JP2842517B2 - 燃料電池発電設備 - Google Patents

燃料電池発電設備

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JP2842517B2
JP2842517B2 JP6325399A JP32539994A JP2842517B2 JP 2842517 B2 JP2842517 B2 JP 2842517B2 JP 6325399 A JP6325399 A JP 6325399A JP 32539994 A JP32539994 A JP 32539994A JP 2842517 B2 JP2842517 B2 JP 2842517B2
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pipe
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水蒸気を含む燃料ガ
スを燃料電池に供給し、その電気化学反応によって生じ
た水蒸気を含む排気ガスを排出する一連のガス経路にお
いて、このガス経路内で発生する凝縮水を排水して、燃
料電池などへの凝縮水による悪影響を除くようにした燃
料電池発電設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池発電設備は、高い発電効率を備
え、オンサイト型の業務用燃料電池として注目されてい
る。例えば、200kWリン酸型燃料電池発電設備を縦
3m×横6m×高さ3m程度のパッケージ内に納めて、
ビルの分散型電源として試運転されたものがあり、この
ような限られたスペースの中で、この装置内の水蒸気が
凝縮して発生する凝縮水(ドレン)を排水するために十
分なスペースを確保することが困難になってきている。
【0003】図8は、上記試運転に使用した従来の燃料
電池発電設備のガスおよびドレン系統を示す系統線図で
あり、図において、1は燃料電池の改質器で都市ガスと
水蒸気から作り出された水素ガスを、水蒸気とともに燃
料ガスとしてCO変成器に供給するためのガス配管路、
2は燃料ガスの中に残存する一酸化炭素COと水蒸気と
を、触媒反応によって水素と二酸化炭素に変成するCO
変成器、3は変成された燃料ガスを燃料電池へ送るガス
配管路、4は燃料電池の本体内にあり、空気極との間で
電気化学反応によって上記燃料ガスから電気を発生させ
る燃料極、5は燃料極5の入口マニホールド、6は燃料
極4の出口マニホールド、7は燃料極4から出口マニホ
ールド6を介して排出される未反応の燃料ガスと水蒸気
を含む反応済みガスとを排気ガスとして送出し、燃焼処
理するため改質器燃焼部に送るガス配管路である。
【0004】また、8は上記ガス配管路1の内部で水蒸
気から凝縮水となったドレンを排水するためのドレン配
管、9はこのドレン配管8からのガス洩れを少なくして
ドレンを抜き出すドレントラップ、10はこのドレント
ラップ9から流出するドレンおよびガスをしゃ断するし
ゃ断弁、同様に、11はガス配管路3に設けられたドレ
ン配管、12はこのドレン配管11のドレントラップ、
13はこのドレンとラップ12に対応して設けられたし
ゃ断弁、14は燃料極4の出口マニホールド6に設けら
れたドレン配管、15はこのドレンを蓄えるとともに、
ドレン配管14の出口から流出するガスを水封するドレ
ンタンク、16はこのドレンタンクの水位を一定に保つ
ように余剰水を排水するオーバーフロー管、同様に、1
7はガス配管7に設けられたドレン配管、18はそのド
レンタンク、19はそのオーバーフロー管である。
【0005】次に動作について説明する。燃料ガスおよ
び電気化学反応後の排気ガスは、改質器、CO変成器
2、燃料極4、改質器燃焼部と一連のガス経路を連続的
に流れて処理されているものであり、上流側の圧力と下
流側の圧力の差によって、流動している。また、このガ
スの内部には、水蒸気成分が多量に含まれており、燃料
電池発電設備の起動直後、ガス配管路の温度が低い時は
特に、この水蒸気成分が配管路で冷やされて凝縮水とな
り、この水がCO変成器2や燃料極4などに侵入する
と、触媒を傷めたり電解質を希釈したりして、これらの
装置の性能や寿命を劣化させ、またこの水が改質器燃焼
部に入るとバーナーの失火の恐れがあるため、できるだ
け速やかにこの凝縮水を系外に排水する必要がある。ま
た、定常運転時でも、この水蒸気は配管路などで凝縮す
ることがあり、連続的に排水できることが望ましい。
【0006】ドレン配管は、このような凝縮水をドレン
として排水するものであり、ガスの圧力の低い(約1.
