JP4904720B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池を備えた燃料電池システムに関する。
燃料電池は、一般的には水素及び酸素を燃料として電気エネルギーを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れかつ高いエネルギー効率が実現できることから、今後のエネルギー供給システムとして広く開発が進められてきている。
燃料電池を低温条件下等で使用する場合には、システム配管内の水分の凍結を防止する必要がある。例えば、供給ガス配管の周りを排ガスが通る二重管構造を有する配管を備えた燃料電池スタックガス供給装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、燃料電池の排ガスの熱を利用して供給ガス(燃料ガス)を予熱することができる。
特開2000−306593号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、供給配管内の流体と熱交換する流体が1種類だけである。したがって、固体高分子型燃料電池等の低温型燃料電池においては、低温条件下で供給配管内の流体を十分に加熱することができない。その結果、燃料電池システムの凍結を防止することができないおそれがある。
本発明は、燃料ガス中の水分が凍結することを防止することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、水素を含有する燃料ガスおよび酸素を含有する酸化剤ガスによって発電を行う燃料電池と、燃料ガスを加熱する熱交換手段とを備え、熱交換手段は、燃料電池から排出される燃料排ガスおよび酸化剤排ガスによって燃料ガスを加熱し、熱交換手段は、燃料排ガスおよび酸化剤排ガスを処理する排ガス処理手段と、燃料ガスを燃料電池に供給するための燃料ガス供給配管とをさらに備え、燃料ガス供給配管は、排ガス処理手段内を通り、排ガス処理手段は、排ガスを希釈する希釈器であることを特徴とする。
熱交換手段は、燃料排ガスが流動する燃料排ガス排出配管をさらに備え、燃料排ガス排出配管を流動する燃料排ガスは、排ガス処理手段と燃料電池との間における燃料ガス供給配管の外壁に接触してもよい。この場合、燃料ガス供給配管の外壁を通じて燃料排ガスと燃料ガスとの間で熱交換が効率よく行われる。それにより、燃料ガスが十分に加熱される。
燃料ガス供給配管は、燃料排ガス排出配管内を通ってもよい。この場合、燃料ガス供給配管が直接外気に接することが防止される。それにより、燃料ガスを効率よく加熱することができる。
燃料ガス供給配管は、排ガス処理手段内においてリリーフ弁を備えていてもよい。この場合、燃料ガス供給配管内におけるガス圧力の過度の上昇を防止することができる。それにより、燃料ガス供給配管の破裂、破損等を防止することができる。また、リリーフ弁から排出される燃料ガスは、排ガス処理手段内に排出される。それにより、燃料ガスが直接大気に排出されることを防止することができる。さらに、リリーフ弁が排ガス処理手段内に設けられていることから、リリーフ弁の動作音の外部への漏れを低減させることができる
本発明によれば、燃料排ガスおよび酸化剤排ガスの両方のガスによって燃料ガスを十分に加熱することができる。それにより、燃料ガス中の水分の凍結が防止される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る燃料電池システム100の全体構成を示す模式図である。図1にしたがって、燃料電池システム100の構成を説明する。図1に示すように、燃料電池システム100は、加湿モジュール10、燃料電池20、希釈器30、マフラ40および水素タンク50を備える。
加湿モジュール10は、燃料電池20によって排出されるカソードオフガス中の水分を回収し、その水分をエアコンプレッサ(図示せず)から供給されるエアに与えることによってエアの湿度を高める機能を有する。加湿モジュール10は、エアコンプレッサと配管101を介して接続され、配管102を介して燃料電池20のエア入り口21と接続され、配管103を介して燃料電池20のカソードオフガス出口22と接続され、配管104を介して希釈器30と接続されている。配管101は、加湿モジュール10内で配管102に接続されている。また、配管103は、加湿モジュール10内で配管104に接続されている。
燃料電池20は、固体高分子型燃料電池からなり、エア入口21、カソードオフガス出口22、燃料ガス入口23、アノードオフガス出口24、アノード(図示せず)およびカソード(図示せず)を備える。アノードオフガス出口24は、燃料ガス入口23を囲むように形成されている。エア入口21は、カソードを介してカソードオフガス出口22に接続されている。燃料ガス入口23は、アノードを介してアノードオフガス出口24に接続されている。また、アノードオフガス出口24は、配管107を介して希釈器30に接続されている。詳細は後述する。
