JPH08283138A - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
- Publication number
- JPH08283138A JPH08283138A JP8679495A JP8679495A JPH08283138A JP H08283138 A JPH08283138 A JP H08283138A JP 8679495 A JP8679495 A JP 8679495A JP 8679495 A JP8679495 A JP 8679495A JP H08283138 A JPH08283138 A JP H08283138A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin
- acid
- basic amino
- mucin
- amino acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
症状改善作用、皮膚柔軟化作用を充分に発揮するものと
して、しかも皮膚に対する刺激が少なくて使用感に優れ
たものとする。 【構成】 (A)成分:グリコール酸と塩基性アミノ酸
とを配合し化合させて得られる塩に、(B)成分:ムコ
多糖類、(C)成分:ムコタンパク質、または(D)成
分:グルタミン酸のポリペプチドとフラクトースが複合
したフラクタンを含有させ、そのpHを2.5以上4.
5未満に調整した皮膚化粧料とする。
Description
めに皮膚に塗布して用いる皮膚化粧料に関する。
酸のアンモニウム塩やアミン塩について、乾性皮膚症状
改善作用、皮膚柔軟化作用のあることが知られており
(特公平2−31053号)、化粧料の有効成分として
広く使用されてきている。
ム塩やアミン塩を皮膚化粧料の成分にすると、正常な皮
膚のpHである弱酸性でその効果が十分に発揮されず、
その効果を十分得ることのできる配合量およびそのpH
域(酸性側)においては皮膚を刺すような強い刺激があ
る欠点があった。そして、これを長期連用した場合、体
質によってはアレルギーが認められるというような問題
もあり、そのような問題の改善策として、α−オキシ酸
のうち、乳酸、オキシカプリン酸、オキシステアリン酸
またはクエン酸から選ばれた一種以上のものに対して塩
基性のアミノ酸を添加し、pH値を4.5〜7の酸性側
に調整した化粧料が知られている(特公平3−3056
6号)。
−オキシ酸に塩基性のアミノ酸を添加した化粧料では、
前記した所定のα−オキシ酸が細胞賦活効果および乾性
皮膚症状改善効果を充分に発揮できるpH域でなく、ま
たそのような改善効果に必要な量を充分に配合すること
は困難であり、すなわち、α−オキシ酸配合製剤に特有
の皮膚を刺すような強い刺激を、細胞賦活効果および乾
性皮膚症状改善作用が充分に発揮される最も適当な所定
の酸性側のpH域(pH4.5未満)で緩和することは
不可能であった。
点を解決して、皮膚化粧料を、グリコール酸による乾性
皮膚症状改善作用、皮膚柔軟化作用を充分に発揮するも
のとして、しかも皮膚に対する刺激が少なくて使用感に
優れた化粧料とすることである。
る実情に鑑み鋭意検討した結果、グリコール酸を皮膚角
質中のNMF(天然保湿因子:ナチュラルモイスチュア
ライジング・ ファクター)の遊離アミノ酸として存在し
皮膚科学的に安全性が立証されている塩基性アミノ酸に
て中和を行い、さらに被膜形成作用を有する粘性物質を
配合することにより、グリコール酸塩配合製剤に認めら
れる刺激を相乗的に緩和して上記課題を解決できること
を見いだし、この発明を完成するに至った。
題を解決するため、下記成分(A)および(B) (A)グリコール酸と塩基性アミノ酸を化合させて得ら
れる塩(B)ムコ多糖類を含有し、pH値を2.5以上
4.5未満に調整した皮膚化粧料としたのである。
れる塩(C)ムコタンパク質を含有し、pH値を2.5
以上4.5未満に調整した皮膚化粧料としたのである。
れる塩(D)グルタミン酸のポリペプチドとフラクトー
スが複合したフラクタンを含有し、pH値を2.5以上
4.5未満に調整した皮膚化粧料としたのである。
いられる(A)成分中のグリコール酸と塩を形成する塩
基性アミノ酸とは、カルボキシ基の数に比べてアミノ基
の数が多く塩基性領域にあるアミノ酸であり、主にジア
ミノモノカルボン酸型のアミノ酸である。具体例として
は、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オルチニン、カ
ナバリン等であり、これら塩は別途予め製造されたもの
であっても、また、化粧料の製造過程で生成されるもの
であってもよい。
うな化合物などを単独または2種以上混合して用いるこ
とができ、その配合料は、化粧料の全量中に0.01〜
50.0重量%配合することが好ましい。なぜなら、
0.01重量%未満では細胞を賦活する効果は得られ
ず、50重量%を越えると製剤の安定上好ましくないか
らである。このような傾向からみて、成分(A)の特に
好ましい配合割合は0.1〜10重量%である。
(プロテオグリカンともいう)は、動物性粘液質の粘ち
ょうな糖タンパク質(ムコ物質)であって、ヘキソサミ
ンを構成成分とし糖が主体であるものをいい、その代表
例としては、ヒアルロン酸、コンドロイチン、コンドロ
イチン硫酸A、コンドロイチン硫酸C、コンドロイチン
ポリ硫酸、デルマタン硫酸、デルマタンポリ硫酸、ケラ
タン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリンがある。また、これ
らの塩を使用することもできるが、そのような塩を形成
する物質としては、リチウムイオン、ナトリウムイオ
ン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、カルシウム
イオン、マグネシウムイオンなどを含む無機塩基および
アデニン、グアニン、ヒポサンチン、アデノシン、グア
ノシン、イノシン、トリプタミン、グルコサミンなどの
有機塩基、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オルチニ
ン、カナバリンなど塩基性アミノ酸(もちろん異性体で
