JP2002313376A - 燃料電池のガス供給装置 - Google Patents

燃料電池のガス供給装置

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JP2002313376A
JP2002313376A JP2001110363A JP2001110363A JP2002313376A JP 2002313376 A JP2002313376 A JP 2002313376A JP 2001110363 A JP2001110363 A JP 2001110363A JP 2001110363 A JP2001110363 A JP 2001110363A JP 2002313376 A JP2002313376 A JP 2002313376A
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gas
hydrogen
fuel cell
water
condenser
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Yasunori Kotani
保紀 小谷
Hideo Numata
英雄 沼田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池の発電性能と始動性能の向上を図
る。 【解決手段】 高圧水素タンク11の水素ガスと酸化剤
ガス(空気)とを反応ガスとする燃料電池スタック15
と、前記高圧水素タンク11の水素ガスを燃料電池スタ
ック15に供給する水素供給通路20Aと、前記燃料電
池スタック15から排出される水素オフガスを前記水素
供給通路20Aに戻す水素オフガス循環通路20Bと、
を備え、前記水素オフガス循環通路20Bに前記水素オ
フガス中の水分を凝縮させる凝縮器50Aを設け、この
凝縮器50Aの冷媒通路が前記水素供給通路20Aの一
部を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水素ガスと酸化
剤ガスを反応ガスとして発電する燃料電池のガス供給装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池自動車等に搭載される燃料電池
には、固体高分子電解質膜の両側にアノード電極とカソ
ード電極とを備えた電極膜構造体と、この電極膜構造体
の両側にそれぞれ反応ガスを供給するためのガス通路を
形成するとともに電極膜構造体を両側から支持するセパ
レータとによって単位燃料電池(以下、セルという)を
構成したものがあり、このセルを多数積層して燃料電池
スタックを構成したものがある。
【0003】この燃料電池では、アノード電極に燃料ガ
スとして水素ガスを供給し、カソード電極に酸化剤ガス
として酸素あるいは空気を供給して、燃料ガスの酸化還
元反応にかかる化学エネルギを直接電気エネルギとして
抽出するようになっている。つまり、アノード側で水素
ガスがイオン化して固体高分子電解質中を移動し、電子
は外部負荷を通ってカソード側に移動し、酸素と反応し
て水を生成する一連の電気化学反応による電気エネルギ
を取り出すことができるようになっている。
【0004】図6は、この種の車載用燃料電池における
従来のガス供給システムを示したものである。高圧水素
タンク81から放出された水素ガスは減圧弁82により
所定圧力に減圧された後、エゼクタ83を通り、さらに
加湿器84で加湿されて燃料電池(以下、燃料電池スタ
ックという)85のアノード電極に供給される。この水
素ガスは発電に供された後、燃料電池スタック85から
水素オフガスとして排出され、水素オフガスはエゼクタ
83に吸引されて高圧水素タンク81から供給される水
素ガスと合流し再び燃料電池スタック85に供給され循
環するようになっており、この循環通路内に溜まった生
成水,加湿水を含む水は燃料ガスと一緒にパージ弁87
を介して排出される。
【0005】また、酸化剤ガスとしての空気はエアコン
プレッサ88によって加圧され、加湿器89で加湿され
て燃料電池スタック85のカソード電極に供給され、空
気中の酸素が酸化剤として供された後、燃料電池スタッ
ク85から排出され、空気オフガスとして排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃料電池のガス供給システムでは、水素オフガスあるい
は空気オフガスが水分を含んでいるので、燃料電池スタ
ック85の停止後に配管内のオフガス中の水分が凝縮し
て凝縮水となり、その凝縮水が低温時に凍結して燃料電
池スタック85の始動性を悪化させる虞があった。
