリ金属、アンモニウムまたはア
ミン塩、スチレン−マレイン酸共重合体のアルカリ金
属、アンモニウムまたはアミン塩などのアルカリ水溶液
に可溶な樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キサイド、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテ
ル無水マレイン酸コポリマー、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、水添ヒマシ油、
ポリカルボン酸アミド、ガーガム、アラビアガム、ゼラ
チン、セラックなどの高分子物質が挙げられる。これら
は単独、あるいは複数混合して使用することができる。
これらの使用量は使用する物質の種類によっても大きく
異なるが、インキの粘度が50〜2000cpsになる
ように使用する。
乾燥時の固形分とは、本ボールペン用蛍光水性インキを
直径10cmのシャーレに約10g取り、温度80℃、
30%の乾燥器中にふたをせずに24時間放置し、デシ
ケ−タ中に室温で40分間放置冷却した後に2分以内に
重量を測定し、この重量を最初のインキ重量で割ったも
のである。インキのペン先からにじみ出しを防止するた
めにはインキの乾燥時の固形分が15〜60重量%であ
ることが必要である。乾燥時の固型分が15重量%未満
のインキの場合、ペン先からのインキのにじみ出しは解
消されない。また、乾燥時の固型分が60重量%を越え
た場合、筆跡にかすれが発生しやすくなり、著しい場
合、筆記が不能となる。
粘度は、E型回転粘度計(TOKIMEC(株)製)を
使用し、測定ロ−タ−は対象インキの粘度に応じて適宣
選択し、25℃にて、回転数50rpm,回転を開始し
てから5分後に測定した値である。インキ残量の確認が
容易であり、にじみがなくなめらかに筆記でき、且つ、
その筆跡は線割れやボテがなく彩度が高いボ−ルペン用
蛍光水性インキであるために、インキの粘度は50〜2
000cpsであることが必要である。粘度が50cp
sより低いとインキのペン先からのにじみ出しが発生
し、2000cpsより高いと、筆跡かすれやボテが発
生し易くなり、また、筆跡の彩度が低下するといった問
題が発生する。
ナトリウム、デハイドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベン
ゾイソチアゾリン−3−オン等の防黴剤、ベンゾトリア
ゾール、エチレンジアミン四酢酸等の防錆剤、アニオン
系、カチオン系、ノニオン系の各種界面活性剤、シリコ
−ン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤やその他補色剤
として水溶性染料などの添加剤を使用することができ
る。
上記各成分を、公知の撹拌器を用いて、必要に応じて加
熱溶解、混合撹拌するなどの従来公知の方法によって容
易に得られる。
よりインキの溶剤分が蒸発する。その結果、インキ中の
固形分がボ−ルとチップとの隙間に析出して固形層を形
成する。この固形層がペン先よりのにじみ出しを防止す
る。本ボ−ルペン用蛍光水性インキは着色材として蛍光
染料を用いているが、乾燥時の固形分を15〜60重量
%となしたのでインキがペン先からにじみ出すといった
現象を防止できるものと推察される。
いて、各成分を撹拌混合してボ−ルペン用蛍光水性イン
キを得た。
ルペン用蛍光水性インキ粘度及び乾燥時の固形分を測定
した。更にこれらのインキをボ−ルペン(ハイブリッド
K105、ぺんてる(株)製)に0.8g充填して試験
試料とし、インキボタ落ち試験及び筆記試験を行った。
結果を表1に示す。
ャップ無し、ペン先下向き(非接触)、温度25℃、湿
度65%で1時間放置し、状態を観察した。 評価;◎:ペン先にインキがほとんどにじみ出してこな
い ○:ペン先にインキが若干にじみ出してくる △:ペン先ににじみ出したインキがかなり溜る ×:ペン先よりインキ滴が落下する
記各試料を用いて上質紙に螺旋状に筆記し、その筆跡を
観察した。なお、ペン先ににじみ出たインキは、拭い取
ってから筆記を行った。 評価;○:筆跡かすれが1丸未満 ×:筆跡かすれが1丸以上
ボールペン用蛍光水性インキは、インキ残量の確認が容
易であり、にじみがなくなめらかに筆記でき、且つ、そ
の筆跡は、線割れやボテがなく彩度が高いという、非常
に優れた筆記機能及び筆跡性能を示すものであると共
に、ボールペンに用いた場合ペン先よりのインキのにじ
み出しの無い優れたものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 蛍光染料と、トリエタノ−ルアミンと、
粘度調節剤と、水とを少なくとも含み、乾燥時の固形分
が15〜60重量%で粘度が50〜2000センチポイ
ズであることを特徴とするボールペン用蛍光水性イン
キ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25228192A JP2985528B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ボールペン用蛍光水性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25228192A JP2985528B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ボールペン用蛍光水性インキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673324A JPH0673324A (ja) | 1994-03-15 |
JP2985528B2 true JP2985528B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=17235069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25228192A Expired - Lifetime JP2985528B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ボールペン用蛍光水性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2985528B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5865883A (en) * | 1996-03-14 | 1999-02-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink, ink cartridge and recording unit, ink-jet recording method and ink-jet recording apparatus |
US6609292B2 (en) | 2000-08-10 | 2003-08-26 | Rohm Co., Ltd. | Method of making chip resistor |
FR2818655B1 (fr) * | 2000-12-22 | 2004-05-14 | Conte | Composition liquide coloree pour surligneur |
US6669769B2 (en) | 2001-12-28 | 2003-12-30 | Sun Chemical Corporation | Flexographic ink composition containing hydrolyzed gelatin as a binder resin |
CN115181455B (zh) * | 2021-10-13 | 2023-05-05 | 深圳市添金利新材料科技有限公司 | 一种基于温度变色的颜料及其制备方法 |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP25228192A patent/JP2985528B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0673324A (ja) | 1994-03-15 |
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