JP2006155927A - 燃料電池システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明では、低温環境下において燃料電池を所定時間停止させたとしても、希釈弁の凍結を防止することができる燃料電池システムおよびその制御方法を提供することを主たる目的とする。
【解決手段】 燃料電池システムSは、燃料電池FCと、水素を燃料電池FCに供給する水素タンクHTと、空気を燃料電池FCに供給するコンプレッサCと、燃料電池FCから排出される未反応の水素を、燃料電池FCから排出される未反応の空気で希釈するための希釈器3と、燃料電池FCへ供給する空気の一部を希釈器3へと直接導くバイパス流路14と、バイパス流路14の連通状態を切り替える希釈弁14aと、コンプレッサCから燃料電池FCへと流れる空気を加湿する加湿器12とを備えている。そして、加湿器12は、バイパス流路14の入口よりも下流側に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池から排出される水素を希釈するための希釈器と、燃料電池へ供給する空気の一部を直接希釈器へと導くバイパス流路と、バイパス流路の連通状態を切り替える希釈弁と、燃料電池へ供給する空気を加湿する加湿器とを主に備えた燃料電池システムおよびその制御方法に関するものである。
一般に、燃料電池は、プロトン導電性の高分子電解質膜を挟んで一側にカソード極を区画し、他側にアノード極を区画して構成されており、カソード極に供給される空気中の酸素と、アノード極に供給される燃料ガス中の水素との電気化学反応によって発電するものである。このような燃料電池を備えた燃料電池システムとしては、従来、燃料電池に空気を供給するためのコンプレッサと、燃料電池に水素ガスを供給するための水素タンクと、燃料電池から排出される未反応の水素ガスおよび空気を燃焼させて外部に排出させる燃焼器(希釈器)と、コンプレッサからの空気を燃料電池を通さずに直接燃焼器に供給するためのバイパス流路と、バイパス流路の連通状態を切り替える希釈弁とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、この燃料電池システムでは、燃料電池から排出されてくる未反応の水素ガスを、燃焼器内において、燃料電池から排出されてくる未反応の空気とバイパス流路を介して送られてくる空気とで希釈して、所定の水素濃度としてから燃焼することで、燃焼ガスとして外部に排出するようになっている。
ところで、前記したような技術では、燃料電池の高分子電解質膜を適度に加湿することで燃料電池の発電性能が上がることが知られており、そのため、コンプレッサと燃料電池との間にコンプレッサからの空気を加湿する加湿器を新たに設けることが望まれていた。なお、このような加湿器を前記した燃料電池システムに設ける場合には、コンプレッサからの高圧の空気がバイパス流路を介して直接燃焼器に供給されることによって、燃焼器内の燃焼前(希釈前)の水素ガスが燃焼ガス排出口から外部に押し出されることがないように、加湿器をバイパス流路の入口よりも上流側に設けることで抵抗の役割を持たせることがよいとされていた。
特開2003−208911号公報
しかしながら、前記したように加湿器をバイパス流路の入口よりも上流に設けると、加湿された空気がバイパス流路内に供給されることとなるので、このバイパス流路内の希釈弁内に水が溜まることがあった。そして、このように希釈弁に水が溜まった状態で燃料電池が所定時間停止されると、冬季や寒冷地などの低温環境下では、希釈弁内の水が凍結してしまうため、次の燃料電池システムの起動時において希釈弁を作動させることができず、燃焼器内における水素の希釈を良好に行うことができないといった問題が予想されていた。また、加湿器をバイパス流路の入口よりも上流に設けると、その加湿器の圧損の影響によって、バイパス流路を介して燃焼器内に供給させる空気の流量調整についての応答性が十分でないといった問題も予想されていた。
