JP2842921B2 - タイヤ滑り止め装置及びその製造方法 - Google Patents
タイヤ滑り止め装置及びその製造方法Info
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- JP2842921B2 JP2842921B2 JP5774190A JP5774190A JP2842921B2 JP 2842921 B2 JP2842921 B2 JP 2842921B2 JP 5774190 A JP5774190 A JP 5774190A JP 5774190 A JP5774190 A JP 5774190A JP 2842921 B2 JP2842921 B2 JP 2842921B2
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- reinforcing
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はタイヤの外周へ装着されるタイヤ滑り止め装
置及びその製造方法に関する。
置及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 積雪路等で使用される車両用のタイヤ滑り止め装置に
おいてラダータイプと称されるタイヤ滑り止め装置があ
る。
おいてラダータイプと称されるタイヤ滑り止め装置があ
る。
第9図に示す如く、このタイプのタイヤ滑り止め装置
100はタイヤ102の路面当接面に一定間隔を配して配設さ
れるタイヤ滑り止め部材104と、このタイヤ滑り止め部
材104を一定間隔で連結するサイドロープ106と、を備え
ている。
100はタイヤ102の路面当接面に一定間隔を配して配設さ
れるタイヤ滑り止め部材104と、このタイヤ滑り止め部
材104を一定間隔で連結するサイドロープ106と、を備え
ている。
ところで、第10図に示すように前記タイヤ滑り止め部
材104にはタイヤ滑り止め部材104の剛性を高めるために
補強布110を複数枚重ね合わせて形成された補強部材112
が埋設されている。
材104にはタイヤ滑り止め部材104の剛性を高めるために
補強布110を複数枚重ね合わせて形成された補強部材112
が埋設されている。
従来、この補強部材112を製造する場合は、略矩形状
に打ち抜かれで束にされて置かれている第11図に示すよ
うな補強布110から所定枚(この例では2枚)の補強布1
10を取り出してそれから第12図に示すように重ね合わせ
て、補強部材112を製造している。
に打ち抜かれで束にされて置かれている第11図に示すよ
うな補強布110から所定枚(この例では2枚)の補強布1
10を取り出してそれから第12図に示すように重ね合わせ
て、補強部材112を製造している。
しかし、従来においては分離されている複数の補強布
110を重ね合わせる場合に補強布110同士がずれた状態で
重ね合わされるのを防止するため補強布110同士を位置
決めしてから重ね合わせている。
110を重ね合わせる場合に補強布110同士がずれた状態で
重ね合わされるのを防止するため補強布110同士を位置
決めしてから重ね合わせている。
この結果、補強布110を重ね合わせる前に補強布110の
位置決めが必要となり、補強部材112の製造効率が低下
することにより、タイヤ滑り止め装置100の製造効率が
低下する不具合がある。
位置決めが必要となり、補強部材112の製造効率が低下
することにより、タイヤ滑り止め装置100の製造効率が
低下する不具合がある。
また、前記補強布110の位置決め作業工程を設けるこ
とによりタイヤ滑り止め装置100のコストがアツプする
という不具合がある。
とによりタイヤ滑り止め装置100のコストがアツプする
という不具合がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記事実を考慮して、コストの低いタイヤ滑
り止め装置及び製造効率の高いタイヤ滑り止め装置の製
造方法を提供することが目的である。
り止め装置及び製造効率の高いタイヤ滑り止め装置の製
造方法を提供することが目的である。
[課題を解決するための手段] 請求項(1)の発明は、シート状の補強部材が埋設さ
