JP5872315B2 - 燃料電池システムの起動方法および起動装置 - Google Patents

燃料電池システムの起動方法および起動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5872315B2
JP5872315B2 JP2012028756A JP2012028756A JP5872315B2 JP 5872315 B2 JP5872315 B2 JP 5872315B2 JP 2012028756 A JP2012028756 A JP 2012028756A JP 2012028756 A JP2012028756 A JP 2012028756A JP 5872315 B2 JP5872315 B2 JP 5872315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
fuel cell
oxidant
gas
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012028756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013165047A (ja
Inventor
宏一朗 古澤
宏一朗 古澤
伸高 中島
伸高 中島
山崎 薫
薫 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012028756A priority Critical patent/JP5872315B2/ja
Priority to US13/744,418 priority patent/US9373858B2/en
Publication of JP2013165047A publication Critical patent/JP2013165047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5872315B2 publication Critical patent/JP5872315B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04223Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids during start-up or shut-down; Depolarisation or activation, e.g. purging; Means for short-circuiting defective fuel cells
    • H01M8/04231Purging of the reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • H01M8/04097Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with recycling of the reactants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、酸化剤ガス及び燃料ガスの電気化学反応により発電する燃料電池を備える燃料電池システムの起動方法および起動装置に関する。
燃料電池は、燃料ガス(主に水素を含有するガス、例えば水素ガス)をアノード電極に供給し、酸化剤ガス(主に酸素を含有するガス、例えば空気)をカソード電極に供給して、電気化学反応により、直流の電流エネルギを得るものである。
燃料電池として、例えば、固体高分子形燃料電池が知られている。固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード電極及びカソード電極を設けた膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)を、一対のセパレータによって挟持している。一方のセパレータと膜電極接合体との間には、アノード電極に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路が形成されるとともに、他方のセパレータと膜電極接合体との間には、カソード電極に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路が形成されている。
ところで、燃料電池の停止時には、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給が停止されるものの、燃料電池の燃料ガス流路内に燃料ガスが残留し、燃料電池の酸化剤ガス流路内に酸化剤ガスが残留した状態となっている。このため、特に、燃料電池の停止期間が長くなると、残留した燃料ガスや酸化剤ガスが電解質膜を透過して、電極の触媒や触媒支持体を劣化させ、燃料電池の寿命を低減させるおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1に開示された燃料電池装置(燃料電池システム)は、燃料電池装置の停止時において、送風機によりアノード流路に空気を供給して、アノード流路が空気で完全に満たされた状態で、燃料電池装置を停止させるようになっている(特許文献1段落0021参照)。
また、特許文献1に開示された燃料電池装置は、燃料電池装置の起動時において、アノード流路に水素を供給して、燃料電池装置の停止時にアノード流路内に残存していた空気をパージするようになっている。そして、アノード流路内の空気のパージが終了した後に、カソード流路内に空気を供給するようになっている(特許文献1請求項1参照)。
特許第4357836号公報
ところで、特許文献1に開示された燃料電池装置は、燃料電池装置の起動時において、アノード流路に水素を供給してアノード流路内の空気をパージする際、供給された水素の一部が空気とともにアノード流路からパージされてしまう。
しかしながら、特許文献1に開示された燃料電池装置は、アノード流路内の空気のパージが終了するまで(特許文献1請求項1における「燃料/空気前線がアノードの流れ場内を移動している間」に相当する。)、カソード流路に空気を供給しないようになっている(特許文献1請求項1参照)。