あるL 体、D体、DL体のいずれであってもよい)およ
びそれらを塩基として有する塩基性オリゴペプチド、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミンなど塩基性アミンなどが挙げられる。これら
の塩は予め別途製造されたものであっても、また、化粧
料の製造過程で生成されたものであってもよい。
例で示したような化合物などを単独または2種以上混合
して用いることができ、その配合料は、化粧料の全量中
に0.001〜10.0重量%配合することが好まし
い。なぜなら、0.001重量%未満では相乗的刺激緩
和作用が弱くて低刺激性効果が充分に発揮できず、10
重量%を越えると溶解が困難になると共に、粘性のため
に使用感が悪化して好ましくないからである。このよう
な傾向からみて、成分(B)の特に好ましい配合割合は
0.01〜2.0重量%である。
ク質は、前記したムコ多糖類の還元末端とタンパク質と
が共有結合したものからなる糖タンパクであり、これを
主成分とする動物性粘性物質としてムチンが代表例とし
て挙げられる。
乳動物の唾液腺ムチンおよび胃粘膜ムチンを採用でき、
その具体例として、ウシ顎下腺ムチン、ヒツジ顎下腺ム
チン、ブタ顎下腺ムチン、イヌ顎下腺ムチン、ウマ顎下
腺ムチン、ウシ舌下腺、ヒツジ舌下腺、ブタ舌下腺、ウ
マ舌下腺、ウシ耳下腺ムチン、ヒツジ耳下腺ムチン、ブ
タ耳下腺ムチン、ウマ耳下腺ムチン、ウシ胃粘膜ムチ
ン、ヒツジ胃粘膜ムチン、ブタ胃粘膜ムチン、ウマ胃粘
膜ムチン、その他イヌ、ネコ等ヒトを除くすべての哺乳
動物の唾液腺ムチンおよび胃粘膜ムチンが挙げられる。
さらにこのような唾液腺ムチンおよび胃粘膜ムチンを、
酸、アルカリ叉はプロテアーゼ等の蛋白分解酵素などに
よって加水分解したものであっても支障なく利用でき
る。そして、唾液腺ムチンおよび胃粘膜ムチンは、例示
の動物(ヒトを除く哺乳動物)の種類が異なる2種以上
を適宜選択して混合使用してもよい。
全量中に0.001〜10.0重量%配合することが好
ましい。なぜなら、0.001重量%未満では相乗的刺
激緩和作用が弱くて、そのような効果を充分に発揮でき
ず、10重量%を越えると溶解が困難になると共に、そ
の粘性のために使用感が悪化して好ましくないからであ
る。このような傾向からみて、成分(C)の特に好まし
い配合割合は0.01〜2.0重量%である。
酸のポリペプチドとフラクトース(フルクトースともい
う)の重合したフラクタン(フルクタン、またはフルク
トサンともいう)としては、納豆ムチンと呼ばれる納豆
菌が産生する粘性物質が挙げられる。このようなフラク
タンは、一種類のものを単独で使用する他、2種以上を
適宜選択して混合使用しても支障がない。
0.001〜10.0重量%配合することが好ましい。
なぜなら、0.001重量%未満では相乗的刺激緩和作
用が弱くてそのような効果を充分に発揮できず、10重
量%を越えると溶解が困難であるとともに、その粘性の
ため使用感が悪化して好ましくないからである。このよ
うな傾向からみて、成分(D)の特に好ましい配合割合
は0.01〜2.0重量%である。
5以上4.5未満に調整する。その理由は、pH2.5
未満に調整された製剤を局所的に繰り返し塗布すると、
角層のpHを著しく下げることとなり、その結果、角層
内の結合に対して有害な刺激を与え、炎症を引き起こす
ためであり、また、pH4.5未満に調整する理由は、
pHが4.5以上では遊離のグリコール酸の細胞を賦活
する能力が十分に発揮できないためである。また、pH
値が所定の範囲を下回る場合のpHの調整のため、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなど
の金属アルカリを添加しても何ら差しつかえはない。
損なわない範囲において、上記必須成分以外の通常化粧
品、医薬部外品、医薬品などに用いられる各種の任意成
分を適宜配合することができる。
水、油性物質、保湿剤、増粘剤、防腐殺菌剤、乳化剤、
酸化防止剤、薬効成分、紫外線吸収剤、着色料、着香
料、乳化安定剤、pH調整剤などを挙げることができ
る。
ン、スクワラン、流動パラフィンなどの炭化水素類、ミ
リスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ルなどのエステル油類、セレシンロウ、モクロウ、カル
ナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウなどのワックス
類、オリーブ油、ヒマシ油、ツバキ油、パーム油、マカ
デミアナッツ油などの植物性油、スクワレン、ミンク
油、タートル油などの動物性油、セタノール、ステアリ
ルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコ
ール類、メチルポリシロキサン、ポリメチルシクロシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコー
ン油類などが挙げられる。
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
1,4−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールもしく
はそれ以上のポリアルキレングリコール、およびグリセ
リン、ジグリセリン、トリグリセリン、もしくはそれ以
上のポリグリセリン、ピロリドンカルボン酸ナトリウ
ム、乳酸ナトリウム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エス
テル、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ
糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、シュ
ークロース、ラフィノース、トレハロース、マルトトリ
オース、スレイトール、エリスリトール、ソルビタン、
デンプンの加水分解によってえられる各種転化糖、水ア
メ、シロップ、異性化糖、ジャム類、ハチミツなどが挙
げられる。
ー、カルボキシメチルセルロース、、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、