希釈器30は、燃料電池20によって排出されるアノードオフガスおよびカソードオフガスを希釈して外部に排出する機能を有する。希釈器30は、配管105を介してマフラ40に接続されている。マフラ40は、外部に通じている。水素タンク50は、液体水素を貯蔵するためのタンクであり、配管106を介して燃料電池20の燃料ガス入口23に接続されている。配管106は、希釈器30の内部を通過し、配管107の内部を通過して燃料ガス入口23に接続されている。
次に、燃料電池システム100の動作について説明する。まず、配管101を介して加湿モジュール10にエアが供給される。加湿モジュール10は、燃料電池20から排出され配管103を介して供給されるカソードオフガス中の水分によって、供給されたエアを加湿する。加湿されたエアは、配管102およびエア入口21を介して燃料電池20のカソードに供給される。
燃料電池20のカソードにおいては、供給されたエア中の酸素とアノードから供給された水素イオンとが反応することにより水が発生するとともに電力が発生する。発生した水は、燃料電池20において発生する熱によって水蒸気となる。カソードにおいて発生した水蒸気および水素イオンと反応しなかったエアは、カソードオフガスとして配管103を介して加湿モジュール10に供給される。加湿モジュール10に供給されたカソードオフガスは、配管104を介して希釈器30に供給される。
水素タンク50においては、貯蔵された液体水素が水素タンク50に内蔵されたヒータ(図示せず)によって温められることにより、水素ガスが発生する。発生した水素ガスは、燃料ガスとして配管106および燃料ガス入口23を介して燃料電池20のアノードに供給される。水素タンク50から配管106に供給される水素ガスの温度は、氷点下以下になることがある。
希釈器30においては、配管104から供給されたカソードオフガスおよび配管107から供給されたアノードオフガスによって配管106が加熱される。それにより、配管106内を流動する燃料ガスが加熱される。また、配管107内においては、配管107内を流動するアノードオフガスによって配管106内を流動する燃料ガスが加熱される。それにより、十分に加熱された燃料ガスが燃料電池20に供給される。その結果、燃料電池20において燃料ガス中の水分が凍結または凝結することが防止される。さらに、本実施例に係る燃料電池システム100においては、アノードオフガスおよびカソードオフガスによって燃料ガスが加熱されることから、燃料ガスを加熱するヒータ等の加熱手段をあらたに設ける必要がない。したがって、燃料電池システム100を小型化することができる。
燃料電池20のアノードに供給された燃料ガス中の水素は、水素イオンに変換される。アノードにおいて水素イオンに変換されなかった水素は、アノードオフガスとして配管107を介して希釈器30に供給される。なお、アノードオフガスは、燃料電池20において発生する熱によって加熱される。希釈器30は、アノードオフガスおよびカソードオフガスを希釈して配管105を介してマフラ40に供給する。マフラ40は、供給されたアノードオフガスおよびカソードオフガスを外部に排出する。
次に、燃料電池20の詳細を説明する。図2は、燃料電池20の詳細を説明するための図である。図2(a)は、燃料電池20の燃料ガス入口23近傍の模式図であり、図2(b)は、燃料電池20の燃料ガス入口23、アノードオフガス出口24および配管106,107の詳細を表す模式的断面図である。
図2(a)に示すように、燃料電池20は、さらに入口遮断弁25、レギュレータ26、エンドプレート27、気液分離器28および排出弁29を備える。配管106は、入口遮断弁25およびレギュレータ26を介してエンドプレート27のアノード入口(図示せず)に接続されている。また、エンドプレート27のアノード出口(図示せず)は、気液分離器28および排出弁29を介して配管107に接続されている。
入口遮断弁25は、配管106の開閉を行う。レギュレータ26は、配管106を流動する燃料ガスの流量を調整する。それにより、燃料電池20の発電量が調整される。エンドプレート27は、燃料電池20内の発電部と非発電部とを仕切る仕切り板として機能する。
気液分離器28は、アノード出口から排出されるアノードオフガスに対して気液分離処理を施す。気液分離器28は、アノードオフガス中の未使用水素、水蒸気等のガス部分の一部を燃料電池20のアノード入口に再度供給し、アノードオフガス中の残り部分を排出弁29に供給する。排出弁29は、アノードオフガスの配管107への排出を制御する。なお、入口遮断弁25、レギュレータ26、気液分離器28および排出弁29は、燃料電池20の外部に設けられていてもよい。
図2(b)に示すように、燃料電池20のケース200内部には、連結フランジ201が設けられている。連結フランジ201は、配管106,107と燃料電池20とを接続する機能を有する。連結フランジ201の中央部には燃料ガス入口23となる貫通孔が形成されており、連結フランジ201の燃料ガス入口23よりも外側にはアノードオフガス出口となる貫通孔が形成されている。
配管107は、絶縁性を有する。例えば、配管107は絶縁機能樹脂から構成されていてもよく、配管107は内部にゴムホースを内蔵する構造を有していてもよい。また、配管106および配管107は、蛇腹管、樹脂ホース等のような可撓性のある配管であることが好ましい。なお、各接続部においては図示しないOリング等によりシールされている。したがって、ガス漏れ等を抑制することができる。