れたタイヤの路面当接面に配設されるタイヤ滑り止め部
材を有するタイヤ滑り止め装置であって、前記補強部材
は連続形成された複数の同一形状の補強シート片を隣接
する補強シート片間で折り曲げて重ね合わせることによ
り形成されることを特徴としている。
れたタイヤの路面当接面に配設されるタイヤ滑り止め部
材を有するタイヤ滑り止め装置であって、前記補強部材
は連続形成された複数の同一形状の補強シート片を隣接
する補強シート片間で折り曲げて重ね合わせることによ
り形成されることを特徴としている。
請求項(2)の発明は、シート状補強部材が埋設され
たタイヤの路面当接面に配設されるタイヤ滑り止め部材
を有するタイヤ滑り止め装置の製造方法であって、同一
形状の補強シート片が連続する補強シートを形成し、隣
接する補強シート片間に設けられた折曲部で折り曲げて
補強シート片を重ね合わせて補強部材を形成し、この補
強部材を成形型に配設してタイヤ滑り止め部材が成形さ
れることを特徴としている。
たタイヤの路面当接面に配設されるタイヤ滑り止め部材
を有するタイヤ滑り止め装置の製造方法であって、同一
形状の補強シート片が連続する補強シートを形成し、隣
接する補強シート片間に設けられた折曲部で折り曲げて
補強シート片を重ね合わせて補強部材を形成し、この補
強部材を成形型に配設してタイヤ滑り止め部材が成形さ
れることを特徴としている。
[作用] 上記構成の請求項(1)の発明では、タイヤ滑り止め
装置のタイヤ滑り止め部材に埋設されている補強部材は
同一形状の補強シート片が連続形成される補強シートを
折り曲げて形成されている。
装置のタイヤ滑り止め部材に埋設されている補強部材は
同一形状の補強シート片が連続形成される補強シートを
折り曲げて形成されている。
従って、重ね合わせる補強シート片同士を位置決めす
る必要はない。
る必要はない。
上記構成の請求項(2)の発明では、同一形状の補強
シート片が連続形成される補強シートを形成する。次
に、連続する補強シート片間を折り曲げて隣接する補強
シート片を重ね合わせて補強部材を形成する。そして、
この補強部材を形成型に配設してタイヤ滑り止め部材が
製造される。
シート片が連続形成される補強シートを形成する。次
に、連続する補強シート片間を折り曲げて隣接する補強
シート片を重ね合わせて補強部材を形成する。そして、
この補強部材を形成型に配設してタイヤ滑り止め部材が
製造される。
従って、補強部材を形成する場合に隣接する補強シー
ト間を折り曲げるだけで別途に位置決め工程を設けて補
強シート片同士を位置決めしなくても補強シート片を正
確に対応させた状態で重ね合わせることができる。
ト間を折り曲げるだけで別途に位置決め工程を設けて補
強シート片同士を位置決めしなくても補強シート片を正
確に対応させた状態で重ね合わせることができる。
[実施例] 第3図にはタイヤ102に装着されたタイヤ滑り止め装
置10の一部斜視図が示されている。
置10の一部斜視図が示されている。
前記タイヤ滑り止め装置10はタイヤ102の外周面に配
設される複数のタイヤ滑り止め部材12と、複数のタイヤ
滑り止め部材12を一定間隔を配して連結するサイドロー
プ14と、を備えている。この結果、第6図に示す如くタ
イヤ滑り止め装置10は梯子状に構成されている。
設される複数のタイヤ滑り止め部材12と、複数のタイヤ
滑り止め部材12を一定間隔を配して連結するサイドロー
プ14と、を備えている。この結果、第6図に示す如くタ
イヤ滑り止め装置10は梯子状に構成されている。
第3図に示す如く、前記タイヤ滑り止め部材12はタイ
ヤ102の路面当接面102Aに配設される中央部16と、タイ
ヤ102の車両幅方向の外側102B及びタイヤ102車両幅方向
の内側面102Cにそれぞれ配設される脚部18と、を備えて
いる。この結果、タイヤ滑り止め部材12は略コ字状に形
成されている。タイヤ滑り止め部材12の中央部16にはス
パイクピン24が複数(この実施例では3本)植設されて
いる。これらのスパイクピン24は雪面又は氷面に食い込
むことにより、タイヤ滑り止め部材12の雪面又は氷面に
対する摩擦抵抗を高めている。
ヤ102の路面当接面102Aに配設される中央部16と、タイ