このため、特許文献1に開示された燃料電池装置は、アノード排ガスをカソード排ガスで希釈することができず、燃料電池装置から排出される排ガスの水素濃度が高くなるおそれがある。
また、特許文献1に開示された燃料電池装置は、燃料電池装置の起動時において、水素供給源からアノード流路に水素を供給して、「燃料/空気前線がアノードの流れの場を通って移動」(特許文献1請求項1参照)するように、アノード流路内の空気をパージさせるため、燃料電池のスタック面内や積層方向に水素の濃度勾配が発生するおそれがある。
即ち、水素を燃料電池セルのアノード側に供給し始めた時、燃料電池セルのアノード内で水素供給入口に近い側がアノード出口側に比べて水素リッチとなり、水素の濃度勾配が生じる。このように燃料電池セルのアノード内に水素濃度勾配が生じると、燃料電池セルのアノード出口側(水素リッチでない)でプロトン(H)が不足する。このため、燃料電池セルの出口側においてアノード側からカソード側に到達するプロトンが不足する状態となり、出口側のアノード−カソード間の電位が過剰に上昇し、この電位上昇がエネルギとなってカソード電極触媒の腐食反応を生じるおそれがある。また、出口側領域ではプロトン不足を補うため、カソード電極触媒を担持しているカーボンと水とが反応するようになる。その結果、カソード電極触媒の活性領域が低下し、劣化を引き起こす。
このように、燃料電池の電解質膜のアノード側における水素濃度が不均一となることにより、カソード触媒が高電位となり、腐食電流が発生して、触媒や触媒支持体を劣化し、燃料電池の寿命を低減させるおそれがある。
そこで、本発明は、燃料電池の劣化を抑制する燃料電池システムの起動方法および起動装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、アノード側に供給される燃料ガスおよびカソード側に供給される酸化剤ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給路および燃料ガス供給装置と、前記燃料電池からの燃料排ガスを排出する燃料排ガス排出路と、前記燃料排ガス排出路の作動状態を制御する燃料排ガス排出路制御装置と、前記燃料排ガスを前記燃料電池の前記アノード側へ再循環させる燃料排ガス再循環路と、前記燃料排ガス再循環路の作動状態を制御する燃料排ガス再循環路制御装置と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路および酸化剤ガス供給装置と、前記燃料電池からの酸化剤排ガスを排出する酸化剤排ガス排出路と、前記酸化剤ガス供給路から分岐し前記燃料電池をバイパスして前記酸化剤排ガス排出路に接続する酸化剤ガスバイパス路と、前記酸化剤ガスバイパス路の作動状態を制御する酸化剤ガスバイパス路制御装置と、前記酸化剤ガス供給路における前記酸化剤ガスバイパス路との分岐部よりも下流で前記酸化剤ガス供給路を封止する酸化剤ガス供給路封止装置と、前記酸化剤排ガス排出路における前記酸化剤ガスバイパス路との接続部よりも上流で前記酸化剤排ガス排出路を封止する酸化剤排ガス排出路封止装置と、前記燃料排ガス排出路の下流側および前記酸化剤排ガス排出路の下流側が接続される希釈器と、を備える燃料電池システムの起動方法であって、前記酸化剤ガス供給路封止装置により前記酸化剤ガス供給路を封止し、前記酸化剤排ガス排出路封止装置により前記酸化剤排ガス排出路を封止した状態で、前記酸化剤ガスバイパス路制御装置により前記酸化剤ガスバイパス路を作動させて、前記酸化剤ガス供給装置から前記希釈器へ前記酸化剤ガスを供給するとともに、前記燃料ガス供給装置により前記燃料電池に前記燃料ガスを供給し、前記燃料排ガス再循環路制御装置により前記燃料排ガス再循環路を作動させ、前記燃料排ガス排出路制御装置により前記燃料排ガス排出路を作動させて、前記燃料電池の前記アノード側に残存するアノード残存ガスを前記希釈器へ排出するとともに、前記燃料電池の前記アノード側を前記燃料ガスに置換する燃料ガス置換工程を有することを特徴とする燃料電池システムの起動方法である。
このような構成によれば、燃料ガス供給装置により燃料電池に燃料ガスを供給しながら、燃料排ガス再循環路制御装置により燃料排ガス再循環路を作動させることにより、燃料ガス(水素)の濃度勾配を低減させることができるので、触媒や触媒支持体が劣化することを抑制し、燃料電池の寿命が低減することを抑止することができる。
また、酸化剤ガスバイパス路制御装置により酸化剤ガスバイパス路を作動させて、酸化剤ガス供給装置から希釈器へ酸化剤ガスを供給することができるので、アノード残存ガスとともに排出された燃料ガスを希釈器で希釈することができる。
また、前記燃料電池システムの運転停止方法において、前記燃料ガス置換工程の後に、前記燃料排ガス排出路制御装置により前記燃料排ガス排出路を封止するとともに、前記酸化剤ガスバイパス路による前記酸化剤ガス供給装置から前記希釈器への前記酸化剤ガスの供給を所定時間継続する希釈工程を有することが好ましい。
このような構成によれば、燃料ガス置換工程においてアノード残存ガスとともに排出された燃料ガスを希釈器でより確実に希釈することができる。
また、前記燃料電池システムの運転停止方法において、前記希釈工程の後に、前記酸化剤ガス供給路封止装置による前記酸化剤ガス供給路の封止を開放し、前記酸化剤排ガス排出路封止装置による前記酸化剤排ガス排出路の封止を開放させて、前記燃料電池の前記カソード側に残存するカソード残存ガスを前記希釈器へ排出するとともに、前記燃料電池の前記カソード側を前記酸化剤ガスに置換する酸化剤ガス置換工程を有することが好ましい。
このような構成によれば、燃料ガス置換工程の後に酸化剤ガス置換工程を行うことができるので、燃料ガス置換工程においてカソード側を封止した状態とすることができる。即ち、燃料ガス置換工程において、カソードへの酸化剤ガスの供給を停止させることにより、腐食電流の発生を抑制して、触媒や触媒支持体の劣化を抑制し、燃料電池の寿命が低減することを抑止することができる。