そこで、本発明では、低温環境下において燃料電池を所定時間停止させたとしても、希釈弁の凍結を防止することができる燃料電池システムおよびその制御方法を提供することを主たる目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、燃料ガスと酸化剤ガスの反応により発電をする燃料電池と、前記燃料ガスを前記燃料電池の燃料極に供給する燃料ガス供給手段と、前記酸化剤ガスを前記燃料電池の酸化剤極に供給する酸化剤ガス供給手段と、前記燃料電池から排出される未反応の燃料ガスを、前記燃料電池から排出される未反応の酸化剤ガスで希釈するための希釈器と、前記燃料電池へ供給する前記酸化剤ガスの一部を前記希釈器へと直接導くバイパス流路と、前記バイパス流路の連通状態を切り替える希釈弁と、前記酸化剤ガス供給手段から前記燃料電池へと流れる前記酸化剤ガスを加湿する加湿器とを備えた燃料電池システムであって、前記加湿器は、前記バイパス流路の入口よりも下流側に設けられることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、バイパス流路の入口よりも下流側(燃料電池とバイパス流路の入口との間)に加湿器が設けられるので、加湿器で加湿された酸化剤ガスがバイパス流路内に流れ込まなくなり、バイパス流路内の希釈弁に水が溜まることが防止されることとなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池システムであって、前記燃料電池から排出される未反応の燃料ガスを前記希釈器内へ導く燃料オフガス流路と、前記希釈器を貫通するように配設され、かつ、前記燃料電池から排出される未反応の酸化剤ガスを外部へ導くとともに、その内部を流れる前記酸化剤ガスの一部を前記希釈器内に放出する放出口と、前記希釈器内のガスを内部に吸引する吸引口とを備えた酸化剤オフガス流路と、を備え、前記希釈器には、その内壁の一部の近傍に、前記酸化剤オフガス流路の少なくとも前記吸引口が配設されるとともに、前記吸引口とは反対側の内壁の近傍に、前記バイパス流路が接続されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、酸化剤オフガス流路の吸引口とは反対側の内壁の近傍に、バイパス流路を接続するので、吸引口とは反対側の内壁の近傍(吸引口から離れた場所)に溜まった燃料ガスを、バイパス流路からの酸化剤ガスによって吸引口側へと押し出すことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムの制御方法であって、前記燃料電池の停止時に、前記酸化剤ガス供給手段による前記酸化剤ガスの供給量を上げる供給量上昇工程と、前記供給量上昇工程の開始から所定時間が経過した後に、前記希釈弁を開放させる希釈弁開放工程とを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、燃料電池を停止させようとすると、まず、供給量上昇工程において、酸化剤ガス供給手段から燃料電池への酸化剤ガスの供給量が上げられることによって、燃料電池内で発生した水が希釈器へパージされるとともに、希釈器での希釈が促進される。そして、供給量上昇工程の開始から所定時間が経過すると、希釈弁開放工程において、希釈弁が開放されて、希釈器内に残留した燃料ガス濃度の低い混合ガスの排出が促進される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃料電池システムの制御方法であって、前記希釈弁開放工程において、前記希釈弁を断続的に開放させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、希釈弁開放工程において、希釈弁を断続的に開放させるので、多量の酸化剤ガスがバイパス流路を介して一気に希釈器内に流れ込むことが防止される。そのため、例えば希釈器内の混合ガスの燃料ガス濃度が比較的高い場合であっても、バイパス流路からの多量の酸化剤ガスによって高い燃料ガス濃度となる混合ガスが、そのまま出口から押し出されるといった問題を解消することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の燃料電池システムの制御方法であって、前記希釈弁開放工程において、前記希釈弁の開度を徐々に上げていくことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、希釈弁開放工程において、希釈弁の開度を徐々に上げていくので、多量の酸化剤ガスがバイパス流路を介して一気に希釈器内に流れ込むことが防止される。そのため、例えば希釈器内の混合ガスの燃料ガス濃度が比較的高い場合であっても、バイパス流路からの多量の酸化剤ガスによって高い燃料ガス濃度となる混合ガスが、そのまま出口から押し出されるといった問題を解消することができる。
