JP2841685B2 - コンバインにおけるスピンターン制御装置 - Google Patents

コンバインにおけるスピンターン制御装置

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JP2841685B2
JP2841685B2 JP9459890A JP9459890A JP2841685B2 JP 2841685 B2 JP2841685 B2 JP 2841685B2 JP 9459890 A JP9459890 A JP 9459890A JP 9459890 A JP9459890 A JP 9459890A JP 2841685 B2 JP2841685 B2 JP 2841685B2
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spin turn
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コンバインにおけるスピンターン制御装置
に係るものである。
(従来技術) 従来公知の、特開昭63−125478号公報には、スピンタ
ーン機構を備えた走行装置と、該走行装置の前側に設け
た刈取部と、前記走行装置の上方に設けた前記刈取部に
より刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、機体の所望位
置に設けた該機体の左右傾斜を感知する傾斜感知センサ
とを設けたコンバインにおいて、前記スピンターン機構
と傾斜感知センサとを、前記機体の左右傾斜が緩いとき
は通常の方向制御でかまわないからスピンターンさせ
ず、前記スピンターン機構と傾斜感知センサとを前記機
体の左右傾斜が強いときは通常の方向制御では間に合わ
ないのでスピンターンさせる技術について記載されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 前記公知のものは、スピンターン機構が取付けられて
おり、急旋回可能であるが、スピンターン機構を傾斜感
知センサで制御するように構成した点に課題がある。
即ち、傾斜感知センサは正確に傾斜を感知する機能を
有していなくてはならないのに、代表的な傾斜感知セン
サは液体で水平を検知する構造のため、旋回時、偏動し
て誤作動することがあり、正確な水平制御ができず、安
定して旋回できないことがある。
(発明の目的) よって本発明は、スピンターン中は水平制御機構を中
止または感度を鈍く安定してスピンターンできることを
目的としたものである。
(課題を解決するための手段) よって本発明は、スピンターン機構および水平制御機
構を備えた走行装置2と、該走行装置2の前側に設けた
刈取部6と、前記走行装置2の上方に設けた前記刈取部
6により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部3と、機体1
の所望位置に設けた該機体1の左右傾斜を感知する傾斜
感知センサ56とを有するコンバインにおいて、前記傾斜
感知センサ56による前記水平制御機構の制御は、スピン
ターンが開始されたときはスピンターン終了まで制御さ
れないように構成したコンバインにおけるスピンターン
制御装置、および、前記傾斜感知センサ57は、その感度
を鈍く構成したコンバインにおけるスピンターン制御装
置、および、前記傾斜感知センサ57またはその関連機構
中に、デレイ回路を設けたコンバインにおけるスピンタ
ーン制御装置としたものである。
(実施例) 本発明の一実施例を図面により説明すると、1はコン
バインの機体、2は機体1の下方に設けた走行装置、3
は機体1の上方に設けた脱穀装置、4は脱穀装置3の脱
穀室、5は該脱穀室4の下方に設けた風選室、6は前記
機体1の前側に設けた刈取部、7は分草体、8は掻込リ
ール、9は刈刃、10はオーガ、11は刈取部6で刈取った
穀稈を前記脱穀室4に搬送供給する搬送装置である。13
は前記刈取部6および前記搬送装置11を、該搬送装置11
の上部回転軸12を中心に上下動させる刈取上下シリンダ
である。
前記走行装置2と前記機体1との間には、機体1が左