また、前記燃料電池システムの運転停止方法において、前記酸化剤ガス置換工程の後に、前記酸化剤ガスバイパス路制御装置により前記酸化剤ガスバイパス路を停止させることが好ましい。
このような構成によれば、酸化剤ガス供給路および酸化剤排ガス排出路から酸化剤排ガスが希釈器に排出される状態となった後に酸化剤ガスバイパス路を停止させるので、希釈器で燃料ガスを希釈させる希釈媒体(酸化剤ガス/酸化剤排ガス)が途切れることがないようにすることができる。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明は、燃料電池システムの起動装置であって、酸化剤ガス供給路封止装置を作動させて燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路を封止するとともに、酸化剤排ガス排出路封止装置を作動させて前記燃料電池から酸化剤排ガスを排出する酸化剤排ガス排出路を封止する手段と、前記封止した状態で、酸化剤ガスバイパス路制御装置を作動させて前記酸化剤ガス供給路から分岐し前記燃料電池をバイパスして前記酸化剤排ガス排出路に接続する酸化剤ガスバイパス路により、酸化剤ガス供給装置から希釈器へ前記酸化剤ガスを供給する手段と、燃料ガス供給装置を作動させて前記燃料電池に燃料ガスを供給し、さらに、燃料排ガス再循環路制御装置を作動させて燃料排ガス再循環路により前記燃料電池から燃料排ガス排出路を介して排出される燃料排ガスを再び前記燃料電池に供給する手段と、燃料排ガス排出路制御装置を作動させて前記燃料排ガス排出路から前記燃料電池のアノード側に残存する前記燃料ガスを含むアノード残存ガスを前記希釈器へ排出するとともに、前記燃料電池の前記アノード側を前記燃料ガスに置換する手段を有することを特徴とする燃料電池システムの起動装置である。
このような構成によれば、燃料ガス供給装置により燃料電池に燃料ガスを供給しながら、燃料排ガス再循環路制御装置により燃料排ガス再循環路を作動させることにより、燃料ガス(水素)の濃度勾配を低減させることができるので、触媒や触媒支持体が劣化することを抑制し、燃料電池の寿命が低減することを抑止することができる。
また、酸化剤ガスバイパス路制御装置により酸化剤ガスバイパス路を作動させて、酸化剤ガス供給装置から希釈器へ酸化剤ガスを供給することができるので、アノード残存ガスとともに排出された燃料ガスを希釈器で希釈することができる。
本発明によれば、燃料電池の劣化を抑制する燃料電池システムの起動方法および起動装置を提供することができる。
本実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの起動処理のフローチャートである。 本実施形態に係る燃料電池システムの起動処理のタイムチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
≪燃料電池システム≫
まず、本実施形態に係る起動処理が実施される燃料電池システムSの構成について、図1を用いて説明する。
図1に示す燃料電池システムSは、例えば、図示しない燃料電池車(移動体)に搭載されている。
燃料電池システムSは、燃料電池スタック10(燃料電池)と、燃料電池スタック10のアノードに対して水素(燃料ガス)を給排するアノード系と、燃料電池スタック10のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス)を給排するカソード系と、アノード系からの燃料排ガスおよびカソード系からの酸化剤排ガスを燃料電池システムSの外へ排気する希釈排気系と、燃料電池スタック10の出力端子(図示せず)に接続され、燃料電池スタック10の発電電力を負荷に供給する電力供給系と、これらを電子制御する制御手段であるECU80(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を備えている。なお、燃料ガス、酸化剤ガスの具体的種類はこれに限定されるものではない。
<燃料電池スタック>
燃料電池スタック10は、複数(例えば数十〜数百枚)の固体高分子型の単セル(燃料電池)が積層して構成されたスタックであり、複数の単セルは直列で接続されている。単セルは、MEA(Membrane Electrode Assembly;膜電極接合体)と、これを挟む2枚の導電性を有するセパレータと、を備えている。MEAは、1価の陽イオン交換膜等からなる電解質膜(固体高分子膜)と、これを挟むアノード及びカソード(電極)とを備えている。
アノード及びカソードは、カーボンペーパ等の導電性を有する多孔質体と、これに担持され、アノード及びカソードにおける電極反応を生じさせるための触媒(Pt、Ru等)と、を含んでいる。
各セパレータには、各MEAの全面に水素又は空気を供給するための溝や、全単セルに水素又は空気を給排するための貫通孔が形成されており、これら溝及び貫通孔がアノード流路10a(燃料ガス流路)、カソード流路10c(酸化剤ガス流路)として機能している。また、このようなアノード流路10a、カソード流路10cは、特に単セルの全面に水素、空気を供給するべく、複数に分岐、合流等しており、その流路断面積は極小となっている。
そして、アノード流路10aを介して各アノードに水素が供給されると、式(1)の電極反応が起こり、カソード流路10cを介して各カソードに空気が供給されると、式(2)の電極反応が起こり、各単セルで電位差(開回路電圧)が発生するようになっている。次いで、燃料電池スタック10と後記する負荷72とが電気的に接続され、電流が取り出されると、燃料電池スタック10が発電するようになっている。
2H→4H++4e- ……(1)
+4H++4e-→2HO ……(2)
このように燃料電池スタック10が発電すると、水分(水蒸気)がカソードで生成され、カソード流路10cから排出される酸化剤排ガスは多湿となる。
<アノード系>
アノード系は、図示しない水素タンクと、遮断弁21と、エゼクタ22と、水素ポンプ23と、アノードパージ弁24と、を備えている。
