JP2840954B2 - 用時調整型化粧料 - Google Patents

用時調整型化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スポンジ状のコラーゲンを使用した用時調
整型化粧料に関し、特に、スポンジ状のコラーゲンの分
散溶解性を高め、短時間で使用可能な状態にできるよう
にした用時調整型化粧料に関する。
(従来の技術及び解決しようとする課題) 従来よりコラーゲンは主に基礎化粧品中の天然保湿成
分として使用されており、コラーゲンによる保湿効果或
は化粧品の使用感の向上効果などは良く知られている。
化粧料に配合されるコラーゲンには若い動物のコラーゲ
ン組織を希酸で抽出して得られる酸可溶性コラーゲンや
ペプシンで可溶化したアテロコラーゲンなどがある。特
にアテロコラーゲンは、抗原、抗体反応を示すテロペプ
チドを除去しているために化粧料に配合されるコラーゲ
ンとしては最も適している。しかし、アテロコラーゲン
は中性領域において線維形成性を有するために中性領域
での配合が困難であり、又、等電点より低いPHの領域で
はコラーゲン分子がプラスの電荷を帯びるために、化粧
品によく配合されるコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸
などの負電荷を持った高分子などとの相溶性が良くない
などの欠点を有する。
そこで、これらの欠点をなくすためにコラーゲン分子
の側鎖のε−NH2基をサクシニル化などの化学修飾を行
い、等電点を酸性側に、移動させることにより中性領域
でも溶けるようにし、また、前述の負電荷の高分子物質
と混合可能にしたものが市販されるようになった(例え
ば高研(株)製アテロコラーゲンSS、アテロコラーゲン
MS等)。
従来、コラーゲンを化粧品に用いる場合、予め化粧品
に混合された形で販売されているが、稀れにではあるが
保存状態によっては変性してしまうこともある。そこ
で、コラーゲンの熱安定性を高め最良の状態で消費者が
使用できるようにするため、最近販売されている化粧品
の一つに、保湿効果の高いコラーゲン(第1剤)と美容
液(第2剤)とを別々に収容し、使用直前に混合して使
用する用時調整型化粧料がある。この場合、コラーゲン
は凍結乾燥などの方法によってスポンジ状に成形したも
のを使用している。しかし、現在、使用されている用時
調整型化粧料は混合してから、コラーゲンスポンジが完
全に溶解するまでは20分以上もかかり混合後直ちに使用
できないという欠点があった。
本発明者は、この点を改良し、コラーゲンスポンジの
溶解性を増し、混合してからできるだけ短時間のうちに
使用可能な状態になるように種々検討した結果、本発明
を完成したもので、本発明の目的は短時間で使用可能な
状態になる用時調整型化粧料を提供することにある。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明は、コラーゲンスポンジからなる第
1剤と美容液からなる第2剤によって構成されている用
時調整型化粧料において、第1剤及び/又は第2剤にア
ルギニン、アルギニン塩、グアニジン、グアニジン塩、
尿素よりなる群から選ばれた水素結合切断剤の少なくと
も一種を、更に必要に応じて賦形剤、崩壊剤、化粧品配
合剤、或いは、分散剤の一種若しくは二種以上を第1剤
に添加することを特徴とする用時調整型化粧料である。
本発明について詳細に説明する。
本発明におけるコラーゲンとは水溶性コラーゲンを意
味し、アテロコラーゲン、化学修飾したコラーゲン、例
えばサクシニル化コラーゲンなどを含むものである。そ
して、第1剤であるコラーゲンスポンジとはこれらのコ
ラーゲンに水素結合切断剤を加え、凍結乾燥などの方法
によってスポンジ状に成形した物であり、その際、必要
に応じて賦型剤、崩壊剤、分散剤等を加えてもよく、更
にヒアルロン酸、コロイドイチン硫酸などの化粧品に配
合される化粧品配合剤を加えてもよい。この水素結合切
断剤とは、コラーゲン分子同士が水素結合により凝集し
て溶解しにくくなるので、この水素結合を切断してコラ
ーゲン分子を溶解しやすくする作用を有する剤をいうの
であって、具体的にはアルギニン、アルギニン塩、グア
ニジン、グアニジン塩、尿素よりなる群から選択された
ものである。また、第2剤は通常化粧料に使用される美
容液で、この中にはグリセリンなどの多価アルコール類
やヒアルロン酸などのムコ多糖類や、NMF成分などの角
層の水分を保つ種々の保湿剤や、種々の界面活性剤など
が含まれ、更に必要に応じて水素結合切断剤、賦型剤、
崩壊剤、分散剤等を加えてもよい。
そして、本発明においては、第1剤及び/又は第2剤
に水素結合切断剤を添加することが必須要件なのであ
る。この水素結合切断剤は、先に述べたように、アルギ
ニン、アルギニン塩、グアニジン、グアニジン塩、尿素
よりなる群から選択されてものである。
この点について、更に詳細に述べると、本発明は、こ
の第1剤と第2剤とを混合し振盪して均一な溶液として
使用する用時調整型化粧料に関するものであるが、その
際、出来るだけ早く使用可能な状態にするためにはコラ
ーゲンスポンジを均一に分散溶解させる必要がある。コ
ラーゲンスポンジを均一に分散溶解させるために必要な
ものとしては、一般に水素結合切断剤として知られるコ
ラーゲン分子同士の水素結合を切断するものと、コラー
ゲンスポンジの形を整え、分散性を良くするための賦形
剤、崩解剤、分散剤と呼ばれるものの2種類がある。本