以上のように、本実施例においては、配管106,107の出入管を1つにすることができる。したがって、燃料電池20をコンパクト化することができる。その結果、燃料電池システム100全体をコンパクト化することができる。また、出入管が1つであることによって、配管106,107の組み付けが容易になる。さらに、配管107が配管106を覆っていることから、配管107が配管106の保護材としての機能を果たす。したがって、配管106の破損を抑制することができる。
また、燃料電池20の温度が高温になる前に、燃料電池システム100を搭載する車両の走行風によって配管106が冷却されることを抑制することができる。さらに、配管107が配管106を覆っていることから、配管106に絶縁処理を施す必要がなくなる。したがって、配管106の構成が簡略化される。その結果、燃料電池システム100全体の構成が簡略化される。
次に、図2に示す燃料ガス入口23、アノードオフガス出口24およびエンドプレート27の他の例について説明する。図3は、燃料ガス入口23a、アノードオフガス出口24aおよびエンドプレート27aの模式的断面図である。図3に示すように、エンドプレート27aには2つの配管用貫通孔が形成されている。この2つの貫通孔のそれぞれが燃料ガス入口23aおよびアノードオフガス24aとなる。
この場合、エンドプレート27aに配管106,107が直接接続されることになる。したがって、エンドプレート27aが連結フランジの機能を兼ねることになる。その結果、燃料電池20をよりコンパクト化することができる。また、部品点数が低減されることから、ガス漏れ対策を施す箇所が低減されることになる。その結果、燃料電池20の構成が簡略化される。さらに、連結フランジ201の分の重量が削減されることになる。
次に、希釈器30の他の例である希釈器30aについて説明する。図4は、希釈器30aの模式的断面図である。図4に示すように、希釈器30a内においては、配管106は、配管104の内部を往復してから配管107の内部に延びている。
この場合、配管106内を流動する燃料ガスは、配管104内を流動するカソードオフガスによって十分に加熱された後に配管107を流動するアノードオフガスによって加熱される。それにより、燃料電池20内において燃料ガス中に含まれる水分の凍結または凝結をより効果的に抑制することができる。一方、配管104を流動するカソードオフガスは、配管106を流動する燃料ガスによって冷却される。それにより、カソードオフガス中の水分が凝結して水滴化する。その結果、マフラ40から排出されるガスの白煙化を抑制することができる。なお、配管106が配管104内において往復する回数は特に限定されない。また、配管106は、配管107内において往復していてもよい。
次に、配管106,107の他の例である配管106a,107aについて説明する。図5は、配管106a,107aについて説明するための図である。図5(a)は配管106a,107aの平面図であり、図5(b)は配管106a,107aの断面斜視図である。
図5(a)および図5(b)に示すように、配管106a,107aは、1本の配管の内部を2つの空間に仕切った構造を有する。この場合、配管107aを流動するアノードオフガスは、配管106aに接触することになる。それにより、配管106aを流動する燃料ガスは、配管107aを流動するアノードオフガスにより加熱される。したがって、燃料電池20において燃料ガス中の水分が凍結または凝結することが抑制される。また、配管106a,107aを1本の管から形成することができることから、燃料電池システム100の省スペース化が可能である。
なお、本実施例においては燃料電池20として固体高分子型燃料電池を用いているが、他のどのような燃料電池であっても本発明に適用することができる。また、本実施例においては水素タンク50に液体水素が貯蔵されているが、圧縮水素ガスが貯蔵されていてもよい。なお、水素タンク50以外に、改質器等の水素発生手段を用いることもできる。さらに、本実施例においては排ガス処理手段として希釈器30を用いているが、コンバスタ等の触媒燃焼器を用いることもできる。
本実施例においては、希釈器30、配管106および配管107が熱交換手段に相当し、希釈器30が排ガス処理手段に相当し、配管106が燃料ガス供給配管に相当し、配管107が燃料排ガス排出配管に相当する。
続いて、本発明の第2実施例に係る燃料電池システム100aについて説明する。図6は、燃料電池システム100aの全体構成を示す模式図である。燃料電池システム100aが図1の燃料電池システム100と異なる点は、希釈器30の代わりに希釈器30bが設けられている点およびACP駆動部11、エアコンプレッサ12、圧力センサ13、制御部60および表示部70がさらに設けられている点である。
希釈器30b内の配管106には、分岐配管108が設けられている。分岐配管108にはリリーフ弁31が設けられている。配管106を流動する燃料ガスは、分岐配管108に流入する。それにより、配管106内のガス圧力と配管108内のガス圧力とは同じ圧力になる。