グァーガム、キサンタンガム、ゼラチン、カチオン化グ
ァーガム、カチオン化セルロース、カチオン化デキスト
ランなどの水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ムなどの電解質などが挙げられる。
チルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安
息香酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウ
ム、トリクロサンなどが挙げられる。
ン活性剤または非イオン活性剤が挙げられる。このうち
陰イオン活性剤としては、N−アシル−L−グルタミン
酸ジエタノールアミン、N−アシル−グルタミン酸トリ
エタノールアミン、N−アシル−L−グルタミン酸ナト
リウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸
ナトリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミン、オレ
イル硫酸トリエタノールアミン、オレイル硫酸ナトリウ
ム、オレイン酸アミドスルホコハク酸二ナトリウム、オ
レイン酸カリウム、オレイルザルコシン、カリ石鹸、カ
ルボキシル化ポリオキシエチレントリデシルエーテル、
カルボキシル化ポリオキシエチレントリデシルエーテル
ナトリウム塩、N−硬化牛脂脂肪酸アシル−L−グルタ
ミン酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナ
トリウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、ステア
ロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム、ステアロイル
メチルタウリンナトリウム、スルホコハク酸ジオクチル
ナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウロ
イルエタノールアミド二ナトリウム、スルホコハク酸ラ
ウリル二ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、セトステ
アリル硫酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモ
ニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ジエ
タノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキ
ルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエチレンス
ルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレ
ンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ミ
リスチル硫酸ナトリウム、ミリストイル−β−アラニン
ナトリウム、ヤシ油アルキル硫酸マグネシウム・トリエ
タノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタ
ミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル
−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸エチルエ
ステルスルホン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、
ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サルコシントリ
エタノールアミン、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウ
ム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸
メチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリ
ンカリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウリル
硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫
酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノール
アミン、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸ミリスチン酸
トリエタノールアミン、ラウロイル−L−グルタミン酸
ナトリウム、ラウロイルサルコシン、ラウロイルサルコ
シントリエタノールアミン、ラウロイルサルコシンナト
リウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムなどが挙
げられる。
ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニ
ウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化−γ
−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルア
ンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩
化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオ
キシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ラウ
リルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルア
ンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニ
ウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ス
テアロイルコラミノホルミルメチルピリジウム、塩化ポ
リオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、臭化
ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチ
ルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリンなど
が挙げられる。
ル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミ
ダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−
ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニ
ウムベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイ
ン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油ア
ルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチル
イミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル
−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチ
ルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油
アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイ
ン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウ
リル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシ
メチルイミダゾリニウムドデカノイルサルコシン、ラウ
リルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプ
ロピルベタインなどの両性界面活性剤、ヤシ油脂肪酸ジ
エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラ
ウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ミリスチン
酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミ
ド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルグ
リコシドなどが挙げられる。また、レシチン、リゾレシ
チン、カゼイン、カゼインナトリウム、サポニンなどの
天然の界面活性剤などを挙げることができる。
て製造することができる。また、この発明の対象となる
化粧料は、一般の化粧料に限定されるものではなく、医
薬部外品、外用医薬品などを包含するものであり、その
剤型も薬効を得るに適したものであれば任意の形態が使
用でき、例えばクリーム、軟膏、乳液、ローション、ゲ
ル、ムースなどであってよく、パップ、スプレーなどの
手法を採用することができる。
コール酸の中和を行い、かつ所定のpHの範囲に調整す
ることにより、グリコール酸塩配合製剤に認められる刺
激を相乗的に緩和し、優れた乾性皮膚症状改善作用、皮
膚柔軟化作用を充分に発揮させることができる。
合することにより、刺激をより相乗的に緩和させ、この
他、粘性物質の生理的作用、すなわち、粘性による細胞
又は組織の保護、保水性、イオンの調節などに基づく保
湿作用、皮膚保護作用、皮膚賦活作用、使用感の改善等
も発現される。
の組成(重量%)となるように、各々の化粧料の調製を
行なった。すなわち、表に記載の他の原料を精製水に順
次添加し、攪拌溶解均一化させた。
1〜4を行ない、評価した結果を表1〜3中に併記し
た。
〜32歳)に実施例または比較例を一週間連用後、皮膚
の紅班の症状または刺すような感覚を(なし), (僅
か), (あり)の3段階評価を行い、下記基準で評価を
行った。 ◎印: なしと答えた人が18人以上の場合 ○印: なしと答えた人が14〜17人の場合 △印: なしと答えた人が8〜13人の場合 ×印: なしと答えた人が7人以下の場合。
週間連用後、+2(改善された)、+1(やや改善され
た), 0(変化なし)、−1(やや悪化した)、−2
(悪化した)の5段階評価を行ない、その平均で次のと
おり判定した。 ◎印: +2〜+1 ○印: +1〜0 △印: 0〜−1 ×印: −1〜−2。
週間連用後、+2(肌が非常にしっとりしている)、+
1(ややしっとりしている)、0(変化なし)、−1
(ややかさつく)、−2(非常にかさつく)の5段階評
価を行ない、その平均で次のとおり判定した。 ◎印: +2〜+1 ○印: +1〜0 △印: 0〜−1 ×印: −1〜−2。
週間連用後、+2(肌が非常にやわらかくなった)、+
1(やややわらかくなった)、0(変化なし)、−1
(ややかたくなった)、−2(かたくなった)の5段階
評価を行ない、その平均で次のとおり判定した。 ◎印: +2〜+1 ○印: +1〜0 △印: 0〜−1 ×印: −1〜−2
(C)を含有しない比較例1は、保湿効果および使用後
感が悪かった。また、塩基性アミノ酸に代えてトリエタ
ノールアミンを用いた比較例2は、皮膚刺激があり、同
様に塩基性アミノ酸に代えて水酸化カリウムを用いた比
較例3は、皮膚刺激性が有り、肌荒れが悪化した。比較
例の条件において、さらにムコ多糖類の添加を省略した
比較例4は、全ての試験項目が不良であった。また、成
分の条件は満たすが、pH条件が所定範囲を越える比較
例5では肌荒れが悪化した。塩基性アミノ酸を含まず、
pH条件が所定範囲未満の比較例6では、皮膚刺激、保
湿効果、使用後感に劣っていた。
例1〜25は、いずれも刺激が極めて少なく、肌荒れ改
善、皮膚の保湿効果および良好な使用後感が顕著に認め