【0007】また、高圧水素タンク81の水素ガスは高
圧水素タンク81から放出されたときの気体膨張により
温度が下がり、この低温の水素ガスが加湿器84を通る
こととなるため、加湿器84内の露点が上がらず、水素
ガスに対する加湿量が低下して、その結果、燃料電池ス
タック85の発電性能が低下する虞があった。
【0008】また、水分を含む水素オフガスがエゼクタ
83に吸引されるようになり、水分を含む分だけ、燃料
電池スタック85への水素ガスの循環量が低下し(換言
すれば、ストイキが低下し)、燃料電池スタック85の
発電性能が低下する虞があった。ここで、ストイキと
は、燃料電池スタック85で消費された水素量(QH
1)に対する燃料電池スタック85に供給された水素量
(QH0)の比(QH0/QH1)を言う。図7は発電出
力一定としたときの露点とストイキ(水素循環量)との
関係を示しており、露点が高く水分が多いほどストイキ
(水素循環量)は小さくなる。
【0009】そこで、この発明は、燃料電池に供給され
る低温の水素ガスと燃料電池から排出されるオフガスを
熱交換させることにより、オフガスから水分を除去する
ことができるとともに、燃料電池に供給される水素ガス
を加熱することができるガス供給装置を提供するもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、高圧水素タンク(例え
ば、後述する各実施の形態における高圧水素タンク1
1)の水素ガスと酸化剤ガス(例えば、後述する各実施
の形態における空気)を反応ガスとして発電する燃料電
池(例えば、後述する各実施の形態における燃料電池ス
タック15)と、前記高圧水素タンクの水素ガスを燃料
電池に供給する水素供給通路(例えば、後述する各実施
の形態における水素供給通路20A)と、を備えた燃料
電池のガス供給装置において、前記燃料電池から排出さ
れるオフガス(例えば、後述する各実施の形態における
水素オフガスあるいは空気オフガス)が通るオフガス通
路(例えば、後述する各実施の形態における水素オフガ
ス循環通路20B、あるいは、後述する第2の実施の形
態における空気オフガス管33)に、前記オフガス中の
水分を凝縮させる凝縮器(例えば、後述する各実施の形
態における凝縮器50A,50B)が設けられ、この凝
縮器の冷媒通路(例えば、後述する各実施の形態におけ
る冷媒通路53)が前記水素供給通路の一部を構成する
ことを特徴とする。
【0011】このように構成することにより、高圧水素
タンクから供給された低温の水素ガスと燃料電池から排
出されたオフガスを凝縮器において熱交換することがで
きるので、オフガスを冷却しオフガス中の水分を凝縮さ
せて分離することが可能となるとともに、燃料電池に供
給される水素ガスを加熱することが可能となる。また、
燃料電池の燃料である水素ガスを凝縮器の冷媒として用
いることができる。
【0012】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記燃料電池から排出される水素オ
フガスを前記水素供給通路に戻す水素オフガス循環通路
(例えば、後述する各実施の形態における水素オフガス
循環通路20B)を備え、この水素オフガス循環通路に
前記凝縮器(例えば、後述する各実施の形態における凝
縮器50A)が設けられていることを特徴とする。
【0013】このように構成することにより、高圧水素
タンクから供給された低温の水素ガスと燃料電池から排
出された水素オフガスを凝縮器において熱交換すること
ができるので、水素オフガスを冷却しこのオフガス中の
水分を凝縮させて分離することが可能となり、また、水
分を除去した水素オフガスを水素供給通路に戻すことが
可能となる。
【0014】請求項3に記載した発明は、請求項2に記
載の発明において、前記凝縮器は、凝縮水を貯水する水
タンク(例えば、後述する各実施の形態における水タン
ク52)と、前記水タンク内の水を排出可能にする排出
手段(例えば、後述する各実施の形態におけるパージ弁
55)を備えることを特徴とする。このように構成する
ことにより、水素オフガスから分離除去した水を水タン
クに貯水しておき、必要に応じて排出手段により排出す
ることが可能となる。
【0015】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載の発明において、前記水タンク内の水位を検出する水
位検出手段(例えば、後述する各実施の形態における水
位センサ54)を備え、前記排出手段は、前記水位検出
手段により検出された水位に応じて開閉制御されること
を特徴とする。このように構成することにより、水タン