03〜1.05気圧)出口マニホールド6とガス配管路
7に設けられたドレン配管14および18は、ドレンタ
ンク15および18の水槽を設けて、その配管出口をこ
のドレンタンクの底部付近に配置することにより、水圧
によってこの出口からのガス流出を水封し、ドレンのみ
を排水するようにしている。このドレンタンク15およ
び18には、それぞれにオーバーフロー管が設けられて
おり、このタンクの水位を一定に保つように、余剰水を
排水するようにしている。この場合の水封高さは水位に
して約30cm〜50cmであり、ドレンタンクはそれ
程大きなものにならない。
【0007】一方、ガスの気圧の高い(約1.07〜
1.10気圧)ガス配管路1および3に設けられたドレ
ン配管8および11は、ドレンタンクによる水封では水
槽の水封高さが約70cm〜100cmとかさむため、
それぞれにドレントラップ9および12としゃ断弁10
および13とを設けており、ガスの流出を少なくするよ
う、ドレントラップ9および12によって、ドレンが貯
まらないとドレンを排出しないように構成している。し
かしながら、ドレンが貯まるとこのドレントラップ9お
よび12からドレンの排水と同時に燃料ガスが流出する
ため、燃料電池発電設備の起動直後、ドレンの発生しや
すい間だけ、しゃ断弁10および13を開けておき、凝
縮が起こりにくい温度まで、ガス配管路の温度が上昇す
るとこれらのしゃ断弁を閉じるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池発電設
備は、以上のように構成されているため、燃料電池発電
設備の起動直後は、可燃性ガスである燃料ガスがドレン
と一緒にしゃ断弁から洩れ出て危険であった。また、そ
の後の定常運転時は、しゃ断弁を閉じたまま運転するの
で、ガス配管路に発生する凝縮水は少量であってもCO
変成器や燃料極に侵入してしまうため、これらの装置に
悪影響を与えてしまうという問題点があった。また、ド
レントラップやしゃ断弁を設ければ、装置そのものも複
雑になり、制御のための装置が必要になるという問題点
があった。
【0009】なお、ドレンが逆流しないように、ドレン
を取り出す配管や装置は、燃料電池発電設備の下部に設
けねばならず、小型化、パッケージ化された燃料電池発
電設備では、設置スペースが限られており、大きなドレ
ンタンクを設けたり、その数を多くしたりすることは非
常に困難であるという問題もある。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、簡単な構成で場所を取らず、
運転中でも連続的にドレンの排水ができて、変成器、燃
料電池、改質器などへの凝縮水による悪影響を除くこと
のできる燃料電池発電設備を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る燃料電池発電設備は、ガス経路に設けられ、その周辺
のガス経路内に発生する凝縮水を誘導して排水する第1
のドレン配管、この第1のドレン配管が設けられる位置
より上流の1つ以上の位置で、上記ガス経路に設けら
れ、その各周辺のガス経路内に発生する凝縮水を誘導し
て排水するとともに、上記ガス経路内のガスの一部を一
緒に放出し、その設けられる位置でのガス経路の断面積
よりも小さい断面積の部分を有する第2のドレン配管、
および上記第1のドレン配管および第2のドレン配管か
ら外気へ流出するガスを水封し、水位を一定に保つよう
余剰水を排水するオーバーフロー部を有するドレンタン
クとを備え、上記第1のドレン配管と上記第2のドレン
配管とから放出されるガスと凝縮水とを集めるように連
結する連結部を設けたものである。
【0012】この発明の請求項2に係る燃料電池発電設
備は、ガス経路に設けられ、その周辺のガス経路内に発
生する凝縮水を誘導して排水する第1のドレン配管、こ
の第1のドレン配管の出口に設けられて、上記凝縮水を
貯留するとともに、上記出口から水面までの高さに応じ
た水圧により、上記第1のドレン配管出口からのガス流
出を水封するドレンタンクと、このタンクの水位を一定
に保つように、余剰水を排水するオーバーフロー部とを
有するドレンタンク装置、および上記第1のドレン配管
が設けられる位置より上流の1つ以上の位置で、上記ガ
ス経路に設けられ、その各周辺のガス経路内に発生する
凝縮水を誘導して排水するとともに、上記ガス経路内の
ガスの一部を一緒に放出し、その設けられる位置でのガ
ス経路の断面積よりも小さい断面積の部分を有し、その
出口が上記第1のドレン配管に接続される第2のドレン
配管を備えたものである。
【0013】この発明の請求項3に係る燃料電池発電設
備は、第1のドレン配管を燃料電池より下流のガス経路
に設けたものである。
【0014】この発明の請求項4に係る燃料電池発電設
備は、第1のドレン配管を燃料電池から出る排気ガスを
排出するガス配管路に設け、第2のドレン配管を燃料電
池の出口マニホールドに設けたものである。
【0015】この発明の請求項5に係る燃料電池発電設
備は、第1のドレン配管を変成器から燃料電池に燃料ガ
スを供給するガス配管路に設け、第2のドレン配管を変
成器に燃料ガスを供給するガス配管路に設けたものであ
る。
【0016】この発明の請求項6に係る燃料電池発電設
備は、第1のドレン配管を燃料電池から出る排気ガスを
排出するガス配管路に設け、第2のドレン配管を、変成
器に燃料ガスを供給するガス配管路と、変成器から燃料
電池に燃料ガスを供給するガス配管路と、燃料電池の出
口マニホールドとに、それぞれ設けたものである。
【0017】この発明の請求項7に係る燃料電池発電設
備は、ガス経路内に発生する凝縮水を誘導して排水する
ため、上記ガス経路に設けられ、上記ガス経路より小さ
