JP2843045B2 - 感熱記録方式の記録装置 - Google Patents

感熱記録方式の記録装置

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JP2843045B2 JP3666789A JP3666789A JP2843045B2 JP 2843045 B2 JP2843045 B2 JP 2843045B2 JP 3666789 A JP3666789 A JP 3666789A JP 3666789 A JP3666789 A JP 3666789A JP 2843045 B2 JP2843045 B2 JP 2843045B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はファクシミリ装置等に搭載される感熱記録方
式の記録装置に関する。
(従来の技術) 従来ファクシミリ装置に搭載されている記録装置は感
熱記録方式のものが主流であり、第6図は従来この種の
ファクシミリ装置の一例を示したブロック図である。電
話回線1を介して相手方と回線が閉結された後、通信回
路2によって画データが受信されると、この画データは
画処理部4によって画処理された後、一旦記憶部6に記
憶される。この記憶部6に記憶された画データは制御部
9によって記録部(感熱印字方式)8の記録速度に応じ
て順次読み出され、記録部8に送られる。これと同時
に、制御部9は記録部8の印字制御を行い、電源部7か
ら記録部8へ印字電力を供給する。これにより、記録部
8は記憶部6から入力される画データを図示せぬ記録紙
に感熱印字して出力する。また、コピー動作時は、読取
部3により読み取られた画データが画処理部4によって
画処理された後、記憶部6に一旦記憶される。この記憶
部6に記憶されたデータが読み出されて記録部8に入力
されることにより、上記と同様の記録動作が行われる。
第2図は上記記録部8に設けられている一般的な感熱
ヘッドの回路ブロック図である。複数の発熱抵抗体31が
配設されており、各発熱抵抗体31の一端は+24Vの印字
用電源であるV24に接続され、他端はこの発熱抵抗体31
を制御するIC32に接続されている。なおSIは画データの
入力端子を、ENL1〜4はイネーブル信号を、CKはクロッ
ク信号を、V5はIC32を動作させる電源、GND5及びGND24
は上記した各電源の接地電位を示している。
第3図は第2図に示したIC32の回路例を示した回路図
である。入力端子SIから入力される画データはバッファ
42を介してフリップフロップF0のD端子に入力される。
これと同時に、クロックCKがインバータ41を介してフリ
ップフロップF0〜F63に入力されると、前記画データは
順次各フリップフロップにシフトされて保持される。そ
の後、ラッチデータLATCHがインバータ43を介してラッ
チL0〜L63に入力されると、フリップフロップF0〜F63
保持されたデータがラッチL0〜L63にラッチされる。こ
のような状態で入力端子ENLにローアクティブのイネー
ブルパルスが入力されると、アンドゲートA0〜A63が開
となる。これによりアンドゲートA0〜A63を介してラッ
チL0〜L63にラッチされたデータが反転増幅器I0〜I63
入力される。反転増幅器I0〜I63はアンドゲートA0〜A63
から出力された“1"又は“0"のデータを反転増幅して、
前記第2図に示した発熱抵抗体31が接続される出力端子
OUT−0〜OUT−63に出力する。これにより前記各発熱抵
抗体31にはラッチL0〜L63にラッチされた黒データに対
応して電流が流れる。電流が流れた発熱抵抗体は発熱
し、この抵抗体に押し付けられた感熱記録紙の黒色化し
て、記録がなされる。但し、図中、端子ENHは常にハイ
レベルになっているものとする。
ここで、上記のような構成の記録部8が記録動作をし
ていない時、制御部9は上記イネーブル信号ENL1〜ENL4
をハイレベルとしているため、例えば画データがラッチ
L0〜L63に保持されたままで、且つ発熱抵抗体31にV24の
電力が供給されていても、各発熱抵抗体31に電流が流れ
ることはない。しかし、制御部9が何らかの原因により
暴走して、イネーブル信号ENL1〜ENL4をローレベルにし
てしまい且つ、ラッチL0〜L63に前回の値データが残っ