ヤ102の車両幅方向の外側102B及びタイヤ102車両幅方向
の内側面102Cにそれぞれ配設される脚部18と、を備えて
いる。この結果、タイヤ滑り止め部材12は略コ字状に形
成されている。タイヤ滑り止め部材12の中央部16にはス
パイクピン24が複数(この実施例では3本)植設されて
いる。これらのスパイクピン24は雪面又は氷面に食い込
むことにより、タイヤ滑り止め部材12の雪面又は氷面に
対する摩擦抵抗を高めている。
また、前記脚部18には金属製のサイドロープ支持体22
が取り付けられている。即ち、脚部18には切欠部18Aが
形成され、この切欠部18Aにはサイドロープ支持体22の
一端部22Aが係止されている。またサイドロープ支持体2
2の他端部22Bはかしめられてサイドロープ14が固定され
ている。
が取り付けられている。即ち、脚部18には切欠部18Aが
形成され、この切欠部18Aにはサイドロープ支持体22の
一端部22Aが係止されている。またサイドロープ支持体2
2の他端部22Bはかしめられてサイドロープ14が固定され
ている。
前記タイヤ滑り止め部材10は天然ゴムや熱可塑性ウレ
タン、熱可塑性ゴム等の熱可塑性エラストマー等から成
形されて可撓性を有している。
タン、熱可塑性ゴム等の熱可塑性エラストマー等から成
形されて可撓性を有している。
第4図及び第5図に示す如く、タイヤ滑り止め部材12
にはタイヤ滑り止め部材12の剛性を高めるために補強部
材26が埋設されている。第4図に示す如く、前記補強部
材26はその長手方向をタイヤ滑り止め部材12の長手方向
と同じになるような状態で配設されている。この補強部
材26の長手方向の両端部(第4図には一方の端部のみを
示す)はタイヤ滑り止め部材12の脚部18の端部近傍で折
り返されてループ部26Aを形成している。このループ部2
6Aには金属製のビード27が挿入され、前記サイドロープ
支持体22が前記脚部18に確実に係止されるように脚部18
を補強している。
にはタイヤ滑り止め部材12の剛性を高めるために補強部
材26が埋設されている。第4図に示す如く、前記補強部
材26はその長手方向をタイヤ滑り止め部材12の長手方向
と同じになるような状態で配設されている。この補強部
材26の長手方向の両端部(第4図には一方の端部のみを
示す)はタイヤ滑り止め部材12の脚部18の端部近傍で折
り返されてループ部26Aを形成している。このループ部2
6Aには金属製のビード27が挿入され、前記サイドロープ
支持体22が前記脚部18に確実に係止されるように脚部18
を補強している。
第1図に示す如く、前記補強部材26はキヤンバス布28
を打ち抜いて形成された補強シートとしてのキヤンバス
布片29から形成されている。このキヤンバス布片29は同
形状の補強シート片としてのキヤンバス布小片29A、29B
とから形成されている。また、キヤンバス布小片29A、2
9Bはキヤンバス布片29の中央部に設けられた折曲部36に
よって連続されている。従って、キヤンバス布小片29A
とキヤンバス布小片29Bとは折曲部36を軸として対称と
なっている。
を打ち抜いて形成された補強シートとしてのキヤンバス
布片29から形成されている。このキヤンバス布片29は同
形状の補強シート片としてのキヤンバス布小片29A、29B
とから形成されている。また、キヤンバス布小片29A、2
9Bはキヤンバス布片29の中央部に設けられた折曲部36に
よって連続されている。従って、キヤンバス布小片29A
とキヤンバス布小片29Bとは折曲部36を軸として対称と
なっている。
前記キヤンバス布28は天然繊維又はナイロン等の合成
繊維等の有機繊維からなる第1のコード38Aと第2のコ
ード38Bを平織りして形成された帆布30と、この帆布30
の一方の面にコーテイングされたシートゴム32Aと他方
の面にコーテイングされたシートゴム32Bと、から形成
されている。第7図(A)に示すように前記シートゴム
32Aとシートゴム32Bとはその肉厚寸法を同じに設定され
ている。
繊維等の有機繊維からなる第1のコード38Aと第2のコ
ード38Bを平織りして形成された帆布30と、この帆布30
の一方の面にコーテイングされたシートゴム32Aと他方
の面にコーテイングされたシートゴム32Bと、から形成