水素タンク(図示せず)から、配管31a、遮断弁21、配管31b、エゼクタ22、配管31cを介して、アノード流路10aの入口に接続する燃料ガス供給路が形成されている。そして、水素タンクの水素(燃料ガス)が、燃料ガス供給路(配管31a、遮断弁21、配管31b、エゼクタ22、配管31c)を通って、アノード流路10aに供給されるようになっている。
遮断弁21は、常閉型の遮断弁であり、ECU80により開閉が制御されるようになっている。ECU80は、燃料電池システムSの運転時(燃料電池スタック10の発電時)、遮断弁21を開弁するようになっている。
エゼクタ22は、水素タンク(図示せず)からの水素(燃料ガス)をノズルで噴射することで負圧を発生させ、この負圧によって配管33の燃料排ガスを吸引するものである。なお、エゼクタ22は、ECU80により開閉が制御されるようになっている。
アノード流路10aの出口は、配管32aおよび配管33を介して、エゼクタ23の吸気口に接続されている。そして、アノード流路10aから排出された燃料排ガスは、配管32aおよび配管33を通って、エゼクタ22に向かい、燃料排ガス(水素)が循環するようになっている。
なお、燃料排ガスは、アノードにおける電極反応で消費されなかった水素、及び、水蒸気を含んでいる。また、配管33には、燃料排ガスに含まれる水分(凝縮水(液体)、水蒸気(気体))を分離・回収する気液分離器(図示せず)が設けられている。
また、アノード流路10aの出口と接続された配管32aから分岐する配管34aは、水素ポンプ23の吸込口と接続され、水素ポンプ23の吐出口は、配管34bを介して配管31cと接続され、アノード流路10aの出口から配管32a、配管34a、水素ポンプ23、配管34b、配管31cを介してアノード流路10aの入口に接続する燃料排ガス再循環路が形成されている。
水素ポンプ23は、ECU80により運転が制御され、配管32aからの燃料排ガスを圧縮し、配管31cへ圧送することができるようになっている。
配管32aは、アノードパージ弁24、配管32bを介して、後記する希釈器60に接続され、燃料排ガス排出路が形成されている。
アノードパージ弁24は、常閉型の遮断弁であり、ECU80により開閉が制御されるようになっている。ECU80は、燃料電池システムSの運転時において燃料電池スタック10の発電が安定していないと判定された場合、所定開弁時間にて、アノードパージ弁24を開弁するようになっている。
<カソード系>
カソード系は、インテイク41と、エアポンプ42と、加湿器43と、入口封止弁44と、出口封止弁45と、CPCV(Cathode Purge Control Valve;カソード背圧弁)46と、を備えている。
外気を取り込むインテイク41から、配管51a、エアポンプ42、配管51b、加湿器43、配管51c、入口封止弁44、配管51dを介して、カソード流路10cの入口に接続する酸化剤ガス供給路が形成されている。そして、インテイク41から取り込まれた空気(酸化剤ガス)が、酸化剤ガス供給路(配管51a、エアポンプ42、配管51b、加湿器43、配管51c、入口封止弁44、配管51d)を通って、カソード流路10cに供給されるようになっている。
エアポンプ42は、ECU80により運転が制御され、配管51aからの空気を圧縮し、配管51bへ圧送することができるようになっている。
加湿器43は、水分透過性を有する複数の中空糸膜(図示せず)を備えている。そして、加湿器43は、中空糸膜(図示せず)を介して、カソード流路10cに向かう空気(配管51cから配管51dに流れる空気)とカソード流路10cから排出された多湿の酸化剤排ガス(配管52bから配管52cに流れる酸化剤排ガス)とを水分交換させ、カソード流路10cに向かう空気を加湿するようになっている。
入口封止弁44は、ECU80により開閉が制御されるようになっている。
カソード流路10cの出口は、配管52a、出口封止弁45、配管52b、加湿器43、配管52c、CPCV46、配管52dを介して、後記する希釈器60に接続され、酸化剤排ガス排出路が形成されている。
出口封止弁45は、ECU80により開閉が制御されるようになっている。
CPCV46は、例えばバタフライ弁で構成され、その開度がECU80によって制御されることで、カソード流路10cにおける空気の圧力を制御するものである。詳細には、CPCV46の開度が小さくなると、カソード流路10cにおける空気の圧力が上昇し、体積流量当たりにおける酸素濃度(体積濃度)が高くなる。逆に、CPCV46の開度が大きくなると、カソード流路10cにおける空気の圧力が下降し、体積流量当たりにおける酸素濃度(体積濃度)が低くなる。
<希釈排気系>
希釈排気系は、希釈器60と、バイパスバルブ61と、を備えている。
エアポンプ42の吐出口と接続された配管51bは、配管62a、バイパスバルブ61、配管62b、配管52dを介して希釈器60と接続する酸化剤ガスバイパス路が形成されている。即ち、燃料電池スタック10のカソード流路10cをバイパスして、エアポンプ42から希釈器60に空気を送ることができるようになっている。
バイパスバルブ61は、常閉型の遮断弁であり、ECU80により開閉が制御されるようになっている。
希釈器60は、酸化剤排ガス排出路の配管52dからの酸化剤排ガス、または、開弁したバイパスバルブ61を介して供給される空気を用いて、燃料排ガス排出路の配管32bからの燃料排ガスを希釈して排出することができるようになっている。
<電力供給系>
電力供給系は、燃料電池スタック10の出力端子(図示せず)に接続され、コンタクタ71などを備え、燃料電池スタック10の発電電力を負荷72に供給する。
コンタクタ71は、燃料電池スタック10の出力端子(図示せず)と負荷72との接続を遮断することができるようになっており、ECU80により制御されるようになっている。
<ECU>
ECU80は、燃料電池システムSを電子制御する制御装置であり、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、各種機能を発揮し、遮断弁21、エゼクタ22、水素ポンプ23、アノードパージ弁24、エアポンプ42、入口封止弁44、出口封止弁45、CPCV46、バイパスバルブ61、コンタクタ71等の各種機器を制御するようになっている。