られる優れたものであった。
(C)または(D)は、少なくとも0.001重量%以
上配合することにより、皮膚刺激が確実に抑制され、好
ましくは0.01重量%以上配合することが良いという
ことがわかる。また、成分(A)についても0.01重
量%以上配合することにより、肌荒れ改善効果が確実に
現れた。
ル酸と塩を形成する塩基性アミノ酸として、L−アルギ
ニン以外のアミノ酸の例として、L−リジン、L−ヒス
チジンの実施例を記載したが、いずれもL−アルギニン
の塩の場合と同様な結果が認められた。
サンタンガムを溶解し、これに(4)濃グリセリンを加
えた。一方、(5)イソプレングリコールに(6)メチ
ルパラベンを溶解し、これを(1)〜(4)に添加し
た。また、(8)L−ヒスチジンを(9)に溶解し、
(7)グリコール酸を加えて中和した。次にこの中和液
を(1)〜(6)の混合物に加え、続いて(10)エタ
ノール(95%)を添加して美容液を得た。得られた美
容液について実施例1と同様な試験を行なったところ、
極めて良好な評価結果を得た。
したB相を加え、ホモジナイザーで充分混合した後、3
7℃まで冷却してクリーム状組成物を得た。得られたク
リーム状組成物についても実施例1と同様な試験を行な
ったところ、極めて良好な評価結果を得た。
加熱溶解して75℃の混合物を調整し、これに75℃で
加温溶解したB相の溶液を加えて、攪拌しながら冷却し
て親水軟膏状組成物を得た。得られた親水軟膏状組成物
について実施例1と同様な試験を行なったところ、極め
て良好な評価結果を得た。
溶解した、B相を加え、ホモジナイザーで充分混合した
後40℃まで冷却し、乳液状組成物を得た。得られた乳
液状組成物についても実施例1と同様な試験を行なった
ところ、極めて良好な評価結果を得た。
ゲル状組成物を得た。得られたゲル状組成物についても
実施例1と同様な試験を行なったところ、極めて良好な
評価結果を得た。
記載してきたが、この発明の効果をそこなわないなら
ば、さらに他の物質で処方中の一部を置換すること、濃
度比率を変えること、および処理工程を入れ替えること
や省略してもよいのは勿論である。
酸と塩基性アミノ酸を化合させて得られる塩に、ムコ多
糖類、ムコタンパク質またはグルタミン酸のポリペプチ
ドとフラクトースが複合したフラクタンを含有させ、そ
のpHを所定範囲内に調整したので、これら成分が相乗
的に作用して、細胞賦活により肌荒れ改善効果を高め、
粘性物質により細胞および組織を保護し、グリコール酸
やその塩およびpH域に対する皮膚に対する刺激を緩和
すると共に、皮膚の柔軟化を相乗的に高める優れた化粧
料となり、皮膚に対し低刺激であり、かつ乾性皮膚症状
改善作用および皮膚柔軟化作用の効果が顕著に得られる
利点がある。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記成分(A)および(B) (A)グリコール酸と塩基性アミノ酸を化合させて得ら
れる塩(B)ムコ多糖類を含有し、pH値を2.5以上
4.5未満に調整してなる皮膚化粧料。 - 【請求項2】 下記成分(A)および(C) (A)グリコール酸と塩基性アミノ酸を化合させて得ら
れる塩(C)ムコタンパク質を含有し、pH値を2.5
以上4.5未満に調整してなる皮膚化粧料。 - 【請求項3】 下記成分(A)および(D) (A)グリコール酸と塩基性アミノ酸を化合して得られ
る塩(D)グルタミン酸のポリペプチドとフラクトース
が複合したフラクタンを含有し、pH値を2.5以上
4.5未満に調整してなる皮膚化粧料。 - 【請求項4】 成分(A)の配合割合が0.01〜50
重量%であり、成分(B)の配合割合が0.001〜1
0.0重量%である請求項1に記載の皮膚化粧料。 - 【請求項5】 成分(A)の配合割合が0.01〜50
重量%であり、成分(C)の配合割合が0.001〜1
0.0重量%である請求項2に記載の皮膚化粧料。 - 【請求項6】 成分(A)の配合割合が0.01〜50
重量%であり、成分(D)の配合割合が0.001〜1
0.0重量%である請求項3に記載の皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8679495A JPH08283138A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8679495A JPH08283138A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 皮膚化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08283138A true JPH08283138A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=13896698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8679495A Pending JPH08283138A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08283138A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002522570A (ja) * | 1998-08-05 | 2002-07-23 | ジャスパー、リミテッド、ライアビリティ、カンパニー | ヒアルロン酸と天然型アミノ酸との反応生成物、ならびに化粧品および医薬組成物への使用 |
WO2002098372A1 (en) * | 2001-06-01 | 2002-12-12 | Masaya Tanaka | Acidic composition for external use and agent for accelerating infiltration of cosmetic preparation, hair-growing agent, and preparation for external use each containing the composition into skin or the like |