されている。第7図(A)に示すように前記シートゴム
32Aとシートゴム32Bとはその肉厚寸法を同じに設定され
ている。
第1図に示すように、この折曲部6の長さ寸法L1はキ
ヤンバス布小片29A、29Bの長手方向の長さ寸法L2の50%
乃至80%の長さ寸法に設定されることが好ましい。
ヤンバス布小片29A、29Bの長手方向の長さ寸法L2の50%
乃至80%の長さ寸法に設定されることが好ましい。
第1図及び第2図に示す如く、前記折曲部36に対応す
るシートゴム32Bはミシン目状に貫通孔34が形成されて
いる。この実施例では貫通孔34と貫通孔34と間に位置す
る切り込まれてない部分は20mm間隔(10mm乃至30mm間隔
が好ましい)で設けられている。これによりキヤンバス
布片29は前記貫通孔34に沿って第2図に示すように折り
曲げられるようになっている。従って、キヤンバス布小
片29Aとキヤンバス布小片29Bとはずれることなく重ね合
わされるようになっている。
るシートゴム32Bはミシン目状に貫通孔34が形成されて
いる。この実施例では貫通孔34と貫通孔34と間に位置す
る切り込まれてない部分は20mm間隔(10mm乃至30mm間隔
が好ましい)で設けられている。これによりキヤンバス
布片29は前記貫通孔34に沿って第2図に示すように折り
曲げられるようになっている。従って、キヤンバス布小
片29Aとキヤンバス布小片29Bとはずれることなく重ね合
わされるようになっている。
なお、貫通孔34と貫通孔34との間に位置する非貫通部
分は20mm間隔で設けられているため、従来に比し帆布30
を構成する第1のコード38A、第2のコード38Bがほつれ
て露出する量を減少させることができる。この結果、タ
イヤ滑り止め部材12の外観品質を向上させることができ
る。
分は20mm間隔で設けられているため、従来に比し帆布30
を構成する第1のコード38A、第2のコード38Bがほつれ
て露出する量を減少させることができる。この結果、タ
イヤ滑り止め部材12の外観品質を向上させることができ
る。
また、実施例ではキヤンバス布小片29Aとキヤンバス
布小片29Bの形状を第1図に示すような形状に形成した
が、これに限定されるものでなく、例えば台形状等の他
の形状に形成してもよい。
布小片29Bの形状を第1図に示すような形状に形成した
が、これに限定されるものでなく、例えば台形状等の他
の形状に形成してもよい。
次に射出成形機を使用してタイヤ滑り止め装置10の製
造方法について説明する。
造方法について説明する。
まず、図示しないプレス機でキヤンバス布28を第1図
に示すような形状に打に抜いてキヤンバス布片29を製造
する。この時にキヤンバス布小片29Aとキヤンバス布小
片29Bとの折曲部36に対応するシートゴム32Bに貫通孔34
を同時に形成する。
に示すような形状に打に抜いてキヤンバス布片29を製造
する。この時にキヤンバス布小片29Aとキヤンバス布小
片29Bとの折曲部36に対応するシートゴム32Bに貫通孔34
を同時に形成する。
次に、キヤンバス布片29を折曲部36に形成されている
貫通孔34に沿って折り曲げる。この結果、キヤンバス布
小片29Aとキヤンバス布小片29Bとはずれることなく正確
に対応して重ね合わされた状態で接着され、補強部材26
が製造される。
貫通孔34に沿って折り曲げる。この結果、キヤンバス布
小片29Aとキヤンバス布小片29Bとはずれることなく正確
に対応して重ね合わされた状態で接着され、補強部材26
が製造される。
従って、従来のように分離されている2枚の補強布を
選択して重ね合わせるものでないので、重ね合わせ前に
行う位置決め作業が不要となると共に補強部材26の製造
時間が30%程度短縮される。
選択して重ね合わせるものでないので、重ね合わせ前に
行う位置決め作業が不要となると共に補強部材26の製造
時間が30%程度短縮される。
次に、前記補強不在26の長手方向両端部を折り曲げて
ループ部26Aを形成し、このループ部26Aにビード27を挿
入する。
ループ部26Aを形成し、このループ部26Aにビード27を挿
入する。
そして、第8図に示すように前記補強部材26を図示し
ない射出成形機に適用される金型50内に配設する。即