圧力センサ13は、配管106内のガス圧力を検出して、その検出結果を制御部60に与える。制御部60は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)等から構成される。制御部60は、圧力センサ13の検出結果に基づいて表示部70およびACP駆動部11を制御する。また、制御部60のROMには、燃料電池システム100aを制御するためのプログラムが内蔵されている。
ACP駆動部11は、制御部60の指示に従って、図示しないバッテリに蓄えられた電力をエアコンプレッサ12に供給する。エアコンプレッサ12は、ACP駆動部11から供給される電力に応じて空気中のエアを圧縮し、配管101を介してその圧縮エアを加湿モジュール10に供給する。表示部70は、制御部60の指示に従って、運転者に必要な情報を表示する。
続いて、燃料電池システム100aの動作について説明する。圧力センサ13は、燃料電池20の運転が停止している場合に、設定時間ごとに配管106内のガス圧力を検出して、その結果を制御部60に与える。燃料電池20の運転が行われている間は圧力センサ13による検出が行われないことから、無駄な電力消費を防止することができる。制御部60は、燃料電池20の動作とは関係なく、図示しないバッテリの電力によって動作する。
リリーフ弁31は、水素タンク50の故障等が原因で分岐配管106内のガス圧力が所定値以上になった場合に、分岐配管108を介して燃料ガスを希釈器30b内に排出する。それにより、配管106内のガス圧力が所定圧力以上になることが防止される。したがって、配管106の破裂、破損等を防止することができる。また、リリーフ弁31から排出される燃料ガスは、希釈器30bに排出される。したがって、リリーフ弁31から排出される燃料ガス中の水素濃度を低下させることができる。
さらに、リリーフ弁31は希釈器30b内に設けられていることから、リリーフ弁31の開弁時の音の漏れを低減させることができる。また、リリーフ弁31によって排出される燃料ガスは希釈器30b内に排出されることから、排出ガスを処理するための排ガス処理手段をあらたに設ける必要がない。それにより、燃料電池システム100aを小型化することができる。リリーフ弁31の動作の詳細は後述する。
リリーフ弁31から燃料ガスが排出されると、配管106内のガス圧力は低下する。この場合、制御部60は、ACP駆動部11によりエアコンプレッサ12を設定時間動作させる。それにより、希釈器30bには圧縮エアが強制的に供給される。その結果、リリーフ弁31から排出された燃料ガス中の水素濃度が低下する。また、制御部60は、エアコンプレッサ12が動作したことを運転者に知らせるために、表示部70にエアコンプレッサ12が動作した旨を表示させる。したがって、運転者に次回の燃料電池20の運転を慎重に行わせることができる。
エアコンプレッサ12が動作した後に配管106内のガス圧力が低下しない場合には、制御部60は、設定時間を超えた後もACP駆動部11にエアコンプレッサ12の動作を継続させる。エアコンプレッサ12の動作時間が長い場合には、表示部70は、車両周辺の人に配管106内のガス圧力が低下しない旨を報知する構成を有していてもよい。
次に、リリーフ弁31の構造および動作の詳細を説明する。図7は、リリーフ弁31の模式的断面図である。図7(a)はリリーフ弁31の閉弁状態を示し、図7(b)はリリーフ弁31の開弁状態を示す。図7(a)に示すように、リリーフ弁31は、コイルバネ32、ボール33および排出ポート34を備える。ボール33は、分岐配管108の出口に設けられている。コイルバネ32は、ボール33が分岐配管108の出口を塞ぐようにボール33に力を加える。配管106内のガス圧力が所定値未満である場合には、ボール33は分岐配管108の出口を閉塞している。
配管106内のガス圧力が所定値以上になった場合には、図7(b)に示すように、分岐配管108内の燃料ガスがコイルバネ32の力に抗してボール33を押し上げる。それにより、分岐配管108と排出ポート34とが通じることになる。したがって、配管106内の燃料ガスが希釈器30b内に排出される。
図8は、制御部60が燃料電池システム100aを制御する際のフローチャートの一例を示す図である。制御部60は、所定の周期で下記のフローチャートを実行する。以下、図8のフローチャートに従って、制御部60の動作について説明する。まず、制御部60は、設定時間ごとに圧力センサ13に配管106内のガス圧力を検出させる(ステップS1)。次に、制御部60は、燃料電池20が運転状態にあるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において燃料電池20が運転状態にあると判定された場合、制御部60は動作を終了させる。ステップS2において燃料電池20が運転状態にあると判定されなかった場合、制御部60は、圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3において圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いと判定された場合、制御部60は、動作を終了させる。ステップS3において圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いと判定されなかった場合、制御部60は、圧力センサ13による検出圧力を設定回数計測する(ステップS4)。