たままであると、黒データに対応する発熱抵抗体に電流
が流れて発熱してしまう。このような場合、制御部9が
異常となっているため、上記のようなことが生じると発
熱時間に制限がなくなる。従って、過熱により記録紙が
こげ、最悪の場合に装置が焼損して火災に至る恐れがあ
った。
(発明が解決しようとする課題) 上記の如くファクシミリ装置等に搭載される従来の感
熱記録方式の記録装置では、記録停止時に、この記録装
置の制御系が暴走して異常動作を行うと、場合によって
は発熱抵抗体に電流が制限時間なく流れてしまうことが
あり、過熱により記録紙がこげたり、最悪の場合は火災
を引き起こす等の欠点があった。そこで本発明は上記の
欠点を除去するもので、記録停止時に制御系が異常を起
こしても発熱抵抗体の発熱を防止して、信頼性を向上さ
せた感熱記録方式の記録装置を提供することを目的とし
ている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明に係る感熱記録方式の記録装置は、電流が流れ
ると発熱する発熱抵抗体と、印字データをラッチするラ
ッチ手段と、このラッチ手段にラッチされた印字データ
を前記発熱抵抗体側に通過させる場合のゲートとなるゲ
ート手段と、前記発熱抵抗体に発熱を生じさせなくする
白データを発生する白データ発生手段と、印字の最終ラ
インを検出する最終ライン検出手段と、印字を行う際に
は前記ラッチ手段にラッチされた印字データを前記発熱
抵抗体側に通過させるように前記ゲート手段を制御する
一方、前記最終ライン検出手段が印字の最終ラインを検
出した場合に、前記白データ合発生手段の白データを前
記ラッチ手段にラッチさせる制御手段とを具備すること
を特徴とする。
(作用) 本発明に係る感熱記録方式の記録装置は、上記構成に
より、印字の最終ラインが検出された場合に、白データ
発生手段の白データがラッチ手段にラッチされることに
なり、最終ラインが印字された後に誤動作によりゲート
手段が当該ラッチ手段にラッチされたデータを通過させ
ることがあっても、発熱抵抗体に発熱を生じさせなくす
る白データが発熱抵抗体に与えられ、誤動作にも拘らず
発熱が生じる事態を防止できる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第
1図は本発明の感熱記録方式の記録装置の一実施例を示
したブロック図である。11は画データを感熱記録紙に印
字して出力する記録部、12は画データの入力制御及び記
録部11の印字制御を行う制御部、13は入力端子16から入
力される画データを一旦保持する記憶部、14は記録部11
に印字用の電力を供給する電源部、15は“O"の白データ
を発生する白データ発生部、16は画データの入力端子で
ある。
次に本実施例の動作について説明する。ファクシミリ
の受信画データ又はコピー原稿の読み取り画データ等が
入力端子16から入力されると、制御部12は記憶部13に一
旦入力画データを記憶させた後、記録部11の印字速度に
合わせて、前記画データを記憶部13から読み出して記録
部11に与える。これと同時に制御部12は電源部14を起動
して印字用の電力を記録部11に供給する。記録部11は入
力される画データを感熱印字記録紙に印字して出力す
る。
本例の記録部11の感熱ヘッドの構成は第2図に示す如
くであり、従来例のところで述べた通りである。また、
この第2図中のIC32の内部回路は第3図に示した構成を
有している。即ち、入力端子SIから入力された第4図
(A)に示すような画データは第4図(B)に示すよう
なクロックCKによって、順次フリップフロップF0〜F63
に入力され、その後第4図(C)に示すようなラッチ信
号LATCHによってフリップフロップF0〜F63のデータがラ
ッチL0〜L63に保持される。次に第4図(D)〜(G)
に示すようにイネーブル信号EN1〜4が端子ENLから入力
されると、アンドゲートA0〜A63を介してラッチL0〜L63
の内容(反転データ)が出力端子OUT−0〜OUT−63に出
力され、ローレベルの出力端子に対応した発熱抵抗体31
(第2図に示す)に電流が流れ、感熱記録が行われる。
なお、上記クロックCK、ラッチ信号LATCH及びイネーブ
ル信号ENL1〜4等は制御部12により出力され、又端子EN
Hは通常ハイレベルとなっている。こうして、画データ