また、燃料電池システムSには各種センサが設けられており、検出された信号はECU80に送信されるようになっている。
≪燃料電池システムの起動処理≫
次に、図2および図3を用いて、本実施形態に係る燃料電池システムSの起動処理について説明する。図2は、本実施形態に係る燃料電池システムSの起動処理のフローチャートである。図3は、本実施形態に係る燃料電池システムの起動処理のタイムチャートである。
燃料電池システムSの起動処理は、図3に示すように、アノード置換工程(燃料ガス置換工程)(図2におけるステップS101からS105)、希釈工程(図2におけるステップS106、S107)、カソード置換工程(酸化剤ガス置換工程)(図2におけるステップS108からS112)の順に行う。
ECU80が実行する燃料電池システムSの起動処理について、図3を参照しつつ、図2を用いて説明する。
なお、燃料電池システムSの運転停止時において、図3に示すように、遮断弁21およびアノードパージ弁24は閉弁され、燃料電池スタック10のアノード流路10aは封止されており、アノード流路10a内はアノード残存ガス(例えば、空気)が充填されているものとする。また、入口封止弁44および出口封止弁45は閉弁され、燃料電池スタック10のカソード流路10cは封止されており、カソード流路10c内はカソード残存ガス(例えば、空気)が充填されているものとする。
ECU80は、燃料電池システムSの起動指令(IG−ON)を検出すると、図2に示す軌道処理を開始する。
ステップS101において、ECU80は、バイパスバルブ61を開弁し、エアポンプ42を作動させる。
これにより、酸化剤ガスバイパス路が形成され、インテイク41から取り込まれた空気が、配管51a、エアポンプ42、配管51b、配管62a、バイパスバルブ61、配管62b、配管52dを介して、希釈器60に供給される。
なお、入口封止弁44および出口封止弁45は閉弁されており、燃料電池スタック10のカソード流路10cには、エアポンプ42から圧送された空気が流入しないようになっている。
ステップS102において、ECU80は、遮断弁21を開弁し、エゼクタ22を作動させ、水素ポンプ23を作動させる。
これにより、燃料ガス供給路および燃料排ガス再循環路が形成され、水素タンク(図示せず)から供給された水素が、配管31a、遮断弁21、配管31b、エゼクタ22、配管31cを介して、アノード流路10aの入口に供給される。そして、供給された水素およびアノード流路10aに残存していたアノード残存ガスが、アノード流路10aの出口から、配管32a、配管33、エゼクタ22、配管31cを介して、アノード流路10aの入口へと循環するようになっている。また、アノード流路10aの出口から、配管32a、配管34a、水素ポンプ23、配管31cを介して、アノード流路10aの入口へと循環するようになっている。
なお、アノードパージ弁24は閉弁しているため、燃料ガス供給路から水素が供給されることにより、アノード流路10aにおけるガス圧(アノード圧力)が上昇する(図3参照)。
ステップS103において、ECU80は、燃料電池スタック10のアノード流路10aにおけるガス圧を検知する圧力センサ(図示せず)から取得した燃料電池スタック10のアノード流路10aの圧力(アノード圧力)が、所定の圧力(パージ許可圧力P)以上であるか否かを判定する。
ここで、パージ許可圧力Pは、アノードパージ弁24を開弁することにより、アノード流路10aの燃料排ガスを希釈器60にパージ可能な圧力の閾値であり、予め設定されている。
アノード圧力がパージ許可圧力P以上である場合(S103・Yes)、ECU80の処理はステップS104に進む。アノード圧力がパージ許可圧力P以上でない場合(S103・No)、ECU80の処理はステップS103を繰り返す。
ステップS104において、ECU80は、アノードパージ弁24を開弁する。
これにより、燃料排ガス排出路が形成され、アノード残存ガス(例えば、空気)を水素とともに希釈器60に排出する。
なお、希釈器60では、配管32b(燃料排ガス排出路)から排出された水素およびアノード残存ガスを配管52d(酸化剤ガスバイパス路)から供給された空気で希釈して外部へ排出されるようになっている。
ステップS105において、ECU80は、アノードパージ弁24から希釈器60へパージされた燃料排ガスのパージ量が、所定のパージ量(アノード置換パージ量)以上であるか否かを判定する。
ここで、アノード置換パージ量は、アノード流路10aからアノード残存ガスが排出され、水素で置換されたと判断するための閾値であり、予め設定されている。
なお、燃料排ガスのパージ量は、例えば、配管32bに設けられた流量センサ(図示せず)により検知してもよく、アノードパージ弁24の開弁経過時間から推定してもよい。
パージ量がアノード置換パージ量以上である場合(S105・Yes)、ECU80の処理はステップS106に進む。パージ量がアノード置換パージ量以上でない場合(S105・No)、ECU80の処理はステップS105を繰り返す。
ステップS106において、ECU80は、アノードパージ弁24を閉弁する。
これにより、燃料排ガス排出路が封止され、希釈器60への燃料排ガスの排出が停止する。なお、希釈器60は、前記したように、酸化剤ガスバイパス路を介して、希釈器60に空気が供給されている(S101参照)。
ステップS107において、ECU80は、アノードパージ弁24の閉弁(S106)から所定の時間(希釈時間)が経過したか否かを判定する。
ここで、所定の時間(希釈時間)は、ステップS104からステップS106までの間にアノード残存ガスとともにパージされた水素を、酸化剤ガスバイパス路を介して供給される空気で希釈するための時間であり、予め設定されている。
所定の時間(希釈時間)が経過した場合(S107・Yes)、ECU80の処理はステップS108に進む。所定の時間(希釈時間)が経過していない場合(S107・No)、ECU80の処理はステップS107を繰り返す。
ステップS108において、ECU80は、入口封止弁44、出口封止弁45、CPCV46を開弁する。