ち、この金型50は第1の金型枠52と第2の金型枠54とが
構成され、前記補強部材26を支持材58を介して金型枠52
の凹部52A内に配設する。そして、前記第1の金型枠52
に第2の金型枠54を組み合わせることにより、補強部材
26は金型50内に配設される。次に、金型50の射出孔56か
ら溶融された熱可塑性エラスマーを射出する。これによ
り、溶融された熱可塑性エラストマーは第1の金型枠52
の凹部52Aと第2の金型枠54の凹部54Aとに充填され、タ
イヤ滑り止め部材12が成形される。
ない射出成形機に適用される金型50内に配設する。即
ち、この金型50は第1の金型枠52と第2の金型枠54とが
構成され、前記補強部材26を支持材58を介して金型枠52
の凹部52A内に配設する。そして、前記第1の金型枠52
に第2の金型枠54を組み合わせることにより、補強部材
26は金型50内に配設される。次に、金型50の射出孔56か
ら溶融された熱可塑性エラスマーを射出する。これによ
り、溶融された熱可塑性エラストマーは第1の金型枠52
の凹部52Aと第2の金型枠54の凹部54Aとに充填され、タ
イヤ滑り止め部材12が成形される。
そして、このタイヤ滑り止め部材12の中央部16にスパ
イクピンを24を3本植設する。
イクピンを24を3本植設する。
次に、タイヤ滑り止め部材12の脚部18にサイドロープ
14が固定されたサイドロープ支持体22が取り付けられる
ことにより、タイヤ滑り止め装置10が製造される。
14が固定されたサイドロープ支持体22が取り付けられる
ことにより、タイヤ滑り止め装置10が製造される。
また、プレスでの加硫成形によるタイヤ滑り止め装置
10の製造方法について説明する。
10の製造方法について説明する。
まず、図示しないプレス機でキヤンバス布28を第1図
に示すような形状に打ち抜いてキヤンバス布片29を製造
する。この時にキヤンバス布小片29Aとキヤンバス布小
片29Bとの折曲部36に対応するシートゴム32Bに貫通孔34
を同時に形成する。
に示すような形状に打ち抜いてキヤンバス布片29を製造
する。この時にキヤンバス布小片29Aとキヤンバス布小
片29Bとの折曲部36に対応するシートゴム32Bに貫通孔34
を同時に形成する。
次に、前記補強部材26の長手方向両端部を折曲げてル
ープ部26Aを形成し、このループ部26Aにビード27を挿入
する。
ープ部26Aを形成し、このループ部26Aにビード27を挿入
する。
そして、前記補強部材26を図示しない一方のゴムと他
方のゴムとで挟んだ状態にする。なお、この場合補強部
材26と一方のゴムとの間にはスパイクピン24を配設して
おく。また、一方のゴムの長手方向両端部にブロツク状
のゴムを包むようにして配設しておく。そして、この状
態で成形治具に入れて加硫接着する。
方のゴムとで挟んだ状態にする。なお、この場合補強部
材26と一方のゴムとの間にはスパイクピン24を配設して
おく。また、一方のゴムの長手方向両端部にブロツク状
のゴムを包むようにして配設しておく。そして、この状
態で成形治具に入れて加硫接着する。
次に、タイヤ滑り止め部材12の脚部18にサイドロープ
14が固定されたサイドロープ支持体22が取り付けられる
ことにより、タイヤ滑り止め装置10が製造される。
14が固定されたサイドロープ支持体22が取り付けられる
ことにより、タイヤ滑り止め装置10が製造される。
なお、本実施例においてはキヤンバス布小片29Aとキ
ヤンバス布小片29Bとは連続形成されている。このた
め、キヤンバス布小片29Aとキヤンバス布小片29Bとを重
ね合わせる場合にシートゴム32Aとシートゴム32Aとが当
接するようにキヤンパス布小片29Aとキヤンバス布小片2
9Bと重ね合わせることができる。従って、第7図(B)
に示すようにキヤンバス布片29のシートゴム32Aとシー
トゴム32Bとの肉厚寸法が異なっている場合において、
シートゴム32Aとシートゴム32Aが当接した状態でキヤン
バス布小片29Aとキヤンバス布小片29Bさせる場合に重ね
合わせミスを確実に防止できる。
ヤンバス布小片29Bとは連続形成されている。このた
め、キヤンバス布小片29Aとキヤンバス布小片29Bとを重