い断面積の部分を有するドレン配管、およびこのドレン
配管の出口に設けられて、上記凝縮水を貯留するととも
に、上記ドレン配管出口の圧力に抗して、この出口から
水面までの高さに応じた水圧により、上記出口からのガ
ス流出を抑制するドレンタンクと、上記出口から流出す
るガスを外気に放出するためのベント管と、このタンク
の水位を一定に保つように、余剰水を排水するオーバー
フロー部とを有するドレンタンク装置を備えたものであ
る。
【0018】この発明の請求項8に係る燃料電池発電設
備は、ガス経路内に発生する凝縮水を誘導して排水する
ため、上記ガス経路に設けられ、上記ガス経路より下方
にU字状の湾曲部分を有するドレン配管を備えたもので
ある。
【0019】
【作用】この発明の請求項1における燃料電池発電設備
は、ガス経路に設けられる第1のドレン配管が、その周
辺のガス経路内に発生する凝縮水を誘導して排水し、こ
の第1のドレン配管が設けられる位置より上流の1つ以
上の位置で、上記ガス経路に設けられ、その設けられる
位置でのガス経路の断面積よりも小さい断面積の部分を
有する第2のドレン配管が、その各周辺のガス経路内に
発生する凝縮水を誘導して排水するとともに、上記ガス
経路内のガスの一部を、管路の面積差による管路損失に
よって減圧して一緒に放出し、この放出されるガスは上
記第1のドレン配管の取り出し口であるガス経路の圧力
まで減圧され、水位を一定に保つよう余剰水を排水する
オーバーフロー部を有するドレンタンクが、上記第1の
ドレン配管および第2のドレン配管から外気へ流出する
ガスを、上記減圧されたガス圧力に応じて水封し、連結
部が、上記第1のドレン配管と上記第2のドレン配管と
から放出されるガスと凝縮水とを集めるように連結し、
上記凝縮水は上記ドレンタンクに排水され、上記第2の
ドレン配管から放出されるガスは上記第1のドレン配管
を経由してガス経路に戻される。
【0020】この発明の請求項2における燃料電池発電
設備は、ガス経路に設けられる第1のドレン配管が、そ
の周辺のガス経路内に発生する凝縮水を誘導して排水
し、この第1のドレン配管の出口に設けられるドレンタ
ンク装置のドレンタンクが、上記凝縮水を貯留するとと
もに、上記出口から水面までの高さに応じた水圧によ
り、上記第1のドレン配管出口からのガス流出を水封
し、ドレンタンク装置のオーバーフロー部が、このタン
クの水位を一定に保つように、余剰水を排水し、上記第
1のドレン配管が設けられる位置より上流の1つ以上の
位置で、上記ガス経路に設けられ、その設けられる位置
でのガス経路の断面積よりも小さい断面積の部分を有
し、その出口が上記第1のドレン配管に接続される第2
のドレン配管が、その各周辺のガス経路内に発生する凝
縮水を誘導して排水するとともに、上記ガス経路内のガ
スの一部を、管路の面積差による管路損失によって減圧
して一緒に放出し、上記凝縮水は上記ドレンタンクに排
水され、上記第2のドレン配管から放出されるガスは、
上記第1のドレン配管の取り出し口であるガス経路の圧
力まで減圧されて、上記第1のドレン配管を経由してガ
ス経路に戻される。
【0021】この発明の請求項3における燃料電池発電
設備は、第1のドレン配管が、燃料電池より下流で、圧
力の低いガス経路に設けられ、第1のドレン配管および
第2のドレン配管から外気へ流出するガスは、燃料電池
下流のガス経路内の低い圧力に応じて水封される。
【0022】この発明の請求項4における燃料電池発電
設備は、第1のドレン配管が、燃料電池から出る排気ガ
スを排出するガス配管路に設けられ、第2のドレン配管
が、燃料電池の出口マニホールドに設けられ、上記第2
のドレン配管から放出される排気ガスは、上記第1のド
レン配管を経由して同じ排気ガスのガス経路である燃料
電池から出る排気ガスを排出するガス配管路に戻され
る。
【0023】この発明の請求項5における燃料電池発電
設備は、第1のドレン配管が、変成器から燃料電池に燃
料ガスを供給するガス配管路に設けら、第2のドレン配
管が、変成器に燃料ガスを供給するガス配管路に設けら
れ、上記第2のドレン配管から放出される燃料ガスは、
上記第1ドレン配管を経由して同じ燃料ガスを変成器か
ら燃料電池に供給するガス配管路に戻される。
【0024】この発明の請求項6における燃料電池発電
設備は、第1のドレン配管が、燃料電池から出る排気ガ
スを排出するガス配管路に設けられ、第2のドレン配管
が、変成器に燃料ガスを供給するガス配管路と、変成器
から燃料電池に燃料ガスを供給するガス配管路と、燃料
電池出口のマニホールドとに、それぞれ設けられ、これ
らの第1のドレン配管および第2のドレン配管によっ
て、一連のガス経路で発生した凝縮水をまとめて排水す
る。
【0025】この発明の請求項7における燃料電池発電
設備は、ガス経路に設けられ、上記ガス経路より小さい
断面積の部分を有するドレン配管が、ガス経路内に発生
する凝縮水を誘導して排水するとともに、ガス経路から
の流出ガスを管路の面積差による管路損失によって減圧
して排出し、このドレン配管の出口に設けられるドレン
タンク装置のドレンタンクが、上記凝縮水を貯留すると
ともに、上記ドレン配管出口の圧力に抗して、この出口
から水面までの高さに応じた水圧により、上記出口から
のガス流出を抑制し、ドレンタンク装置のベント管が、
上記出口から流出するガスを外気に放出し、ドレンタン
ク装置のオーバーフロー部が、このタンクの水位を一定
に保つように、余剰水を排水する。
【0026】この発明の請求項8における燃料電池発電
設備は、ガス経路に設けられ、上記ガス経路より下方に
U字状の湾曲部分を有するドレン配管が、このガス経路
内に発生する凝縮水を誘導して排水し、上記ドレン配管