右傾斜したとき、機体1を水平にする水平制御機構の一
部を構成するローリング機構を設ける。
第2図において、14、14′は前記走行装置2を構成す
る左右一対のクローラー、15、15′は前記クローラー1
4、14′の転輪であり、前記転輪15、15′は前後方向の
転輪取付杆16、16′に所定の間隔を置いて夫々取付け
る。
前後方向に長い転輪取付杆16、16′の後部位置には、
アーム18、18′の後端部を軸17により夫々軸着し、前記
転輪取付杆16、16′の前部には、アーム20、20′の後端
部を軸19により軸着する。
前記アーム18、18′の前端部は、転輪取付杆16、16′
の内側上部位置に設けた中間縦枠21、21′の後部位置
に、後側横軸22により回転自在に取付ける。
アーム18、18′は、後側横軸22部分より上方に突出し
ており、その上端部にはローリング用シリンダ23、23′
の伸縮ロッドの後端を夫々軸着する。
前記アーム20、20′の前端部は、前記中間縦枠21、2
1′の前部位置に、前側横軸24により回動自在に夫々取
付ける。前側横軸24は前記機体1側に取付けられてい
る。前記アーム20、20′は前側横軸24の部分より上方に
突出しており、その上端部に連結ロッドで25、25′の前
端部が軸止され、連結ロッドで25、25′の後端部は前記
アーム18、18′の上端部に軸止され、前記アーム18,1
8′が動くと前記アーム20、20′も動くようにする。
前記中間縦枠21と中間縦枠21′は、左右方向の中間横
枠26、27により互いに連結され、前記中間縦枠21、21′
の前端部を、前記前側横軸24に回動自在に取付ける。前
記中間横枠27の左右側部に前記ローリング用シリンダ2
3、23′の基部を回動自在に軸着する。
前記機体1は前記左右の中間縦枠21、21′および中間
横枠26、27よりも上方にあり、機体1の左右一側の上方
位置には機体1の前後傾斜を修正させる水平制御機構の
一部であるピッチング用シリンダ30を設ける。
31は機体1側に軸着されているピッチング用シリンダ
30の伸縮ロッドに上端を軸止したアーム、32はアーム31
の下部を軸止する横軸であり、横軸32は前記機体1に固
定の支持板33に取付られている。
34は横軸32に後端を固定したアーム、35はアーム34の
前端に取付けた横軸、36は横軸35に下端を固定したアー
ム、37はアーム36の上端を軸着する横軸であり、横軸37
は中間縦枠21、21′に軸着される。
ピッチング用シリンダ30は、その伸縮ロッドが伸長す
ると、アーム31を右転、横軸32を右転、横軸32に固定さ
れているアーム34を右転、横軸35を下降、アーム36は下
降、横軸37は下降、中間縦枠21、21′の後端が前記前側
横軸24を中心に下降、前後方向に長い転輪取付杆16、1
6′の後部は前記前側横軸24を中心に下降し、走行装置
2の後部は下降する。前記下降は地面に支えられるか
ら、機体1は相対的に後部が上昇し、機体の後傾斜を水
平にする。
第4図は、刈取上下シリンダ13とローリング用シリン
ダ23、23′及びピッチング用シリンダ30の油圧機構図で
あり、38は油タンク、39は油圧ポンプ、40はアンロード
バルブ、41は刈取上下シリンダ13の刈取上バルブ、42は
刈取上バルブ41のソレノイド、43は刈取上下シリンダ13
の刈取下バルブ、44は刈取下バルブ43のソレノイド、4
5、45′はローリング用シリンダ23、23′のローリング
バルブ、46、46′はローリングバルブ45、45′のソレノ
イド、47、47′はローリングバルブ45、45′のソレノイ
ド、48は前記ピッチング用シリンダ30のピッチングバル
ブ、49はピッチングバルブ48の後項ソレノイド、50はピ
ッチングバルブ48の前傾ソレノイドである。
第5図は制御機構図であり、51は運転席に設けた手動
傾斜レバーのスイッチ、52は、52は車高上下レバーのス
イッチ、55は機体を水平制御行なうスイッチ、56は機体
前後傾斜センサ、57は機体左右傾斜センサ、61は穀稈セ
ンサ、62は制御部、63、63′は左右の機体傾斜を検知す
るストロークセンサ、64、64′はストロークセンサ63、
63′のリンク機構、65は前後の機体傾斜を検知するスト
