JP2844246B2 - タイヤ滑り止め装置の締結装置 - Google Patents

タイヤ滑り止め装置の締結装置

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JP2844246B2
JP2844246B2 JP12256190A JP12256190A JP2844246B2 JP 2844246 B2 JP2844246 B2 JP 2844246B2 JP 12256190 A JP12256190 A JP 12256190A JP 12256190 A JP12256190 A JP 12256190A JP 2844246 B2 JP2844246 B2 JP 2844246B2
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tire
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hooks
tension
slip device
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茂 大沢
謙充 三枝
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はタイヤ滑り止め装置の改良に関し、タイヤの
外周面に装着するに際し、タイヤ滑り止め装置の両端部
を強力に引っ張ることにより、走行中における弛みやラ
ダーの遠心力による路面への叩きや捩れ等による破損や
摩耗あるいは走行性の悪化を防止することを目的とす
る。
(従来の技術) タイヤ滑り止め装置の両端を結合させる構造としては
従来種々のものが開発されているが、一般的には第5図
に一例を示したように複数のラダーを連結したロープ2
の環状部2aを形成するとともに、これを相互に引き寄せ
てC型フック12により緊張保持させるようにしたもの、 あるいは第6図に示したように、上記ロープ2の一端
にのみ環状部2aを形成し、さらに金属製の緊張パックル
13を用い、これにロープ2の他端を図示のように係着さ
せて締付けるようにしたもの、さらには第7図に示した
ようにロープ2のかわりにチェーン15を用いたものにあ
ってはその一端をエンドフック14の基部を固定するとと
もに、該エンドフック14を他端のチェーン環15aを潜ら
せて折り返しその先端を前記チェーン15の一端寄りにと
りつけた係着環15bに係着させて緊張させるようにした
ものなどが知られている。
(発明の解決すべき課題) しかしながら第5図のものにあってはロープ2の両端
部を手で引き寄せる方向に引っ張る必要があり強大な労
力を要するばかりでなく、ロープの引き寄せに際し、各
ラダーがタイヤの凹凸トレッド面に引っ掛かるために摩
擦抵抗が大きく、したがって十分に緊張することが難し
い。
また第6図のものにあってはロープ2の張力は2倍と
なるので第5図のものに比べれば有利であるが金属製の
しかも断面が円形をした緊張パックル13に対するロープ
2の摩擦抵抗力が小さいために走行中に緩みやすい欠点
がある。
さらに第7図のものにあってははじめからチェーンの
1リンク長以下の緩みを生ずるために、緊張することは
ほとんど不可能であり、そのためにタイヤの側方に沿わ
せてゴム環等のチェーンバンドを補助的に用いて上記緩
み分だけ弾性的に吸収させる必要があり、上記いずれの
構成の場合においてもロープ2やチェーン15に緩みを生
じた場合には車両の走行に伴って各ラダーがタイヤのト
レッド面から放射方向に離間して膨らみ、そのまま路面
に衝撃的に叩かれ、かつ捩れが作用する結果、ラダーの
損耗が激しく、しかも破損し易いこと、さらに騒音と振
動が激しく乗り心地も悪い等の問題があった。
(課題を解決するための手段) そこで本発明は上記した従来技術における種々の難点
を解決し、滑り止め装置の緊張締結性を良好にするとと
もに緩みによるトレッドの路面叩きや捩れをなくして耐
久性を向上し、さらに騒音の低下と乗り心地を良好にし
たものであって、具体的にはタイヤの外周面に沿わせて
装着するタイヤ滑り止め装置において、該滑り止め装置
の切れ目端の両端部に係止フックをそれぞれ付設すると
ともに、その一方のフックには上記対向するフック間に
おいて他方のフックに係止し、これを折り返して前記一
方のフックに再度係止し、さらに折り返して他方のフッ
クに係止して折り返し、その先端を適当箇所に係止させ
ることにより少なくとも2巻以上折り返して緊張させる
に足る長さの緊張ロープを連結させてなるタイヤ滑り止
め装置の締結構造に関する。
本発明はまたタイヤの外周面に沿わせて装着するタイ
ヤ滑り止め装置において、該滑り止め装置の切れ目端の
両端部に係止フックをそれぞれ対設するとともに,その
一方のフックに連結させた緊張ロープの先端には弾性材
を介在させて係止金具を取りつけたことを特徴とするタ
イヤ滑り止め装置の締結構造にも関する。
(作用) タイヤ滑り止め装置をタイヤの外周面に沿わせた後、
該装置における切れ目端部の一方のフックに基端を連結
した緊張ロープを他方の装置の切れ目端部のフックに引
掛けて折り返して緊張した後再度折り返す如くし、両フ
ック間を緊張しつつ少なくとも1つのフックに2巻き以
上に巻き付けた後、該ロープの先端の係止金具を装置の
サイドクリップ等に係着させる。
尚この場合に緊張ロープの先端付近に弾性材が介在さ
れている場合には緊張ロープの緩みを完全に吸収するこ
とができる。
(実施例) 以下において本発明の具体的な内容を第1〜4図の実
施例をもとに説明すると、1はタイヤ10の外周面に沿わ
せるべく等間隔毎にそれぞれタイヤの周方向に対して交
叉方向に配設したラダー、2は該ラダー1をサイドクリ
ップ3を介して連結し、ラダー帯を構成するサイドバン
ド、5は上記ラダー帯を構成するところの両端にフック
4、4′有するサイドバンド2の一方のフック4に連結
された緊張ロープをあらわす。
ラダー1はプラスチックゴム等の耐摩耗性の材料によ
り形成され、該ラダー1の両端部に係着させたサイドク