の最下部から、このドレン配管を通して排水されるドレ
ンの排水口までの高さに応じた水圧により、上記ドレン
配管からのガス流出を水封する。
【0027】
【実施例】
実施例1.以下この発明の実施例1を図1に基づいて説
明する。図1において、21〜27,38および39
は、それぞれ従来例を示す図8の1〜7,18および1
9に対応するものであり、21は燃料電池の改質器で都
市ガスと水蒸気から作り出された水素ガスを、水蒸気と
ともに燃料ガスとしてCO変成器に供給するためのガス
配管路、22は燃料ガスの中に残存する一酸化炭素CO
と水蒸気とを、触媒反応によって水素と二酸化炭素に変
成するCO変成器、23は変成された燃料ガスを燃料電
池へ送るガス配管路、24は燃料電池の本体内にあり、
空気極との間で電気化学反応によって上記燃料ガスから
電気を発生させる燃料極、25は燃料極24の入口マニ
ホールド、26は燃料極24の出口マニホールド、27
は燃料極24から出口マニホールド26を介して排出さ
れる未反応の燃料ガスと水蒸気を含む反応済みのガスを
排気ガスとして送出し、燃焼処理するため改質器燃焼部
に送るガス配管路である。
【0028】また、41は燃料極24から排気される排
気ガスのガス配管路27で凝縮する凝縮水を排水する第
1のドレン配管、42,43および44はそれぞれ上記
ドレン配管41のドレン取り出し口の上流位置であるガ
ス配管路21,22および燃料極24の出口マニホール
ド26に、各ドレン取り出し口を有する第2のドレン配
管、38はこれらのドレン配管41,42,43および
44から排水されたドレンを蓄えるとともに、ドレン配
管の出口から流出するガスを水封するドレンタンク、3
9はこのドレンタンク38の水位を一定に保つように余
剰水を排水するオーバーフロー管である。
【0029】次に動作について説明する。燃料電池は、
都市ガスと水蒸気とを改質器を通して水素ガスにして、
さらにCO変成器22の触媒作用によって、このガスに
含まれる一酸化炭素を水蒸気と反応させて水素を発生さ
せ、これらの工程を経た燃料ガスを燃料電池の燃料極2
4に通し、この燃料電池内部で燃料極24と空気極との
間で電解質(例えばリン酸)を介して電気化学反応さ
せ、直流の電気を発生させている。また、電気化学反応
後の排気ガスの中には、未燃焼ガスと電気化学反応によ
って発生した水蒸気が含まれており、これらのガスをさ
らに改質器の燃焼部に送り込んで燃焼させ、改質器の温
度を高温に保つようになっている。
【0030】このように、改質器から出たガスが、ガス
配管路21、CO変成器22、ガス配管路23、燃料極
24の入り口マニホールド25、燃料極24、燃料極2
4の出口マニホールド26、ガス配管27を経て改質器
燃焼部に戻ってくるように、一連のガス経路が構成され
ており、上流側の圧力と下流側の圧力の差によって、ガ
スはこの経路を連続的に流動している。このガスの圧力
は、例えば常圧型の燃料電池発電設備では、CO変成器
22に入る前のガス配管路21で約1.10気圧、CO
変成器22から燃料極24に到るガス配管路23で約
1.07気圧、燃料極24の出口マニホールドで約1.
05気圧、燃料極24から改質器燃焼部に到るガス配管
路27で約1.03気圧である。
【0031】また、従来技術の説明でも述べたように、
このガスの内部には、水蒸気成分が多量に含まれてお
り、燃料電池発電設備の起動直後、ガス配管路の温度が
低い時は特に、この水蒸気成分が配管路で冷やされて凝
縮水となる。この水がCO変成器22や燃料極24など
に侵入すると、触媒を傷めたり電解質を希釈したりし
て、これらの装置の性能や寿命を劣化させ、またこの水
が改質器燃焼部に入るとバーナーの失火の恐れがあるた
め、できるだけ速やかにこの凝縮水を系外に排水する必
要がある。また、定常運転時でも、この水蒸気はガス配
管路などで凝縮することがあり、連続的に排水できるこ
とが望ましい。
【0032】これらのガス経路からそのガス経路内で発
生した凝縮水をドレン配管で排水する場合は、ガス経路
内のガスは取り出さずに凝縮水のみを取り出す必要があ
り、そのためにドレン配管の出口にドレンタンクを設け
て、このドレンタンクの水圧によって、ガスの流出を水
封している。従って、それぞれのドレン配管ごとにドレ
ンタンクを設けるとすれば、水封の水位だけでCO変成
器22に入る前のガス配管路21で約100cm、CO
変成器22から燃料極24に到るガス配管路23で約7
0cm、燃料極24の出口マニホールドで約50cm、
燃料極24から改質器燃焼部に到るガス配管路27で約
30cm必要となり、その水位以上の高さの水槽をもっ
たドレンタンクが必要となる。
【0033】この発明の実施例1では、ガスの圧力が最
小となるガス配管路27において、その第1のドレン配
管41の出口を水封するドレンタンク38を設けたもの
であり、その他の上流のガス経路に接続される第2のド
レン配管42,43および44の出口を、この第1のド
レン配管41に連結して接続し、圧力の高いガス経路に
設けられた第2のドレン配管42,43および44には
ドレンタンクを設けなくても良いように構成したもので
ある。
【0034】図2は、その主要部の管路の構成断面を示
す図であり、図中、同一符号は図1と同じものを示す。
この図において第2のドレン配管42を例にとって説明
すると、ガス配管路21の圧力(1.1気圧)とガス配
管路27の圧力(1.03気圧)との差は0.07気圧
であり、この圧力差によってガス配管路21から凝縮水
と一緒にガスが、この配管42を介して第1のドレン配
管41に放出される。第2のドレン配管42の口径を例
えば6mmとし、ガス配管路21の口径65mmに対し
て十分小さくすることによって、この第2のドレン配管