ね合わせる場合にシートゴム32Aとシートゴム32Aとが当
接するようにキヤンパス布小片29Aとキヤンバス布小片2
9Bと重ね合わせることができる。従って、第7図(B)
に示すようにキヤンバス布片29のシートゴム32Aとシー
トゴム32Bとの肉厚寸法が異なっている場合において、
シートゴム32Aとシートゴム32Aが当接した状態でキヤン
バス布小片29Aとキヤンバス布小片29Bさせる場合に重ね
合わせミスを確実に防止できる。
また、第7図(C)に示すように、第1のコード38A
と第2のコード38Bが共に補強部材26の長手方向に対し
て傾斜している状態のキヤンバス布28がある。このよう
なキヤンバス布28を形成する理由は第1のコード38Aと
第2のコード38Bが共に補強部材26の長手方向に対して
傾斜することにより補強部材26の強度を高くできるため
である。
と第2のコード38Bが共に補強部材26の長手方向に対し
て傾斜している状態のキヤンバス布28がある。このよう
なキヤンバス布28を形成する理由は第1のコード38Aと
第2のコード38Bが共に補強部材26の長手方向に対して
傾斜することにより補強部材26の強度を高くできるため
である。
なお、実施例では2片のキヤンバス布小片29A、29Bと
からなるキヤンバス布片29で補強部材26を形成したが、
3片以上のキヤンバス布小片からなるキヤンバス布片29
を形成しキヤンバス布小片を重ね合わせて補強部材26を
形成してもよい。
からなるキヤンバス布片29で補強部材26を形成したが、
3片以上のキヤンバス布小片からなるキヤンバス布片29
を形成しキヤンバス布小片を重ね合わせて補強部材26を
形成してもよい。
また、折曲部36に形成したミシン目状の貫通孔34に代
えてシートゴム32Bに直線状の貫通しない切込を形成し
てもよい。
えてシートゴム32Bに直線状の貫通しない切込を形成し
てもよい。
なお、折曲部36は実施例で示した如くキヤンバス布小
片29A、29Bの長手方向中間部に形成することが好ましい
が必ずしも中間部に設けなくてもよい。
片29A、29Bの長手方向中間部に形成することが好ましい
が必ずしも中間部に設けなくてもよい。
また、本実施例では帆布30は第1のコード38Aと第2
のコード38Bを平織して形成したが、いわゆる簾織で形
成してもよい。
のコード38Bを平織して形成したが、いわゆる簾織で形
成してもよい。
なお、本実施例ではタイヤ滑り止め装置及びその製造
方法について示したが、ベルト、ホース等の他の製品に
適用してもよい。
方法について示したが、ベルト、ホース等の他の製品に
適用してもよい。
[発明の効果] 以上に説明した如く、本発明に係るタイヤ滑り止め装
置及びタイヤ滑り止め装置の製造方法では、補強部材を
製造できる場合に位置決め工程を不要としたので、製品
コストの低下及びタイヤ滑り止め装置の製造効率を向上
させることができるという優れた効果を有する。
置及びタイヤ滑り止め装置の製造方法では、補強部材を
製造できる場合に位置決め工程を不要としたので、製品
コストの低下及びタイヤ滑り止め装置の製造効率を向上
させることができるという優れた効果を有する。
第1図乃至第8図は本発明に係るタイヤ滑り止め装置及
びその製造方法の一実施例を示し、第1図は一部が切欠
れたキヤンバス布片の正面図、第2図はキヤンバス布片
を折り曲げている状態図、第3図はタイヤに装着された
タイヤ滑り止め装置の一部斜視図、第4図はタイヤ滑り
止め部材の一部断面図、第5図は第4図のV−V線断面
図、第6図はタイヤ滑り止め装置の全体斜視図、第7図
(A)及び第7図(B)は補強部材の断面図、第7図
(C)は第1のコードと第2のコードを傾斜して交差さ
せて織ったキヤンバス布片の一部切欠図、第8図は補強
部材が配設された状態の金型の断面図、第9図乃至第12
図は従来のタイヤ滑り止め装置及びその製造方法を示
し、第9図は第3図に対応するタイヤに装着されたタイ
ヤ滑り止め装置の一部斜視図、第10図は第4図に対応す
るタイヤ滑り止め部材の一部断面図、第11図は一部が切
欠れたキヤンバス布片の正面図、第12図は補強布を重ね