リップ3によりサイドバンド2に等間隔毎に連結合させ
ている。サイドバンド2は伸びの少ないロープが最も好
ましく、ワイヤーロープ又は金属チェーンにより構成し
てもよい。またサイドバンド2の両端部にはフック4、
4′が取付けられている。フック4、4′は装置の切れ
目端部におけるラダー1のサイドクリップに固定してあ
り一部がU字状に折り曲げられてフックが形成されてお
り、しかも該フックの折り曲げ部が相互に対向して取り
つけられている。尚上記フック4、4′におけるU字状
の折り曲げ部の間隔については、好ましくは前期ロープ
を2回以上折り返して係着さけた際にロープの少なくと
も一部が相互に重なり合う程度とするのがよい。さらに
緊張ロープ5は一端がサイドバンド2の一方のフック4
に連結させるとともに、先端に係止フック9を有し、し
かもその長さは前記ラダー帯をタイヤ外周面に装着した
際に、前記両フック4、4′間を少なくとも2巻き以上
折り返して係着させるに足る程度に設定する必要があ
る。
また上記した緊張ロープ5の先端部にはゴム等の弾性
材7を介在させると一層良好となる。
上記した構成において、ラダー帯をタイヤ外周面に沿
って周方向に装着し、さらにその両端部のサイドバンド
のフック4、4′を相互に突き合わせた後、第3図に示
したように一方のフック4に連結されている緊張ロープ
5を他方のフック4′に係着させて折り返し、元のフッ
ク4に再度係着させた後再び折り返してもう1度他方の
フック4′に係着折り返した後、その先端の係止フック
9をサイドクリップ3あるいは元のフック4等に係着さ
せて締結作業を完了する。
また第4図に示したように、一方のフック4に連結さ
れている緊張ロープ5を他方のフック4′に係着させて
折り返した後、上記往路の緊張ロープ5を斜めに交叉さ
せて逆側から元のフック4に係着させ、さらに折り返し
た緊張ロープ5を再度復路の緊張ロープ5を斜めに交叉
させて再度他方のフック4′に係着させて折り返し、そ
の先端の係止フック9をサイドクリップ3、あるいは元
のフック4等に係着させるように締結してもよい。
(発明の効果) 本発明は上記したように、タイヤの外周面に沿わせる
べく装着されるタイヤ滑り止め装置の両端に形成したフ
ックと、該フックの一方に一端を連結し、先端に係止フ
ックを有するところのタイヤ滑り止め装置をタイヤの外
周面に装着した際に、前記両フック間を少なくとも2巻
き以上折り返して係着させるに足る長さの緊張ロープと
から構成されているために、両フック4、4間の巻回緊
張が少なくとも2巻き以上とすることができ、その結果
両フック間の緊張力はその巻回数に応じて順次倍加し、
装置の両端引き寄せを強力にすることができ、車両の走
行時に各ラダーが路面に衝撃的に叩かれ、かつ捩りを生
じて損耗・破損することがなく、騒音および振動も殆ど
生じない。また両フック4、4′間の緊張ロープによる
重複巻回により緊張ロープ同志が重なり合ってロープ相
互間の摩擦力が巻回部に作用する結果、両フック4、
4′間における緩みは殆と生じない。
また上記のタイヤ滑り止めの装置において、タイヤ滑
り止め装置の両端に形成したフックの一方に一端を連結
し、先端に係止フックを有するところのラダー帯をタイ
ヤ外周面に装着した際に、前記両フック間を少なくとも
2巻き以上折り返して係着させるに足る長さの緊張ロー
プの先端部に弾性材を介在させた場合においては両フッ
ク4、4′間におてる緊張ロープの僅かの緩みを吸収す
ることができより完全とすることができる。
尚このタイヤ滑り止め装置の係止構造のものはラダー
形トレッド、ネット形トレッドおよび金属チェーンケー
ブルチェーン等の結束にも利用出来ることは云うまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のタイヤ滑り止めの装着を装着した状態
のタイヤの側面図、 第2図は第1図における要部拡大図、 第3図は緊張ロープによるサイドバンド両端部における
両フック間の巻き掛け状態の1例をあらわした部分拡大
図、 第4図は緊張ロープによるサイドバンド両端部における
両フック間の巻き掛け状態の別の実施例をあらわした部
分拡大図、 第5図は従来のフック掛締結例をあらわした部分拡大
図、 第6図は従来のパックル式締結例をあらわした部分拡大
図、 第7図は従来のチェーン式エンドフックによる締結例を
あらわした部分拡大図を示す。 1……ラダー、2……サイドバンド 3……サイドクリップ、4、4′……フック 5……緊張ロープ、6……ループ止め金具 7……弾性材、8……バンドリンク 9……係止フック、10……タイヤ 11……ホイール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤの外周面に沿わせて装着するタイヤ
    滑り止め装置において、該滑り止め装置の切れ目端の両
    端部に係止フックをそれぞれ対設するとともに、その一
    方のフックには上記対向するフック間において他方のフ
    ックに係止し、これを折り返して前記一方のフックに再
    度係止し、さらに折り返して他方のフックに係止して折
    り返し、その先端を適当個所に係止させることにより少
    なくとも2巻以上折り返して緊張させるに足る長さの緊
    張ロープを連結させてなるタイヤ滑り止め装置の締結構
    造。
  2. 【請求項2】タイヤの外周面に沿わせて装着するタイヤ
    滑り止め装置において、該滑り止め装置の切れ目端の両
    端部に係止フックをそれぞれ対設するとともに、その一
    方のフックに連結させた緊張ロープの先端部には弾性材
    を介在させて係止金具を取りつけたことを特徴とする請
    求項(1)に記載のタイヤ滑り止め装置締結構造
JP12256190A 1990-05-11 1990-05-11 タイヤ滑り止め装置の締結装置 Expired - Lifetime JP2844246B2 (ja)

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