ク内の水位を所望に制御することが可能となる。
【0016】請求項5に記載した発明は、請求項4に記
載の発明において、前記燃料電池の運転中は前記水タン
ク内の水位が所定水位範囲に収まるように前記排出手段
が制御されることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、燃料電池の運転中、水素オフガスの経路を外
気から水封することが可能となる。
【0017】請求項6に記載した発明は、請求項5に記
載の発明において、前記燃料電池を停止するときは前記
水タンク内の水位が前記所定水位範囲よりも下まわるよ
うに前記排出手段が制御されることを特徴とする。この
ように構成することにより、燃料電池の停止時に水タン
クおよび排出手段を含む排水経路に残存する水の量を減
らすことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る燃料電池の
ガス供給装置の実施の形態を図1から図5の図面を参照
して説明する。なお、この実施の形態は、燃料電池自動
車に搭載される燃料電池に適用した態様である。 〔第1の実施の形態〕初めに、この発明の第1の実施の
形態を図1から図4の図面を参照して説明する。図1は
燃料電池のガス供給装置1の全体構成図であり、燃料電
池スタック(燃料電池)15は、固体高分子電解質膜を
備えたセルを多数積層してなる従来の燃料電池と同一構
成のものであり、アノード電極に燃料ガスとして水素ガ
スを供給し、カソード電極に酸化剤ガスとして空気を供
給して発電を行うものである。
【0019】高圧水素タンク11から放出された低温の
水素ガスは水素供給管21を通って凝縮器50Aに導入
され、凝縮器50A内の後述する冷媒通路53(図2参
照)を通った後、水素供給管22を通って減圧弁12に
導入され、減圧弁12で所定圧力に減圧された後、水素
供給管23を通ってエゼクタ13に導入され、さらに、
水素供給管24を通って加湿器14に導入され、加湿器
14で加湿された水素ガスが水素供給管25を通って燃
料電池スタック15のアノード電極に供給される。
【0020】燃料電池スタック15のアノード電極に供
給された水素ガスは発電に供された後、燃料電池スタッ
ク15から水素オフガスとして排出され、この水素オフ
ガスは水素オフガス管26を通って凝縮器50Aに導入
される。凝縮器50Aにおいて、水素オフガスと凝縮器
50Aの冷媒通路53を流れる低温の水素ガスとの間で
熱交換が行われ、その結果、水素オフガスは冷却されて
水素オフガス中に含まれる水分が凝縮して凝縮水とな
り、気液分離されて水分を除去される。凝縮器50Aで
水分を除去された水素オフガスは水素オフガス管27を
通ってエゼクタ13に吸引され、前述した高圧水素タン
ク11から供給される水素ガスと合流して再び燃料電池
スタック15に供給される。
【0021】図2は凝縮器50Aの概略構成を示す図で
あり、凝縮器50Aは上部に熱交換部51を備え、下部
に水タンク52を備えている。熱交換部51は内部に冷
媒通路53を有し、水素供給管21から導入された低温
の水素ガスがこの冷媒通路53を通って水素供給管22
排出される。また、水素オフガス管26から熱交換部5
1に導入された水素オフガスは冷媒通路53の外側を通
って水素オフガス管27に排出されるようになってい
る。そして、冷媒通路53を流れる低温の水素ガスとの
熱交換によって水素オフガスは冷却され、水素オフガス
中の水分が凝縮されて凝縮水となり、下部の水タンク5
2に貯水されるようになっている。水タンク52には、
水タンク52内の水位を検出するための水位センサ(水
位検出手段)54と、水タンク52内の水を排出するた
めのパージ弁(排出手段)55が設けられている。な
お、熱交換部51の構造に特に限定はなく、例えば、コ
ルゲートフィン型、プレートフィン型、フィン&チュー
ブ型、シェル&チューブ型、プレート型など周知の構造
のものが採用可能である。
【0022】なお、この実施の形態において、水素供給
管21,22,23,24,25と凝縮器50Aの冷媒
通路53は、高圧水素タンク11の水素ガスを燃料電池
スタック11に供給する水素供給通路20Aを構成し、
したがって、凝縮器50Aの冷媒通路53は水素供給通
路20Aの一部を構成している。また、水素オフガス管
26,27は水素オフガスを水素供給通路20Aに戻す
水素オフガス循環通路(オフガス通路)20Bを構成す
る。
【0023】一方、酸化剤ガスとしての空気はエアコン
プレッサ18によって加圧され、空気供給管31を通っ
て加湿器19に導入され、加湿器19で加湿された空気