JP2004002369A (ja) * | 2002-04-05 | 2004-01-08 | Seikagaku Kogyo Co Ltd | 医薬組成物 |
KR20050051069A (ko) * | 2003-11-27 | 2005-06-01 | 이경록 | 양성 특성의 안전한 피부 각질 제거용 조성물 |
-
1995
- 1995-04-12 JP JP8679495A patent/JPH08283138A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002522570A (ja) * | 1998-08-05 | 2002-07-23 | ジャスパー、リミテッド、ライアビリティ、カンパニー | ヒアルロン酸と天然型アミノ酸との反応生成物、ならびに化粧品および医薬組成物への使用 |
WO2002098372A1 (en) * | 2001-06-01 | 2002-12-12 | Masaya Tanaka | Acidic composition for external use and agent for accelerating infiltration of cosmetic preparation, hair-growing agent, and preparation for external use each containing the composition into skin or the like |
US8153143B2 (en) | 2001-06-01 | 2012-04-10 | Neochemir Inc. | Acidic compositon for external use and agent for accelerating infiltration of cosmetic preparation, hair-growing agent, and preparation for external use each containing the composition into skin or the like |
US8778388B2 (en) | 2001-06-01 | 2014-07-15 | Neochemir Inc. | Acidic carrageenan composition for external use |
JP2004002369A (ja) * | 2002-04-05 | 2004-01-08 | Seikagaku Kogyo Co Ltd | 医薬組成物 |
JP4535686B2 (ja) * | 2002-04-05 | 2010-09-01 | 生化学工業株式会社 | 医薬組成物 |
KR20050051069A (ko) * | 2003-11-27 | 2005-06-01 | 이경록 | 양성 특성의 안전한 피부 각질 제거용 조성물 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3483988B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH08208488A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH0578243A (ja) | 鎮痒剤及び鎮痒組成物 | |
JPH09241156A (ja) | 血流促進剤及びこれを配合して成る皮膚外用剤 | |
JP2002114670A (ja) | 抗菌性皮膚外用剤 | |
JPH09157172A (ja) | 皮膚外用剤及び湿疹薬 | |
JP3758794B2 (ja) | コラーゲン産生促進剤、及びこれを含有して成る老化防止用皮膚外用剤 | |
JP2000247893A (ja) | 抗菌剤、入浴剤組成物及び皮膚洗浄剤組成物 | |
JPH08283138A (ja) | 皮膚化粧料 | |
KR20100014431A (ko) | 피부 외용 조성물 | |
JPH11269034A (ja) | ニキビ改善用皮膚外用剤 | |
JP3568983B2 (ja) | 養毛剤 | |
JPH09176034A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2790786B2 (ja) | 皮膚保護剤及びその製造方法 | |
CN110944649B (zh) | 鼠李糖及其衍生物作为抗真菌剂的用途 | |
JPH07215839A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH1072312A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPS60244335A (ja) | 乳化組成物 | |
JPH11322574A (ja) | 皮膚化粧料 | |
JP3519233B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH10203921A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH09176030A (ja) | 皮脂分泌促進剤 | |
JP2002302448A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH02221213A (ja) | 皮膚化粧料 | |
JPH07215832A (ja) | 皮膚外用剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040727 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040927 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041214 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050210 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050329 |