42を通して第1のドレン配管41に洩れ出るガスの量
を、燃料電池発電設備の発電効率や特性に影響を与えな
い程度の量である全体の約1%程度に抑えるようにでき
る。
【0035】また、この第2のドレン配管42に対し、
第1のドレン配管41の口径を例えば40mmと太くす
ることによって、ドレン配管41,42,43および4
4によって排水されるドレン45は重力によってドレン
タンクへ落下し、第2のドレン配管42の出口から放出
される流出ガス46は、ドレン配管41を通って、ガス
配管路27に戻るようにすることができる。その他の第
2のドレン配管43および44についても42と同様に
構成することができる。
【0036】なお、第2のドレン配管42,43および
44の配管を通して放出され、第1のドレン配管41を
経由してガス配管路27に抜ける流出ガス46は、第2
のドレン配管内での管路損失によって減圧され、第2の
ドレン配管42,43および44の出口の連結部からガ
ス配管路27までの第1のドレン配管を太くすることに
より、第1のドレン配管41を通過する際の減圧は殆ど
発生しないようにできる。そのため、第1のドレン配管
41の出口を水封するための圧力は、ガス配管路27の
ガス圧力と殆ど変わらないので、図2の水封高さh1は
約30cm程度にすることができる。また、図2のh2
は、ドレンタンク38の水面から第1のドレン配管41
出口までの水位であり、第1のドレン配管41内の圧力
が何らかの要因で上昇したときに、このh2の水圧以上
になれば、安全弁として内部のガスを放出するようにも
設定できる。
【0037】以上のようにこの実施例1によれば、ドレ
ンタンク38によって、ドレン配管から排水されるドレ
ンのみを取り出し、ガスの流出を水封するように構成し
たので、ドレンを連続的に排水することができるという
効果がある。また、第1のドレン配管41を一連のガス
経路の最下流に設け、上流で発生するドレンを各ガス経
路のパイプ径より十分細い第2のドレン配管42,43
および44で取り出し、その出口をこの第1のドレン配
管41に接続するようにしたので、ドレンタンクを1つ
にまとめることができ、また、そのドレンタンク38に
よる水封高さを最小にすることができるという効果があ
る。
【0038】また、上記実施例1では、第2のドレン配
管全体の径をこの配管の取り出し口のガス経路より細く
するように説明したが、第2のドレン配管の一部の断面
積をガス経路より小さい断面積としても同様の効果が得
られる。例えば、第2のドレン配管の途中に調節弁を設
けて、その開口面積を調節することによって、この調節
弁を介して流出するガスの量を調節するようにできる。
【0039】また、図3は上記実施例1の変形例を説明
する管路の構成断面を示す図であり、図1および図2に
示した第2のドレン配管42,43および44に替え
て、より短い配管とした第2のドレン配管42a,43
aおよび44aを使用し、これらの配管の出口に連結部
47の配管路を設けて、これらの第2のドレン配管42
a,43aおよび44aの出口から放出される流出ガス
46およびドレン45を、この連結部47を介して第1
のドレン配管41aに放出するようにしたものである。
また、第1のドレン配管41aの出口をドレンタンク3
8aの上部に設けて、ドレンタンク38aの水槽に貯ま
ったドレンは、オーバーフロー管39aによって外部に
排水できるようにし、ドレン配管内部のガスはこのオー
バーフロー管39aの排水口の位置とドレンタンク38
aの水面との高さh1によって水封するようにしたもの
である。このように構成した燃料電池発電設備もまた上
記実施例1と同様な効果を得ることができる。
【0040】実施例2.図4はこの発明の実施例2であ
る燃料電池発電設備のガスおよびドレン系統を示す系統
線図であり、実施例1を示す図1の系統線図に対して、
燃料極24の上流側と下流側とのそれぞれにドレンタン
ク53および38を設けて、それぞれに第1のドレン配
管51および41bと、第2のドレン配管52および4
4bとを設けたものである。また、54はドレンタンク
53からの余剰水を排水し、このタンクの水位を一定に
保つオーバーフロー管であり、その他の符号は実施例1
の符号と同じものを示す。以下、同一符号は、同一また
は同等のものを示す。
【0041】この実施例2のドレン排水の動作原理は、
実施例1で説明した動作原理と同様である。ただし、第
1のドレン配管51がCO変成器22から燃料電池に燃
料ガスを供給するガス配管路23に接続され、第2のド
レン配管52がCO変成器22に燃料ガスを供給するガ
ス配管路21に接続されており、第2のドレン配管52
から第1のドレン配管51を経てガス配管路23に流出
する燃料ガスが、CO変成器22をバイパスするように
構成される。CO変成器22を通過した燃料ガスは、ガ
ス成分中のCOガス濃度が減少し、水素ガス濃度が増大
しているものの主成分の構成はあまり変化がないので、
この流出ガスによるバイパスの量が多少増加しても燃料
電池発電設備全体への影響は小さい。そのため、第2の
ドレン配管52の管路径を多少大きくすることが可能と
なり、この配管52を介して排水するドレン排水の効率
を高めることが可能となる。また、同様に、燃料極24
の出口マニホールド26での排気ガスとガス配管路27
での排気ガスは同じガス成分であるので、第2のドレン
配管44bの管路径を大きくして、ドレン排水の効率を
高めることも可能である。
【0042】以上のようにこの実施例2によれば、第2
のガス配管路52および44bから第1のガス配管路5
1および41bを経てガス配管路23および27に戻る
流出ガスによる燃料電池発電設備全体への影響を、少な