が空気供給管32を通って燃料電池スタック15のカソ
ード電極に供給される。燃料電池スタック15のカソー
ド電極に供給された空気は発電に供された後、燃料電池
スタック15から空気オフガスとして排出され、空気オ
フガス管33を介して大気に放出される。
【0024】凝縮器50Aの水タンク52内に溜まった
凝縮水は燃料電池スタック15の運転中、および、運転
停止時に次のように自動的に排出される。燃料電池スタ
ック15の運転中においては、図3に示すように、ま
ず、ステップS101において、水位センサ54で検出
された水位が予め設定した上限値に達したか否か判定す
る。判定結果が「NO」である場合は、パージ弁55の
閉状態を保持してステップS101に戻り、判定結果が
「YES」である場合は、ステップS102に進みパー
ジ弁55を開いて水を排出する。
【0025】次に、ステップS103に進み、水位セン
サ54で検出された水位が予め設定した下限値に達した
か否か判定する。判定結果が「NO」である場合は、パ
ージ弁55の開状態を保持してステップS103に戻
り、判定結果が「YES」である場合は、ステップS1
04に進んでパージ弁55を閉じステップS101に戻
る。
【0026】このように、パージ弁55を水タンク52
内の水位に基づいて開閉制御することにより、燃料電池
スタック15の運転中は、水タンク52内の水位を上限
値と下限値の間に保持することができ、その結果、水素
オフガスの経路を大気から水封し、水素オフガスが系外
に排出されるのを防止することができる。したがって、
水素循環量の低減を防止することができる。
【0027】また、燃料電池スタック15を停止すると
きには、図4に示すように、ステップS201において
パージ弁55を開く。前述したように、燃料電池スタッ
ク15の運転中は常に水タンク内の水位は前記下限値以
上になっているので、パージ弁55を開くと水タンク5
2内の水が排出される。次に、ステップS202におい
て、水位センサ54で検出された水位が前記下限値以下
か否か判定する。判定結果が「NO」である場合は、パ
ージ弁55の開状態を保持してステップ202に戻り、
判定結果が「YES」である場合は、ステップS203
に進んで、水位が前記下限値に達してから所定時間が経
過したか否か判定する。
【0028】ステップS203の判定結果が「NO」で
ある場合は、パージ弁55の開状態を保持してステップ
S203に戻って、判定結果が「YES」である場合は
ステップS204に進んでパージ弁55を閉じ、終了す
る。これにより、パージ弁55が開いている間は、熱交
換部51内の水素オフガスの残圧によって、水タンク5
2内の水が排出される。
【0029】なお、前記所定時間は、水タンク52内の
水、および、水タンク52からパージ弁55までのパー
ジ管28内の水をほぼ排出することができる時間に予め
設定しておく。これにより、燃料電池スタック15を停
止後には、水タンク15内および前記パージ管28内の
水を排出することができるので、その後に低温になって
も水タンク52や前記パージ管28内で水が凍結するこ
とがない。
【0030】このように構成された燃料電池のガス供給
装置1では、高圧水素タンク11から放出された低温の
水素ガスが凝縮器50Aの冷媒通路53を通るときに凝
縮器50Aの冷媒として機能し、凝縮器50Aに導入さ
れる水素オフガスとの間で熱交換が行われるため、水素
オフガスは熱を奪われて温度が低下し、水素オフガスの
熱を奪った水素ガスは温度が上昇する。このようにして
加熱した水素ガスを加湿器14へと供給することができ
るので、加湿器14内の露点を上げることができる。そ
の結果、加湿器14において水素ガスへの加湿量を増大
させることができ、燃料電池スタック15の発電性能が
向上する。
【0031】一方、凝縮器50Aにおいて冷却された水
素オフガスは該ガス中に含まれる水分が凝縮されて分離
されるので、凝縮器50Aから排出されるときには水分
量の極めて低い水素オフガスとなる。そして、水分量の
極めて低いこの水素オフガスがエゼクタ13に吸引され
るようになるので、水素循環量を多くすることができ、
換言すればストイキを大きくすることができる。したが
って、燃料電池スタック15の発電性能が向上する。
【0032】また凝縮器50Aより下流の水素オフガス
経路、すなわち、水素オフガス管27、エゼクタ13に
は水分量の極めて低い水素オフガスが流通することとな
るので、燃料電池スタック15の運転停止中の低温時に
も前記水素オフガス経路内で水素オフガス中の水分が凝
縮し凝縮水となって凍結することは殆どなく、その結
果、燃料電池スタック15の始動性が向上する。また、