次に、制御部60は、圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いか否かを再度判定する(ステップS5)。ステップS5において圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いと判定された場合、制御部60は、動作を終了させる。ステップS5において圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いと判定されなかった場合、制御部60は、ACP駆動部11に待機させる(ステップS6)。
次に、制御部60は、圧力センサ13が検出する圧力Pを計測する(ステップS7)。次いで、制御部60は、ステップS7において計測した圧力Pに基づいて、配管106内のガス圧力が低下しているか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8において配管106内のガス圧力が低下していると判定された場合、制御部60は、動作を終了させる。ステップS8において配管106内のガス圧力が低下していると判定されなかった場合、制御部60は、エアコンプレッサ12を動作させる(ステップS9)。
次に、制御部60は、エアコンプレッサ12が動作した旨を表示部70に表示させる(ステップS10)。次いで、制御部60は、圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いか否かを再度判定する(ステップS11)。ステップS11において圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いと判定されなかった場合、制御部60は、待機する。それにより、エアコンプレッサ12は動作を継続する。ステップS11において圧力センサ13が検出する圧力Pが設定値よりも低いと判定された場合、制御部60は、エアコンプレッサ12の動作を停止させる(ステップS12)。その後、制御部60は動作を終了させる。
以上のように、配管106内の燃料ガスの圧力が高くなった場合には、リリーフ弁31から排出された燃料ガスはエアコンプレッサ12の動作により希釈されて外部排出される。また、エアコンプレッサ12が動作したことを表示部70に表示させることから、運転者に次回の燃料電池20の運転を慎重に行わせることができる。
図9は、本実施例に係る希釈器30bの他の例である希釈器30cの模式図である。希釈器30cが図6の希釈器30bと異なる点は、リリーフ弁31から排出された燃料ガスが触媒燃焼部35に供給された後に希釈器30c内に排出される点である。
触媒燃焼部35は、燃料ガス中の水素の酸化反応を促進する触媒を備える。それにより、触媒燃焼部35に供給された燃料ガス中の水素は、触媒によって燃焼した後に希釈器30c内に排出される。その後、触媒燃焼部35によって燃焼したガスは、希釈器30cによって希釈された後に外部に排出される。したがって、外部への水素の排出を防止することができる。
続いて、本発明の第3実施例に係る燃料電池システム100bについて説明する。燃料電池システム100bが図1の燃料電池システム100と異なる点は、希釈器30の代わりに希釈器30dが設けられている点である。以下、希釈器30dについての詳細を説明する。図10は、希釈器30dを説明するための図である。図10(a)は希釈器30dの模式図であり、図10(b)は希釈器30d内の配管106,107部分の詳細を説明するための模式図である。
図10(a)および図10(b)に示すように、配管106にはエジェクタ36が介挿されている。配管107には分岐配管109が設けられている。分岐配管109は逆止弁37を介してエジェクタ36に接続されている。続いて、希釈器30dの動作について説明する。
燃料電池20における発電量が増大すると、燃料ガスの消費量が増大する。それにより、配管106に対する吸引力が増大する。この場合、エジェクタ36により分岐配管109にも吸引力が働く。水素タンク50による配管106への水素供給が追いつかずに分岐配管109に対する吸引力が逆止弁37の逆止力以上になった場合、配管107を流動するアノードオフガスが分岐配管109、逆止弁37およびエジェクタ36を介して配管106に供給される。
この場合、アノードオフガス中に含まれる水素を再利用することができる。それにより、発電に必要な水素を燃料電池20に供給することができる。また、水素の利用効率が向上する。さらに、希釈器30dにおいて希釈すべき水素量が低減される。それにより、外部に排出される排ガス中の水素濃度を低減させることができる。なお、アノードオフガス中に含まれる水素量が多い条件においてエジェクタ36が動作するように、逆止弁37の逆止力が調整されていてもよい。