合わせる場合の状態図である。 10……タイヤ滑り止め装置、 12……タイヤ滑り止め部材、 26……補強部材、 29……キヤンバス布片(補強シート)、 29A……キヤンバス布小片(補強シート片)、 29B……キヤンバス布小片(補強シート片)、 36……折曲部、 50……金型(成形型)。
びその製造方法の一実施例を示し、第1図は一部が切欠
れたキヤンバス布片の正面図、第2図はキヤンバス布片
を折り曲げている状態図、第3図はタイヤに装着された
タイヤ滑り止め装置の一部斜視図、第4図はタイヤ滑り
止め部材の一部断面図、第5図は第4図のV−V線断面
図、第6図はタイヤ滑り止め装置の全体斜視図、第7図
(A)及び第7図(B)は補強部材の断面図、第7図
(C)は第1のコードと第2のコードを傾斜して交差さ
せて織ったキヤンバス布片の一部切欠図、第8図は補強
部材が配設された状態の金型の断面図、第9図乃至第12
図は従来のタイヤ滑り止め装置及びその製造方法を示
し、第9図は第3図に対応するタイヤに装着されたタイ
ヤ滑り止め装置の一部斜視図、第10図は第4図に対応す
るタイヤ滑り止め部材の一部断面図、第11図は一部が切
欠れたキヤンバス布片の正面図、第12図は補強布を重ね
合わせる場合の状態図である。 10……タイヤ滑り止め装置、 12……タイヤ滑り止め部材、 26……補強部材、 29……キヤンバス布片(補強シート)、 29A……キヤンバス布小片(補強シート片)、 29B……キヤンバス布小片(補強シート片)、 36……折曲部、 50……金型(成形型)。
Claims (2)
- 【請求項1】シート状の補強部材が埋設されタイヤの路
面当接面に配設されるタイヤ滑り止め部材を有するタイ
ヤ滑り止め装置であって、前記補強部材は連続形成され
た複数の同一形状の補強シート片を隣接する補強シート
片間で折り曲げて重ね合わせることにより形成されるこ
とを特徴とするタイヤ滑り止め装置。 - 【請求項2】シート状の補強部材が埋設されタイヤの路
面当接面に配設されるタイヤ滑り止め部材を有するタイ
ヤ滑り止め装置の製造方法であって、同一形状の補強シ
ート片が連続する補強シートを形成し、隣接する補強シ
ート片間で設けられた折曲部で折り曲げて補強シート片
を重ね合わせて補強部材を形成し、この補強部材を成形
型に配設してタイヤ滑り止め部材が成形されることを特
徴とするタイヤ滑り止め装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5774190A JP2842921B2 (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | タイヤ滑り止め装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5774190A JP2842921B2 (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | タイヤ滑り止め装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03258604A JPH03258604A (ja) | 1991-11-18 |
JP2842921B2 true JP2842921B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=13064337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5774190A Expired - Lifetime JP2842921B2 (ja) | 1990-03-08 | 1990-03-08 | タイヤ滑り止め装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2842921B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-08 JP JP5774190A patent/JP2842921B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03258604A (ja) | 1991-11-18 |
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