請求項1に記載の発明によれば、加湿器で加湿された酸化剤ガスがバイパス流路内に流れ込まなくなることによって、バイパス流路内の希釈弁に水が溜まることが防止されるので、低温環境下において燃料電池を所定時間停止させたとしても、希釈弁の凍結を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、吸引口から離れた場所に溜まった燃料ガスを、バイパス流路からの酸化剤ガスによって吸引口側へと押し出すことができるので、例えば燃料電池の停止時において迅速に希釈器内の燃料ガスを無くして、燃料電池の停止処理に掛かる時間を短縮させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、供給量上昇工程においては希釈弁が閉じていることによって、燃料電池に高圧の酸化剤ガスが供給されるとともに、希釈器内に多量の酸化剤ガスが供給されることとなるので、燃料電池内の水のパージや希釈器での希釈を促進させることができる。また、酸化剤ガスの供給量を上げてから所定時間経過後に希釈弁を開放させるので、希釈器内の混合ガスの燃料ガス濃度を十分下げてから外部に排出させることができる。
請求項4または請求項5に記載の発明によれば、多量の酸化剤ガスがバイパス流路を介して一気に希釈器内に流れ込むことが防止されるので、例えば希釈器内の混合ガスの燃料ガス濃度が比較的高い場合であっても、バイパス流路からの多量の酸化剤ガスによって高い燃料ガス濃度となる混合ガスが、そのまま出口から押し出されるといった問題を解消することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本実施形態に係る燃料電池システムを示す構成図であり、図2は希釈器の構造を示す斜視図であり、図3はECUの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、燃料電池システムSは、水素(燃料ガス)と空気中の酸素(酸化剤ガス)の反応により発電をする燃料電池FCと、この燃料電池FCに空気を供給する空気供給系1と、燃料電池FCに水素を供給する水素供給系2と、燃料電池FCから排出される未反応の水素を燃料電池FCから排出される未反応の空気で主に希釈するための希釈器3と、各種機器の制御を行うECU(制御装置)4と、を備えている。
燃料電池FCは、プロトン導電性の高分子電解質膜を挟んで一側にカソード極(酸化剤極)を区画し、他側にアノード極(燃料極)を区画して構成されており、カソード極に供給される空気中の酸素と、アノード極に供給される水素との電気化学反応によって発電している。そのため、この燃料電池FCでは、発電に伴って水が主にカソード極側に生成されており、この水は高分子電解質膜を介して水素供給系2に入り込むようになっている。
空気供給系1は、空気を圧縮して供給するコンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)Cと、このコンプレッサCからの空気を燃料電池FCに導く空気供給流路11と、この空気供給流路11内を流れる空気を加湿する加湿器12と、燃料電池FCから排出される空気を外部に導く空気排出流路(酸化剤オフガス流路)13と、を主に備えている。
空気供給流路11には、その上流側から順に、コンプレッサC、バイパス流路14、加湿器12が設けられている。
バイパス流路14は、燃料電池FCへ供給する空気の一部を希釈器3へと直接導くものであり、その適所には、バイパス流路14の連通状態を切り替える希釈弁14aが設けられている。そして、このバイパス流路14は、その入口が空気供給流路11における加湿器12の上流側に設けられることによって、その内部に加湿器12で加湿されていない乾燥した空気が流れるようになっている。
加湿器12は、空気供給流路11と空気排出流路13とに跨るように配設されており、燃料電池FCから排出される空気中の水分を利用して、空気供給流路11内の空気を加湿するものである。ちなみに、燃料電池FCから排出される空気には、燃料電池FC内での発電により生じた水分が多量に含まれている。
空気排出流路13は、希釈器3を貫通するように配設されており、その適所には、カソード極側の圧力(背圧)を制御する背圧弁13aが設けられている。また、この空気排出流路13の希釈器3内に収容される部分には、図2に示すように、空気排出流路13の内部を流れる空気の一部を希釈器3内に放出する放出口13bと、この放出口13bの下流側に設けられ、かつ、希釈器3内のガスを空気排出流路13の内部に吸引する吸引口13cとが形成されている。
図1に示すように、水素供給系2は、水素タンク(燃料ガス供給手段)HT、水素供給用流路21、遮断弁22、エゼクタ23、循環流路24、キャッチタンク25およびドレイン弁26を主に備えている。
水素タンクHT内には、燃料ガスとしての水素が充填されており、この水素は、遮断弁22と水素タンクHT内に備えられた図示しない電磁弁とが開放されることで、水素供給用流路21を通って燃料電池FCへ供給されるようになっている。エゼクタ23は、水素タンクHTからの水素と燃料電池FCから戻ってくる水素を混合させ、これを燃料電池FCに再供給して水素を循環させている。