図11は、図10の希釈器30dの他の例である希釈器30eの模式図である。希釈器30eが希釈器30dと異なる点は、エジェクタ36と逆止弁37との間の分岐配管109にバルブ38が介挿されている点である。バルブ38は、分岐配管109の開閉を行う。
バルブ38は、開閉動作により、配管107から希釈器30eに供給されるアノードオフガスの量を調整する。それにより、燃料電池20の発電に必要な水素量を調整することができる。また、バルブ38は、逆止弁37が故障により開状態になった場合に、閉じることもできる。それにより、配管107から不必要なアノードオフガスが配管106に供給されることが防止される。
また、燃料電池20の温度が所定の温度に達していない場合には、低温のアノードオフガスおよび燃料ガスが希釈器30eに供給されることになる。この場合、希釈器30eの温度も低くなることから、逆止弁37が凍結するおそれがある。バルブ38は、燃料電池20の温度が所定の温度に達していない場合には、分岐配管109を閉じる。それにより、逆止弁37の破損を防止することができる。
希釈器30d,30eを燃料電池システムに適用する場合には、配管106の希釈器30d,39eよりも上流側に図2の入口遮断弁25およびレギュレータ26を設けることが好ましい。図12に入口遮断弁25およびレギュレータ26が配管106の希釈器30d,30eよりも上流側に設けられた模式図を示す。この場合、入口遮断弁25およびレギュレータ26にアノードオフガス中に含まれる水蒸気が流入することが防止される。したがって、入口遮断弁25およびレギュレータ26の腐食が抑制される。その結果、入口遮断弁25およびレギュレータ26の故障を抑制することができる。
なお、本発明に係る燃料電池システムは、第2実施例および第3実施例を組み合わせた構成を有していてもよい。例えば、希釈器30内の配管106にリリーフ弁31およびエジェクタ36の両方が設けられていてもよい。この場合、第2実施例および第3実施例の両方の効果が得られる。
本発明の第1実施例に係る燃料電池システムの全体構成を示す模式図である。 燃料電池の詳細を説明するための図である。 燃料ガス入口、アノードオフガス出口およびエンドプレートの模式的断面図である。 希釈器の模式的断面図である。 配管について説明するための図である。 燃料電池システムの全体構成を示す模式図である。 リリーフ弁の模式的断面図である。 制御部が燃料電池システムを制御する際のフローチャートの一例を示す図である。 本実施例に係る希釈器の他の例である希釈器の模式図である。 希釈器を説明するための図である。 希釈器の他の例の模式図である。 入口遮断弁およびレギュレータが希釈器よりも上流側に設けられた場合の模式図である。
符号の説明
11 ACP駆動部
12 エアコンプレッサ
13 圧力センサ
20 燃料電池
21 エア入口
22 カソードオフガス出口
23,23a 燃料ガス入口
24,24a アノードオフガス出口
27,27a エンドプレート
30,30a,30b,30c,30d,30e 希釈器
31 リリーフ弁
34 排出ポート
35 触媒燃焼部
36 エジェクタ
37 逆止弁
50 水素タンク
60 制御部
100,100a,100b 燃料電池システム
106,107 配管
108,109 分岐配管
201 連結フランジ

Claims (4)

  1. 水素を含有する燃料ガスおよび酸素を含有する酸化剤ガスによって発電を行う燃料電池と、
    前記燃料ガスを加熱する熱交換手段とを備え、
    前記熱交換手段は、前記燃料電池から排出される燃料排ガスおよび酸化剤排ガスによって前記燃料ガスを加熱し、
    前記熱交換手段は、前記燃料排ガスおよび前記酸化剤排ガスを処理する排ガス処理手段と、前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するための燃料ガス供給配管とをさらに備え、
    前記燃料ガス供給配管は、前記排ガス処理手段内を通り、
    前記排ガス処理手段は、排ガスを希釈する希釈器であることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記熱交換手段は、前記燃料排ガスが流動する燃料排ガス排出配管をさらに備え、
    前記燃料排ガス排出配管を流動する前記燃料排ガスは、前記排ガス処理手段と前記燃料電池との間における前記燃料ガス供給配管の外壁に接触することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料ガス供給配管は、前記燃料排ガス排出配管内を通ることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料ガス供給配管は、前記排ガス処理手段内においてリリーフ弁を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池システム。
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