これにより、酸化剤ガス供給路および酸化剤排ガス排出路が形成され、インテイク41から取り込まれた空気が、配管51a、エアポンプ42、配管51b、加湿器43、配管51c、入口封止弁44、配管51dを介して、カソード流路10cの入口に供給される。そして、供給された空気および運転停止時にカソード流路10c等に残存していたカソード残存ガスが、カソード流路10cの出口から、配管52a、出口封止弁45、配管52b、加湿器43、配管52c、CPCV46配管52dを介して、希釈器60に供給される。
ステップS109において、ECU80は、入口封止弁44、出口封止弁45、CPCV46の閉弁(S108)から所定の時間(カソード置換時間)が経過したか否かを判定する。
ここで、所定の時間(カソード置換時間)は、アノード置換パージ量は、カソード流路10cからカソード残存ガスが排出され、空気で置換されたと判断するための閾値であり、予め設定されている。
所定の時間(カソード置換時間)が経過した場合(S109・Yes)、ECU80の処理はステップS110に進む。所定の時間(カソード置換時間)が経過していない場合(S109・No)、ECU80の処理はステップS109を繰り返す。
ステップS110において、ECU80は、バイパスバルブ61を開弁する。
これにより、酸化剤ガスバイパス路が封止される。なお、以後の工程における燃料排ガス排出路からパージされた燃料排ガスに含まれる水素は、酸化剤排ガス排出路から排出される酸化剤排ガスで希釈される。
ステップS111において、ECU80は、燃料電池スタック10の開放電圧(Open Circuit Voltage)の総電圧(FC電圧)を検知する電圧センサ(図示せず)から取得した燃料電池スタック10のアノード流路10aの総電圧(FC電圧)が、所定の電圧(起動許可電圧)以上であるか否かを判定する。
ここで、起動許可電圧は、カソード置換が十分に行われたか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。なお、カソード置換が十分に行われておらず、酸素の不足が発生している状態において、燃料電池スタック10を発電させると、触媒が劣化して、燃料電池スタック10の寿命を低減させるおそれがあるためである。
FC電圧が起動許可電圧以上である場合(S111・Yes)、ECU80の処理はステップS112に進む。FC電圧が起動許可電圧以上でない場合(S111・No)、ECU80の処理はステップS111を繰り返す。
ステップS112において、ECU80は、コンタクタ71をオン(接続)するとともに、発電電流値を指令する。以上により、燃料電池システムSの起動が完了する。
以上の燃料電池システムSの起動処理により、本実施形態に係る燃料電池システムSは、従来の燃料電池システム(例えば、特許文献1の燃料電池装置)と比較して、触媒の劣化を抑制し、燃料電池スタック10の寿命が低減することを抑止することができる。
即ち、アノード流路10aおよびカソード流路10cに空気を充填した燃料電池システムSの運転停止状態から、燃料電池システムSを起動する際、アノード流路10aを空気(アノード残存ガス)から水素へ置換するアノード置換工程において、特許文献1に開示された燃料電池装置(燃料電池システム)では、燃料電池スタック10のスタック面内や積層方向に水素の濃度勾配が発生するおそれがある。
これに対し、本実施形態に係る燃料電池システムSは、ステップS102に示すように、遮断弁21を開弁して水素をアノード流路10aに供給しながら、水素ポンプ23によりアノード流路10a内のガスを循環させるので、燃料電池スタック10のスタック面内や積層方向での水素の濃度勾配を低減させることができるので、腐食電流の発生を抑制し、触媒の劣化を抑制し、燃料電池スタック10の寿命が低減することを抑止することができる。
また、本実施形態に係る燃料電池システムSは、酸化剤ガスバイパス路(配管62a,62b)と、バイパスバルブ61とを備え、アノード置換工程において、カソード流路10cを封止した状態で、希釈器60に空気を供給することができる(ステップS101参照)。これにより、アノード残存ガスとともに排出された水素を空気で希釈して希釈器60から排出することができるので、希釈器60(燃料電池システムS)から排出される排ガス中の水素濃度が高くなることを防止することができる。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係る燃料電池スステムSは、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本実施形態において、燃料電池システムSの運転停止時にアノード流路10aに充填されるアノード残存ガスおよびカソード流路10cに充填されるカソード残存ガスは、空気であるものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、アノード流路10aおよびカソード流路10cに窒素ガス(もしくは、酸素を消費した空気)を充填する構成であってもよい。アノード残存ガスとカソード残存ガスとが異なるガスであってもよい。
S 燃料電池システム
10 燃料電池スタック(燃料電池)
10a アノード流路(アノード側)
10c カソード流路(カソード側)
21 遮断弁(燃料ガス供給装置)
22 エゼクタ
23 水素ポンプ(燃料排ガス再循環路制御装置)
24 アノードパージ弁(燃料排ガス排出路制御装置)
41 インテイク(酸化剤ガス供給装置)
42 エアポンプ(酸化剤ガス供給装置)
43 加湿器
44 入口封止弁(酸化剤ガス供給路封止装置)
45 出口封止弁(酸化剤排ガス排出路封止装置)
46 CPCV
60 希釈器
61 バイパスバルブ(酸化剤ガスバイパス路制御装置)
71 コンタクタ
72 負荷
80 ECU
31a,31b,31c 配管(燃料ガス供給路)
32a,32b 配管(燃料排ガス排出路)
34a,34b 配管(燃料排ガス再循環路)
51a,51b,51c,51d 配管(酸化剤ガス供給路)
52a,52b,52c,52d 配管(酸化剤排ガス排出路)
62a,62b 配管(酸化剤ガスバイパス路)