循環流路24は、燃料電池FCから排出される水素をエゼクタ23を介して再度燃料電池FCに戻す流路であり、その適所にキャッチタンク25が取り付けられている。また、この循環流路24のキャッチタンク25よりも下流側には、循環流路24内の不純物を未反応の水素ガスとともに希釈器3へと排出させるための水素排出流路(燃料オフガス流路)27が設けられており、この水素排出流路27の適所には、水素排出流路27の連通状態を切り替えるための水素パージ弁27aが設けられている。
キャッチタンク25は、燃料電池FCから排出される水分を含んだ水素ガスを、水素ガスと水とに分離する気液分離の機能を有したタンクであり、その底部に分離した水が溜まる構造となっている。また、キャッチタンク25の底部には、その内部の水を水素排出流路27内の出口近傍に導くためのドレインライン25aが接続されるとともに、このドレインライン25aには、ドレインライン25aの連通状態を切り替えるためのドレイン弁26が設けられている。なお、キャッチタンク25は、この燃料電池システムSにおける水の排出性を考慮した下方の位置、すなわち燃料電池FCや循環流路24内の残溜水分が溜まりやすい位置に配設されている。
希釈器3は、図2に示すように、中空の楕円柱状に形成された容器であり、その一端面31および他端面32には、それらの一方の幅狭部31a,32aの近傍に、空気排出流路13を支持するための第1接続口31bおよび第2接続口32bが形成されている。また、希釈器3の一端面31には、他方の幅狭部31cの近傍に、バイパス流路14を接続するためのバイパス流路接続口31dが形成されるとともに、このバイパス流路接続口31dと第1接続口31bとの間に、水素排出流路27を接続するための水素排出流路接続口31eが形成されている。そして、前記したように希釈器3が構成されることによって、希釈器3の内周壁の幅狭となった部分の一方側に、空気排出流路13の放出口13bおよび吸引口13cが配設されるとともに、他方側に、バイパス流路14が接続されるようになっている。なお、空気排出流路13の底部には、水素排出流路27から排出され、希釈器3の底部に溜まった水を外部に排出するための図示せぬ貫通孔が設けられている。
ECU4は、燃料電池システムSの各機器、主にコンプレッサC、背圧弁13a、遮断弁22、ドレイン弁26および希釈弁14aの制御を行っている。特に、このECU4は、燃料電池FCの停止時において、コンプレッサCや希釈弁14aを適宜制御することによって、希釈器3内において良好に水素を希釈するとともに、停止処理が完了した後には、希釈器3内において希釈された水素が排出されるように作動している。以下に、その詳細について説明する。
図3に示すように、ECU4は、遮断弁閉弁手段41と、コンプレッサ制御手段43と、希釈弁開閉手段44とを主に備えている。
遮断弁閉弁手段41は、図示せぬイグニッションスイッチ(IG)がOFFされたことを示す信号を受け取ると、遮断弁22を閉弁させる機能を有している。そして、この遮断弁閉弁手段41は、遮断弁22を閉弁させたときに、そのことを示す閉弁信号をコンプレッサ制御手段43に出力するように構成されている。
なお、遮断弁22を閉弁した直後に残っているアノード系内(循環流路24内等)の水素は、燃料電池FCで無駄なく消費されるようになっている。
コンプレッサ制御手段43は、遮断弁閉弁手段41から閉弁信号を受け取ってから所定時間が経過したときに、コンプレッサCの回転速度を現在の回転速度よりも上昇させることによって、コンプレッサCによる空気の供給量を上げる機能を有している。そして、このコンプレッサ制御手段43は、コンプレッサCの回転速度を上昇させたときに、そのことを示す上昇信号を希釈弁開閉手段44に出力するように構成されている。また、このコンプレッサ制御手段43は、希釈弁開閉手段44から後記する閉弁信号を受け取ったときに、コンプレッサCの駆動を停止させる機能をも有している。
希釈弁開閉手段44は、コンプレッサ制御手段43から上昇信号を受け取ると、この上昇信号に基づいて、コンプレッサCの回転速度を上昇させてから所定時間が経過したか否かを判断し、経過したと判断したときに、希釈弁14aを断続的に開閉させる機能を有している。そして、この希釈弁開閉手段44は、断続的な開閉を所定時間行った後(最終的に希釈弁14aを閉弁させた後)、そのことを示す閉弁信号をコンプレッサ制御手段43に出力するように構成されている。
次に、燃料電池FCを停止させる際におけるECU4の動作について、図4および図5を参照して説明する。参照する図面において、図4は燃料電池の停止時におけるECUの動作を示すフローチャートであり、図5は燃料電池システムの各種機器の動作状態を示すタイムチャートである。