くするように構成したので、実施例1に述べた効果に加
えて、第2のドレン配管の管路径を大きくしてドレン排
水の効率を高めることができるという効果がある。
【0043】実施例3.図5はこの発明の実施例3であ
る燃料電池発電設備のガスおよびドレン系統を示す系統
線図であり、従来例を示す図8の符号8〜13に替え、
61〜67を付加したものである。図において、61は
CO変成器22に燃料ガスを供給するガス配管路21に
設けられたドレン配管、62はドレンタンク、63はド
レンタンク62より出る流出ガスを外気に放出するベン
ト管、64はドレンタンク62に設けられたオーバーフ
ロー管、65はガス配管路23に設けられたドレン配
管、66はこの出口を水封するドレンタンク、67はそ
のオーバーフロー管である。
【0044】この発明の実施例3は、ドレン配管61の
出口を完全に水封するのではなく、ドレンと一緒に一部
流出ガスを放出しながら、そのガスを屋外の外気に放出
するように構成したものである。ドレン配管61の出口
はドレンタンクの水圧によってガスの流出量が抑制され
ており、さらに、ドレン配管61の管路径を細くするこ
とにより、流出ガスの量を燃料電池発電設備全体への性
能に影響を与えない程度(約1%以下)に絞ることがで
きる。また、この水圧は水封圧力より小さくできるの
で、ドレンタンクの水槽部分を浅くできる。例えば、燃
料ガスをCO変成器22に供給するガス配管路21で
は、ガス圧力が1.1気圧程度になり、水封水位は約1
m必要となるが、上記のような構成とすれば、50cm
程度の深さのドレンタンク62にすれば、ドレン配管6
1を介して流出するガスの入り口、出口の圧力差は0.
05気圧となり、この差圧によって流出するガスの量が
適当な量になるようドレン配管61を絞ってやればよ
い。
【0045】ベント管63は、この流出ガスがドレンタ
ンク62から出て引火することの危険を防ぐため、屋外
まで排気するようにしたものである。また、オーバーフ
ロー管64は、流出ガスを洩らさず、余剰水のみを排水
するようにドレンタンク62下部から抜き出すように構
成する。
【0046】以上のようにこの実施例3によれば、ドレ
ン配管61の管路径を細くして、ドレンタンク62の水
槽の深さを浅くすることができるので、連続的にドレン
の排水ができるとともに、ドレンタンク装置を小さく構
成することができるという効果がある。
【0047】実施例4.図6はこの発明の実施例4を示
す燃料電池発電設備のガスおよびドレン系統を示す系統
線図であり、実施例1を示す図1に対して、CO変成器
22に燃料ガスを供給するガス配管路21に対して設け
られた第2のドレン配管に替えて、ドレン配管71とド
レンタンク72とそのオーバーフロー管73を設けたも
のである。
【0048】この発明の実施例4は、ガス配管路21に
設けられたドレン配管71をガス配管路21の下方でU
字状に曲げ、その先の出口にドレンタンク72を設けた
ものであり、ドレン配管71を介して連続的にドレンを
排水して、このドレンをドレンタンク72に貯留すると
ともに、ドレン配管71からの流出ガスをドレン配管7
1内の水位とドレンタンク72の水位との水位差によっ
て、水封するものである。
【0049】U字状に曲げられたドレン配管71とドレ
ンタンク72の水位は、何も外圧が働かなければ同水位
となるものであるが、ガス配管路21内のガスの圧力に
よってドレン配管71内の水位は下方に押しやられ、こ
の水位とドレンタンク72の水位との水位差による水圧
によってバランスする。また、オーバーフロー管73は
余剰水を排水するとともに、ドレンタンク72の水位を
一定に保つ。
【0050】例えば、燃料ガスをCO変成器22に供給
するガス配管路21では、ガス圧力が1.1気圧程度に
なり、水封水位は約1m必要となるが、上記のような構
成とすれば、10cm程度の深さのドレンタンク72に
しても、ドレン配管71をその下に90cm以上たらす
ように構成すれば、流出ガスを水封することができる。
【0051】以上のようにこの実施例4によれば、ドレ
ンタンク72の水槽の深さが浅くてもその下部に設けら
れたドレン配管71をU字状にたらすことによって、水
封高さを稼ぐことができるので、連続的にドレンの排水
ができるとともに、ドレンタンク72を小さくすること
ができ、場所を取らないという効果がある。また、図7
に示すようにドレンタンクを設けずドレン配管81だけ
を設けるように構成してもよく、ドレンタンク無しで同
様の効果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0053】この発明の請求項1に係る燃料電池発電設
備によれば、ガス経路内に発生する凝縮水を、第1のド
レン配管と、この第1のドレン配管より上流に設けられ
る1つ以上の第2のドレン配管とによって排水し、第2
のドレン配管を絞って流出ガスを減圧し、連結部によっ
て、これらのドレン配管から流出するガスと凝縮水とを
集め、ドレンタンクに凝縮水を排水し、この水の水圧で
ガスの流出を水封するようにしたので、第1および第2
のドレン配管が設けられる各周辺のガス経路内で発生し
た凝縮水を共通のドレンタンクに連続的に排水すること
ができ、このドレンタンクの水封高さを、各ドレン配管
を設けるガス経路の位置で一番圧力の低い第1のドレン
配管を設けた位置でのガス経路のガス圧力に相当する値
に抑えることができるという効果がある。
【0054】この発明の請求項2に係る燃料電池発電設
備によれば、ガス経路内に発生する凝縮水を、第1のド
レン配管と、この第1のドレン配管より上流に設けられ
る1つ以上の第2のドレン配管とによって排水し、第2
のドレン配管を絞って流出ガスを減圧し、第1のドレン