燃料電池スタック15に供給される直前の低温の水素ガ
スを凝縮器50Aの冷媒として利用しており、凝縮器5
0Aに専用の他の冷媒を必要としていないので、ガス供
給装置1の装置構成が簡単になる。
【0033】〔第2の実施の形態〕次に、この発明の第
2の実施の形態を図5の図面を参照し、図2の図面を援
用して説明する。第2の実施の形態が第1の実施の形態
と相違する点は、空気オフガス管33にも凝縮器を設
け、この凝縮器に低温の水素ガスを冷媒として供給し、
空気オフガスと熱交換するようにした点だけである。そ
の他の構成については第1の実施の形態のものと同じで
あるので、図5において同一態様部分に同一符号を付し
て説明を省略し、相違点についてだけ説明する。
【0034】第2の実施の形態における空気オフガス管
(オフガス通路)33は凝縮器50Bの熱交換部51に
接続されている。また、水素供給管21から分岐した水
素供給管29が凝縮器50Bの冷媒通路53の入口に接
続され、この冷媒通路53の出口と水素供給管22が水
素供給管30によって接続されている。これにより、高
圧水素タンク11から放出された低温の水素ガスを凝縮
器50Bの冷媒通路53に流すことができるようになっ
ており、冷媒通路53を通過した水素ガスを水素供給管
30を介して、水素供給管22を流れる水素ガスに合流
させることができるようになっている。また、空気オフ
ガス管33から熱交換部51に導入された空気オフガス
は冷媒通路53の外側を通ってパージ管34に排出さ
れ、大気に排出されるようになっている。
【0035】なお、この第2の実施の形態では、水素供
給管21,22,23,24,25,29,30と、凝
縮器50Aの冷媒通路53と、凝縮器50Bの冷媒通路
53は、高圧水素タンク11の水素ガスを燃料電池スタ
ック11に供給する水素供給通路20Aを構成し、した
がって、凝縮器50Bの冷媒通路53は水素供給通路2
0Aの一部を構成している。
【0036】この第2の実施の形態においては、前述し
た第1の実施の形態の作用に加えて、以下の作用があ
る。高圧水素タンク11から放出された低温の水素ガス
は凝縮器50Bの冷媒通路53を通るときに凝縮器50
Bの冷媒として機能し、凝縮器50Bに導入される空気
オフガスとの間で熱交換が行われるため、空気オフガス
は熱を奪われて温度が低下し、空気オフガスの熱を奪っ
た水素ガスは温度が上昇する。このようにして加熱され
た水素ガスを加湿器14に供給することができるので第
1の実施の形態のときよりもさらに露点を上げることが
でき、その結果、加湿器14において水素ガスへの加湿
量をさらに増大させることができ、燃料電池スタック1
5の発電性能がさらに向上する。
【0037】一方、凝縮器50Bにおいて冷却された空
気オフガスは該ガス中に含まれる水分が凝縮されて分離
されるので、凝縮器50Bから排出されるときには水分
量の極めて低い空気オフガスとなる。したがって、凝縮
器50Bより下流の空気オフガス経路、すなわち、パー
ジ管34には水分量の極めて低い空気オフガスが流通す
ることとなるので、燃料電池スタック15の運転停止中
の低温時にも前記空気オフガス経路内で空気オフガス中
の水分が凝縮し凝縮水となって凍結することは殆どな
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明するように、請求項1に記載し
た発明によれば、高圧水素タンクから供給された低温の
水素ガスと燃料電池から排出されたオフガスを凝縮器に
おいて熱交換することができ、その結果、オフガスを冷
却しオフガス中の水分を凝縮させて分離することができ
るので、オフガスから水分を積極的に除去することがで
き、凝縮器よりも下流のオフガス系内での水の凍結を殆
どなくすことができ、燃料電池の始動性が向上するとい
う優れた効果が奏される。また、燃料電池に供給される
水素ガスを凝縮器において加熱することが可能となるの
で、水素ガスを加湿し易くすることができるという効果
もある。しかも、燃料電池の燃料である水素ガスを凝縮
器の冷媒として用いているので、装置構成を簡単にする
ことができるという効果もある。
【0039】請求項2に記載した発明によれば、高圧水
素タンクから供給された低温の水素ガスと燃料電池から
排出された水素オフガスを凝縮器において熱交換するこ
とができ、その結果、水素オフガスを冷却し水素オフガ
ス中の水分を凝縮させて分離することができるので、水
素オフガスから水分を積極的に除去することができ、凝
縮器よりも下流の水素オフガス系内での水の凍結を殆ど
なくすことができ、燃料電池の始動性が向上するという
優れた効果が奏される。また、凝縮器で水分を除去した