図4および図5に示すように、図示せぬイグニッションスイッチがOFFされると(START)、ECU4は、まず、遮断弁22を閉じ(ステップS1)、それから所定時間経過後にコンプレッサ回転速度を上昇させる(ステップS4)。なお、ステップS4の処理を開始させるときには、アノード系内に残存する水素ガスが燃料電池FCによって消費されて少なくなっているため、図5に示すように、燃料電池FCから取り出される電流値が減少した状態となっている。
前記したように、ECU4がコンプレッサCの回転速度を上昇させると(ステップS4)、燃料電池FC内のカソード極側に生じた水が多量の空気によって確実に希釈器3へパージ(掃気)されることとなる(供給量上昇工程)。また、このようにコンプレッサCから多量の空気が放出されることによって、希釈器3内における水素の希釈が促進されることとなる。ステップS4の後、ECU4は、所定時間経過したか否かを判断し(ステップS5)、経過していないと判断した場合は(No)、再度ステップS5の処理を繰り返し、前記した掃気や希釈を継続することとなる。
ちなみに、ステップS4,S5でのカソード極の掃気処理においては、最初の段階ではコンプレッサCからの空気が加湿器12で加湿されてしまうこととなるが、掃気処理(コンプレッサCの回転速度上昇)の開始のときに燃料電池FCへの水素ガスの供給が停止していることにより(図5参照)、発電による水が生じなくなるので、燃料電池FCから排出される空気が次第に乾燥していく。これにより、加湿器12での加湿能力も次第に落ちていき、ステップS5の途中の段階ではコンプレッサCからの空気は加湿器12で加湿されずに燃料電池FCに供給され、良好な掃気に寄与することとなる。
ステップS5において、ECU4が所定時間経過したと判断した場合は(Yes)、ECU4は、ステップS6において希釈弁14aを断続的に開閉させる(希釈弁開放工程)。具体的に、このステップS6では、図5に示すように、最初の段階において、比較的短い開弁時間および閉弁時間を交互に繰り返すことで、バイパス流路14を介して希釈器3へ送り込む空気の量を徐々に上げていくので、バイパス流路14からの多量の空気によって高い水素濃度となる希釈器3内のガスが、そのまま空気排出流路13の吸引口13cへ押し出されるといった問題を解消することができる。そして、前記した動作を所定回数行った後は、前記した開弁時間よりも長い開弁時間で希釈弁14aを開弁させるので、希釈器3内に残存する低い水素濃度となったガスを多量の空気によって空気排出流路13の吸引口13cに押し込んで、希釈器3内の水素を迅速に無くすこと(希釈器3の掃気を迅速に行うこと)ができるようになっている。
そして、ステップS6の後、ECU4は、コンプレッサCを停止させることで(ステップS7)、燃料電池FCの停止処理を終了させる。
以上によれば、本実施形態において、次のような効果を得ることができる。
バイパス流路14の入口よりも下流側に加湿器12が設けられるので、加湿器12で加湿された空気がバイパス流路14内に流れ込まなくなり、バイパス流路14内の希釈弁14aに水が溜まることが防止される。そのため、低温環境下において燃料電池FCを所定時間停止させたとしても、希釈弁14aの凍結を防止することができる。
希釈器3の内周壁の幅狭となった部分の一方側に、空気排出流路13の吸引口13cが配設されるとともに、他方側に、バイパス流路14が接続されるようになっているので、その他方側の近傍(吸引口13cから離れた場所)に溜まった水素を、バイパス流路14からの空気によって吸引口13c側へと押し出すことができる。そのため、燃料電池FCの停止時において迅速に希釈器3内の水素を無くして、燃料電池FCの停止処理に掛かる時間を短縮させることができる。
供給量上昇工程においては希釈弁14aが閉じていることによって、燃料電池FCに高圧の空気が供給されるとともに、希釈器3内に多量の空気が供給されることとなるので、燃料電池FC内の水のパージや希釈器3での希釈を促進させることができる。また、空気の供給量を上げてから所定時間経過後に希釈弁14aを開放させるので、希釈器3内の混合ガスの水素濃度を十分下げてから外部に排出させることができる。
希釈弁14aを断続的に開閉させることによって、多量の空気がバイパス流路14を介して一気に希釈器3内に流れ込むことが防止されるので、例えば希釈器3内の混合ガスの水素濃度が比較的高い場合であっても、バイパス流路14からの多量の空気によって高い水素濃度となる混合ガスが、そのまま空気排出流路13の吸引口13cから押し出されるといった問題を解消することができる。