ロークセンサ、66はストロークセンサ65のリンク機構で
ある。
しかして、前記したように、傾斜感知センサ57は、液
体を使用しているため、スピンターンによる急旋回で
は、慣性で偏動し、水平状態でも傾斜と認識して誤作動
し、機体を傾斜させることがある。
そこで、スピンターンを開始したら終了するまで、ス
ピンターンを円滑に行なわせるために、傾斜感知セン
サ57の感度を鈍くさせる方法を用いる。その方法として
は、感度位置をいく分ずらせておく。傾斜感知センサ
57によるローリング用シリンダ23、23′の作動時期を遅
らせる(所謂デレイ回路を設ける)。ローリング用シ
リンダ23、23′の伸縮速度を遅くするという方法などが
実施例として考えられ、円滑にスピンターンを終了させ
るようにしたものである。この点が本発明の要旨であ
る。
第6図はスピンターンさせる後述する逆転機構Aを設
けたミッションケースの展開断面図であり、図中、71は
コンバインのミッションケース、72は入力軸、73は前記
入力軸72に設けた大歯車、74は同中歯車、75は同小歯
車、76は中間軸である。該中間軸76には、前記大歯車73
と継脱する小歯車77と、前記中歯車74と継脱する中歯車
78と、前記小歯車75と継脱する大歯車79とをそれぞれ固
定する。80は前記入力軸72に設けた大歯車73、中歯車7
4、小歯車75のシフタである。
81はサイドクラッチ軸で、サイドクラッチ軸81の中央
位置には前記中間軸76に形成した伝動歯車82に噛合うセ
ンターギヤ83を固定する。センターギヤ83の両側には左
内歯84と右内歯85とをそれぞれ形成する。
サイドクラッチ軸81には左内歯84に対して継脱自在の
左クラッチ体86と、右内歯85に対して継脱自在の右クラ
ッチ体87とをそれぞれ遊嵌する。左右クラッチ体86、87
の各外側には左クラッチケース88と右クラッチケース89
とをそれぞれ設ける。90、91は左右のクラッチケース8
8、89の左右環状ドラムであり、ミッションケース71に
回転のみ自由に取付けられ、左右環状ドラム90、91側の
ディスクと前記左右クラッチ体86、87側のディスクとが
圧接されると、前記走行装置2を制動させる。
前記サイドクラッチ軸81の近傍には、カウンタ軸92が
軸装され、カウンタ軸92には歯車93、94を固定し、該歯
車93には前記左クラッチ体86の外周に設けた歯部86a
を、前記歯車94には前記右クラッチ体87の外周に設けた
歯部87aをそれぞれ常時噛合わせる。
95は左車軸、96は右車軸であり、前記左車軸95には前
記カウンタ軸92の歯車97と噛合う左駆動歯車98を固定
し、右車軸96には前記カウンタ軸92の歯車99と噛合う右
駆動歯車100を固定する。101、102は前記左右クラッチ
体86、87を移動させる左右シフタ、第1図で103は運転
席に設けた該クラッチ体86、87を移動させるサイドクラ
ッチレバーである。
しかして、第6図のサイドクラッチ軸81の端部には前
記左右クラッチ体86、87を互いに逆転させてスピンター
ンを行なう前記逆転機構Aを設ける。前記サイドクラッ
チ軸81の一側には軸方向に摺動自在かつ回転自在の摺動
歯車104を取付ける。
前記摺動歯車104の内側面には、内側係合爪105を形成
し、該内側係合爪105は前記サイドクラッチ軸81に固定
した係合爪106と継脱自在に係合する。前記サイドクラ
ッチ軸81の一端のミッションケース71の軸着部分には、
右固定爪107を設ける(第6図で摺動歯車104は係合爪10
6と右固定爪107の間に位置している)。右固定爪107に
は前記摺動歯車104の外側面に形成した外側係合爪108が
継脱自在に係合する。109は外側係合爪108が前記右固定
爪107に係合するように付勢するバネである。
110は逆転用中間軸であり、逆転用中間軸110には前記
摺動歯車104に常時噛合う逆転用中間歯車111を遊嵌し、
逆転用中間歯車111には逆転軸112に遊嵌した逆転用歯車
113を噛合わせ、逆転用歯車113には、前記右環状ドラム
91の外周面に形成した外周歯114と常時噛合せる。
したがって、前記摺動歯車104の内側係合爪105を係合