水素オフガスを水素供給通路に戻すことが可能となるの
で、水素循環量を多くすることができ、燃料電池の発電
性能が向上するという効果もある。
【0040】請求項3に記載した発明によれば、水素オ
フガスから分離除去した水を水タンクに貯水しておき、
必要に応じて排出手段により排出することができるとい
う優れた効果が奏される。請求項4に記載した発明によ
れば、水タンク内の水位を所望に制御することができる
という優れた効果が奏される。請求項5に記載した発明
によれば、燃料電池の運転中、水素オフガスの経路を外
気から水封することが可能となるので、水素オフガスが
系外に排出されるのを防止することができるという優れ
た効果が奏される。請求項6に記載した発明によれば、
燃料電池の停止時に水タンクおよび排出手段を含む排水
経路に残存する水の量を減らすことが可能となるので、
燃料電池停止時における排水経路内の水の凍結を防止す
ることができるという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る燃料電池のガス供給装置の第
1の実施の形態における全体構成図である。
【図2】 前記第1の実施の形態における凝縮器の構成
図である。
【図3】 燃料電池の運転中における排出弁制御を示す
フローチャートである。
【図4】 燃料電池の運転停止時における排出弁制御を
示すフローチャートである。
【図5】 この発明に係る燃料電池のガス供給装置の第
2の実施の形態における全体構成図である。
【図6】 従来の燃料電池のガス供給装置における全体
構成図である。
【図7】 露点とストイキの相関グラフである。
【符号の説明】
1 燃料電池のガス供給装置 11 高圧水素タンク 15 燃料電池スタック(燃料電池) 20A 水素供給通路 20B 水素オフガス循環通路(オフガス通路) 33 空気オフガス管(オフガス通路) 50A,50B 凝縮器 52 水タンク 53 冷媒通路 54 水位センサ(水位検出手段) 55 パージ弁(排出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 BA13 BA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧水素タンクの水素ガスと酸化剤ガス
    を反応ガスとして発電する燃料電池と、前記高圧水素タ
    ンクの水素ガスを燃料電池に供給する水素供給通路と、
    を備えた燃料電池のガス供給装置において、 前記燃料電池から排出されるオフガスが通るオフガス通
    路に、前記オフガス中の水分を凝縮させる凝縮器が設け
    られ、この凝縮器の冷媒通路が前記水素供給通路の一部
    を構成することを特徴とする燃料電池のガス供給装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料電池から排出される水素オフガ
    スを前記水素供給通路に戻す水素オフガス循環通路を備
    え、この水素オフガス循環通路に前記凝縮器が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のガ
    ス供給装置。
  3. 【請求項3】 前記凝縮器は、凝縮水を貯水する水タン
    クと、前記水タンク内の水を排出可能にする排出手段を
    備えることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池のガ
    ス供給装置。
  4. 【請求項4】 前記水タンク内の水位を検出する水位検
    出手段を備え、前記排出手段は、前記水位検出手段によ
    り検出された水位に応じて開閉制御されることを特徴と
    する請求項3に記載の燃料電池のガス供給装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料電池の運転中は前記水タンク内
    の水位が所定水位範囲に収まるように前記排出手段が制
    御されることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池の
    ガス供給装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料電池を停止するときは前記水タ
    ンク内の水位が前記所定水位範囲よりも下まわるように
    前記排出手段が制御されることを特徴とする請求項5に
    記載の燃料電池のガス供給装置。
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