Claims (5)

  1. アノード側に供給される燃料ガスおよびカソード側に供給される酸化剤ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給路および燃料ガス供給装置と、
    前記燃料電池からの燃料排ガスを排出する燃料排ガス排出路と、
    前記燃料排ガス排出路の作動状態を制御する燃料排ガス排出路制御装置と、
    前記燃料排ガスを前記燃料電池の前記アノード側へ再循環させる燃料排ガス再循環路と、
    前記燃料排ガス再循環路の作動状態を制御する燃料排ガス再循環路制御装置と、
    前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路および酸化剤ガス供給装置と、
    前記燃料電池からの酸化剤排ガスを排出する酸化剤排ガス排出路と、
    前記酸化剤ガス供給路から分岐し前記燃料電池をバイパスして前記酸化剤排ガス排出路に接続する酸化剤ガスバイパス路と、
    前記酸化剤ガスバイパス路の作動状態を制御する酸化剤ガスバイパス路制御装置と、
    前記酸化剤ガス供給路における前記酸化剤ガスバイパス路との分岐部よりも下流で前記酸化剤ガス供給路を封止する酸化剤ガス供給路封止装置と、
    前記酸化剤排ガス排出路における前記酸化剤ガスバイパス路との接続部よりも上流で前記酸化剤排ガス排出路を封止する酸化剤排ガス排出路封止装置と、
    前記燃料排ガス排出路の下流側および前記酸化剤排ガス排出路の下流側が接続される希釈器と、を備える燃料電池システムの起動方法であって、
    前記酸化剤ガス供給路封止装置により前記酸化剤ガス供給路を封止し、前記酸化剤排ガス排出路封止装置により前記酸化剤排ガス排出路を封止した状態で、前記酸化剤ガスバイパス路制御装置により前記酸化剤ガスバイパス路を作動させて、前記酸化剤ガス供給装置から前記希釈器へ前記酸化剤ガスを供給するとともに、
    前記燃料ガス供給装置により前記燃料電池に前記燃料ガスを供給し、前記燃料排ガス再循環路制御装置により前記燃料排ガス再循環路を作動させ、前記燃料排ガス排出路制御装置により前記燃料排ガス排出路を作動させて、前記燃料電池の前記アノード側に残存するアノード残存ガスを前記希釈器へ排出するとともに、前記燃料電池の前記アノード側を前記燃料ガスに置換する燃料ガス置換工程を有する
    ことを特徴とする燃料電池システムの起動方法。
  2. 前記燃料ガス置換工程の後に、
    前記燃料排ガス排出路制御装置により前記燃料排ガス排出路を封止するとともに、
    前記酸化剤ガスバイパス路による前記酸化剤ガス供給装置から前記希釈器への前記酸化剤ガスの供給を所定時間継続する希釈工程を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの起動方法。
  3. 前記希釈工程の後に、
    前記酸化剤ガス供給路封止装置による前記酸化剤ガス供給路の封止を開放し、前記酸化剤排ガス排出路封止装置による前記酸化剤排ガス排出路の封止を開放させて、前記燃料電池の前記カソード側に残存するカソード残存ガスを前記希釈器へ排出するとともに、前記燃料電池の前記カソード側を前記酸化剤ガスに置換する酸化剤ガス置換工程を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システムの起動方法。
  4. 前記酸化剤ガス置換工程の後に、
    前記酸化剤ガスバイパス路制御装置により前記酸化剤ガスバイパス路を停止させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システムの起動方法。
  5. 燃料電池システムの起動装置であって、
    酸化剤ガス供給路封止装置を作動させて燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路を封止するとともに、酸化剤排ガス排出路封止装置を作動させて前記燃料電池から酸化剤排ガスを排出する酸化剤排ガス排出路を封止する手段と、
    前記封止した状態で、酸化剤ガスバイパス路制御装置を作動させて前記酸化剤ガス供給路から分岐し前記燃料電池をバイパスして前記酸化剤排ガス排出路に接続する酸化剤ガスバイパス路により、酸化剤ガス供給装置から希釈器へ前記酸化剤ガスを供給する手段と、
    燃料ガス供給装置を作動させて前記燃料電池に燃料ガスを供給し、さらに、燃料排ガス再循環路制御装置を作動させて燃料排ガス再循環路により前記燃料電池から燃料排ガス排出路を介して排出される燃料排ガスを再び前記燃料電池に供給する手段と、
    燃料排ガス排出路制御装置を作動させて前記燃料排ガス排出路から前記燃料電池のアノード側に残存する前記燃料ガスを含むアノード残存ガスを前記希釈器へ排出するとともに、前記燃料電池の前記アノード側を前記燃料ガスに置換する手段を有する
    ことを特徴とする燃料電池システムの起動装置。
JP2012028756A 2012-02-13 2012-02-13 燃料電池システムの起動方法および起動装置 Active JP5872315B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012028756A JP5872315B2 (ja) 2012-02-13 2012-02-13 燃料電池システムの起動方法および起動装置
US13/744,418 US9373858B2 (en) 2012-02-13 2013-01-18 Method for starting fuel cell system and starting apparatus for fuel cell system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012028756A JP5872315B2 (ja) 2012-02-13 2012-02-13 燃料電池システムの起動方法および起動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013165047A JP2013165047A (ja) 2013-08-22