爪106に係合させると、摺動歯車104→逆転用中間歯車11
1→逆転用歯車113→前記右環状ドラム91の外周歯114と
伝達されて、右環状ドラム91は前記センターギヤ83に対
して逆転する。
この状態で、前記右クラッチ体86を外方に移動させる
と、右クラッチ体86のディスクが右環状ドラム91のディ
スクに圧接してセンターギヤ83に対して逆転させ、左車
軸95と右車軸96とを逆転させて、スピンターンを行な
う。
しかし、外側係合爪108を外側に移動させて右固定爪1
07に係合させると、摺動歯車104は回転しなくなり、右
環状ドラム91は固定状態となり、スピンターンはできな
くなる。
しかして、本実施例の制御部58は、ローリング制御中
に左右のクローラー14、14′のローリング量の差が所定
以上になったときは、スピンレバー70を操作しても機体
1をスピンターンさせないようにしている。
即ち、機体1が所定以上左右に傾斜して左右のクロー
ラー14、14′のローリング量の差が大きいことを、ロー
リング用シリンダ23、23′の伸縮ロッドのストロークを
ストロークセンサ63、63′により検知すると、前記制御
部58は、摺動歯車104のシフタ116を強制的に移動(油圧
制御、機械的制御、電気的制御等の手段)させて、摺動
歯車104の外側係合爪108をミッションケース71側の右固
定爪107に係合させ、スピンターン不能状態にする。
また、前記制御部58によりローリング制御していない
ときであっても、前記左右傾斜センサ57が圃場の傾斜ま
たは機体1の沈下により機体1の傾斜を感知したとき
は、前記左右傾斜センサ57の感知を優先させて、制御部
58は摺動歯車104のシフター116を強制的に移動(油圧制
御、機械的制御、電気的制御等の手段)させて、摺動歯
車104の外側係合爪108をミッションケース71側の右固定
爪107に係合させ、スピンターン不能状態にする。
なお、第6図のサイドクラッチ軸81の一方の端部に逆
転機構Aを設けているが、サイドクラッチ軸81の他方の
端部にも逆転機構Aを設けて右旋回、左旋回の両方向の
スピンターンを可能にすることもある。
(作用) 次に作用を述べる。
本発明は以上の構成であり、エンジンを回転させる
と、入力軸72は回転する。シフタ80を操作して入力軸72
に設けた大歯車73、中歯車74、小歯車75のいずれかと、
中間軸76の小歯車77、中歯車78、大歯車79のいずれかを
噛合わせると、中間軸76を変速回転させ、中間軸76の伝
達歯車82を介してセンターギヤ83を回転させる。
センターギヤ83が回転すると、センターギヤ83の左右
内歯84、85が回転し、サイドクラッチ入では左右内歯8
4、85に左右クラッチ体86、87が噛合っているため、左
右クラッチ体86、87は正回転し、左右クラッチ体86、87
の歯部86a、87aと常時噛合っているカウンタ軸92の歯車
93、94を介して左右駆動歯車98、100を正回転させ、走
行する。
つぎに、コンバインの脱穀部2を回転させ、刈取部3
を作動させると、刈取った穀稈を前記脱穀部2により脱
穀する。
しかして、圃場において機体1の方向変換するとき
は、スピンレバー70の操作によりシフタ116を移動させ
て、摺動歯車104を内側に移動させ、内側係合爪105を係
合爪106に係合させ、摺動歯車104を回転させる。
すると、摺動歯車104の回転は、逆転用中間歯車111→
逆転用歯車113を回転させる。逆転用歯車113は前記右環
状ドラム91の外周歯114と噛合っているから、右環状ド
ラム91を回転させ、右環状ドラム91を前記センターギヤ
83に対して逆転させる。
この状態で、サイドクラッチレバー103の操作により
前記右クラッチ体87を外方に移動させると、右クラッチ
体87のディスクが右環状ドラム91のディスクに圧接して
右クラッチ体87をセンターギヤ83に対して逆転させ、右
クラッチ体87の歯部87aと常時噛合っているカウンタ軸9
2の歯車94を介して右駆動歯車100を逆回転させ、スピン
ターンを行なう。
しかして、機体1前進で刈取脱穀作業中、圃場の傾斜
または機体1の沈下により機体1が左右に傾斜すること
があり、そのときは、これを機体左右傾斜センサ57が感