の記録が終了すると、制御部12はイネーブル信号ENL1〜
4をハイレベルとしてアンドゲートA0〜A63を閉とし
て、出力端子OUT−0〜OUT−63がハイレベルとなるよう
に制御している。従って、当然、この状態では発熱抵抗
体31に電流は流れず、感熱ヘッドは動作停止状態とな
る。次に制御部12は白データ発生部15を起動して少なく
とも1ライン分の白データを発生させ、これを記憶部13
に一旦記憶させた後読み出して記録部11に送る。次に制
御部12は前記白データをラッチL0〜L63に保持させる制
御を行って、記録処理を終了する。
第5図は上記制御部12の印字制御動作を示したフロー
チャートである。先ず、ステップ501にて入力画データ
を記憶部13に記憶させる。
ステップ502にて記録部11から1ライン毎データを読
み出して記録部11に送る。ステップ503にて印字データ
が最終ラインであるか否かを判定し、最終ラインでない
場合はステップ501に戻る。最終ラインである場合はス
テップ504へ進んで白データ発生部15に白データを発生
させて、これを記憶部13に記憶させる。ステップ505で
は記憶部13から白データ1ラインを読み出して、記録部
11に送る。ステップ506では白データをラッチに保持さ
せて処理を終了する。
本実施例によれば、制御部12は画データの最終ライン
を記録部11の感熱ヘッドに送った後、白データ発生部15
にて白データを発生させ、この白データをラッチL0〜L
63に保持させてから、記録部11の動作を停止させる。従
って、その後、制御部12が異常を起こして、例えイネー
ブル信号ENL1〜4をローレベルとして、アンドゲートA0
〜A63を開いても、発熱抵抗体31側に出力されるデータ
はラッチされた白データに対応するハイレベルの信号で
あるので、前記発熱抵抗体31に電流が流れることを防止
することができ、記録紙の焼損ひいては火災等が発生す
ることを防止することができ、装置の信頼性を向上させ
ることができる。
なお、本発明の実施例では、白データ発生部15で発生
させた白データを一時記憶部13に記憶させたのち、記録
部11に送っているが、記録部11のラッチに白データを入
力する方法として、他の方法でもかまわないのは自明で
ある。
[発明の効果] 以上記述した如く本発明の感熱記録方式の記録装置に
よれば、記録停止時に制御系が異常を起こしても発熱抵
抗体の発熱を防止して、安全性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感熱記録方式の記録装置の一実施例を
示したブロック図、第2図は感熱記録方式の記録装置の
感熱ヘッドの回路構成例を示したブロック図、第3図は
第2図に示したIC回路の詳細回路例を示した回路図、第
4図は第3図に示したIC回路の動作タイムチャート、第
5図は第1図に示した制御部の動作フローチャート、第
6図は従来の感熱記録方式の記録装置を搭載したファク
シミリ装置の一例を示したブロック図である。 11……記録部、12……制御部 13……記憶部、14……電源部 15……白データ発生部、31……発熱抵抗体 32……IC A0〜A63……アンドゲート F0〜F63……フリップフロップ L0〜L63……ラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/375

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流が流れると発熱する発熱抵抗体と、 印字データをラッチするラッチ手段と、 このラッチ手段にラッチされた印字データを前記発熱抵
    抗体側に通過させる場合のゲートとなるゲート手段と、 前記発熱抵抗体に発熱を生じさせなくする白データを発
    生する白データ発生手段と、 印字の最終ラインを検出する最終ライン検出手段と、 印字を行う際には前記ラッチ手段にラッチされた印字デ
    ータを前記発熱抵抗体側に通過させるように前記ゲート
    手段を制御する一方、前記最終ライン検出手段が印字の
    最終ラインを検出した場合に、前記白データ発生手段の
    白データを前記ラッチ手段にラッチさせる制御手段と を具備することを特徴とする感熱記録方式の記録装置。
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