発明では水素結合切断剤を添加することを必須要件と
し、それ以外の賦形剤、崩解剤、分散剤等のいずれか一
種若しくは二種以上を、必要ならば第1剤に添加しても
よい。
本発明で使用する水素結合切断剤としては、アルギニ
ン、アルギニン塩、グアニジン、グアニジン塩および尿
素よりなる群から選ばれた少なくとも1種であり、賦形
剤には代表的なものとしてD−マンニトール、D−ソル
ビトール、ラクチトールなどの糖アルコール類、ブドウ
糖、乳糖、澱粉、デキストリン、ペクチンなどの炭水化
物、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素ナトリウムなどの
無機化合物などがあり、崩解剤、分散剤には代表的なも
のとしてアルギン酸およびその塩類、カルボキシメチル
セルロースおよびその塩類、ショ糖脂肪酸エステルなど
がある。
又、上述したように、水素結合切断剤を単独で用いる
ことも可能であるが、水素結合切断剤と賦形剤、水素結
合切断剤と崩解剤のような2種類以上の組合せで用いる
ことが好ましい。水素結合切断剤は、コラーゲンスポン
ジの第1剤又は/及び第2剤に加えられるが、賦形剤、
崩解剤、分散剤はコラーゲンスポンジの第1剤に加え
る。
水素結合切断剤単独でコラーゲンスポンジに使用した
場合、コラーゲンスポンジの溶解性は未添加のものより
もすぐれているが、その形は歪になってしまう。また、
賦形剤、崩解剤、分散剤単独でコラーゲンスポンジに使
用した場合は逆にコラーゲンスポンジの形は良くなる
が、溶解性は未添加のものとあまり変わらなくなってし
まう。従って、水素結合切断剤と賦形剤、崩解剤、分散
剤とを併用して第1剤に使用することが好ましい。
これらの添加剤の添加量としては、各添加剤ともに、
コラーゲン1に対して0.01以上の割合で加えられるが、
特に0.1〜30.0の範囲が望ましい。賦形剤等の添加量が
0.01以下の場合、コラーゲンスポンジの形が崩れ、水素
結合切断剤の場合も同様に0.01以下では溶解性が未添加
のものに比べて、あまり優位な差は認められない。
次に、本発明の作用効果を示すために、水素結合切断
剤としてL−アルギニンを、また、賦形剤としてD−マ
ンニトールをサクシニル化アテロコラーゲン水溶液に添
加し、凍結乾燥によりスポンジを調整したものについて
無添加のものと比較した結果を示すと第1表のようにな
る。
この結果より、明らかなように、No.1とNo.4とでは溶
解性およびスポンジの形態に優位な差が見られ、したが
って、水素結合切断剤としてL−アルギニン、賦形剤と
してD−マンニトールを加えたコラーゲンスポンジは、
形状、溶解性共に未添加のものに比較して優れている。
(実施例) 次に実施例に基づいて本発明を説明する。
実施例1 (A)0.1%アテロコラーゲン溶液 5.0 グアニジン炭酸塩(水素結合切断剤) 0.005 D−ソルビトール(賦型剤) 0.05 (B)1,3−ブチレングリコール 2.0 POE(20)ソルビタンモノラウレート 0.1 香料 適 量 防腐剤 適 量 精製水を加えて合計20mlとする。
(A)の溶液を調整し、凍結乾燥を行い、第1剤とす
る。別に(B)溶液を調整し第2剤とし、使用時に
(A)と(B)を混合する。
混合した結果、3〜4分程度で均一な分散液となり、
使用可能となった。
実施例2 (A)0.1%アテロコラーゲンSS(サクシニル化アテロ
コラーゲン) 5.0 L−アルギニン 0.01 D−マンニトール 0.05 (B)グリセリン 1.5 1,3−ブチレングリコール 1.0 POE(20)ソルビタンモノラウレート 0.1 香料 適 量 防腐剤 適 量 精製水を加えて合計20mlとする。
実施例1と同様にして調整する。
使用時、混合振盪した結果、2〜3分程度で均一な分
散液となり、使用可能となった。
実施例3 (A)0.1%アテロコラーゲンMS(ミリスチルサクシニ
ルアテロコラーゲン) 5.0 デキストリン 0.1 (B)グリセリン 2.0 カルボキシメチルセルロース 0.05 尿素 0.05 防腐剤 適 量 精製水を加えて合計20mlとする。
実施例1と同様にして調整する。
使用時、混合振盪した結果、3〜4分程度で均一な分
散液となり、使用可能となった。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明はコラーゲンスポンジから
なる第1剤と、美容液からなる第2剤によって構成され
ている用時調整型化粧料において、第1剤及び/又は第
2剤に水素結合切断剤を、更に、必要に応じて賦形剤、
崩壊剤或いは分散剤の一種若しくは二種以上を第1剤に
添加したことにより、コラーゲンスポンジの分散溶解性
を高めることができ、従って、混合後速やかに使用でき
る用時調整型化粧料を提供することができる効果を奏す
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コラーゲンスポンジからなる第1剤と美容
    液からなる第2剤によって構成されている用時調整型化
    粧料において、第1剤及び/又は第2剤にアルギニン、
    アルギニン塩、グアニジン、グアニジン塩、尿素よりな
    る群から選ばれた水素結合切断剤の少なくとも一種を、
    更に必要に応じて賦形剤、崩壊剤、化粧品配合剤、或い
    は、分散剤の一種若しくは二種以上を第1剤に添加する
    ことを特徴とする用時調整型化粧料。
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