配管に接続して、これらのドレン配管から流出するガス
と凝縮水とを集め、ドレンタンクに凝縮水を排水し、こ
の水圧でガスの流出を水封するようにしたので、第1お
よび第2のドレン配管が設けられる各周辺のガス経路内
で発生した凝縮水を共通のドレンタンクに連続的に排水
することができ、このドレンタンクの水封高さを、各ド
レン配管を設けるガス経路の位置で一番圧力の低い第1
のドレン配管を設けた位置でのガス経路のガス圧力に相
当する値に抑えることができるという効果がある。
【0055】この発明の請求項3に係る燃料電池発電設
備によれば、第1のドレン配管を一連のガス経路の中
で、ガス圧力の低い燃料電池より下流のガス経路に設け
たので、ドレンタンクの水封高さを、一連のガス経路の
うちで圧力の低い燃料電池下流のガス経路内のガス圧力
に相当する値に抑えることができるという効果がある。
【0056】この発明の請求項4に係る燃料電池発電設
備によれば、第1のドレン配管を燃料電池から出る排気
ガスを排出するガス配管路に、第2のドレン配管を燃料
電池の出口マニホールドにそれぞれ設け、どちらも燃料
電池から出る排気ガスのガス経路であるので、第2のド
レン配管から第1のドレン配管を経てガス経路にバイパ
スして放出される流出ガスの量が、多少増加しても燃料
電池発電設備全体への影響は小さく、第2のドレン配管
の管路面積を大きくすることが可能となり、この配管を
介して排水するドレン排水の効率を高めることが可能と
なるという効果がある。
【0057】この発明の請求項5に係る燃料電池発電設
備によれば、第1のドレン配管を変成器から燃料電池に
燃料ガスを供給するガス配管路に、第2のドレン配管を
変成器に燃料ガスを供給するガス配管路にそれぞれ設
け、どちらも燃料ガスのガス経路であるので、第2のド
レン配管から第1野でお連配管を経てガス経路にバイパ
スして放出される流出ガスの量が多少増加しても燃料電
池発電設備全体への影響は小さく、第2のドレン配管の
管路面積を大きくすることが可能となり、この配管を介
して排水するドレン排水の効率を高めることが可能とな
るという効果がある。
【0058】この発明の請求項6に係る燃料電池発電設
備によれば、第1のドレン配管を燃料電池から出る排気
ガスを排出するガス配管路に設け、第2のドレン配管
を、変成器に燃料ガスを供給するガス配管路と、変成器
から燃料電池に燃料ガスを供給するガス配管路と、燃料
電池の出口マニホールドとにそれぞれ設け、一連のガス
経路の主要部にドレン配管を設けたので、一連のガス経
路内で発生した凝縮水を共通のドレンタンクにまとめて
排水できるとともに、ドレンタンクの水封高さを、ドレ
ン配管を設けたガス経路のうちで圧力の低い燃料電池か
ら出る排気ガスを排出するガス配管路のガス圧力に相当
する値に抑えることができるという効果がある。
【0059】この発明の請求項7に係る燃料電池発電設
備によれば、ガス経路に発生する凝縮水を、ドレン配管
を絞って流出ガスとともに減圧して取り出し、さらにこ
のドレン配管の出口からのガス流出を水圧によって抑制
するようにしたので、連続的にドレンの排水ができると
ともに、ドレンタンクの水槽の深さを浅くすることがで
き、ドレンタンク装置を小さく構成することができると
いう効果がある。
【0060】この発明の請求項8に係る燃料電池発電設
備によれば、ガス経路に発生する凝縮水を、このガス経
路より下方にU字状になったドレン配管で排水するよう
にしたので、連続的にドレンの排水ができるとともに、
場所を取らないドレン配管を下方に延ばすだけで、ドレ
ンタンクを小さくするか、または、なくすことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す燃料電池発電設備
のガスおよびドレン系統の系統線図である。
【図2】 この発明の実施例1を示す燃料電池発電設備
の管路の構成断面図である。
【図3】 この発明の実施例1の別の実施例を示す燃料
電池発電設備の管路の構成断面図である。
【図4】 この発明の実施例2を示す燃料電池発電設備
のガスおよびドレン系統の系統線図である。
【図5】 この発明の実施例3を示す燃料電池発電設備
のガスおよびドレン系統の系統線図である。
【図6】 この発明の実施例4を示す燃料電池発電設備
のガスおよびドレン系統の系統線図である。
【図7】 この発明の実施例4の別の実施例を示す燃料
電池発電設備の管路の構成断面図である。
【図8】 従来の燃料電池発電設備のガスおよびドレン
系統を示す系統線図である。
【符号の説明】
21,23,27 ガス配管路 22 CO変成
器 24 燃料極 26 燃料電池
出口マニホールド 38 ドレンタンク 39 オーバー
フロー管 41,41a,41b 第1のドレン配管 42,42a,43,43a,44,44a,44b
第2のドレン配管 45 ドレン 46 流出ガス
の流れ 51 第1のドレン配管 53 ドレンタ
ンク 54 オーバーフロー管 61 ドレン配管 62 ドレンタ
ンク 63 ベント管 64 オーバー
フロー管 71 ドレン配管 72 ドレンタ
ンク 73 オーバーフロー管 81 ドレン配

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気を含む燃料ガスを燃料電池に供給
    し、この燃料電池内で上記燃料ガスを電気化学反応さ
    せ、これによって発生する水蒸気を含む排気ガスを排出
    する一連につながったガス経路、このガス経路に設けら
    れ、その周辺のガス経路内に発生する凝縮水を誘導して
    排水する第1のドレン配管、この第1のドレン配管が設
    けられる位置より上流の1つ以上の位置で、上記ガス経
