JPS5919845B2 - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はタイヤチェーン等の滑り止めに係り、タイヤ
への着脱を容易にし、かつ安全確実なタイヤの滑り止め
装置に関する。

従来のタイヤチェーン等のサイドロープ、またはチェー
ンが等長にできているため、トレッド部およびクロスチ
ェーンは等間隔であり、サイドロープまたはチェーンを
締付ける場合、トレッドが平坦に形成されたものでは、
一方を締めつければ他方が跳ね上がって滑り止めの装着
が極めて困難であった。

またタイヤの外側ロープが切損したりしてタイヤの車軸
にからみつき、あるいはブレーキパイプなどを破損した
りして大きな事故をひきおこす原因になっていた。

この発明は叙上の点を改善するためになされたものであ
り、以下、添付の図面にもとづいて具体的に説明する。

図において符号１はタイヤの幅に見合って所定の長さを
有する平板状のトレッド部であり、その両端が第１０−
プ（サイドロープ）２および第２０−プ（第２サイドロ
ープ）３に固着されてタイヤ全周に等間隔に配設される
。

上記第１０−プ２には、トレッド部１が等間隔に配設さ
れており、この第１０−プ２の両端部には引掛部２ａ
、 ２ａが形成されると共に、この引掛部２ａ、２ａの
いずれか一方には、フック４が取り付けられている。

また上記第２０−プ３は、第１０−プ２に等間隔に配設
されたトレッド部１の間で所定のたるみを保持して固着
される。

ざらに、上記第２０−プ３の両端部には引掛部３ａ 、
３ａを形成すると共に、この第２０−プ３の一方の引掛
部３ａ端部を折返して第３０−プ（第３サイドロープ）
５を形成する。

上記第２０−プの他端に形成した引掛部３ａには、止着
金具６が取り付けられている。

この止着金具６には締結部６ａが側方に突設されている
。

また、第２０−プ３の一方の引掛部３ａを折返して延長
した第３０−プ５は、第２０−プ３に固着した各トレッ
ド部１の中間に通したリングγ内を通して順次端部まで
延長されると共に、この第３０−プ５の末端部にはフッ
ク８が取り付けられている。

上記第１０−プ２、第２０−プ３、および第３０−プ５
の長さは装着されるタイヤの外周によって所定長に決ま
るものである。

以上のように構成されたタイヤ滑り止め装置をタイヤに
装着する場合を第２図ないし第４図にもとづいて説明す
る。

まず、この滑り止め装置は第２図に示すようにタイヤ９
の内側に第１０−プ２が位置するようにかぶせて、この
第１０−プ２の引掛部２ａにフック４を掛ける。

このとき、第１０−プ２の外径はタイヤ９の外径りより
も小さくタイヤ９の高ｇｈに対してタイヤ９の上面より
ほぼ３分の１位の位置になるように第１０−プ２の長さ
が決められている。

つぎに第３図に示すようにタイヤ９の外側において第２
０−プ３を軽く緊張して第２０−プ３の引掛部３ａに止
着金具６を引掛ける。

このとき第２０−プ３の外径は、タイヤ９の外径りとほ
ぼ同程度、あるいはわずかに小さい程度の長さに決めら
れるのが好ましい。

つきに第３０−プ５の一端を緊張して第２０−プ３を張
設し、この第３０−プ５を止着金具６の締結部６ａに引
っ掛け、緊締が緩まないように巻き付けるなどして、第
３０−プ５のフック８を適当な位置のリング７などに係
止させて装着する。

このとき、第３０−プ５の緊張により、第２０−プ３は
リング７を介してトレッド部１をタイヤ９の車軸線と平
行に引っ張り正しい位置を保持して装置されるものであ
る。

なお、他の実施例として、上記実施例の第１０−プ、第
２０−プをチェーン（サイドチェーン）とし、第２チエ
ーンに平行した第３０−プを設け、前記第２チエーンの
一端と第３０−プの一端とを接続した引掛部を取付け、
第２チエーンに固着した各トレンＦｉｂ １の間に挿着
したリング７の代りに前記第２チェーン中央部のリンク
を使用してもよい０ 以上説明した如く、従来の左右のロープが同長に形成さ
れたタイヤの滑り止め装置では、ロープを引っ張りなが
らトレッド部の位置を修正したり、殊にスノータイヤ等
で、タイヤのトレッドクラウンの角度が尖ったもので、
かつトレッド溝の深いものでは、正しい位置に装着が困
難であり、しかも走行中に滑り止め装置の緩みや、脱落
などの難点があったが本発明のものではこれ等の難点を
解消することができる。

また、この装置による滑り止めはタイヤの外側に、第２
０−プおよび第３０−プの２本のロープを配設したので
、ロープの一本が切損しても、タイヤの内側車軸にから
みついたりしで、事故を起すこともなく安全である。

以上のように、この発明の装置は、簡単な構成で、かつ
安全、確実にタイヤへの装着ができるものであり、タイ
ヤの滑り止め装置として実用上の効果が犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一部省略した平面図、第２図はこの
発明装置をタイヤに仮止めした斜視図、第３図は全土装
着を示す斜視図、第４図は全土要部締付部の部分平面図
である。 １・・・・・・トレッド部、２・・・・・・第１０−７
’、２ａ・・・・・・引掛部、３・・・・・・第２０−
プ、３ａ・・・・・・引掛部、４・・・・・・フック、
５・・・・・・第３０−プ、６・・・・・・止着金具、
６ａ・・・・・・締結部、７・・・・・・リング、８・
・・・・・フ゛ンク、９・・・・・・タイヤ、Ｄ・・・
・・・タイヤ外径、ｈ・・・・・・タイヤ高さ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ タイヤの滑り止め装置において、一端に引掛部、他
   端にフックを有する第１のサイドロープ又はサイドチェ
   ーンに、等間隔の滑り止めトレッド部を固着して配設し
   、この各トレッド部の他端は、第２のサイドロープ又は
   サイドチェーンに該ロープ又はチェーンの間隔をたるま
   せて固着し、上記第２のサイドロープ又はサイドチェー
   ンの一端に、一端を接続して引掛部を取付けると共に、
   上記第２のサイドロープ又はサイドチェーンと平行した
   、第３のサイドロープを設け、上記第２のサイドロープ
   又はサイドチェーンの各トレッド部間に挿着したリング
   を通して第３のサイドロープを連通し、上記第２のサイ
   ドロープ又はサイドチェーンの他端に止着金具を、上記
   第３のサイドロープの他端にフックを取付けてなるタイ
   ヤの滑り止め装置。