知し、前記センサ57の信号により制御部58を介して一方
のローリング用シリンダ23を伸張させる。ローリング用
シリンダ23が伸張すると、アーム18の上端を押し、ま
た、アーム18は連結ロッド25を後動させ、アーム20の上
端を後動させる。
このことにより、アーム18、20は、ともに左転するか
ら、軸17、19を介して、転輪取付杆16を下動させて、そ
のクローラ14を下動させて、機体1を水平に保持し、ロ
ーリング制御する。上記説明は、一方のクローラについ
ての説明であるが、他方のクローラについても同様であ
る。
しかして、左右のクローラー14,14′のローリング量
の差が所定以上になったことを、ストロークセンサ63、
63′がローリング用シリンダ23、23′の伸縮ロッドのス
トロークにより検知すると、スピンレバー70を操作して
もスピンターンはしないように構成してあり、制御部58
は、摺動歯車104のシフター116を強制的に移動(または
保持させる。油圧制御、機械的制御、電気的制御等の手
段による)させて、摺動歯車104の外側係合爪108をミッ
ションケース71側の右固定爪107に係合させたままと
し、摺動歯車104は固定状態とする。
すると、摺動歯車104は逆転用中間歯車111の回転を停
止させ、逆転用中間歯車111に噛合っている逆転用歯車1
13の回転を停止させ、逆転用歯車113が噛合っている右
環状ドラム91の回転を停止させるから、サイドクラッチ
レバー103の操作により前記右クラッチ体87を外方に移
動させても、右クラッチ体87のディスクが右環状ドラム
91のディスクに圧接して前記走行装置2を制動させるだ
けで、スピンターンはできない。
しかして、前記したように、傾斜感知センサ57は、液
体を使用しているため、スピンターンによる急旋回で
は、慣性で偏動し、水平状態でも傾斜と認識して誤作動
することになるが、本発明は、スピンターンをいったん
開始したら終了するまで、傾斜感知センサ57の感度を
鈍くさせる方法、傾斜感知センサ57によるローリング
用シリンダ23、23′の作動時期を遅らせる(所謂デレイ
回路を設ける)方法、ローリング用シリンダ23、23′
の伸縮速度を遅くするという方法などを採用して水平制
御しないので、円滑にスピンターンを終了させ得る。
(効果) 前記公知のものは、スピンターン機構が取付けられて
おり、急旋回可能であるが、スピンターン機構を傾斜感
知センサで制御するように構成してあるから、代表的傾
斜感知センサの場合は、その液体が、旋回時、偏動して
誤作動することがある。
しかるに、本発明は、スピンターン機構および水平制
御機構を備えた走行装置2と、該走行装置2の前側に設
けた刈取部6と、前記走行装置2の上方に設けた前記刈
取部6により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部3と、機
体1の所望位置に設けた該機体1の左右傾斜を感知する
傾斜感知センサ56とを有するコンバインにおいて、前記
傾斜感知センサ56による前記水平制御機構の制御は、ス
ピンターンが開始されたときはスピンターン終了まで制
御されないように構成したコンバインにおけるスピンタ
ーン制御装置としたから、 イ.傾斜感知センサ56による水平制御機構の制御は、ス
ピンターンが開始されたときはスピンターン終了まで制
御されないように構成したから、前記傾斜感知センサ56
がスピンターンによって誤った信号出力するのを防止
し、作業に支障を来たさない。
ロ.また、特許請求の範囲第(1)項において、前記傾
斜感知センサ57は、その感度を鈍く構成したコンバイン
におけるスピンターン制御装置としたから、感度の鈍い
傾斜感知センサ57により、スピンターンによって誤った
信号出力するのを防止して、作業に支障を来たさない。
ハ.また、特許請求の範囲第(1)項において、前記傾
斜感知センサ57またはその関連機構中に、デレイ回路を
設けたコンバインにおけるスピンターン制御装置とした
ものであるから、スピンターンによって誤った信号出力
しても、水平制御機構を作動させないのみならず、僅か