バイパス流路14の入口よりも下流側に加湿器12が設けられることによって、バイパス流路14内を流れる空気が加湿器12による圧損の影響を受けることがないので、バイパス流路14を介して希釈器3へ供給する空気の流量調整についての応答性を向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
本実施形態では、希釈弁14aを断続的に開閉させることによって、バイパス流路14を介して希釈器3へ供給する空気の量を徐々に上げるようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば希釈弁14aの開度を徐々に上げることによって希釈器3へ供給する空気の量を徐々に上げるようにしてもよい。
本実施形態に係る燃料電池システムを示す構成図である。 希釈器の構造を示す斜視図である。 ECUの構成を示すブロック図である。 燃料電池の停止時におけるECUの動作を示すフローチャートである。 燃料電池システムの各種機器の動作状態を示すタイムチャートである。
符号の説明
3 希釈器
4 ECU
11 空気供給流路
12 加湿器
13 空気排出流路
13a 背圧弁
13b 放出口
13c 吸引口
14 バイパス流路
14a 希釈弁
21 水素供給用流路
22 遮断弁
23 エゼクタ
24 循環流路
25 キャッチタンク
25a ドレインライン
26 ドレイン弁
27 水素排出流路
27a 水素パージ弁
31 一端面
31a 幅狭部
31b 第1接続口
31c 幅狭部
31d バイパス流路接続口
31e 水素排出流路接続口
32 他端面
32b 第2接続口
41 遮断弁閉弁手段
43 コンプレッサ制御手段
44 希釈弁開閉手段
C コンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)
FC 燃料電池
HT 水素タンク(燃料ガス供給手段)
S 燃料電池システム

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスの反応により発電をする燃料電池と、
    前記燃料ガスを前記燃料電池の燃料極に供給する燃料ガス供給手段と、
    前記酸化剤ガスを前記燃料電池の酸化剤極に供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記燃料電池から排出される未反応の燃料ガスを、前記燃料電池から排出される未反応の酸化剤ガスで希釈するための希釈器と、
    前記燃料電池へ供給する前記酸化剤ガスの一部を前記希釈器へと直接導くバイパス流路と、
    前記バイパス流路の連通状態を切り替える希釈弁と、
    前記酸化剤ガス供給手段から前記燃料電池へと流れる前記酸化剤ガスを加湿する加湿器とを備えた燃料電池システムであって、
    前記加湿器は、前記バイパス流路の入口よりも下流側に設けられることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池から排出される未反応の燃料ガスを前記希釈器内へ導く燃料オフガス流路と、
    前記希釈器を貫通するように配設され、かつ、前記燃料電池から排出される未反応の酸化剤ガスを外部へ導くとともに、その内部を流れる前記酸化剤ガスの一部を前記希釈器内に放出する放出口と、前記希釈器内のガスを内部に吸引する吸引口とを備えた酸化剤オフガス流路と、を備え、
    前記希釈器には、
    その内壁の一部の近傍に、前記酸化剤オフガス流路の少なくとも前記吸引口が配設されるとともに、
    前記吸引口とは反対側の内壁の近傍に、前記バイパス流路が接続されることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムの制御方法であって、
    前記燃料電池の停止時に、前記酸化剤ガス供給手段による前記酸化剤ガスの供給量を上げる供給量上昇工程と、
    前記供給量上昇工程の開始から所定時間が経過した後に、前記希釈弁を開放させる希釈弁開放工程とを有することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムの制御方法であって、
    前記希釈弁開放工程において、前記希釈弁を断続的に開放させることを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  5. 請求項3に記載の燃料電池システムの制御方法であって、
    前記希釈弁開放工程において、前記希釈弁の開度を徐々に上げていくことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
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