    路に設けられ、その各周辺のガス経路内に発生する凝縮
    水を誘導して排水するとともに、上記ガス経路内のガス
    の一部を一緒に放出し、このガスの量を抑制するよう、
    その設けられる位置でのガス経路の断面積よりも小さい
    断面積の部分を有する第2のドレン配管、および上記第
    1のドレン配管および第2のドレン配管から外気へ流出
    するガスを水封し、水位を一定に保つよう余剰水を排水
    するオーバーフロー部を有するドレンタンクとを備え、
    上記第1のドレン配管と上記第2のドレン配管とから放
    出されるガスと凝縮水とを集めるように連結する連結部
    を設け、上記凝縮水は上記ドレンタンクに排水し、上記
    第2のドレン配管から放出されるガスは上記第1のドレ
    ン配管を経由してガス経路に戻すようにしたことを特徴
    とする燃料電池発電設備。
  2. 【請求項2】 水蒸気を含む燃料ガスを変成器を介して
    燃料電池に供給し、この燃料電池内で上記燃料ガスを電
    気化学反応させ、これによって発生する水蒸気を含む排
    気ガスを改質器燃焼部に排出する一連につながったガス
    経路、このガス経路に設けられ、その周辺のガス経路内
    に発生する凝縮水を誘導して排水する第1のドレン配
    管、この第1のドレン配管の出口に設けられて、上記凝
    縮水を貯留するとともに、上記出口から水面までの高さ
    に応じた水圧により、上記第1のドレン配管出口からの
    ガス流出を水封するドレンタンクと、このタンクの水位
    を一定に保つように、余剰水を排水するオーバーフロー
    部とを有するドレンタンク装置、および上記第1のドレ
    ン配管が設けられる位置より上流の1つ以上の位置で、
    上記ガス経路に設けられ、その各周辺のガス経路内に発
    生する凝縮水を誘導して排水するとともに、上記ガス経
    路内のガスの一部を一緒に放出し、このガスの量を抑制
    するよう、その設けられる位置でのガス経路の断面積よ
    りも小さい断面積の部分を有し、その出口が上記第1の
    ドレン配管に接続される第2のドレン配管を備え、上記
    凝縮水は上記ドレンタンクに排水し、上記第2のドレン
    配管から放出されるガスは上記第1のドレン配管を経由
    してガス経路に戻すようにしたことを特徴とする燃料電
    池発電設備。
  3. 【請求項3】 第1のドレン配管が、燃料電池より下流
    のガス経路に設けられたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の燃料電池発電設備。
  4. 【請求項4】 第1のドレン配管が燃料電池から出る排
    気ガスを排出するガス配管路に接続され、第2のドレン
    配管が燃料電池の出口マニホールドに接続されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料電池
    発電設備。
  5. 【請求項5】 第1のドレン配管が変成器から燃料電池
    に燃料ガスを供給するガス配管路に接続され、第2のド
    レン配管が変成器に燃料ガスを供給するガス配管路に接
    続されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の燃料電池発電設備。
  6. 【請求項6】 第1のドレン配管が燃料電池から出る排
    気ガスを排出するガス配管路に接続され、第2のドレン
    配管が、変成器に燃料ガスを供給するガス配管路と、変
    成器から燃料電池に燃料ガスを供給するガス配管路と、
    燃料電池の出口マニホールドとに、それぞれ接続されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃
    料電池発電設備。
  7. 【請求項7】 水蒸気を含む燃料ガスを燃料電池に供給
    し、この燃料電池内で上記燃料ガスを電気化学反応さ
    せ、これによって発生する水蒸気を含む排気ガスを排出
    する一連につながったガス経路、このガス経路内に発生
    する凝縮水を誘導して排水するため、上記ガス経路に設
    けられ、上記ガス経路より小さい断面積の部分を有する
    ドレン配管、およびこのドレン配管の出口に設けられ
    て、上記凝縮水を貯留するとともに、上記ドレン配管出
    口の圧力に抗して、この出口から水面までの高さに応じ
    た水圧により、上記出口からのガス流出を抑制するドレ
    ンタンクと、上記出口から流出するガスを外気に放出す
    るためのベント管と、このタンクの水位を一定に保つよ
    うに、余剰水を排水するオーバーフロー部とを有するド
    レンタンク装置を備えたことを特徴とする燃料電池発電
    設備。
  8. 【請求項8】 水蒸気を含む燃料ガスを燃料電池に供給
    し、この燃料電池内で上記燃料ガスを電気化学反応さ
    せ、これによって発生する水蒸気を含む排気ガスを排出
    する一連につながったガス経路、およびこのガス経路内
    に発生する凝縮水を誘導して排水するため、上記ガス経
    路に設けられ、上記ガス経路より下方にU字状の湾曲部
    分を有するドレン配管を備え、上記ドレン配管の最下部
    から、このドレン配管を通して排水されるドレンの排水
    口までの高さに応じた水圧により、上記ドレン配管から
    のガス流出を水封することを特徴とする燃料電池発電設
    備。
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