JP5872315B2 true JP5872315B2 (ja) 2016-03-01

Family

ID=48945827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012028756A Active JP5872315B2 (ja) 2012-02-13 2012-02-13 燃料電池システムの起動方法および起動装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9373858B2 (ja)
JP (1) JP5872315B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101534920B1 (ko) * 2013-09-05 2015-07-07 현대자동차주식회사 연료전지 시동 장치 및 방법
GB2510256A (en) * 2013-12-19 2014-07-30 Daimler Ag Fuel cell system and method for operating a fuel cell system
JP6726393B2 (ja) * 2017-02-24 2020-07-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
FR3123511B1 (fr) * 2021-05-28 2024-02-09 Symbio Pile a combustible et procede de purge

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6013385A (en) * 1997-07-25 2000-01-11 Emprise Corporation Fuel cell gas management system
US20020076582A1 (en) 2000-12-20 2002-06-20 Reiser Carl A. Procedure for starting up a fuel cell system using a fuel purge
JP2005228709A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2006040828A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池のオフガス処理装置
JP5205718B2 (ja) * 2006-07-12 2013-06-05 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
US8057942B2 (en) * 2007-10-18 2011-11-15 GM Global Technology Operations LLC Assisted stack anode purge at start-up of fuel cell system
JP5420855B2 (ja) * 2008-05-14 2014-02-19 本田技研工業株式会社 燃料電池システム及びその制御方法
JP2010287509A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20130209908A1 (en) 2013-08-15
US9373858B2 (en) 2016-06-21
JP2013165047A (ja) 2013-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5504293B2 (ja) 燃料電池システムの運転停止方法および燃料電池システム
JP4644064B2 (ja) 燃料電池システム
JP5647079B2 (ja) 燃料電池システム
US8129044B2 (en) Fuel cell system and method for operating the same
JP5596758B2 (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
CN107004876B (zh) 用于断开燃料电池堆叠的方法以及燃料电池系统
US8691460B2 (en) Method of stopping operation of fuel cell system
CN102738489B (zh) 燃料电池系统及其发电停止方法
JP2015056387A (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP5872315B2 (ja) 燃料電池システムの起動方法および起動装置
US9070916B2 (en) Method for controlling fuel cell system
JP5665628B2 (ja) 燃料電池システムの起動制御方法
JP6639972B2 (ja) 燃料電池システムの氷点下始動方法
JP4788989B2 (ja) 燃料電池システム
JP2010244778A (ja) 燃料電池システム
JP5098191B2 (ja) 燃料電池システム
JP5596744B2 (ja) 燃料電池システム
JP5082790B2 (ja) 燃料電池システム
JP4755171B2 (ja) 燃料電池システム、その運転停止方法
JP2005108698A (ja) 燃料電池システム
JP5559002B2 (ja) 燃料電池システム及びその起動方法
JP2017152174A (ja) 燃料電池システムの停止制御方法
JP2010177166A (ja) 燃料電池システム
JP6315714B2 (ja) 燃料電池システムの運転制御方法
JP5557579B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5872315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150