の費用で実施できる。という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はコンバインの側面図、第2図は走行装置の平面
図、第3図は同右側面図、第4図は油圧機構図、第5図
は回路図、第6図はミッションケースの展開図である。 符号の説明 1……機体、2……走行装置、3……脱穀装置、4……
脱穀室、5……風選室、6……刈取部、7……分草体、
8……掻込リール、9……刈刃、10……オーガ、11……
搬送装置、13……上下シリンダ、14、14′……クローラ
ー、15、15′……転輪、16、16′……転輪取付杆、17…
…軸、18、18′……アーム、19……軸、20、20′……ア
ーム、21、21′……中間縦枠、22……後側横軸、23、2
3′ローリング用シリンダ、24……前側横軸、25、25′
……連結ロッド、26、27……中間横枠、30……ピッチン
グ用シリンダ、31……アーム、32……横軸、33……支持
板、34……アーム、35……横軸、36……アーム、37……
横軸、38……油タンク、39……油圧ポンプ、40……アン
ロードバルブ、41……刈取上バルブ、42……ソレノイ
ド、43……刈取下バルブ、44……ソレノイド、45、45′
……ローリングバルブ、46、46′……ソレノイド、47、
47′……ソレノイド、48……ピッチングバルブ、49……
後傾ソレノイド、50……前傾ソレノイド、51、52、55…
…スイッチ、56……機体前後傾斜センサ、57……機体左
右傾斜センサ、61……穀稈センサ、62……制御部、63、
63′……ストロークセンサ、64、64′……リンク機構、
65……ストロークセンサ、66……リンク機構、71……ミ
ッションケース、72……入力軸、73……大歯車、74……
中歯車、75……小歯車、76……中間軸、77……小歯車、
78……中歯車、79……大歯車、80……シフタ、81……サ
イドクラッチ軸、82……伝達歯車、83……センターギ
ヤ、84……左内歯、85……右内歯、86……左クラッチ
体、86a……歯部、87……右クラッチ体、87a……歯部、
88……左クラッチケース、89……右クラッチケース、90
……環状ドラム、91……環状ドラム、92……カウンタ
軸、93、94……歯車、95……左車軸、96……右車軸、97
……歯車、98……左駆動歯車、99……歯車、100……右
駆動歯車、101、102……シフタ、103……サイドクラッ
チレバー、104……摺動歯車、105……内側係合爪、106
……係合爪、107……右固定爪、108……外側係合爪、10
9……バネ、110……逆転中間軸、111……逆転中間歯
車、112……逆転軸、113……逆転歯車、114……外周
歯、116……シフタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンターン機構および水平制御機構を備
    えた走行装置2と、該走行装置2の前側に設けた刈取部
    6と、前記走行装置2の上方に設けた前記刈取部6によ
    り刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部3と、機体1の所望
    位置に設けた該機体1の左右傾斜を感知する傾斜感知セ
    ンサ56とを有するコンバインにおいて、前記傾斜感知セ
    ンサ56による前記水平制御機構の制御は、スピンターン
    が開始されたときはスピンターン終了まで制御されない
    ように構成したコンバインにおけるスピンターン制御装
    置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第(1)項において、前記
    傾斜感知センサ57は、その感度を鋭く構成したコンバイ
    ンにおけるスピンターン制御装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第(1)項において、前記
    傾斜感知センサ57またはその関連機構中に、デレイ回路
    を設けたコンバインにおけるスピンターン制御装置。
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